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    元スレエイラ「なんだコレ」芳佳「さあ」

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    1 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 21:21:56.581 ID:fmW6i7tU0.net (+125,+30,-168)
    ~食堂~

    エイラ「邪魔だナ。どかせよミヤフジ」

    芳佳「何度もどかそうとしたんですけど……なかなか動かなくて」

    リーネ「すっごく重いんです」

    エイラ「しょうがない。私も手伝ってやるよ。せーの、で押すからナ」

    芳佳「はい」

    エイラ「せーの! んぐぐぐぐぐ」

    芳佳「むむむむむっ!」

    リーネ「ん~~~~!」

    エイラ「ハァ!? なんだよコレ! 全然動かネー!」

    芳佳「だから言ったじゃないですか」

    エイラ「黒くて丸いけど、鉛か?」

    芳佳「さぁ……石? ではないよね」

    リーネ「困ったね……これじゃ朝ご飯が食べられないよ」

    芳佳「うん……」
    2 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 21:22:35.068 ID:AM2Qxv/Va.net (+13,+28,-3)
    エイラは市ね
    3 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 21:23:04.651 ID:wy6pbVa20.net (-7,+7,+0)
    百合なら続けろ
    4 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 21:27:09.384 ID:fmW6i7tU0.net (+93,+30,-239)
    ペリーヌ「何ですの? 朝っぱらから騒々しい」

    芳佳「あ、ペリーヌさん」

    リーネ「実はこれが……」

    ペリーヌ「まあっ、そんな小汚い物を食卓の上に乗せるだなんて……!」

    芳佳「わ、私じゃないよ」

    リーネ「私も違いますっ」

    ペリーヌ「エイラさん……、あなたどうしてこんなものを」

    エイラ「どうしてそうなるんダ! 誰が好きこのんでこんな重たいもんを基地に持ち込むんだよ」

    ペリーヌ「じゃあいったい誰が……? ともかく、いいからどかしなさい。もうすぐ皆さん集まりますわ」

    ペリーヌ「そんな物が食卓に置いてあったら、邪魔でしょうがないでしょう」

    芳佳「だからさっきから頑張ってどかそうとしてるんだけど……」

    リーネ「全然動いてくれないんです。まるで机に張り付いてるみたい」

    ペリーヌ「はぁ? そんなお馬鹿なこと」

    エイラ「だったらオマエもやってみろって。1mmも動かないんだかんナー」
    5 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 21:31:02.221 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,-154)
    ペリーヌ「ぬぬぬぬぬぬっ!」

    芳佳「やっぱ動かないね」

    エイラ「それみろ」

    ペリーヌ「だはぁっ! な、なんですの? これは……」

    シャーリー「うーっす」

    ルッキーニ「おっはよー! みんな何してんのー?」

    芳佳「あ、実は……」

    ―――

    シャーリー「謎の物体? こいつが?」

    ルッキーニ「うえー、なにこれー」

    エイラ「食事の邪魔なんだ。どかしてくれよ」

    シャーリー「って言われてもな。宮藤たちが試して駄目だったなら、あたしらでも無理だろ」

    ルッキーニ「なんかひんやりしてるー」

    ペタペタ

    リーネ「ルッキーニちゃん、あまり触らない方がいいよっ」
    6 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 21:36:19.789 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,-275)
    バルクホルン「皆、おはよう……ってなんだそれは!?」

    芳佳「あ、おはようございます。バルクホルンさん」

    バルクホルン「誰だ! こんなものを基地に持ち込んだのは! 即刻どかせ!」

    シャーリー「朝っぱらからテンション高いなぁ」

    バルクホルン「リベリアン、貴様の所有物か?」

    シャーリー「違うって。あたしだってついさっきそいつのことを知ったんだ」

    芳佳「あの、最初に食堂へ来たのは私なんですけど……その時にはもうありましたよ」

    バルクホルン「何者かが夜のうちにここへ運び込んだということか……」

    エイラ「いったい誰だよ。物好きな奴だナー」

    ペリーヌ「ここまで運ぶメリットがさっぱりわかりませんわ」

    バルクホルン「なんにせよ、こんなものがあっては食事の邪魔だろう。食卓から下ろそう」

    グググ

    バルクホルン「む? う、動かないな」
    7 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 21:41:06.242 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,-229)
    バルクホルン「んぐぐぐぐ……! くっ……異様な重さだ」

