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    元スレモバP「アイドル達の親愛度が(マイナス方向に)MAXになった」

    SS+覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★
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    101 = 80 :


    加蓮「なんか……安心したらお腹空いてきちゃった……」

    「プロデューサーが買ってきたっていうの、見てみる?」

    奈緒「あれだけ大ゲンカしておいて、プロデューサーが買ってきた物を食べるってのも何かアレだけどな」

    「いいんだよ、加蓮は病人なんだし、プロデューサーも食べろって言ってたし」ガサゴソ


    「えっと……プリンにゼリーにヨーグルト、菓子パン、デザート類……」

    奈緒「色んな清涼飲料水にミネラルウォーターに……冷えピタか」

    「なんか……すごい量買い込んだみたいだね……」

    加蓮「……」

    102 = 80 :


    加蓮「二人もさ、一緒に食べよう? せっかくだから」

    奈緒「……いいのか?」

    加蓮「うん、私一人じゃ食べきれないし、悪くなっちゃうよ」

    「それじゃ……なんか気が引けるけど……いただきます」

    奈緒「あたしはプリン貰おうかな……」


    奈緒「ごちそうさまっと……この差し入れについてはプロデューサーに礼の一つ言ってもバチは当たらないかもな」

    「ごちそうさま……まあ、そうだね……なんだかんだで食べちゃったしね」

    「残ったのは、冷蔵庫にしまってくるよ? 中開けてもいいよね」

    加蓮「うん、お願い」

    103 = 80 :




    「ただいま、台所におかゆがあったよ、温めてきたけどどうする?」

    加蓮「おかゆ……?」

    「なんかちょっと掬ったみたいだけど、お昼とかに食べなかったの?」

    加蓮「お昼……」


    『加蓮、おかゆ作ったから、食べなさい』

    『はい、口開けて……』


    加蓮「何か……食べたような気もする」

    「そっか……これどうする? 今食べる?」

    加蓮「じゃあ、せっかくだから、食べようかな」

    「それじゃあ……ん……ちょっと熱いかな……」フーッフーッ

    加蓮「っ!?」

    加蓮「(既視感てヤツ? これって)」


    加蓮「そ、そこまでしてくれなくていいよ!」

    奈緒「何だ加蓮、恥ずかしがってんの?」ニヤニヤ

    「病人なんだから、大人しくいう事聞いてね」ニヤニヤ

    加蓮「えっと……そうじゃなくって……」

    凛奈緒「……」ニヤニヤ

    加蓮「あぁもう! 好きにして!」

    104 = 80 :




    加蓮「ごちそうさま、ありがとね? 食べさせてくれて!」

    奈緒「そうむくれるなよ~ちょっとからかっただけだって……それじゃ、片づけてくるよ」スクッ


    「……」ジーッ

    加蓮「凛? どうしたの?」

    「その花……どうしたの?」

    加蓮「花? あ、ホントだ、昨日は無かったよ」

    「……今日さ、家出る時に、プロデューサーに会ったんだ」

    「『花を買いに来た』って言ってたから……それ、そうなのかな?」


    奈緒「どうしたんだ?」ヒョコ

    「おかえり、そこに飾ってある花、プロデューサーが買って来たんじゃないかなって」

    奈緒「花ァ!? あの変態が、花を持って来たって? 似合わないだろそれ」ケラケラ

    「確かに……うちに買いに来てた時もきょろきょろしてたから、花屋にあまり縁が無かったんだろうね」

    加蓮「(でも……綺麗)」

    105 = 80 :




       ガチャッ

       タダイマー


    加蓮「!」

    「ん、お母さん、帰ってきたみたいだね」

    奈緒「うわ、もうこんな時間だったのか!」

    加蓮「全然気付かなかった! ごめんね二人とも、付き合わせちゃって!」

    「平気だよ、加蓮が元気になってくれてよかった」

    奈緒「見舞いに来た甲斐があったってことだな」


    「それじゃ、私達は加蓮のお母さんに挨拶して、帰るから」

    奈緒「また明日な! ……明日は来られるよな?」

    加蓮「うん、もうすっかり良くなったから」

    加蓮「今日はありがとね」ヒラヒラ

    106 = 80 :




