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    元スレエイラ「なんだコレ」芳佳「さあ」

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    101 = 56 :

    バルクホルン「あれが、ネウロイなのか?」

    エーリカ「やわっこそー。あれならすぐに倒せるんじゃない?」

    坂本「だといいがな……。接近してみよう。全員、いつでもバリアを張れるように警戒しろ」

    ―――

    エーリカ「近くまできたけど……」

    ブヨブヨ

    エイラ「ウエー、ナンダコレ。ブヨブヨしてんぞ……本当にこんなんがネウロイなのかー?」

    サーニャ「触ると気持ちいい……」

    ブヨブヨ

    エイラ「お、オイ、サーニャ。ばっちぃからあんま触んナ」

    モミモミモミ

    芳佳「……」

    リーネ「芳佳ちゃん……?」

    芳佳「近い」

    リーネ「何に?」

    芳佳「え? あ、ううん。柔らかさが近いかなぁと思って」

    リーネ「何の柔らかさに近いの……?」

    芳佳「いやー、あはは」

    103 = 56 :

    坂本「この中にルッキーニがいるはずなんだが……」

    シャーリー「入ろう! すぐに!」

    バルクホルン「落ち着け。何が待ち受けているのか分からないんだぞ?」

    シャーリー「ルッキーニが待ってるのは分かってるんだ! ミーナ隊長!」

    ミーナ「……そうね。坂本少佐」

    坂本「うむ。切開してみよう」

    ギラリッ

    坂本「ていっ」

    ズバッ

    ペリーヌ「開いた……! さすが少佐!」

    エイラ「誰が斬ったって開くだろ」

    ペリーヌ「おだまりっ」

    ミーナ「第一目標はルッキーニさんです。コアは後回しで構いません」

    坂本「よし、行くぞ……!」

    104 = 56 :

    ~ぼた餅内部~

    エーリカ「うえー。ネウロイの中ってもっとガチガチしてる思ってたんだけど……」

    バルクホルン「これほど有機的とはな……まるで生き物の体内だ」

    リーネ「ひえっ! よ、芳佳ちゃん! なんか、動いてる……!」

    ドクンドクン

    芳佳「うわっ! 本当だ……! 血管……ではないみたいだけど」

    サーニャ「……」

    エイラ「サーニャ、大丈夫か? 気分悪くないか?」

    サーニャ「ちょっと怖いけど……大丈夫。それより、ルッキーニちゃんを探しましょう」

    エイラ「あ、ああ。ダナ」

    シャーリー「ルッキーニー!!! どこだー!!!」

    ペリーヌ「なんだか……広いわりに、音が反響しませんわね」

    坂本「ああ、湿度が高いのか……妙な感覚だ」

    エーリカ「ルッキーニやーい! 出ておいでー!」

    バルクホルン「ルッキーニ少尉ー!!!」

    ミーナ「ルッキーニさーん!!!」

    105 = 63 :

    牡丹餅といってもこし餡なのか粒あんなのか

    106 = 56 :

    サーニャ「ルッキーニちゃーん!」

    エイラ「オーイ! ルッキーニー!」

    グニュ

    エイラ「ン? なんか踏んだような……」

    エイラ「ヌアアアアアアアアアアアっ!?」

    サーニャ「ど、どうしたの、エイラ」

    バルクホルン「どうしたぁ!」

    シャーリー「ルッキーニが見つかったのか!?」

    エイラ「あ、いや……なんかきもちわりいモンを踏んづけて……」

    エーリカ「なーんだ」

    ペリーヌ「まったく人騒がせな……」

    エイラ「だって見ろよ。コレ……なんかモジャっとしてて不気味じゃないか」

    サーニャ「……それ、モップじゃない?」

    エイラ「エッ」

    ペリーヌ「あら……たしかに、見覚えがありますわ」

    ミーナ「エイラさんが言っていた『食べられたモップ』ってこれのことじゃないかしら」

    エイラ「なっ、ナンダー。そうか、あの時のモップかー」

    芳佳「あ! こっちには箒が落ちてますよ!」

    坂本「ということは……ルッキーニも近いかもしれないな」

    107 = 56 :