    シャーリー「おいおい、簡単に諦めちゃうなよ。頑張れって」

    バルクホルン「そう言うなら、お前も手伝ったらどうだ」

    シャーリー「あたしはホラ、力仕事とか苦手なタイプだし」

    バルクホルン「腑抜けたことを」

    シャーリー「それにさ、お前の固有魔法はこういう時にこそ役立つんだろ?」

    バルクホルン「たかが荷物運びのために魔法を発動しろと?」

    シャーリー「けち臭いこと言うなって。ほら、宮藤だって配膳できなくて困ってる」

    芳佳「あの、がんばってください! バルクホルンさん!」

    バルクホルン「仕方ない……」
    8 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 21:45:16.671 ID:K7afNLdU0.net (+13,+23,-2)
    見てるよ
    9 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 21:46:03.535 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,-212)
    バルクホルン「ぐぬぬぬぬぬぬぬ!!!!!!」

    メキメキメキ

    エイラ「ナンカ……嫌な音がしてないか?」

    ペリーヌ「え、ええ。まるで木が軋むような……」

    ズズズ

    ルッキーニ「あ! ちょっと動いたよ!」

    シャーリー「おっ! いいじゃんいいじゃん」

    芳佳「バルクホルンさん! 頑張って!」

    バルクホルン「でやあああああああああああ!!!!!!」

    ベキャッ

    リーネ「きゃっ」

    ペリーヌ「な、何の音!?」

    エイラ「オワッ! 謎の物体がテーブルにめり込んでるぞ!?」

    シャーリー「バルクホルン! ストップ! ストッープ!」
    10 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 21:51:49.316 ID:fmW6i7tU0.net (+93,+30,-294)
    バルクホルン「な、なんだ?」

    シャーリー「おまっ、下に力を入れたら駄目だろ! あーあー、めり込んじゃったじゃん。どうすんだコレ」

    ルッキーニ「いっけないんだ~! テーブル壊した~!」

    バルクホルン「馬鹿な! 私は押しつけてなどいない!」

    エイラ「じゃあなんでめり込んだんダ……?」

    ペリーヌ「あの。これ、先ほどよりも傾いているような気が……」

    芳佳「あっ、ほんとだ」

    エーリカ「ふあぁぁあぁ。おはよー」

    バルクホルン「遅い! 私が起こしに行ってからどれだけ経って……いや、今はそれどころじゃない」

    エーリカ「んー? なにそれ」

    芳佳「それが……今日の朝、気づいたらここにあって」

    リーネ「すっごく重くて、バルクホルンさんでも動かせないんです」

    エーリカ「へー、すごいね」

    芳佳「はい……」

    エーリカ「そのテーブル」

    芳佳「え?」
    11 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 21:56:44.177 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,-252)
    エーリカ「だってさー、トゥルーデでも手こずるほどの重さって、相当だよ」

    エーリカ「そんな重たいものを乗せてるのに壊れないなんて、そのテーブルすごいなーって」

    バルクホルン「……たしかに」

    シャーリー「言われてみれば、変だな」

    ルッキーニ「あー!」

    エイラ「な、ナンダ?」

    リーネ「どうしたの?」

    ルッキーニ「テーブルの下! ほら!」

    芳佳「下……? わっ!」

    ペリーヌ「これは……! なんでしょう……棒? 柱かしら……」

    バルクホルン「ゆ、床から生えているのか……?」

    シャーリー「なるほど。謎の物体はベリーピンの頭の部分だったのか」

    芳佳「ベリーピン……?」

    リーネ「えっと、お裁縫のときにつかう針のことだよ。仮止めのために、球がついてるやつがあるでしょ?」

    芳佳「ああ、待ち針のことだね」
    12 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 21:58:34.544 ID:K7afNLdU0.net (+24,+29,-14)
    かわいいかしこいエーリカ
    13 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:01:33.343 ID:fmW6i7tU0.net (+93,+30,+0)
    ペリーヌ「つまり……この物体はテーブルの上に置いてあるのではなくて……」

