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元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」一「キミと一緒に、抱き合って」
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コンマ判定直下で
1~33 プロ
34~66 宮守
67~99 先生
00 お好きにどうぞ
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67~99 先生
00 お好きにどうぞ
では次は先生でー
わりと判定多めになります
色々出してもらった小ネタもいくつかは拾いたい所存
では、今夜はここで
お付き合いありがとうございました!
わりと判定多めになります
色々出してもらった小ネタもいくつかは拾いたい所存
では、今夜はここで
お付き合いありがとうございました!
一人目は、小学生の頃。
クラスで隣の女の子に告白された次の日。
その子が、足の骨を折って入院した。
二人目は、中学生の頃。
ちょっといいなと、軽い一目惚れをした名前も知らない子。
酷い虐めにあったとかで、一月後には転校してしまった。
三人目は、高校に入る直前に。
その子とは幼馴染で、友達以上恋人未満な関係をずっと続けていた。
別々の高校に通うことが決まって、離れ離れになる前に、告白しようと決心した日。
その子は、京太郎の目の前で、トラックに――
クラスで隣の女の子に告白された次の日。
その子が、足の骨を折って入院した。
二人目は、中学生の頃。
ちょっといいなと、軽い一目惚れをした名前も知らない子。
酷い虐めにあったとかで、一月後には転校してしまった。
三人目は、高校に入る直前に。
その子とは幼馴染で、友達以上恋人未満な関係をずっと続けていた。
別々の高校に通うことが決まって、離れ離れになる前に、告白しようと決心した日。
その子は、京太郎の目の前で、トラックに――
「……あ」
バクバクと、胸を内側から叩き付けられるような痛みで目が覚めた。
汗でシャツが張り付いて不快だ。
「あ、ぁ……」
――京、ちゃん?
「……ああああああぁぁぁっ!!」
助けられなかった。
目の前で、足が、頭が、変な方向に向いて。
黒くて赤くて、よく分からない何かの色でベットリ染まった幼馴染の姿が、ずっと瞼の裏側に焼き付いて離れない。
「クソ、クソ、クソ……!!」
何度も、壁に拳を叩き付ける。
手の平の中に残る、指の感触を振り払うように。
痛みで、痛みを誤魔化すために。
「京さんっ!!」
「……あ」
――だけど。
隣から全身を包む甘い匂いが、その行為を中断させた。
バクバクと、胸を内側から叩き付けられるような痛みで目が覚めた。
汗でシャツが張り付いて不快だ。
「あ、ぁ……」
――京、ちゃん?
「……ああああああぁぁぁっ!!」
助けられなかった。
目の前で、足が、頭が、変な方向に向いて。
黒くて赤くて、よく分からない何かの色でベットリ染まった幼馴染の姿が、ずっと瞼の裏側に焼き付いて離れない。
「クソ、クソ、クソ……!!」
何度も、壁に拳を叩き付ける。
手の平の中に残る、指の感触を振り払うように。
痛みで、痛みを誤魔化すために。
「京さんっ!!」
「……あ」
――だけど。
隣から全身を包む甘い匂いが、その行為を中断させた。
「モモ……?」
「はい……ここに、いるっす」
皮が破れて、血が出た拳に添えられる白い指。
確かに、彼女が、ここにいる。
「……っ!」
離さないと、苦痛すら感じさせる力で桃子を抱き締める。
桃子は優しく微笑んで、京太郎の頭をそっと撫でつけた。
「……大丈夫っすよ」
いなくなって、いなくなって、いなくなって。
いつしか誰も、京太郎の隣に立っていなくて。
誰も見えなくなった世界に――ただ一人だけ、色を持った少女。
「離れないでくれ……」
桃子がいなくなったら、本当に京太郎は一人ぼっちだ。
桃子も、そのことは分かっている。
「……一生、一緒っすよ」
ずっと、後ろ姿を見ていたから。
京太郎にしか見てもらえない桃子。
桃子しか見ることのできない京太郎。
