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元スレ北上「駆逐艦マジうざいわあ……」
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主力艦隊が全滅した海域にいきなり出撃させるとかちょっと提督無能すぎんよー
~翌日~
提督「はぁ……残ったのは私一人か……」
提督「資材ももう尽きちゃったし……」
提督「やっぱり、私には提督としての才能ないのかなあ……」
提督「軍で活躍して地位と名誉を得ようと息巻いて田舎から出てきたけど……」
提督「向いてないのかも……」
提督「……」
提督「……提督辞任するか」
提督「そうだよね、無理して海軍で働く必要もないんだし」
提督「そうしよっと……」
提督「えーと、申告書はこれか……」
提督「本日を持ちまして職を辞する決意を……と」
提督「所属艦娘は0人、資材も無し……全滅しちゃったからこの辺の記載は楽でいいよね……」
提督「さて、あとは私物を纏めて本営にコレ届けて」
提督「挨拶する人もいないから、そのまま田舎に帰ろうっと」
提督「はぁ……残ったのは私一人か……」
提督「資材ももう尽きちゃったし……」
提督「やっぱり、私には提督としての才能ないのかなあ……」
提督「軍で活躍して地位と名誉を得ようと息巻いて田舎から出てきたけど……」
提督「向いてないのかも……」
提督「……」
提督「……提督辞任するか」
提督「そうだよね、無理して海軍で働く必要もないんだし」
提督「そうしよっと……」
提督「えーと、申告書はこれか……」
提督「本日を持ちまして職を辞する決意を……と」
提督「所属艦娘は0人、資材も無し……全滅しちゃったからこの辺の記載は楽でいいよね……」
提督「さて、あとは私物を纏めて本営にコレ届けて」
提督「挨拶する人もいないから、そのまま田舎に帰ろうっと」
「大破してるのに欲を出して進撃したんですよね」とは何だったのか……
北上(照明はもうずっと前に消えたまま、真っ暗だ)
北上(声も出せない)
北上(身体も動かせない)
北上(何でこんな事に……)
北上(何で……)
北上(……)
北上(……)
北上(いや、本当は判ってるんだ)
北上(きっと、これは罰があたったんだよ)
北上(皆を守れなかった罰が)
北上(駆逐艦の子達に酷い事を言った罰が)
北上(だから、だから私はこんな目にあってるんだ)
北上(きっとそうだ)
北上(声も出せない)
北上(身体も動かせない)
北上(何でこんな事に……)
北上(何で……)
北上(……)
北上(……)
北上(いや、本当は判ってるんだ)
北上(きっと、これは罰があたったんだよ)
北上(皆を守れなかった罰が)
北上(駆逐艦の子達に酷い事を言った罰が)
北上(だから、だから私はこんな目にあってるんだ)
北上(きっとそうだ)
え、なに この責任を感じていないっぷりは……
艦娘なんて所詮兵器っていう感覚?
艦娘なんて所詮兵器っていう感覚?
