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    元スレ穂乃果「私、主人公やめます……」

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    51 = 1 :

    小海未「あ、あのぉ……」

    ?「んー?どうしたの?」

    小海未「あなたのおなまえはなんていうのですか?」

    ?「あっ、じぶんがなまえいうのわすれてたね!」


    ?「わたしのなまえはね、」

    『アイドルだよっ!アイドルっ!』

    『いつか私たち必ず、ここを満員にしてみせます!』

    『みんなが歌って、みんながセンター!』

    『これからやる曲は、私たちが9人になって初めてできた今日です!私たちのスタートの曲です!』


    『だーいじょうぶだよ!ずぅーっと一緒!だって私、この先ずっとずっとことりちゃんと海未ちゃんと一緒にいたいと思ってるよ!』

    『大好きだもん!』


    ?「こうさかほのか、だよっ!」


    海未「……!!」

    海未「あっ、……あぁ。やっと……思い出しました……なぜ忘れてしまっていたのでしょうか……」

    海未「私たちの大切な人……私たちを導く光……!!」

    52 = 1 :

    50

    キュイイイイイン

    海未「な、なんですか!?なにが起こっているのです!?」

    ?「ごめんね、海未ちゃん」

    海未「あ、あなたは……穂乃果!?」


    ?「思い出しちゃったんだね……」

    ?「でもすぐに忘れてもらうよ。誰か1人でも本当の私を知ってしまったら、今の世界は崩れちゃうから」

    海未「な、なにを言っているのです!?あんな偽物の世界より、私はこれからもあなたとともに歩く世界がいいです!」

    ?「……」

    海未「穂乃果!?」

    ?「ごめんね……」

    海未「なぜ謝るのですか!?そんなことするくらいならすぐに元の日常に帰りましょう!」

    海未「そしてことりと3人で登校して、お昼ご飯を食べて、μ'sのみんなと日がくれるまでダンスの練習をして、ずっと一緒に過ごしましょうよ!?」

    ?「だめだよ……。だって、私疲れちゃったから……」

    ?「あんな辛い思いするのも苦しい思いするのも全部主人公であるせいだよ……」

    ?「だから……私はもう戻れないよ、海未ちゃんたちのところへは……」

    海未「……っ!?」


    ?「ごめんね……ごめんね……」

    海未「ま、待ってください!行かないで!私たちを置いていかないでください……!」


    ・・・・・・

    53 = 1 :

    海未「穂乃果!」バッ

    ことり「うわぁ!?」

    海未「……えっ?ことり?」

    ことり「び、びっくりしたぁ……。珍しいね、海未ちゃんが学校で居眠りするなんて……」

    海未「あ、いえ……。昨晩はあまり寝付けなかったもので……」

    ことり「それより今叫んでた『穂乃果』って誰?」

    海未「……!!そ、そうです!私は今たしかに夢の中で穂乃果に……!!」


    海未「あ、あれ……穂乃果って……誰でしたっけ……」

    54 = 1 :

    ことり「えっと、わからないの?」

    海未「え、ええ……。夢の中では顔も見ていたと思うのですが……忘れてしまったみたいで……」

    ことり「そうなんだ……。もしかしてそれが違和感の正体だったり?」

    海未「……いえ。それはいくらなんでも考えすぎでしょう。まさか夢が違和感の正体だなんて……」

    海未「あ、そうそうことり。聞きたいことがあるんです」

    ことり「なぁに?」

    海未「私たちが幼稚園の時、髪を片結びにしている女の子と遊んでいた覚えはありますか?」

    ことり「いきなりどうしたの?」

    海未「いえ、少し昔のことで気になったもので……」

    ことり「んー、ないかなぁ……。実際サイドテールを初めて見たのも小学三年生の時だもん」

    海未「ですよね……。やはり夢は夢ですね……」


    ことり「まぁあまり考えすぎるのもよくないよ。はやくお昼食べちゃお」

    海未「はい、そうしましょう。放課後は外を出回るので栄養をしっかり補給しておかなくては」



    モブ1「いやぁー、今日もパンがうまい!」

    55 = 1 :

    ためてきます。

    56 :

    見てますよ

    57 :

    モブ123の順番ずれたらひふみの名前も変わってしまうかもしれない?

