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元スレ提督「そうだ、艦娘のにおいを嗅ごう」
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まあ最上とかいう誰得野郎よりは足柄のがマシかね
一個下の龍驤でも良かったが
一個下の龍驤でも良かったが
なぜ皆が際どい勝負を讃えあって足柄を祝福してる中そういう発言が出来るのか、提督としての正気を疑うね
>>553
足柄おばさんよりは断然最上の方が良いと思うんですがそれは…
足柄おばさんよりは断然最上の方が良いと思うんですがそれは…
某鎮守府の提督みたいに臭い嗅ぎながら脳内でラブロマンス展開できるようにならないと厳しいな
正直、足柄さんなら臭かろうが臭わなかろうが美味しいですわ……
「……見つけたわよ。こんなところにいたのね」
提督「誰だ!?」シュバッ
足柄「足柄よ。提督、心配しましたよ」
提督「心配? そんなまさか」
足柄「あのねぇ……。私だけじゃなくて、皆が大慌てで提督を探しているの」
足柄「……帰りましょう?」
提督「……帰ってどうしろと」
足柄「謝ればいいじゃない。今ならごめんなさいの一言で済むのよ?」
足柄「それと、代わりにお仕事してくれた子に感謝することよ」
提督「俺は、帰らん……」
足柄「…………」
妖精「鎮守府はどうするのさ」
提督「新任に任せればいいさ」
妖精「とか抜かしちゃってますよ?」
足柄「…………」
提督「あばよ、達者でな」アディオゥス
足柄「……ねぇ、どうしてそんな悲しいこと言うの?」
足柄「そんな、一言で断ち切れるような、柔な関係だったって言うの?」(震え声
提督「許せ足柄……これで最後だ」
足柄「ふざけないで!!」
妖精(そりゃキレるわ)
足柄「……貴方がいなくなったら、鎮守府はどうなるの?」
足柄「皆の期待を、裏切るの……?」
提督(俺は期待を裏切られた……臭いが作り出す現実に、幻滅した……)
提督(しかし、妖精曰くそれは俺のせいだと言う……もしそれが本当なら、これは俺の我侭……)
提督(足柄の言い分は尤もだ。はいわかりました、って戻るよりも先に)
提督(……もう少し、お説教を貰ってもいいのかもしれない)
足柄「新任に任せればいいなんて、口で言うより簡単なことはないって知ってるくせに」
提督「……」
足柄「今も貴方を心配して探している子たちのこと、何とも思わないの?」
提督「……」
足柄「いなくなったって聞いて、考えるより先に外へ飛び出して我武者羅に貴方を探して」
足柄「見つけたとき、無事で良かったって安心した私は何なの……?」
提督「……」
足柄「これまでの戦いも、何だったの……? 皆で勝って、笑うためでしょう?」
提督「……」
足柄「ねぇ、本当に一体どうしちゃったって言うの?」
足柄「最近、少し様子がおかしいって聞いてたけど……何があったのか教えなさいよ?」
提督「そう、だな……」
始まりから終わりまで、自分が何をしたのか。
その間に起きた自分の心境の変化。
そして最後に絶望をしたことと、恐らくそれは自分が原因であるということを話した。
妖精「──で、鎮守府捨てて出て行くなんてトンでもねーこと言いやがるのでタネ明かしをしようとしたところで」
提督「足柄がここに来た」
足柄「そういうこと……」
提督「馬鹿らしいだろう、変態だろう、存分に罵って欲しい」
提督「皆も既に金剛経由で知っているだろう、俺にはもう居場所なんてない」
足柄「あるわ。その程度で皆が貴方を毛嫌いする理由になんてならないもの」
足柄「もちろん、私だってその一人よ」
提督「でも、俺は……」
足柄「……あのね、提督。私は戦いが好きよ」(抱き締め
足柄「でもね、それと同じくらいに貴方が好きなの。知ってた?」ギュゥー…
提督(あれ……この、香り、あの……)クンクン
提督「いや、知らなかった……」
足柄「……そうよね。でも、これからは覚えておいて?」
提督「……うん」
足柄「……帰りましょう? 早く皆を安心させたいもの」
足柄「それと少し、お話しましょう?」
提督「あぁ……」
─
──
提督「しかし、なんだ。驚いたというのか」
