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元スレ小町「こまちにっき!」八幡「は?」
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>>46
レスいっぱいもらえてうらやましい
レスいっぱいもらえてうらやましい
>>3
の”ふいんき”って小町だからあえてそうしるって解釈でいいの?
の”ふいんき”って小町だからあえてそうしるって解釈でいいの?
>>53
そっちの方が小町的にポイント高いだろ?
そっちの方が小町的にポイント高いだろ?
>最初のキャラ紹介文では
>キャラ紹介のとこ間違ってるだけですよー
!!!!!?????wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
>キャラ紹介のとこ間違ってるだけですよー
!!!!!?????wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
そーいや今年の稲毛高校(総武高校の元ネタ)の卒業式も三月十日の火曜日だったな
まさか・・・
まさか・・・
調べてみたら今年の千葉市の中学校の卒業式も3/11らしい
芸が細かい
芸が細かい
>>59
sageろ
sageろ
3月15日(日) 雨
昨日、お兄ちゃんはゆきのさんとゆいさんのおふたりと、一日中デートして最後に告白したらしい。
ふたりともに。
そして、ゆきのさんも、ゆいさんも、それを受け入れた。
正直に言って修羅場になる可能性は高いと思ってた。
ゆきのさんも、ゆいさんも、どう見てもお兄ちゃんのことが好きだったし。
でもあのふたりは、三人でいたいっていうお兄ちゃんのお願いをきいた。
そしてお兄ちゃんは、誰も泣かない、傷つかない世界を作った。
さすがお兄ちゃんだよ。
そして今日、お兄ちゃんはゆきのさんとゆいさんを連れて小町たちのお家にやってきた。
小町にはお世話になってるから、ちゃんと言っておきたいって。
ゆきのさんとゆいさんには、ウチの愚兄をよろしくですって言った。
笑顔のまま言えてたよね?
小町は、お兄ちゃんの妹だから。迷惑はかけられない。
泣いてる姿なんて、絶対に見せられない。
昨日、お兄ちゃんはゆきのさんとゆいさんのおふたりと、一日中デートして最後に告白したらしい。
ふたりともに。
そして、ゆきのさんも、ゆいさんも、それを受け入れた。
正直に言って修羅場になる可能性は高いと思ってた。
ゆきのさんも、ゆいさんも、どう見てもお兄ちゃんのことが好きだったし。
でもあのふたりは、三人でいたいっていうお兄ちゃんのお願いをきいた。
そしてお兄ちゃんは、誰も泣かない、傷つかない世界を作った。
さすがお兄ちゃんだよ。
そして今日、お兄ちゃんはゆきのさんとゆいさんを連れて小町たちのお家にやってきた。
小町にはお世話になってるから、ちゃんと言っておきたいって。
ゆきのさんとゆいさんには、ウチの愚兄をよろしくですって言った。
笑顔のまま言えてたよね?
小町は、お兄ちゃんの妹だから。迷惑はかけられない。
泣いてる姿なんて、絶対に見せられない。
ウチに来た三人のふいんきは、この前までとは全然違ってた。
これが、お兄ちゃんが手に入れた『本物』なんだね。
でも三人ともずっと照れてて、まともに会話らしい会話ができてなかった。
出来る『妹』である小町は、その空気をどうにかするためにあちこちに気を回しながら三人の仲を取り持っていた。
ゆきのさんとゆいさんが帰るときまでには、そこそこ喋れるようになってた。
意識し過ぎなんだよ、みんな。
良かったね、お兄ちゃん。
きっとあのふたりは、お兄ちゃんが望んだ『本物』になってくれるよ。
あのふたりなら、三人でいたいって言ったお兄ちゃんに対して、真面目にこたえてくれる。
みんな幸せのハッピーエンド。
そういえば帰る前に、ゆいさんからごめんって言われた。
あれはどういう意味なんだろ。
これが、お兄ちゃんが手に入れた『本物』なんだね。
でも三人ともずっと照れてて、まともに会話らしい会話ができてなかった。
出来る『妹』である小町は、その空気をどうにかするためにあちこちに気を回しながら三人の仲を取り持っていた。
ゆきのさんとゆいさんが帰るときまでには、そこそこ喋れるようになってた。
意識し過ぎなんだよ、みんな。
良かったね、お兄ちゃん。
きっとあのふたりは、お兄ちゃんが望んだ『本物』になってくれるよ。
あのふたりなら、三人でいたいって言ったお兄ちゃんに対して、真面目にこたえてくれる。
みんな幸せのハッピーエンド。
そういえば帰る前に、ゆいさんからごめんって言われた。
あれはどういう意味なんだろ。
お兄ちゃんの作った、誰も傷つかない世界。