    58 = 1 :

    >>57

    一応、
    2→ひ
    3→ふ
    4→み
    で充ててるつもりです

    59 = 1 :

    あっ、今確認してきたら
    2→ひ
    3→み
    4→ふ
    になっちゃってました……。
    すいません……。

    60 :

    戦犯 ことり

    あれはねーよ

    61 :

    だから戦犯は京極だって

    62 :

    ギャグかと思ったら違った

    63 = 1 :

    ・・・・・・

    ?「……みさん。……海未さん!」

    海未「……ぅ、ここは……」

    ?「ここですか?ここは海未さんの夢の中です」

    海未「夢?ということは私また眠ってしまっているのですか……」

    ?「そういうことになりますね」

    海未「では早く起きなければ。授業中に寝てしまっては怒られてしまいます」

    ?「ま、待ってください!」

    海未「なんです?私急いでいるのですが……」

    ?「えっと……海未さんに、お願いがあるんです」

    海未「お願いですか?」

    ?「はい……。聞いてもらえませんか?」

    64 = 1 :

    海未「まぁ内容にもよりますけど……」

    ?「それならご心配なく。これは海未さんやことりさんたちが抱えているものに関係……いえ、抱えているものそのものですから」

    海未「なっ!?それは本当ですか!?」

    ?「はい。間違いなく」


    ?「では、聞いていただけますよね?」

    海未「もちろんです!」

    ?「ありがとうございます。ではその前に、私の名を名乗っておきますね」


    ユキホ「私はユキホと言います。よろしくお願いします」

    65 = 1 :

    海未「ユキホ、ですね。わかりました」

    ユキホ「……あの、私の名前を聞いて何か心当たりはありませんか?」

    海未「……?別にこれといったものは……」

    ユキホ「そうですか……。ならいいんです」

    海未「?」


    ユキホ「それではさっそく本題に入りましょう。時間は無限ではありませんから」

    海未「……」ゴクリ

    ユキホ「お願いというのはざっくりと言ってしまうと……」


    ユキホ「私のお姉ちゃん……高坂穂乃果を救ってほしい、ということなんです」

    66 = 1 :

    海未「高坂……穂乃果……!?」

    海未「……『穂乃果』ですか!?今『穂乃果』と言いましたか!?」

    ユキホ「……はい」

    海未「教えてください!『穂乃果』とはいったい何者なんです!?どうして私はこの名前を知ってあるのですか!?」

    ユキホ「お、落ち着いてください海未さん」

    海未「……あ。す、すいません。取り乱してしまいました」

    ユキホ「いえ……ですがムリもないですよね……」

    ユキホ「海未さんたちはお姉ちゃんのことを本当に(いろんな意味で)大切にしてくれていましたから」

    ユキホ「『穂乃果のためなら』、『穂乃果ちゃんのためなら』がみなさんの口癖だったくらいですし」

    海未「そ、そんなにですか……?」

    ユキホ「それはもう。……もはやメンバーや親友なんて枠をぶち壊すくらいに」

    67 = 1 :

