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    元スレ穂乃果「私、主人公やめます……」

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    101 :

    認められてません
    ほのキチだけが赦されます

    102 :

    ・・・・・・

    ユキホ「ぐぬぬぬぬ……、私もまだ成長期だからこれから大きく……っ!」

    海未「…………ユキホ」

    ユキホ「ひゃいっ!?う、海未さん!?」

    海未「そうですけど、なにしてるんですか?」

    ユキホ「こ、これはですね……」ジッ

    海未「……?」

    ユキホ「みんな……いいですよね。胸が大きくて……」

    海未「……っ!」グサッ

    ユキホ「海未さんも下から3番目なんですよね」

    海未「ぐはぁ!!」ザクッ

    ユキホ「でも……私たちまだまだ可能性ありますよね。10代なんですし……」

    海未「わ、私はいいのです……。あんな脂肪の塊、身につけておくだけムダ……」

    ユキホ「ムリしなくていいんですよ」

    海未「ううぅ……」

    海未「そうですね……。牛乳に相談しましょう……」

    103 = 102 :

    ユキホ「ところでお話は、『カケラ』が全部でいくつあるか、ということでしたよね」

    海未「はい。よくわかりましたね」

    ユキホ「全部見てましたからね」

    海未「……人の夢に出てきたり行動を全て見ていたりと、本当になんでもありですね……」

    ユキホ「でもその方が海未さんにとっても楽でしょ♪」

    海未「まぁそうですけど……」

    ユキホ「気にしない気にしない!私は所詮夢なんですから!」

    104 = 102 :

    ユキホ「ズバリ、『カケラ』の総数は13個です!」

    海未「13個?なぜそんなハンパな数なんです?」

    ユキホ「アニメが13話だったからです」

    海未「?」

    ユキホ「深く気にすることはありません」

    海未「は、はぁ……」

    ユキホ「もう海未さんたちは3つ集めているので、残りは10個。がんばです!」

    105 = 102 :

    海未「あの……、こういうのってお約束のように後半にいけばいくほど見つける難易度が上がるなんてありませんよね?」

    ユキホ「んー、大丈夫じゃないですか?今後もちゃんとヒントは提示されるでしょうし」

    ユキホ「それにそのうち『地球』なんて曖昧なヒントになってしまうとも思えません」

    ユキホ「だってうちのお姉ちゃん、そんなに大きなスケールでものを考えてませんから♪」

    海未「それは信頼なのか貶しているのかよくわかりませんね……」

    ユキホ「ただの姉妹ゆえの確信ですよ♪」

    海未「あっ、誤魔化しましたね」

    106 = 102 :

    ユキホ「もう聞いておきたいことはないですよね?」

    海未「今のところは」

    ユキホ「まぁまた困ったら今みたいに呼んで下さい。私も暇なんでいつでもでてこれますから」

    ユキホ「海未さんの頭の中を覗くのもそろそろ飽きてきましたし」

    海未「ちょっ、あなたは他人の脳内に勝手に住んでいるのですか!?」

    ユキホ「はい。だって帰る場所がありませんから」

    海未「あっ……、そうでしたね……」

    ユキホ「気にしないでください。私は大丈夫ですので」

    海未「……はい。できるだけ早く終わらせますので」

    ユキホ「……ありがとうございます」



    ユキホ「ほら、朝です。起きないと朝練に遅刻してしまいますよ」

    107 = 102 :

    ・・・・・・

    登校

    ことり「おはよっ、海未ちゃん」

    絵里「おはよう」

    海未「おはようございます。今朝は絵里も一緒なんですね」

    絵里「ええ。歩きながらなら少しでも長く話せると思って」

    ことり「ちゃんとユキホちゃんに聞いてこれた?」

    海未「はい。もちろんです」

    108 = 102 :

    絵里「……なるほど、あと10個なのね」

    ことり「その程度なら全然許容範囲内だね」

    海未「はい。私も聞いた時安心しました」

    絵里「とりあえず朝は練習があるから、昼休みに講堂を探しに行ってみましょう」

    海未「了解です」

    ことり「そんなお昼休みの時間内に見つかるかな?あそこけっこう広いから、裏方の倉庫とかも含めたらかなり探すの大変そう……」

    海未「見つからなかったら放課後に持ち越せばいいんです」

    絵里「そうね。端から30分弱の短い時間で見つかるなんて思ってないわ」

    109 = 102 :