    バルクホルン「これは……! な、なんだ……?」

    エーリカ「んー? トゥルーデも変なの踏んづけたの? ってうわー! なんだコレー!」

    坂本「これは……巨大な寒天か!?」

    リーネ「寒天というよりかは、ゼリーのような……」

    エイラ「ウヘェ……ブヨブヨの中にプヨプヨがいたのか……」

    芳佳「どうしてぼた餅の中に寒天が……?」

    ペリーヌ「いちいち食べ物に例えるのはおよしなさい! もう……」

    ペリーヌ「いったい、何なんですの……? この、ゲル状の塊は……」

    サーニャ「……」

    エイラ「ン? おいサーニャ。何見てるんだよ」

    サーニャ「上……管みたいなのが、何本も伸びてるから……」

    エイラ「あー、ホントだ……なんだ、アレ」

    キュオォォォォォオオォオ

    坂本「!? 何の音だ!?」

    ドボンッ

    エーリカ「管から何か出てきたよー!」

    ミーナ「あれは……鳥?」

    坂本「他にも、魚や……石に木の破片か……。管から寒天へ送り込まれているようだが……」

    シャーリー「まさか……この管、全部あの球体につながってるんじゃないか……?」

    芳佳「えっ?」

    バルクホルン「食堂にあったアレの他に、別の個体があるのかもしれないな」

    108 = 56 :

    芳佳「あの丸いのが、他にもたくさんあるってことですか?」

    バルクホルン「ああ。あの球体は、餌を捕食するための罠だろう」

    バルクホルン「そいつを各所に配置し、獲物がかかるのを待ち構えていたというわけだ」

    坂本「ふむ……その罠で捕らえた餌を、この寒天へ投入しているのか」

    ミーナ「このゲル状の塊は、人体で言う所の胃ってわけね」

    芳佳「じゃあ、あの球体は口で、柱の部分は……食道!」

    エイラ「食堂の食道……」

    サーニャ「エイラ……」

    エイラ「ち、違う! 別にシャレを言ったわけじゃなくてダナ……!」

    シャーリー「何にせよ、ルッキーニはここにいる可能性が高いんだな! もっとよく探そう!」

    芳佳「は、はい!」

    109 = 83 :

    くそ…すごい見たいけど限界…眠い

    110 :

    家事育児を「やっているつもり」の旦那へ見せた執念の分担図
    http://t.co/uZdWZZIzzp

    111 = 56 :

    ミーナ「あの夜に取り込まれたとして……もう丸一日経ってしまっている……」

    ミーナ「一刻も早く見つけないと……もしこれが胃なのだとしたら……」

    ミーナ「!?」


    ミーナ「……こ、これは……!」


    ―――

    ミーナ「皆、集まって」

    坂本「どうした、ミーナ」

    シャーリー「ルッキーニが見つかったんですか!?」

    ミーナ「いいえ。ルッキーニさん本人は……もう」

    芳佳「え?」

    リーネ「あの、それって、どういう……」

    ミーナ「これが……これだけが見つかったわ」

    シャーリー「そ、それは……! ルッキーニの上着とズボン……!」

    坂本「まさか……」

    シャーリー「う、嘘だよな……そんな……」

    ミーナ「おそらく……ルッキーニさんは……」

    シャーリー「し、信じない……ルッキーニが消化されちまったなんて……そんな話、あってたまるか……!」

    112 = 56 :

    バルクホルン「シャーリー……」

    シャーリー「くそ……あたしが……守ってやれなくて……」ガクッ

    芳佳「ルッキーニちゃん……」

    リーネ「うぅ……グスン」

    坂本「くっ……!」

    ミーナ「……」


    <待てー! 虫ぃ~!