足柄「何にかしら?」
提督「戦いと同じくらい好きだ、なんてね。そんな足柄に対して何かした覚えもないし」
足柄「自分が強くなるこの瞬間が、私は一番好き!……って、知ってる?」
提督「知ってるよ、それがどうしたんだ?」
足柄「その通り、私は自分が強くなれる瞬間が一番好き」
足柄「だけどそれは、一人では必ず限界が訪れる」
提督「……何事も、一人ではそうだな」
足柄「そうね。でも、貴方との出会いがそれをなくしてくれたの」
提督「俺?」
足柄「そうよ。勝った時には一緒に喜んでくれるし、負けた時には一緒に悔しがってくれる」
足柄「強くなれた時には頭を撫でて、褒めてくれる……」
提督「当たり前のことじゃ?」
足柄「当たり前って言っちゃうあたり、ね」
足柄「貴方は……自然と、私の気持ちを汲んでくれる」
足柄「それがとても嬉しくて、いつからか貴方の為に勝ちたいと、勝利を共有したいと思うようになった」
足柄「そう思うようになってからよ。私が信じられないほど、強くなっていくのを感じたのは」
足柄「私の能力以上に、貴方は私の力を引き出してくれる……こんなの、初めてよ」
提督「足柄……」
足柄「だから……冗談でも、もう出て行くだなんて言わないで」
足柄「勝利を捧げるのは、貴方だけで十分よ。他の誰にでもない、貴方だけで……」
提督「……わかった」
足柄「……ふふっ♪ 絶対よ?」(小指差し出し
提督「約束する……」(小指絡め
足柄「……」
提督「……」
足柄「……はい、指切った♪ これでこの話はおしまいよ!」
足柄「ねぇねぇ提督、月明かりがとっても綺麗!」
提督「あぁ、綺麗だな……星が眩しい」
足柄「夜の砂浜って、とてもロマンチックなのね」
提督「ロマンチック、ねぇ……足柄の口からそんな言葉が出てくるとは」
足柄「な、なによ! 馬鹿にしてるのかしら?」
提督「そうじゃなくって……可愛いなぁって」
足柄「んにゃっ!? きゃっ、可愛い!? 飢えた狼と呼ばれたこの私が……ねぇ、それって一体どういう」
提督「……月が綺麗だな。足柄」
足柄「知ってるわよ、それよりさっきの説明しなさい! こら、逃げるな!」
妖精(あらあらまぁまぁ……お盛んねぇ……)
乙
これが書き終わった後分岐で提督が絶望するバッドエンドを書いても良いのよ
これが書き終わった後分岐で提督が絶望するバッドエンドを書いても良いのよ
個人的には那珂ちゃんのおしりのにおいが気になる
判定 >>+2
判定 >>+2
─
──
足柄「どしたの。ぼさっとしてないで座って?」
足柄「すぐ準備するからね」(エプロン装着
提督(はて、どうしてこうなったのか)
妖精(もう夜も遅いし謝罪は明日でいいってなったんじゃん)
提督(執務室が臭くて全然聞いてなかった)
妖精(お前全然懲りてねーのな)
提督(冗談だって……ていうか、なんでついてきてるの?)
妖精(工廠閉まってたので行き場もなく)
提督(だからって一緒にいなくていいと思うんですよ)
妖精(大丈夫、食うもん食ったらどっか行くから)
妖精(喘ぎ声でうるさくなる部屋より臭い部屋のほうがマシですわ)
提督(…………)
提督(足柄の手伝いしてくる)
妖精(ヘイヘイ)
提督「足柄、手伝えることはあるか?」
足柄「うーん……あんまりやることないし、楽にしてて?」
提督「あっ、うん……」
─
──
『ご飯、まだですよね? カツカレーにしましょう!』
提督(そう足柄に押されてしまい、部屋に案内された)
足柄「カレーはね、間宮さんのところから貰ってきたの」
足柄「おいしいわよねぇ、間宮さんのカレー」モグモグ
提督(さすがに今からカレーを作るわけにもいかなかったみたいだけど)モゴモゴ
提督(カツはないから揚げてくれた)
提督(こんな俺のために……優しいよなぁ……)
妖精「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!!」ガツガツ
提督「俺が言うのも難だけど、こんな遅くにカツカレーって大丈夫か?」
足柄「私は平気だけど……提督、もしかしてまずかったですか?」
提督「いや、俺はいいんだ……ただ、足柄に負担掛けてて申し訳ないって言うのか」
