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元スレ女戦士「元・勇者を探す旅へ」
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>>404
このスレタイで考えてみろ!
このスレタイで考えてみろ!
―――砂漠地帯 オアシス
僧侶「あ!!ゆーしゃさまー!!!こっちですよー!!」
ドラゴン「……」ズゥゥゥン
青年「ここは暑いですね」
僧侶「勇者様っ。どうぞ、これで汗を拭いてください」
青年「新品じゃないですか。貴女が使用したタオルをください」
僧侶「不衛生では……?」
青年「僕にとっては清潔の極みです」
僧侶「では、少し臭いますけど……」モジモジ
魔法使い「駄目だって!!」
賢者「お嬢ちゃん、よかったのか?」
戦士「こうすることを勧めておいて、そんなこと言わないでください。それに貴方は分かるんでしょう?」
賢者「まぁな。あらぁ、酒が空じゃねえかよぉ。兄ちゃん、俺を生かした罰として酒がある街まで運んでくれやぁ。年取ると暑さもだめでなぁ」
青年「そうですね。今日は久々にパジャマパーティーをしたいですし、状況を整理しましょう。デヘヘヘ」
エルフ「本音が漏れてるよ」
僧侶「あ!!ゆーしゃさまー!!!こっちですよー!!」
ドラゴン「……」ズゥゥゥン
青年「ここは暑いですね」
僧侶「勇者様っ。どうぞ、これで汗を拭いてください」
青年「新品じゃないですか。貴女が使用したタオルをください」
僧侶「不衛生では……?」
青年「僕にとっては清潔の極みです」
僧侶「では、少し臭いますけど……」モジモジ
魔法使い「駄目だって!!」
賢者「お嬢ちゃん、よかったのか?」
戦士「こうすることを勧めておいて、そんなこと言わないでください。それに貴方は分かるんでしょう?」
賢者「まぁな。あらぁ、酒が空じゃねえかよぉ。兄ちゃん、俺を生かした罰として酒がある街まで運んでくれやぁ。年取ると暑さもだめでなぁ」
青年「そうですね。今日は久々にパジャマパーティーをしたいですし、状況を整理しましょう。デヘヘヘ」
エルフ「本音が漏れてるよ」
―――砂漠の街
青年「しかし、貴女もついて着てくれるとはとても嬉しいです」
戦士「あの状況は仕方ないじゃないですか」
青年「側室としての自覚が芽生えてきたのですね。とっても嬉しいです」
戦士「あの、私は側室になる気なんてありませんから。そこははっきりさせておきます」
青年「ホワイ?」
戦士「私がついて来たのは王女様から真実を聞いたからです。でも、私一人ではその真実を国民に伝えることはできない。いえ、伝えることができても信じてはもらえないでしょう」
賢者「まぁ、そうだろうな」
戦士「でも、貴方たちとなら打開策が生まれるかもしれない。そう思っただけです」
竜娘「一理あるな」
青年「生まれるのは打開策だけではないでしょうね」
戦士「え?」
青年「子供も生まれる」キリッ
戦士「真面目になってください」
魔法使い「こいつが真面目になるわけないでしょ?諦めなさい」
青年「しかし、貴女もついて着てくれるとはとても嬉しいです」
戦士「あの状況は仕方ないじゃないですか」
青年「側室としての自覚が芽生えてきたのですね。とっても嬉しいです」
戦士「あの、私は側室になる気なんてありませんから。そこははっきりさせておきます」
青年「ホワイ?」
戦士「私がついて来たのは王女様から真実を聞いたからです。でも、私一人ではその真実を国民に伝えることはできない。いえ、伝えることができても信じてはもらえないでしょう」
賢者「まぁ、そうだろうな」
戦士「でも、貴方たちとなら打開策が生まれるかもしれない。そう思っただけです」
竜娘「一理あるな」
青年「生まれるのは打開策だけではないでしょうね」
戦士「え?」
青年「子供も生まれる」キリッ
戦士「真面目になってください」
魔法使い「こいつが真面目になるわけないでしょ?諦めなさい」
―――宿屋
主人「えーと、7名様の宿泊でいいんですか?」
青年「いえ、5名で」
主人「分かりました。それにしても貴方、若いのにやりますねぇ」
青年「もう腰痛で大変です」
主人「ベッドを壊さないでくださいね」
戦士「破廉恥なこと言わないでください!!」
青年「これは生物として当然の行動ですが」
戦士「……」
賢者「兄ちゃんに何言っても無駄だ」
戦士「分かってますけど……」
魔法使い「いちいち注意するのも面倒なのよね。つっこんでたらキリがないし」
エルフ「そうだね」
竜娘「あれは病気みたいなものだ」
僧侶「あの……あまり勇者様の悪口は……」
主人「えーと、7名様の宿泊でいいんですか?」
青年「いえ、5名で」
主人「分かりました。それにしても貴方、若いのにやりますねぇ」
青年「もう腰痛で大変です」
主人「ベッドを壊さないでくださいね」
戦士「破廉恥なこと言わないでください!!」
青年「これは生物として当然の行動ですが」
戦士「……」
賢者「兄ちゃんに何言っても無駄だ」
戦士「分かってますけど……」
魔法使い「いちいち注意するのも面倒なのよね。つっこんでたらキリがないし」
エルフ「そうだね」
竜娘「あれは病気みたいなものだ」
僧侶「あの……あまり勇者様の悪口は……」
―――寝室
魔法使い「疲れたでしょ?」
戦士「え、ええ……」
僧侶「ところで、王女様が話した真実とは?」
戦士「各地で発生している人攫いは王女様……いえ、あの王女に関係していることでした」
僧侶「どういうことですか?」
魔法使い「なんでも王女のバックに魔族がいるらしいわ。そいつが人を攫っては生命力を奪い、力を蓄えている。そのお零れを王女は貰っているみたいね」
僧侶「それって……」
魔法使い「3年前、魔道士が行っていたことを一緒ね」
僧侶「……人の命を……なんだと……」
魔法使い「抑えて。それを止める為に今から動くんだから」
僧侶「……」
戦士「ですが、この砂漠地帯に来たのはキマイラを追うためでしょう?キマイラがいるのはあの城の中だと思います。ここに居る理由が薄いのですが」
魔法使い「こっちが拠点で城が支部ってこともあるでしょ?まだ調査中だし、何も分かっていないもの」
戦士「そうですか。そういえば、遺跡には真実を映す鏡があると聞きましたが、それはどうなったのですか?」
魔法使い「疲れたでしょ?」
戦士「え、ええ……」
僧侶「ところで、王女様が話した真実とは?」
戦士「各地で発生している人攫いは王女様……いえ、あの王女に関係していることでした」
僧侶「どういうことですか?」
魔法使い「なんでも王女のバックに魔族がいるらしいわ。そいつが人を攫っては生命力を奪い、力を蓄えている。そのお零れを王女は貰っているみたいね」
僧侶「それって……」
魔法使い「3年前、魔道士が行っていたことを一緒ね」
僧侶「……人の命を……なんだと……」
魔法使い「抑えて。それを止める為に今から動くんだから」
僧侶「……」