    ユキホ「では海未さん。お願いを叶えてもらうにあたって、一つ質問してもいいですか?」

    海未「はい。なんでしょう」

    ユキホ「先程も夢を見ていましたよね?その夢の内容をどの程度覚えていますか?」

    海未「先程というのは、私たちの小さい頃のことを見た夢ですか?」

    ユキホ「そうです」

    海未「そうですね、内容自体はほとんど覚えています」

    海未「……ですが、どうしても『穂乃果』という人物だけが思い出せなくて……」

    ユキホ「なるほど」

    ユキホ「……ということはやはりお姉ちゃんがなんらかの力を起こして海未さんの記憶を消したと考えるべきか……」

    海未「あの……、あの夢はなんだったのですか……?もしかしてフィクションだったなんてオチではありませんよね……?」

    ユキホ「はい。あれは間違いなくノンフィクションですよ。保証します」

    海未「では……、なぜ私はあの片結びの女の子を覚えていないのですか……?」

    ユキホ「それはですね……」

    ユキホ「にわかには信じられないかもしれませんが、」


    ユキホ「『その子』と出会ったのは、こことは別の世界のことだからです……」

    海未「……?」

    68 = 1 :

    海未「違う……世界ですって?」

    ユキホ「はい」

    ユキホ「これも信じられないかもしれませんが、今海未さんたちがいるこの世界は新しく創られた世界なんです」

    ユキホ「そしてこの世界を創った人物こそが……」


    海未「『穂乃果』、なのですね?」

    ユキホ「……呑み込みがはやくて助かります」

    海未「ここまで来たらだいたいわかりますよ」

    ユキホ「さすがです。これなら話もすんなりと終われるでしょう」

    69 = 1 :

    ユキホ「では話を進めましょうか」

    ユキホ「私は高坂穂乃果を救ってほしいと言いましたよね?」

    海未「そうですね。いったい何があったのです?」

    海未「もしかして事故などに巻き込まれて、それを回避するために異世界に飛べなんて言いませんよね?」

    ユキホ「そんな無謀なこと頼みませんよ。第一現実性に欠けます」

    海未「……夢の中でこうして話してるあなたがそれをいいますか?」

    ユキホ「夢はロマンチックでいいじゃないですか。なんとも乙女チックです」

    海未「……そうですか?」


    ユキホ「……コホン。話を戻しますよ」

    70 = 1 :

    ユキホ「高坂穂乃果……ううん、私のお姉ちゃんはですね、精神的に強いショックを受けてしまっため塞ぎ込んでしまったんです」

    海未「ショック、ですか?」

    ユキホ「はい。そのことでお姉ちゃんは『こんな思いをするくらいなら……』と逃げ込み、全てを否定し始めました」

    ユキホ「……そして辛く苦しい思いもせずに生きたいと願い、いつでも画面の端で楽しそうに笑っているモブキャラに憧れ……そして、」

    ユキホ「お姉ちゃんは主人公であることをやめたんです」

    海未「……ん?」

    海未「主人公とはなんですか?」

    ユキホ「漫画とかドラマとかの主要人物で、物語を引っ張っていく人のことです」

    海未「いえ、それは知っているのですが……」

    海未「つまりは、元の世界といわれる方では『穂乃果』が主人公だったということでいいのですか?」

    ユキホ「そう解釈してもらって結構です」

    海未「どうも」

    71 = 1 :

    ・・・

    海未「なるほど。これであなたの世界の『穂乃果』のことはだいたいわかりました。ですが私にどうやって彼女を救えと言うのです?」

    ユキホ「それは至って簡単です」


    ユキホ「見つけてきてください。お姉ちゃんの『思い出』を」

    ユキホ「辛い思いや苦しい思いをした分だけちゃんと存在する、楽しくて嬉しい日々の『思い出』の数々を」


    海未「…………はぁ」

    海未「簡単とはよく言いますね……。どうやって数分前に知った人物の思い出を探して出すというのか……」

    海未「そもそもそんな曖昧で形のないものなんて……」

    ユキホ「それなら問題ないです」

    ユキホ「この世界はお姉ちゃんの力によって創られた世界。つまりお姉ちゃんが大切にするものには、ちゃんと『思い出』が『カケラ』となって残っているはずなんです」

    海未「なぜそう言い切れるのです?」

    ユキホ「それはですね、……海未さん、あなた自信がその『カケラ』だからです」

    海未「……私が、『カケラ』?」

    72 = 1 :

