元スレモバP「アイドルにサスペンスドラマの犯人役のオファーだって!?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
1 :
[諸注意]
このssはデレマスのアイドルが様々な理由により、殺人を犯すssです。
場合によっては、アイドルが死ぬ場合もあります。
このアイドルが殺人を犯すとしたら、どんな動機だろう?ということがコンセプトになっていますので、シリアルキラーばかりにはならないと思います。
サスペンスドラマのワンシーンという想像で読むことをおススメします。
以上の点を踏まえたうえでの閲覧をお願いします。
最後に、筆者は本ssに登場するアイドルが嫌いなわけではありません。
むしろ好きなアイドルもいます。
決してアイドルdisのためではないことをご理解ください。
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1517152472
2 = 1 :
[高森藍子編]
「プロデューサーさん、お話ってなんですか?」
私はプロデューサーさんに呼び出されて、事務所まで来ていました。
今日はオフだったので、本当は断っても良かったんですけれど、断ると後が怖いので行くことにしました。
「ああ、来たか。実はな、藍子に新しい仕事が来ててな」
「えっ?どういう内容なんですか?」
最近、プロデューサーさんが取ってくるお仕事は、正直に言うとちょっと恥ずかしかったり、できればやりたくないようなお仕事だったりが多かったので、今度のお仕事も「そういうの
」であれば断ろうと思いました。
「今度のはな、『アイドル水着相撲大会』だ!これは売れるぞ!」
プロデューサーさんはそう言って、企画書の束を取り出しました。
読まなくてもわかりました。「そういう」お仕事だということは。
「プロデューサーさん、ごめんなさい。私、このお仕事はお断りします」
プロデューサーさんから差し出された企画書を受け取らずに、私はそう言いました。
「前にも言いましたけど、私はこういう露出が多いお仕事はやりたくないんです」
そう言って、私は頭を下げました。
3 = 1 :
うちの事務所は、最近経営が厳しいらしいです。
深夜帯の歌番組に出れたらいい方。ゴールデンなんてもってのほかでした。
そんなときにプロデューサーさんはこのようなグラビアの仕事を持ってきました。
最初は、私も未央ちゃんも茜ちゃんも恥ずかしがっていましたけど、「事務所を助けるため」とそういったお仕事も受けていました。
やがて、未央ちゃんはドラマや舞台に出るようになり、茜ちゃんはスポーツ系のバラエティー番組に出るようになりました。
私は、私だけは、まだこのようなグラビア系のお仕事を続けていました。
私はスタイルがあまりよくありませんけど、どうも「そういう」マニアの方にウケがいいそうで、プロデューサーさんは何度もこういうお仕事を取ってくるようになりました。
でも、本当はそろそろやめて欲しかったんです。
こういうDVDを見て、男の人が「そういうこと」をしていることくらい、私でもわかります。
自分が「そういうこと」のオカズにされていることに、もう耐えきれなくなりました。
だから、私は断りました。
「……そうか。じゃあこれは未央にでも回すかな」
プロデューサーさんがそう呟きました。
それを聞いた時、私の中で何かが切れる音がしました。
「っ!未央ちゃんは関係ないじゃないですか!!未央ちゃんを巻き込まないでください!!」
「おいおい、なんだ急に。じゃあやっぱりお前がやるのか?」
と、プロデューサーさんが企画書を突き出してきました。
目の前に出されたその腕を、私は思わず払いのけてしまいました。
バサバサと企画書が床に散らばります。
これにはさすがのプロデューサーさんも、気分を悪くしたようです。
「藍子、一体これはなんのマネだ…?第一、俺が取ってきた仕事にケチつけるなんて、お前はいつからそんなことができるようになったんだ?え?」
と言って、私の肩をつかんできました。
4 = 1 :
「きゃぁ!」
「大して売れてもないクセによ!お前のグラビアなんざ、マニアでもなきゃ興味ねぇんだぞ!!ああ?」
そしてプロデューサーさんはもう片方の手も伸ばしてきました。
それを見た私は身の危険を感じて、とっさにプロデューサーさんを突き飛ばしてしまいました。
しかし、それがいけなかったのです。
普段温厚な私に反撃されると思っていなかったのでしょう。
プロデューサーさんは後ろに大きくよろけました。
そして、その足元にはさっき散らばった企画書の紙が。
「うわっ!」
それを踏んだプロデューサーさんは後ろに転びました。
ゴツッ!