戦士「ですが、この砂漠地帯に来たのはキマイラを追うためでしょう?キマイラがいるのはあの城の中だと思います。ここに居る理由が薄いのですが」
魔法使い「こっちが拠点で城が支部ってこともあるでしょ?まだ調査中だし、何も分かっていないもの」
戦士「そうですか。そういえば、遺跡には真実を映す鏡があると聞きましたが、それはどうなったのですか?」
魔法使い「それもまだ調査中。でも、キマイラらしき影が何度も遺跡に出入りしているのは確かみたい。何かはあるのよ」
僧侶「真実を映す鏡は幻を打ち消す鏡ですからね。もし、それを警戒しているということは……」
戦士「王女は……幻……。あるいは……」
青年「キマイラが超絶美少女の可能性もありますね」ガチャ
戦士「なっ!?なにノックもせずに入ってきているんですか?!」
青年「君たちの着替えに遭遇するためだ」
戦士「非常識でしょう?!貴方達も何か言ってください!!」
僧侶「いつものことですから」
戦士「……」
魔法使い「二人は?」
青年「キラちゃんを連れてくるように言いました。もうあの国の調査は必要ありませんので。それにもう一国に喧嘩を売っちゃいましたからね、戦力は揃えておきましょう」
戦士(義父さん……)
青年「……さてと、みなさん。重大なお知らせがあります」
魔法使い「なぁに?」
青年「今日、正式に10人目の側室が誕生しました。これであとは僕が嫁を貰うだけとなったのです。拍手」パチパチパチ
僧侶「真実を映す鏡は幻を打ち消す鏡ですからね。もし、それを警戒しているということは……」
戦士「王女は……幻……。あるいは……」
青年「キマイラが超絶美少女の可能性もありますね」ガチャ
戦士「なっ!?なにノックもせずに入ってきているんですか?!」
青年「君たちの着替えに遭遇するためだ」
戦士「非常識でしょう?!貴方達も何か言ってください!!」
僧侶「いつものことですから」
戦士「……」
魔法使い「二人は?」
青年「キラちゃんを連れてくるように言いました。もうあの国の調査は必要ありませんので。それにもう一国に喧嘩を売っちゃいましたからね、戦力は揃えておきましょう」
戦士(義父さん……)
青年「……さてと、みなさん。重大なお知らせがあります」
魔法使い「なぁに?」
青年「今日、正式に10人目の側室が誕生しました。これであとは僕が嫁を貰うだけとなったのです。拍手」パチパチパチ
僧侶「わー」パチパチパチ
魔法使い「嫁って誰?あてでもあるの?」
青年「やだなぁ。これから探すんじゃないですか。王女様は生憎とご縁がなかったで」
戦士「はぁ……」
青年「大丈夫ですよ。みんな平等です。愛に偏りがあってはならないのです」
戦士「そんな心配してません」
青年「それで、遺跡に関して何か分かりましたか?」
魔法使い「まだ何も。キマイラが何度も出入りをしていたことぐらいね」
青年「内部の様子は?」
魔法使い「ゴンちゃんが潜入したけど、ミイラが一匹いるだけみたい。宝を守ってるって言ってたらしいわ。キマイラについては知らないって」
青年「敵か味方かわかりませんね」
戦士「そのミイラを掴まえなかったのですか?」
魔法使い「その子自身は何も悪いことしてないからね。近辺の街や村を襲ったっていう事実も今のところはないし、侵入者も危害はくわえないで脅かして追い出すだけみたいだから」
戦士「それは信じていいんですか?」
魔法使い「ゴンちゃんは会えばわかるって言ってたけど……」
魔法使い「嫁って誰?あてでもあるの?」
青年「やだなぁ。これから探すんじゃないですか。王女様は生憎とご縁がなかったで」
戦士「はぁ……」
青年「大丈夫ですよ。みんな平等です。愛に偏りがあってはならないのです」
戦士「そんな心配してません」
青年「それで、遺跡に関して何か分かりましたか?」
魔法使い「まだ何も。キマイラが何度も出入りをしていたことぐらいね」
青年「内部の様子は?」
魔法使い「ゴンちゃんが潜入したけど、ミイラが一匹いるだけみたい。宝を守ってるって言ってたらしいわ。キマイラについては知らないって」
青年「敵か味方かわかりませんね」
戦士「そのミイラを掴まえなかったのですか?」
魔法使い「その子自身は何も悪いことしてないからね。近辺の街や村を襲ったっていう事実も今のところはないし、侵入者も危害はくわえないで脅かして追い出すだけみたいだから」
戦士「それは信じていいんですか?」
魔法使い「ゴンちゃんは会えばわかるって言ってたけど……」
青年「では、会いに行ってみましょうか」
僧侶「これからですか?」
青年「そう。5人で」
戦士「あの人はまた酒場ですか」
青年「そうでしょうね」
魔法使い「もしキマイラがいたらどうするの?私たちだけじゃ太刀打ちできないわよ?」
戦士「いえ、それはミイラに話を聞けばわかるはずです」
魔法使い「……そういうこと」
青年「ただ、危険なことには代わりはありません。注意していきましょう」
僧侶「あ、勇者様。また、お一人でご準備を?」
青年「これぐらいさせてください。いつも貴方達には苦労をさせてしまっていますし」
僧侶「もう……そんなことないです」
魔法使い「……ありがと」
青年「もっと、ツンっとしてくださいよ」
魔法使い「バッカじゃないの?」
僧侶「これからですか?」
青年「そう。5人で」
戦士「あの人はまた酒場ですか」
青年「そうでしょうね」
魔法使い「もしキマイラがいたらどうするの?私たちだけじゃ太刀打ちできないわよ?」
戦士「いえ、それはミイラに話を聞けばわかるはずです」
魔法使い「……そういうこと」
青年「ただ、危険なことには代わりはありません。注意していきましょう」
僧侶「あ、勇者様。また、お一人でご準備を?」
青年「これぐらいさせてください。いつも貴方達には苦労をさせてしまっていますし」
僧侶「もう……そんなことないです」
魔法使い「……ありがと」
青年「もっと、ツンっとしてくださいよ」
魔法使い「バッカじゃないの?」
―――フィールド
賢者「うーぉ……あつぅーい……」
魔法使い「ホントに……」
戦士(汗も出ない……鎧が熱をもってあつい……)
僧侶「はぁ……はぁ……」
青年「みなさん。辛そうですね」
魔法使い「あんたは元気そうでなにより……」
青年「この状況を打破するいい方法があるんですが」
戦士「なんですか?」
青年「ふっふっふっふ……」
魔法使い「却下」
青年「貴女が氷の魔法を使い、みんなに抱きついていく。完璧な暑さ対策です」
魔法使い「だから、却下だってば」
戦士「いいですね……そうしましょう……」
魔法使い「なにいってんのよ……」
賢者「うーぉ……あつぅーい……」
魔法使い「ホントに……」
戦士(汗も出ない……鎧が熱をもってあつい……)
僧侶「はぁ……はぁ……」
青年「みなさん。辛そうですね」
魔法使い「あんたは元気そうでなにより……」
青年「この状況を打破するいい方法があるんですが」
戦士「なんですか?」
青年「ふっふっふっふ……」
魔法使い「却下」