    ユキホ「正確には『μ's』そのものですね」

    ユキホ「その中でも特にお姉ちゃんに対して強い想いを持っていた海未さん、ことりさん、絵里さんだけが、普通なら決して認知することができない違和感を感じることができたんです」

    海未「……」

    ユキホ「本当ならあなたたちも消されていたかもしれないんですよ?『μ's』がきっかけでお姉ちゃんが苦しんだこともあるんですから」

    海未「……ということはつまり、『カケラ』とはモノだけに限らず人である可能性もある、ということですよね?」

    ユキホ「まぁそうなりますね。私の言うこと、理解していただけましたか?」

    海未「はい。さっぱりわかりません」

    ユキホ「……」


    ユキホ「ま、まぁとりあえず海未さんは『思い出のカケラ』を集めてくれればいいです」

    海未「……こんなことを聞くのは吝かですが、『穂乃果』について詳しいあなたが探した方が効率がいいのでは?」

    ユキホ「それは……できないんです」

    73 = 1 :

    海未「なぜ?」

    ユキホ「それは……私が実際にこちらの世界への干渉力を持っているわけではないからです」

    ユキホ「なぜなら私はこの世界の人間じゃないから……」

    海未「でしたらあなたは別の存在としてこの世界に存在しているのですか?」

    ユキホ「はい。こちらの世界では『モブ1妹』という名が与えられてます……」

    ユキホ「ですがその子に何か頼んだとしても無駄ですよ。……誠に遺憾ながら『家族』はお姉ちゃんにとっての大切度が他の『カケラ』より低かっで……」

    海未「つまり役立たず、と」

    ユキホ「うっ……、言わないでください!本当はこうやって夢にでてくることもかなり難しいんですからね!」

    74 :

    海未「あれ?よく考えてみればあなたは今こちらの世界の私に干渉していますよね?それはどういった理屈です?」

    ユキホ「夢自体に干渉力はないんです。なぜなら、もし海未さんが夢でゴジラと闘う夢を見たとして、現実でそれが起こるなんてゆめゆめ思いませんよね?」

    海未「まぁ、そうですね。所詮夢ですし」

    ユキホ「そうなんです。後であなたがこの夢から目覚めたとして、今私とこうして話していたことも『所詮は夢』だと言い切って無かったことにできるんです」

    ユキホ「つまり私の干渉力が関係してくるわけではなく、海未さんがこの話をどう受け止めるかの決断力だけが関係するわけです」

    海未「なるほど。今回はそれなりにわかりやすい説明でしたね」

    ユキホ「いやぁ、それほどでも」

    75 = 74 :

    ユキホ「では海未さん。後のことはよろしくお願いします」

    海未「はい。任せてください」

    ユキホ「では私はこれで失さま……」

    海未「あっ、ちょっと待ってください」

    ユキホ「なんですか?」

    海未「最後に一つだけ質問があります」


    海未「私はあなたとは違ってあちらの世界のことを何も知りません。だから正直戸惑っているのです。あなたのお姉さんを……『穂乃果』を救ってあちらの世界へ戻ったとします。そうした場合、『穂乃果』はまた苦しい思いをする日々に返ってしまうわけですよね?」

    海未「それで……『穂乃果』は幸せになれるのですか……?私たちは幸せになれるのですか?」

    ユキホ「……」

    ユキホ「それは……わかりません」

    海未「……」


    ユキホ「でも、これだけは言えます」


    ユキホ「お姉ちゃんはμ'sのみんなが大好きなんです」

    76 = 74 :