という鈍い音が聞こえました。
「うっ」
プロデューサーさんの短く、小さなうめき声で、私はハッとしました。
目の前で倒れているプロデューサーさんはピクリとも動きません。
プロデューサーさんの背後には、応接用のテーブルがあったのです。
どうやらプロデューサーさんは、転んだ拍子にそのテーブルの角に頭を強く打ち付けたようです。
プロデューサーさんは、動きません。
「プロデューサーさん…?」
おそるおそる、声をかけてみます。
ドクン、ドクンと自分の心臓の鼓動が大きく聞こえます。
「プロデューサーさん?」
側によって、再度声をかけます。
ハァ、ハァ、と自分の速い呼吸の音が聞こえます。
プロデューサーさんからは何も聞こえません。
手を伸ばしてプロデューサーさんの首元に当てます。
そこで初めて、私は自分がとんでもないことをしてしまったのだと理解しました。
「あ…ああ……」
5 = 1 :
何分ほど、その場に座り込んでいたでしょうか。
5分でしょうか?10分でしょうか?1時間は経っていないと思います。
ふと、顔を上げると書類をしまってある戸棚のガラス戸が目に入りました。
鏡映しになっている向こうの彼女は、呆然としたような表情をしていましたが、なぜか口角だけは上がっていました。
「……?」
右手で、口元を触ってみます。
口角が、上がっていました。
なぜでしょう?それを感じたとたん、急に頭の中がすっきりとしてきました。
私は、今日の行動を振り返ってみました。
プロデューサーさんに電話で呼び出されて、事務所にきて、プロデューサーさんからお仕事の話を聞いて、断った。
そしてプロデューサーさんを突き飛ばした。
うちは小さい事務所ですから、受付や警備室もありません。
入口に防犯カメラくらいはありますが、確か故障していたはずです。
さらには、ここのドアを開けるときは、防寒用の手袋をしていました。
つまり、私が今日ここに来た証拠となり得るのは、プロデューサーさんの携帯くらい。
それに気づいた私はソファーに置いていたコートのポケットから手袋を出してはめ、プロデューサーさんのジャケットの内ポケットからスマホを取り出しました。
プロデューサーさんの指をつかんで、ホームボタンにあてると、ロックが解除されました。
この時には、私は自分でもわかるくらいに、口角が上がったと思います。
そして発信履歴からさっきの私へのものを消去し、私の携帯からも着信履歴は消去しました。
これで、私が今日事務所へきたという証拠はなくなりました。
後は、明日何食わぬ顔で事務所に来るだけ……。
「うふふっ…」
なぜでしょう?こんなにもスッキリとした気持ちになりました。
私はコートを着て荷物をまとめると、何事もなかったかのようにその場を立ち去りました……。
6 = 1 :
モバP「お疲れ、藍子。名演技だったじゃないか!」
藍子「あ、あはは……。ちょっと複雑な気持ちですけど、ありがとうございます」
モバP「少し撮影は休憩なわけだけど、ここから藍子がどう逃げ切るのか楽しみだなぁ」
藍子「あれ?Pさん台本読んでないんですか?」
藍子「私、この後自転車に乗ってきた刑事さんにつかまっちゃうんですよ?」
7 = 1 :
[高森藍子編]は以上になります。
このようにオムニバス形式?で書いていきます。
アイドルの名前を書いてくれたら書いたり書かなかったりするかもしれません。
何人かはすでに決まっているので、それまではちょくちょく更新していきます。
8 :
早耶が見てみたい
デレステのコミュ的に妄想が捗る
9 :
司書文香による計画的犯行
10 :
おつー
サヴァンなこずえとか
11 :
直接やるタイプじゃないけど巴
12 :
おつー、「口角が上がってる」ってとこに色々出てて好き。そういう目で見ててすまんな藍子……
13 :
響子による凶行
14 :
自転車乗ってきた刑事……
ものすごく質問多そう
15 :
意外な子というかそんな事絶対しなさそうな方が面白そうね
冴島ちゃん結城ちゃんあたりの、正義感強い子や
