元スレ俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
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51 = 1 :
俺「お、お前は、あのときの……」
奴隷商人「随分ヘンな奴があちこち奔走してるって、噂になっててね」
奴隷商人「そういやお釣りを忘れたマヌケな人がいたなって、思い出したのさ」ドサッ
俺「!」
奴隷商人「七十五万ゴールドだ」
俺「な、なんで……!」
奴隷商人「ぼったくったって言われちゃ、看板に傷がつくのさ。アタシの店は、信用が売りなんでね」
俺「ど、奴隷商人さん!」ジワア
52 = 1 :
俺「ありがとうございます! これで、これで、この子を助けられます!」バッ
奴隷商人「甘いね」
俺「えっ」
奴隷商人「お前の頼ろうとしてる奴は、腕は確かだが、タカリで有名な奴さ」
俺「……そ、そんな。でも、腕は確かなんですよね?」
奴隷商人「馬鹿言うんじゃない。それじゃ、旦那が報われないさ」
奴隷商人「契約に私が付き添ってやる。引き受けるって言質は取ってるし、逃げるには旦那は奇人で有名すぎる」
奴隷商人「あの強欲怠惰にきっちり働かせてやろうじゃないか」
俺「ほ、本当ですか!」
53 = 1 :
俺「ありがとうございます、本当に」
奴隷商人「いいってことさ、惚れた弱みって奴だね」
俺「えっ……?」
奴隷商人「フフ、なんでもないよ」
女の子「…………」ジー
女侯爵の部下「クソ……あのガキ、【便所の穴】行きになった後の行方が追えない……!」
女侯爵の部下「このままじゃあ、私があの吸血侯爵に殺されてしまう」ゾオッ
俺(なんだ今の人、凄い怖い顔してたが……)
54 = 1 :
―宿屋二階―
俺「こ、この子を診てほしいんだ。約束の百万ゴールドもある……」
デブ「ほほう、やるじゃないか、チミ」ニマァ
デブ(罠にかかりやがって……ケツの毛まで毟って、自殺するまで搾り取ってやる)ニチャア
奴隷商人「アンタの注文通り、魔縛りの契約書を用意しておいてやったよ」 バンッ
デブ「な……最大、二百万ゴールド!?」
デブ「ち、違う、一日ごとに五十万ゴールドだ!」
55 = 1 :
奴隷商人「アンタの腕を見込んでも、妥当な値段だと思うがね」ハァ
デブ「な、何日拘束されるかわからないんだぞ! この私の時間を取るということの意味の重さがわかっておらんな!」
俺「……う」
奴隷商人「高名な白魔導士様が、随分と汚い商売やってるもんだね。洗えば他にもボロが出るんじゃないのかい?」ギロッ
デブ「ぐ……き、貴様!」
奴隷商人「受けてもらえるね」
デブ「……こ、このアマ……」
56 = 1 :
デブ「わ、わかった、引き受けよう……」ガクッ
女の子「お、俺さ……」パァッ
俺「や、やった! やったあ!」ブワァ
奴隷商人「アンタもいい歳だろうに、そう人前で外聞なく泣きなさんな」
俺「だ、だって、俺もう、本当に駄目かと思ってて……! ぐすっ! お、お願いします! この子をお願いします!」バッ
デブ「……フン、魔縛りの契約を結んだんだ。手は抜かんよ」
57 = 1 :
―一週間後―
女の子「俺さん……」ヒョコッ
俺(顔色、よくなってる……)
◆◆
種族:ヒューマン
年齢:15
性格:健気、気弱
病気:なし
経験:2031人
特筆:将来の夢は俺さんのお嫁さん
◆◆
俺「よ、よかった……病気がなくなってる」ヘタッ
俺「う、うう~」ヘタッ
女の子「お、俺さん!? 泣かないで!」オロオロ
俺「だ、だって……!」
デブ「…………」
58 :
これで売るんだろ
懐かしいな
59 = 1 :
俺「本当に、ありがとうございました。貴方がいなければ、あの子はどうなっていたか」
デブ「……まさか、本当に何の縁の所縁もない奴隷だったとはな」
俺「…………」
デブ(こんな人間が、まだこの国にいたとはな。それに引き換え、私は……)
デブ「一目惚れか、苦労する性分だな。ああ、安仕事を負っちまった。どこぞで幸せにでもなんでもなるがいい」フンッ
俺「……」
