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    元スレ女騎士「くっ殺せ」 オーク「ああ、任せろ」

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    151 :

    学者(ふむ、あの女騎士は何者だろう)

    学者(孤児だったとの記録だが、ここ3か月調べ回っても女騎士がスラムにいた証言もどこかの孤児院にいた形跡もない)

    学者(あの気品のある顔立ちに立ち振る舞い、おそらく上流階級の生まれと思われるが) 

    学者(おっと……件の女騎士様の登場だ)

    学者「これはこれはご機嫌麗しゅう、女騎士様」

    騎士「あなたは……たしか」

    学者「つい先日王宮入りした者です、ぜひ一度高名な女騎士様にお会いしたいと思っておりました」

    騎士「は、はあ。どうも」

    学者「ところで女騎士様」

    騎士「なにか?」

    学者「兜に付けていなさる羽根飾り、ずいぶんな業物ですね。どこの工房のもので?」

    騎士「えへへ、そうですか?……あ、これは骨董屋でたまたま見つけた物です。どこの物かはちょっと」

    学者「さようですか」

    152 :

    学者(さて、今の接触でかなりの情報が得られたな)

    学者(遠目では鎧姿でわからなかったが……かなり若いな。本当に20才の成人か?)

    学者(しかもあの細い腕、噂の女騎士は刀剣よりも弓矢や片手斧での戦いを好むと聞くが……重い武器を使わないとしても少々細すぎる)

    学者「これはもしや」

    153 = 31 :

    ヤベェよヤベェよ

    154 = 152 :

    ナレ「そのころには女騎士はたまに正気を失うことが増えてきた」

    ナレ「特に戦闘に集中すると鬼神のごときの強さを得る反面、周りとの連携が取れなくなる」

    ナレ「今はまだ正気を保っている時間が長い、だが知性を失うことがそう遠くない未来であることを女騎士は理解していた」

    騎士「だめだ、まだ距離が遠い、騎士団長にならなければ王のすぐそばにはたどり着けない」

    155 = 152 :

    ナレ「騎士団長、過去に女騎士を背中から斬りつけ崖に落とした張本人、騎士団長はその時のことはすっかり忘れているようだった」

    ナレ「民間上がりから王に近づけるのは騎士団長のみ、暗殺できたら聖なる武器で殺さされても構わないと思う女騎士であったが」

    ナレ「たどり着くのが先か、正体がバレるのが先か、事態は水面下で急変していた」

    156 = 2 :

    オーク頼むよ~

    158 :

    見てます

    159 :

    騎士(王の傍らには常に侍女がいる、私が特攻したら王は侍女を盾にするか?)

    騎士(思えば子供のころに私の国の者と謁見するとき必ず私を傍らに置いたのは暗殺防止だったわけか……ゲスめ)

    騎士(やはりハチェットで一発でしとめるしかないか)

    騎士団長「どうした?女騎士、難しい顔をしているな」

    騎士「はっ、これは、何でもありません」

    騎士団長「そうか、そういえばおまえに頼みたいことがあった」

    騎士「私にですか?なんなりと」

    騎士団長「私を事故に見せかけて殺してくれないか?」

    162 = 159 :

    ナレ「騎士団長の頼みは唐突で普通はとても本気とは思えないものであったが、真剣な眼差しが冗談の類ではないことを物語っていた」

    騎士「どういう……意味でしょうか?」

    騎士団長「言葉のとおりだ、事故に見せかけて殺して欲しい」

    騎士「なぜ?」

    騎士団長「あなた様への忠義です」

    騎士「…………!?」

    163 = 158 :

    急展開

    164 = 135 :

    前の国の・・・?

    165 = 159 :

    騎士団長「やっと名乗ることが出来ます。私はあなた様の家臣にございます」

    騎士「…………どういうことです?」

    騎士団長「10年前は王女たるあなた様の背中を斬りつけるなどという恐行に及んでしまい、誠に申し訳なく思っております」

    騎士「覚えて……いたのですね」

    騎士団長「はっ、あの時はああしないとあなた様の処刑が回避できず、やむえず」

    騎士「……」

    167 :

    広島まで読んだ

    168 = 159 :

    騎士団長「私は若くしてこの国に入りこんだあなた様の国のスパイでした」

    騎士「……そうだとして、なぜ今さら名乗るのですか?」

    騎士団長「つい先日私を見張りが解けたようです。ちなみにあなた様に明日から見張りがつきます」

    騎士「だとしたら同郷の人を犠牲にはできません」

    騎士団長「慈悲は無用です、ご覧ください」

    騎士「な、なにを?」

    169 = 116 :

    騎士「これは…ちんぽ!?」

    170 = 114 :

    堕ちそう

    172 :

    なにい!騎士団長も感染していたのか!!

    173 :

    ナレ「騎士団長は剣を抜き、自分の腕を斬りつけたが、傷は瞬く間に塞がっていく」

    騎士「まさか、あなたも毒を?」

    騎士団長「はい、というより歴代騎士団長に任命されたものは毒を飲まされます」

    騎士「何のために?」

    騎士団長「軍の象徴であるがために功績を上げさせるために国が騎士団長に任命した者に弱いバンパイアの毒を盛るのです」

    騎士「まさか? 紅茶で薄めた毒を?」

    騎士団長「紅茶? いえ、そもそも使い捨ての不死身の兵士を作り出す薬があなた様と私が飲まされた薬であり父君と母君が飲まされたのは粗悪品のすぐ怪物化してしまう薬だったのです」

    騎士「………………つまり?」

    175 :

    怪物化はしない??