その世界に、小町はいるのかな。
その世界に、小町はいるのかな。
3月16日(月) 雨
お兄ちゃんはまだ学校があるので、朝から夜までいませんでした。
小町はもう春休み。
なので、今日も昼の間は家でひとりぼっち。
総武高校から入学前の春休み用の宿題は出てるけど、もうとっくに終わっちゃってるし。
だからといって友だちと遊ぶような気分でもなかったので、家にずっといました。
お兄ちゃんのベッドはいいにおいがするので、そこでごろごろと過ごすとすぐに時間が過ぎてしまいます。
あやうく、夕飯の準備を忘れてしまうところでした。
お兄ちゃんとご飯を食べているとき、お兄ちゃんはゆきのさんとゆいさんのお話をしていました。
とってもうれしそうに。
小町がお兄ちゃんうれしそうだねって言ったら、馬鹿お前違うぞなんて言うけど、全然にやついてるのをおさえられてない。
全く、お兄ちゃんは。
どっちが馬鹿なの。
お兄ちゃんはまだ学校があるので、朝から夜までいませんでした。
小町はもう春休み。
なので、今日も昼の間は家でひとりぼっち。
総武高校から入学前の春休み用の宿題は出てるけど、もうとっくに終わっちゃってるし。
だからといって友だちと遊ぶような気分でもなかったので、家にずっといました。
お兄ちゃんのベッドはいいにおいがするので、そこでごろごろと過ごすとすぐに時間が過ぎてしまいます。
あやうく、夕飯の準備を忘れてしまうところでした。
お兄ちゃんとご飯を食べているとき、お兄ちゃんはゆきのさんとゆいさんのお話をしていました。
とってもうれしそうに。
小町がお兄ちゃんうれしそうだねって言ったら、馬鹿お前違うぞなんて言うけど、全然にやついてるのをおさえられてない。
全く、お兄ちゃんは。
どっちが馬鹿なの。
3月17日(火) 雨
今日も小町は家にずっといました。
家にっていうか、お兄ちゃんのベッドの布団の中にっていうか。
この布団に包まれていると、お兄ちゃんに包まれているみたいでとっても落ち着きます。
すごく、いいにおい。
昨日も今日もお兄ちゃんは家でご飯を食べたけど、ちょっと帰るのが遅いです。
生徒会の仕事を手伝ってた時ほどじゃないけど。
多分奉仕部にいる時間がのびたんだろうな。
お兄ちゃんは夕飯の時、ゆきのさんとゆいさんのお話ばっかりします。
あのふたりを話している時のお兄ちゃんはとっても暖かくて、とっても幸せそうです。
そんなお兄ちゃんを見て、いつも思います。
どうして、お兄ちゃんを幸せにしたのは小町じゃないんだろう。
今日も小町は家にずっといました。
家にっていうか、お兄ちゃんのベッドの布団の中にっていうか。
この布団に包まれていると、お兄ちゃんに包まれているみたいでとっても落ち着きます。
すごく、いいにおい。
昨日も今日もお兄ちゃんは家でご飯を食べたけど、ちょっと帰るのが遅いです。
生徒会の仕事を手伝ってた時ほどじゃないけど。
多分奉仕部にいる時間がのびたんだろうな。
お兄ちゃんは夕飯の時、ゆきのさんとゆいさんのお話ばっかりします。
あのふたりを話している時のお兄ちゃんはとっても暖かくて、とっても幸せそうです。
そんなお兄ちゃんを見て、いつも思います。
どうして、お兄ちゃんを幸せにしたのは小町じゃないんだろう。
3月18日(水) 雨
ここ最近雨ばっかりです。台風が近づいてきてるって天気予報では言ってました。
おかげで洗濯物も溜まる一方で、布団も干せません。
干せなくてもいいんだけどね、別に、
今日もお兄ちゃんの布団の中に入り込んで昼を過ごしていました。
食材がそろそろ無くなりそうだったから、お兄ちゃんに帰りに買ってきてもらおうかと思ったけど、そうするとお兄ちゃんが帰ってくるのが遅くなってしまうので、自分で買いに行きました。
今日の夕飯も、お兄ちゃんはあのふたりのおはなしをします。
やっぱりとってもうれしそう。
いいなぁ、あのふたりは。
すごくうらやましいし、
すごく…………。
そういえば、ちょっと体がだるくて、熱っぽいような気がする。
かぜかな?
まぁ、たぶんだいじょぶでしょ。
ここ最近雨ばっかりです。台風が近づいてきてるって天気予報では言ってました。
おかげで洗濯物も溜まる一方で、布団も干せません。
干せなくてもいいんだけどね、別に、
今日もお兄ちゃんの布団の中に入り込んで昼を過ごしていました。
食材がそろそろ無くなりそうだったから、お兄ちゃんに帰りに買ってきてもらおうかと思ったけど、そうするとお兄ちゃんが帰ってくるのが遅くなってしまうので、自分で買いに行きました。
今日の夕飯も、お兄ちゃんはあのふたりのおはなしをします。
やっぱりとってもうれしそう。
いいなぁ、あのふたりは。
すごくうらやましいし、
すごく…………。
そういえば、ちょっと体がだるくて、熱っぽいような気がする。
かぜかな?