    シャーリー「テーブルを貫いて、立ってる状態ってことさ」

    バルクホルン「地面へ刺さり、固定されていたのか……動かそうとしても動かないわけだ」

    芳佳「無理やり押したから、傾いてテーブルにめり込んじゃったんですね」

    バルクホルン「そういうことだろう。やれやれ」

    ルッキーニ「これで一件落着だね!」

    バルクホルン「ああ。さあ、問題が解決したところで朝食を――」

    バルクホルン「って、まだ何も解決していないだろうが!!!」

    芳佳「え? 待ち針ってことでいいんじゃないんですか?」

    ペリーヌ「あなたね……ベリーピンはあくまで例えでしょう? こんなに大きな針があるわけないでしょうに」

    芳佳「じゃあ……これって何なんだろう」

    リーネ「さあ……」

    エイラ「結局最初の疑問に戻ってないか……?」

    エーリカ「どうでもいいけどさー、朝ご飯は?」

    バルクホルン「ベリーピンが邪魔で配膳できん。片付くまで我慢しろ」

    エーリカ「えーっ! ならはやくソレどかせよー!」

    バルクホルン「だから! それができんから困っているんだろうが!」
    14 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:05:08.126 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,-128)
    ミーナ「皆さん、おはよう……あら? どうかしたの?」

    坂本「なんだお前たち。まだ朝食をとってないのか」

    芳佳「あっ! おはようございます!」

    坂本「ああ、おはよう。大きな黒豆だな」

    ミーナ「美緒、あれはどう見ても豆じゃないわ」

    坂本「では何だ?」

    ミーナ「誰か、説明してもらえるかしら?」

    芳佳「あの、実は……」
    15 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:09:27.195 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,-217)
    ミーナ「そう……たしかに、地面から生えているようね……」

    ミーナ「でも、机に刺さっているということは、上から落ちてきたのかしら」

    バルクホルン「だが天井に破損した箇所は見当たらない」

    ルッキーニ「きっと誰かが夜中に刺したんだよ! ブスーッって!」

    ペリーヌ「何のために?」

    ルッキーニ「知んない」

    坂本「そもそも、これは何だ? 豆でも、石でもないようだが」

    ミーナ「手触りだけでは判断がつかないわね」

    エーリカ「ねー、お腹すいたよー」

    バルクホルン「我慢しろっ」

    エーリカ「ぶー!」
    16 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:14:47.998 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,+0)
    サーニャ「……」

    芳佳「あ、サーニャちゃん」

    エイラ「オッ! サ、サーニャ!? 起きてて大丈夫なのか!?」

    エイラ「哨戒任務から帰ってきたばかりダロ? 寝てていいんだぞ?」

    サーニャ「うん、大丈夫よ。……あの、ミーナ隊長」

    ミーナ「あら、サーニャさん。休まなくていいの?」

    サーニャ「はい、その、ネウロイの反応が……」

    ミーナ「……!? 本当に!?」

    サーニャ「はい」

    坂本「距離はどのくらいだ?」

    サーニャ「……どのくらいというか……ここです」

    坂本「……なに? ここ?」

    ミーナ「それはどういうことかしら」

    サーニャ「この基地内から……ネウロイの反応が」
    17 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:19:03.794 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,-227)
    ミーナ「……美緒、もしかして」