    シャーリー「ハハ……ハハハ」

    バルクホルン「おい! しっかりしろ! シャーリー!」

    シャーリー「情けないよ……笑ってくれ。今でもさ……あいつの声が聞こえる気がするんだ……縋ってるんだよ、あたしは……」


    <待て待て~っ!


    エーリカ「私も聞こえる……うぅ、ルッキーニ……」

    ペリーヌ「不思議ですわね、わたくしも……」


    <うにゃ~!


    エイラ「……つーかコレ、本当に聞こえてないか?」

    芳佳「は、はい。すごくハッキリと……」

    113 = 56 :

    ルッキーニ「あにゃ? あーっ!!! みんな!!!」

    シャーリー「ルッキーニ!?!? おまっ、なんで全裸で……! ぶ、無事だったのか!?」

    ルッキーニ「シャーリー!!!」

    シャーリー「ルッキーニ!!!」

    ガシッ

    ルッキーニ「うえぇぇぇ! さびしかったぁ~!」

    シャーリー「あたしもだ! いやぁ、おまえ心配させんなよ~! ルッキーニが死んじゃったと思って、泣いちゃったんだからな?」

    ルッキーニ「ごめんね。はやく帰りたかったんだけど、ここがどこだか分からなくて……」

    芳佳「良かったぁ! ルッキーニちゃん!」

    サーニャ「ふふ、おかえりなさい」

    エイラ「ヤレヤレ、一件落着ダナ」

    ペリーヌ「まったくもう、人騒がせなんですから」

    バルクホルン「しかしなんで全裸なんだ。しっかりと服ぐらい着んか!」

    エーリカ「いいじゃんそんなこと。あー、よかったよかった」

    114 = 56 :

    ミーナ「ルッキーニさん、ここで何があったか、教えてもらえるかしら」

    ルッキーニ「んとねー、丸っこいネウロイからうにょうにょしたのが生えててー」

    ルッキーニ「それを弄ってたら、急に食べられちゃってー」

    ルッキーニ「そんでそこのプリプリしたのに落っこちて……そこにいると力が抜けちゃって……」

    坂本「力が抜ける……?」

    ルッキーニ「そだよ。だから頑張って抜け出して、プリプリがくっついちゃったズボンとか脱いでおいたの」

    坂本「ふむ……どうやら、あの寒天に触れていると、魔法力が吸い取られるらしいな」

    ペリーヌ「まあ……!」

    芳佳「じゃあ胃というよりも、腸に近いのかも」

    坂本「何はともあれ、第一目標であるルッキーニの奪還は成った」

    エイラ「じゃあ帰るか」

    エーリカ「うえーい」

    ミーナ「帰れるわけないでしょう」

    エーリカ「ええぇ? なんで?」

    バルクホルン「当たり前だ! こいつはネウロイなんだぞ! 放置しておけるわけがない!」

    ルッキーニ「えぇー、もう疲れたよー」

    シャーリー「ほら、ルッキーニはあたしの背中で休んでな」

    ルッキーニ「ん! あんがと!」

    ペリーヌ「あの、坂本少佐。コアの位置は特定できているのですよね?」

    坂本「それなんだがな……」

    ペリーヌ「? どうかされました?」

    坂本「まあ、とりあえず行ってみよう。あっちだ」

    115 = 56 :