まぁ、たぶんだいじょぶでしょ。
3月19日(木) 雨
今日も雨。
台風が近くなってきてるのか、昼もにっきを書いてる今も風がびゅーびゅーうるさいです。
昨日に続いて体がだるい。
でも、お兄ちゃんのベッドの中で寝てるとすごく楽になれる。
だから昼はずっとお兄ちゃんのベッドで寝てた。
今日の夕飯のときも、お兄ちゃんはあれとあれのおはなしをします。
すごくしあわせそうに。
いいな。
いいな。
こまちはどうしてそこにいないの?
どうして?
なんで?
わかんないよ。
今日も雨。
台風が近くなってきてるのか、昼もにっきを書いてる今も風がびゅーびゅーうるさいです。
昨日に続いて体がだるい。
でも、お兄ちゃんのベッドの中で寝てるとすごく楽になれる。
だから昼はずっとお兄ちゃんのベッドで寝てた。
今日の夕飯のときも、お兄ちゃんはあれとあれのおはなしをします。
すごくしあわせそうに。
いいな。
いいな。
こまちはどうしてそこにいないの?
どうして?
なんで?
わかんないよ。
3月20日(金) 台風
台風が千葉にきました。雨も風もすごかった。
でも学校は休みにならなかった。
お兄ちゃんはぐちぐち言いながら家を出ていきました。
こまちはおにいちゃんのおふとんのなかですごしました。
ごはんを食べているとき、おにいちゃんはあれらとでーとするから、あしたはご飯いらないってこまちに言いました。
じゃああしたはずっとおにいちゃんいないんだね。
やっぱ、ねつがあるみたい。
みずでものんでからねよう。
台風が千葉にきました。雨も風もすごかった。
でも学校は休みにならなかった。
お兄ちゃんはぐちぐち言いながら家を出ていきました。
こまちはおにいちゃんのおふとんのなかですごしました。
ごはんを食べているとき、おにいちゃんはあれらとでーとするから、あしたはご飯いらないってこまちに言いました。
じゃああしたはずっとおにいちゃんいないんだね。
やっぱ、ねつがあるみたい。
みずでものんでからねよう。
小町「……」
小町はにっきをしまってから、部屋を出ました。
体がすごくだるくて、すごくあつい。
やっぱ風邪かなぁ、季節の変わり目は風邪ひきやすいなんていうし。
水でも飲もうと思って台所行くと、そこにはお兄ちゃんがいました。
八幡「おう、小町」
小町「あっ、お兄ちゃん」
お兄ちゃんを見た瞬間に、体が少しだけ軽くなったような気がする。
お兄ちゃんさえいれば、風邪なんてへっちゃらなのだ。
小町「まだ起きてたの? 明日デートなんじゃないの……寝坊しても、小町起こしてあげないよ?」
八幡「ぐっ……小町に起こしてもらえないのは厳しいな……目覚まし時計3つくらいかけておくか」
小町「そうしておいた方がいいよ、お兄ちゃんどうせ起きないんだし」
そう言うと、お兄ちゃんはそうだなって言って部屋に戻ろうとする。
八幡「おやすみ、小町」
小町「うん、おやすみ」
お兄ちゃんにそう言うと、小町も水だけ飲んで寝ようと思ってコップに手を伸ばそうとする。
その時、体がくらっとくるのを感じた。目の前がおぼろけになって、足元がふらつく。
そして、意識が遠のく。
八幡「──小町ッ!!!」
それでも、最後に。
すごい大きいお兄ちゃんの声が耳に。
すごい顔をしたお兄ちゃんの顔が目に入り込んできた。
ああ、お兄ちゃん。
小町は──。
小町はにっきをしまってから、部屋を出ました。
体がすごくだるくて、すごくあつい。
やっぱ風邪かなぁ、季節の変わり目は風邪ひきやすいなんていうし。
水でも飲もうと思って台所行くと、そこにはお兄ちゃんがいました。
八幡「おう、小町」
小町「あっ、お兄ちゃん」
お兄ちゃんを見た瞬間に、体が少しだけ軽くなったような気がする。
お兄ちゃんさえいれば、風邪なんてへっちゃらなのだ。
小町「まだ起きてたの? 明日デートなんじゃないの……寝坊しても、小町起こしてあげないよ?」
八幡「ぐっ……小町に起こしてもらえないのは厳しいな……目覚まし時計3つくらいかけておくか」
小町「そうしておいた方がいいよ、お兄ちゃんどうせ起きないんだし」
そう言うと、お兄ちゃんはそうだなって言って部屋に戻ろうとする。
八幡「おやすみ、小町」
小町「うん、おやすみ」
お兄ちゃんにそう言うと、小町も水だけ飲んで寝ようと思ってコップに手を伸ばそうとする。
その時、体がくらっとくるのを感じた。目の前がおぼろけになって、足元がふらつく。
そして、意識が遠のく。
八幡「──小町ッ!!!」
それでも、最後に。
すごい大きいお兄ちゃんの声が耳に。
すごい顔をしたお兄ちゃんの顔が目に入り込んできた。
ああ、お兄ちゃん。
小町は──。