クラリスさんや芳乃あたりの神聖属性の子はいかがか
16 :
聖とか由愛とか、結構スプラッタに……
17 :
殺してしまった事を悔いて、自首しようとするけど
「貴女は悪くない!」と親友にかばわれて一緒に隠蔽するとか
アーニャと美波辺りだとこんな流れになりそうだ
18 :
ガルパの3人が協力して隠蔽して、バレても誰がやったかわからなくするとか
19 :
意外性なら探偵の安斎都…と思ったけど探偵が犯人だったってのはあるにはある話か
20 :
あと木場さん、あいさん、早苗さんみたいな頼りになる大人が犯人ってのも絶望感あって好き
21 :
しょうこうめ
22 :
アイドル同士の殺人がOKか分からないけど
飛鳥が志希にゃんを手にかけるシーンとか見てみたい
志希にゃんのリアクションは任せる
23 :
ヤンデレラガールズは簡単だな
あの女に汚されるくらいならで大体何とかなる
24 = 16 :
リボンのまゆ、包丁の響子、チョップの智絵里、フルートのゆかりか……
あとは薬の志希、ロボの晶葉、空手の有香、バイクの拓海、車の美世、一輪車の舞、わんこの聖來、アッキーの優……あれ?
25 = 17 :
>>24
なんか仕事人みたいになってるぞw
26 :
おまたせいたしました。
次の話ができましたので投下いたします。
27 = 1 :
[鷺沢文香編]
私は、自他共に認められるほどの濫読派ですが、それでもあまり好まないジャンルはあります。
「好まない」と言うと少々語弊がありますね。
「登場人物の気持ちがわからない」と言いましょうか。
ミステリ小説を読んでいるときの私は、物語の中というよりは、どこか俯瞰でただただストーリーを眺めているだけだったということに、最近気づきました。
「ミステリ小説」と一口に言っても、さらにそのジャンルは多岐にわたります。
中でもとりわけその感覚が強かったのは、いわゆる「推理小説」でした。
登場人物が主に殺人などの犯罪を犯し、様々なトリックでそれを隠蔽し、探偵や刑事がそれを解き明かしていく、というのが基本構築ですね。
近年では、その基本にあてはまらない作品も多くあるわけですが、私はこのような作品に登場する人物の気持ちがわからないのです。
その理由として考えられるのは、「私が経験をしたことがないから」でしょうか。
もちろん、小説である以上フィクションですから、非現実味を帯びているのは当たり前です。
私は、恋愛も冒険も経験はありませんが、それを想像することはできます。
故に、同じく非現実味を帯びている恋愛小説であったり冒険小説であったりといったものでも、私はその世界に入り込み登場人物に共感をしたり反感したりできるということです。
対して、犯罪を犯す、ということは、私には想像もつきません。
例えば、この国では殺人は犯罪とされています。
にも関わらず、ニュースでは頻繁に殺人事件が報道されていますし、推理小説の中でも登場人物が殺人を犯すことは少なくありません。
それでも殺人を犯すのは、それに至る動機があったからでしょう。そこまでは私にも想像ができます。
その動機は金銭目的であったり怨恨であったりと様々ですが、私は、罪を犯してでも、と考えるほど金銭的に困ったことはありませんし、人を恨んだこともありません。
もちろん、そのような人の方が多いのでしょうし、大抵の人は理性が罪を犯すことを止めます。
しかしながら、私の中に蠢く経験欲が、知識欲が、私の理性でも押さえつけられないほどに増大していくのがわかります。
28 = 1 :
「殺人者の気持ちを知りたい」
私の動機はこれです。
…えぇ、私の理性などというものは、とっくに崩壊しているのでしょうね。
さて、前置きが長くなってしまいました。
これから私は殺人を犯すわけですが、そう簡単につかまっては面白くありません。
せっかくですから、過去に読んだ小説をヒントに、完全犯罪というものを目論んでみましょう。
幸い、呼び出しておいた彼女が来るまでもう少し時間があります。
