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元スレ俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
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―天魔の塔・再奥地―
紅緋竜「ギャオオオオ!」
翡翠竜「ガァアアアアア!」
蒼碧竜「グオオオオオオオ!」
長髪の男「アァ、つまんねぇ、なぁ」
ザンッ、ドサァ!
紅緋竜「ギオッ!?」
長髪「おっ、綺麗に腕が落ちたか」
長髪「デカくて頑丈ってだけで、トロ臭いし、魔物の中じゃマシってだけで頭も悪い」
長髪「人間と違って、信念や意地って奴も持ち合わせてねぇ。もう慣れちまったし、暇潰しにもならないか」
長髪「違うんだよなあ、俺の求めた闘いって奴はよお」ハァ
蒼碧竜「オ、オオ……」ブルッ
長髪「どうした? 竜って奴は、世界最強の種族なんだろ? もっとどっしり構えようぜ、興醒めだ」
紅緋竜「ギャオオオオ!」
翡翠竜「ガァアアアアア!」
蒼碧竜「グオオオオオオオ!」
長髪の男「アァ、つまんねぇ、なぁ」
ザンッ、ドサァ!
紅緋竜「ギオッ!?」
長髪「おっ、綺麗に腕が落ちたか」
長髪「デカくて頑丈ってだけで、トロ臭いし、魔物の中じゃマシってだけで頭も悪い」
長髪「人間と違って、信念や意地って奴も持ち合わせてねぇ。もう慣れちまったし、暇潰しにもならないか」
長髪「違うんだよなあ、俺の求めた闘いって奴はよお」ハァ
蒼碧竜「オ、オオ……」ブルッ
長髪「どうした? 竜って奴は、世界最強の種族なんだろ? もっとどっしり構えようぜ、興醒めだ」
―ある酒場―
長髪「……またテメェか、辛気臭い面見せんなよ」
女侯爵の部下「……たまには仕事をしたらどうか、筆頭騎士様」
長髪「つまんねぇんだよ。頼まれたから名前貸してやってるだけ感謝してくれや」
長髪「俺は名声も金もいらねンだわ」
女侯爵の部下「……竜種を屠れるS級冒険者を一人、殺してほしい」
長髪「……」ニマァ
長髪「いいねェ……そういうのを、待ってたんだよ」
長髪「……またテメェか、辛気臭い面見せんなよ」
女侯爵の部下「……たまには仕事をしたらどうか、筆頭騎士様」
長髪「つまんねぇんだよ。頼まれたから名前貸してやってるだけ感謝してくれや」
長髪「俺は名声も金もいらねンだわ」
女侯爵の部下「……竜種を屠れるS級冒険者を一人、殺してほしい」
長髪「……」ニマァ
長髪「いいねェ……そういうのを、待ってたんだよ」
槍使い「よし、このままとっとと別領地まで逃げるぞ!」
俺「お前……思い切りがいいな。この短期間でよく、こんな一級品の馬車まで……」
女の子「ど、どうして、こんな……」オドオド
俺(恐らく、彼女にとって貴族関係はトラウマだ。言わない方がいい)
俺(ここで槍使いの親の領有地まで逃げられれば、何も問題はない……!)グッ
俺「お前……思い切りがいいな。この短期間でよく、こんな一級品の馬車まで……」
女の子「ど、どうして、こんな……」オドオド
俺(恐らく、彼女にとって貴族関係はトラウマだ。言わない方がいい)
俺(ここで槍使いの親の領有地まで逃げられれば、何も問題はない……!)グッ
御者「あ、あの、後ろから付けて来る野盗団が……!」
槍使い「馬鹿な奴だ。ここには俺さんもいるっていうのに」スッ
俺「……いや、野盗じゃない」
槍使い「えっ」
女侯爵の部下「フ、フフ……借りを返させてもらうぞ俺ェ……」
俺「やはり、奴か……!」
俺(来るなら、領地境で僻地のここしかないと思っていた……)グッ
槍使い「馬鹿な奴だ。ここには俺さんもいるっていうのに」スッ
俺「……いや、野盗じゃない」
槍使い「えっ」
女侯爵の部下「フ、フフ……借りを返させてもらうぞ俺ェ……」
俺「やはり、奴か……!」
俺(来るなら、領地境で僻地のここしかないと思っていた……)グッ
俺「ちょっと待ってろ……騎乗兵くらい、片付けてやる。俺を降ろせ」
槍使い「そ、それはいくらなんでも……」
俺「ふんっ!」タン
ズサササササササァ!