    坂本「あ、ああ……ゴクリ」

    坂本「……」

    ミーナ「どう?」

    坂本「間違いない。こいつだ」

    ミーナ「……!」

    エーリカ「どけよー! こいつー! このこのー!」

    ベシベシ

    バルクホルン「もっと力を入れろリベリアン……! これでは引き抜くことができん……!」

    シャーリー「わーってるよ……! あー、くそっ! 手がいてぇ~!」

    ギュウウウウウ

    ルッキーニ「ふれーふれー! がんばれー!」

    坂本「お前たち、そいつから離れろ」

    シャーリー「え?」

    バルクホルン「こいつを抜かんことには、我々の食卓が――」

    ミーナ「それはネウロイよ」
    18 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:20:35.111 ID:AWn3tkZ5a.net (+19,+29,-16)
    SSなんて久々だな期待
    19 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:24:42.322 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,+0)
    ~廊下~

    シャーリー「いやー! 心臓バックバク! まさかネウロイだったなんて」

    リーネ「あ、危なかったですね……」

    ペリーヌ「乱暴にしがみついたりして……攻撃されていたら消し炭になってましたわ」

    ルッキーニ「うにゃー! 危なかったー!」

    エーリカ「む~、ネウロイに食卓を乗っ取られた~! お腹減った―!」

    バルクホルン「ネウロイの侵入を許すとは……!」

    芳佳「これでもう、あそこでご飯を食べられなくなっちゃいましたね……」

    坂本「撃墜すれば問題ない。ミーナ、出撃命令を」

    ミーナ「出撃……する意味がないわ。室内でユニットを装着しても邪魔なだけでしょう?」

    坂本「それもそうだな。はっはっは」

    バルクホルン「幸い、あれだけ周囲で喚いても無反応だったんだ。機動力は必要ないだろう」

    バルクホルン「ここからあの球体を狙って銃撃すればいい」

    ミーナ「ええ。バルクホルン大尉、お願いします」

    バルクホルン「了解」
    20 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:26:29.770 ID:K7afNLdU0.net (+13,+23,+0)
    いいね
    21 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:28:02.127 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,-128)
    坂本「全員、退避したな?」

    芳佳「はい」

    ペリーヌ「問題ありません」

    坂本「よし。頼む、バルクホルン」

    バルクホルン「くらえっ」

    ダダダダダダダ


    バルクホルン「やったか!?」

    エーリカ「あ、そういうこと言うと……」
    22 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:30:47.132 ID:Ec0wiFFG0.net (+10,+25,-1)
    やったぜ!
    23 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:33:03.309 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,-231)
    シャーリー「あらら、無傷じゃん」

    バルクホルン「なっ……! この至近距離から弾を浴びせたんだぞ……!?」

    エーリカ「ほらー、トゥルーデが『やったか!?』とか言うから」

    シャーリー「なーにが『やったか!?』だ」

    バルクホルン「わ、私に落ち度はないっ」

    エイラ「あいつ、すごく固いんダナ」

    坂本「駄目、か。よし、リーネ」

    リーネ「は、はい! なんですか……?」

    坂本「対装甲ライフルを試してみてくれ」

    リーネ「ええぇ! ここで、ですか!?」

    ミーナ「通常のネウロイより装甲が厚いようなの」

    芳佳「リーネちゃん、頑張って!」

    ペリーヌ「外して壁を壊さないように」

    リーネ「は、はい……」
    24 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:38:24.668 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,-224)
    リーネ「い、いきます」

    坂本「うむ」

    バルクホルン「抜群の貫通力だ。いくら硬いと言っても、これで終わりだろう」

    エーリカ「そういうこと言わない方がいいって」

    バルクホルン「何故だ?」

    リーネ「えいっ」

    ズダンッ

    芳佳「うわっ!」

    ペリーヌ「きゃっ! 埃がっ」

    坂本「さすがに室内で撃つものではないな……!」

    ミーナ「結果は!?」

    坂本「……命中したようだが……駄目だ。コアはまだそこにある」

    バルクホルン「なにぃ!?」

    エーリカ「あーあ」
    25 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:42:36.227 ID:nJri3Kyw0.net (+19,+29,-15)
    スト魔女のssとかいいぞ~
    26 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:43:06.508 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,+0)
    シャーリー「固いなんてもんじゃないな。無敵なんじゃないか?」