    「加蓮、ただいま! ごめんね?遅くなって」

    加蓮「ううん、凛と奈緒が来てくれたから、助かった」

    「二人とも良い子だったわね、加蓮が良いお友達を持って私も嬉しいわ」

    「それで、プロデューサーさんは、もう帰られたのかしら」

    加蓮「……そのことだけど」

    加蓮「勝手に部屋に上がらせたりしないで欲しかった……」

    「そうは言っても、あなたすごい熱出してたのよ?」

    「プロデューサーさんが看てくれてなかったら、また入院することになってたかも知れない」

    加蓮「そんなに酷かったの? 全然覚えてないや……」

    107 = 80 :


    加蓮「そうだ、おかゆ作って置いといてくれたのってお母さん?」

    「おかゆ? お母さん急いでいたから、そんな余裕無かったわね」

    「台所使わせてほしいって聞いてきたから、多分プロデューサーさんが作ってくれたのね」

    加蓮「そっか……」


    「あと、このお花、プロデューサーさんがわざわざ買ってきてくれたみたいよ」

    「今度、菓子折り持ってご挨拶に行かないとね」

    加蓮「……」

    108 = 80 :



    加蓮「(そう、全然覚えてないんだ……)」

    加蓮「(私が目を覚まして、プロデューサーを見つけてパニック起こした時……)」

    加蓮「(プロデューサーも、すごく驚いたような感じだった)」

    加蓮「(ということは、私が覚えてないだけで……熱出してる間ちゃんと看病してくれてたのかな……)」キョロキョロ


    加蓮「(水を張った桶に……濡れタオル……古典的だなぁ)」クスッ

    加蓮「(それに……そうだ……)」

    加蓮「(おかゆが……熱いからって、息吹きかけて冷ますなんて)」

    加蓮「(大の男がさ……恥ずかしすぎるよね……)」

    109 = 80 :



    加蓮「(本当、どうしようもない……変態だよ……)」

    加蓮「(こんな、不愛想で……生意気で……恩知らずな小娘のために……)」グスッ

    加蓮「(たまの休みを棒に振ってまで……付きっきりで……看病するなんてさ……)」ヒック


    加蓮「ううっ……グスッ……プロデューサー、ごめんね……」

    加蓮「酷い事言って……うぅっ……ごめんなさい……ううぅぅ」



    加蓮「うわああああん!!」

    110 = 80 :


    ──翌朝──


      チュンチュン  
              ピヨピヨ


    加蓮「(あれ……あぁ、泣き疲れて寝ちゃったのか)」

    加蓮「(酷い事した方の人間が、後悔して泣くとか……バカみたいだね)」

    加蓮「(泣きたいのは……プロデューサーの方だよね……)」

    加蓮「謝らなきゃ……あと、助けてくれてありがとうって……」

    111 = 80 :


    ──事務所──

    ちひろ「Pさん、昨日はせっかくのお休みにすみませんでした、それと、ありがとうございました」

    ちひろ「見に行ってくれたんですよね? 加蓮ちゃんの様子はどうでしたか?」

    P「(はあ、昨日はやっちまったからな……病人相手に怒鳴ってしまうとか、ないわー)」

    ちひろ「Pさん?」

    P「え?……あっ、そうですね、今日は来られるんじゃないですかね……だいぶ回復したはずですから」

    ちひろ「(これは……加蓮ちゃんと何かあったのね……)」


        ガチャッ


    加蓮「おはよう……ございます」

    112 = 80 :


    加蓮「おはよう……ございます」

    P「……」

    ちひろ「加蓮ちゃん、おはようございます」

    ちひろ「もう、調子は良いの?」

    加蓮「えーと……はい、おかげさまで」


    P「加蓮……良かったな、元気になって」ニコッ

    加蓮「っ!」

    P「それと、怒鳴ったりして、悪かったよ……ごめん」

    加蓮「……」

    P「ちひろさん、俺、ちょっと出かけてきますね!」ガタッ

    ちひろ「えぇっ!?」

    113 = 80 :


