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    元スレ卯月「総選挙50位以内に入れないアイドルはクビ…ですか?」

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    51 = 47 :

    ちひろさんってゲームの方でなんかやってんの?

    52 = 19 :

    コインを入れる泉(底なし沼)の女神

    53 = 39 :

    わい茄子P、高みの見物

    54 :

    >>50
    残念ながらCDと声付き勢が必ずしも人気キャラな訳ではないんだな

    55 = 6 :

    凸レーション…

    56 = 28 :

    どんな形でも良い、俺は推したい・・・。貴様を倒して!! お前の懐にあるクレカを奪い取ってでも、俺は・・・!

    57 :

    たとえどうなろうと俺の心にはいつも法螺貝の音が響いてるから(錯乱)

    58 = 19 :

    早苗P「たとえどうなろうと俺の心にはいつもパトカーのサイレンの音が響いてるから(錯乱)」

    59 = 1 :

     ……。

     ベッドの上で、指をひとつ、ひとつ、丁寧に折り曲げる毎にお友達の顔を思い浮かべていきました
     凛ちゃん、未央ちゃん、楓さん、莉嘉ちゃん、かな子ちゃん、木村さん……。
     シンデレラプロジェクトのみんな。今まで知り合ったアイドルの先輩たち……。
     50回折り曲げるうちには、もう顔は浮かんでこなくなって。

     私は少しだけ安心すると同時に、ちくりと刺すような痛みを感じました。私の周りだけ、でいいのかな。
     みんな、みんなで、今までみたいにずっと輝くステージを追い求めていたかったのに。
     
     それでも、どうしても選ばれない人は出てくる。

     「……」

     養成所のころを思い出す。

     みんなで一緒に頑張ろうね、と励まし合って、毎日長電話して、いつかフリフリの衣装を着て踊ろうねと約束しあって……。

     そんなある日、朝に突然トレーナーさんに告げられる。

     ──……さんは昨日付けで養成所を辞めました。

     そんな事を何度も何度も何度も経験して、だけど決して慣れることはなくって、胸がどうしようもなく痛くなって。
     幼い私には解決することができない大人の事情とか、家庭の事情とか、他人には見せない、その人だけが隠している事情とかが、いきなり襲い掛かってくる。
     
     気づいた時にはもう手遅れで、私はただ膝を抱えて泣きべそかくことしかできなくて。
     そのたびに、挫折しそうで、すべてを投げ出したい気持ちになるけれど、その時はママの言葉を思い出す。
     
    「卯月は頑張り屋だねぇ」
    「卯月の笑顔は、人を幸せにする力があるから、いつも笑っていなさい」というママの言葉。

     辛いときは、その言葉“だけ”を頼りに、私は歩いてきました。
     そう、今までは……。

     枕元に置いてあったスマートホンから、軽快なメッセージが鳴りました。

     ──卯月、起きてる?

     ──しまむー、あのさ、ちょっと話をしないかな?

     今は、同じ夢を信じているということを、心から信じていられる、私を支えてくれる大事な友達がいます。

    「うん、起きてるよ……凛ちゃん未央ちゃんっと……」

    60 :

    歴代シンデレラガールは平気だろう(慢心)

    61 :

    我が愛するはすみんは駄目だろうな…

    62 :

    比奈先生は40位ぐらいで生き残るやろ平気平気

    63 = 19 :

    歴代シンデレラガール蘭子と凛なら大丈夫余裕

    64 :

    というわけで50人程ガチャを直撃させます

    65 :

    >>39
    闇アイドルぶつけなきゃ……(デュエル脳)

    66 = 18 :

    どうせ直前にイベントやった奴が勝つんだから適当でいいよもう

    67 = 19 :

    >>66
    そう捨て鉢にならず、ガチャブーストなかった楓みく卯月が現在有力とわかったと前向きに考えたほうが精神衛生上いいよ
    でも五回目あるなら形式は変えてほしいわな

    68 = 1 :

    ──ちょっとさ、大変なことになったね。

     凛ちゃんのメッセージはいつも簡潔で、クールです。

    ──いやー!参ったね。正直私まだぜんっぜん心の整理ついてなくてさ。参ったー!

     未央ちゃんは、いつも元気な未央ちゃんらしい情熱が溢れてきそうなメッセージ。

     文字だけだと、気持ちは相手に7パーセントしか伝わらない、というのをバラエティ番組で見たことがあります。
     そのバラエティ番組は今は346プロの、その、悪いことの、特集ばかりしていますけど……。 

     もう数えきれないくらい言葉を交わしている私達には、きっとお互いに7パーセント以上の情報が伝わっている。
     電話じゃなくて、メッセージでのやり取り。要点を避けて曖昧な言葉を使ってる。

     みんな、戸惑ってるんですね。気持ち、わかります。
     きっと、みんな心が風船みたいにぱんぱんに張っていて、上手な空気の抜き方がわからないこの気持ち。
     ちょっと無理するとパンッと弾けちゃいそうになる、パンクしちゃいそうな心。

    ──凛ちゃん、未央ちゃん私もだよ。急に色々言われて、私あたふたしちゃって。

     そっと抜いていかないと……。

    ──私たち、大丈夫なのかな。アイドルとして、ニュージェレーションとして、さ。

    そっと、そっと。

    ──大丈夫だよ。きっと3人で頑張っていけば。3人d……。

     はた、とキーをタッチする指が止まりました。
     もし誰か一人でも50位以内に入らなかったら……私たちは……解散?
     