槍使い「そ、そのまま跳んだ!?」
女の子「俺さん!?」
俺「来い! 全員ぶっ飛ばしてやる!」
俺(前の戦いで、精鋭は削ったはずだ。恐らく、雑兵の類……!)
女侯爵の部下「フ、フフフ……」
槍使い「そ、それはいくらなんでも……」
俺「ふんっ!」タン
ズサササササササァ!
槍使い「そ、そのまま跳んだ!?」
女の子「俺さん!?」
俺「来い! 全員ぶっ飛ばしてやる!」
俺(前の戦いで、精鋭は削ったはずだ。恐らく、雑兵の類……!)
女侯爵の部下「フ、フフフ……」
俺「……」
騎乗兵A「馬鹿め、踏み殺してや……」
俺「……」シュンッ
騎乗兵A「え、消え……」
馬「ヒイイインッ!」ドサァッ
騎乗兵B「い、一瞬で回避して、馬の脚を斬り飛ばした!?」
騎乗兵C「こ、これがS級冒険者の動き……!」
槍使い「よ、よし! 馬車を止めてくれ! 俺も参戦する!」
御者「は、はい!」
俺「決着をつけてやるよ、小悪党」ギロッ
女侯爵の部下「…………」
騎乗兵A「馬鹿め、踏み殺してや……」
俺「……」シュンッ
騎乗兵A「え、消え……」
馬「ヒイイインッ!」ドサァッ
騎乗兵B「い、一瞬で回避して、馬の脚を斬り飛ばした!?」
騎乗兵C「こ、これがS級冒険者の動き……!」
槍使い「よ、よし! 馬車を止めてくれ! 俺も参戦する!」
御者「は、はい!」
俺「決着をつけてやるよ、小悪党」ギロッ
女侯爵の部下「…………」
騎乗兵B「ぐああああああっ!」ドサッ
俺「さあ、次はどいつだ! 同時か!」
長髪「なんだ……こンなもんかよ」ヒョイ
俺「なんだアイツ、馬を降りて……」
キィイイイン!
俺「ぐ、お、重い……!? 嘘だろ、聖剣のステータス補正があるんだぞ!?」
長髪「ま、期待し過ぎただけで上玉か」
俺「さあ、次はどいつだ! 同時か!」
長髪「なんだ……こンなもんかよ」ヒョイ
俺「なんだアイツ、馬を降りて……」
キィイイイン!
俺「ぐ、お、重い……!? 嘘だろ、聖剣のステータス補正があるんだぞ!?」
長髪「ま、期待し過ぎただけで上玉か」
槍使い「はああああっ!」ドスッ
騎乗兵D「こ、こいつ……!」
槍使い「そんなもんかよ……へへ……」ゼェゼェ
女侯爵の部下「そこそこやると思ったら、伯爵家の放蕩息子か」ププッ
槍使い「部下がやられてるのに、随分余裕……」
ドゴォオオオン!
槍使い「な、俺さんが地面に叩きつけられて……!」
長髪「はあ…ただの武器の加護頼みかよ」
長髪「ま、40点、てとこか。人間にしちゃあいい反応と力だが、技量がカスなンだわ」
騎乗兵D「こ、こいつ……!」
槍使い「そんなもんかよ……へへ……」ゼェゼェ
女侯爵の部下「そこそこやると思ったら、伯爵家の放蕩息子か」ププッ
槍使い「部下がやられてるのに、随分余裕……」
ドゴォオオオン!
槍使い「な、俺さんが地面に叩きつけられて……!」
長髪「はあ…ただの武器の加護頼みかよ」
長髪「ま、40点、てとこか。人間にしちゃあいい反応と力だが、技量がカスなンだわ」
槍使い「俺さんっ!」
女侯爵の部下「ハハハハハ! 長髪に勝てるわけないだろうが!」
女侯爵の部下「こいつは剣聖の称号を持つ、この国の……いや、世界最強の剣士だぞ!」
長髪「で、そいつもついでに斬ればいいのか?」
槍使い「く、くそっ!」ダッ
長髪「やれやれ……力量の差もわかんねえのか。こんな小僧くらい、そっちで処理しろよな」シュッ
キイイイン!
