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元スレ悪魔娘「赤ちゃん生まれちゃった」 幼虫「みぎゃー!」 男「え?」
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悪魔娘「パパってばいつもよりすっごく乱暴だったね」
男「嫌だったか?」
悪魔娘「ううん、パパに愛されてるって感じてすっごく良かった」
男「そっか。……なあ」
悪魔娘「なぁに?」
男「新婚旅行、行かないか? 家族三人でさ」
悪魔娘「え、いいの?」
男「本当は式も挙げたいけどさ、さすがにそこまでの金はないしさ、せめて新婚旅行くらい行きたいなって」
悪魔娘「……っ」 ポロポロ
男「お、おい泣くなよ」
悪魔娘「だ、だって嬉しいんだもん。ぐすっ」
男「まったく、泣き虫なママだな」 チュッ
男「嫌だったか?」
悪魔娘「ううん、パパに愛されてるって感じてすっごく良かった」
男「そっか。……なあ」
悪魔娘「なぁに?」
男「新婚旅行、行かないか? 家族三人でさ」
悪魔娘「え、いいの?」
男「本当は式も挙げたいけどさ、さすがにそこまでの金はないしさ、せめて新婚旅行くらい行きたいなって」
悪魔娘「……っ」 ポロポロ
男「お、おい泣くなよ」
悪魔娘「だ、だって嬉しいんだもん。ぐすっ」
男「まったく、泣き虫なママだな」 チュッ
男「旅の準備よし!」
幼虫「みぎゅー!」
悪魔娘「えへへ、この子もパパに背負われて嬉しそうだね!」
男「リュックに押し込めてごめんな。人のいない所に着いたらすぐに出してやるから」
幼虫「みぎゅー!」
悪魔娘「それじゃ出発! 戸締りおっけー!」 ガチャッ
大家「あら?」
男「あ、大家さんどうもです!」
大家「あんた本当に女の子を連れ込んでたんだねぇ。まったく、真面目だけが取り柄だと思ってたのに……」
男「いえ、俺は真面目ですよ。こいつと一生連れ添うつもりですから」 グイッ
悪魔娘「ぱ、パパ……っ」 カァァッ
大家「若いねぇ。ま、そういう事ならとやかく言うつもりはないよ。……と、出掛けるならその前に家賃払っていきな」
男「あ、はい」 ゴソゴソッ
幼虫「みぎゅー!」
悪魔娘「えへへ、この子もパパに背負われて嬉しそうだね!」
男「リュックに押し込めてごめんな。人のいない所に着いたらすぐに出してやるから」
幼虫「みぎゅー!」
悪魔娘「それじゃ出発! 戸締りおっけー!」 ガチャッ
大家「あら?」
男「あ、大家さんどうもです!」
大家「あんた本当に女の子を連れ込んでたんだねぇ。まったく、真面目だけが取り柄だと思ってたのに……」
男「いえ、俺は真面目ですよ。こいつと一生連れ添うつもりですから」 グイッ
悪魔娘「ぱ、パパ……っ」 カァァッ
大家「若いねぇ。ま、そういう事ならとやかく言うつもりはないよ。……と、出掛けるならその前に家賃払っていきな」
男「あ、はい」 ゴソゴソッ
大家「しかしなんだい、なんだかこのアパートも最近ずいぶん静かだね。まるで誰もいないみたいで気味が悪いよ」
大家「あんたの隣なんて三日に一回は苦情を言いに来てたのに、最近はめっきり来なくなって」
男「あはは、我が家の幸せをお裾分けしたのかな?」
悪魔娘「うふふっ」
大家「ノロケ話は聞きたかないよ」
男「あはは……はい、これでいいですか?」
大家「ああ。今月分の家賃、しっかり貰ったよ」