    海未「……ふふ。それだけわかってしまえば大丈夫ですね」

    ユキホ「海未さん?」

    海未「要は彼女を支えてあげる人がいればいいだけのことですもんね?」

    海未「それなら『穂乃果』が崩れてしまいそうなときに手を引っ張ってあげる人間に私たちがなればいいんですよ。μ'sのみんながなればいいんですよ」

    ユキホ「海未さん……!ありがとうございます……!」


    海未「いいえ。ではそろそろ戻りますね。ことりや絵里にこのことを伝えなくては」

    ユキホ「はい!よろしくお願いします!」

    パァァァァァ

    ユキホ「目が覚めてきてるみたいですね」

    海未「そのようですね」

    ユキホ「困ったことがあったら呼んでください。夢の中でしたらいつでも会えますので」

    海未「はい。わかりました」

    パァァァァァァァァァァァァァァァ


    ユキホ「あっ、そうだ……最初に行く場所は…………が……いと思……」

    77 = 74 :

    ・・・・・・

    「……ちゃん。……みちゃん!」

    海未(んぅ……誰ですか……)

    「……みちゃん。……ないと……こられちゃうよぉ」

    海未(今大事な話をしてるんです……。後にしてくださ……)


    先生「園田ァァァァ!!」


    海未「……ひっ!?」

    先生「いくら優等生だからと言って授業中に寝ていいことにはならないぞ!」

    海未「えぁ!す、すいません!」

    先生「いいからヨダレをふかんか!」

    モブ1「あっははー!海未ちゃん不良だー!」

    先生「さっきまで寝てたお前がなにを言う!」

    モブ1「えっ!?ばれてた!?」

    78 = 74 :

    放課後

    海未「……」

    ことり「……」

    絵里「……」

    シーン……

    海未「……」

    絵里「えっと、部室に集まってみたはいいけどこれからどうするの?」

    海未「一応、行こうと思っている場所は考えてあります」

    ことり「そうなの?」

    絵里「どこへ行くの?」

    海未「まずは……」


    『あっ、そうだ!最初に行く場所はお姉ちゃんの教室がいいと思います!』


    海未「私たちの教室へ行きます」

    ことり「えっ……?」

    絵里「海未たちの教室?」

    79 = 74 :

    教室

    ことり「本当にここで何かわかるのかなぁ……。だってさっきまでここで7時間くらいいたんだよ?なのに特に何も感じなかったよ?」

    海未「いえ、ここで間違いないはずです。……必ず、何かあります」

    ことり「うーん……」


    絵里「それにしてもこの教室誰もいないわね。毎日こんなものなの?」

    ことり「うん。ほとんどの人は部活行くか帰っちゃうかだから、あまり教室に残って行く人はいないんだ」

    絵里「なるほどね。三年生はわからないところを教え合うために残ってく人もけっこういるのよ」

    ことり「へぇー」

    ことり「……って海未ちゃん?なにしてるの?」

    80 = 74 :

    海未「なにがです?」

    ことり「いや、だってそこモブ1ちゃんの席……」

    海未(ユキホが言うには、モブ1と穂乃果は同一人物であるらしいのです。だからここに何かあると思ったのですが……)

    海未「やはりそう簡単には行きませんか。壁の張り紙などには……」ガコン

    海未「痛っ……」

    ガサガサ

    絵里「ちょっ、海未……。壮大に脛ぶつけたわね……」

    ことり「わっ、机からいっぱい本が……」

    絵里「って、教科書ばかりじゃない。いったい何教科置き勉して……」

    ドクン

    海未「……っ!」


    絵里「……海未?どうしたの?」

    海未「見つけた……見つけました……!!最初の……『カケラ』!」

    絵里「か、かけら……?あなたが持ってるそれ、どう見てもスクールアイドルの雑誌なのだけど……」

    81 = 74 :

    練ってきます

    82 :

    縛ってきますに見えた

    83 = 74 :

    海未(……な、なんでしょうこの感覚。今までこんな雑誌見たことなかったのに……なぜかすごく懐かしい)


