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    元スレ上条「何だこの本? 汚ねえなぁ……」

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    1 :

    上条ハウス

    禁書「なんなの? それ」

    上条「……なんか日記みたいだな」

    禁書「凄く見たいかもっ!」

    上条「いや……一応上条さんにもプライバシー的がありましてね。初めに読ませてもらってもいいでせうか?」

    禁書「……解ったんだよ。……変態」

    2 :






















    3 :

    日記ってもしや・・・

    5 = 1 :

    上条「いやだからコレ日記だから! エロ本じゃないから!!」

    禁書「ちょっと寄らないで欲しいんだよ」

    上条「信じてくれよ!!」

    禁書「聖職者になんて目を向けるんだよ! この生殖者!!」

    上条「ひどいよインデックス! ちょっとひどすぎるよ!?」

    禁書「ちょっと子萌の所に旅に出るんだよ……賢者の心を呼び覚ましたら読んで欲しいかも」

    上条「抗議は受け付けるから、ちゃんと目を見て罵倒してくれよ!!」

    禁書「じゃあね……バイバイ」



    ガチャ     パタン



    上条「……あいつ本気でエロ本だと思ってんな」

    6 :

    上条「……やっばエロ本だった」

    上条「不幸だ。死のう」

    7 = 1 :

    上条「くそ……自分の日記読んでも詰んな……って、待てよ!?」

    上条(昔の自分を少しは判るんじゃねえか!!)

    上条「だったら読んどかねえと!」

    ピラッ

    19〇〇年 7月20日

    夏休みの宿題で日記を付けることになった
    中二にもなって日記付けるのは不幸だけど、今年は宿題が少ない分ラッキーだ

    上条(やばい! なんか興奮してきた!!)

    8 = 1 :

    上条「フフ~~ン♪」

    上条(俺を日記で知るってなかなか変な感じだな)

    ピラッ

    19◯◯年 7月24日

    今日まで日記つけんの忘れてた
    特に何も無かった
                      終り



    上条「……馬鹿だなぁ、俺」

    9 = 1 :

    19◯◯年 8月 1日


    上条「……また日付飛んでるよ」



    また、告白された
    面倒くさいから、テキトウに振っといた
                             終わり


    上条「……」

    上条「……」

    上条「……」

    上条「……」






    上条「……もし今、目の前に中二の俺がいたら殺してるな」

    10 = 1 :

    上条(俺って最低なバカだったんじゃないのか?)

    19〇〇年 8月3日

    宿題だるい。
    適当に誤魔化せばどうにかなるだろうな
    日記だけ適当につけといて済ませよう
                               終わり









    上条「しかも、典型的なダメ人間じゃねえか!!」

    11 = 1 :

    パタン

    上条「……なんか涙でてきた」

    禁書「とうま~! 子萌が晩ご飯作ってくれたんだよ! 一緒に食べよっ!!」

    上条「ううっ、人に作ってもらったメシって心に染みるなぁ……」

    禁書「別に機械が作っても心に染みるんだよ!!」

    上条「……そうですね」

    禁書「そうなんだよっ!!」

    上条「……食べ終わったらお風呂に入ってくださいね。眠いんで」

    禁書「解ってるんだよ!!」

    上条「……」

    12 = 1 :

    食後・風呂

    禁書「ふふ~ん♪」



    食後・居間

    上条(見たくないけど見なくちゃなぁ……昔の自分が酷いヤツだったら明日謝りに回らないと)

    ピラッ


    19◯◯年 8月4日

    また右手を落とした
    不幸だ
                  終わり


    上条「ははっ、相変わらず俺って不幸だったんだな」













    上条「えっ!?」

    13 :

    えっ

    14 = 1 :

    上条「え! ちょっ! え!?」

    19◯◯年 8月6日

    今日も見つからなかった
    何処で落としたんだよ……不幸だ
                         終わり


    上条「こんな怪文を読んでる俺の方が不幸だよ!!」

    カミヤン ウルサイゼヨッ ! !