    ルッキーニ「ねえねえ、どうすれば倒せるのー?」

    シャーリー「さってなぁー。たぶんバーナーとか使っても無駄だろうし」

    バルクホルン「あの装甲を崩せなければコアを叩くことができない。どうする、ミーナ」

    エーリカ「本部に連絡すれば? そんで軍艦の砲撃で建物ごとドカーンってさ」

    芳佳「ええぇー!」

    バルクホルン「501の基地を捨てろと言うのか!?」

    エーリカ「冗談だよ」

    バルクホルン「お前なぁ!」

    ミーナ「……いえ、最終的にはそうせざるを得ないかもしれない……」

    サーニャ「基地を壊しちゃうんですか……?」

    エイラ「そ、それは困る! そうなる前に家具とか運び出さないと」

    坂本「早まるな。最終的には、と言っただろう」

    ミーナ「そうならないためにも、今できることはしておきましょう」
    27 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:43:48.239 ID:3Icoj+zD0.net (-9,-2,+0)
    トネール先輩の出番
    28 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:45:27.666 ID:DoYlCoH/p.net (+24,+29,-6)
    情景が目に浮かぶようなSS
    大変良い
    29 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:48:05.002 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,-190)
    ミーナ「ペリーヌさん、お願いします」

    ペリーヌ「はい!」

    芳佳「頑張って! ペリーヌさん!」

    リーネ「頑張ってくださいっ」

    ペリーヌ「ふふん、わたくしにお任せなさい!」

    バルクホルン「赤城の装甲を撃ち抜いた電撃には耐えられまい。ネウロイめ、貴様らの侵攻もここまでだ」

    エーリカ「だからそういうこと言うとさー」

    ペリーヌ「トネール!!!」

    バチィッ

    エイラ「ドウダー?」

    サーニャ「ううん、倒せてないみたい……」

    ペリーヌ「うぅ……申し訳ありません少佐ぁ……」

    坂本「ペリーヌの電撃も効かんか……」
    30 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:48:29.161 ID:K7afNLdU0.net (+24,+29,-2)
    跳弾して危なそうなんだけど
    31 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:52:53.967 ID:R1oo6Rit0.net (+19,+29,+0)
    エイラ可愛い
    32 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:53:03.444 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,-306)
    エイラ「ツンツン眼鏡、髪の毛がわしゃわしゃしてるぞ。おもしれー」

    ルッキーニ「ほんとだー! にゃはー! もじゃもじゃー!」

    シャーリー「おっ! なんだこれ、生きてるみたいだなー。触らせてくれよ」

    ペリーヌ「ちょ! やめてくださいまし!」

    バルクホルン「これでは埒があかないぞ」

    ミーナ「……美緒、こうなったら」

    坂本「よし。私の烈風丸の出番だな」

    芳佳「烈風斬ですね!?」

    ペリーヌ「やりましたわ!」

    バルクホルン「少佐の烈風斬を食らって生き延びたネウロイはいない。さしものヤツもここまでだろう」

    エーリカ「トゥルーデがそういうこと言うと失敗する気がするんだけど」

    バルクホルン「なにっ?」
    33 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:56:36.908 ID:R1oo6Rit0.net (+19,+29,+0)
    エイラ可愛い
    34 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:57:01.651 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,-130)
    坂本「烈風斬!!!」

    ズァァ

    ガキィィィン

    坂本「なっ!?」

    ペリーヌ「少佐の刃が……弾かれた!?」

    エーリカ「ほらぁ」

    バルクホルン「わ、私は悪くないだろう」

    シャーリー「だーめだ。こりゃホントにお手上げだな」

    ミーナ「烈風斬ですら受け付けないなんて……」
    35 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 22:57:24.302 ID:R1oo6Rit0.net (+24,+29,-1)
    エイラ可愛いからね
    36 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 23:01:05.240 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,-213)
    坂本「無防備な敵へ太刀を浴びせ、傷ひとつ負わせられないとは……」