    昼休み


    海未「……」

    絵里「……」

    ことり「……」


    衣装(そんなに見ないでよぉ///)


    海未「……ありましたね」

    絵里「……あったわね」

    ことり「……5分で見つかっちゃったね」

    110 = 102 :

    ドクン

    海未「間違いありません。これは『カケラ』です」

    絵里「ずいぶん呆気なく見つかったわね」

    ことり「まさかこんなに派手な衣装がこんなに堂々とロッカーに掛けてあるとは……」


    海未「それにしてもこれはライブの衣装でしょうか?」

    絵里「そうみたいだけど……。ことり、作った覚えある?」

    ことり「ううん、ことりじゃないかな……。でも可愛い衣装だね」

    海未「そうですけど……こんな短かったら見えてしまいそうです」

    ことり「そこがいいんだよ!」クワッ

    海未「ひっ!?」

    ことり「きっとこれを作った人はことりと同じセンスを持った人なんだろうね。すばらしいよ」

    ことり「ことりもこれの緑バージョンがあったら着てみたいなぁ♪」

    海未「……そ、そうですか」

    111 = 102 :

    4話で重要なファクターってなんでしょうかね

    ここで詰まってて続き書けません……

    112 :

    花陽の眼鏡かな

    114 = 102 :

    >>112
    私も最初思いついたんですけど、穂乃果の思い出とは違う気がして……。

    >>113
    なるほど。
    あれがなかったら花陽が真姫の家に行くこともなかったですもんね。


    難しいです……

    115 :

    海未「おやっ、エリのところに付箋が貼られているみたいです」

    絵里「ん?私?」

    海未「……絵里ではなく襟です」

    絵里「ご、ごめんなさい……。別にボケたわけじゃないのよ……」

    海未「それにしても相変わらず小さい字ですね。さ、ことり」

    ことり「……。うん、もう何も言うまい」


    ことり「えっとね、次の場所は……」

    116 = 115 :

    そうして私たちは来る日も来る日も『カケラ』集めに没頭しました。ある日は嵐の荒野を駆け抜け、またある日は喫茶店でアルバイトをしたり、またまたある日は生放送が最終回になってしまったりと……

    嘘です。なんの困難もなく3日で全部揃いました。



    海未「なんだかんだで全て揃いましたね」

    絵里「ええ。なんだかんだで揃っちゃったわね」

    ことり「決してうp主がめんどくさがって、過程を省いたわけじゃないんだよ」

    海未「そうですよ。夏色をシャンシャンやってたら海に行きたくなって真冬の北海道の海に泳ぎに行って風邪引いたなんてバカなことあるわけないじゃないですか」

    絵里「そうよ。そこらへんは勘違いしないでよね」

    ことり「みんなは真似しちゃダメだよ」

    117 :

    >>1はアホなのか

    118 :

    大作になってきたな
    死ぬなよ

    119 :

    ピカァァァァァ

    ユキホ「みなさん、ありがとうございました」

    海未「ユ、ユキホ!?」

    ユキホ「はいユキホです。来ちゃいました♪」

    海未「き、来ちゃいましたって……」

    ユキホ「まぁ本当はみなさんの頑張りのおかげでこうやって出てこれるようになったんですけどね」

    海未「なんだかもうわけがわからないのですが……」

    120 = 119 :

    絵里「あなたがユキホなのね。海未から話は聞いてるわ」

    ユキホ「こうやってお話しするのはお久しぶり……いえ、こちらでは初めてになるんでしょうか」

    ユキホ「絵里さん」

    絵里「あら、私のこと知ってるのね」

    ユキホ「ええ。元の世界では何度かお会いしたことありますから」

    ユキホ「それにこちらの世界でも亜里沙と仲良くさせてもらってるはずです」

    絵里「なるほどね。なんだか見たような顔だと思ったらそういうことだったの」

    ユキホ「ことりさんもはじめましてになるんでしょうか」

    ことり「ことりはけっこう頻繁に会ってるかな?」

    ことり「絵里ちゃんと違ってことりと海未ちゃんはモブ1ちゃん……いや、そっちの世界でいう『穂乃果』ちゃんと遊ぶことも多いかったから」

    ユキホ「そうでしたか」

    121 = 119 :