俺「そういうのとは、少し違うんです」
デブ「なに?」
60 = 1 :
俺「確かに最初は、適当に女を買いたくて奴隷市場をうろついてたんです」
俺「俺は本当にロクデナシで、何も考えてなくて、たまたま力を手にしても誰にも必要とされない奴で……」
デブ「…………」
俺「でもあの時、この子を純粋に、一人の人間として助けてあげたいって、思えたんです」
俺「こんなに人のために頑張ったのは、正直これが初めてです。救われたのは、俺の方だったかもしれません」
デブ「……そうか」
デブ「これからどうするんだ? やはり、あの子と結婚するつもり……」
俺「いやいや、まさか」
デブ「む?」
61 = 45 :
見てるぞ
62 = 1 :
デブ「それはどういう……」
俺「……俺はもうおっさんですからね。娘くらいの歳の女の子に、恩を被せて結婚迫る様な真似はできませんよ」
デブ「し、しかし、あの子も慕って……」
俺「今は、そうでしょう」
俺「でもあの子も、目を開けてゆっくり周囲を見たら、もっと適した相手が見つかると思いますよ」
デブ「…………そんなものか」
デブ「お前、いい奴だな」
俺「……正直、色んな事は考えます。でも、今は、自分を卑下せずに真っ直ぐ生きてみたいって思えたんだ」
63 = 1 :
俺「こういうふうに、街を歩いたことはなかったな」
女の子「はい! あれもこれも、全部俺さんのお陰です!」
俺「……別に、そこまで気負わなくてもいいんだぞ」
槍使い「あ、お前は以前の」
俺「その節は助かったよ。おかげでこの子を助けることができた」
女の子「この方は……?」
俺「あの大柄の白魔導士を勧めてくれた人だ」
女の子「あ、ありがとうございました!」ペコッ
槍使い(か、可愛い……)ドキッ
俺(…………)
64 :
俺さんとデブが組めば奴隷ロンダで大儲け出来そうだな
65 :
なろうで連載しろ
66 = 45 :
いい話だけどこのままハッピーで終わる気がしない
67 = 1 :
女侯爵の部下「……フ、フフ、ようやく見つけたぞ……」
女侯爵の部下「これで私の首も繋がる」
女侯爵の部下「しかし……まさか、【聖剣】持ちの護衛付きとはな」チッ
女侯爵の部下「使える部下を集めて、折を見て囲んでしまうか」
女侯爵の部下「……女侯爵様の領地から外れては、下手に兵やら暗殺やらは使えなくなる」
女侯爵の部下「気取られる前に、【聖剣】持ちを殺し、あの女を女侯爵様に引き渡さねば!」
68 = 1 :
女の子「…………」
俺「どうした? 浮かない顔をして」
女の子「実は、あの方からその、また二人で食事を取らないかと誘われてしまいまして……」
俺「槍使いの奴か。いいじゃないか、ハンサムだし、根がいい奴なのは保証する。年齢だってお前と近い」
俺「そこらの冒険者みたいに荒くれ者じゃなく、教養がある。文字の読み書きだってできる」
女の子「でも……」
69 = 1 :
俺「それに、実は遠方の貴族の長男だというじゃないか」
俺「今は家との連絡は断って冒険者として生きているようだが、いずれ元の鞘に戻るかもしれない」
女の子「わ、私は、俺さんが……」
俺「食事くらい一緒に行ってやれ。それとも、槍使いは嫌いか?」
女の子「そうじゃ、ないけれど……」
70 = 1 :
俺「最近はどうだ?」
槍使い「あ、ああ、実はその、贈り物をしたいんだが……好きなものか何か、わからないだろうか?」
俺「そういえば、装飾品屋をよく羨ましそうに見ているな……」
俺「あいつは緑色が好きなんだ。上手く見繕ってやれ」
槍使い「か、感謝する、お義父さん!」バッ
俺「誰がお義父さんだ誰が!」
71 = 1 :
槍使い「で、でも、いいんですか? その……」
俺「別に俺が止める理由はないだろう。父親でさえないんだからな」ハア
俺「……ただ、お前があいつを傷つけることがあったら、絶対に許さないからな。手を出すつもりなら、責任はきっちり取ってもらう」ジャキ
槍使い「わ、わかっている!」
俺「欲を言えば、冒険者なんていつ死ぬかわからない仕事はやめて、貴族に戻ってほしいんだがな」
槍使い「…………」
72 :
俺の股間の槍を使うかい?