もっともいい解決策は八幡が3人揃って「本物」にすれば良い。簡単簡単
夢を、夢を見ていました。
お兄ちゃんが、小町と一緒にいる夢。
雪乃さんと、結衣さんのことを話すときにだけ見せるあの顔を。
小町だけに見せてくれる世界。
お兄ちゃんが、小町と一緒にいる夢。
雪乃さんと、結衣さんのことを話すときにだけ見せるあの顔を。
小町だけに見せてくれる世界。
お兄ちゃんの顔が。
お兄ちゃんの声が。
お兄ちゃんの手が。
お兄ちゃんの全てが、小町に向けてくれる。
そんな世界でした。
お兄ちゃんの声が。
お兄ちゃんの手が。
お兄ちゃんの全てが、小町に向けてくれる。
そんな世界でした。
でも、そんな世界はもう有り得ない。
それを小町は知っている。
あれは全て、雪乃さんと結衣さんだけに向けられるべきもののはずだ。
だからこれは夢なのだと、小町の頭は判断していたのです。
いっそこの夢の中にずっといたいと願っていたのですが。
それが永遠に続くわけも無く。
やがて、意識は現実世界に引き戻されてしまいます。
随分長く寝ていたような気がする、お兄ちゃんはもうデートに行っちゃったかな。
またデリカシーのない発言でもしてなきゃいいけどなぁ、ごみいちゃんは……。
そんなことを思いながら目を覚ますと。
小町「……お兄ちゃん?」
八幡「ん、起きたか」
小町の視界に入ってきたのは、こんなところにいるはずがないお兄ちゃんの姿でした。
それを小町は知っている。
あれは全て、雪乃さんと結衣さんだけに向けられるべきもののはずだ。
だからこれは夢なのだと、小町の頭は判断していたのです。
いっそこの夢の中にずっといたいと願っていたのですが。
それが永遠に続くわけも無く。
やがて、意識は現実世界に引き戻されてしまいます。
随分長く寝ていたような気がする、お兄ちゃんはもうデートに行っちゃったかな。
またデリカシーのない発言でもしてなきゃいいけどなぁ、ごみいちゃんは……。
そんなことを思いながら目を覚ますと。
小町「……お兄ちゃん?」
八幡「ん、起きたか」
小町の視界に入ってきたのは、こんなところにいるはずがないお兄ちゃんの姿でした。
ばっと身を起こして時計を見てみると、短い針がてっぺんを指している。
もう正午を過ぎていた、本当に長く寝ていたようです。
周りを見渡してみると、ここは小町の部屋。
そしてこのベッドで小町は寝ていたようです。
そういえば昨日は、台所辺りで意識がなくなったような気がする。
あんまりよく覚えてないけど、お兄ちゃんが運んできてくれたのかな。
って、そんなことはどうでもいい。
どうしてここにお兄ちゃんが……?
もう正午を過ぎていた、本当に長く寝ていたようです。
周りを見渡してみると、ここは小町の部屋。
そしてこのベッドで小町は寝ていたようです。
そういえば昨日は、台所辺りで意識がなくなったような気がする。
あんまりよく覚えてないけど、お兄ちゃんが運んできてくれたのかな。
って、そんなことはどうでもいい。
どうしてここにお兄ちゃんが……?
小町「……なんでお兄ちゃんがここにいるの、早く雪乃さんと結衣さんのところにいきなよ」
多分ここまで運んでくれただろうお兄ちゃんに対して、ちょっと冷たい言い方になっちゃった。
でも、今日のお兄ちゃんはあの二人とデートする予定だったはずだし、それも集合時間は午前だったはず。
こんな時間にここにいていいはずがない。
だけど、お兄ちゃんは首の後ろに手をやりながら軽く言った。
八幡「アホ、そんな状態のお前一人を残して行けるわけないだろ」
小町「……えっ?」
お兄ちゃんの言った言葉の意味が理解出来なかった。
なんで雪乃さんと結衣さんのところに行かないの?
どうして小町のことなんて優先しちゃったの?
頭のなかに疑問が渦巻いていると、部屋の扉ががちゃりと開く音がした。
お母さんかなと思っていると、中に入ってきたのは予想外の人物──
雪乃「おかゆを作ってきたのだけれど、小町さんは起きてる?」
結衣「ポカリも持ってきたけど……あっ、小町ちゃん」
小町「雪乃さん、結衣さん……」
──そして、ある意味で納得の二人でした。
多分ここまで運んでくれただろうお兄ちゃんに対して、ちょっと冷たい言い方になっちゃった。
でも、今日のお兄ちゃんはあの二人とデートする予定だったはずだし、それも集合時間は午前だったはず。
こんな時間にここにいていいはずがない。
だけど、お兄ちゃんは首の後ろに手をやりながら軽く言った。
八幡「アホ、そんな状態のお前一人を残して行けるわけないだろ」
小町「……えっ?」
お兄ちゃんの言った言葉の意味が理解出来なかった。
なんで雪乃さんと結衣さんのところに行かないの?