    ユキホ「とまぁそんなことより、みなさんに大切なことを伝えなければならないんです」

    海未「なんです?」

    ユキホ「私は今こうして皆さんの前にいますよね?海未さんの夢の中でしか存在できなかった私が」

    海未「ええ、そうですね」

    ユキホ「そして絵里さんやことりさんともお話しすることができます」

    ことり「う、うん」

    絵里「なんか奥歯に物が挟まったような言い方ね」

    ユキホ「そうですね……。実際とても言い出しにくいことなので……」

    海未「?」

    絵里「今さらどんなこと言われても驚かないわよ。だから言ってみなさい」

    122 = 119 :

    ユキホ「……はい。では言いますよ?」

    ユキホ「実はですね、私がこうして現れるようになれるのは……」


    ユキホ「『カケラ』が12個揃ってからなんですよ」


    海未「……」

    絵里「……?」

    ことり「……(・8・)」

    『……は?』

    123 = 119 :

    絵里「ちょ、ちょっと待ちなさい。最後の『来年度入学者受付のお知らせ』を取る前、どうしてあなたはこんなふうに私たちの前に現れなかったの?」

    海未「そうです!あれが最後、つまりは13個目の『カケラ』のはずですよ?それなのになぜ……」

    ことり「…………はっ!?」

    ユキホ「……ことりさん。気づいたみたいですね」

    ことり「……」

    海未「ことり……?」


    ことり「まさかとは思うけど、まだ『カケラ』が全部揃ったわけじゃない……?」


    海未「……!?」

    絵里「なっ……!」

    ユキホ「……」

    124 = 119 :

    海未「そ、そんなわけありません!」

    ・μ's
    ・雑誌
    『START:DASH』の詞
    ・衣装
    ・花陽のメガネ
    ・でんでんでん
    ・ビデオカメラ
    ・iPod
    ・絵里の涙
    ・メイド服
    ・水着
    ・ことりの手紙
    ・来年度入学者受付のお知らせ

    海未「ほら!ちゃんと13個集まっていますよ!?」

    ユキホ「……」



    ・補足

    『カケラ』とは、穂乃果の思い出の塊です。
    これは、特別な人間(ここでは海未、絵里、ことり)に触れられるとモノとしての形を保てなくなります。なぜかというと、当然のことですが人の思い出にはもともと型など存在していないからです。
    つまり言いたいことは、モノでなくなった『カケラ』はユキホが吸収、もとい保持しています。なのでヒントだけ持って本体は置き去りにしてきたわけではなく、ちゃんと海未ちゃんの脳内で持ち歩いてることになっております。
    最後に、人はモノではないのでこのルールからは除外されます。

    なんて後付けのご都合設定にさせてもらいました。

    125 = 119 :

    ことり「違う……違うんだよ海未ちゃん……」

    ことり「ことりたちね……、そのうちのひとつは既に持ってる『つもり』になってたんだよ……」

    海未「……つもり……?」


    ・・・

    ユキホ「それはですね、……海未さん、あなた自信がその『カケラ』だからです」

    海未「……私が、『カケラ』?」

    ユキホ「正確には『μ's』そのものですね」

    ・・・

    海未「……ま、まさか」

    126 = 119 :

    ことり「あの日、海未ちゃんも言ってたはずだよ」

    ・・・

    ことり「ちょ、ちょっと待ってよ。μ'sって9人だよね?9人の歌の女神が元になってるから『μ's』って……」

    海未「は……?あなた、お昼から様子がおかしいですよ?」

    ことり「……え?」

    海未「μ'sはまだ8人じゃないですか。『μ'sは9人になったとき、道が開かれる』と希が言うからあと1人を募集しているところなのでしょう?」

    ・・・

    海未「『μ's』は……9人になったとき、道が開かれる……」

    絵里「……っ!」

    ことり「そう……、」


    ことり「ことりたちはまだ本当の『μ's』じゃない……!!だから『カケラ』になってないんだよ……!!」


    海未「……そ、そんな!」

    128 :

    ホノカケラ

    129 :

    30

    絵里「じゃあどうすればいいのよ!『カケラ』は13個しかないんでしょ!?」

    ことり「……それは」

    ユキホ「……絵里さん、ことりさん、海未さん。もうみなさんわかってるんですよね?」

    海未「……」

    ことり「……海未ちゃん」

    海未「……はい、わかってます」


    海未「やりましょう。そうしなければ先へは進めませんから」


    ユキホ「そうだ。今更ですがみなさんにとても重大なことをお話ししておきますね」

    ユキホ「それは……」

    130 :