    坂本「私もまだまだ未熟だな……」

    ペリーヌ「坂本少佐……」

    エーリカ「ねーねー。ご飯はー? まさかあのネウロイを倒すまで食べられないとか言わないよね?」

    芳佳「そういえば、お腹すきましたね……」

    グゥゥゥ

    ルッキーニ「うにゅー、あたしもお腹減ったー」

    ミーナ「……そうね。まずは食事にしましょう」

    坂本「腹が減っては戦はできぬと言うからな」

    バルクホルン「て、敵の眼前で食事をしてる場合か!?」

    シャーリー「今のとこ害はないみたいだし、いいだろ」

    バルクホルン「しかしだな」

    芳佳「せっかくつくった食事が冷めちゃう……」

    バルクホルン「食べるとしよう」
    37 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 23:03:37.028 ID:XJrL7DF30.net (+19,+29,-15)
    久々のストパンSS
    38 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 23:06:29.269 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,-282)
    ペリーヌ「床で食べるだなんて……」

    エイラ「文句言いながら食べるなよ。飯がまずくなるダロ」

    エーリカ「おっ芋~おっ芋~んふふ~」

    バルクホルン「おいハルトマン。食事をしながらも敵から目を離すなよ」

    エーリカ「わかってるって」

    芳佳「な、なんだか落ち着かないね」

    リーネ「うん……」

    ミーナ「明らかに、いつものネウロイと違うわね」

    坂本「ああ。何が目的で基地の食堂に居座るのか……こちらの様子を窺っているのか?」

    ミーナ「そもそも、どこから入ってきたのかしら」

    芳佳「あ、そういえば」

    坂本「どうした宮藤。思い当たる節があるのか?」

    芳佳「食堂へ来たとき、窓が開いてたんですけど……」

    ペリーヌ「そういうことはもっと早く言いなさい! どう考えても、そこが侵入経路じゃないの!」

    芳佳「だ、だって……まさかあの黒いのがネウロイだなんて思わなかったし……」
    39 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 23:11:51.478 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,-307)
    ミーナ「食堂の窓が一晩開け放しになっていたということ?」

    ペリーヌ「なんて不用心な……!」

    シャーリー「誰だよ、戸締り忘れたの。寝る前にはちゃんと閉めなきゃだめだぞー?」

    エイラ「昨日、最後まで食堂に残ってたやつが怪しいナ」

    サーニャ「哨戒任務へ行く途中、食堂の方から歩いてくるシャーリーさんを見たような……」

    シャーリー「え?」

    バルクホルン「おい、リベリアン……」

    シャーリー「あっ。そういや、細かいパーツを洗うために来たな……」

    シャーリー「……んー、そんとき窓開けたかも……。いや、うん。開けた。なっはっはー、ごめん、あたしだ」

    バルクホルン「お前というやつは……!」

    シャーリー「まあまあ、どうせ窓が閉まってても、ネウロイなら割ってでも侵入するだろ?」

    シャーリー「そこをホラ、あたしが開けておいたおかげでさ、窓を割られずにすんだわけだ」

    シャーリー「感謝されこそすれ、怒られる筋合いはないと思うぞ?」

    バルクホルン「屁理屈をこねるな! 素直に謝罪しろ!」
    40 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 23:16:57.439 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,+0)
    シャーリー「だからごめんって。今はあたしを責めるよりも、後の対策を練る方が先だろ?」