男「それじゃ失礼します」
悪魔娘「またね、大家さん!」
大家「ああ、愛想のいい子は好きだよ」 スタスタ
大家「あんたの隣なんて三日に一回は苦情を言いに来てたのに、最近はめっきり来なくなって」
男「あはは、我が家の幸せをお裾分けしたのかな?」
悪魔娘「うふふっ」
大家「ノロケ話は聞きたかないよ」
男「あはは……はい、これでいいですか?」
大家「ああ。今月分の家賃、しっかり貰ったよ」
男「それじゃ失礼します」
悪魔娘「またね、大家さん!」
大家「ああ、愛想のいい子は好きだよ」 スタスタ
幼虫は自分でご飯食べる…宅配便の男の服が残ってる…アパートが静か…
> 男「あはは、我が家の幸せをお裾分けしたのかな?」
家の幸せといえば子供のことだよな
家の幸せといえば子供のことだよな
ガタンッ ガタガタンッ ガタンッ ガタガタンッ
悪魔娘「ふふ~ふふ~ふん♪」
男「そんなに温泉が楽しみなのか?」
悪魔娘「違うよ、パパとこの子と一緒にお出かけできるのが嬉しいの!」
幼虫「みぎゅー!」
男「そ、そうか。……でも、やっぱり海外旅行とかの方が嬉しいんじゃないのか?」
悪魔娘「それも悪くないけど、手荷物検査に引っ掛かっちゃうでしょ?」
幼虫「みぅ」
男「お前は悪くないぞ。いいか、パパとママはお前が元気にしてくれてるだけで嬉しいんだからな?」 ナデナデ
幼虫「みゅー!」
おっさん「おいうるせえぞ!」 ドンッ
男「す、すいません! ……ちょっと静かにしてようか」
悪魔娘「そうだね……」
幼虫「みぅー……」
悪魔娘「ふふ~ふふ~ふん♪」
男「そんなに温泉が楽しみなのか?」
悪魔娘「違うよ、パパとこの子と一緒にお出かけできるのが嬉しいの!」
幼虫「みぎゅー!」
男「そ、そうか。……でも、やっぱり海外旅行とかの方が嬉しいんじゃないのか?」
悪魔娘「それも悪くないけど、手荷物検査に引っ掛かっちゃうでしょ?」
幼虫「みぅ」
男「お前は悪くないぞ。いいか、パパとママはお前が元気にしてくれてるだけで嬉しいんだからな?」 ナデナデ
幼虫「みゅー!」
おっさん「おいうるせえぞ!」 ドンッ
男「す、すいません! ……ちょっと静かにしてようか」
悪魔娘「そうだね……」
幼虫「みぅー……」
男「ん……」 ウトウト
悪魔娘「パパ、見てパパ!」 ユサユサッ
男「ん、んん……なんだ?」
悪魔娘「電車の窓の外! ほら!」
男「……おお、綺麗な海だな!」
幼虫「みゅー!」 ピョンッ
男「あ、こら! 他の乗客に見られたら大変だろ!」
悪魔娘「大丈夫だよ、近くの席には誰もいないし」
男「……本当だな。他の客は駅で降りたのか」
悪魔娘「ね、写真撮ろっか」
男「おう。じゃあポーズ撮ってくれ」
悪魔娘「違うよもう! 三人で! ほらパパもこっち来て!」
男「ん、うん」 スッ
悪魔娘「にー!」 男「にー!」 幼虫「みゅー!」
パシャッ
悪魔娘「パパ、見てパパ!」 ユサユサッ
男「ん、んん……なんだ?」
悪魔娘「電車の窓の外! ほら!」
男「……おお、綺麗な海だな!」
幼虫「みゅー!」 ピョンッ
男「あ、こら! 他の乗客に見られたら大変だろ!」
悪魔娘「大丈夫だよ、近くの席には誰もいないし」
男「……本当だな。他の客は駅で降りたのか」
悪魔娘「ね、写真撮ろっか」
男「おう。じゃあポーズ撮ってくれ」
悪魔娘「違うよもう! 三人で! ほらパパもこっち来て!」
男「ん、うん」 スッ
悪魔娘「にー!」 男「にー!」 幼虫「みゅー!」