どうして小町のことなんて優先しちゃったの?
頭のなかに疑問が渦巻いていると、部屋の扉ががちゃりと開く音がした。
お母さんかなと思っていると、中に入ってきたのは予想外の人物──
雪乃「おかゆを作ってきたのだけれど、小町さんは起きてる?」
結衣「ポカリも持ってきたけど……あっ、小町ちゃん」
小町「雪乃さん、結衣さん……」
──そして、ある意味で納得の二人でした。
八幡「すまん、助かる」
雪乃「小町さんの為だもの、これくらい当然だわ」
結衣「小町ちゃん大丈夫? 熱はまだある?」
小町「あ……はい」
そっか、お二人はそのまま小町の看病に来てくれたんだ。
あの二人の言うことだ、多分その言葉に嘘偽りはない。
本当にいい人たちだ、お兄ちゃんの恋人達をやれるだけはある。
そう、お兄ちゃんの──恋人達。
雪乃「そう、なら熱を下げるために……比企谷くん、氷のうを作ってきてもらえないかしら?」
八幡「分かった」
雪乃さんからそう頼まれると、お兄ちゃんは腰を上げて部屋の扉へ向かう。
そこで雪乃さんの隣を通り過ぎる時、雪乃さんがさらに言い加えた。
雪乃「そうね、出来れば……15分くらいたっぷり時間をかけて作ってもらえると助かるのだけれど」
八幡「は? いやそんな時間は掛からな……なるほど、分かった」
何かを察したのか、そう返してお兄ちゃんはすぐに部屋から出ていった。
お兄ちゃんが出ていくのを見送ると、雪乃さんと結衣さんはこちらの方へ振り向く。
雪乃「小町さんの為だもの、これくらい当然だわ」
結衣「小町ちゃん大丈夫? 熱はまだある?」
小町「あ……はい」
そっか、お二人はそのまま小町の看病に来てくれたんだ。
あの二人の言うことだ、多分その言葉に嘘偽りはない。
本当にいい人たちだ、お兄ちゃんの恋人達をやれるだけはある。
そう、お兄ちゃんの──恋人達。
雪乃「そう、なら熱を下げるために……比企谷くん、氷のうを作ってきてもらえないかしら?」
八幡「分かった」
雪乃さんからそう頼まれると、お兄ちゃんは腰を上げて部屋の扉へ向かう。
そこで雪乃さんの隣を通り過ぎる時、雪乃さんがさらに言い加えた。
雪乃「そうね、出来れば……15分くらいたっぷり時間をかけて作ってもらえると助かるのだけれど」
八幡「は? いやそんな時間は掛からな……なるほど、分かった」
何かを察したのか、そう返してお兄ちゃんはすぐに部屋から出ていった。
お兄ちゃんが出ていくのを見送ると、雪乃さんと結衣さんはこちらの方へ振り向く。
雪乃「小町さん、今お話は出来る状況かしら。できるのなら比企谷くんがいない今、お話をしたいのだけれど」
結衣「あ、あの……大丈夫かな、無理はしなくてもいいんだけど」
小町「あっはい、小町は大丈夫ですよ」
雪乃「助かるわ」
なるほど、お兄ちゃんに氷のうを作ってきてもらう云々の流れはお兄ちゃんを追い出すためだったらしい。
雪乃さんと結衣さんは、お兄ちゃんがいない状況で何を話したいというのだろう。
雪乃「……小町さんは」
話をしたいと言いながら、雪乃さんはとても言いづらそうに口をもごもごとしている。いつも人と目を合わせて話す雪乃さんにしては珍しく、視線が横に逸れた。
ちょっと間を空けて、ようやく言葉を口にし始める。
結衣「あ、あの……大丈夫かな、無理はしなくてもいいんだけど」
小町「あっはい、小町は大丈夫ですよ」
雪乃「助かるわ」
なるほど、お兄ちゃんに氷のうを作ってきてもらう云々の流れはお兄ちゃんを追い出すためだったらしい。
雪乃さんと結衣さんは、お兄ちゃんがいない状況で何を話したいというのだろう。
雪乃「……小町さんは」
話をしたいと言いながら、雪乃さんはとても言いづらそうに口をもごもごとしている。いつも人と目を合わせて話す雪乃さんにしては珍しく、視線が横に逸れた。
ちょっと間を空けて、ようやく言葉を口にし始める。
雪乃「……小町さんは、比企谷くんのことをどう思っているの?」
小町「はい?」
雪乃さんの質問の意味が分からなかった。
どうしていきなりお兄ちゃんの話になるんだろ。
小町が困惑していると、雪乃さんの隣にいる結衣さんが俯いて自分の軽く握られた手を見たまま、ぽつりと呟いた。
結衣「……小町ちゃんはさ」
その握られた手が、ぎゅっと強く握り締められた。そして意を決したように顔を上げると小町の目と結衣さんの目が合う。
結衣「ヒッキーのことが好きだよね」
小町「──!!」
一瞬、小町の心が読まれてしまったかのような錯覚に陥る。風邪とは全く関係のない冷や汗が垂れたような気がした。