    加蓮「プロデューサー! 待って!」

    P「ッ!」ビクッ

    加蓮「あのね、プロデューサー……」

    加蓮「今まで、何度も酷い事言って、ごめんなさい」

    加蓮「私、プロデューサーのこと、勘違いしてたみたいだからさ……」

    P「……」

    加蓮「それと、昨日は……看病してくれて、ありがとう」

    加蓮「今日元気に事務所に来れたのは、プロデューサーのおかげだよ」


    加蓮「言いたかったのはそれだけだから!」

    加蓮「それじゃ、レッスン行ってくるね! 昨日休んだ分取り返さないと!」


        ガチャ バタン

    114 = 80 :




    ちひろ「Pさん……良かったですね」

    P「……」

    ちひろ「誠意を持って接すれば、加蓮ちゃんみたいに、みんな分かってくれますよ」

    P「そうですね……グスッ……頑張ります」


    ちひろ「はい、ハンカチどうぞ」

    P「ううう、ありがとうございます」ズビー

    ちひろ「ちなみに……100モバコインになります♪」

    P「!? ……ぷっ」

    ちひろ「ふふっ、ダメですよ?」

    ちひろ「プロデューサーが辛気臭い顔してたらアイドルにも伝染っちゃいますからね!」

    P「ははっ、ちひろさんには敵いませんね! ツケといて下さい」

    ちひろ「しょうがないですねー、今回だけですからね!」ウフフ

    115 = 80 :

    投下おわりです


    あんまりアイドルに酷い事させ過ぎるとフォローできなくて
    キャラdisというか、ただのネガキャンになりそうで怖い

    もしそういう風に受け取られそうな表現があったとしても、
    意図してやっているわけではないので、あしからずご了承下さい

    116 :

    好きに書いていいんじゃない?
    一応Pくんは嫌われてる設定だし
    ネガキャンにはならないと思うよ

    117 :

    好きに書けば良いと思うのですよ
    今回はファッキューチッヒで笑って済ませられる内容だしwwww

    あ、チッヒへのヘイトが増すのは仕様なので気にしてはいけないのですww

    118 :

    ここのちひろさんは良い感じだなぁ…『鬼、悪魔、ちひろっ!』化はしないと良いな

    119 :

    他のSSに出てくるアイドルとのギャップも売りだから良いんじゃないか?
    いまのところCuCoPaの違いがなんとなくそれらしいと思った

    ゲームの仕様上、完全に想像で書くしかないんだから問題ないと思うよ

    120 :

    トライアドはこれくらいじゃないとね。
    しかし早くも本丸か?クラリスも大変ぽいが。

    121 :

    おっつおっつ
    加蓮はやっぱええなぁ

    123 :

    やっぱりちひろさんは女神だな(結論)

    124 :

    俺としてはもっと冷たく当たられてもいいんだが少数意見かね

    125 :

    あんまり冷たくするとフォローが追いつかなかったり、白々しくなるから、この程度がちょうどいいんじゃないかな

    126 :

    ハッピーエンドになればそれだけでいいかなぁって

    127 :

    もっと冷たくするならそのアイドルだけをガッツリ掘り下げる感じじゃないと無理じゃね

    128 :

    乙!
    最初に出てきた杏なんかもPのことを見直すようになるのかな

    129 :

    (最初に出てきたアイドルは導入役ってだけで話考えてなかったとは言えない……)

    私的に、人生やめたくなるくらい冷たくされてる状況からデレに持っていくのとか好物なんですが、
    モバマスの場合「そこまで嫌ってるなら事務所辞めればいいじゃん」という突っ込みができるので難しい

    ちょっと投下します

    130 = 129 :


    ──花見会場──

    P「(アイドル達のロケの付き添いで、某所のお花見会場までやってきた)」

    P「(撮影も滞りなく終わり、ちょうど桜も見ごろだということで)」

    P「(打ち上げも兼ねて、お花見……という名の宴会を始めた訳だが……)」


    早苗「今日は無礼講だー! 飲むぞー!」

    あい「早苗さん、少しハイペースすぎやしないかい?」


    P「(最年長がはしゃぎすぎで困る……)」

    131 = 129 :