パシャッ
悪魔娘「うわぁ、すごい立派だね! わふー! わふーだよ!」
男「そういえば俺もこういう本格的な旅館って初めてだな」
幼虫「みゅー?」
悪魔娘「ねねっ、早く行こ?」
女将「こちらのお部屋でございます」
男「おおっ、広いな!」
悪魔娘「ねえねえ、それより早くお風呂入ろうよ!」
男「あ、そうだ。家族風呂って空いてますか?」
女将「申し訳ありません、今日は予約が埋まっておりまして」
男「あー、じゃあ明日で予約お願いできます」
女将「かしこまりました」
男「そういえば俺もこういう本格的な旅館って初めてだな」
幼虫「みゅー?」
悪魔娘「ねねっ、早く行こ?」
女将「こちらのお部屋でございます」
男「おおっ、広いな!」
悪魔娘「ねえねえ、それより早くお風呂入ろうよ!」
男「あ、そうだ。家族風呂って空いてますか?」
女将「申し訳ありません、今日は予約が埋まっておりまして」
男「あー、じゃあ明日で予約お願いできます」
女将「かしこまりました」
男「さてと、それじゃあ風呂に行くか。……あー、でも」
幼虫「みぅー」
悪魔娘「お風呂には連れて行けないね……」
男「ごめんな、明日は家族風呂に連れて行ってやるからな」
幼虫「みゅー!」
悪魔娘「私もパパと一緒にお風呂入るの楽しみ!」
男「俺もだよ」 チュッ
カポーン
男「ふぅ」
老人「いい湯ですねぇ」
男「あ、そうですね」
老人「新婚旅行ですか?」
男「え?」
老人「ロビーで見かけたのですよ。仲がおよろしいですな」
男「はは、ええまあ」
幼虫「みぅー」
悪魔娘「お風呂には連れて行けないね……」
男「ごめんな、明日は家族風呂に連れて行ってやるからな」
幼虫「みゅー!」
悪魔娘「私もパパと一緒にお風呂入るの楽しみ!」
男「俺もだよ」 チュッ
カポーン
男「ふぅ」
老人「いい湯ですねぇ」
男「あ、そうですね」
老人「新婚旅行ですか?」
男「え?」
老人「ロビーで見かけたのですよ。仲がおよろしいですな」
男「はは、ええまあ」
老人「うちは金婚式でしてね」
男「え、じゃあもう50年も?」
老人「今は晩婚の時代だそうですが、うちはお互い十代でしたからな」
男「そうですか。50年……」
老人「あっという間ですよ、過ぎてみれば。色々な事はありましたが」
男「奥さんのこと、好きですか?」
老人「面と向かって口に出しては言えませんが、あれ以上の女はいませんな」
男「あははっ、いいなぁ」
老人「あなたはこれからですよ」
男「ええ、これからですね」
男「え、じゃあもう50年も?」
老人「今は晩婚の時代だそうですが、うちはお互い十代でしたからな」
男「そうですか。50年……」
老人「あっという間ですよ、過ぎてみれば。色々な事はありましたが」
男「奥さんのこと、好きですか?」
老人「面と向かって口に出しては言えませんが、あれ以上の女はいませんな」
男「あははっ、いいなぁ」
老人「あなたはこれからですよ」
男「ええ、これからですね」
男「ふぅ」 ポカポカ
悪魔娘「はぁ」 ポカポカ
男「……」 ジィ
悪魔娘「……?」
男「部屋、行くか」 ギュッ
悪魔娘「んっ」 ギュッ
男(俺、幸せだなぁ)
男「……ん?」
客「だからぁ! 出たんだよ!」
従業員「お、お客様、落ち着いてください!」
客「いいからどうにかしろよ! あんなデカい虫がいる所で寝泊まりできるか!」
男「え?」
悪魔娘「はぁ」 ポカポカ
男「……」 ジィ