しかしここで変に言葉を詰まらせるわけにはいかない。小町は何があっても『妹』として、振舞わなければならないのだ。
気持ちも、言葉も、そして『私自身』すらも、全て誤魔化す。
小町「はい?」
雪乃さんの質問の意味が分からなかった。
どうしていきなりお兄ちゃんの話になるんだろ。
小町が困惑していると、雪乃さんの隣にいる結衣さんが俯いて自分の軽く握られた手を見たまま、ぽつりと呟いた。
結衣「……小町ちゃんはさ」
その握られた手が、ぎゅっと強く握り締められた。そして意を決したように顔を上げると小町の目と結衣さんの目が合う。
結衣「ヒッキーのことが好きだよね」
小町「──!!」
一瞬、小町の心が読まれてしまったかのような錯覚に陥る。風邪とは全く関係のない冷や汗が垂れたような気がした。
しかしここで変に言葉を詰まらせるわけにはいかない。小町は何があっても『妹』として、振舞わなければならないのだ。
気持ちも、言葉も、そして『私自身』すらも、全て誤魔化す。
小町「え、いや、そりゃそうですけどー……まぁ、自慢の兄ですし? 妹として好きといえば好きと言えなくも」
結衣「嘘」
でも、小町の必死の言い訳は短い一言で打ち切られてしまった。結衣さんは固い気持ちを秘めた目を小町に向ける。その目は真っ直ぐに、どこまでも真っ直ぐに小町の目だけを射止めているようだった、
結衣「小町ちゃんは、ヒッキーのことが好きなんじゃないかなって思うの。それは、妹としてじゃなくて」
やめて。
その先を言葉にされたら、小町はもう『妹』じゃなくなっちゃう。
でも小町は何も言葉を出すことが出来ず、ただ結衣さんの宣言を聞くことしか出来なかった、
結衣「一人の女の子として──ヒッキーのことが好き、なんだよね……」
小町「あ……ああ……」
それは、ずっと目を逸らし続けていたこと。
小町はお兄ちゃんのことが好き。
でもそれは、あくまで『妹』が『お兄ちゃん』のことを好きということだけでしかなかった。
そういうことにしておかないと、駄目だったから。
だって、『お兄ちゃん』のことを本気で好きになっちゃったら『妹』ではいられないから。
でも、いつからか小町は妹と兄のいう関係性に満足出来なくなっていた。
結衣「嘘」
でも、小町の必死の言い訳は短い一言で打ち切られてしまった。結衣さんは固い気持ちを秘めた目を小町に向ける。その目は真っ直ぐに、どこまでも真っ直ぐに小町の目だけを射止めているようだった、
結衣「小町ちゃんは、ヒッキーのことが好きなんじゃないかなって思うの。それは、妹としてじゃなくて」
やめて。
その先を言葉にされたら、小町はもう『妹』じゃなくなっちゃう。
でも小町は何も言葉を出すことが出来ず、ただ結衣さんの宣言を聞くことしか出来なかった、
結衣「一人の女の子として──ヒッキーのことが好き、なんだよね……」
小町「あ……ああ……」
それは、ずっと目を逸らし続けていたこと。
小町はお兄ちゃんのことが好き。
でもそれは、あくまで『妹』が『お兄ちゃん』のことを好きということだけでしかなかった。
そういうことにしておかないと、駄目だったから。
だって、『お兄ちゃん』のことを本気で好きになっちゃったら『妹』ではいられないから。
でも、いつからか小町は妹と兄のいう関係性に満足出来なくなっていた。
小町「……」
結衣さんの宣言に小町は何かを返そうとしたが口が震えて上手く動かず、言葉が何も出てこなかった。
本当は分かってる。
小町が妹としてだとか、そういうの関係無しに比企谷八幡のことが好きになっていることなんて。
一体いつからだったろう。
受験が終わってから? 去年から? 小学校の時から?
もしかしたら生まれた時からかもしれないね。
それでも、認めるわけにはいかない。
例え、この想いが雪乃さんと結衣さんに気付かれるほど大きくなっていたとしても。
隠せなくなるほど大きくなっていたとしても。
これが本物の想いだったとしても。
小町は、『妹』以外何にもなれない。
小町「……小町は、あくまで妹としてお兄ちゃんが好きなだけです」
だから絶対に、たとえ言葉の上だけでもそれを認めるわけにはいかない。
結衣さんの宣言に小町は何かを返そうとしたが口が震えて上手く動かず、言葉が何も出てこなかった。
本当は分かってる。
小町が妹としてだとか、そういうの関係無しに比企谷八幡のことが好きになっていることなんて。
一体いつからだったろう。
受験が終わってから? 去年から? 小学校の時から?