    ことり「うわぁ、スクールアイドルたくさん載ってるね。やっぱりモブ1ちゃんもスクールアイドルに興味あったんだ♪」

    絵里「大阪や福岡……やっぱりどこのアイドルも風格が違うわね」

    ことり「ことりたちもいつかこんなふうになれるのかなぁ」

    絵里「そのためにはこれからも練習頑張らないとね」

    ことり「はいぃ……」


    絵里「ところで海未。これがいったいどうしたの?さっきはカケラとか言ってたけど」

    海未「ああ、そう言えば話してませんでしたね。『カケラ』のことや『世界』のこと」

    ことり「……?」

    海未「ではお話しします。私が教えてもらったこと全てを」

    ・・・・・・

    84 = 74 :

    海未ちゃんお話し中・・・。

    85 = 74 :

    ・・・・・・

    海未「……以上です」


    絵里「は、ハラショー……」

    ことり「なんだか頭が痛くなってきたよぉー」

    海未「本当に突拍子もない話ですよね……。なので信じるか信じないかはあなたたちにお任せします。ムリに手伝ってくれとも言いません」

    絵里「でも海未はその突拍子もない話を信じたんでしょ?」

    海未「はい。お願いされてしまいましたから。……私の『親友』を救ってほしい、と」

    絵里「……」

    ことり「……」

    海未「……やっぱり、付き合ってられませんよね。夢の中の出来事を信じて行動するような人なんて……」

    86 = 74 :

    絵里「……ふふっ」

    ことり「……ははっ、あはは」

    海未「……絵里?ことり?」


    絵里「おもしろいじゃない。乗ったわ。文字通りのその夢物語に!」

    海未「えっ……」

    ことり「海未ちゃんの親友ってことは、ことりにとっても親友ってことだよね♪ じゃあもちろんことりも乗った!」

    海未「ことりまで……」


    海未「あなたたちは本当にこんなわけのわからない話を信じるのですか……?赤の他人を救えだとか世界は二つあるだとか聞かされてそれでも……」


    絵里「それでも、あなたはやるんでしょう?」

    海未「……っ」

    ことり「海未ちゃんが信じるものはことりたちも信じる。自分が信じるものはみんなも信じてくれる」

    絵里「そうやって私たちはここまで来たんでしょう?」

    海未「2人とも……」

    絵里「こんなバカげた話、他の人にするんじゃないわよ?私たち以外の人たちだったらお腹抱えて笑われちゃうわ」

    海未「……はい!」

    海未「では、よろしくお願いします!」

    ことり「うん!」

    絵里「このエリチカに任せなさい」

    87 = 74 :



    絵里「ところでその『カケラ』とやらを集めるのはわかったけど、数はどのくらいあるかわかってるの?」

    海未「…………あ」

    絵里「……まさか、わからないなんて言わないわよね?」

    海未「す、すいません……」

    絵里「……」

    海未「……で、ですが夢の中でしたらまたユキホに出会えますので、その時に聞いてみます!」

    絵里「わかったわ。……ほんとあなたってそういうところ抜けてるわよね」

    海未「トホホ……」

    ことり「海未ちゃん、元気だして?」

    海未「ありがとうございます……」

    88 = 74 :

    ことり「次はどこへ行くの?」

    海未「ユキホの話によると、『カケラ』が次の道を示してくれるらしいのですが……」

    雑誌(そんなに見つめるなよ。照れるぜ///)

    海未「当然雑誌が喋りだすわけないですよね……」

    ことり「あっ、ここのページA-riseが載って……って、ん?なんだろうこれ」ピラッ

    海未「それはなんです?紙切れ?」

    ことり「そうみたい」

    絵里「何か書いてあるみたいね。読める?」

    ことり「うっ……すごくちっちゃいから読みづらい……」

    絵里「ファイトよ!ことり!」

    89 = 74 :

