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元スレ淡「雲の切れ間に」京太郎「星が瞬く」
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京太郎は面倒見がいいイメージがあるから
生意気だったり幼いイメージのキャラとは合うんだろうな
生意気だったり幼いイメージのキャラとは合うんだろうな
タコスだって淡に勝ってるとこあるだろ!
えっと…ほら、食い意地とか!
えっと…ほら、食い意地とか!
タコスの悪口は本気でイラつくことあるけど
あわあわのはなんか許せちゃう不思議
あわあわのはなんか許せちゃう不思議
まあまあ、ここは淡たそを愛でるスレなんだから負け犬ヒロインは貶すのではなく哀れもう。
対策会議という名の雑談タイムは、夜9時には終了となった。明日に備えて早く寝るらしい。
自室に戻った手持ち無沙汰な京太郎は麻雀の指南書を寝そべりながら読んでいた。
「……五索の中央を削れば四索に……イヤー無理だなこれ……」
しかし、どうにも頭に入ってこない。胸の奥のモヤモヤとした感覚が邪魔をしてくるからだ。
「……偵察、ねぇ」
悩みの種は部長の頼みであった。
Aブロック準決勝の大将戦の、特に大星淡の偵察。
京太郎は思案する。部長の頼みは当然のことである、と。優勝にかける思いは、きっと誰よりも強いはず。
となれば、未知数の実力を持つ白糸台の大将、当然不安要素として警戒するはずだ。
その牌譜や打ち方を知りたがるのは当然であるし、それで自分を頼ってくれるのはありがたい。
たしかに大将戦を応援することはできなくなるが、自分は清澄が勝ち抜くことを信じて疑っていない。
では、と考える。自分は何を、もやもやうじうじとしているのか、と
自室に戻った手持ち無沙汰な京太郎は麻雀の指南書を寝そべりながら読んでいた。
「……五索の中央を削れば四索に……イヤー無理だなこれ……」
しかし、どうにも頭に入ってこない。胸の奥のモヤモヤとした感覚が邪魔をしてくるからだ。
「……偵察、ねぇ」
悩みの種は部長の頼みであった。
Aブロック準決勝の大将戦の、特に大星淡の偵察。
京太郎は思案する。部長の頼みは当然のことである、と。優勝にかける思いは、きっと誰よりも強いはず。
となれば、未知数の実力を持つ白糸台の大将、当然不安要素として警戒するはずだ。
その牌譜や打ち方を知りたがるのは当然であるし、それで自分を頼ってくれるのはありがたい。
たしかに大将戦を応援することはできなくなるが、自分は清澄が勝ち抜くことを信じて疑っていない。
では、と考える。自分は何を、もやもやうじうじとしているのか、と
あれ、鳥が違うな……ちょいといじって正解探すから気にせんといて
答えはすぐに分かった。どうやら自分は大星淡の偵察という役目に対して罪悪感を持っているらしい。
今日知り合ったばかりで、恩を売ってやって、また会う約束をした……と、たったそれだけの、知り合い未満にも当たるほぼ他人の、しかもおそらく清澄が最後に戦うであろう対戦相手である。
牌譜をとる、打ち筋の研究、それは全く卑怯なことではない。強者とは常に対策を練られるものだ。
そう、まったくもって不自然ではないし、何も問題はない行為である。
「……でもなぁ」
にもかかわらず京太郎はチクチクと針に刺されるような罪悪感に苛まれる。
知り合いになってしまった、ということが何よりも大きいのかもしれない。
傘を譲った時や、名前を名乗った時の輝くような笑顔の淡に対して、まるでコウモリのような行為を働くことに、不快感がこみ上げてくる。
「……寝よ」
しかし、優先するのは清澄だ。部長の頼みだ。そこは譲れない。
京太郎は考えるのをやめ、指南書を放り出し、布団へと潜り込んだ。
答えはすぐに分かった。どうやら自分は大星淡の偵察という役目に対して罪悪感を持っているらしい。
今日知り合ったばかりで、恩を売ってやって、また会う約束をした……と、たったそれだけの、知り合い未満にも当たるほぼ他人の、しかもおそらく清澄が最後に戦うであろう対戦相手である。