北上(けど、けど)
北上(もしかしたら、まだ間に合うのかもしれない)
北上(もしかしたら、電も雷も白雪もまだ生き残ってるかもしれない)
北上(だったら、だったら私が行ってあげないと)
北上(今度こそ、皆を守ってあげないと……)
北上(何とか、何とか身体を……)
北上(動け、動いて……)ズルッ
北上(ああ、良かった、動いた、少しなら……這いずる程度なら……)ズルズルッ
ゴトンッ
北上(痛いっ……)
北上(はぁ……はぁ……けど何とか、ベッドから落ちれた……)
北上(待ってて、待っててね、今行くから……)ズルズルッ
北上(もしかしたら、まだ間に合うのかもしれない)
北上(もしかしたら、電も雷も白雪もまだ生き残ってるかもしれない)
北上(だったら、だったら私が行ってあげないと)
北上(今度こそ、皆を守ってあげないと……)
北上(何とか、何とか身体を……)
北上(動け、動いて……)ズルッ
北上(ああ、良かった、動いた、少しなら……這いずる程度なら……)ズルズルッ
ゴトンッ
北上(痛いっ……)
北上(はぁ……はぁ……けど何とか、ベッドから落ちれた……)
北上(待ってて、待っててね、今行くから……)ズルズルッ
北上(扉が、邪魔……)
北上(手が使えないのに、どうしたら……)
北上(……いや、悩んでる暇はない、手が使えないなら、頭で……)ゴンッ
北上(痛い……痛いよ……けど、けどこれは罰なんだから、痛くても仕方が無い)ゴンッ
北上(開け、開け、開け、開け)ゴンッゴンッゴンッ
北上(ああ、血が目に入る……けど、気にして何かいられない……)ゴンッゴンッゴンッ
北上(あの子達を、助けないと、今度こそ、今度こそ)ゴンッゴンッゴンッ
ゴンッゴンッゴンッゴンッ
北上(手が使えないのに、どうしたら……)
北上(……いや、悩んでる暇はない、手が使えないなら、頭で……)ゴンッ
北上(痛い……痛いよ……けど、けどこれは罰なんだから、痛くても仕方が無い)ゴンッ
北上(開け、開け、開け、開け)ゴンッゴンッゴンッ
北上(ああ、血が目に入る……けど、気にして何かいられない……)ゴンッゴンッゴンッ
北上(あの子達を、助けないと、今度こそ、今度こそ)ゴンッゴンッゴンッ
ゴンッゴンッゴンッゴンッ
北上(ああ、やっと開いた、扉が開いた)
北上(あれからどれくらいたっんただろう)
北上(どれくらい頭ぶつけてたんだろう)
北上(頭が痛くて、身体中が痛くて、前ももうあんまり見えないけど)
北上(行かなくちゃ……)
北上(行かなくちゃ、行かなくちゃ、行かなくちゃ)ズルズル
ズルズルズル
北上(……あれ、何処に、行くんだっけ、わたし)ズルズルッ
北上(あれからどれくらいたっんただろう)
北上(どれくらい頭ぶつけてたんだろう)
北上(頭が痛くて、身体中が痛くて、前ももうあんまり見えないけど)
北上(行かなくちゃ……)
北上(行かなくちゃ、行かなくちゃ、行かなくちゃ)ズルズル
ズルズルズル
北上(……あれ、何処に、行くんだっけ、わたし)ズルズルッ
ズルズルズルッ
北上(そうだ、駆逐艦のコ達を、オいかけるんだ……)ズルズルッ
北上(オいかけて、トめないと……)ズルズルッ
ズルズルズルズルッ
北上(けどドコに、何処に行けば……)ズルズルッ
北上(クチクカンはいるのかなぁ……)ズルズルッ
北上(というか、ここは、ドコだっけ……)ズルズルズルッ
北上(ドコだっていいか……)ズルズルッ
北上(はやく、クチクカンを、見つけて、あげなイト)ズルズルッ
北上(そうだ、駆逐艦のコ達を、オいかけるんだ……)ズルズルッ
北上(オいかけて、トめないと……)ズルズルッ
ズルズルズルズルッ
北上(けどドコに、何処に行けば……)ズルズルッ
北上(クチクカンはいるのかなぁ……)ズルズルッ
北上(というか、ここは、ドコだっけ……)ズルズルズルッ
北上(ドコだっていいか……)ズルズルッ
北上(はやく、クチクカンを、見つけて、あげなイト)ズルズルッ
軍部の中身知ってる司令レベルの奴が簡単に除隊できるはずないもないしこんな結果だし極刑だろうに