    坂本「あそこだ。天井からぶら下がっているだろう」

    ミーナ「……!」

    シャーリー「おいおい……」

    バルクホルン「コアが……たくさんあるな」

    芳佳「えーっと、あれは……そうだ! 葡萄! 葡萄みたいだね!」

    リーネ「う、うん。でも、コアはネウロイ一機にひとつだけのはずじゃ……」

    坂本「複数のコアを持つネウロイの確認情報もないことはない、だがそれにしたって数が多過ぎる」

    ミーナ「あのコアの集合体にも管が繋がっているのね」

    坂本「ああ。おそらく、先ほどの寒天から伸びているのだろうな」

    ペリーヌ「餌から吸収したエネルギーを、コアへ供給しているということでしょうか」

    坂本「これは推測だが、ここはコアの製造所だろう。宮藤の『ネウロイのたまご』という表現も、あながち間違いではなかったらしい」

    芳佳「えええええええええええっ」

    バルクホルン「なっ、そ、それはまるっきり……ネウロイの巣じゃないか!?」

    エーリカ「っていうか、そうなんじゃない?」

    エイラ「ナンダヨ……基地の真下にネウロイの巣をつくられたなんて、冗談じゃないぞ」

    ミーナ「おそらく、まだまだ未完成の状態ね……。コアを纏う装甲は量産されていないようだし……」

    坂本「ああ。この段階で発見できたのは不幸中の幸いだ。すぐに駆除しよう」

    116 = 56 :

    坂本「武器を構えろ!」

    エーリカ「えっ」

    バルクホルン「……そ、そう言われてもな」

    エイラ「武器なんて持ってきてないぞー」

    ペリーヌ「え、ええ。わたくし、レイピア一本しか……」

    芳佳「洞窟内は身軽なほうがいいって、ミーナさんと坂本さんが言ったんですよ」

    坂本「そ、そうだったな……弱った。コアがあの高さでは銃器でないと話にならん」

    ミーナ「一度戻って、装備を整える他なさそうね」

    坂本「よし! いったん戻ろう!」

    117 = 63 :

    いったん寝よう

    118 = 56 :

    坂本「ん? ……出口が塞がれているな」

    芳佳「あ、本当だ……入る時に斬ったのに」

    坂本「しかたない。もう一度斬るか」

    坂本「でやっ」

    ズバッ

    ズリュリュリュリュ

    坂本「!?」

    バルクホルン「さ、再生した!?」

    坂本「斬ったそばからこれか……ふむ、まいった」

    リーネ「で、でも、入る時は斬ってもすぐには修復されませんでしたよね!?」

    坂本「どうも……様子が変だな。烈風丸にうまく魔法力が纏えない」

    ミーナ「まさか…………ペリーヌさん、壁への電撃を試してもらえるかしら」

    ペリーヌ「は、はい」

    バチ バチバチッ

    ペリーヌ「トネール!!!」

    バチン

    ペリーヌ「あ、あら?」

    シャーリー「おいペリーヌ。遠慮しないで、もっと威勢よくやってくれよ」

    エイラ「ケチケチすんなよなー」

    ペリーヌ「わ、わたくしは全力で撃ちましたわ!!!」

    119 = 65 :

    エイラをはじめ

    セリフ回しが本当にキャラそのものだ

    120 :

    脳内再生余裕

    121 = 56 :

    ミーナ「やはり……この内部にいるだけで、魔法力を吸い取られるようね」

    芳佳「ええええぇ!?」

    シャーリー「魔法力が弱まって壁が破れないのか……ん? ってことは……」

    エーリカ「と、閉じ込められた~! もうだめだ~!」

    リーネ「あの……明日もまた、本部の方がいらっしゃるんですよね? その時、捜索してくれるんじゃ……」

    エーリカ「あ、そっか。じゃあ大丈夫だね」

    坂本「それまで我々はもつだろうが……ルッキーニはどうだ。丸一日、ここにいたはずだ」

    ルッキーニ「あ、あたしは大丈夫!」

    シャーリー「いや、もうヘロヘロじゃないか。無理だよ、それまでに魔法力が尽きる」

    エイラ「サーニャだって危ないぞ! 哨戒任務の途中だったんだからナ!」

    バルクホルン「くそ! なんとしてもこの壁をつきやぶるしか……!」

    ミーナ「いえ、美緒の斬撃でも突破できないのよ。体力を消耗するだけだわ」

    ミーナ「ここからの脱出よりも、コアの殲滅を目標に据えたほうがいいようね」

    坂本「だな。だが……あの高さだ。手が届くかどうか」

    122 = 56 :