牌譜をとる、打ち筋の研究、それは全く卑怯なことではない。強者とは常に対策を練られるものだ。
そう、まったくもって不自然ではないし、何も問題はない行為である。
「……でもなぁ」
にもかかわらず京太郎はチクチクと針に刺されるような罪悪感に苛まれる。
知り合いになってしまった、ということが何よりも大きいのかもしれない。
傘を譲った時や、名前を名乗った時の輝くような笑顔の淡に対して、まるでコウモリのような行為を働くことに、不快感がこみ上げてくる。
「……寝よ」
しかし、優先するのは清澄だ。部長の頼みだ。そこは譲れない。
京太郎は考えるのをやめ、指南書を放り出し、布団へと潜り込んだ。
ここのあわあわは純粋おバカ系かな
かなり期待
ツンデレノーサンキューツンデレオワコン
かなり期待
ツンデレノーサンキューツンデレオワコン
そして、翌日である。天気は快晴、だが室内競技である麻雀には関係がない、むしろ会場の外で茹だるような暑さに辟易することになる。
「あっちぃ~……おはよ~ございま~す……」
「おお京太郎……おはようさん。暑いのぉ……」
朝八時すでに気温は30度を上回っている。廊下で鉢合わせたまこもあまりの暑さにうんざりとした顔をしていた。
「部屋ん中は良かったんじゃがのう……長野と違って暑さがいやらしいわ……」
「本当ですねぇ……部長達は?」
「今頃慌てて身だしなみ整えとるわ。わしは一足早く起きて朝風呂を楽しんできた」
なんとも準備のいいことである。要領の良さは我らが部活の中で一番かもしれない。
「じゃあ、朝ごはんいただきましょうか」
「そうじゃの……」
「あっちぃ~……おはよ~ございま~す……」
「おお京太郎……おはようさん。暑いのぉ……」
朝八時すでに気温は30度を上回っている。廊下で鉢合わせたまこもあまりの暑さにうんざりとした顔をしていた。
「部屋ん中は良かったんじゃがのう……長野と違って暑さがいやらしいわ……」
「本当ですねぇ……部長達は?」
「今頃慌てて身だしなみ整えとるわ。わしは一足早く起きて朝風呂を楽しんできた」
なんとも準備のいいことである。要領の良さは我らが部活の中で一番かもしれない。
「じゃあ、朝ごはんいただきましょうか」
「そうじゃの……」
メンドクセーからこれ鳥でいいや、よろしく
須賀京太郎にとって東京という土地は、憧れと、驚きと、そして若干の嫌悪を抱かせる場所であった。
そして、実際に来てみるとこの嫌悪は少しばかり増すことになる。
長野に比べ、多くの店があり、遊技場があり、便利である。
しかし、長野に比べ、臭い、うるさい、蒸し暑いのである。
そんなことを、かんかん照りの日の中を歩きながら考える。
あのあと、慌てて支度をしてお淑やかさの欠片もなく朝食をかきこんだまこ以外のメンバーと共に、徒歩でも行ける会場へ徒歩を進めていた。
しかし、暑い、暑すぎる。
「あぁ……暑いですね……」
「暑いって言っちゃダメだのどちゃん……余計暑くなるじょ」
和と優希はこの僅かな距離ですでにグロッキーである。きっちりときた制服は夏服とはいえあからさまに暑い。
「な、なんでこんなむしむしするの……?」
体力のない咲などわずか300メートル足らずで既に溶けそうなほどである。
「いや、こればっかりはしょうがないじゃろ」
「すがくん、ほんとうにだいじょうぶなのぉ……?」
「え、まぁ」
まこは汗をかきこそすれど余裕があるが久はうんざり感を隠そうともしていない。いきなりの呼びかけに京太郎は火照った顔を上げて答えた。
「ハンドボール部ではこれより重い荷物持たされて山の合宿所まで行きましたから」
「うへぇ……」
須賀京太郎にとって東京という土地は、憧れと、驚きと、そして若干の嫌悪を抱かせる場所であった。
そして、実際に来てみるとこの嫌悪は少しばかり増すことになる。
長野に比べ、多くの店があり、遊技場があり、便利である。
しかし、長野に比べ、臭い、うるさい、蒸し暑いのである。
そんなことを、かんかん照りの日の中を歩きながら考える。