青年「貴女が氷の魔法を使い、みんなに抱きついていく。完璧な暑さ対策です」
魔法使い「だから、却下だってば」
戦士「いいですね……そうしましょう……」
魔法使い「なにいってんのよ……」
魔法使い「……」コォォ
僧侶「あぁぁ~……生き返ります……」ギュゥゥ
戦士「きもちいぃ……」ギュゥゥ
魔法使い「ちょっと!!変なとこ触らないで!!というか抱きつかれてるんだけど!?」
青年「……いい画だ」
賢者「兄ちゃんは色んな趣味があってうらやましいね」グビグビ
青年「褒めないでください」
賢者「真実の鏡。あったとして、兄ちゃんにはとれんだろ?」
青年「何故ですか?」
賢者「真実が映っちまうからな」
青年「問題ないでしょう。僕はいつでも全裸で生きていますから」
賢者「よくいうぜ。厚い皮で覆われてるくせに」
青年「……いつになったら一皮剥けるんでしょうね……僕は……」
賢者「そっちじゃねえよ」
魔法使い「きゃぁ?!胸をもむなぁ!!」
僧侶「あぁぁ~……生き返ります……」ギュゥゥ
戦士「きもちいぃ……」ギュゥゥ
魔法使い「ちょっと!!変なとこ触らないで!!というか抱きつかれてるんだけど!?」
青年「……いい画だ」
賢者「兄ちゃんは色んな趣味があってうらやましいね」グビグビ
青年「褒めないでください」
賢者「真実の鏡。あったとして、兄ちゃんにはとれんだろ?」
青年「何故ですか?」
賢者「真実が映っちまうからな」
青年「問題ないでしょう。僕はいつでも全裸で生きていますから」
賢者「よくいうぜ。厚い皮で覆われてるくせに」
青年「……いつになったら一皮剥けるんでしょうね……僕は……」
賢者「そっちじゃねえよ」
魔法使い「きゃぁ?!胸をもむなぁ!!」
―――遺跡
戦士「あぅぅ……」ギュゥゥ
僧侶「もっと……」ギュゥゥ
魔法使い「もうお終い!!」
賢者「おーぅ……異様な雰囲気だぜぇ」グビグビ
青年「ごめんください!!!」
ミイラ「―――はぁーい!!ようこそぉ!!砂漠の楽園、我がミイランドへ!!!」
僧侶「きゃ!?……びっくりしましたぁ」
ミイラ「おっほぉ!!これはこれは可愛らしい人間さんだこと!!ささ、どうぞ!!!こちらへぇ!!」
戦士「(侵入者は脅して追い返すのではなかったんですか?)」
魔法使い「(いや、でも十分怖いでしょ?)」
ミイラ「お茶もすぐにお出ししますねぇ!!」
賢者「おーぅ。酒はねえのかい?」
ミイラ「お酒もありますよー!!!飲んでいってくださいなぁー!!!」
賢者「んじゃ、およばれするかぁ」
戦士「あぅぅ……」ギュゥゥ
僧侶「もっと……」ギュゥゥ
魔法使い「もうお終い!!」
賢者「おーぅ……異様な雰囲気だぜぇ」グビグビ
青年「ごめんください!!!」
ミイラ「―――はぁーい!!ようこそぉ!!砂漠の楽園、我がミイランドへ!!!」
僧侶「きゃ!?……びっくりしましたぁ」
ミイラ「おっほぉ!!これはこれは可愛らしい人間さんだこと!!ささ、どうぞ!!!こちらへぇ!!」
戦士「(侵入者は脅して追い返すのではなかったんですか?)」
魔法使い「(いや、でも十分怖いでしょ?)」
ミイラ「お茶もすぐにお出ししますねぇ!!」
賢者「おーぅ。酒はねえのかい?」
ミイラ「お酒もありますよー!!!飲んでいってくださいなぁー!!!」
賢者「んじゃ、およばれするかぁ」
青年「そうですね。折角ですし」
戦士(危険はないということなのかな……)
青年「(何か意図はあるんですか?)」
賢者「(いや、ねえな。あのミイラのお嬢ちゃんは俺たちを本気でもてなそうとしてるぜ)」
青年「え?今、なんと?」
賢者「だから、本気で俺たちを―――ああ、あのミイラはメスだな。包帯でわかんねえけど」
青年「失礼ですが、ミーちゃんとお呼びしても?」
ミイラ「いいですよぉー!!」
青年「素顔を見せてくださいよ」
ミイラ「やでーすっ!」
僧侶「賑やかなかたですね。なんだか楽しくなります」
魔法使い「そうね。悪い子ではないんでしょうね」
戦士「……」
青年「貴方の内面を見せてください」
ミイラ「やです!―――さぁ!!こちらで歓迎パーティーをしまーす!!!遠慮は結構!!無礼講でいきましょー!!!」
戦士(危険はないということなのかな……)
青年「(何か意図はあるんですか?)」
賢者「(いや、ねえな。あのミイラのお嬢ちゃんは俺たちを本気でもてなそうとしてるぜ)」
青年「え?今、なんと?」
賢者「だから、本気で俺たちを―――ああ、あのミイラはメスだな。包帯でわかんねえけど」
青年「失礼ですが、ミーちゃんとお呼びしても?」
ミイラ「いいですよぉー!!」
青年「素顔を見せてくださいよ」
ミイラ「やでーすっ!」
僧侶「賑やかなかたですね。なんだか楽しくなります」
魔法使い「そうね。悪い子ではないんでしょうね」
戦士「……」
青年「貴方の内面を見せてください」
ミイラ「やです!―――さぁ!!こちらで歓迎パーティーをしまーす!!!遠慮は結構!!無礼講でいきましょー!!!」
ミイラ「どうぞ、どうぞ!!お肉もあるんですよぉー!!赤ワインによくあうと思いまーす!!!」
青年「これは……」
戦士「うっ……!?ひどいにおい……!」
僧侶「なんだか……お肉の色が鮮やかなんですけど……」
魔法使い「これ……腐ってるわね……」
賢者「おぅ、ミイラのお嬢ちゃん」
ミイラ「おかわりですか!?」
賢者「ちげえんだ。これは食えねえなぁ」
ミイラ「なんで食べられないんですかぁ!?美味しいですよぉ!?」
戦士「それは貴女にとってはでしょう?私たちが食べれると命の危険さえあります」
ミイラ「そんなこといわずに食べてみてくださいよー!!ぜったい、ぜったい!!おいしいですからぁ!!」
青年「食べたいのは山々ですが……流石に……」
ミイラ「ほらー!!くえー!!!」
僧侶「ひっ」ビクッ
ミイラ「折角用意したんですから食べて行ってくださいよぉー!!!」
青年「これは……」
戦士「うっ……!?ひどいにおい……!」
僧侶「なんだか……お肉の色が鮮やかなんですけど……」
魔法使い「これ……腐ってるわね……」
賢者「おぅ、ミイラのお嬢ちゃん」
ミイラ「おかわりですか!?」
賢者「ちげえんだ。これは食えねえなぁ」
ミイラ「なんで食べられないんですかぁ!?美味しいですよぉ!?」
戦士「それは貴女にとってはでしょう?私たちが食べれると命の危険さえあります」
ミイラ「そんなこといわずに食べてみてくださいよー!!ぜったい、ぜったい!!おいしいですからぁ!!」
青年「食べたいのは山々ですが……流石に……」
ミイラ「ほらー!!くえー!!!」
僧侶「ひっ」ビクッ
ミイラ「折角用意したんですから食べて行ってくださいよぉー!!!」
青年「なるほど。侵入者が逃げ出すわけですね」
賢者「純真もここまでくれば恐怖だなぁ」
ミイラ「ほら、ほら。この部分なんてほっぺがおちるほどおいしいですからぁ!!」
戦士「や、やめ……」
ミイラ「食べさせてあげますねー!!!」ググッ
戦士「んー?!」
青年「やめてください!!」