悪魔娘「……?」
男「部屋、行くか」 ギュッ
悪魔娘「んっ」 ギュッ
男(俺、幸せだなぁ)
男「……ん?」
客「だからぁ! 出たんだよ!」
従業員「お、お客様、落ち着いてください!」
客「いいからどうにかしろよ! あんなデカい虫がいる所で寝泊まりできるか!」
男「え?」
幼虫「みゅー」 ウネウネ
ガラッ
男「……」
悪魔娘「ぱ、パパ、落ち着いて」
男「お前は黙ってろ。……そこに座りなさい」
幼虫「みゅー?」
男「いいから座りなさい」
幼虫「みぅー」 ウネッ
男「……お前、部屋から出たな」
幼虫「み、みぅ」
男「さっき廊下で騒ぎになってたんだ。出たな?」
幼虫「み、みぎゅー」
男「……」 ギロッ
ガラッ
男「……」
悪魔娘「ぱ、パパ、落ち着いて」
男「お前は黙ってろ。……そこに座りなさい」
幼虫「みゅー?」
男「いいから座りなさい」
幼虫「みぅー」 ウネッ
男「……お前、部屋から出たな」
幼虫「み、みぅ」
男「さっき廊下で騒ぎになってたんだ。出たな?」
幼虫「み、みぎゅー」
男「……」 ギロッ
男「お前は分かっているのか?」
幼虫「みぅ……」
男「お前の姿は大きな幼虫だ。その姿を見た世間の人間は、お前を気味悪がる。絶対にだ」
幼虫「みぅぅ……」
悪魔娘「パパ!? なんでそんな酷いこと言うのっ!!」
男「俺だって、せっかくの旅行なんだ。楽しく過ごしたいさ」
悪魔娘「ならどうして!?」
男「もし!! もしこの子が公になったらどうなる!? 見世物にされるか殺されるかがオチじゃないか!!」
男「俺は自分の子供にそんな不幸な目に遭って欲しくない!!」
悪魔娘「パパ……」
男「……いや、すまなかったな。結局、今まで俺は逃げていたんだな……」
男「本当にお前の事を思ってるなら、仕事なんてやめてさっさと山奥にでも籠もって、家族三人で暮らすべきだったんだ……」
男「俺は父親失格だ……」 ポタポタ
幼虫「みぅぅ! みぅぅ!」
男「悪い……今日はもう寝るよ……」
悪魔娘「パパ……」
幼虫「みぅ……」
男「お前の姿は大きな幼虫だ。その姿を見た世間の人間は、お前を気味悪がる。絶対にだ」
幼虫「みぅぅ……」
悪魔娘「パパ!? なんでそんな酷いこと言うのっ!!」
男「俺だって、せっかくの旅行なんだ。楽しく過ごしたいさ」
悪魔娘「ならどうして!?」
男「もし!! もしこの子が公になったらどうなる!? 見世物にされるか殺されるかがオチじゃないか!!」
男「俺は自分の子供にそんな不幸な目に遭って欲しくない!!」
悪魔娘「パパ……」
男「……いや、すまなかったな。結局、今まで俺は逃げていたんだな……」
男「本当にお前の事を思ってるなら、仕事なんてやめてさっさと山奥にでも籠もって、家族三人で暮らすべきだったんだ……」
男「俺は父親失格だ……」 ポタポタ
幼虫「みぅぅ! みぅぅ!」
男「悪い……今日はもう寝るよ……」
悪魔娘「パパ……」
次の日の朝、男が気がかりな夢から目ざめたとき、
自分が布団の上で一匹の巨大な毒虫に変ってしまっているのに気づいた。
自分が布団の上で一匹の巨大な毒虫に変ってしまっているのに気づいた。
悪魔娘「お、おはようパパ」
男「ああ……おはよう……」
悪魔娘「ね、ねえ! 少し歩いたら綺麗な山があるんだって! 行ってみようよ!」
男「……そうだな」
男「……」 スタスタッ
悪魔娘「……」 チラッ チラッ
幼虫「みぅ……」
