女「月がキレイだねー」

男「満月だな」

男「そういや、こないだネットで見たんだけど……」

男「紙を40回ぐらい折ると、月まで届くらしいんだ」

女「えー、絶対ウソだよー！　届くわけないってー！」

男「いやでも届くらしいんだよ、理論上は」

女「じゃあ今、ポケットに紙が入ってたからやってみせてよ！」

男「いいよ！」

男「1、2、3、4……」ｵﾘｵﾘ…

8

16

32

２の自乗やろ

64

128

256

512

男「届いた！」

女「ホントだ！　すごーい！」

男「あんなに薄かった紙が、まさか月に届くなんてなぁ」

女「折ると紙の厚みは倍になるけど、倍が積み重なると、こんなにすごいことになるんだね！」

男「せっかく月まで届かせたんだ……この紙を登ってちょっと月まで行ってみないか？」

女「面白そう！　行こう行こう！」

それデマだよ
普通に考えて紙が月まで届くわけねーじゃん

2048

！？

何このスレ怖い

そう
この女こそが後のかぐや姫なのです

折らなくてもいい。
半分に切って乗せたほうがまだ簡単

女「ご飯と玉子焼きとレタスとウインナーと……」

女「できた！　お弁当完成！」

男「おほっ、うまそう！」ｻｯ

女「また食べちゃダーメ！」ﾊﾞｼｯ

男「あいてっ！」

女「それじゃお弁当持って、しゅっぱーつ！」

男「いざ月へ！」

呼吸できるん？

凄まじい握力と紙の強度だな

握力なんてレベルじゃねーぞ

なんか狂気を感じる

8回くらいまでしか折れないんだっけ
8回折った紙5枚あれば月まで行けるわけ？

頑張れ

これ東京ドーム程度の大きさの紙が用意できたとしたら余裕でできるよな
その薄さでその大きさ作るの無理だからできないだけで

一万歩譲って折れたとしてそのか細い月への道は何なのよw

おお、なんていい話なんだ

女「ハァ、ハァ……」

男「大丈夫か？」

女「うん……平気」

女「月って遠いんだね……」

男「ああ……なにしろ38万キロだからな……」

女「フルマラソンよりずっと長いんだね……」

どうやって移動してるんだよ

カンダタかな？

なんとなくハンマーソングと痛みの塔を思い出した

女「ううっ……」

男「どうした？」

女「息が……苦しい……」

男「もう宇宙だからな……ほら、空気を詰めたペットボトルだ」

女「ありがとう」ｽｰｽｰ

男「さぁ、月までもう一息だ！　頑張れ！」

女「うん！」

月に酸素ないよね

寝る前に期待

冷静に考えてみろ
あんな小さい髪を粉にして繋げても宇宙にとどくわけがないだろ
宇宙が壊れるわ

～月面～

女「着いたー！」

男「やったな！」

女「体が軽いね～」ﾌﾜｯ

男「なんたって重力は地球の1/6らしいからな」ﾌﾜｯ

男「だから体重も1/6になる。お前も体重を気にしなくて済むぞ！」

女「ちょっとぉ～、それセクハラ～！」

男「ハハッ、ごめんごめん！」

新聞紙を43回折ると辺の長さが水素原子の半径を下回ることが知られている

SSにマジレスしかいないのかよ

折らないでその分の紙を重ねていけばいいじゃん

続きはよ

>>23
小卒かな？

男「せっかく来たし、ちょっと探検しようか」

女「しようしよう！」

女「月から見た地球って、ホントに青いんだね～」

男「ああ……俺たちはあの青さをいつまでも保てるように、地球を大事にしなきゃいけないな」

女「今のあんた……かっこよかったよ」

男「へへっ、ありがとう！」

男「！」

女「どうしたの？」

男「あっちに……誰かいる！」

女「え、誰！？　アームストロングさん！？」

男「いや……違う！」

えーりん！えーりん！

いやアメリカの旗やろ

紙を折るんじゃなくて神に祈るんじゃないか？

男「あのー……」

女「こんにちは……」

ウサギ「ん？」

かぐや姫「あなたたちは？」

男「俺たち、地球から来たものです」

かぐや姫「地球から？　まあ、はるばるご苦労様」

かぐや姫「私はかぐやよ。おもてなしはできないけど、ゆっくりしていって下さいな」

男「あ、あなたが！」

女「有名なかぐや姫さん！？」

童話っぽい