俺「…………」ゼェゼェ
槍使い「お、俺さん!」
槍使い「生きてたんですね! そいつは、二人掛かりで……!」
俺「馬鹿野郎が! とっとと馬車に戻って逃げろ!」
槍使い「えっ……」
女侯爵の部下「ハハハハハ! 長髪に勝てるわけないだろうが!」
女侯爵の部下「こいつは剣聖の称号を持つ、この国の……いや、世界最強の剣士だぞ!」
長髪「で、そいつもついでに斬ればいいのか?」
槍使い「く、くそっ!」ダッ
長髪「やれやれ……力量の差もわかんねえのか。こんな小僧くらい、そっちで処理しろよな」シュッ
キイイイン!
俺「…………」ゼェゼェ
槍使い「お、俺さん!」
槍使い「生きてたんですね! そいつは、二人掛かりで……!」
俺「馬鹿野郎が! とっとと馬車に戻って逃げろ!」
槍使い「えっ……」
槍使い「そ、そんな……俺さんだって、全然歯が立っていないじゃないか! 一人じゃ……」
俺「お前なんかいても変わるわけねえだろうが自惚れるな!」
槍使い「そ、そんなことはやってみないとわからないだろうが!」
俺「ふざけたこと言ってるんじゃねえ! お前が死んだら、誰がこいつらからあの子を守る! 誰があの子を幸せにする!」
槍使い「え……」
槍使い「お、俺さん、それ……そんな、あの子になんて説明すれば……」ジワッ
女侯爵の部下「おい長髪、早く俺とそこの雑魚を片付けて、馬車を襲え!」
長髪「へいへい……」シュッ
俺「速く行けぇっ!」
俺「お前なんかいても変わるわけねえだろうが自惚れるな!」
槍使い「そ、そんなことはやってみないとわからないだろうが!」
俺「ふざけたこと言ってるんじゃねえ! お前が死んだら、誰がこいつらからあの子を守る! 誰があの子を幸せにする!」
槍使い「え……」
槍使い「お、俺さん、それ……そんな、あの子になんて説明すれば……」ジワッ
女侯爵の部下「おい長髪、早く俺とそこの雑魚を片付けて、馬車を襲え!」
長髪「へいへい……」シュッ
俺「速く行けぇっ!」
俺「あああああああああっ!」シュッシュッシュ
長髪「へえ、まだそんな気力があるのか」ニイ
槍使い「すいません……俺さん、すいません!」ダッ
女侯爵の部下「クッ! くそ、なら私が直々に、あの駄目貴族も馬車も始末してやる!」バッ
俺「ぐっ……!」
長髪「……おめ、無粋なンだわ」ザンッ
女侯爵の部下「えっ……ど、どうして私が、斬られ……?」
俺「なっ……」
長髪「へえ、まだそんな気力があるのか」ニイ
槍使い「すいません……俺さん、すいません!」ダッ
女侯爵の部下「クッ! くそ、なら私が直々に、あの駄目貴族も馬車も始末してやる!」バッ
俺「ぐっ……!」
長髪「……おめ、無粋なンだわ」ザンッ
女侯爵の部下「えっ……ど、どうして私が、斬られ……?」
俺「なっ……」
俺「な、何のつもりだ!」
長髪「これでよそ見しなくていいだろ?」ククク
長髪「シンプルでいいじゃねェか。お前が俺を殺れれば、馬車は無事だ」
長髪「だが、俺が勝てば、あの馬車の奴は追いついて全員殺してやる」
長髪「もっと本気を出せよ。久々に楽しめそうなンだわ、お前」ニイイイ
俺(こいつ……狂ってやがる)ゾオオ
長髪「これでよそ見しなくていいだろ?」ククク
長髪「シンプルでいいじゃねェか。お前が俺を殺れれば、馬車は無事だ」
長髪「だが、俺が勝てば、あの馬車の奴は追いついて全員殺してやる」
長髪「もっと本気を出せよ。久々に楽しめそうなンだわ、お前」ニイイイ
俺(こいつ……狂ってやがる)ゾオオ
長髪「どうしたァ!? そんなもんかぁあああ!?」
キィンキィン!
ガッ!
俺「ぐはっ!」
俺(速さも、力の、俺の方が……いや、聖剣の加護の方が勝ってる……)
俺(でも……動きが尽く読まれてるんだ……)
俺(俺みたいな紛い物じゃ、こんな本物の化け物には勝てないのか……?)
長髪「どうしたァ! 終わりじゃねぇだろおおお! オメェが死んだら、全員惨殺してやるぞおおお! どうしたああああ!」
キンキンキンキン!