     ううん、それよりも。
     
     私と凛ちゃんと未央ちゃんはこれから……。

     「……ッ!」
     必至に頭を振って今の思考を消し飛ばそうとしました。
     違う。違います。
     打ちかけのメッセージを消去して、力強くキーを押し込んで送信しました。


    ──何があっても、私たち3人は大切な大切な友達、です!

     ぐらぐらな気持ちの中で、これだけは絶対に失うことがないって思える真実。
     3人一緒ならきっと、乗り越えていけます。

     メッセージを送信すると、すぐに、スマートホンから『ミツボシ☆☆★』が鳴り響きました。
     音声着信の合図。相手はもちろん。 


    『よく言ったしまむー! 私たちズッ友だよね! とりあえず悩んだって仕方ないしさ! 目の前のこと全力で取り組んでいこうよ!』

    「未央ちゃん……」
     
    『そしたらさ、きっとなんとかなるって!』

    「えへ、うん、そうですよね」

     えへ、やっぱりこういう時はいつも未央ちゃんが先頭を切って、もやもやを吹き飛ばしてくれます。
     きっとなんとかなる。底抜けに明るい声で、そう言ってくれることが何よりの心のガス抜きになりました。


     島村卯月、明日の握手会も頑張ります。

    69 = 34 :

    現実にガチャブーストなんてないんやし、A○B同様信者の投票数(課金率)で決着つくな

    後はテレビやらネットやらの露出数…一般票をいかに集められるか

    にしてもまずは半分とかやろwwいきなり50人にするとか鬼畜の所業

    70 :

    話題づくりも兼ねているんだろうな……さすが汚い

    71 = 12 :

    これ、順位が第3回準拠なのか第1、2回準拠なのかで、約1名の運命がかなり変わるな

    72 :

    もし第四回準拠だったら……とか考えてまた課金してしまったから>>1はちひろ

    73 :

    ぶっちゃけパッと見誰が誰だっけ?ってアイドルっているよねー
    瀬名さんとか星宮さんとか…椿さんとか?

    74 :

    タイトルでワイのイヴが死んだ

    75 = 1 :

     ……。

     握手会の直前で、巨大なスクリーンで告知された
     『第1回シンデレラガールズ総選挙』

     「始まっちゃったねぇ~……」
     ニュージェレーションの衣装に身を包んだ衣装で、未央ちゃんがスクリーンを見上げています。  


     総選挙で50位以内に入らないとクビ。
     実際には、いきなり解雇通知を突きつけられるわけじゃなくって、51位以下にはお仕事が回ってこなくなって、支援も打ち切られる、という形になるそうです。
     そうなると結局、プロダクションには居場所がなくなって自主的に辞めざるをえなくなります。プロデューサーさんは辛そうにそう言ってました。

     このことはファンの方達には知らせてはいけない社内だけの極秘事項。
     

     シンデレラガールズ総選挙。それはきっと、とっても大事なこと。
     だけど、いざ始まってみると自分でもビックリするくらい、日常が変化することはなくて。

     いつも通り、スタッフさんにメイクをされて、衣装合わせをして、役員さんにご挨拶をした時に
     「あぁ……“あの”346プロさんね……」とちょっと含みのある言い方をされて、楽屋で先輩のアイドルさんと楽しくおしゃべりして……。

     
     凛ちゃんと、未央ちゃんと円陣を組んで!


    「「「フラーイドーチキーン!!!」」」


     結局、私がどの位置にいるか、総選挙で何が変わるのか、なんてのは今考えてもわかるわけがなくって、
     未央ちゃんの言うとおり、私にできることは目の前のことを全力で取り組むことだけでした。


    「島村卯月です、よろしくお願いします!」 

     346プロの悪評がたって、ほんの少しだけファンが減っちゃったけれど、それでも私達の歌や踊りを今でも見に来てくれる人がいるのが励みでした。

    「卯月ちゃん、いつも君の笑顔で元気貰ってるよ」

    「あっ、今日も来てくれたんですね! ありがとうございます!」
     
     握手会の先頭は、いつも決まって、この男性の方でした。私が出演するイベントは徹夜してでも、どれだけ並んでも常に先頭で応援してくれる方。
     うれしい。握手する手を少し強めに、ぎゅっと握り返しました。

    「俺、絶対卯月ちゃんに投票するよ。100票は入れるから!」

    「そ、そんな……う、うれしいですけど、でも無理、しないでくださいね?」

    「あぁ、卯月ちゃんのスマイル。昔好きだった子にそっくりなんだ……。卯月ちゃんになら1万票入れてもいいよ」

    「お、お気持ちだけでいいですから! その気持ちだけで頑張れます!」

     思わず机に額が擦り付けられるくらいに深々とお辞儀をすると、頭をマイクへごちんとぶつけてしまい凛ちゃんと未央ちゃんに笑われてしまいました。

    76 = 12 :