確認をするくらいはできるでしょう。
まずは指紋を残さないための手袋です。
証拠を残さないための基本ですね。
読んだことがある小説でも、衝動的な犯行だったために指紋を残してしまい、それが証拠になるケースがありました。
次は殺害方法です。
なるべく痕跡を残さない方が良いでしょう。
刺殺や撲殺は以ての外です。
血痕が付着してしまった場合、それを完全に拭き取るのは困難です。
小説の中では、完全に拭き取れなかった血痕がルミノール反応によって発見されてしまい、それが証拠となってしまいました。
今回は、紐で首を絞める絞殺にしましょう。
もっと痕跡が残らない殺害方法もありますが、今回の場合は絞殺が現実的でしょう。
絞殺にも、「紐やロープの痕が手に残ってしまう」というデメリットがありますが、これは時間が経てば消えてくれます。
次に遺体の処分方法です。
先程「時間が経てば」と言いましたが、すぐに遺体を発見されてしまっては意味がありません。
できるだけ見つからないように遺体を隠すか処分してしまう方が良いでしょう。
最も良いと思われるのは、遺体を燃やしてしまうことです。
多少見つかりやすくはなってしまいますが、顔を潰した上で遺体を燃やせば、個人の特定は困難になります。
指紋は焼けてしまい、顔はわからず、歯形も参考になりづらいとなれば、被害者を明らかにするまでにかなりの時間を要することでしょう。
そして、遺体を燃やしてしまうことで、遺体に付着した私の髪の毛などの僅かな痕跡まで消し去ってくれます。
それでも手袋をするのは、やはり燃え残ってしまうことが怖いからです。
ヒトの身体というのは、水分が多く意外に燃えにくいものです。
しっかりと燃えるのを確認できるまでその場にいるわけにもいきませんし、早く発見されて消火されれば、それだけ燃え残る部分も多くなります。
そのような場合に少しでも痕跡を残さないために、油断は禁物です。
次はアリバイです。
これもトリックの基本ですね。
簡単に言ってしまえば、その時間にそこに私がいなかったことを証明できれば良いわけですが、これは変に凝る必要もないでしょう。
あまりにもアリバイが完璧であるのは逆に不自然に思われるパターンもあります。
遺体を燃やすことで、どこまで正確に死亡推定時刻が明らかになるのかはわかりませんが、アリバイは持っておくに越したことはありません。
今回のアリバイトリックは単純です。
今、私はこの部屋から離れた書庫で本の整理をしていることになっています。
ここは、その書庫からぐるりと廊下を進んだ先の倉庫で、途中に人が多くいるエントランスを通ることになりますが、倉庫を出てすぐの場所にある窓から裏庭に出れば、人目につかずに
書庫の裏までたどり着けます。
ここへ来る時は、その書庫の窓から裏庭を通ってここまで来ました。
さて、そろそろ彼女が来るのでトリックの説明は後にしましょう。
29 = 1 :
ギイィ…と倉庫の扉が開く音がします。
私は入り口からは見えない物陰に隠れています。
そして、彼女が何の疑いもせずに中へ入ってきます。
コツ…コツ…と彼女にしては静かな足音が聞こえます。
彼女からは見えないように、慎重に彼女の姿を確認します。
間違いありません。私が呼び出した彼女です。
「……?文香さん?」
呼び出した私の姿が見えないことを不思議に思っているのでしょう。
キョロキョロと倉庫の中を見回しています。
そして、私の方向から目を離した隙を狙って私は物陰から飛び出します。
「…えっ?」
少し遅れて彼女が気づきますがもう遅いです。
私は手に巻き付けていた紐を彼女の首に絡ませ、そして両手で思い切り引っ張ります。
「!?っあっぐ…」
完全に彼女の後ろを取りました。
彼女は首に巻き付いている異物を外そうと踠きます。
「ぐっ…あ゛っ…」
単純な体力では彼女の方に分があります。
しかし身長は私の方が高く、力もそれなりにはあります。
徐々に、彼女の動きが小さくなるのがわかります。
30 = 1 :
「ぁ…な、なん…でっ…」
なんで?