    翌日

    キーンコーンカーンコーン

    モブ2「よっし、今日も終わったー!」

    モブ3「疲れたねー……。放課後どうする?」

    モブ2「またみんなでカラオケ行こうよ!」

    モブ4「いいねいいね!モブ1ちゃんも行くよね?」

    モブ1「うん!もち……」

    海未「モブ1」

    モブ1「ん?海未ちゃん?」

    海未「放課後、少し付き合って欲しいのですが」

    モブ1「珍しいね。今日はアイドル部の練習ないのかな?」

    海未「いえ、練習自体はありますが私たちは特別メニューなんです」

    モブ1「特別メニュー?」

    131 = 130 :

    たまに入ってる数字は気にしないでください。
    メモ帳番号の消し忘れです。

    132 = 130 :

    モブ1「それが私と何か関係あるの?」

    海未「まぁそうですね」

    モブ1「私たちってことは海未ちゃんの他にも誰かいるってことだよね?」

    海未「はい。ことりと絵里がいます」

    モブ1「生徒会長!?やった!!絶対行く!!」


    モブ1「そんなわけだからごめんねモブ234ちゃん!」

    モブ2「いいよ気にしないで!それじゃあ私たちは帰ろっか」

    モブ3「うん。じゃあねモブ1ー」

    モブ4「ばいばーい」

    モブ1「うん!また明日ね!」

    133 :

    海未「では行きましょう」

    モブ1「どこに行くの?」

    海未「そうですね。講堂なんてどうでしょう」

    モブ1「いいよー。あれ?そういえばことりちゃんは?」

    海未「ことりなら先に行ってます。絵里とともに特別メニューの準備をしてもらってるので」

    モブ1「ふーん。一体どんなことやるんだろう」

    海未「それは着いてからのお楽しみです」

    モブ1「えー。気になるよぉ!」

    134 = 133 :

    講堂

    海未「ではちょっとステージの真ん中に立ってみてください」

    モブ1「こ、こうでいいの?」

    海未「ええ。バッチリです」


    絵里(準備はいい?)

    海未(はい。よろしくおねがいします)


    ーーーー♪

    モブ1「……?音楽?」

    135 = 133 :

    モブ1「ね、ねぇ海未ちゃん。急に音楽がなり始めたんだけど、どうすればいいの?」

    海未「テキトーに踊ってみてください」

    モブ1「えぇ!?とんだ無茶振りだよ!!」

    海未「いいから体を動かす!」

    モブ1「うぅ……。な、なんでこんなことにぃ……」


    ーーーー♪


    モブ1「きらきら……キラキラ!」


    海未「……」

    136 = 133 :

    モブ1「……ふぅ!なんか思ってたよりスムーズに体が動いたかも!」

    モブ1「ねぇねぇ、どうだった?私のダンス!」

    海未「そうですね、点数をつけるとしたら……」


    ことり「100点満点、かな」


    モブ1「ことりちゃん?」

    ことり「ごめんね。陰からちょっとモブ1ちゃんの踊り見せてもらってたんだ」

    137 = 133 :

    海未「どうでしたことり」

    ことり「うん。完全に一致してたよ。ユキホちゃんがくれた『iPod』の中に入ってた映像と」

    モブ1「……っ!?」

    海未「やはり彼女の言うことは間違いなかったみたいですね」

    モブ1「な、なに……?2人とも何の話をしてるのかな……?」

    海未「モブ1」

    モブ1「……」

    海未「あなたこのダンスをどこで覚えたのですか?」

    モブ1「い、いや……お、覚えてたわけじゃなくて体が勝手に……」

    海未「なぜそんなに動揺してるんです?」

    モブ1「そ、それは……」

    138 = 133 :

    モブ1「そ、そう……!μ'sのみんなもこの音楽で踊ってたでしょ!?だからその映像を見て覚えたんだよ!うん!そうなの!」

    海未「さっき覚えてたわけではないと言ってましたよね?」

    モブ1「嘘だよ嘘!ちょっと盛っちゃったの!だから忘れて!」

    海未「そうですか。では次の質問です」


    海未「あなたはどこでこの曲を聞いたんですか?」

    モブ1「……?」

    モブ1「だ、だからみんなが歌ったり踊ったりするのはライブしかないから、そこで……」

    海未「そうですか。では言っておきますけど、」


    海未「私たちはまだこの曲をライブで披露したことはありません」


    モブ1「え……」

    139 = 133 :