73 = 1 :
女の子「か、かわいい……ですか?」
俺「ああ、よく似合ってるよ」
女の子「えへへへ……」
俺「槍使いからもらったのか?」
女の子「はい!」
女の子「それから、実は……その……」
俺「…………」
俺「プロポーズでもされたか?」
女の子「っ!!」
俺(あいつもせっかちな奴だな)ニマッ
74 = 1 :
俺(幸せ……だな)
俺(まさか、俺がこんな気持ちに浸れる時が来るなんて、思ってもみなかった)クスッ
俺「……!」ピクッ
女の子「俺さん?」
俺「……お前、今日は槍使いの奴に泊めてもらえ」
女の子「え? そ、そんな……」カアッ
俺「いいか? これは冗談なんかじゃない、真っ直ぐ表通りまで行って振り返るな」
75 = 1 :
女の子「お、俺さん……? は、はい!」ダッ
俺「……出て来いよ」
女侯爵の部下「おや、よく気が付きましたねぇ。私達に気付いていて逃げないなんて、大したものですよ」バッ
俺「達……?」
兵A「俺達には気づいてなかったのか」クク
兵B「残念だったなぁ、おっさん。これも仕事だから、恨まないでくれよ」ニヤニヤ
俺(……十人!)
76 = 1 :
女侯爵の部下「いかに【聖剣】持ちとは言え、精鋭兵十人を相手にはできないでしょう」クク
俺(武器も防具も、整ってる。手入れもされてる)
俺(……冒険者やゴロツキじゃない、貴族の兵だ!)ツー
俺「お前ら、何が狙いだ!」
女侯爵の部下「貴方がいけないんですよ。余計なガキに色欲を出すから、厄介ごとに巻き込まれるのです」ニイ
俺「余計な、ガキ……?」
77 = 1 :
女侯爵の部下「とっとと殺してしまえ! こいつさえ片付ければ、あの小娘はどうとでもなる!」
兵A「任せてください!」サッ
兵B「油断はしませんよ、確実に仕留めてやります!」シュンッ
ブンッ
兵A「がぁっ!」
兵B「ぐぼ……お、俺の足! 脚がァ!」
俺「……あいつを殺させるつもりはない。死ぬ覚悟がある奴だけ掛かってこい」ジャキンッ
女侯爵の部下「なんだと…?」
78 = 1 :
俺「…………」ハァハァ
女侯爵の部下「なんだと……? 精鋭兵十人が、敗れたのか……?」
女侯爵の部下「私は、夢でも見ているのか……?」
俺(さすがに、体力が続かない……血もかなり流した)ゼェゼエ
俺「どうする? お前はやらないのか?」
女侯爵の部下「う、うぐ……や、やってやる! 貴様も既に死にかけじゃないか! やってやるぞおっ!」シャキン
俺「…………」ギロッ
女侯爵の部下「うっ、うわあああああっ!」ダッ
俺(いった、か……)
俺(……随分、きな臭いことになってきたな)
79 :
これなんか前も見たぞ
81 :
つづけたまへ
82 :
続きまだ?
83 :
は?
ここで止めんのはやめろよ
84 :
おい読んでるんだから続けろよ
85 = 81 :
はようせい
87 :
パンツ脱いで待ってる
88 :
いいぞ
89 = 82 :
まだ?