過労死待ったなしのブラ鎮でも無駄死はさせないもんな ブラ鎮の方がましか
ブラ鎮は艦からすればクズでも国の人からすれば功労者なんだからな、ちょっとオリョクルさせてくる
~数ヵ月後~
阿武隈「はぁー……何で私が使われなくなった鎮守府の巡回なんてしなくちゃなんないんだろ……」
潮「まあまあ、阿武隈ちゃん、誰かがやらないといけない仕事ですしっ」
阿武隈「まあそうなんだけどね……」
潮「け、けど、なんだか人がいない鎮守府って気味が悪いですよね……」
阿武隈「うん、ここには何か怖い噂もあるしね……」
潮「こ、怖い噂?」
阿武隈「……何か、ここの近くの海で野戦訓練してた駆逐艦の子が、誰かに追いかけられたらしいのよ」
潮「誰か……深海棲艦ですか?」
阿武隈「ううん、味方の識別信号が出てたらしいの」
潮「え、じゃあ誰かの悪戯……?」
阿武隈「それがね……信号を調べてみたらもうとっくに沈没してる艦の識別番号だったらしいの」
潮「……!」
阿武隈「だからね、幽霊艦なんじゃないかって噂が……」
潮「ひゃあぁぁぁっ!や、やめてください阿武隈ちゃんっ!」
阿武隈「も、もうも潮叫ばないで、怖いから」
潮「あ、阿武隈ちゃんがそんな話するからですっ」
阿武隈「大丈夫よ、だってココは一応陸の上だもん、海の幽霊はきっと出ないのっ!」
潮「そ、それならいいんですが……」
阿武隈「はぁー……何で私が使われなくなった鎮守府の巡回なんてしなくちゃなんないんだろ……」
潮「まあまあ、阿武隈ちゃん、誰かがやらないといけない仕事ですしっ」
阿武隈「まあそうなんだけどね……」
潮「け、けど、なんだか人がいない鎮守府って気味が悪いですよね……」
阿武隈「うん、ここには何か怖い噂もあるしね……」
潮「こ、怖い噂?」
阿武隈「……何か、ここの近くの海で野戦訓練してた駆逐艦の子が、誰かに追いかけられたらしいのよ」
潮「誰か……深海棲艦ですか?」
阿武隈「ううん、味方の識別信号が出てたらしいの」
潮「え、じゃあ誰かの悪戯……?」
阿武隈「それがね……信号を調べてみたらもうとっくに沈没してる艦の識別番号だったらしいの」
潮「……!」
阿武隈「だからね、幽霊艦なんじゃないかって噂が……」
潮「ひゃあぁぁぁっ!や、やめてください阿武隈ちゃんっ!」
阿武隈「も、もうも潮叫ばないで、怖いから」
潮「あ、阿武隈ちゃんがそんな話するからですっ」
阿武隈「大丈夫よ、だってココは一応陸の上だもん、海の幽霊はきっと出ないのっ!」
潮「そ、それならいいんですが……」
阿武隈「まあ、けど怖いのは確かだから、パパッと巡回終わらせて帰ろっ!」
潮「は、はいっ!」
ズルッ
阿武隈「……!」
潮「ど、どうかしたんですか?阿武隈ちゃん」
阿武隈「い、いや、いま何か……物音がしたような」
潮「え……」
阿武隈「潮は何か聞かなかった?」
潮「い、いえ、私は何も……」
阿武隈「そっか……」
潮「き、気のせいでは……?」
阿武隈「……潮は、ここで待ってて、一応確認してくるから」
潮「え……ひ、1人で行くのですか?」
阿武隈「大丈夫、きっと気のせいだと思うから」
潮「は、はい……お気をつけて……」
潮「は、はいっ!」
ズルッ
阿武隈「……!」
潮「ど、どうかしたんですか?阿武隈ちゃん」
阿武隈「い、いや、いま何か……物音がしたような」
潮「え……」
阿武隈「潮は何か聞かなかった?」
潮「い、いえ、私は何も……」
阿武隈「そっか……」
潮「き、気のせいでは……?」
阿武隈「……潮は、ここで待ってて、一応確認してくるから」
潮「え……ひ、1人で行くのですか?」
阿武隈「大丈夫、きっと気のせいだと思うから」
潮「は、はい……お気をつけて……」
阿武隈(確か、こっちの通路から……)
阿武隈(けど、あれは何の音だったんだろ)
阿武隈(何かを引きずるような音だったけど)
阿武隈(ま、まさか噂の……)
阿武隈(……)
阿武隈(帰りたい帰りたい帰りたい)ブルッ
阿武隈(け、けど潮もいるし、怖がってる素振りなんか見せたら格好悪いし……)
阿武隈(よし、パパーッと確認だけして、何も無かったって事で帰ろうっと!)