もしかしたら生まれた時からかもしれないね。
それでも、認めるわけにはいかない。
例え、この想いが雪乃さんと結衣さんに気付かれるほど大きくなっていたとしても。
隠せなくなるほど大きくなっていたとしても。
これが本物の想いだったとしても。
小町は、『妹』以外何にもなれない。
小町「……小町は、あくまで妹としてお兄ちゃんが好きなだけです」
だから絶対に、たとえ言葉の上だけでもそれを認めるわけにはいかない。
雪乃「……私は、比企谷くんのことが好きよ」
突然、雪乃さんの声が聞こえてそちらに顔をあげた。
雪乃「私はこうやって、彼への好意を口にすることは出来る。でも……」
見れば、雪乃さんの瞳は潤んでおり、肩は奮え、声はかすれていた。その涙を拭うこともせず、かすれ気味の声で言葉を続ける。
雪乃「本当の意味で好きだという言葉さえ言えないなんて、残酷過ぎるじゃない……」
小町「……雪乃さん」
残酷、確かにそうかもしれない。
小町は比企谷八幡の妹である。生まれた時からそうだ。
そして生まれた時から決まっているのだ、小町は『妹』という立場にしかなれないって。
だから、仕方がない。
小町「……仕方ないんです」
雪乃「仕方がないなんて、そんな」
小町「仕方ないんです」
だから、小町はこの気持ちを隠して生きるしかない
この気持ちを嘘で塗り固めて、偽って、そして誤魔化す。
小町の本物は、許されない。
突然、雪乃さんの声が聞こえてそちらに顔をあげた。
雪乃「私はこうやって、彼への好意を口にすることは出来る。でも……」
見れば、雪乃さんの瞳は潤んでおり、肩は奮え、声はかすれていた。その涙を拭うこともせず、かすれ気味の声で言葉を続ける。
雪乃「本当の意味で好きだという言葉さえ言えないなんて、残酷過ぎるじゃない……」
小町「……雪乃さん」
残酷、確かにそうかもしれない。
小町は比企谷八幡の妹である。生まれた時からそうだ。
そして生まれた時から決まっているのだ、小町は『妹』という立場にしかなれないって。
だから、仕方がない。
小町「……仕方ないんです」
雪乃「仕方がないなんて、そんな」
小町「仕方ないんです」
だから、小町はこの気持ちを隠して生きるしかない
この気持ちを嘘で塗り固めて、偽って、そして誤魔化す。
小町の本物は、許されない。
ここの>>1は分かってるから超期待
ここで焦らしとはこの>>1、デキる
結衣「……小町ちゃん」
小町「小町はね、嬉しいんですよ」
顔をあげて、出来る限りの笑顔を浮かべたまま雪乃さんと結衣さんの方を向く。
やだなぁ、お二人とも。そんな泣かないでくださいよ。
お兄ちゃんの恋人達になれたんだから、何も悲しいことなんてないはず。
お二人にとって小町は、ただの彼氏の妹でしかないんですから。
何も気にしなくてもいいんですよ。
小町「お兄ちゃんは、昔からあんな感じでした。でも、奉仕部に入ってから色々と変わっていって……今では恋人さん達が出来るまでになりました。これは、雪乃さんと結衣さんのおかげです」
お兄ちゃんは、もうひとりぼっちじゃない。
雪乃さんと、結衣さんという『本物』の関係を持てた恋人達がいる。
前なんかは小町がいないとお兄ちゃんは何も出来ないなんて思ってたけど。
もう、小町がいなくても大丈夫だよね。
小町「小町はね、嬉しいんですよ」
顔をあげて、出来る限りの笑顔を浮かべたまま雪乃さんと結衣さんの方を向く。
やだなぁ、お二人とも。そんな泣かないでくださいよ。
お兄ちゃんの恋人達になれたんだから、何も悲しいことなんてないはず。
お二人にとって小町は、ただの彼氏の妹でしかないんですから。
何も気にしなくてもいいんですよ。
小町「お兄ちゃんは、昔からあんな感じでした。でも、奉仕部に入ってから色々と変わっていって……今では恋人さん達が出来るまでになりました。これは、雪乃さんと結衣さんのおかげです」
お兄ちゃんは、もうひとりぼっちじゃない。
雪乃さんと、結衣さんという『本物』の関係を持てた恋人達がいる。
前なんかは小町がいないとお兄ちゃんは何も出来ないなんて思ってたけど。
もう、小町がいなくても大丈夫だよね。
小町「あんな感じでめんどうくさいお兄ちゃんですけど、お二人と一緒ならきっと大丈夫だと思いますので。だから」
雪乃「小町さん!」
結衣「小町ちゃん!」
話の流れを切るように二人が叫ぶ。
でも、小町はそのまま言葉を続けた。