俺(いや、そんなこと考えてる場合じゃない。勝つしかないんだ!)
キィンキィン!
ガッ!
俺「ぐはっ!」
俺(速さも、力の、俺の方が……いや、聖剣の加護の方が勝ってる……)
俺(でも……動きが尽く読まれてるんだ……)
俺(俺みたいな紛い物じゃ、こんな本物の化け物には勝てないのか……?)
長髪「どうしたァ! 終わりじゃねぇだろおおお! オメェが死んだら、全員惨殺してやるぞおおお! どうしたああああ!」
キンキンキンキン!
俺(いや、そんなこと考えてる場合じゃない。勝つしかないんだ!)
この手の英雄願望の自己陶酔なんだか
ヒロインが物語の主役になっちゃってる変則女向けなのかって系統って
ワナビ大好きだよな
ヒロインが物語の主役になっちゃってる変則女向けなのかって系統って
ワナビ大好きだよな
俺「頼む……聖剣……俺の全部を投げ出していい……」
俺「だからっ! こいつにだけは勝たせてくれっ!」ザンッ
長髪「……おっと」スッ
長髪「俺が避けることになるとはな。今のはそれなり……」ポタッ
長髪「……ア、血……?」
俺「だからっ! こいつにだけは勝たせてくれっ!」ザンッ
長髪「……おっと」スッ
長髪「俺が避けることになるとはな。今のはそれなり……」ポタッ
長髪「……ア、血……?」
俺「掠り傷だが……ようやく当たった……」ゼェゼェ
長髪(こいつ、戦いの中で、急成長してやがる……)
俺「勝負はここから……」
長髪「いい、いいねェ……60点をくれてやる」ニィィィ
俺「っ!」ゾクッ
長髪「これでようやく、俺も本気で戦える」
俺「……は?」
長髪「ここからは一切手ェ抜かねぇから、すぐ死ぬんじゃねえぞ」
長髪(こいつ、戦いの中で、急成長してやがる……)
俺「勝負はここから……」
長髪「いい、いいねェ……60点をくれてやる」ニィィィ
俺「っ!」ゾクッ
長髪「これでようやく、俺も本気で戦える」
俺「……は?」
長髪「ここからは一切手ェ抜かねぇから、すぐ死ぬんじゃねえぞ」
俺「あああああああああっ!!」
キンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!
長髪(この感覚だ……)
長髪(アア、ずっと忘れていた)
長髪(ひ弱な雑魚共への一方的な狩りじゃあねぇ)
長髪(魔物みたいな抜け殻相手じゃねェ)
長髪(信念と意地の伴った相手との、ホンモノの命の奪い合い)ニィィィ
キンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!
長髪(この感覚だ……)
長髪(アア、ずっと忘れていた)
長髪(ひ弱な雑魚共への一方的な狩りじゃあねぇ)
長髪(魔物みたいな抜け殻相手じゃねェ)
長髪(信念と意地の伴った相手との、ホンモノの命の奪い合い)ニィィィ
俺「…………」ゼェゼェ
キンキンキンッ!
長髪「わかってんだろ、もう」
長髪「オメェは凄い速さで成長してやがるが……」
長髪「俺に会うのが十年早かったンだわ」ザシュッ
俺「ぐはっ!」
キンキンキンッ!
長髪「わかってんだろ、もう」
長髪「オメェは凄い速さで成長してやがるが……」
長髪「俺に会うのが十年早かったンだわ」ザシュッ
俺「ぐはっ!」
俺(ここで……負けられないんだ……!)
俺(俺の、命に代えても……!)
俺「うおおおおおおおおおおおおっ!」
長髪(自棄の猛進……じゃなくて、勢いで俺を背後の崖に叩き落とすのが狙いか)チラッ
長髪「有利な場所に誘導しようって考えは悪くなかったが……ンな手で俺をヤレると本気で……」ガッ
俺(剣を弾かれたっ!)
長髪「思ってたのかァ!」ザクッ
俺(俺の、命に代えても……!)
俺「うおおおおおおおおおおおおっ!」
長髪(自棄の猛進……じゃなくて、勢いで俺を背後の崖に叩き落とすのが狙いか)チラッ
長髪「有利な場所に誘導しようって考えは悪くなかったが……ンな手で俺をヤレると本気で……」ガッ
俺(剣を弾かれたっ!)
