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元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」照「ずっとずっと、愛してる」
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>>908
コンマすごすぎぃ
コンマすごすぎぃ
中学2年の冬休み。
両親の離婚。
肩を壊してハンドボール部からの引退。
この三つが重なったのは、京太郎にはある意味で幸せだったのかもしれない。
県大会決勝でエースとして活躍し、来年には全国出場まで見えていたハンドボール。
その夢が肩の故障によって断たれてしまった京太郎には、かつての仲間たちがグラウンドで練習をしている姿すら、辛い光景となった。
そして同じタイミングでの両親の離婚。
父は鹿児島に。
母は岩手に。
二つの選択を迫られた京太郎は、父に着いていくことを決めた。
今の場所から離れることが出来れば、どこでも良かった。
――ただ一つ、人見知りな同級生の女の子が気がかりだったけど。
その子を気遣う余裕は、京太郎には無かった。
両親の離婚。
肩を壊してハンドボール部からの引退。
この三つが重なったのは、京太郎にはある意味で幸せだったのかもしれない。
県大会決勝でエースとして活躍し、来年には全国出場まで見えていたハンドボール。
その夢が肩の故障によって断たれてしまった京太郎には、かつての仲間たちがグラウンドで練習をしている姿すら、辛い光景となった。
そして同じタイミングでの両親の離婚。
父は鹿児島に。
母は岩手に。
二つの選択を迫られた京太郎は、父に着いていくことを決めた。
今の場所から離れることが出来れば、どこでも良かった。
――ただ一つ、人見知りな同級生の女の子が気がかりだったけど。
その子を気遣う余裕は、京太郎には無かった。
「ここで待ってれば迎えが来るって言ってたけど……」
鹿児島のとある駅。
父の言葉の通りに駅前で待機する京太郎の胸には不安が渦巻いていた。
どんな人が迎えに来るのか、これから向かうのはどんな場所なのか。
父を問い詰めても、言葉を濁されてばかりでまともな答えは得られなかった。
「というか迎えって……」
キョロキョロと辺りを見渡しても観光客らしき人たちしかいない。
唯一、目を引くのが眼鏡をかけた巫女服の女性くらいだ。
「……ん?」
ちょうど、その女性と目が合って。
重なる視線に対して、その眼鏡の巫女さんは――
巴さん判定直下
1~30 君が須賀京太郎くんかな?
31~60 すいません、お待たせしちゃって……
61~98 え……ウソ?
ゾロ目 ???
鹿児島のとある駅。
父の言葉の通りに駅前で待機する京太郎の胸には不安が渦巻いていた。
どんな人が迎えに来るのか、これから向かうのはどんな場所なのか。
父を問い詰めても、言葉を濁されてばかりでまともな答えは得られなかった。
「というか迎えって……」
キョロキョロと辺りを見渡しても観光客らしき人たちしかいない。
唯一、目を引くのが眼鏡をかけた巫女服の女性くらいだ。
「……ん?」
ちょうど、その女性と目が合って。
重なる視線に対して、その眼鏡の巫女さんは――
巴さん判定直下
1~30 君が須賀京太郎くんかな?
31~60 すいません、お待たせしちゃって……
61~98 え……ウソ?
ゾロ目 ???
目が合ったかと思うと、駆け足でこちらに来る眼鏡の巫女さん。
「君が須賀京太郎くんかな?」
「あ、はい」
「良かった……ごめんなさい、少し準備に手間取っちゃって」
「準備ってことは――」
まさかとは思うが。
この巫女さんが、自分の。
「はい。私があなたの案内役を務める狩宿巴です――よろしくね?」
案内役、らしかった。
「親父の実家って一体……」
さっきよりも強くなった不安を胸に抱えながら、京太郎は巴に連れられて行った。
「君が須賀京太郎くんかな?」
「あ、はい」
「良かった……ごめんなさい、少し準備に手間取っちゃって」
「準備ってことは――」
まさかとは思うが。
この巫女さんが、自分の。
「はい。私があなたの案内役を務める狩宿巴です――よろしくね?」
案内役、らしかった。
「親父の実家って一体……」
さっきよりも強くなった不安を胸に抱えながら、京太郎は巴に連れられて行った。
巴さんパート終了ー
彼女の場合はコンマ低いとこんなもんです
次は先鋒さんと大将さんです
彼女の場合はコンマ低いとこんなもんです
次は先鋒さんと大将さんです
「それでは、私たちのお屋敷に案内するので。しっかり着いて来てね?」
そう言われて、巴に案内されて辿り着いたのは、ゴールが見えない長い長い石造りの階段。
駅からここまでの距離もそれなりにあったのだが、更にここから歩くのだと言う。
「ぜぇ……ぜぇ……」
「あはは……お疲れ様でした。何か飲み物を持って来るね」
それでも何とか階段を登りきったのは、前を歩く巴が平然としていることに対する男子としての意地と。
「何だろうな、この……」
石段を登り屋敷が近付いてくるにつれて、胸の中の不安な気持ちが『懐かしさ』に変わっていったからだ。
「うーん……」
巴に案内された屋敷の客間で胡座をかく。
前にも、ここを訪れたような気がする。
一種のデジャヴのような気持ちが、京太郎の脚を動かした。
だが、そんな不思議な気持ちに浸る京太郎の胸中は――
「あーっ!!」
姫様判定直下
1~30 やっぱり! 京太郎くんだぁ!!