二人の世界は、それだけで、閉じていた。
「はい……ここに、いるっす」
皮が破れて、血が出た拳に添えられる白い指。
確かに、彼女が、ここにいる。
「……っ!」
離さないと、苦痛すら感じさせる力で桃子を抱き締める。
桃子は優しく微笑んで、京太郎の頭をそっと撫でつけた。
「……大丈夫っすよ」
いなくなって、いなくなって、いなくなって。
いつしか誰も、京太郎の隣に立っていなくて。
誰も見えなくなった世界に――ただ一人だけ、色を持った少女。
「離れないでくれ……」
桃子がいなくなったら、本当に京太郎は一人ぼっちだ。
桃子も、そのことは分かっている。
「……一生、一緒っすよ」
ずっと、後ろ姿を見ていたから。
京太郎にしか見てもらえない桃子。
桃子しか見ることのできない京太郎。
二人の世界は、それだけで、閉じていた。
京太郎の隣にはモモ以外居なくなって
モモは「ずっと」京太郎の後ろ姿を見ていたか
モモは「ずっと」京太郎の後ろ姿を見ていたか
見てもらえないなら見えるものを私だけにすればいいじゃないー
キャップ小ネタ書いてたら普通のラブコメになったので手直ししてまた今度
小ネタが書きたい気分なので小ネタ安価下3辺りでー
キャップ小ネタ書いてたら普通のラブコメになったので手直ししてまた今度
小ネタが書きたい気分なので小ネタ安価下3辺りでー
幼い頃に京太郎と結婚の約束してた照が咲に寝取られてせめて麻雀では勝とうと頑張るけど負けて失意の内に入水するハートフルストーリーください
――妹が、妬ましい。
宥は、マフラーの下で唇を噛み締めた。
理由は単純。
彼の側にいられる時間が、自分よりもずっと長い。
「……寒い」
分かっている。
妹も彼も、根っこは真面目な性格だから。
一緒に麻雀くらぶの教室の掃除を続けていたから、仲も良くなる。
「……ずるい」
それでも、妬む心を抑えることが出来ない。
冷たくて、寒くて、彼の隣に立てない自分には。
「玄ちゃん……」
こうして、震えていることしか出来ないのだから。
宥は、マフラーの下で唇を噛み締めた。
理由は単純。
彼の側にいられる時間が、自分よりもずっと長い。
「……寒い」
分かっている。
妹も彼も、根っこは真面目な性格だから。
一緒に麻雀くらぶの教室の掃除を続けていたから、仲も良くなる。
「……ずるい」
それでも、妬む心を抑えることが出来ない。
冷たくて、寒くて、彼の隣に立てない自分には。
「玄ちゃん……」
こうして、震えていることしか出来ないのだから。
――姉が、妬ましい。
玄は、奥歯を噛み締めた。
理由は単純。
何の努力もしていないのに、彼に気にかけてもらえている。
「……でも」
分かっている。
彼が優しくて面倒見がいいから、姉の体質を放っておけないってことぐらい。
だから、二人っきりでいる時にも、姉の名前が口から出ることは。
「……ずるい」
それでも、妬む心を抑えることが出来ない。
可愛くもないし、姉のように守ってあげたいと、彼に想ってもらえない自分には。
「おねーちゃん……」
こうして、一方的に想い続けることしか、出来ないのだから。
玄は、奥歯を噛み締めた。
理由は単純。
何の努力もしていないのに、彼に気にかけてもらえている。
「……でも」
分かっている。
彼が優しくて面倒見がいいから、姉の体質を放っておけないってことぐらい。
だから、二人っきりでいる時にも、姉の名前が口から出ることは。
「……ずるい」
それでも、妬む心を抑えることが出来ない。
可愛くもないし、姉のように守ってあげたいと、彼に想ってもらえない自分には。
「おねーちゃん……」
こうして、一方的に想い続けることしか、出来ないのだから。
「おねーちゃんは、ズルいよね」
「玄ちゃんは、勝手だよね」
「また、京太郎くんに迷惑かけてるんでしょ? 断れないからって」
「また、京太郎くんを居残らせてお掃除させたんでしょ? 無理矢理に」
「そんな、怠け者のおねーちゃんに」
「そんな、身勝手な玄ちゃんに」
「京太郎くんは」
「京ちゃんは」
――渡さない、から。
「玄ちゃんは、勝手だよね」
「また、京太郎くんに迷惑かけてるんでしょ? 断れないからって」
「また、京太郎くんを居残らせてお掃除させたんでしょ? 無理矢理に」
「そんな、怠け者のおねーちゃんに」