    シャーリー「どうしてこうなったかではなく、これからどうすべきかを審議すべきである! な! ルッキーニ!」

    ルッキーニ「そーだそーだ!」

    ペリーヌ「どうすべきか……まあ、相手はネウロイなんですから。やることはひとつですわね」

    坂本「ああ。即刻、撃破する」

    バルクホルン「だがどうやってだ。ついさっき試したように、こちらの攻撃はいっさい効かなかったが?」

    坂本「うむ……コアは間違いなく、そこにあるはずなんだ。だが装甲が異様に固い。厄介だな」

    エーリカ「倒せないなら引っこ抜いちゃえば? そんで海にポイ」

    ミーナ「簡単に言うけれど……」

    リーネ「バルクホルン大尉が魔法を使っても動かせなかったんですよ……?」

    エーリカ「みんなで引っ張ればいいじゃん。綱引きみたいに」

    芳佳「わー、面白そうっ」

    エーリカ「でしょでしょ?」

    ミーナ「却下です。下手に刺激して攻撃を受けたら大変でしょう?」

    坂本「周りに何も無い空の上とは違うからな。こちらがネウロイの攻撃を避けたり弾いただけで、基地に被害が出る」

    芳佳「あ、そっか……」
    41 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 23:17:09.681 ID:p1EdW7Ena.net (+65,+30,+0)
    /nox/remoteimages/35/bf/9e0e85d54c04c06fc92d9c3fcaa3.jpeg
    42 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 23:21:14.331 ID:RdBmbWdY0.net (+19,+29,-19)
    中佐の尻ならなんとかなる
    43 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 23:22:04.283 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,+0)
    ミーナ「この件については、一度本部へ掛け合います。前例の無いタイプだから、おそらく解析班の見解を待つことになるでしょうね」

    バルクホルン「それまではヤツを警戒しつつも静観、我々はいつも通りというわけか?」

    坂本「基本はそうだな。だが、夜間が心許ない」

    ミーナ「そうね。サーニャさんの哨戒の他に、食堂へ見張りを立てましょう」

    坂本「立番か。数はそう必要無いだろうから、せいぜい2名といったところか」

    シャーリー「はい質問。誰がやるんですかー?」

    エーリカ「あー、ごめん私はパス。夜は寝てるからさー」

    バルクホルン「お前は昼夜構わず寝ているだろうが……だいたい、そんな自分勝手な言い分は通らん」

    坂本「よし、ならば公平にくじ引きで決めよう」

    ミーナ「ちょ、ちょっと美緒。もっとよく考えて選んだほうが……」

    坂本「見張りをするだけだ、そう難しいことじゃない。それに、くじで決めれば後腐れも無いだろう?」

    坂本「当然、最終的な判断はミーナに任せるがな」

    ミーナ「それなら……まあ」

    芳佳「じゃあ爪楊枝持ってきますね」

    坂本「ああ、頼む。2本だけ、先端を赤く塗ってくれ」

    芳佳「はーい」
    44 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 23:25:27.249 ID:R1oo6Rit0.net (+19,+29,+0)
    エイラ可愛い
    45 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 23:26:43.124 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,+0)
    坂本「皆、楊枝を引いたな? 先端を確認してくれ。赤い印がついているのが当たりだ」

    リーネ「何もついてない……ハズレってことかな」

    ペリーヌ「わたくしも、ハズレですわ」

    ルッキーニ「やったよシャーリー! ほら見て! さきっちょが赤くなってる!」

    シャーリー「おお! やったなルッキーニ! こりゃ大当たりだ!」

    ルッキーニ「シャーリーは?」

    シャーリー「残念ながらハズレだ。ルッキーニは運がいいな~」

    ルッキーニ「えへへ~」

    エイラ「この場合の『当たり』って夜中に見張りをやらされるってことだろー? それってハズレじゃないか……?」

    サーニャ「エイラ。そういうことを言ったらだめよ。気持ちの問題なんだから」

    エイラ「そ、そうか。そうダナ」

    坂本「よし、ひとりめはルッキーニか。あとひとりは誰だ?」

    バルクホルン「私はハズレだ」

    芳佳「あ、私もです」

    バルクホルン「となれば、残ったのは…………おい、ハルトマン」

    エーリカ「え? なに? 知らない。私知らないよ。じゃ、部屋戻るね」

    バルクホルン「待て」

    エーリカ「うわあああああああ! 離せよぉ! 横暴だぁ! こんなの無効だぁ! 夜は寝かせてよぉ!」

    坂本「ん? ふたりめはハルトマンか」
    46 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 23:31:32.487 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,+0)
    ミーナ「ハルトマン中尉、ルッキーニ少尉。ふたりに夜間の哨務を命じます」