    モブ1「そ、そんなはずないよ……!」

    海未「いいえ、事実です」

    モブ1「だって私、実際にこの曲知ってるんだよ!?」

    モブ1「踊ってる最中にちゃんと海未ちゃんたちの声も聞こえてきた!!ううん、海未ちゃんだけじゃなくてことりちゃんや他のメンバーたちの声も……!」

    海未「まぁ実際にダンスや歌の練習は終わっているのですが、まだライブで使うわけにはいかないんです。なぜだかわかりますか?」

    モブ1「9人になって初めて完成するきょ…………な、なんでもない!」

    海未「知ってるんじゃないですか」

    モブ1「し、知らないよ!海未ちゃんが何を言ってるのかわからない!!」

    海未「あくまでもシラを切るつもりなんですね」

    モブ1「だって1人だけ知らない声があったけどこれは間違いなくμ'sの曲のはずだ……」

    海未「知らない声、ですか?」

    モブ1「……う、うん」

    140 = 133 :

    海未「あなた何を言ってるのです?」

    モブ1「……なに、って……?」

    海未「知らないはずがないでしょう。だって」

    ことり「その声って紛れもなくあなた自身の声なんだから」

    海未「ですよね?」

    ことり「だよね?」


    ことり「穂乃果ちゃん」
    海未「穂乃果」


    モブ1「……っ!」

    141 :

    ・・・・・・

    ユキホ「それは……」

    ユキホ「お姉ちゃんは元の世界の記憶を持ったままこちらの世界へ渡ってきた可能性がある、ということです」

    ユキホ「まぁ当然ですよね。だってお姉ちゃんはこの世界の創造主……つまり神とも言える存在なんですから」

    海未「それならもしそれが正しかったとした場合、こちらの世界しか知らない私たちの言葉はあの子に届かないんじゃ……」

    ユキホ「そうですね……」

    ユキホ「なのでそこでみなさんにプレゼントがあるんです」

    ことり「プレゼント?」

    ユキホ「ええ」


    ユキホ「あなたたちにも前の世界の記憶を授けます」


    海未「……は?」

    142 = 141 :

    海未「さ、授けると言ってもどうやって……」

    ユキホ「それはですね、ああやってこうやってそうやってどうなるんです」

    海未「なるほど……。それは確かに筋が通っていますね」

    ことり「そんな方法が存在していたなんて……!」

    絵里「ハラショーよ。それじゃあお願いするわ」

    ユキホ「はい。あっ、少しの間はちょっと酔った感じになるかもしれませんが我慢してください」

    ユキホ「それではいきますよー!」

    ・・・・・・

    143 = 141 :

    モブ1「ほ、ほのか……?それって誰のこと?」

    海未「あなたですよ穂乃果」

    モ?1「ち、違うよ……?私はモブ1……」

    ことり「違う。あなたは穂乃果ちゃん」

    ??1「だ、だから私はそんな名前じゃ……」

    海未「もういいのですよ……そんなに頑張らなくても。もうあなたに辛い思いや苦しい思いを1人で背負わせたりしませんから。だから……もう帰ってきてください」

    モ??「……」

    ことり「穂乃果ちゃん!」

    海未「穂乃果!」

    ??「……」


    「……はぁ」

    144 = 133 :

    穂乃果「なんで2人とも私のこと見つけちゃったのかな……。モブでいられたときはあんなに楽しかったのに……」

    穂乃果「そうまでして私の幸せを壊したいの?」

    海未「自分の役を投げ出して逃避することが幸せ……ですか」

    海未「そんな無責任は許しませんよ。だって私たちみんなを巻き込んでμ'sをつくったのはあなたなんですよ?だから最後までやり抜いてもらわないと」

    穂乃果「そんなこと言われても困るよ……。主人公だから変な行動したらほのカスとかぽのカスとかほのっカスとか叩かれるんだもん……。もうそんなの嫌だよ……」

    海未「……はぁ。わかってませんねあなたは」

    穂乃果「……?」

    海未「ある偉い人は言いました。好きと嫌いは同義である、と」

    海未「好きでも嫌いでもない人は誰からも相手にされないんです。ですからあれだけ叩かれてる穂乃果は、要するにみんなからの愛を一身に受けてることになるんですよ」

    海未「希がその典型的な例じゃないですか」

    穂乃果「……そんなわけないよ。やっぱり私は悪口言われたら悲しいもん」

    145 = 133 :