長髪「思ってたのかァ!」ザクッ
これ異世界きてから1ヶ月らしいしまだ序盤だよね
長髪「これで終わりだな。ま、七十点やっても……」
俺(ここだ!)
俺「うおおおおおおおおッ!」
長髪「……ア?」
ドンッ!
長髪「うぐっ!」
長髪「……自分ごと、崖に……?」
俺「俺と心中してもらうぞ……!」
俺(ここだ!)
俺「うおおおおおおおおッ!」
長髪「……ア?」
ドンッ!
長髪「うぐっ!」
長髪「……自分ごと、崖に……?」
俺「俺と心中してもらうぞ……!」
キンキンキンはネタでやってるのか判別できないからやめろ
長髪(大した覚悟なンだわ……まさか、道連れを狙って来るとはな)
長髪(だが……大人しくこのまま落ちてはやらねンだわ)スッ
長髪(剣を崖壁に突き立てて、途中で止まって這い上がってやる!)ガッ
ガリガリガリガリガリ
長髪「久々にゾクゾクさせられたンだわ」
長髪「いいぜ……最高点数、八十点をくれてやる」
長髪(だが……大人しくこのまま落ちてはやらねンだわ)スッ
長髪(剣を崖壁に突き立てて、途中で止まって這い上がってやる!)ガッ
ガリガリガリガリガリ
長髪「久々にゾクゾクさせられたンだわ」
長髪「いいぜ……最高点数、八十点をくれてやる」
長髪「結構下まで落ちちまったな。この高さはちっと骨が折れる……」
俺「うおおおおおおっ!」バッ
長髪「……は?」
長髪(落下しながら、剣を構えてやがる!?)
長髪(正気じゃねえ!)ゾォッ
俺「これで終わりだ化け物野郎!」
長髪「…………」ゾクゾクゾク
長髪「上等だ……返り討ちにしてやンだわ!」
俺「うおおおおおおっ!」バッ
長髪「……は?」
長髪(落下しながら、剣を構えてやがる!?)
長髪(正気じゃねえ!)ゾォッ
俺「これで終わりだ化け物野郎!」
長髪「…………」ゾクゾクゾク
長髪「上等だ……返り討ちにしてやンだわ!」
俺「うおおおおおおおおおおっ!」
キンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!
長髪「らぁああああああああっ!」
キンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!
カァンッ!
俺「ぐっ!」
長髪「死にやがれェェェェエエッ!」
ゴッ!
長髪(ぐっ……崖の凹凸に、足が……!)
俺(……ここしかないっ!)スッ
ドスッ
キンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!
長髪「らぁああああああああっ!」
キンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!
カァンッ!
俺「ぐっ!」
長髪「死にやがれェェェェエエッ!」
ゴッ!
長髪(ぐっ……崖の凹凸に、足が……!)
俺(……ここしかないっ!)スッ
ドスッ
長髪「オ、メ……」
長髪「百点なンだわ……」ゴフッ
長髪「」
俺「勝った、のか?」ゼェゼェ
俺「ふ、ふふ……」
俺「槍使い、あの子は頼んだぞ……」
ゴシャッ
長髪「百点なンだわ……」ゴフッ
長髪「」
俺「勝った、のか?」ゼェゼェ
俺「ふ、ふふ……」
俺「槍使い、あの子は頼んだぞ……」
ゴシャッ
マンドラゴラ病って見たことあるな…転載か?