    早苗「アイドル始めてから、こんなお酒飲む機会無かったし、いいじゃない!」

    あい「……まあ、早苗さんは飲みなれているみたいだから、大丈夫か」

    P「(ちなみに俺は送迎役なので飲めない……チクショー!)」


    早苗「ほらほら、あいちゃんも飲んで飲んで!」トクトクトク

    あい「ま、待つんだ早苗さん! 既に大分酔っているね!?」

    早苗「うふふふ、あいちゃんはお姉さんのお酒が飲めないなんて言わないわよねー」

    あい「ちょっ! 分かったから! 注ぎすぎだよ!」アワワワ

    「……」ジーッ


    P「(小学生も一緒に居るって言うのに、情操教育上よくないよ!)」

    P「(まあ、アイドル達に変態発言ばかりしてた俺が言うのもアレだけどな)」

    132 = 129 :


    「……はーい、薫ちゃんはこっちで一緒にお花見しようね」

    あずき「ほらほら、これ見て! 桜の枝が落ちてたよ!」

    「わー! きれー!」

    「かおるも花びら集めよー!」

    P「(ナイスだ肇! その調子で薫を早苗さんから遠ざけておいてくれ)」

    P「(……早苗さんにはいつもみんなのお姉さんやってもらってるから、たまには羽根伸ばしてもらいたいしな)」



    P「あー……いかん、(ウーロン茶)飲み過ぎた……」スクッ

    P「厠はどこだったっけかな……」

    「あれ? せんせぇ、どっか行くの?」

    P「ん? ああ、ちょっとお花を摘みにな」

    「お花つみに行くの? かおるも行くー!」

    P「あ、そうじゃなくて、おトイレの隠喩ね」

    「おトイレかー、いってらっしゃい!」

    133 = 129 :




    P「ふう、落ち着いた……」

    P「……」

    P「(向こうは、あいさんと肇がいるし、放っといても大丈夫だよな)」



    P「(うん、この辺は人も居ないし……)」

    P「よっこいしょっと……」ゴロッ


    P「(アイドルに囲まれて生活してるなんて、聞く人が聞いたら羨ましがられることなんだろうけど)」

    P「(寝ても覚めてもそればっかりってのは正直しんどいな……自業自得とはいえアイドル達からの風当たりも強いし)」


    P「はぁ~……たまには一人でのんびりすることも必要だよな……」

    P「何物にも……煩わされないでさ……」ウトウト


    P「……zzz」

    134 = 129 :


    あずき「うーん、どうしたらいいかなあ」

    「(あずきちゃん、さっきから頭ひねってばかりいるけど……)」

    あずき「そうだ! これならいけるかな、ふっふっふー」ニヤニヤ

    「あずきちゃん、不敵な笑みを浮かべてどうしたの?」

    あずき「作戦を考えてたんだよ!」

    あずき「その名も、プロデューサー抹殺大作戦!」

    「作戦名怖くない!?」

    135 = 129 :


    あずき「あの変態プロデューサーのことだから、お花見の雰囲気で調子に乗ってさ」

    あずき「あずき達に『お酌してくれー』みたいなこと言ってくると思うんだよね」

    「うん」

    あずき「そこで、コーラを注ぐと見せかけて、この醤油を注ぐの」

    あずき「誤って飲んじゃったプロデューサーはさあ大変ってね! どうかな?」

    「名前の割に可愛らしい作戦ね」


    ※醤油でも、一度に多量に摂取すると身体に重篤な障害を及ぼす危険があります、良い子は真似しないでね!
      無理やりにでも飲もうとしなければすぐに吐き出すことになると思います

    136 = 129 :