    海未「では穂乃果はどうやったら戻って来てくれるんです?」

    穂乃果「戻ることなんて……できないよ」

    ことり「……穂乃果ちゃん」

    穂乃果「だって私は自分が弱いとか以前に、みんなを裏切ったんだもん……。今さらどんな顔してみんなのところへ戻れって言うの……?」

    海未「それは……」


    絵里「そんなこと気にするなんてあなたらしくないわよ。穂乃果」

    穂乃果「絵里ちゃん……」

    絵里「どんな顔すればいいかって?そんなの決まってるじゃない」

    絵里「あなたは笑っていればいいのよ。それだけでみんな何も気にしないわ」

    穂乃果「…………」

    146 = 133 :

    絵里「私はあなたのおかげで救われた。あなたが差し伸べてくれた手のおかげで救われたのよ」

    絵里「あなたがその笑顔のおかげで私も……みんなも笑っていられるの」

    絵里「だから今回は……私たちがあなたのことを助けてあげる。だから」


    絵里「私たちの手を掴んで」


    穂乃果「……はは」

    穂乃果「うp主のしょぼい国語力のせいで感動できるはずのシーンが台無しだよ……」


    穂乃果「でも……みんながそこまで言うならまたがんばってみようかな。……『μ's』として」

    海未「穂乃果……!」

    147 = 133 :

    穂乃果「今度はひとりで無茶したりしないから。でも……それでも私が挫けそうになったら、またこうやって助けてください……」

    海未「ふふっ、もちろんですよ」

    絵里「でもまた今回みたいに世界を新しく作るなんてわけわからないことするのは勘弁してよね」

    穂乃果「それでもみんなはこうやって助けに来てくれたよね?えへへ」

    ことり「もう……ことりたちがどれだけ苦労したと思ってるのさぁ……」

    穂乃果「知ってるよ。だって全部見てたから」

    絵里「あなたって子は……。これは帰ってからお仕置きしなきゃいけないわね」

    穂乃果「うっ……。イタイのはやだからね……」

    148 :

    ゴゴゴゴゴゴゴ

    ことり「な、なに!?地震!?」


    ユキホ「みなさん、お疲れ様でした」

    穂乃果「あっ、雪穂だー」

    雪穂「久しぶりだね、お姉ちゃん」

    穂乃果「うん!って、あれっ?なんで透明なの?」

    雪穂「まぁいろいろと事情があるんだよ……」

    穂乃果「おかしいなぁ。今朝見た雪穂はちゃんとほっぺたもつねれたのに」



    海未「雪穂。これは一体何が起こってるのですか?」

    雪穂「『カケラ』が全て集まったことにより、この世界は均衡を保てなくなってきています。じきに崩壊してしまうでしょう」

    絵里「つまり、元の世界に戻れるってこと?」

    雪穂「そうなります」

    海未「それはまたずいぶんとありがちですね」

    雪穂「ええ。所詮はお姉ちゃんが作った世界ですし」

    穂乃果「今悪口言われた気がしたんだけど」

    149 = 148 :

    ガゴガガガゴゴゴゴ

    穂乃果「……」

    海未「……穂乃果、どうしました?」

    穂乃果「いや、なんかね……あはは」

    海未「不安……ですか?」

    穂乃果「うーん……。ない、と言ったら嘘になるのかな……」

    モギュッ

    穂乃果「うわっ!?な、なに!?」

    ことり「ふふっ♪ 大丈夫だよ!」

    穂乃果「ことりちゃん?」

    ことり「なにがあってもことりたちが一緒だから!」

    ギュッ

    海未「ことりの言う通りです。だから心配しないでください」

    ギュッ

    絵里「私のことも忘れてもらっちゃ困るわ。辛かったら歳上を頼ってもいいんだからね」


    穂乃果「みんな……」

    150 = 148 :

    ガコンバコンズコンデゴンガン

    雪穂「もう長くは保たないでしょう……。みなさん、覚悟はいいですか?」

    海未「ええ。問題ないです」

    ことり「いつでもオーケーだよ!」

    絵里「なんだか酔ってきたわ……うっ」

    海未「絵里……」

    雪穂「あと少しだから我慢してください」



    穂乃果「ねぇみんな、」


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