    エーリカ「うえぇ~」

    ルッキーニ「はーい」

    ミーナ「とは言ったものの…………本当に大丈夫かしら」

    坂本「何だ? 人選に不安要素でもあるのか?」

    ミーナ「不安要素というか……」

    ペリーヌ「おふたり自身が、歩く不安要素ではなくて?」

    ルッキーニ「なにおー! ペリーヌのくせに!」

    シャーリー「おいおい失礼なやつだなー。いくらルッキーニでも、見張り番くらいできるさ。な?」

    ルッキーニ「あったりまえじゃん! らくしょーだよ」

    バルクホルン「おいハルトマン。任務を放棄して寝たりするんじゃないぞ。絶対に寝るな。絶対だ。絶対だからな?」

    エーリカ「寝ろってこと?」

    バルクホルン「なんでそうなる!? 絶対に寝るなと言っているだろうが!!!」

    坂本「眠くなったら互いに頬をつねり合えばいい。はっはっは! それでなんとかなる!」

    芳佳「頑張ってね、ルッキーニちゃん。あっそうだ、眠気覚ましに緑茶をいれてあげるよ」

    ルッキーニ「ん! あんがと!」

    シャーリー「がんばれよー。隊の安眠はルッキーニにかかってるからな」
    47 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 23:36:43.067 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,+0)
    ~夜~

    ルッキーニ「……」

    エーリカ「……」

    ルッキーニ「……」

    エーリカ「…………眠い」

    ルッキーニ「寝たらダメ!」

    エーリカ「わかってるよ。寝ないって……でもさー、退屈じゃない? 玉を眺めてるだけなんてさ」

    ルッキーニ「うじゅ……たしかに、飽きてきたかも……」

    エーリカ「異常があったらすぐに教えろ~って、あるわけないじゃん」

    エーリカ「だって、昼間からずっとあのままなんだしさー。眺めてたって変わりっこないよ」

    ルッキーニ「たしかにー……ああっ! 窓に虫がはっついてる!」

    エーリカ「え? どこどこ? あー、ほんとだ。明かりに誘われてきたんだね」

    ルッキーニ「う~……捕まえたい~……追いかけたい~」

    エーリカ「外に出て追っかけてくればいいじゃん」

    ルッキーニ「だめ! みんなのアンミンがかかってるんだもん」

    エーリカ「へぇー。偉いんだ、ルッキーニ」

    ルッキーニ「えへへー」
    48 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 23:40:13.270 ID:fmW6i7tU0.net (+95,+30,-158)
    エーリカ「……ううっ」ブルッ

    ルッキーニ「どったの?」

    エーリカ「いやー、ちょっと催しちゃってさ」

    ルッキーニ「もよおす?」

    エーリカ「トイレ行きたいってこと」

    ルッキーニ「いいよ! あたしが見張ってるから!」

    エーリカ「ん、じゃあちょっとの間頼むよ。急いで行ってくるから!」

    タッタッタ

    ルッキーニ「いってらー」

    ルッキーニ「……」

    ブーン

    ルッキーニ「あ! 虫!!!」
    49 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 23:40:27.114 ID:K7afNLdU0.net (+29,+29,-33)
    エーリカとルッキーニとはめずらしい

    まな板コンビか
    50 : 以下、\(^o^ - 2016/10/22(土) 23:42:02.769 ID:mp8MqMCf0.net (+19,+29,-6)
    ペース早いよ!よくやってんの!
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