ミイラ「貴方が食べますか!?」
青年「な……!?」
ミイラ「どーぞ!!どーぞ!!ほら、いっぱいありますからぁ!!!」
青年「ちょっと、まって……」
ミイラ「うへへへへ」ググッ
青年「なんて……力だ……!!!」
魔法使い「ちょっと!!いい加減にしなさい!!もてなしはいいから!!」
ミイラ「なら貴女がお肉たべますか?!」
賢者「純真もここまでくれば恐怖だなぁ」
ミイラ「ほら、ほら。この部分なんてほっぺがおちるほどおいしいですからぁ!!」
戦士「や、やめ……」
ミイラ「食べさせてあげますねー!!!」ググッ
戦士「んー?!」
青年「やめてください!!」
ミイラ「貴方が食べますか!?」
青年「な……!?」
ミイラ「どーぞ!!どーぞ!!ほら、いっぱいありますからぁ!!!」
青年「ちょっと、まって……」
ミイラ「うへへへへ」ググッ
青年「なんて……力だ……!!!」
魔法使い「ちょっと!!いい加減にしなさい!!もてなしはいいから!!」
ミイラ「なら貴女がお肉たべますか?!」
僧侶「……はむっ!」パクッ
戦士「な、なにを?!」
賢者「おいおい……」
僧侶「……」モグモグ
魔法使い「なにやってるの!?早く吐いて!!」
僧侶「……」モグモグ
青年「美味しい……ですか……?」
僧侶「うっ―――」
戦士「あー!!だから、言ったのに!!」
賢者「いくら自動的に治癒ができるからって、無茶しすぎだぜぇ?」
青年「大丈夫ですか?」
僧侶「……食べないほうがいいです」
魔法使い「見りゃわかるわよ」
ミイラ「どーですか!?美味しかったですよね?!」
僧侶「ごめんなさい……私の口には合いませんでした……」
戦士「な、なにを?!」
賢者「おいおい……」
僧侶「……」モグモグ
魔法使い「なにやってるの!?早く吐いて!!」
僧侶「……」モグモグ
青年「美味しい……ですか……?」
僧侶「うっ―――」
戦士「あー!!だから、言ったのに!!」
賢者「いくら自動的に治癒ができるからって、無茶しすぎだぜぇ?」
青年「大丈夫ですか?」
僧侶「……食べないほうがいいです」
魔法使い「見りゃわかるわよ」
ミイラ「どーですか!?美味しかったですよね?!」
僧侶「ごめんなさい……私の口には合いませんでした……」
ミイラ「嘘ですよー!!!どうしてそんな嘘をつくんですかねー?!」
僧侶「ご、ごめんなさい……私の味覚が悪いんです……」
ミイラ「貴方達も食べて!!食べて!!ほら、ほら!!」
青年「……どうしますか?」
賢者「食わせるまで退く気は微塵もないみてぇだな」
青年「では、退却しましょうか」
賢者「賛成だ」
ミイラ「どこいくんですかぁ?!料理はまだ残ってますよー!!!」
青年「ちょっと、お手洗いに」
ミイラ「そーですか」
青年「さ、みんな連れションですよ」
賢者「おーぅ」
戦士「立てますか?」
僧侶「な、なんとか……」
魔法使い「もう、ああいう無茶はしないでよ。いくらアンタでも即死したら生き返ることはできないんだから」
僧侶「ご、ごめんなさい……私の味覚が悪いんです……」
ミイラ「貴方達も食べて!!食べて!!ほら、ほら!!」
青年「……どうしますか?」
賢者「食わせるまで退く気は微塵もないみてぇだな」
青年「では、退却しましょうか」
賢者「賛成だ」
ミイラ「どこいくんですかぁ?!料理はまだ残ってますよー!!!」
青年「ちょっと、お手洗いに」
ミイラ「そーですか」
青年「さ、みんな連れションですよ」
賢者「おーぅ」
戦士「立てますか?」
僧侶「な、なんとか……」
魔法使い「もう、ああいう無茶はしないでよ。いくらアンタでも即死したら生き返ることはできないんだから」
―――砂漠の街 酒場
賢者「ん……んっ……んっ……」グビグビ
賢者「ぷっはぁ……うめぇ……」
青年「彼女を何とかしないと遺跡の調査は進みませんね」
戦士「あの、他に目的がなかったんですか?あの腐った料理で侵入者を殺そうとしているとか」
賢者「ねえな。あの子は純粋に手料理を振舞って、客人を喜ばそうとしているだけだぁ」
魔法使い「あの様子じゃ話もまともに聞いてもらえそうにないわね」
戦士「ドラゴンが言っていたことは正しかったんですね」
魔法使い「危害はくわえてないけど……でもね……」
僧侶「でも、どうしてあそこまで必死になっていたんでしょうか……」
賢者「……ミイラのお嬢ちゃん、嬉しそうだったろ?」
戦士「まさか、ずっと遺跡に一人で……寂しかったからとか……?」
賢者「違うなぁ。あの子はあの遺跡で生まれ育った魔物みてえだ。あそこに一人でいることには不満もなにもねえんだろうよ」
青年「キマイラが出入りしてたんですよね。ということは……彼女は……」
賢者「正解だ、兄ちゃん。あのミイラのお嬢ちゃんはキマイラの指示に従っているんだ。従えることが嬉しいんだな」
賢者「ん……んっ……んっ……」グビグビ
賢者「ぷっはぁ……うめぇ……」
青年「彼女を何とかしないと遺跡の調査は進みませんね」
戦士「あの、他に目的がなかったんですか?あの腐った料理で侵入者を殺そうとしているとか」
賢者「ねえな。あの子は純粋に手料理を振舞って、客人を喜ばそうとしているだけだぁ」
魔法使い「あの様子じゃ話もまともに聞いてもらえそうにないわね」
戦士「ドラゴンが言っていたことは正しかったんですね」
魔法使い「危害はくわえてないけど……でもね……」
僧侶「でも、どうしてあそこまで必死になっていたんでしょうか……」
賢者「……ミイラのお嬢ちゃん、嬉しそうだったろ?」
戦士「まさか、ずっと遺跡に一人で……寂しかったからとか……?」
賢者「違うなぁ。あの子はあの遺跡で生まれ育った魔物みてえだ。あそこに一人でいることには不満もなにもねえんだろうよ」
青年「キマイラが出入りしてたんですよね。ということは……彼女は……」
賢者「正解だ、兄ちゃん。あのミイラのお嬢ちゃんはキマイラの指示に従っているんだ。従えることが嬉しいんだな」
魔法使い「でも、それがなんでおもてなしなの?」
賢者「あのミイラっ娘は……バカだ」
戦士「馬鹿って……」
青年「可愛いじゃないですか。何か問題でも?」
賢者「キマイラにこう言われたんだ。侵入者は丁重にもてなせとな」
魔法使い「あの子、言葉の意味をそのまま受け取って……?」
青年「ほぅ……?」
僧侶「いい子ですね、とっても」
賢者「故に厄介だ。魔王の眷属でもあったキマイラからの指示を受けられる。それはミイラっ娘にとっては至極の喜びになっちまってる」
青年「つまり、彼女はどんな手を使ってもおもてなしを遂行しようとする」
賢者「単純に腕力もあるみてぇだしなぁ。ありゃあ、手ごわいぜ。心が読めても意味がねえ」
戦士「思考と行動が直列なら貴方にとっては天敵ですか」
賢者「いや……俺ぁああいうタイプが好みだけどなぁ」グビグビ
戦士「は?」
青年「困りましたね……。愛のパワーを持ってしても、あれほど腐敗が進んだ肉を飲み込むのは無理ですし……」
賢者「あのミイラっ娘は……バカだ」
戦士「馬鹿って……」