    上条「ごめん! 今日だけは許してっ!!」

    15 :

    面白いwww
    まるで生徒会の一存の日記ネタみたいだww

    16 = 1 :

    上条「なんだよこれ!? なんでサイフみたいなノリで幻想殺し落としてんだよ!!」

    19◯◯年 8月 7日

    親切なアンチスキルの人が届けてくれた
    名前と住所を書いておいてよかった
                            終わり

    上条「ちょっ! え!? 何処にも書いてないぞ!?」

    ウルセエゾ カミヤン イイカゲンニシナイトコロスゾ!!

    上条「悪い、土御門! でも無理! この恐怖は押えきれない!!」

    17 :

    「落とした」って事は…
    取り外せるって事だよな。
     なるほどな… 状況に応じて 竜の頭にしたり、サイコガンにチェンジ出来るわけか。

    18 :

    右手落としたら逆に幸福になるんじゃね?

    19 = 1 :

    上条「なんだよこの日記!? ヘタなホラー映画より全然怖ええよ!!」

    19◯◯年 8月 8日

    また落とすのは怖いからタコ糸で固定しておくことしといた
    圧迫感があるしちょっと痛いけど、手袋で隠しておけば大丈夫だ
                                         終わり

    上条「工作みたいな感じで自分の右手いじってんじゃねえよ!!」

    上条「なにこれ? 夏の工作か何かですか!?」

    20 = 1 :

    上条「マジでなにこれ!? 創作にしても狂気じみてて怖い!!」

    19◯◯年 8月 9日

    レベル4位の奴が能力使ってカツアゲしてやがった
    肉体強化でボコボコにしてた


    上条「うわっ、結構長文だ……意外にシリアス?」


    かなり速すぎて遠距離から投石してくる
    速度が速すぎて弾丸みたいだ


    上条(相手強そうだな……俺じゃ相性的に勝てないんじゃ)


    完全下校時刻まで5分切ってたから、とっととケリつけた
                                      終わり


    上条「端折ってんじゃねえよ!!」

    21 :

    なにこれ怖い

    22 :

    上条さん高1で中2の日記なら2年前なのに19◯◯年というのも怖い
    親父の日記か?

    23 = 1 :

    上条(昔の俺……、適当すぎるだろ)

    19◯◯年 8月 10日

    暑い
                 終わり

    上条(記憶消し飛んで良かったのかもしれない……)

    24 = 21 :

    ホントにそうですね

    25 = 1 :

    上条「この性格はひどいな……アウレオルス戦での決意と革新はどうしたよ」

    19◯◯年 8月 10日

    それにしても厄介な体質だ
    右手の親指、薬指、人差し指、小指、中指の順に折り曲げると、右手は外れるなんて
    不幸だ
                 終わり

    上条「はぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああ!?」

    26 = 21 :

    20さん レベル4位になってますよ

    27 = 17 :

    >>22
    日記の中の上条さんも「不幸」って言葉を言ってるし、警備員<アンチスキル>って学園都市内の組織だから、ほぼ上条さんでしょ。

    28 = 21 :

    まじめに受け取ると怖いですね

    29 = 1 :

    上条「え? 嘘だろ!? なんだその体質!?」←右手を見つめる上条さん

    上条「……」ドキドキ

    上条「……ちょっ、ちょっと試してみようかな」ドキドキ

    カポッ

    上条「え?」

    上条「……」

    上条「……」

    上条「……え!?」

    30 = 1 :

    上条「……え?」

    禁書「とうま~上がったんだよ~……え?」

    上条「……」

    禁書「……」

    上条「……」

    禁書「……」

    上条「……マ、マジックショー! ジャジャーン!!」

    禁書「……眠すぎて幻覚でも見てるのかな? おやすみ……とうま」

    上条「……おやすみ」

    31 = 1 :

    風呂場に移った上条さん

    上条(うそだろ……マジで右手外れちゃったよ)←右手をはめようとする上条さん

    上条「あれ? 全然つかないよ! なにコレ!?」

    上条「うわっ! 右手無いのに不幸だ! 右手無いから不便で不幸だ!!」

    ペラッ

    上条(対処法! 対処法!!)