    坂本「ていっ」

    スカッ

    坂本「やはり届かなかったか」

    エイラ「そりゃそうだろ。あんな高いところにあるんだから」

    坂本「やるだけやっておきたかった」

    エーリカ「しゅとぅるむ~!」

    シュルルルルル

    バルクホルン「つむじ風程度か! もっと気を張れ! ハルトマン!」

    エーリカ「ん~! 無理だよぉ! そもそもユニットありきの能力なんだぞ~! 遠くに飛ばすなんて芸当は……!」

    ペリーヌ「とねーる! とねーっる!」

    パチッ パチチッ

    サーニャ「ピリッとする」

    エイラ「おい! こっちに静電気飛ばすなよ!」

    ペリーヌ「し、しかたありませんでしょう!」

    芳佳「頑張って! ペリーヌさん!」

    123 = 120 :

    芳佳ちゃんはみんながヘロヘロになろうが平気な顔してそう

    124 = 56 :

    ~数十分後~

    坂本「だめか……」

    シャーリー「普段空を飛び回ってるあたしらが、ちょっと高い場所にあるコアに手が届かないなんて……」

    バルクホルン「おのれ……」

    ペリーヌ「も、もう限界ですわ……」

    エーリカ「私も……無理……」

    リーネ「ペリーヌさん! ハルトマンさん!」

    坂本「まずいな……消耗する一方だ……」

    サーニャ「ペリーヌさんのレイピアを投げたら、コアを倒せるかも……」

    エイラ「ソウカ! やり投げの要領だな……! 借りるぞ! ペリーヌ!」

    ペリーヌ「え、ええ」

    エイラ「トリャー!!!」

    ヒュン

    カンッ

    エイラ「当たった!!!」

    芳佳「すごい! エイラさん!!!」

    ミーナ「当たったけど……」

    坂本「当たっただけだな。傷一つ負ってないように見えるぞ」

    エイラ「ペリーヌ……お前の家宝のレイピア、ダメだったナ……」

    ペリーヌ「どうしてそういうことになりますの!!!」

    125 = 56 :

    バルクホルン「刀だろうとレイピアだろうと、コアに渾身の力で振り下ろさんことには意味が無い」

    坂本「崖のぼりの要領で壁を伝い、コアまで行けないか? 幸い、とっかかりは多いようだが」

    ミーナ「無理よ。固い岩場ならまだしも、ブヨブヨとした肉の壁じゃ……」

    バルクホルン「だが、他に良い方法は思いつかないんだ。私が試してみよう」



    ガシッ

    バルクホルン「ぐぐぐっ」

    ズリッ

    バルクホルン「おわっ」

    ドテン

    バルクホルン「あぐっ……」

    エーリカ「トゥルーデ、大丈夫?」

    バルクホルン「くそ……ミーナの言った通りだ。壁全体が柔らかくて、掴もうにも力の加減が難しい。足の踏ん張りも効かない……」

    シャーリー「ルッキーニを助け出したってのに……ここまでなのか……!?」

    ルッキーニ「シャーリー……」

    坂本「もはやこれまでか……!」


    芳佳「私にやらせてください!!!!!!!!!!!!!!!」

    126 = 56 :

    坂本「宮藤……!」

    バルクホルン「宮藤……いや、やめるんだ。危険すぎる……いくら地面が柔らかいとはいえ、落ちて怪我をしたら――」

    芳佳「諦めたくないんです!!!」

    バルクホルン「……!」

    リーネ「芳佳ちゃん……!」

    坂本「宮藤……よく言った! それでこそ、私が見込んだウィッチだ!」

    シャーリー「できるのか、宮藤?」

    芳佳「はいっ。あのフィーリングに間違いがなければ……!」

    ペリーヌ「フィーリング……?」

    芳佳「……」

    モミモミ

    芳佳「近い」

    リーネ「えっ」

    芳佳(やっぱり……この柔らかさ、弾力……おっぱいに限りなく近いんだ……!)