阿武隈(えっと、ここの曲がり角の辺りから……)
ガッ
阿武隈「え……」
阿武隈(けど、あれは何の音だったんだろ)
阿武隈(何かを引きずるような音だったけど)
阿武隈(ま、まさか噂の……)
阿武隈(……)
阿武隈(帰りたい帰りたい帰りたい)ブルッ
阿武隈(け、けど潮もいるし、怖がってる素振りなんか見せたら格好悪いし……)
阿武隈(よし、パパーッと確認だけして、何も無かったって事で帰ろうっと!)
阿武隈(えっと、ここの曲がり角の辺りから……)
ガッ
阿武隈「え……」
バタンッ
阿武隈「い、いたたたっ……な、何かに躓いて転んだ?」
阿武隈(い、いや、今のは何かに躓いたというより……何かに足を掴まれた?)
阿武隈「……」ドキドキ
パッ
阿武隈「……な、なんだ、誰もいないよね」
阿武隈「やっぱり躓いただけか……けど、何に?」
阿武隈「う、ううー、転んだ拍子に打った頭が痛い……」
阿武隈「絶対髪型も乱れてるよコレ……」
ひゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
阿武隈「……!」
阿武隈「こ、この声は、潮……!」
阿武隈「い、いたたたっ……な、何かに躓いて転んだ?」
阿武隈(い、いや、今のは何かに躓いたというより……何かに足を掴まれた?)
阿武隈「……」ドキドキ
パッ
阿武隈「……な、なんだ、誰もいないよね」
阿武隈「やっぱり躓いただけか……けど、何に?」
阿武隈「う、ううー、転んだ拍子に打った頭が痛い……」
阿武隈「絶対髪型も乱れてるよコレ……」
ひゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
阿武隈「……!」
阿武隈「こ、この声は、潮……!」
阿武隈「潮!何かあったの!?」タッタッタッ
潮「……」
阿武隈「ど、どうしたの潮、座り込んで」
潮「……」
阿武隈「お、おーいっ!」
潮「……あぶくま、ちゃん」
阿武隈「な、なに?」
潮「あ、あれ……」
阿武隈「あれ?」クルッ
その時、阿武隈は見た
長い黒髪を振り乱しながら
ミノムシのようにズルズルと這いずり
こちらに向かってくるモノを
潮「……」
阿武隈「ど、どうしたの潮、座り込んで」
潮「……」
阿武隈「お、おーいっ!」
潮「……あぶくま、ちゃん」
阿武隈「な、なに?」
潮「あ、あれ……」
阿武隈「あれ?」クルッ
その時、阿武隈は見た
長い黒髪を振り乱しながら
ミノムシのようにズルズルと這いずり
こちらに向かってくるモノを
阿武隈「ひっ……!」
阿武隈から漏れた悲鳴に反応して、そのモノは動きを止めた。
顔を上げ、まるで耳を澄ますかのような仕草を取る。
その目は乾いた血で堅く閉ざされていた。
阿武隈(そ、そうか、コレは……目が見えないんだ……)
潮「ひ、ひい……」
阿武隈(潮、駄目っ)
悲鳴を漏らしそうになる潮の口を咄嗟に塞ぐ。
しばらくすると、そのモノは再びズルズルと這いずりはじめた。
ゆっくりと、阿武隈達の横を通り過ぎる。
その時、阿武隈は、聞いてしまった。
そのモノの声を、聞いてしまった。
阿武隈から漏れた悲鳴に反応して、そのモノは動きを止めた。
顔を上げ、まるで耳を澄ますかのような仕草を取る。
その目は乾いた血で堅く閉ざされていた。
阿武隈(そ、そうか、コレは……目が見えないんだ……)
潮「ひ、ひい……」
阿武隈(潮、駄目っ)