31~60 ど、どうしよう!? もう来てたなんて……
61~98 うう、真っ先にお迎えに行けなかったなんて……
ゾロ目 ???
そう言われて、巴に案内されて辿り着いたのは、ゴールが見えない長い長い石造りの階段。
駅からここまでの距離もそれなりにあったのだが、更にここから歩くのだと言う。
「ぜぇ……ぜぇ……」
「あはは……お疲れ様でした。何か飲み物を持って来るね」
それでも何とか階段を登りきったのは、前を歩く巴が平然としていることに対する男子としての意地と。
「何だろうな、この……」
石段を登り屋敷が近付いてくるにつれて、胸の中の不安な気持ちが『懐かしさ』に変わっていったからだ。
「うーん……」
巴に案内された屋敷の客間で胡座をかく。
前にも、ここを訪れたような気がする。
一種のデジャヴのような気持ちが、京太郎の脚を動かした。
だが、そんな不思議な気持ちに浸る京太郎の胸中は――
「あーっ!!」
姫様判定直下
1~30 やっぱり! 京太郎くんだぁ!!
31~60 ど、どうしよう!? もう来てたなんて……
61~98 うう、真っ先にお迎えに行けなかったなんて……
ゾロ目 ???
>>928
危ないなww
危ないなww
>>929
お前もな
お前もな
ドタドタドタと、廊下を慌ただしく駆ける足音。
勢いが全く衰えることなく、段々とこの客間に近付いてきて。
そのまま叩き付けるような勢いで、客間の襖が開かれる。
「あーっ!!」
「っ!?」
弾丸のような勢いで客間に入ってきた巫女服の女の子。
京太郎を見るなり悲鳴に近い叫び声を挙げて、わなわなと震えだす。
「うう、真っ先にお迎えに行けなかったなんて……」
ガックリと肩を下げて落ち込む女の子。
忙しい子だと、京太郎は思った。
「ええっと……」
この場合、どうすればいいのか。
俯いてブツブツと何かを呟くこの子に対して、京太郎はかける言葉が見つからない。
勢いが全く衰えることなく、段々とこの客間に近付いてきて。
そのまま叩き付けるような勢いで、客間の襖が開かれる。
「あーっ!!」
「っ!?」
弾丸のような勢いで客間に入ってきた巫女服の女の子。
京太郎を見るなり悲鳴に近い叫び声を挙げて、わなわなと震えだす。
「うう、真っ先にお迎えに行けなかったなんて……」
ガックリと肩を下げて落ち込む女の子。
忙しい子だと、京太郎は思った。
「ええっと……」
この場合、どうすればいいのか。
俯いてブツブツと何かを呟くこの子に対して、京太郎はかける言葉が見つからない。
――それは、私がまだ小さかった頃。
『すがきょーたろーです! よろしくなっ!』
初めてできた、男の子のお友達。
引っ込んでいた私の手を取って、色んな場所に連れて行ってくれた男の子。
もの凄く怒られちゃったけど、それでも私を庇ってくれて。
手を繋いで、一緒に遊んで、一緒にお昼寝して。
この子が、ずっと側にいてくれるって。
そう、思ってたのに。
『……え? 帰っちゃった……?』
ある日、目が覚めたらその子はもう、隣にいなくて――
「ううう……」
だから、彼がここに来てくれて、一緒に住むことになるって聞いた時は本当に嬉しかったのに。
誰よりも先に迎えに行くって決めたのに。
その役目が、もう取られていたなんて――
『すがきょーたろーです! よろしくなっ!』
初めてできた、男の子のお友達。
引っ込んでいた私の手を取って、色んな場所に連れて行ってくれた男の子。
もの凄く怒られちゃったけど、それでも私を庇ってくれて。
手を繋いで、一緒に遊んで、一緒にお昼寝して。
この子が、ずっと側にいてくれるって。
そう、思ってたのに。
『……え? 帰っちゃった……?』
ある日、目が覚めたらその子はもう、隣にいなくて――
「ううう……」
だから、彼がここに来てくれて、一緒に住むことになるって聞いた時は本当に嬉しかったのに。
誰よりも先に迎えに行くって決めたのに。
その役目が、もう取られていたなんて――
◆
何か、何か言わないと。
そう思っても、京太郎はこの女の子に対する言葉が分からなかった。
下手に触れば一気に崩れてしまいそうな、危うい雰囲気があったからだ。
「あら、これはどういうことかしら……?」
小蒔は自分の世界に入り込んで、京太郎は何をすればいいのか分からなくて、固まっている二人に。
開けっ放しの襖から入ってきた女性が、声をかけた。
霞さん判定直下
1~30 あなた……小蒔ちゃんに、何を?
31~60 小蒔ちゃん、彼が困ってるわよ
61~98 うふふ……全く、もう
ゾロ目 ???
何か、何か言わないと。
そう思っても、京太郎はこの女の子に対する言葉が分からなかった。
下手に触れば一気に崩れてしまいそうな、危うい雰囲気があったからだ。
「あら、これはどういうことかしら……?」
小蒔は自分の世界に入り込んで、京太郎は何をすればいいのか分からなくて、固まっている二人に。
開けっ放しの襖から入ってきた女性が、声をかけた。
霞さん判定直下
1~30 あなた……小蒔ちゃんに、何を?
31~60 小蒔ちゃん、彼が困ってるわよ
61~98 うふふ……全く、もう
ゾロ目 ???
永水なら姫様を正妻として立てて、他を側室にすれば大丈夫なはず(願望)
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