    ことり「えっとぉ……『音楽室』って書いてあるのかなぁ……?」

    海未「音楽室ですか。なぜまたそのような場所に……」

    絵里「もしかして『穂乃果』って合唱部だったりするの?」

    海未「いえ、それはないと思いますが……。μ'sに入る前は帰宅部の全国代表だったらしいですし」

    絵里「ハラショー。帰宅部にも全国大会なんてあったのね」

    海未「……」

    ことり「と、とりあえず音楽室に行ってみようか」

    絵里「そうね。探すだけ探してみましょう」

    海未「音楽室も狭いですから場所が限られてきます。なので短時間で探すことができるでしょう」

    ことり「それじゃあレッツゴー!」

    90 = 74 :

    メインセンターに設定していた穂むら穂乃果ちゃんを唐突に割っ入ってきた水着穂乃果ちゃん。

    もしかして僕に会いたかったのかな? その穂乃果ちゃんなんだけど僕を心配してか『最近寒いけど、ちゃんとあったかくしてる?』って聞いてきたんだ。「君もそんな格好じゃ風邪を引いちゃうよ?」と言って頭撫でてあげたら『もう!それ以上やると、穂乃果怒っちゃうよ』ってツンツンされちゃった。そういえば2ndのPVの時も雪が降ってる中で穂乃果ちゃんは半袖だったよね。僕は豪雪地帯に住んでるから辛さがわかるよ。寒いよね。でもそんなことも吹き飛ばして穂乃果ちゃんはμ'sのセンターとしてがんばっているんだよね。笑顔を見せてるんだよね。……そんな君はいったい誰に甘えるんだい?海未ちゃんかな?ことりちゃんかな?それとも絵里ちゃんかな?
    そうやって僕は若干ヤキモチを焼きながらまた穂乃果ちゃんの頭を撫でてみる。すると今度は『何かあった?』と僕を心配してくれるんだ。本当に優しい子なんだね、穂乃果ちゃんは。こんな冴えない僕を構ってくれるのは君だけだ。だから、穂乃果ちゃんだけは絶対に離さないよ。この先何があっても君のことだけを見つめ続けていてあげるから。
    『呼んだ呼んだ?』『なになに?』『わっ!どうしたの?』『きゃー、くすぐったいよー!』


    休憩がてらこんなの書いてみたかった^^

    91 :

    一瞬穂乃果スレかと思った

    92 :

    音楽室


    コンコン

    絵里「誰もいないみたい。……まぁここはもう真姫のテリトリーみたいになってるものね」

    海未「そうですね。合唱部も裸足で逃げ出すほど歌がうまいですもんね」


    絵里「さて、どこを探しましょう」

    海未「手分けしましょうか。私はまた机を調べてみます」

    ことり「じゃあことりは棚を調べてみるね!」

    絵里「じゃあピアノ周辺は私が」

    海未「では何か気になるものがあったら教えてください」

    93 = 92 :

    ことり「うーん……ここには特になにもないみたい……」

    海未「こちらもですね。やはり先程のように簡単に見つかるものではないのでしょうか……」

    絵里「……?」

    海未「絵里。そちらはどうです?」

    絵里「……」

    海未「絵里!聞いてますか?」

    絵里「ちょっと待って。ピアノの中に紙が……」

    絵里「……よっ、と。取れたわ」

    94 = 92 :

    絵里「今度のは切れ端とかじゃなくて、ちゃんと折りたたまれた紙みたい」

    ことり「それも『カケラ』であってるのかなぁ……?」

    海未「わかりません……。少しそれを貸してもらってもいいですか?」

    絵里「ええ。はい」

    海未「ありがとうございま…………っ!?」

    ドクン

    海未(……ま、またこの心臓が跳ね上がるような感覚。間違いありません、これは……)

    海未「『カケラ』です」

    絵里「本当!?やったわね!」

    ことり「絵里ちゃんお手柄だよ!」

    95 = 92 :