「何故、自分を殺害しようとするのか」
彼女はそう問うてきました。
それを聞かれた時、一瞬、自分の手から力が抜けるのがわかりました。
何故、彼女でなければならなかったのか?
そこに明確な理由は恐らくありません。
しかし、それらしい理由は考えてありました。
数日前、私はいつものように本を読んでいました。
テーブルの上には数冊の本が積んであり、コーヒーカップも置いてありました。
そんな時、彼女がやってきました。
いつものように大きな声で挨拶をしてから給湯室へ向かうと、冷蔵庫の中からペットボトルの麦茶を取り出してコップに注ぐとひと息で飲み干しました。
そして彼女はその2リットルのペットボトルをテーブルの上に勢いよくドンと置いたのです。
そう、私が本とコーヒーカップを乗せていたのと同じテーブルです。
流石にすぐ側ではありませんが、その振動がこちらの方にも伝わったのでしょう。
積んであった本はバランスを保てず、コーヒーカップを巻き込みながら崩れました。
私も彼女も慌てて本を離しますが、すでに手遅れ。
数冊の本にはしっかりとコーヒーの染みがついてしまいました。
…えぇ、これだけのできごとです。
その本の中に、少し値が張り、思い入れのある本があったというだけのことです。
もちろん彼女に悪意がなかったこともわかっています。
誠心誠意謝罪をしてくれましたし、弁償するとまで言ってくれました。
無造作にテーブルに本を積んでいた私にも責任はあります。
正直に言って、この程度で殺人につながるなど、逆恨みもいいところです。
しかし小説ではない、現実の殺人の動機など、この程度のものばかりでしょう。
さらに今回はわけが違いました。
殺人に対しての好奇心が膨れ上がっているところに、およそ動機となりうる出来事が起きてしまったのです。
動機がなければ、いくら欲求が強くとも殺人など犯せません。
私は、この時に感じた些細な怒りや悲しみを育て上げ、殺意へと成長させていきました。
私は、その殺意を思い出しながら、再び両手に力を込めます。
それから数秒もすると、彼女は動かなくなりました。
しかし油断はできません。人は首を絞められると呼吸が封じられるため、まず意識を失います。
そしてその後首を絞め続けることで完全に窒息死します。
私は動かなくなった彼女の脈を確認します。
彼女の手首から手を離した私はひとまず安堵しました。
31 = 1 :
さて、ここからがアリバイトリックの続きです。
これから遺体を燃やさなければなりませんが、もちろんこの倉庫ではできません。
まず、あらかじめ用意してあった大きめの段ボール箱の中に遺体を入れます。
その後、着ていたのと別の作業服を上から着て、帽子と眼鏡で変装をしました。
倉庫の扉を小さく開け外に誰もいないことを確認すると、先程の箱と、同じく用意してあった台車を窓から裏庭へ出します。
そして、台車に箱を乗せて運びます。
向かう先は、裏庭にある大きな焼却炉。
古いものですが、今でもしばしば使われているそうです。
これなら、何かが燃えていてもあまり不自然には思われません。
遺体が小柄であったことも幸いし、なんとか箱ごと焼却炉の中に入りました。
燃えやすいように遺体に可燃性の油をかけ、焼却炉に火をつけます。
後は遺体ができるだけ燃えてくれることを祈ります。
私は台車をもって急いで倉庫まで戻り、タイヤの土や泥をタオルで拭き取った後、倉庫の中に台車を戻しました。
そして書庫へ戻る道すがら、再び裏庭の焼却炉に寄り、変装に使用した帽子や作業服、タオルや凶器の紐、手袋を焼却炉の中へ放り込みました。
全ての作業を終えた私は、書庫へと戻り、遺体が発見されるまで、何食わぬ顔で書庫の整理を続けるのでした…。
32 = 1 :
モバP「お疲れ、文香。いやー犯行時に無表情を貫いているのが、いかにも冷酷な犯人ぽくてぞくぞくしたよ」
文香「…その、ありがとうございます…?」
茜「お疲れ様です!文香さん!!お茶をどうぞ!!」