    芳佳「いけます」

    坂本「よし! お前に烈風丸を預けるぞ!!!」

    127 = 56 :

    バルクホルン「宮藤、下を見るなよ。怖くなるからな。万が一落ちても、私が受け止めるから安心しろ」

    芳佳「はいっ」

    バルクホルン「……しっかりな。肩の力を抜くんだぞ。り、リラックスしてだな」

    エーリカ「なんでトゥルーデが緊張してるんだよー」

    バルクホルン「緊張などしていない!!!」

    芳佳「……ふぅー、ぺっぺっ」

    パンパン

    芳佳「ふんっ」

    ガシッ

    芳佳「せいっ」

    ガシッ

    芳佳「あらよっ」

    ガシッ

    グッグッグッグッ


    サーニャ「わぁ……!」

    シャーリー「凄い……凄いじゃないか! ははは! 宮藤のやつ、どんどん登っていくぞ……!」

    エイラ「見直したぞ、ミヤフジ…!」

    ルッキーニ「よしかー! がんばれー!」

    ペリーヌ「あの子……クライマーの素質があったということ……?」

    128 = 56 :

    芳佳「……」ブツブツ

    芳佳(あのおっぱいに右手をかけて……左足をあのおっぱいに……そして左手を――)

    芳佳「……よっ。ほっ」

    芳佳「……ふぅ、ちょっと右手が疲れちゃった。揉もう」

    モミモミ

    芳佳「よし、これで右手の疲労は回復した……急がないと……!」


    ミーナ「もうあんなところに……!」

    坂本「宮藤……まさかこんな特技を隠し持っていたとはな……!」


    芳佳「やった! 一心不乱に登ったら、コアがあんなに近く!」


    坂本「やれぇ! 宮藤ぃ!」

    リーネ「芳佳ちゃん!」


    芳佳「でやああああああああああああああああああああああああっ」

    ブスッ

    芳佳「やあああ!!!!! このぉおおおお!!!!」

    ザクッ ズバッ

    バリーン

    129 = 56 :

    バルクホルン「やったか!?」

    エーリカ「今度こそ、やったみたいだね」

    ゴゴゴゴゴゴ

    ペリーヌ「きゃっ」

    シャーリー「なんだ? 地震か?」

    坂本「いや違う……コアを破壊したことで、崩壊を始めているらしい」

    ミーナ「みんな逃げるわよ!」


    芳佳「わっ! ちょっと、待って! 急には降りれな――」

    ズルッ

    ヒュー

    芳佳「わーっ!!!!!」


    バルクホルン「宮藤ぃ!!!」

    ガシッ

    芳佳「ふわー! び、びっくりしたぁ……ありがとうございます、バルクホルンさん!」

    バルクホルン「な、なに、これくらいは」

    エーリカ「照れてる場合じゃないよ! 早く逃げないと!」

    バルクホルン「なっ! 照れてなど……!」

    エーリカ「逃げろー!」

    バルクホルン「あ、おい待て! 宮藤、しっかり捕まっていろ!」

    芳佳「はいっ」

    タッタッタッタッタッタ

    130 = 56 :