小町「兄を……よろしく、お願いします。雪乃さんと結衣さんになら、任せられますから……」
雪乃「……そんな泣きながら言われても、説得力がないわ」
小町「……えっ」
雪乃「小町さん!」
結衣「小町ちゃん!」
話の流れを切るように二人が叫ぶ。
でも、小町はそのまま言葉を続けた。
小町「兄を……よろしく、お願いします。雪乃さんと結衣さんになら、任せられますから……」
雪乃「……そんな泣きながら言われても、説得力がないわ」
小町「……えっ」
言われてから、自分の目に手をやる。すると、自分の目から涙がぽろぽろと落ちているのに今更気が付いた。
一度自分が泣いているのを自覚してしまうと、どんどんと気持ちが押し寄せてきてしまう。
もう考えちゃ駄目なのに。
お兄ちゃんと一緒にいたいだなんて。
でも、お兄ちゃんにはもう雪乃さんと、結衣さんがいるから。
小町は、妹だから。
だから、駄目。
でもやっぱり、そう考えているうちに分かってしまう。
それらは全部言い訳なんだって。
一度自分が泣いているのを自覚してしまうと、どんどんと気持ちが押し寄せてきてしまう。
もう考えちゃ駄目なのに。
お兄ちゃんと一緒にいたいだなんて。
でも、お兄ちゃんにはもう雪乃さんと、結衣さんがいるから。
小町は、妹だから。
だから、駄目。
でもやっぱり、そう考えているうちに分かってしまう。
それらは全部言い訳なんだって。
お兄ちゃんには恋人がいるから、小町は妹だから。
言い訳だ。
建前だ。
欺瞞だ。
誤魔化しだ。
虚偽だ。
捏造だ。
法螺だ。
欺騙だ。
全部全部、嘘だ。
小町の本物は、そこにはない。
でも、それらを全て理解した上で小町は選ぶ。
小町は、妹であり続けることを選ぶ。
言い訳だ。
建前だ。
欺瞞だ。
誤魔化しだ。
虚偽だ。
捏造だ。
法螺だ。
欺騙だ。
全部全部、嘘だ。
小町の本物は、そこにはない。
でも、それらを全て理解した上で小町は選ぶ。
小町は、妹であり続けることを選ぶ。
雪乃「小町さん、このままだとあなた……」
小町「いいんです、小町のことは。もう気にしないでください」
結衣「……小町ちゃんは、本当にそのまま全部隠しちゃうの?」
小町「小町は妹ですし、お兄ちゃんの恋人は雪乃さんと結衣さんです。今更どうこう言っても兄の迷惑になるだけですよ」
結衣「それはそうかもしれないけど……そうかもしれないけど……」
ちょっとズルイ言い方になっちゃったかな、ごめんなさい結衣さん。
雪乃さんも、結衣さんも、こんなあやふやではっきりしない小町とお兄ちゃんの関係をどうにかしたかったのだろう。
正直に言って、その気持ちはとてもありがたかった。
小町「いいんです、小町のことは。もう気にしないでください」
結衣「……小町ちゃんは、本当にそのまま全部隠しちゃうの?」
小町「小町は妹ですし、お兄ちゃんの恋人は雪乃さんと結衣さんです。今更どうこう言っても兄の迷惑になるだけですよ」
結衣「それはそうかもしれないけど……そうかもしれないけど……」
ちょっとズルイ言い方になっちゃったかな、ごめんなさい結衣さん。
雪乃さんも、結衣さんも、こんなあやふやではっきりしない小町とお兄ちゃんの関係をどうにかしたかったのだろう。
正直に言って、その気持ちはとてもありがたかった。
でも、小町のこれは白黒はっきりさせることすら許されない。
いつかこの想いも時の流れの中で溶けていくことだけを祈って、想いを内に秘めながらその時を待つこと以外に出来ることはないのだ。
小町「本当にありがとうございます、お二人とも。でも、小町は大丈夫です」
お兄ちゃんへの想いを、全て諦めるために。
小町は、強く決意する。
小町「小町は、妹ですから」
これから一生、お兄ちゃんの妹であり続けるということを。
雪乃「っ……!!」
結衣「小町ちゃん……」
いつかこの想いも時の流れの中で溶けていくことだけを祈って、想いを内に秘めながらその時を待つこと以外に出来ることはないのだ。
小町「本当にありがとうございます、お二人とも。でも、小町は大丈夫です」
お兄ちゃんへの想いを、全て諦めるために。
小町は、強く決意する。
小町「小町は、妹ですから」
これから一生、お兄ちゃんの妹であり続けるということを。
雪乃「っ……!!」
結衣「小町ちゃん……」
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