文香「あ…茜さんも、ありがとうございました…。名演技、でしたよ」
モバP「茜は、じっとしてる演技は難しかったんじゃないか?」
茜「そうですね!おかげさまで、じっとしている人の気持ちもわかりました!!」
文香「『馬には乗ってみよ人には添うてみよ』という諺もあります…。私も…良い経験になりました」
モバP「なるほどなぁ。しかしまぁ小説を参考に完全犯罪なんて文香らしいっちゃ文香らしいかもな」
文香「…えぇ。でもこの後、科捜研の徹底的な調査で犯行は暴かれてしまいますが…」
33 = 1 :
[鷺沢文香編]は以上になります。
文香の口調は思いのほか難しいですね…
コレジャナイ感があっても、ドラマの中ということでどうかお願いします…
みなさんアイドルの名前を書いてくださってありがとうございます
必ず書くとは確約できませんが、良いシチュエーションを思いついたら書くかもしれません。
あともう一つ注意なんですが、小学生組や一部の中学生組など、あまりにも純真無垢で幼いアイドルは恐らく書かないと思います。
自分のイメージ不足により、そういう子はどうしてもサイコパス?とかシリアルキラーにするしかなくなっちゃうので…
余程良いシチュエーションが思いつけば別ですが…
34 :
ただ燃やす程度じゃダメなのは推理小説読んでればわかりそうだがそれだけ興奮してたってことかな
35 :
おつおつの
36 :
みりあちゃんとかやったらどえらいことになりそう
ロリサイコパスとか大好物です
38 :
おっつおっつ 面白かったわよ
39 :
千枝と雪美と由愛に聖辺りは、それでも必要とあれば実施しそう……
40 :
芽衣子と美世による時刻表トリックとか
ほたるの不幸に巻き込まれて次々人が消えていくが不幸などではなくとか
41 :
>>40
西村京太郎かな?
42 :
志希か晶葉が自信の知識を使って作り上げた完全犯罪を「実に面白い」の人に解かれるとか
43 :
復讐に燃えるンミナミィが真意を隠してPと付き合い腹上死させる完全犯罪とか
44 :
Pをゾンビにしようとする小梅ってのはふつうにいそう
45 :
どのドラマに出るのか考えるのでも面白そう
志希vsマリコ(科捜研の女)とか
46 :
せんせぇサイコパス難しいよ
???「殺人鬼の気持ちなら知ってるでごぜーます」
???「反論出来ませんか、なら論破death」
???「お魚さんと同じ眼れすー」
???「ささーげよーささーげよーしーんぞーをささーげよー」
47 :
犯人役より動機と被害者役考える方が難しそう
実家が自営業やってるなら借金とりや地上げ屋を消せばいいから凛や雫や美由紀を犯人役にできるけど
サスペンスよりヤクザもののVシネマになりそう
48 = 46 :
「私はアンタの人形じゃない!」とお母さんを殺っちゃう犯崎パイセン
「暴力ってロックだぜ」で殺っちゃったニワカ
「昔の知り合い」にお礼参りされ返り討ちにしたタクミン
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子分にケジメつけさせるお嬢
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厨二病が現実を侵蝕して幻想と現実の境が無くなった厨二病ガールズ
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甘味絶ちしたせいで禁断症状が出たかな子
パン絶ちしたせいで禁断症状が出た大原
ドーナツ絶ちしたせいで禁断症状が(ry
パフェ絶ちしたせいで(ry
動機なんぞいくらでもでっち上げられるから兵器兵器
49 :
>>6
自転車に乗ってきた刑事が相手なら、ここからが本番じゃないか。続編希望ww
50 :
田村正和じゃなくて寺島進の可能性もあるから……
みんなの評価 : ○
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