    海未「とりあえず中を見てみましょう。また次へのヒントがあるかもしれません」

    カサカサ

    海未「……」

    海未「……えっ」

    ことり「海未ちゃん?どうしたの?」

    海未「これ……私の字……」

    ことり「どういうこと? つまり海未ちゃんが書いたものが『カケラ』になっちゃったってこと?」

    海未「そう、なりますが……」

    絵里「さっきから歯切れが悪いわね。どうしたのよ」

    海未「いえ、あの……私こんなもの書いた覚えないんです……」

    海未「こんな……まるで歌の歌詞みたいな……」

    96 = 92 :

    ことり「ことりも見たーい!」

    海未「えっ!?だ、だめです!書いた記憶がないとは言え、私の字で書かれたものを読まれるのは……」

    絵里「なになに……『うぶ毛の小鳥たちもいつか空に羽ばたく。大きな強い翼で飛ぶ。』」

    海未「……はっ!?いつの間に奪い取ったんですか!」

    絵里「『諦めちゃダメなんだ。その日が絶対来る。』」

    海未「音読しないでください!なんだかわかりませんが恥ずかしいです!」



    絵里「『信じてるよ……だからSTART!!』」

    海未「うぅ、結局全部読まれてしまいました……」

    絵里「雨上がりの」

    海未「2番!?もういいですって!」

    97 = 92 :

    絵里「へぇ、いい詩じゃない」

    ことり「うん!」

    海未「あぅぅ……」

    絵里「この歌詞が曲になったものを聞いてみたいわ。明日真姫に頼んでみましょう」

    海未「だ、だめですって!著作権の侵害ですよ!」

    絵里「でもあなたが作ったんじゃないんでしょう?」

    海未「それはそうですが……。い、いえ!権利は作った人にあるのです!だからなおさら私たちがどうこうしてはいけないのですよ!」

    絵里「……頑固なんだから」


    ことり(そもそも認定されなきゃ著作権は発生しない……なんてツッコミは野暮か)

    98 = 92 :

    絵里「あら、歌詞の1番下にまた小さな文字で何か書いてあるわ」

    海未「ことり、お願いします」

    ことり「いつからことりは全自動音読式虫眼鏡になったのかな」

    海未「いいから早くお願いします」

    ことり「……もう」


    ことり「ってこの程度なら全然読めるじゃん!」

    ことり「『講堂』だよ!『講堂』!」

    海未「なるほど、講堂ですか」

    絵里「私たちのトラウマの地、講堂ね」

    ことり「……あっ」

    海未「さて、ではさっさと行ってさっさと帰ってきましょう」

    絵里「ええ、それがいいわ」

    ことり「ちょっ、2人とも!待っ……」

    キーンコーンカーンコーン

    絵里「あら、下校のチャイムがなってしまったわ。帰らないと」

    海未「そうですね。帰らなくては。あっ、決して講堂に行きたくないからとかそんなんじゃないですから勘違いしないでくださいね?」

    絵里「そうよ。エリチカはお家に帰りたいだけなのよ。決してあの日以来講堂がちょっと怖くなったとかそんなんじゃないわ」

    ことり「……」

    99 = 92 :

    帰路

    絵里「これで『カケラ』は2個集まったわけだけど、」

    海未「いえ、3個です。ひとつ目は雑誌、ふたつ目は詩、そしてもうひとつは『μ's』そのもの、ですから」

    ことり「もしこの『カケラ』ってものが何百個とか途方もない数あったらどうしよう……」

    海未「そのときは……」

    海未「がんばるしかありませんね」

    絵里「……はぁ。そうね」

    ことり「とりあえずここからは海未ちゃんにお願いするしかないもんね」

    海未「はい。明日学校に着きましたら詳細を説明します」

    絵里「わかったわ。それじゃあね2人とも。気をつけて帰るのよ」

    海未「はい。ありがとうございます」

    ことり「ばいばーい」

    100 = 92 :

    ほのキチとうみキチの掛け持ちって法律で認められてますかね?


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