あのあと、慌てて支度をしてお淑やかさの欠片もなく朝食をかきこんだまこ以外のメンバーと共に、徒歩でも行ける会場へ徒歩を進めていた。
しかし、暑い、暑すぎる。
「あぁ……暑いですね……」
「暑いって言っちゃダメだのどちゃん……余計暑くなるじょ」
和と優希はこの僅かな距離ですでにグロッキーである。きっちりときた制服は夏服とはいえあからさまに暑い。
「な、なんでこんなむしむしするの……?」
体力のない咲などわずか300メートル足らずで既に溶けそうなほどである。
「いや、こればっかりはしょうがないじゃろ」
「すがくん、ほんとうにだいじょうぶなのぉ……?」
「え、まぁ」
まこは汗をかきこそすれど余裕があるが久はうんざり感を隠そうともしていない。いきなりの呼びかけに京太郎は火照った顔を上げて答えた。
「ハンドボール部ではこれより重い荷物持たされて山の合宿所まで行きましたから」
「うへぇ……」
打って変わって会場の中は冷房が効いてさながら天国であった。人ごみのせいで少しばかり蒸すが、気にするほどではない。
「あ~!極楽だー!」
「こらゆーき!荷物の整理くらい!」
「大丈夫だよ和、やっとくやっとく」
「あぁ、すいません須賀くん……」
テーブルの上に色々と詰まった袋を置き、中身を取り出し整理する。対策をまとめたノートやらタコスやら昼飯やらタコスやらエトペンやらタコスを適当に置いていくと結構な量である。
「ふぅ、これで一息……喉乾いたな。俺飲み物買いに行ってきます。」
「あ、私も行くわ。みんなついでに欲しいものあるー?」
「お、すまんの、じゃあ適当な茶を」
「あ、私もお願いします」
「コーラ!」
「ゆーき……紅茶があったらお願いします」
「はい任せといてー、須賀くん、行きましょ」
「え?はぁ……」
「あ~!極楽だー!」
「こらゆーき!荷物の整理くらい!」
「大丈夫だよ和、やっとくやっとく」
「あぁ、すいません須賀くん……」
テーブルの上に色々と詰まった袋を置き、中身を取り出し整理する。対策をまとめたノートやらタコスやら昼飯やらタコスやらエトペンやらタコスを適当に置いていくと結構な量である。
「ふぅ、これで一息……喉乾いたな。俺飲み物買いに行ってきます。」
「あ、私も行くわ。みんなついでに欲しいものあるー?」
「お、すまんの、じゃあ適当な茶を」
「あ、私もお願いします」
「コーラ!」
「ゆーき……紅茶があったらお願いします」
「はい任せといてー、須賀くん、行きましょ」
「え?はぁ……」
流されるがまま、成り行きでなぜか部長を引き連れてドリンクコーナーへと行くことになる。
「須賀くんありがとね、暑い中荷物持ってもらっちゃってさ」
「え?一年で男手なら当たり前じゃ?お礼言われるほどじゃ」
「感謝は素直に受け取っときなさい」
ピシッと指で刺され、ドヤ顔で宣言される。人を食うような態度の部長だが、こういうところがあるから憎めない。頭一つ分背が違うこともあって動作も可愛らしい。
「お礼に私がおごってあげるわ。好きなもの頼みなさい」
「いやそんな……いや、じゃあコーヒー牛乳お願いします」
「あら、甘党?」
クスクスと笑われながら、和やかな雰囲気で自動販売機のボタンを押す。ちょうどその瞬間……
「あーーーーー!きょーたろー!」
「え?うおっ!?」
突然背中にぶつかってきた衝撃に、取り出し口から飲み物を取り出そうとしていた京太郎は頭を自販機にぶつけてしまった!鈍い音が辺りに響く。
「だ、大丈夫須賀くん!?」
「な、なんとか」
「須賀くんありがとね、暑い中荷物持ってもらっちゃってさ」
「え?一年で男手なら当たり前じゃ?お礼言われるほどじゃ」
「感謝は素直に受け取っときなさい」
ピシッと指で刺され、ドヤ顔で宣言される。人を食うような態度の部長だが、こういうところがあるから憎めない。頭一つ分背が違うこともあって動作も可愛らしい。
「お礼に私がおごってあげるわ。好きなもの頼みなさい」
「いやそんな……いや、じゃあコーヒー牛乳お願いします」
「あら、甘党?」
クスクスと笑われながら、和やかな雰囲気で自動販売機のボタンを押す。ちょうどその瞬間……
