元スレ如月「司令官♪」提督「如月が変態になった…」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
如月「これでもう大丈夫そうね…」
ヒュオオオ
如月「やだ、潮風で髪が傷んじゃう…」耳ギュー
チュドオオオオオオオン
如月「かはっ!?」ドボォ
ゴボゴボ…
如月(!? !!?っ…!!)ゴボゴボ
如月(攻撃された!?そんなっ…)
如月(くるしい…!う、上はどっち…!?)
魚雷「」ボボボンボンッ
如月「」ゴボボ
如月(如月の魚雷が…誘爆をっ…)
如月(もうダメ…みたい…)ゴボボ…
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2 = 1 :
如月(くる…しいっ…)ゴボボ
如月「あ゛っ」
如月(水を…飲んじゃった…ああ…もうダメ…)ゴボボ…
如月(…)
如月(司令官…)
如月(いつも如月を、子供扱い…して…)
如月(大好きよ…)ゴボボ
如月(…司令官…。如月の、こと…忘れないで…ね…)
…
3 = 1 :
…
提督「如月が…轟沈?」
長門「11分前に捜索を断念しました」
提督「うそ…だろ、…如月ぃ!」タタタッ
長門「し、司令官!?どこへ!!」
…
~W島付近の海域~
ザザザー
弥生「司令官…もう…いい…!」
提督「ぷはっ!はぁはぁ…」
弥生「嵐がひどいし、ボートの燃料ももう無い…。司令官…!」
提督「まだだ…まだ…!」
弥生「もう…やめて…!」ギュッ
提督「弥生…!」
弥生「もう…嫌…!如月に続けて、あなたまで失いたくない…!」ギュー
提督「いやだ、絶対助けるんだっ…ぜぇ、ぜぇ…」
弥生「司令官…弥生達は、いつか沈む…。そういう、運命…!おねがい、分かって…!」ギュー
弥生「あなたは、生きなくちゃ…いけない…!」プルプル
提督「…くそ…くそぉっ…!」ウルウル
提督「…好きだったんだ…俺、如月のこと…!」ヒックヒック
提督「うああ…如月ぃいい…!わあああっ…!」
ザザザ…
弥生「…!司令官、波が…!うっ、風も!」
4 = 1 :
ザパアッ
提督「うわっ!?」ドボーン
弥生「あうっ!」ドボーン
提督「ぷはっ…くそ!ボートが転覆した!?」ザバザバ
弥生「げほ、げほ…司令官…!」ザバザバ
ゴボボ…
…
5 = 1 :
ザザー…
提督「…ん…朝か…」
提督「ここ…は…?」フラフラ
提督「無人島…ってわけでも、ないか」
提督「…波にさらわれて、ここまで流されて来たのか…」フラフラ
提督(体が濡れて、冷える…っ)ガチガチ ブルブル
提督「そうだ…弥生!?弥生は…どこだ!?」
弥生「…司令官っ…!」
提督「弥生!無事だったのか…」
弥生「へくしっ!」
提督「…風邪引いたのか?」
6 = 1 :
弥生「…司令官、ボートはもう駄目…。防水性無線は、生きてますけど」
提督「…そうか」
弥生「…いま、大淀に打電します…」カタカタ
提督「…頼んだ」
弥生「…」
提督「…」
弥生「大淀から入電。これから捜索にあたる、だって」
提督「…迷惑かけたな」
弥生「…本当に、そうです…」
提督「…帰ろう」
弥生「…」
提督「すまなかった…」
7 = 1 :
~ヘリコプター~
バババババ…
提督「…」
弥生「…」
明石「えー、こちら明石。現在、W島上空。そちらへの到着は30分後」
弥生「司令官…あっためて、あげて…」
提督「ああ…」ギュー
明石「いやあ、しかし鎮守府は大騒ぎですよ。帰ったら説教ですからね」
提督「…迷惑かけて、すまない…。弥生、運がよくなかったら、お前も沈めていたかもしれない」
弥生「…べつに…怒る気は、ないです…」
弥生「それより…」
提督「ああ」ギュッ
8 = 1 :
如月「」
提督「如月…」ギュッ
弥生「せっかく見つけたんだから、暖めてあげて…」
提督「…ああ」ギュー
如月「」
提督「如月…。お前も俺達と同じように、あの島に流れ着いてたんだな」ナデナデ
如月「」
提督(…体が冷たい)
提督(脈拍は…)
提督(ほとんど、ない)
明石「向こうに着いたら、すぐに処置しますからね。AEDと人工呼吸器だけじゃ、その場しのぎにだってなりません」
提督「…頼む」
提督(手遅れになる前に…いや、もう手遅れかもしれないが、急がないと…!)