90 = 26 :
落とすな
92 = 1 :
女の子「俺さん、大丈夫ですか?」オロオロ
俺「……ああ、手当してもらったおかげで随分よくなったよ」
俺「今日、明日はこのまま寝させてもらうけどな」
俺「悪いな、ゴロツキがいたから根性直してやろうと思ったら、このザマだよ」ハッ
女の子「……危険なことは、しないでくださいね。俺さんがいなくなったら私、どうすればいいのか……」グスッ
槍使い「…………」
俺「いたのか、お前」
槍使い「少し、俺さんと二人で話したいことがある。席を外してくれ」
女の子「え……? わ、わかりました」ペコッ
93 = 1 :
槍使い「どういうことだ?」
俺「…………」
槍使い「竜種を一人で仕留めたS級冒険者の貴方が、たかだかゴロツキ相手に苦戦するとは思えないのだが」
俺「……お前、あいつのこと好きか?」
槍使い「え……? あ、ああ、そりゃあもう!」ダンッ
俺「命を懸けて、持ってるもん全部放り出して守れって言われて、頷けるか?」
槍使い「え……?」
94 = 1 :
俺「……無茶なこと言っちまったな、忘れてくれ」
槍使い「…………で、できる」
俺「!」
槍使い「できるって言ったんだ! やってやるさ! 俺のことを見縊ってくれるな!」グッ
俺「……」
槍使い「……」フーフーッ
俺「そっか、ありがとうな」ニコッ
槍使い「あ、ああ! 礼には及ばんともさ!」
95 = 1 :
俺「……あいつは、多分だが、貴族か、それに準ずる権力持ちに狙われている」
俺「相手は、街中で兵を嗾けることもいとわない連中だ」
槍使い「な……!」
俺「実家に帰って貴族に戻って、正式にあいつを娶ってやってくれ」バッ
槍使い「お、俺があの子を……」
俺「そうすれば、連中も手出しはしづらくなるはずだ」
俺「……もっとも、もしかしたら以降も何かの嫌がらせを受けるかもしれないがな」
槍使い「…………」
俺「さすがに……呑めないか」
槍使い「わ、わかった! やってみせる!」
96 = 1 :
―天魔の塔・再奥地―
紅緋竜「ギャオオオオ!」
翡翠竜「ガァアアアアア!」
蒼碧竜「グオオオオオオオ!」
長髪の男「アァ、つまんねぇ、なぁ」
ザンッ、ドサァ!
紅緋竜「ギオッ!?」
長髪「おっ、綺麗に腕が落ちたか」
長髪「デカくて頑丈ってだけで、トロ臭いし、魔物の中じゃマシってだけで頭も悪い」
長髪「人間と違って、信念や意地って奴も持ち合わせてねぇ。もう慣れちまったし、暇潰しにもならないか」
長髪「違うんだよなあ、俺の求めた闘いって奴はよお」ハァ
蒼碧竜「オ、オオ……」ブルッ
長髪「どうした? 竜って奴は、世界最強の種族なんだろ? もっとどっしり構えようぜ、興醒めだ」
97 = 1 :
―ある酒場―
長髪「……またテメェか、辛気臭い面見せんなよ」
女侯爵の部下「……たまには仕事をしたらどうか、筆頭騎士様」
長髪「つまんねぇんだよ。頼まれたから名前貸してやってるだけ感謝してくれや」
長髪「俺は名声も金もいらねンだわ」
女侯爵の部下「……竜種を屠れるS級冒険者を一人、殺してほしい」
長髪「……」ニマァ
長髪「いいねェ……そういうのを、待ってたんだよ」
98 = 29 :
エッチなシーンは?
99 = 1 :
槍使い「よし、このままとっとと別領地まで逃げるぞ!」
俺「お前……思い切りがいいな。この短期間でよく、こんな一級品の馬車まで……」
女の子「ど、どうして、こんな……」オドオド
俺(恐らく、彼女にとって貴族関係はトラウマだ。言わない方がいい)
俺(ここで槍使いの親の領有地まで逃げられれば、何も問題はない……!)グッ
100 = 1 :
御者「あ、あの、後ろから付けて来る野盗団が……!」
槍使い「馬鹿な奴だ。ここには俺さんもいるっていうのに」スッ
俺「……いや、野盗じゃない」
槍使い「えっ」
女侯爵の部下「フ、フフ……借りを返させてもらうぞ俺ェ……」
俺「やはり、奴か……!」
俺(来るなら、領地境で僻地のここしかないと思っていた……)グッ
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