悲鳴を漏らしそうになる潮の口を咄嗟に塞ぐ。
しばらくすると、そのモノは再びズルズルと這いずりはじめた。
ゆっくりと、阿武隈達の横を通り過ぎる。
その時、阿武隈は、聞いてしまった。
そのモノの声を、聞いてしまった。
くちくかん、どこへいったのかな
みつからないな、くちくかん
わたしがこんなにさがしてるのに
どうしてみつからないのかな
かくれてるのかな
にげてるのかな
こんなにしんぱいしてるのに
うざいなあ
くちくかん
こんどみつけたら
ぜったいににがさない
てあしをもいで
にがさない
くちくかん
くちくかん
どこにいったのかなあ
みつからないな、くちくかん
わたしがこんなにさがしてるのに
どうしてみつからないのかな
かくれてるのかな
にげてるのかな
こんなにしんぱいしてるのに
うざいなあ
くちくかん
こんどみつけたら
ぜったいににがさない
てあしをもいで
にがさない
くちくかん
くちくかん
どこにいったのかなあ
阿武隈(こ、こわいこわいこわいっ!どっか行けどっか行けどっか行けっ!)ブルブルッ
潮「……」
阿武隈(お、お願い、早く通り過ぎてっ!)ブルブルッ
ズルズルズルッ
ズルズルッ
ズルッ
阿武隈「……」
潮「……」
潮「……」
阿武隈(お、お願い、早く通り過ぎてっ!)ブルブルッ
ズルズルズルッ
ズルズルッ
ズルッ
阿武隈「……」
潮「……」
ズルッ……
……ズルッ
阿武隈(よ、良かった、通り過ぎてどっか行っちゃった……)
阿武隈(い、今のうちにっ)ハァハァ
阿武隈「う、潮っ!逃げようっ!」ハァハァ
潮「……」
阿武隈「潮?」ハァハァ
潮「……」
阿武隈「も、もう、気絶してる場合じゃないって……」ハァハァ
阿武隈「は、早く起き……」ハァハァ
ハァハァ
阿武隈(……?)
ハァハァ
阿武隈(あ、あれ、この吐息の音……私じゃ……無い?)
ハァハァ
……ズルッ
阿武隈(よ、良かった、通り過ぎてどっか行っちゃった……)
阿武隈(い、今のうちにっ)ハァハァ
阿武隈「う、潮っ!逃げようっ!」ハァハァ
潮「……」
阿武隈「潮?」ハァハァ
潮「……」
阿武隈「も、もう、気絶してる場合じゃないって……」ハァハァ
阿武隈「は、早く起き……」ハァハァ
ハァハァ
阿武隈(……?)
ハァハァ
阿武隈(あ、あれ、この吐息の音……私じゃ……無い?)
ハァハァ
阿武隈(……う、後ろから、吐息の音が)
阿武隈(だ、誰の吐息なんだろ、潮は前で気絶してるし)
阿武隈(誰の……)
ハァハァ
阿武隈(……だ、誰のって……)
阿武隈(そんなの、そんなの決まってるよね……)
阿武隈(……)
阿武隈(……)
阿武隈が、ゆっくりと振り返ると……
そこには……
そこには……
阿武隈(だ、誰の吐息なんだろ、潮は前で気絶してるし)
阿武隈(誰の……)
ハァハァ
阿武隈(……だ、誰のって……)
阿武隈(そんなの、そんなの決まってるよね……)
阿武隈(……)
阿武隈(……)
阿武隈が、ゆっくりと振り返ると……
そこには……
そこには……
北上「という話をね、聞いた事があるよ」
阿武隈「あわわわわわわ」
電「がくがくがくがく」
望月「いやあ、怖い話だったねえ……」
阿武隈「あわわわわわわ」
電「がくがくがくがく」
望月「いやあ、怖い話だったねえ……」
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