    「でも、そのプロデューサーがどこか行っちゃって見つからないね」

    あずき「うーん……どこ行ったんだろ、つまんないのー」

    「居ないなら居ないで、ちょっかい出されないからありがたいけど」


    あずき「……あれ……薫ちゃんも居ない……?」

    「本当だ! どこに行っちゃったんだろう!」アワワ



    あずき「あいさーん、早苗さーん! 薫ちゃんがいなくなっちゃったんですけど!」

    「こっちには来て……いないか」


    あい「だいたい、Pくんは甲斐性が無さすぎるんだ……いっつもこちらの顔色を伺ってばかりで……」グチグチ

    早苗「わかるわ~……よくペラペラと調子良い事言ってるけど、あたしらと距離が取れる雰囲気のときだけだもんね~」グビグビ

    あい「求婚に近いニュアンスの事を誰彼構わず触れ回っているが……一度その気でノってやろうか……あの変態め」グチグチ

    早苗「ホント何考えてるのかしらね~あの男は……若い子達には冗談として通じていないし……」グビグビ


    あずき「こりゃダメだね、完全に出来上がっちゃってるよ」

    「私達で探さないと……!」

    137 = 129 :

    「……この辺まで来ると、もう花見客も見えなくなってきてるけど」

    あずき「あ! あれそうじゃない!? かおるちゃーん!!」


    「!」


    「薫ちゃん、こんなところに居たのね……プロデューサー?」

    P「……zzzz」スヤスヤ

    あずき「プロデューサーと一緒に居たの?」

    「えっとね、せんせぇがおトイレ行くっていったまま帰ってこないから、さがしてたの」

    「そしたら、ここでせんせぇが寝てたから……えへへ、寝顔見てたんだ!」

    「薫ちゃん、どこか行くなら声かけてくれないと……心配しちゃったよ?」

    「うーん……ごめんなさい」シュン

    「でも、無事に見つかって良かった」ナデナデ

    138 = 129 :


    あずき「それにしても、こんなところで呑気に寝こけているとは……不用心にも程があるね」

    あずき「そんな迂闊なプロデューサーには、顔に落書き大作戦を決行するしかないよねっ!」キュポッ

    「あずきちゃん、それどこから出したの?」

    あずき「アイドルたるもの、サインペンは常に持ち歩いておかないとね!」

    「あー、あずきさん! おイタしたらダメだよ!」

    「せんせぇはおねむなんだから、そっとしておいてあげて?」

    あずき「う……はい……ごめんなさい」ショボーン

    P「………zzz」グースカピー

    139 = 129 :


    「……」

    「薫ちゃんは、プロデューサーの事、好きなんだね」

    「せんせぇのこと? うん! だいすき!!」

    「そっか……どういうところが好きなの?」

    「うーんと……せんせぇ、とってもやさしいから!」

    あずき「優しい?(ロ○コンてやつかな?)」

    「うん!」

    「……小さい子には優しいのかな」

    「むーっ、かおる、小さくないよ!」

    「あっ……ごめんね?」ナデナデ

    140 = 129 :


    「それに、せんせぇはおねえちゃんたちにもやさしいよ?」

    「お姉ちゃん達?」

    あずき「あずき達にもってこと?」

    「うん! かおるにだけじゃなくてね、みんなにやさしいの!」

    「でも、よく怒られてて……せんせぇかわいそう」

    「……皆に優しい……か」チラッ

    P「……zzzzz」ムニャムニャ

    141 = 129 :