青年「可愛いじゃないですか。何か問題でも?」
賢者「キマイラにこう言われたんだ。侵入者は丁重にもてなせとな」
魔法使い「あの子、言葉の意味をそのまま受け取って……?」
青年「ほぅ……?」
僧侶「いい子ですね、とっても」
賢者「故に厄介だ。魔王の眷属でもあったキマイラからの指示を受けられる。それはミイラっ娘にとっては至極の喜びになっちまってる」
青年「つまり、彼女はどんな手を使ってもおもてなしを遂行しようとする」
賢者「単純に腕力もあるみてぇだしなぁ。ありゃあ、手ごわいぜ。心が読めても意味がねえ」
戦士「思考と行動が直列なら貴方にとっては天敵ですか」
賢者「いや……俺ぁああいうタイプが好みだけどなぁ」グビグビ
戦士「は?」
青年「困りましたね……。愛のパワーを持ってしても、あれほど腐敗が進んだ肉を飲み込むのは無理ですし……」
戦士「魔王に協力を願うのは?ゾンビですし」
青年「腐った肉は食べません。あの子もグルメですからね」
戦士「リビングデッドなのにグルメって……」
賢者「殴ってやめさせるかぁ?」
青年「それは乱暴すぎますよ」
賢者「そうかい?」
青年「一線を超えてはなりません」
賢者「……」
戦士「あの、キマイラの情報を聞けないならあまり拘る必要もないのでは?」
青年「何を言っているんですか。あのミイラは女の子なんですよ?嫁になるかもしれないのに拘らないでどうするんだ!!!言ってみろ!!!」
戦士「……どうなんですか?」
賢者「真実の鏡がありゃあ、王女がしていることを国民に信じさせるのもわけねえだろぉ?」
戦士「なるほど」
魔法使い「鏡を手に入れるためにも、あの子をなんとかしなきゃね」
僧侶「ですね……」
青年「腐った肉は食べません。あの子もグルメですからね」
戦士「リビングデッドなのにグルメって……」
賢者「殴ってやめさせるかぁ?」
青年「それは乱暴すぎますよ」
賢者「そうかい?」
青年「一線を超えてはなりません」
賢者「……」
戦士「あの、キマイラの情報を聞けないならあまり拘る必要もないのでは?」
青年「何を言っているんですか。あのミイラは女の子なんですよ?嫁になるかもしれないのに拘らないでどうするんだ!!!言ってみろ!!!」
戦士「……どうなんですか?」
賢者「真実の鏡がありゃあ、王女がしていることを国民に信じさせるのもわけねえだろぉ?」
戦士「なるほど」
魔法使い「鏡を手に入れるためにも、あの子をなんとかしなきゃね」
僧侶「ですね……」
いやこの>>1は油断できないのだよ
戦士「でも、あのお持て成しを突破する方法なんて……」
青年「うーん……」
少女「お困りのようでございますね、ご主人様」
青年「……む」
戦士「貴女は……!」
少女「ここは私のご奉仕が必要でしょうか?」
青年「何をしてくれるのかね?」
少女「お料理、お洗濯、お掃除……なんでも」
青年「では……お料理からやってもらおうか」
少女「畏まりました」
青年「くくく……」
少女「出来上がりましたわ、ご主人様」
青年「なんだこれは?」
少女「え……?」
青年「体に盛れよ。そんなこともできないでなにがメイドだ?ふざけるんじゃない」
青年「うーん……」
少女「お困りのようでございますね、ご主人様」
青年「……む」
戦士「貴女は……!」
少女「ここは私のご奉仕が必要でしょうか?」
青年「何をしてくれるのかね?」
少女「お料理、お洗濯、お掃除……なんでも」
青年「では……お料理からやってもらおうか」
少女「畏まりました」
青年「くくく……」
少女「出来上がりましたわ、ご主人様」
青年「なんだこれは?」
少女「え……?」
青年「体に盛れよ。そんなこともできないでなにがメイドだ?ふざけるんじゃない」
少女「ですが、それは……」オロオロ
青年「さあ、盛れ」
少女「わ、わかりました……。も、盛らせていただきますわ……」
青年「ああ、それでいい」
少女「―――では、ご主人様の股間にマグロのお頭を乗せます」
青年「分かってるじゃないか」
少女「では、採点をお願いいたします」
青年「……74点だ」
少女「くっ……。何故ですか……」
青年「メイドたるものもっと慎ましくしていないとダメだ。まだ秘書としてのプライドが抜けていないのか、上から目線だぞ。そんな高圧的なメイドなんて、一部のご主人様にしか評価してもらえない」
少女「精進、します」
戦士「……」
魔法使い「おかえり。随分とゆっくりだったわね」
エルフ「ガーちゃんのメンテナンスに手間取っちゃって」
竜娘「何か進展はあったのか?」
青年「さあ、盛れ」
少女「わ、わかりました……。も、盛らせていただきますわ……」
青年「ああ、それでいい」
少女「―――では、ご主人様の股間にマグロのお頭を乗せます」
青年「分かってるじゃないか」
少女「では、採点をお願いいたします」
青年「……74点だ」
少女「くっ……。何故ですか……」
青年「メイドたるものもっと慎ましくしていないとダメだ。まだ秘書としてのプライドが抜けていないのか、上から目線だぞ。そんな高圧的なメイドなんて、一部のご主人様にしか評価してもらえない」
少女「精進、します」
戦士「……」
魔法使い「おかえり。随分とゆっくりだったわね」
エルフ「ガーちゃんのメンテナンスに手間取っちゃって」
竜娘「何か進展はあったのか?」
賢者「兄ちゃん、この子が噂の4歳児か?」
青年「貴方は初対面でしたね。キラちゃん、挨拶を」
少女「キラーマジンガです。性別は美少女。スリーサイズは秘密です」
青年「僕の自慢の娘であり、秘書であり、メイドであり、良き側室です」
少女「キラちゃんとお呼びください」
賢者「いいねぇ……。キラちゃんか。よろしくぅ」
少女「はい。よろしくお願いします」
賢者「キラちゃん。何か食べるか?」
少女「いえ。私は食物を口にすることはありません」
賢者「なら、何か飲むか?」
少女「飲食はできません」
賢者「そうかい?残念だなぁ」
少女「お気持ちだけで十分ですので」
竜娘「―――お前たちもミイラにやられたか」
魔法使い「ということはゴンちゃんも?相当手ごわいのね」
青年「貴方は初対面でしたね。キラちゃん、挨拶を」
少女「キラーマジンガです。性別は美少女。スリーサイズは秘密です」
青年「僕の自慢の娘であり、秘書であり、メイドであり、良き側室です」
少女「キラちゃんとお呼びください」
賢者「いいねぇ……。キラちゃんか。よろしくぅ」
少女「はい。よろしくお願いします」
賢者「キラちゃん。何か食べるか?」
少女「いえ。私は食物を口にすることはありません」
賢者「なら、何か飲むか?」
少女「飲食はできません」
賢者「そうかい?残念だなぁ」
少女「お気持ちだけで十分ですので」
竜娘「―――お前たちもミイラにやられたか」
魔法使い「ということはゴンちゃんも?相当手ごわいのね」
青年「そうだ。年上の男性との接し方を学ぶチャンスだな」
賢者「おぅ?なんだい、そりゃぁ?」
少女「私は様々な人と接しながら、感情の揺らぎを学んでいます」
賢者「へぇ」