「あーーーーー!きょーたろー!」
「え?うおっ!?」
突然背中にぶつかってきた衝撃に、取り出し口から飲み物を取り出そうとしていた京太郎は頭を自販機にぶつけてしまった!鈍い音が辺りに響く。
「だ、大丈夫須賀くん!?」
「な、なんとか」
頭を擦りながら何事かと背中の方を向いてみる。するとそこにちょうど昨日見知った顔があった。
「あ、ぶつかっちゃった?ごめん!」
「お、大星……?」
若干ふらつく足に鞭打ちまっすぐ立ち上がる。
突進を仕掛けてきた犯人淡を見下ろす形になるが、それにも動じず淡はキラキラとした笑顔で見つめてくる。
「いやーグーゼンだねー!お礼直接言いたかったんだ!京太郎はどこかの付き添い?男子大会はもう終わったよね?共学なの?」
「え、えーと、須賀くん……彼女は」
「あ、おはよー!大星淡だよ!高校100年生の白糸台の大将!昨日京太郎に助けてもらってねー、お礼を言いに」
ゴッチーン!! と、言うなれば鴨居に頭をぶつけたような音が鳴った。京太郎には馴染み深い嫌な音である。
「いったーーーーい!!」
「淡……!いきなり走り出して人を突き飛ばすとは何を考えているか!」
「げんこつはなしでしょスミレ~!」
「……」
「ぁー……」
完全に置いてけぼりなのは久と京太郎である。
「あ、ぶつかっちゃった?ごめん!」
「お、大星……?」
若干ふらつく足に鞭打ちまっすぐ立ち上がる。
突進を仕掛けてきた犯人淡を見下ろす形になるが、それにも動じず淡はキラキラとした笑顔で見つめてくる。
「いやーグーゼンだねー!お礼直接言いたかったんだ!京太郎はどこかの付き添い?男子大会はもう終わったよね?共学なの?」
「え、えーと、須賀くん……彼女は」
「あ、おはよー!大星淡だよ!高校100年生の白糸台の大将!昨日京太郎に助けてもらってねー、お礼を言いに」
ゴッチーン!! と、言うなれば鴨居に頭をぶつけたような音が鳴った。京太郎には馴染み深い嫌な音である。
「いったーーーーい!!」
「淡……!いきなり走り出して人を突き飛ばすとは何を考えているか!」
「げんこつはなしでしょスミレ~!」
「……」
「ぁー……」
完全に置いてけぼりなのは久と京太郎である。
「な、に、を、考えているんだお前は!aブロックもうすぐ試合開始だぞ!」
「私は大将なんだからずっと後でしょー!?」
周りの目が集まってることも気にせず言い争い。その渦中の中心にいる京太郎と久は訳も分からずオロオロするばかりである。
「全員が集まってるのが相手への礼儀で常識だろが!もういい!説教は控え室で続きだ!こい!」
「あ!ちょ!ま!待ってスミレ~!私京太郎におか」
「知らん!後で聞く!!彼氏といちゃつくのは後にしろ!」
「か!?彼氏じゃないよー!勘違いしないでよぉぉぉぉぉ……」
騒ぐだけ騒いで、二人は立ち去ってしまった。残された清澄タッグは呆然とするばかりである。
「……あー、と、帰りましょう部長、視線が痛いです」
「そ、そうね……」
「私は大将なんだからずっと後でしょー!?」
周りの目が集まってることも気にせず言い争い。その渦中の中心にいる京太郎と久は訳も分からずオロオロするばかりである。
「全員が集まってるのが相手への礼儀で常識だろが!もういい!説教は控え室で続きだ!こい!」
「あ!ちょ!ま!待ってスミレ~!私京太郎におか」
「知らん!後で聞く!!彼氏といちゃつくのは後にしろ!」
「か!?彼氏じゃないよー!勘違いしないでよぉぉぉぉぉ……」
騒ぐだけ騒いで、二人は立ち去ってしまった。残された清澄タッグは呆然とするばかりである。
「……あー、と、帰りましょう部長、視線が痛いです」
「そ、そうね……」
我輩もちと疲れたぞ……しばらく寝るっ!やっとあわあわだせたから満足したので
お前らあわあわあわあわうるせーよ
もう少しあわあわ静かにあわあわできねーのかよあわあわ
もう少しあわあわ静かにあわあわできねーのかよあわあわ
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