男(こんなにも晴れた空なのに、どうしても気持ちは暗いままなんだな)
男(分かってるさ。せっかくの新婚旅行を、こんな暗い思い出にしちゃダメだって。俺だって分かってるさ)
男(でもさ、どうすればこの子を幸せにしてやれるのか、俺には分からないんだよ……)
老人「おや?」
男「あ……」
男「ああ……おはよう……」
悪魔娘「ね、ねえ! 少し歩いたら綺麗な山があるんだって! 行ってみようよ!」
男「……そうだな」
男「……」 スタスタッ
悪魔娘「……」 チラッ チラッ
幼虫「みぅ……」
男(こんなにも晴れた空なのに、どうしても気持ちは暗いままなんだな)
男(分かってるさ。せっかくの新婚旅行を、こんな暗い思い出にしちゃダメだって。俺だって分かってるさ)
男(でもさ、どうすればこの子を幸せにしてやれるのか、俺には分からないんだよ……)
老人「おや?」
男「あ……」
老人「こんな所で奇遇ですな」
老婆「お父さん、この方は?」
老人「昨日お風呂で一緒になってね、少しお話をしたんだよ」
老婆「まあ」
男「こ、こんにちは」
老人「あなたもこの山を?」
男「ええ、まあ」
老人「そうですか。よければ一緒に歩きませんか?」
男「それは……」
悪魔娘「はい、そうしましょう」
男「お前……」
悪魔娘「ね、いいでしょうパパ?」
男「……そうだな」
老婆「お父さん、この方は?」
老人「昨日お風呂で一緒になってね、少しお話をしたんだよ」
老婆「まあ」
男「こ、こんにちは」
老人「あなたもこの山を?」
男「ええ、まあ」
老人「そうですか。よければ一緒に歩きませんか?」
男「それは……」
悪魔娘「はい、そうしましょう」
男「お前……」
悪魔娘「ね、いいでしょうパパ?」
男「……そうだな」
悪魔娘「最近お料理の勉強を始めたんですけど、全然ダメで……」 キャッキャ
老婆「私も若い頃は苦労したわ。実家の母にずいぶん厳しく教えられて……」 ウフフ
男「……」
老人「何かあったのかい?」
男「え?」
老人「ずいぶん悩んでる顔をしているよ」
男「その」
老人「言いづらい事なら無理には聞かないが、私も人生経験だけはあるつもりだ。相談に乗ろう」
男「……例えばの話、なんですが。自分の子供が、その、幸せになれないんじゃないかって」
男「普通の人みたいに社会で働いて、友達を作って、恋愛をして、結婚をして。……そんな人生を送れないんじゃないかって」
男「そういう時に、俺は何もしてあげられないんじゃないかって」
男「そう思ったら、辛くて、やるせなくて……」
老人「だが、君がいる」
男「えっ?」
老婆「私も若い頃は苦労したわ。実家の母にずいぶん厳しく教えられて……」 ウフフ
男「……」
老人「何かあったのかい?」
男「え?」
老人「ずいぶん悩んでる顔をしているよ」
男「その」
老人「言いづらい事なら無理には聞かないが、私も人生経験だけはあるつもりだ。相談に乗ろう」
男「……例えばの話、なんですが。自分の子供が、その、幸せになれないんじゃないかって」
男「普通の人みたいに社会で働いて、友達を作って、恋愛をして、結婚をして。……そんな人生を送れないんじゃないかって」
男「そういう時に、俺は何もしてあげられないんじゃないかって」
男「そう思ったら、辛くて、やるせなくて……」
老人「だが、君がいる」
男「えっ?」
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