少女「また、同じ状況を何度か経験し、感情の平均化を常に図っています」
賢者「面白そうだなぁ。どんな感じでやってんだ?」
青年「それはですね―――」
僧侶「一口食べてみたんですけど……。ダメでした」
竜娘「あの肉は数年前の肉だ。食べれば死ぬぞ」
僧侶「……」
戦士「あれほど腐敗していれば、飲み込む前に体が拒否して吐き出しますよ」
魔法使い「とはいえ、食べないと前へは進めないしね」
エルフ「焼いてもダメなのかな?」
竜娘「無駄だ。焼いて誤魔化したにしろ、食べれば無事ではすまないぞ。それでもするなら、止めはしないがな」
僧侶「そうですよね。お腹痛くなっちゃいますし……」
賢者「おぅ?なんだい、そりゃぁ?」
少女「私は様々な人と接しながら、感情の揺らぎを学んでいます」
賢者「へぇ」
少女「また、同じ状況を何度か経験し、感情の平均化を常に図っています」
賢者「面白そうだなぁ。どんな感じでやってんだ?」
青年「それはですね―――」
僧侶「一口食べてみたんですけど……。ダメでした」
竜娘「あの肉は数年前の肉だ。食べれば死ぬぞ」
僧侶「……」
戦士「あれほど腐敗していれば、飲み込む前に体が拒否して吐き出しますよ」
魔法使い「とはいえ、食べないと前へは進めないしね」
エルフ「焼いてもダメなのかな?」
竜娘「無駄だ。焼いて誤魔化したにしろ、食べれば無事ではすまないぞ。それでもするなら、止めはしないがな」
僧侶「そうですよね。お腹痛くなっちゃいますし……」
竜娘「そういう問題ではないんだがな」
僧侶「そうですか?」
戦士「腐った肉も貴方なら食せるのでは?」
竜娘「俺を何だと思っている?」
魔法使い「まぁ、無理よね」
エルフ「だよね。そうだ。ガーちゃん?」
少女「父さん、今日は私の大切な人を紹介します」
青年「なんだって?」
賢者「うぃーす、パパさん。この娘、俺にくれぇ」
青年「俺より年上じゃないか!!却下だ!!」
少女「そんな!でも、とっても優しいの!!」
賢者「そうだぜぇ?俺ぁ、優しいんだぜぇ?」
青年「そういう問題じゃない!!お前は親の心がわからないのか!?」
少女「歳の差なんて関係ないじゃない!!父さんのわからずや!!」
賢者「パパさんよぉ、娘を俺にくれよぉ」
僧侶「そうですか?」
戦士「腐った肉も貴方なら食せるのでは?」
竜娘「俺を何だと思っている?」
魔法使い「まぁ、無理よね」
エルフ「だよね。そうだ。ガーちゃん?」
少女「父さん、今日は私の大切な人を紹介します」
青年「なんだって?」
賢者「うぃーす、パパさん。この娘、俺にくれぇ」
青年「俺より年上じゃないか!!却下だ!!」
少女「そんな!でも、とっても優しいの!!」
賢者「そうだぜぇ?俺ぁ、優しいんだぜぇ?」
青年「そういう問題じゃない!!お前は親の心がわからないのか!?」
少女「歳の差なんて関係ないじゃない!!父さんのわからずや!!」
賢者「パパさんよぉ、娘を俺にくれよぉ」
青年「親の気持ちも考えない不良はこうしてやる!!こうしてやる!!」ペシンッ!!ペシンッ!!
少女「あんっ、あんっ」
賢者「パパさんよぉ……なにやってんだぁ?あぁ?」
青年「なんですか?他人の教育方針に口を出さないでくれますか?」
賢者「俺もまぜろよ」
少女「そ、そんな……やめて……」
青年「てめえはのもう袋のネズミだ。覚悟しろ」
賢者「くっくっくっく……たっぷりと可愛がってやるぜぇ?」
少女「いやぁ!!」
戦士「彼らは何をしているのですか?」
エルフ「ガーちゃんの勉強会」
戦士「べ、勉強?」
エルフ「ガーちゃんは機械兵士だからね。ああやって、感情を学習してるんだよ」
戦士「機械兵士!?」
エルフ「あれ、言ってなかったっけ?」
少女「あんっ、あんっ」
賢者「パパさんよぉ……なにやってんだぁ?あぁ?」
青年「なんですか?他人の教育方針に口を出さないでくれますか?」
賢者「俺もまぜろよ」
少女「そ、そんな……やめて……」
青年「てめえはのもう袋のネズミだ。覚悟しろ」
賢者「くっくっくっく……たっぷりと可愛がってやるぜぇ?」
少女「いやぁ!!」
戦士「彼らは何をしているのですか?」
エルフ「ガーちゃんの勉強会」
戦士「べ、勉強?」
エルフ「ガーちゃんは機械兵士だからね。ああやって、感情を学習してるんだよ」
戦士「機械兵士!?」
エルフ「あれ、言ってなかったっけ?」
青年「おらっ!おらっ!」
賢者「でへへへ、もっといい声でなけよぉ」
少女「……もう……こんな生活は……いやです……」
青年「なんだと?」
少女「どうせ……こんなところで嬲られ続ける一生なら……殺してやるっ!!」
賢者「お、おい……やめろ……やめろぉ!!ぎゃぁぁぁ!!」
少女「はぁ……はぁ……」
青年「わ、わかった……。許してくれ……。俺は実の父親だぞ……」
少女「お前なんて!!父親じゃない!!!」グサッ
青年「あぁ……ふふ……お前は……この業を一生……背負って……生きて……」ガクッ
少女「私は……殺人機。キラーマジンガ」キリッ
魔法使い「スカっとしたわ」
僧侶「感動巨編でした」
戦士「あれでどのようなことを学習しているのですか?」
エルフ「さぁ。でも、楽しそうだからいいじゃん」
賢者「でへへへ、もっといい声でなけよぉ」
少女「……もう……こんな生活は……いやです……」
青年「なんだと?」
少女「どうせ……こんなところで嬲られ続ける一生なら……殺してやるっ!!」
賢者「お、おい……やめろ……やめろぉ!!ぎゃぁぁぁ!!」
少女「はぁ……はぁ……」
青年「わ、わかった……。許してくれ……。俺は実の父親だぞ……」
少女「お前なんて!!父親じゃない!!!」グサッ
青年「あぁ……ふふ……お前は……この業を一生……背負って……生きて……」ガクッ
少女「私は……殺人機。キラーマジンガ」キリッ
魔法使い「スカっとしたわ」
僧侶「感動巨編でした」
戦士「あれでどのようなことを学習しているのですか?」
エルフ「さぁ。でも、楽しそうだからいいじゃん」
青年「いやぁ。流石だな。200点だ」
少女「100点をこえた……!?」ガクガク
賢者「なるほどなぁ。こういう場面を疑似体験させて、人間ならどういう風に行動するかを学ばせているわけか」グビグビ
青年「ええ。とはいえ、キラちゃんはもう人間ですからね。自分で考えて自分で行動できます。人間のように」
少女「に、にひゃく……まさかのオーバーフロー……」
僧侶「よかったですね」
少女「次は300点を目指します」
僧侶「わー」
戦士「……」
竜娘「それでミイラの対策は練れたのか?」
エルフ「そうそう。ガーちゃん」
少女「なんでしょうか?」
エルフ「ガーちゃんが一時的に腐った肉を体内に入れるっていうのはどうかな?」
竜娘「壊れないのか?」
少女「マスター、私の心配を?嬉しいです」
少女「100点をこえた……!?」ガクガク
賢者「なるほどなぁ。こういう場面を疑似体験させて、人間ならどういう風に行動するかを学ばせているわけか」グビグビ