    へごちんが何をした

    77 :

    クラシカルキューティマイエンジェルほたるに入れなきゃ

    78 = 34 :

    第一回…ちゃんみお…うっ…ふぅ

    79 :

    ニンジャはなんとかなるって俺信じてるから(震声)

    80 = 1 :

     ……。

     「卯月、お疲れ様」

     凛ちゃんが汗だくの顔を拭いながら、スポーツ飲料のペットボトルを優しく手渡してくれました。
     こくりと、喉をならして飲み込むと、火照った体にすうっと甘い味が沁み込んでとっても気持ちいい。
     景色は夕日によって、オレンジ色に染まって、どこか幻想的に見えました。
     遠くでスタッフさんがステージを撤去するのをぼんやりと二人で眺めていると……
     
    「きっとさ」
     
     凛ちゃんが、ステージへの視線を外さないまま、ぽつりと呟きました。
     それから、ぽつり、ぽつりと言葉を繋いでいきます。

    「私たち、今さ、大事な分岐点にいるんだと思う」

    「……」

    「ニュースや雑誌で346プロのことを毎日見かける度に、他人事で大変だなって気分と、私もその渦の中に巻き込まれてるんだなって気分が両方沸くんだ」

    「私も、だよ、凛ちゃん」

    「このままでいいのかなって思うけど……」

    「うん」

    「でも、こうしてライブをやると、最高の気分になれるし、ファンの応援は心に響くし、ああやってスタッフに支えられてるだなって感謝するし、きっとそれはぜんぶ本当だから」

    「……」

    「だから今は振り返らずに前を向いていこうよ」

    「……はい!」

    81 = 3 :

    愛梨なら余裕余裕(慢心)

    82 = 1 :

     ……。

     それから私たちは、イベントを精一杯にこなして、どんなに疲れていてもトレーニングをきっちり行い、毎晩励まし合いながら前へ前へ進んで行きました。
     
     凛ちゃんと未央ちゃんが言うように、頑張っていれば、きっと報われる。

     そんな根拠のない自信で。

     ただ目の前の日々を。



     そして……。



     最初の、総選挙中間発表の日がやってきました。

    83 :

    うちの娘は51位だから!51位にはチャンスをください!

    84 :

    ワイ聖P、無事死亡

    85 = 7 :

    >>84
    まぁトレーナーさん達はキツイよね……(すっとぼけ)

    87 :

    さあ武内P、企業のタイミングだ!

    89 = 34 :


    武内P>>87現在(このSSのオチとして)企画検討中です」

    90 :

    51~70辺りの順位ならどっかから情報漏れて別の事務所が引き抜きにきそうだけどな

    91 :

    >>90
    961プロなら絶対やりそう

    92 :

    961プロはどうだろうな……黒井社長はそんな中途半端にしか芽がでない(失礼すぎる)アイドルには手を出さない気がする
    むしろ歴代シンデレラガールを全員引っこ抜きにかかりそう

    93 = 19 :

    黒井社長「争奪激しいシンデレラガール引き抜きを考えるのは素人、玄人はままむーを引き抜くのだよ」

    94 :

    さすが目の付け所が違う

    95 :

    ママにゃんもかわいかったな

    96 :

    >>90
    961はやらないだろうが、765はあり得るかもな
    社長のティン次第だけど

    97 :

    「皆さん、お久しぶりです……」

     静まった応接間に、こだまするように響く低い声。
     あの日から数週間ぶりに会ったプロデューサーさんの顔は前よりやつれているように見えました。
     他の社員さんが相次いで辞職してしまって、お仕事が上手く回らない……とちひろさんが言っているのを小耳に挟んだことがあります。
     プロデューサーさんは一切そういうそぶりは見せないですけれど……。

    「それでは、発表します……」

     隣の凛ちゃんと未央ちゃんの喉がこくり、と鳴る音が聞こえました。
     今まで、絶対に手を抜かないで頑張ってきました。だから大丈夫。大丈夫です。

     あれ。
     どうしよう、私、手、ふるえてる……。
     テストの成績発表に似てるけど、まるで深さが違う。
     これからのアイドルとしての価値を定める、無機質で冷たい数字。

     ……?
     ふと、温かな温度と感触が両手を包みました。
     凛ちゃんと未央ちゃんが、私の手を優しく握ってくれていました。
     ありがとう……。声に出さないで心の中でそっと呟きました。

     大丈夫、きっと大丈夫。

    「渋谷凛さん……」


     大丈夫……!






    「31位、です」



    98 :

    おや、セーフとはいえ意外と低い

    99 :

    東郷あいとか木場真奈美とかSSではよく出てくるのに順位が伸びないね

    100 :

    三割弱の枠というのはそれだけ狭いのだ(博士見つつ


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