    176 = 45 :

    やっぱコーヒーだな

    177 = 173 :

    騎士団長「私はあと数日で完全にバンパイア化するでしょう」

    騎士「次の………満月ですか」

    騎士団長「そしてあなた様は来月の満月の夜に完全に知性を無くします」

    騎士「な、……………来月?」

    騎士団長「だからこそ、あなた様も私ももう先はありません、故に私が王の側近のホーリーダガーで殺される前に、あなた様には騎士団長に昇格していただきたい」

    騎士「…………」

    騎士団長「祖国の!王の!王妃の仇を取れるのはあなた様しかいません」

    178 = 175 :

    不可避だった

    179 = 2 :

    不死身が事故死するってどんな事故や

    180 :

    転んだ先に白木の杭をがあったんじゃないか

    181 :

    川にでも流して死んだことにすればいいだけやんけ

    182 :

    騎士団長「よくお聞きください、どちらにせよ頭角を現したあなた様には明日から専属の間者が見張りにつきます、逆に王はバンパイア化直前で弱った私にはもう見張りなど必要ないと判断している模様です」

    騎士「よく……わかりませんね、完全ではないにせよバンパイアの力を持つ私たちに人間の間者など無意味でしょう? あなたも周囲の生気を察知できるはず」

    騎士団長「ええ、だから間者には気づかぬふりをしてまいりました」

    騎士「………なるほど」

    騎士団長「とにかく密談できるのは今日をおいて他にありません。私のいうことをよく覚えておいてくださいませ」

    183 :

    女の子に疑いを持ち始めた王が、騎士団長に接触させて疑いを確信に変えるための小芝居という最悪のパターン

    184 :

    ちょいちょい雑な感じが逆にたまりませんな

    185 :

    http://mckue.ygto.com/2017080508_4.html

    186 :

    ナレ「騎士団長の作戦は怪物化の前に痛みで発狂した自分を女騎士が取り押さえる際に誤って聖なる武器を携える鎧に押し付けてしまうというものであった」

    ナレ「騎士団長いわく、バンパイアもしくは女騎士や騎士団長のような半バンパイアは聖なる武器が掠っただけで即死するのだという」

    ナレ「取り押さえるふりをして肩にでも切り傷をつければ自分は絶命し、表向き半バンパイア兵を公にできない政府は病死にでもこじつけ即次の騎士団長を任命するはずだと」

    ナレ「そしてそれには口止めも兼ねて、実力者の女騎士が選ばれるはずだと

    187 :

    ちょいちょい雑なのにわりと流れ押えてるのいいわ

    188 :

    騎士「私は二度毒を飲むことになりますが?」

    騎士団長「文献によれば呪いの薬を一度飲んだ者は二度飲んでも効果がないそうでございます」

    騎士団長「そして、あなた様は弱体化を免れることができるでございます」

    騎士「弱体化?」

    騎士団長「毒を飲んでひと月ほどは病人のように体が思うように動かなくなります、覚えはございませんか?」

    騎士「そういえば、あのとき……父と母を失ったショック症状かと思っていました」

    騎士団長「とにかく、あなたは騎士団長になったあと、弱ったふりを続けてください」

    騎士団長「そして確実に…………誰か来たようです。申し訳ありません、あなたの臣下として接することができるのはこれが最後のようです」

    騎士「はい」

    騎士団長「ご武運を」

    189 :

    追い付いちゃった

    190 = 175 :

    そんなん女騎士が扱いを一歩間違えれば自滅してまうやん

    193 :

    兵士「あれ? 騎士団長様に女騎士様こんなところで何を?」

    騎士団長「なんでも無い! 女騎士よ!よく考えておけ、私の妾になるしないなら悪いようにはせぬぞ、ガハハハ」

    騎士「……」

    兵士「女騎士様! もしかしてあいつに言い寄られているのですか?」

    騎士「なんでもありませんよ」

    兵士「あんな奴のいうこと聞くことありませんよ、最近いろんなところで無礼な振る舞いをして乱心したんじゃないかとの噂です」

    騎士「クスクス、あなたは心配症ですね。私が入団したときからあなたのことは尊敬してたんですよ」

    兵士「は、はあ」

    195 :

    学者(くくく、女騎士は怪しいと思ってたがまさか騎士団長もとはな)

    学者(いけませんねえ、生気を感じとれるからといって油断しすぎです)

    学者(生気を隠すバンパイア除けの道具なんてものも世の中にはあるんですよ)

    兵士「あれ?あんたさっきの?なんでこんなとこに隠れてるんだ?」

    学者「ああ、この辺にいいトカゲでもいないかと思いましてね、実験用の」

    兵士「なんか知らんが、さっき言われた奴あっちにいるぜ、連れてくるか?」

    学者「女騎士さっきの腹に何かが刺さったのを目撃した人ですか? 申し訳ありませんがやっぱりもういいです、どうせ見間違いでしょう」

    兵士「だよなあ」

    196 = 195 :

    女騎士さっきの×
    女騎士さま

    197 :

    >>196
    そこ訂正すんのかい

    199 = 195 :

    ナレ「女騎士は複雑な思い出で夜を明かす、思いがけず出会った同郷の味方は明日自分が殺すことになる、そして自分の命は確実にあと僅か」

    ナレ「それでも、女騎士は復讐を成し遂げられるなら使命を果たそうと誓うのであった」


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