「そんな、身勝手な玄ちゃんに」
「京太郎くんは」
「京ちゃんは」
――渡さない、から。
暗い部屋で監禁された京太郎と一緒に永遠の時を過ごすころたんください
押し倒したけど、何も出来ないコーチをリードする京太郎か。
コーチは土壇場でヘタレて何も出来ない可愛い人なイメージが離れない。
コーチは土壇場でヘタレて何も出来ない可愛い人なイメージが離れない。
「あ、これもお願い」
ひょい、と手渡される紙袋。
中身はお洒落な服やら下着やら。
デートの時の荷物持ちは、古今東西彼氏の役目である。
「あ、憧……」
――とは言え。
そろそろ、紙袋の数が両手で持てるキャパシティを超えそうだ。
中学までは幼馴染と一緒に野山を駆け巡っていたので体力や腕力には自信があるが。
流石に、重い。
「……なに?」
そう思って、懇願の目線を憧に送った京太郎だが。
帰って来たのは、冷たいジト目だった。
「いや、そろそろ、買い過ぎじゃないかなって……」
「……昨日。松実館に、泊まったでしょ」
「……うっ」
痛いところを突かれて固まる。
彼女に黙って他所の女の家で一泊。
当然、許されることではない。
「……私だって、不安になるんだよ?」
「……ごめん」
言い返せず、俯いて謝ることしか出来ない。
確かに、彼女には不義理なことを――
「――なんて、ね」
「……はい?」
ひょい、と手渡される紙袋。
中身はお洒落な服やら下着やら。
デートの時の荷物持ちは、古今東西彼氏の役目である。
「あ、憧……」
――とは言え。
そろそろ、紙袋の数が両手で持てるキャパシティを超えそうだ。
中学までは幼馴染と一緒に野山を駆け巡っていたので体力や腕力には自信があるが。
流石に、重い。
「……なに?」
そう思って、懇願の目線を憧に送った京太郎だが。
帰って来たのは、冷たいジト目だった。
「いや、そろそろ、買い過ぎじゃないかなって……」
「……昨日。松実館に、泊まったでしょ」
「……うっ」
痛いところを突かれて固まる。
彼女に黙って他所の女の家で一泊。
当然、許されることではない。
「……私だって、不安になるんだよ?」
「……ごめん」
言い返せず、俯いて謝ることしか出来ない。
確かに、彼女には不義理なことを――
「――なんて、ね」
「……はい?」
「どーせ京太郎のことだから、アレコレ頼まれて断れなくなっちゃって、そのまま遅くなってズルズルと引きずっちゃったんでしょ?」
見事に当たっている。
「それで遅刻とかしたら、私も怒るけど――うん。無駄に早く着いてたもんね、アンタ」
「はは……」
――待った?
――ううん、今きたところ。
使い古されたシチュエーションも、この二の間では通じなかった。
「けど」
鼻先に、ピシッと指先を突き付けられる。
「流石に、連絡がないのは見逃せないわ」
「うっ……反省してます」
急な仕事で忙しくて、すっかりその事を失念していた。
仕方なかった、なんて不義理な台詞は吐けないが。
それでも憧は、許してくれた。
「だから、もっと、お願いね?」
「……ハイ」
この両手にぶら下がる重さも、彼女の為なら頑張るしかあるまい。
京太郎が溜息を漏らすと、憧がクスりと微笑んで、
「ふふ――後で、頑張ったらご褒美あげよっか?」
「え?」
妙に、色っぽく見えた。
見事に当たっている。
「それで遅刻とかしたら、私も怒るけど――うん。無駄に早く着いてたもんね、アンタ」
「はは……」
――待った?
――ううん、今きたところ。
使い古されたシチュエーションも、この二の間では通じなかった。
「けど」
鼻先に、ピシッと指先を突き付けられる。
「流石に、連絡がないのは見逃せないわ」
「うっ……反省してます」
急な仕事で忙しくて、すっかりその事を失念していた。
仕方なかった、なんて不義理な台詞は吐けないが。
それでも憧は、許してくれた。
「だから、もっと、お願いね?」
「……ハイ」
この両手にぶら下がる重さも、彼女の為なら頑張るしかあるまい。
京太郎が溜息を漏らすと、憧がクスりと微笑んで、
「ふふ――後で、頑張ったらご褒美あげよっか?」
「え?」
妙に、色っぽく見えた。
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