    19◯◯年 8月 11日

    近所のガキとキャッチボールした
    久しぶりに楽しかった
                       終わり

    上条「んな情報どうでもいいんだよ!!」

    32 = 1 :

    上条「このままくっつかなかったらやばいぞ、これ」

    19◯◯年 8月 12日

    我ながら自分の右手には驚かされる
    まさか、腕にくっつけて1回転ひねるとハマるなんて普通じゃない
    きっとどんなに探しても、世界に20人も居ないんじゃないか?
                                            終わり

    上条「俺だけだよ!!」

    33 = 17 :

    はずした時とは、反対の動作(巻き戻し)をすれば良いんじゃね?

    34 = 17 :

    >>33 の書き込みは無かった事にしてorz

    35 = 1 :

    禁書「とうま~うるさいんだよ……」

    上条「ああゴメン。静かにするわ」

    禁書「さっきとうまの右手が外れてる夢をみたんだよ……」

    上条「ははっ……夢でよかったな」

    禁書「うん。もし現実だったなら、イギリス聖教は学園都市に戦いを挑まなきゃならないんだよ」

    上条「重いよ! 俺のトンデモ体質一つで重すぎるよ!!

    禁書「……ホントに夢でよかった」

    上条「……」

    36 :

    >>33
    手がはずれてるから指動かせないだろ

    37 = 36 :

    >>36
    リロード忘れスマン

    38 = 18 :

    お前ら可愛いな

    39 = 1 :

    上条「なあ……もしホントに俺の右手が外せるようならどうなるんだ?」

    禁書「とうまを殺したり傷つける必要も全然無いから、倫理的に問題なくなるんだよ」

    上条「……それって」

    禁書「うん。当人の血を流させる必要のない私たちは、全力でその右手を手に入れるんだよ」

    上条「……」

    禁書「きっと学園都市も右手を死守するんだよ」

    上条「……もし、仮にだけど俺の右手がアタッチメント式だったら世界が動くな」

    禁書「冗談でもやめてほしいんだよ。不謹慎かも」

    上条「……ごめん」

    40 = 1 :

    禁書「おやすみ。とうま」

    上条「ああ、おやすみ。最後にひとつだけいいか?」

    禁書「なあに?」

    上条「もしもの話なんだけどさ……尻ポケットに入れた長財布的なノリでさ……」

    禁書「?」

    上条「俺が右手を落としたらどうする?」

    禁書「……とうまの右手を探すために、千人の術師が命を対価に捜索魔術を発動するんだよ」

    上条「……仮の話だからどうでもいいんだけどさ……キモに命じておくよ」

    禁書「……うん。仮の話だけど肝に命じておいて。おやすみ」

    41 = 1 :

    上条(うっわわわわわわわああああああああああああああああああああ!!)

    上条「俺の体質やべぇよ! ちょっとのドジで千人[ピーーー]事になっちゃうよ!!」

    上条(これはやばい! 対策をこうじないと、全面戦争だよ!!)

    ペラッ

    19◯◯年 8月 13日

    また右手落としちった
    不幸だなぁ
               終わり

    上条「おいぃぃぃぃぃいいいいいいいいい!! 100円200円の次元じゃねえんだよ!! 俺のバカ!!」

    42 = 1 :

    上条「くそっ! くそっ! くそっ!!」

    ペラッ

    19◯◯年 8月 14日

    例の肉体強化がお礼参りに来やがった
    また、あの技使っちゃったよ
    周囲に人が居なかったから良かったけど、半径300メートルが消し飛んじゃった
    不幸だ
                        終わり

    上条「だから何やったんだよ! 俺は!?」

    43 = 1 :