9 = 1 :
…
~集中治療室~
提督「すぅ…すぅ…」
如月「」
提督「…むにゃっ、はっ…」ビクッ
明石「起きましたか?提督」
提督「明石…俺、寝てたのか」
明石「はい。10分ほど。如月の手を握ったまま寝てましたよ」
提督「そうか。如月…」ギュッ
如月「」
明石「提督、お気持ちは察しますが…ちゃんと部屋に帰って寝てください」
提督「…ああ」スッ
明石「何かあったら、連絡しますから…。あなたはあなたの義務があります」
提督「…頼む」フラリ
明石「…!?ま、待って!提督…!これを!」
10 = 1 :
提督「な、なんだ?」
明石「…あれ?おかしいですね…今、提督が離れたときにちょっぴりだけ、デルタ波が…」
提督「デルタ波?」
明石「はい。脳波に覚醒水準が見られたのですが…うーん…」
12 :
こういう展開ベタだけど超好き
13 :
提督「明石、もう少しここにいていいか?」
明石「…後でまた来てください。これから人工透析機を取り付けますので」
提督「そうだな。…分かった」スタスタ…
…
…10時間後…
提督「如月!」ガラッ
那珂「わっ、提督…!」
明石「提督、集中治療室では静かに…。那珂さんでさえ静かにしてるんですよ」
提督「う…そうだな」
フルーツ盛り合わせ「」コンモリ
提督「これは…?」
明石「睦月や吹雪らのお見舞い品です。ここは病室でなく集中治療室なので、こういうナマモノはご遠慮願いたいんですがね…」
那珂「那珂ちゃんはその辺ちゃんとわかってるよ。このCD、最新作なんだ。元気になったら聴いてね」 スッ
提督「…容態はどうだ?」
明石「…無理矢理血液を循環させて、呼吸もさせていますが…。絶望的かと…」
提督「…そうか」
15 = 13 :
如月「」
提督「…如月…」
那珂「如月ちゃん、まるで…眠ってるみたいだね」
提督「ああ…そうだな」
明石「そうであったらどれ程いいことか…。実際は眠ってすらいない状態です」
提督「脳波が戻らないのか?」
明石「いちおう体温はあるので、完全に停止しているわけではありませんが…。呼吸が止まっている時間が長すぎました」
提督「…くそっ…」
那珂「如月ちゃん、もう…助からないの?」
明石「…」
那珂「如月ちゃん…」 スッ
如月「」
那珂「提督は、如月ちゃんにとっての、王子様なんだよね。毎日、あんなにひっついて…。大好きだったんだよね」ナデナデ
明石「あ、あまり、触れ…!いえ…、いいです」
那珂「如月ちゃんが轟沈した後、提督はボートに乗って直接如月ちゃんを探しに行ったんだよ」ポンポン
16 = 13 :
那珂「そして一人ぼっちだった如月ちゃんを、迎えに来てくれたんだよ」
那珂「提督は、やっぱり如月ちゃんの…、如月ちゃんだけの、王子様、なんだよ」
提督「…っ」
那珂「眠り姫みたいな如月ちゃん…。提督にキスしてもらったら、目を覚ますかな?なんて…」
明石「そんな事したら人工呼吸器が…いえ、何でもないです…」ボソボソ
那珂「よかったね。またここに帰ってこれて…。海の底じゃないよ。睦月ちゃんも、望月ちゃんも、弥生ちゃんも…みんな、いるよ」ナデナデ
明石「…」
那珂「じゃあね、如月ちゃん。また那珂ちゃんのライブに来てね」スッ
提督「俺も、もう行くよ」
明石「分かりました。こう言っては悪いですが、私の仕事もこっちばかりやっているわけにも参りませんので…」
提督「我が儘言ってすまないな、明石」
明石「いえ…。我が儘なのは、私も同じです。生命維持だけで莫大なコストがかかるというのに、私は仲間を見捨てられないだけ…」
提督「…お人好しだな、お前も」
明石「…本当に、お互い様です」
提督「如月、またくるからな」スタスタ…
17 = 13 :
…4日後…
~集中治療室~
提督「入るぞ、明石…」
明石「」グッタリ
如月「」
提督「おい、明石?大丈夫か、明石!」ブンブン
明石「むにゃ…提督…」
提督「…お前、熱が…顔が熱いぞ!」
明石「けほっ、なんたらの不養生ですね…。手先が狂わなければいいのですが…」プルプル
提督「目の下のクマも凄いぞ…。寝てないのか?お前」
明石「…いえ、仮眠程度は…。如月さんの生命維持装置がアラートを吐いたら目覚ましを鳴らしてるだけです…」
提督(机の上にアラートの記録帳が…。うわ、平均30分置きくらい…、昨晩はほぼ5分置きに鳴ってたのか…!)