    「かおるね、せんせぇのお仕事はよくわからないけど……」

    「みんなのためにがんばってくれてるってことはわかるの!」

    「だから、かおるもせんせぇのためにお仕事がんばるんだ!」

    肇あずき「(プロデューサーが……頑張ってくれてる……?)」



    『あずき、新しい仕事をとってきたぞ! コンセプトは"艶娘愛され大作戦"だ! 衣装も豪華だぞ!』

    『あずきの小柄な割に豊満な身体を余すところなく魅せつける素晴らしい出来だ! デュフフwww』


    『いやー、肇は最初に会った時の作務衣のお陰で和風のイメージが強いけど、どんな衣装でも着こなすなあ』

    『でも、こんな露出が多い衣装を着せたら、お爺様に怒られてしまうかな? 一度ご挨拶に伺わないとな!色んな理由で! フヒヒwww』


    肇あずき「(確かに……お仕事はちゃんと取ってきてくれる……いちいち言動が変態的だけど)」

    あずき「(それに、事務所に行ってプロデューサーに会わない日って、よく考えたら殆ど無いや)」

    「(早朝に事務所に行っても会うし、夜遅くに帰る時も居残ってるし……鬱陶しいとまで思っていたけれど)」

    肇あずき「(薫ちゃんの言う通り、すごく頑張ってくれてるってことだよね……)」チラッ

    P「……うぅ、もう高級和菓子無いですぅ……zzzz」グースカ

    142 = 129 :


    「あずきちゃん、戻ろうか」

    あずき「……うん」

    「薫ちゃんは、どうする?」

    「かおるは、もう少しせんせぇと一緒にいるー!」

    「わかった、じゃあまた後でね」



    あずき「ねぇ、肇ちゃん」

    「ん?」

    あずき「プロデューサーが頼んできたらさ、お酌くらいはしてあげてもいいかもね」

    「……そうだね」

    「たまには、労ってあげてもいいかも」

    あずき「うん」

    あずき「セクハラ発言はゴメンだけどねっ!」アハハ

    「本当にね」ウフフ

    143 = 129 :




    P「ん……うーん」

    P「あれ……? 熟睡しちゃったよ……んーっ」ノビーッ


    P「ん……?」

    「……」スヤスヤ

    P「薫……いつの間に……」


    P「(俺の事、探しに来てくれたのかな?)」

    P「(薫は、俺に懐いてくれてるからな……手もかからないし、良い子だ)」

    P「(プロデューサー業務で荒んだ心を癒してくれる……一服の清涼剤ってやつだな)」


    P「薫のお陰で、俺は頑張れるんだな……」ナデナデ

    「ん……せんせぇ、だいすき……えへへー……」ムニャムニャ

    P「(かわいい)」ナデナデ

    P「……」ナデナデ

    P「(ここでこうして薫を愛でていたいけど、そろそろ戻らないといけないな……)」

    144 = 129 :


    ──帰りの車内──


      ブロロロロ......


    「……」スヤスヤ

    P「(薫が疲れて寝ちゃうのは分かるが)」チラッ

    早苗「……」グガー

    あい「……」スピー

    P「(まさか早苗さんとあいさんの二人も酔いつぶれて寝てしまうとは思わなんだ)」

    P「(アンバランスだけど、肩寄せあっててかわいい……)」

    145 = 129 :


    あずき「ねえ、プロデューサー」

    P「ん?」

    あずき「今日のお花見、楽しかったよ」

    P「そうか……楽しんでもらえたなら良かったよ」

    「また……機会があったら……プロデューサーと一緒に、来てあげないこともないですよ?」

    P「ははは、そりゃどうも」

    P「ま、明日からはまた忙しくなるだろうから、今日は羽根を伸ばせて良かったな」

    肇あずき「……」

    146 = 129 :




    あずき「……いつも、ありがとね」ボソッ

    P「えっ?」

    「私からも……えっと、その……ありがとうございます」

    P「???」

    あずき「ただ言いたくなっただけだから、気にしないで」

    「そういうことです、気にしないでください」

    P「そうか……よくわからないけど、わかったよ」


    あずき「あー、疲れちゃったから、あずきは寝るよっ!」

    P「そうか、まだまだ着かないから、そうしなさい」

    「わ、私も……おやすみなさい……!」

    P「ああ、着いたら起こすからな」

    147 = 129 :




    P「いつも、ありがとう……か」

    P「(なぜかはわからないけど、少しは親愛度が上がったのかな……)」


    P「俺の方こそ、ありがとな……俺なんかに付いてきてくれて」

    148 = 129 :

    投下おわりです

    天使な薫が書きたかった…
    台詞集見てて、薫って台詞に意外と難しい漢字も使うんだなーと再確認しました

    149 :



    やっぱり薫ちゃんは天使だわ

    150 :


    薫ちゃんマジ天使


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