提督「その気持ちが嬉しいって言うのか……」
妖精「うめ うめ うめ」
足柄「別に、負担なんかじゃないわ……」
足柄「そうね、強いて言うなら験担ぎかしら?」
提督「験担ぎ? なんの?」
足柄(……一番になるためよ)
足柄「とりあえずの目標は、ケッコンカッコカリからってとこね」
提督「それなら……今すぐにでも、足柄の気持ちに応えたい……と、俺は思う」
提督「望むなら、ケッコンじゃなくても」
足柄「その先は待って……もしもよ?」
提督「?」
足柄「もし、提督が今までにおいを嗅いだ子達や、そのほかの艦娘の皆が」
足柄「今の私と同じような匂いになれるって言ったらどうする?」
足柄「他の子に気移りしたりしない?」
提督「同じ匂い、って」
足柄「話を聞いててね、なんとなくわかったわ」
足柄「これね、高速修復剤の匂いなの」
提督「え?」
足柄「提督が戻らないって聞いたとき私、入渠中だったんです」
足柄「高速修復剤を使って、お風呂早上がりして……すぐに提督を探したので」
足柄「きっとこの匂いなのかなって……」
提督「え……?」
妖精「なんで臭う子に駆逐艦が多かったのか、遠征ばっかで入渠させてないんだからそりゃね」
妖精「今日日炎天下の中おつかい、汗まみれ潮まみれのまま遠征続けてりゃ臭くなるよ」
妖精「備蓄の為とはいえ、基本バケツは使用禁止なんて決まり事作るからこうなる。ぶっちゃけ艦娘が気の毒」
提督「え、入渠ってお風呂なの?」
足柄「艦娘の趣味にもよるけど、お風呂入らない子はいないと思うわよ」
足柄「身体は船体のようなものなんだから、磨かない艦娘はいないと思います」
提督「臭くない子は?」
妖精「風呂上りから時間がそんなに経ってないとか」
提督「え、8x4のなんちゃらの匂いというのは!?」
妖精「制汗剤を使う子もいるけど、入渠後ならいざ知れず臭い子は噴いたところでその時だけの気休め程度でしょう」
提督「えぇ……うそ……」
妖精「ところがどっこい、これが現実」
提督「……じゃあボーボーは?」
妖精「船底に海藻が生えてる程度の意識なんじゃないかな?」
足柄「そうね。気になるものでもないっていう子は特に手入れしないんじゃないかしら」
足柄「処理する際も大体は船渠ですしね」
提督「すげーカルチャーショック」
提督「じゃあ間宮、伊良湖さんはずっとお風呂に入れず……?」
妖精「たまに料理中とか怪我すると少し浸かってる」
提督「じゃあ、あのいい匂いの花園は?」
妖精「最近の大規模攻略でバケツ三昧だったせい」
提督「そう、だったのか……なんで今まで黙ってたの?」
妖精「見てて面白かったから……止める前に度が過ぎてしまったことについてはごめん」
提督「いや、いいんだ……足柄のおかげで、踏み止まれた」
提督「足柄のおかげで、色々気付けた」
妖精「あーごちそうさまでした。おやすみー」(そそくさ退散
提督「期待や好意を背負ってることを、においなんかで全部捨てようとした俺が間違ってたんだ」
提督「足柄の気持ちも、本当に嬉しかった。感謝してる……」
提督「だから足柄、聞いてくれるか?」
足柄「……うん」
提督「貴女と出会えて、本当に良かった。俺と結婚してください」
足柄「……ばか。乗り換えるチャンス、わざわざあげたのに」
足柄「誇り、一つ増えちゃった……やだ、涙が……」
足柄「……私も、貴方が私の提督で、本当に良かった」
足柄「喜んで、お受け致します……」
提督「足柄……」
足柄「提督……」
提督「……とりあえず、せっかく作ってくれたんだからカレー食べきらないとだな」
足柄「そ、そうね……?」
提督「その後は……」
足柄「……///」
その夜、飢えた狼の名は伊達ではないと思い知らされた提督であったとか。
今日はこんなんで、入渠の解釈とか色々ありそうですけど
何もしてないのに元から臭い艦娘なんているわけがない、いいね?
何もしてないのに元から臭い艦娘なんているわけがない、いいね?
乙
むしろなにもしてないほうがくさいでち
ちゃんと手入れしなきゃ
むしろなにもしてないほうがくさいでち
ちゃんと手入れしなきゃ
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