青年「ええ。とはいえ、キラちゃんはもう人間ですからね。自分で考えて自分で行動できます。人間のように」
少女「に、にひゃく……まさかのオーバーフロー……」
僧侶「よかったですね」
少女「次は300点を目指します」
僧侶「わー」
戦士「……」
竜娘「それでミイラの対策は練れたのか?」
エルフ「そうそう。ガーちゃん」
少女「なんでしょうか?」
エルフ「ガーちゃんが一時的に腐った肉を体内に入れるっていうのはどうかな?」
竜娘「壊れないのか?」
少女「マスター、私の心配を?嬉しいです」
竜娘「違う。お前には利用価値があるから、壊れたら困るだけだ」
少女「マスター、もっとこき使ってくれても構いませんよ?」
竜娘「俺ではなく奴の指示に従えと言っているだろ?」
少女「ですが、マスターの直接指示ならば最優先します」
竜娘「そうか……」
青年「キラちゃん、こっちおいで」
少女「はい」テテテッ
青年「で、その作戦は巧くいくんですか?」
少女「……」
エルフ「ガーちゃんの中に袋を入れて、そこに肉が収まるようにすればなんとかなるかも」
戦士「バレませんか?」
賢者「ミイラっ娘は多分気がつかないだろなぁ。あくまでも個人的な見解だがよぉ」
青年「魔物の心も読めるだけでこうもスムーズに事が進むのはいいですね」
賢者「だろ?俺ぁ、賢いからなぁ」
戦士「……」
少女「マスター、もっとこき使ってくれても構いませんよ?」
竜娘「俺ではなく奴の指示に従えと言っているだろ?」
少女「ですが、マスターの直接指示ならば最優先します」
竜娘「そうか……」
青年「キラちゃん、こっちおいで」
少女「はい」テテテッ
青年「で、その作戦は巧くいくんですか?」
少女「……」
エルフ「ガーちゃんの中に袋を入れて、そこに肉が収まるようにすればなんとかなるかも」
戦士「バレませんか?」
賢者「ミイラっ娘は多分気がつかないだろなぁ。あくまでも個人的な見解だがよぉ」
青年「魔物の心も読めるだけでこうもスムーズに事が進むのはいいですね」
賢者「だろ?俺ぁ、賢いからなぁ」
戦士「……」
魔法使い「なら、その方法で行ってみる?」
青年「試す価値はあるかもしれませんね」
エルフ「ガーちゃん、こっち」
少女「優しくしてください」
エルフ「するする」
竜娘「俺も付き合おう」
賢者「俺もいいかぁ?」
僧侶「私たちは明日の準備をしておきましょうか」
魔法使い「そうね。また砂漠を行軍するわけだし」
戦士「……」
青年「どうかされましたか?」
戦士「え?ああ、いえ……」
青年「大丈夫ですよ。別に露出を強要したりはしませんし」
戦士「何の話ですか。あっち行ってください」
青年「冷たいですね。まぁ、そういう人ほど体温は生暖かいんですけど」
青年「試す価値はあるかもしれませんね」
エルフ「ガーちゃん、こっち」
少女「優しくしてください」
エルフ「するする」
竜娘「俺も付き合おう」
賢者「俺もいいかぁ?」
僧侶「私たちは明日の準備をしておきましょうか」
魔法使い「そうね。また砂漠を行軍するわけだし」
戦士「……」
青年「どうかされましたか?」
戦士「え?ああ、いえ……」
青年「大丈夫ですよ。別に露出を強要したりはしませんし」
戦士「何の話ですか。あっち行ってください」
青年「冷たいですね。まぁ、そういう人ほど体温は生暖かいんですけど」
―――道具屋
僧侶「日焼け止めはいりますか?」
魔法使い「うーん……」
青年「恥ずかしい日焼けでも作りますか。貴女の背中に『ゆーしゃLOVE』とか」
魔法使い「するわけないでしょ?」
僧侶「私はどこにしましょうか?」
青年「そうですねぇ……。胸とお尻とおでこにしましょう」
僧侶「頑張ります」
魔法使い「頑張らなくていいから」
戦士「……仲がいいですね」
青年「貴女も我々の仲間ですよ。華の側室組です」
戦士「嫌な響きですね。何度も言いましたが、私は側室になる気はありません」
青年「貴女に拒否権はないですけど」
戦士「浮気をする男性なんて、好きになれませんから」
魔法使い「普通はそうよね……普通は……」
僧侶「日焼け止めはいりますか?」
魔法使い「うーん……」
青年「恥ずかしい日焼けでも作りますか。貴女の背中に『ゆーしゃLOVE』とか」
魔法使い「するわけないでしょ?」
僧侶「私はどこにしましょうか?」
青年「そうですねぇ……。胸とお尻とおでこにしましょう」
僧侶「頑張ります」
魔法使い「頑張らなくていいから」
戦士「……仲がいいですね」
青年「貴女も我々の仲間ですよ。華の側室組です」
戦士「嫌な響きですね。何度も言いましたが、私は側室になる気はありません」
青年「貴女に拒否権はないですけど」
戦士「浮気をする男性なんて、好きになれませんから」
魔法使い「普通はそうよね……普通は……」
青年「何かご不満でも?」
戦士「今、言いました」
僧侶「あ、あの、勇者様は皆さんを平等に愛してくれると言っていますから、浮気ではないかと……」
戦士「は?」
青年「そうです。浮気というのは……貴女が一番好きだ」グイッ
魔法使い「な?!ちょっと!!なにしてんのよ!?」
青年「貴女は二番目に好きだ」ギュッ
僧侶「私は一番好きです……勇者様ぁ」
青年「これが浮気です」
戦士「……で?」
青年「僕の場合はこうです。―――貴女も貴女も大好きだ!!みんな、幸せにするからな!!」
魔法使い「……バカ」
僧侶「おねがいしますっ」
青年「これを硬派と言わずなんと言いましょうか」
戦士「軟派って言いましょう」
戦士「今、言いました」
僧侶「あ、あの、勇者様は皆さんを平等に愛してくれると言っていますから、浮気ではないかと……」
戦士「は?」
青年「そうです。浮気というのは……貴女が一番好きだ」グイッ
魔法使い「な?!ちょっと!!なにしてんのよ!?」
青年「貴女は二番目に好きだ」ギュッ
僧侶「私は一番好きです……勇者様ぁ」
青年「これが浮気です」
戦士「……で?」
青年「僕の場合はこうです。―――貴女も貴女も大好きだ!!みんな、幸せにするからな!!」
魔法使い「……バカ」
僧侶「おねがいしますっ」
青年「これを硬派と言わずなんと言いましょうか」
戦士「軟派って言いましょう」
青年「分かっていませんね……。ふぅ、まだ側室としての自覚がないのですね」
戦士「だから……」
青年「気になることがあれば何でも言ってください。旦那として相談にのりますから」
戦士「もういいです」
青年「気になること、あるんじゃないですかぁ?」
戦士「……いえ。もう私は貴方達を信じるしかないですから」
青年「嬉しいこと言ってくれますね」
僧侶「私も貴女のことを頼りにさせてくださいね」
戦士「え?」
魔法使い「私たち前衛で戦える人があんまりいないのよね。ゴンちゃんやマーちゃんは規格外だけど」
青年「キャプテンはアンデッドを前にすると乙女になっちゃいますしね」
戦士「そうですか……」
魔法使い「私たちは補い合いながら生き延びてきたから。貴女には私たちにできないことをしてほしいわ」
戦士「あるでしょうか。貴方達を見ていると不安です」