明石「…そうだ、整備…。ドックの整備が…」フラッ…
提督「明石!」ガシッ
明石「…すぅ、すぅ…」zzz
提督「…」スッ
提督「…」スタスタ
…
18 :
こういうベっタベタな話大好き
正に鉄板だな
19 = 13 :
…翌日…
提督「…」ガチャ
明石「おはようございます、提督…」
提督「ああ、おはよう」スッ
如月「」
提督「…こんなにやつれて、痩せちまって…。髪もバサバサだな」
明石「昨晩から、容態が急激に悪化しました。もともと衰弱して抵抗力が弱まっていたのもあって…」
提督「…明石、今までご苦労だった」
明石「…貴方も」
提督「睦月にはもう、報せてきた」
明石「…分かりました」
如月「」
明石「提督…。あなたは駆逐艦一隻にためだけに、自ら荒波の中へ飛び込んで…如月さんを連れ戻しました」
明石「如月さんは、本当にいい司令官に恵まれました」
提督「…」
明石「…」
提督「ヒトゴーマルマル。現時刻をもって…」
20 = 13 :
提督「駆逐艦如月は…」
明石「…」
提督「…っ」フルフル
明石「…提督」
提督「…明石、人工呼吸器を外してくれ」
明石「…はい」
ガチャッ メリメリッ… ズボッ
如月「」
提督「如月…今まで、ありがとうな」
提督「お前と過ごしてきた時間…楽しかった」
如月「」
提督「だが、本当は艦が轟沈する度に、いちいちこうやって海に潜って連れ戻すわけにはいかないんだ」
提督「ここ5日分のお前の生命維持の費用だけで、2隻は建造できる」
提督「…さよならだ、如月」
21 = 13 :
如月「」
提督「…いつも、適当にあしらって、ごめんな」
如月「」
提督「待ってろ、如月…。俺もいずれ、そっちに行く」
提督「またな」チュッ
如月「!?んぶおおおっほおおぉぉ!?」ガバッ
明石「え!?」
提督「うわぁああっ!?!?!?」
如月「しれ…!あ、かはっ…あ…」バタッ
如月「」
提督「…!?き、きさら…」
明石「どっどいて提督!人工呼吸器をつけ直しますから!」ガラガラ
提督「たっ、頼むぞ明石!」
22 :
> 如月「!?んぶおおおっほおおぉぉ!?」ガバッ
ヒロインが出していい声じゃねーぞ!
23 :
スレタイからして不安だった
24 :
シリアス感どこいったおいwwwww
25 :
草不可避
26 :
ゲ、ゲロインよりはマシじゃないかな…うん
27 :
シリアスさんがログアウトしました
28 = 13 :
…
提督「それで、容態は?」
明石「心拍と呼吸が戻ったので、自分でモノを食べれるようにさえなれば安心です」
明石「透析機を外したら、簡単なリハビリから始めていきましょう」
提督「…ああ」
明石「…」
提督「…それじゃあ、また…」スタスタ
明石「はい…」
提督「そうだ。何か買ってくるものあるか?」
明石「そうですね…。それでは…」
明石「那珂さんのCDを一枚、お願いします」
提督「おや…奇遇だな。じゃあ二枚にしとくか」スタスタ
30 :
続きはよ
31 :
おうあくしろよ
32 :
おう
33 = 24 :
一旦乙
どうせだし酉付けとこうぜwww
34 :
おまえらせっかち過ぎや
おうあくしろよ
36 :
おう!シリアスさんが息してないぞ!!!
37 :
げにおもしろきえすえすなりにけり
おもわずわろうてそうらうなるべしにけり
38 :
今までシリアスだった分笑えるwwww
39 :
どうして呼吸が戻る瞬間の声をそれにしたのか
40 :
最初の1,2レスで「一応如月沈むんだな」と思ってこんな予想してたわ
期待
41 = 40 :
42 :
シリアス「ちょっとオリョクル行ってくる」
43 :
シリアスは置いてきた
はっきり言ってこの戦いについてこれそうにない
45 :
1番湿っぽい場面でなんちゅうことを
46 :
シリアスの霊圧が…消えた…?
47 :
スレタイ見た俺「これは…」カチッ
本文見た俺「シリアスじゃねーかお」
今俺 ( ゚д゚ )
48 :
キスして目を覚ますとか本当に眠り姫だな
49 :
シリアスさんの人気に嫉妬
50 :
プロローグ長いな
みんなの評価 : ☆
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