これからここだここだこれで終わりだここしかないって天丼好きすぎだろ
―三日後―
槍使い「まだ見つからないのか!」
部下「お、お待ちください時期領主様」
部下「崖が険しすぎてまともに調べられませんし、それに、この崖に落ちたとも限りませんし……」
槍使い「血痕からして、ここから落ちたとしか思えないだろうが!」
部下「見つかっても生きているはずはありませんし、急がなくても……」
槍使い「だとしても、一日でも早く遺体を引き上げなければならない! 俺と妻の恩人なのだ!」
槍使い「まだ見つからないのか!」
部下「お、お待ちください時期領主様」
部下「崖が険しすぎてまともに調べられませんし、それに、この崖に落ちたとも限りませんし……」
槍使い「血痕からして、ここから落ちたとしか思えないだろうが!」
部下「見つかっても生きているはずはありませんし、急がなくても……」
槍使い「だとしても、一日でも早く遺体を引き上げなければならない! 俺と妻の恩人なのだ!」
部下「……その件についても、考え直してください」
女の子「…………」
部下「この娘……元娼館の嬢で性奴隷で、おまけに某家の隠し子だというじゃありませんか」
部下「スキャンダルのデパートですよ」
槍使い「俺は、あの人からあの子を任されたのだ! そしてこの世界にデパートなぞあるかっ!」
槍使い「つまらんことばかり言っていないで、早く捜せ!」
部下「うう……ようやく戻ってきてくださったと思えば、また無茶なことを……」
女の子「…………」
部下「この娘……元娼館の嬢で性奴隷で、おまけに某家の隠し子だというじゃありませんか」
部下「スキャンダルのデパートですよ」
槍使い「俺は、あの人からあの子を任されたのだ! そしてこの世界にデパートなぞあるかっ!」
槍使い「つまらんことばかり言っていないで、早く捜せ!」
部下「うう……ようやく戻ってきてくださったと思えば、また無茶なことを……」
部下2「時期領主様、崖下で、人が見つかりました!」
女の子「!」
槍使い「本当か!?」
部下2「はい」
部下2「……それから……信じられないことに、生きています」
女の子「えっ……?」
槍使い「……な、なんだと?」
女の子「!」
槍使い「本当か!?」
部下2「はい」
部下2「……それから……信じられないことに、生きています」
女の子「えっ……?」
槍使い「……な、なんだと?」
部下2「は、はい。重傷ではありましたが……」
部下2「横に、不自然な形に折れた聖剣がありまして……」
部下2「恐らくは、身代わりになったのではないかと」
女の子「すっ、すぐに、すぐに会わせてください!」
女の子「私っ、まだ、まともにお礼も……!」
槍使い「お、俺もだ!」バッ
部下2「横に、不自然な形に折れた聖剣がありまして……」
部下2「恐らくは、身代わりになったのではないかと」
女の子「すっ、すぐに、すぐに会わせてください!」
女の子「私っ、まだ、まともにお礼も……!」
槍使い「お、俺もだ!」バッ
神父「槍使い様よ、あなたは彼女と永遠の愛を誓いますか?」
槍使い「は、はみ、はい! 誓います!」
女の子「……」クスッ
シーン
プププ
イマ,ジキリョウシュサマ,スゴイカミカタシタナ
ククッ
槍使い「わ、笑わなくていいじゃないか!」アセアセ
女の子「ご、ごめんなさい、ごめんなさい、笑ってはいけないと思うと余計に……!」アセアセ
槍使い「は、はみ、はい! 誓います!」
女の子「……」クスッ
シーン
プププ
イマ,ジキリョウシュサマ,スゴイカミカタシタナ
ククッ
槍使い「わ、笑わなくていいじゃないか!」アセアセ
女の子「ご、ごめんなさい、ごめんなさい、笑ってはいけないと思うと余計に……!」アセアセ
俺「…………はぁ」
奴隷商人「なんだい? このめでたい日につまらない欠伸なんかして。つまみ出されるよ」
俺「なんでお前いるんだ……?」
俺「よく見たら白魔導士のおっさんもいるし……」
俺(おっさん、号泣してやがる。藪治療でぼったくろうとしてたくせに……)
奴隷商人「恩人として招待されたからね」
奴隷商人「もっともあの子を売り買いしてたのアタシなんだけど」
俺「…………」
奴隷商人「なんだい? このめでたい日につまらない欠伸なんかして。つまみ出されるよ」
俺「なんでお前いるんだ……?」
俺「よく見たら白魔導士のおっさんもいるし……」
俺(おっさん、号泣してやがる。藪治療でぼったくろうとしてたくせに……)
奴隷商人「恩人として招待されたからね」
奴隷商人「もっともあの子を売り買いしてたのアタシなんだけど」
俺「…………」
奴隷商人「それより、どうしたのさ」
俺「……俺の力は全部、もらいものだったんだよ」
奴隷商人「へえ」
俺「驚かないのか?」
奴隷商人「まあ不相応な力だったし、そんなところだと思ってたさ」
俺「ずばずば言いやがって……」
俺「……とにかく、それが全部なくなっちまったんだよ」
奴隷商人「ふうん、そうかい」
俺「……俺の力は全部、もらいものだったんだよ」
奴隷商人「へえ」
俺「驚かないのか?」
奴隷商人「まあ不相応な力だったし、そんなところだと思ってたさ」
俺「ずばずば言いやがって……」
俺「……とにかく、それが全部なくなっちまったんだよ」
奴隷商人「ふうん、そうかい」
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