    ~翌日~

    ミーナ「改めて、皆さんお疲れ様。ネウロイの巣を初期段階で潰すことができたのは大きな功績です」

    バルクホルン「これで乗っ取られていたら、全世界から笑いものにされていたがな……」

    シャーリー「その点はルッキーニを褒めてほしいなー。ルッキーニが食われなけりゃ、アレを放置してたわけだろ?」

    シャーリー「ネウロイの巣だって気づかないまま、手遅れになってたかもしれない」

    ルッキーニ「そうだそうだ! 褒めてー!」

    芳佳「すごーい、ルッキーニちゃん」

    バルクホルン「また屁理屈を……元はと言えば、リベリアン! お前が窓を開けっぱなしにしたからだな」

    シャーリー「うっわ、まだそれを持ち出すのかよ。はいはい、すいませんでしたー」

    坂本「まあ大事に至らなくて良かった! これで本当に一件落着だな! はっはっは!」

    ペリーヌ「はぁ、坂本少佐がそうおっしゃると全て丸く収まりますわね。流石ですわ」

    リーネ「かなりの大事だった気がするけど……」

    ミーナ「しばらくはネウロイの襲撃も無さそうなので、今日はゆっくり休んでください。以上です」

    シャーリー「ふぅー! やりぃ!」

    エイラ「サーニャ、どうだ? 一緒にサウナでも」

    サーニャ「ごめんなさい、エイラ。私、すごく眠いから……」

    エイラ「そ、そうか……」

    リーネ「芳佳ちゃん。私たちはどうする?」

    芳佳「……」

    リーネ「芳佳ちゃん……?」

    芳佳「あの感覚、忘れないうちに形にしておきたいんだ」

    リーネ「え?」

    131 = 56 :

    坂本「ん? 宮藤は崖にしがみついて何をしているんだ? 今日は訓練はしないはずだろう」

    リーネ「それが……」

    ペリーヌ「新たなクライミングのスタイルを確立できそうだ、とおっしゃってましたわ」

    坂本「クライミングの……?」

    ペリーヌ「ええ。先ほど、シリコンの塊を掌につけていました。邪魔なだけでしょうに、いったい何の効果があるのかしら」


    芳佳「胸を揉みこむように、やさしく、大胆に、かつコンパクトに……」

    ガシッ

    芳佳「愛を忘れず……丁寧に、しつこく……!」

    ガシッ


    坂本「ほう……登山の訓練は何度か受けてきたが、やはりあのような登り方は見たことが無い。まるで崖と戯れているようだ」

    リーネ「すごい芳佳ちゃん……いつのまにあんな登り方を……!」

    ペリーヌ「意外な才能が開花しましたわね。何がきっかけかは知りませんけど」


    芳佳「この登り方はイイ……疲れるどころか、幸福感を感じるなんて……これをオッパインスタイルと名付けよう……!」


    アルパインスタイルと双璧を成す、オッパインスタイル誕生の瞬間であった――

    END

    132 :

    乙 何気なくスレ開いてよかったわ

    134 :

    すごいオチだった

    135 :

    落ちてなくて良かった

    136 = 76 :

    >>108
    エイラとサーニャの掛け合いがいちいちツボる

    137 = 76 :

    読み終わった…
    OVAをまるまるみられたような満足感
    1ありがとう

    138 :

    パイ乙

    139 :

    エイラ死ね

    140 = 65 :

    右手が疲れちゃった揉もう
    がやばい


    これは7話のドタバタ感あってすごく良かった

    141 :

    たしかに7話のノリだわ
    寝て起きてもスレが残ってて良かった。乙

    142 = 65 :

    ちゃんとネウロイが出てくる発進しませんみたいな感じ

    143 :

    面白かった乙

    145 :

    >>142
    藤林くん普通にギャグの才能あるのに仕事なくて悲しい

    146 :

    淫獣の面目躍如だった乙

    147 :

    取り敢えず揉んで疲労回復する淫獣クソワロ

    148 = 77 :

    右手が疲れちゃった揉もうクソワロタ

    149 :

    美人揃いで話題沸騰だったダイハツコンパニオン(画像集)
    http://t.co/Akv9QcrSUW

    家事育児を「やっているつもり」の旦那へ見せた執念の分担図
    http://t.co/xG1Zg0m9e3

    150 :

    さすが淫獣


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