青年「何を言っているのですか。その逞しい足を僕専用の枕にするとかあるじゃないですか。大丈夫ですよ」
戦士「だから……」
青年「気になることがあれば何でも言ってください。旦那として相談にのりますから」
戦士「もういいです」
青年「気になること、あるんじゃないですかぁ?」
戦士「……いえ。もう私は貴方達を信じるしかないですから」
青年「嬉しいこと言ってくれますね」
僧侶「私も貴女のことを頼りにさせてくださいね」
戦士「え?」
魔法使い「私たち前衛で戦える人があんまりいないのよね。ゴンちゃんやマーちゃんは規格外だけど」
青年「キャプテンはアンデッドを前にすると乙女になっちゃいますしね」
戦士「そうですか……」
魔法使い「私たちは補い合いながら生き延びてきたから。貴女には私たちにできないことをしてほしいわ」
戦士「あるでしょうか。貴方達を見ていると不安です」
青年「何を言っているのですか。その逞しい足を僕専用の枕にするとかあるじゃないですか。大丈夫ですよ」
戦士「斬りますよ?」
青年「これを」
戦士「これは……」
青年「小剣ですよ。もしかしたら、貴女にはこちらのほうが相性がいいかもしれないと思いまして」
戦士「……」
青年「その剣に拘りでもあるんですか?」
戦士「義父さんが……くれたものだから……」
青年「そうですか。でも、その小剣は僕からのプレゼントです。受け取ってください」
戦士「プレゼント?」
青年「側室入りを祝して」
戦士「……はぁ」
魔法使い「そうそう。諦めが肝心よ」
戦士「分かってます」
青年「よーし。首輪でも買いましょうか。側室たちに似合いそうな首輪を」
僧侶「だったら、私はこのオレンジのがいいです」
青年「これを」
戦士「これは……」
青年「小剣ですよ。もしかしたら、貴女にはこちらのほうが相性がいいかもしれないと思いまして」
戦士「……」
青年「その剣に拘りでもあるんですか?」
戦士「義父さんが……くれたものだから……」
青年「そうですか。でも、その小剣は僕からのプレゼントです。受け取ってください」
戦士「プレゼント?」
青年「側室入りを祝して」
戦士「……はぁ」
魔法使い「そうそう。諦めが肝心よ」
戦士「分かってます」
青年「よーし。首輪でも買いましょうか。側室たちに似合いそうな首輪を」
僧侶「だったら、私はこのオレンジのがいいです」
―――宿屋
僧侶「ふふ……可愛い首輪……。どうですか、似合いますか?」
青年「とてもよくお似合いで。語尾にワンを付けてください」
僧侶「はいワン」
青年「側室ランクを雌犬にしましょう」
僧侶「ありがとうございますワン」
戦士「止めなくてもいいんですか?」
魔法使い「いつも危ないって思ったら自分からやめさせるから問題ないわよ」
戦士「そうなんですか?」
魔法使い「あいつはいつもそうよ。本気じゃないの」
戦士「本気じゃないって?」
魔法使い「アンタが側室になるなら教えてあげてもいいけどね」
戦士「……なら、別にいいです」
青年「お手」
僧侶「ワンっ」
僧侶「ふふ……可愛い首輪……。どうですか、似合いますか?」
青年「とてもよくお似合いで。語尾にワンを付けてください」
僧侶「はいワン」
青年「側室ランクを雌犬にしましょう」
僧侶「ありがとうございますワン」
戦士「止めなくてもいいんですか?」
魔法使い「いつも危ないって思ったら自分からやめさせるから問題ないわよ」
戦士「そうなんですか?」
魔法使い「あいつはいつもそうよ。本気じゃないの」
戦士「本気じゃないって?」
魔法使い「アンタが側室になるなら教えてあげてもいいけどね」
戦士「……なら、別にいいです」
青年「お手」
僧侶「ワンっ」
―――廊下
戦士「……」
青年「どうしたんですか、こんな夜中に。流れ星でも探しているのですか?」
戦士「なんですか」
青年「こちらに来たこと後悔し始めているとか?」
戦士「いえ……」
青年「勢いで来てしまったところはありますからね」
戦士「義父さんを裏切った形になりましたし、それに……」
青年「何も心配はいりません。僕が助けます」
戦士「……一つ、いいですか?」
青年「はい?」
戦士「貴方は言いましたね。手に届く範囲なら全て守ると」
青年「言いましたね」
戦士「守る対象は、貴方の守る基準はあるんですか?敵も味方も守るなんてことはいいませんよね?」
青年「僕が大切だと思ったものが守る対象です。貴女のような存在のことですよ」
戦士「……」
青年「どうしたんですか、こんな夜中に。流れ星でも探しているのですか?」
戦士「なんですか」
青年「こちらに来たこと後悔し始めているとか?」
戦士「いえ……」
青年「勢いで来てしまったところはありますからね」
戦士「義父さんを裏切った形になりましたし、それに……」
青年「何も心配はいりません。僕が助けます」
戦士「……一つ、いいですか?」
青年「はい?」
戦士「貴方は言いましたね。手に届く範囲なら全て守ると」
青年「言いましたね」
戦士「守る対象は、貴方の守る基準はあるんですか?敵も味方も守るなんてことはいいませんよね?」
青年「僕が大切だと思ったものが守る対象です。貴女のような存在のことですよ」
戦士「では、仮に私が敵になったとしたら?」
青年「ロミオとジュリエットですか」
戦士「私が貴方の大切な側室を傷つける立場になったら、どうするつもりですか」
青年「それはいつか僕たちを裏切るかもしれないということですか」
戦士「……」
青年「問題はありません。そのときが来たら遠慮なく、貴方を斬る」
戦士「……!」
青年「明確に敵となったらのなら、そうしなければならないでしょう」
戦士「そうですか。よかった。ただの軟派者ではなかったみたいですね」
青年「これでも元勇者ですから。決断するべきときはしますよ。でも、そんなことは起きませんが」
戦士「何故ですか?」
青年「僕の側室ちゃんが僕を裏切るわけないからですよぉ」
戦士「……おやすみなさい」
青年「おやすみなさい」
青年「……でも、迷われると俺も迷うんだろうけど」
青年「ロミオとジュリエットですか」
戦士「私が貴方の大切な側室を傷つける立場になったら、どうするつもりですか」
青年「それはいつか僕たちを裏切るかもしれないということですか」
戦士「……」
青年「問題はありません。そのときが来たら遠慮なく、貴方を斬る」
戦士「……!」
青年「明確に敵となったらのなら、そうしなければならないでしょう」
戦士「そうですか。よかった。ただの軟派者ではなかったみたいですね」
青年「これでも元勇者ですから。決断するべきときはしますよ。でも、そんなことは起きませんが」
戦士「何故ですか?」
青年「僕の側室ちゃんが僕を裏切るわけないからですよぉ」
戦士「……おやすみなさい」
青年「おやすみなさい」
青年「……でも、迷われると俺も迷うんだろうけど」
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