    上条「なんなんだよ昔の俺は!? 一方通行相手でも、もう少しは楽に勝てたんじゃないか!?」

    ペラッ

    19◯◯年 8月 15日

    ホント困った右手だよ
    左手でファニーボーンを強く押すと、右手が音速の3倍で発射するなんて
    まあ、こんな体質探せばいくらでもいるか
                             終わり

    上条「だから居ねえよ!!」

    44 = 1 :

    上条「って……え!? 音速の3倍って御坂のコイン並の速度じゃねえか!!」

    ガチャッ

    禁書「とうま~、ホントにうるさいんだよ」

    上条「悪いインデックス、ちょっと出かけてくるからゆっくり眠っててくれ」

    禁書「え? こんな時間に?」

    上条「こんな時間だからだよ! このままじゃ一生眠れねえよ!!」

    禁書「……よくわからないけど行ってらっしゃい」

    上条「俺が一番よくわからねえよ!!」

    45 = 1 :

    操車場

    上条(つか、右手並の質量を音速の3倍で撃ったらヤバくねえか?)

    デスカラ,ミサカハ

    上条「まあ、ココなら大丈夫だろ……って、ん?」

    御坂「ではまた明日」ピッ

    上条「今電話で誰かと話してなかったか」

    御坂「ただのお姉さまです。何も問題はありません」

    上条「……常ならつっこんでると思うけどいいや。一番ツッコミたいのは俺自信だから」

    御坂「?」

    46 = 1 :

    上条「なんでこんな所にいるんだ?」

    御坂「いえ、特に意味はありません。とミサカは首を横に振ります」

    上条「ごめんな、御坂妹。掘り下げる余裕が全くないんだ、俺」

    御坂「よくわかりませんが、ミサカに相談してみてはいかがですか? お力になれるかは別の話ですが」

    上条「……」

    御坂「……いらぬおせっかいだったのでしょうか?」

    上条「……あのさ、仮の話なんだけどさ。遊び半分で聞いてくれ」

    御坂「はい、解りました。とミサカは内心本気で耳を傾けます」

    上条「……俺の右手さ……どうやら音速の3倍の速度に耐えられるらしいんだ」

    御坂「……あなたのジョークを返す力量のないミサカを許してください」

    上条「いや……いいんだ」

    47 = 1 :

    上条「たださ、ひとつだけ教えてくれるか?」

    御坂「なんでしょうか? ミサカの知っていることであれば何でも教えましょう。とミサカは胸をはって答えます」

    上条「この操車場。周辺300メートルに人とか貴重なモノは置いてないよな?」

    御坂「はい。コンテナの中は食品だけですから問題ありません」

    上条「人も居るわけねえよな」

    御坂「はい。居るのはミサカ達だけです。とミサカは頬は赤くして、少しだけ期待の眼差しを送ります」

    上条「……せい」グリッ

    ┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”ド ド ド ド ド ド ーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!

    上条「……」

    御坂「……」

    上条「……」

    御坂「……」

    上条「……」

    御坂「……コレは夢でしょうか?」

    上条「……夢だったら嬉しいな」

    48 = 1 :

    御坂「あの……コンテナの中に入っていた雑貨が爆砕してしまったのですが」

    上条「……20台近く粉々になったな」

    御坂「……マジンガーZか何かのごっこ遊びでしょうか? とミサカは頬を引きつらせながら質問します」

    上条「ごっこ遊びでこんな芸当出来たら俺は地球を救ってるよ……スーパーマンになってるよ」

    御坂「……」

    上条「……」

    御坂「……コンテナ、メチャクチャですね」

    上条「……原型すら留めてねえな」

    御坂「……」

    上条「……」

    御坂「……右手は何処に行ったのでしょうか?」

    上条「……探さないと世界が終わっちゃう」

    49 :

    やばいこのSSは超期待できるぞ

    50 :

    「何だこのSS? ぶっとんでんなぁ……」


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