私的良スレ書庫
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元スレ幼馴染「え……す、好きな人ができた?」
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ドンッ
友「ごめんごめん。最近、寝不足でね」ニコッ
女「いやいや、私の方こそごめんなさいね」
スタッ スタッ スタッ
友「…………」
友(今日中にトドメを刺そう。ここが正念場だね)
友(悪いけど……適当に退場してもらうよ。君は、邪魔なんだ)
友(今ならボクも、手の内から穏便な手段を選べる)
友「携帯電話は没収させてもらうよ、女ちゃん」スッ
友「想定外のことが起きるのだけは、避けたいんだ。そういう偶然に台無しにされるのが、一番嫌いだからね。ことがすんだら返すからさ」
友「ごめんごめん。最近、寝不足でね」ニコッ
女「いやいや、私の方こそごめんなさいね」
スタッ スタッ スタッ
友「…………」
友(今日中にトドメを刺そう。ここが正念場だね)
友(悪いけど……適当に退場してもらうよ。君は、邪魔なんだ)
友(今ならボクも、手の内から穏便な手段を選べる)
友「携帯電話は没収させてもらうよ、女ちゃん」スッ
友「想定外のことが起きるのだけは、避けたいんだ。そういう偶然に台無しにされるのが、一番嫌いだからね。ことがすんだら返すからさ」
登場人物全員が友の手のひらの上で踊ってる……
友ざまあ展開だったらスカッとするなあ
友ざまあ展開だったらスカッとするなあ
女「ら、らぶれたー?」ガコッ
女「……だ、誰も見てないよねっ!」サッサッ
女「差出人は……お、おとこ君……。やっぱり、男君だ。部活後、屋上にきてくださいって……」
女「そんな、待っててくれてるのかな?」アセッ アセッ
女「き、気を遣ってくれてるのはわかるけど、こんなの、ソフトボールに身なんて入らないってば!」
女「……だ、誰も見てないよねっ!」サッサッ
女「差出人は……お、おとこ君……。やっぱり、男君だ。部活後、屋上にきてくださいって……」
女「そんな、待っててくれてるのかな?」アセッ アセッ
女「き、気を遣ってくれてるのはわかるけど、こんなの、ソフトボールに身なんて入らないってば!」
もうこれは幼馴染と女さんの百合ENDしか救いがないな
女「……女の子からラブレターもらったの、初めてだなぁ」
友「さすが、異性からはもらったことあるんだ。女ちゃん、美人だもんねぇ」
女「私の名前、知ってるんだ。まあ、知らない人呼び出さないかぁ……」
女「……あと、さ、別にそういうのが嫌いなわけじゃないけど、ちょっと馴れ馴れしくないかな? さっきぶつかったときにも思ったんだけど」
友「こう見えて自覚はあるんだよ。使いどころは、間違えたことがないからさ」ニコッ
女「…………」
友「でも、気を悪くしたのなら謝るよ。ラブレターのことも合わせてね」
女「あなた、男君のこと好きなの?」
友「ボクは、そんなんじゃないよ。どこでそう思ったのかも知らないけど」
友「それより、本題に入ろう。別にボクは、嫌がらせしたくてわざわざこんなことをしたわけじゃあないんだ」
友「君にね、教えておかないといけないことがある」
友「これは君のために言っているんだ。本当にね」
友「さすが、異性からはもらったことあるんだ。女ちゃん、美人だもんねぇ」
女「私の名前、知ってるんだ。まあ、知らない人呼び出さないかぁ……」
女「……あと、さ、別にそういうのが嫌いなわけじゃないけど、ちょっと馴れ馴れしくないかな? さっきぶつかったときにも思ったんだけど」
友「こう見えて自覚はあるんだよ。使いどころは、間違えたことがないからさ」ニコッ
女「…………」
友「でも、気を悪くしたのなら謝るよ。ラブレターのことも合わせてね」
女「あなた、男君のこと好きなの?」
友「ボクは、そんなんじゃないよ。どこでそう思ったのかも知らないけど」
友「それより、本題に入ろう。別にボクは、嫌がらせしたくてわざわざこんなことをしたわけじゃあないんだ」
友「君にね、教えておかないといけないことがある」
友「これは君のために言っているんだ。本当にね」
友「いいかい、君は知っておかなければならない。ボクがこれから話すことを、ね」
友「男ちゃんは優しすぎるから、きっと君には黙っているだろうから」
女「…………」
友(ん、あれ……? 反応が、思ったより悪いな)
友「……女ちゃん、ボクの話、そんなに興味ないかなぁ」
女「あなた、男君のこと好きなんでしょう?」
友「……諄いよ。いいかい、一度しか忠告しないよ? 女ちゃん、君は……」
女「あなたの笑い方、男君そっくりだもん」
友「!?」
女「それも、表面だけ必死に似せたみたいな、中身のない笑い方」
友「男ちゃんは優しすぎるから、きっと君には黙っているだろうから」
女「…………」
友(ん、あれ……? 反応が、思ったより悪いな)
友「……女ちゃん、ボクの話、そんなに興味ないかなぁ」
女「あなた、男君のこと好きなんでしょう?」
友「……諄いよ。いいかい、一度しか忠告しないよ? 女ちゃん、君は……」
女「あなたの笑い方、男君そっくりだもん」
友「!?」
女「それも、表面だけ必死に似せたみたいな、中身のない笑い方」
友「そんなわけないじゃあないか。君が何を言いたいのかわからないよ。それよりね……」
女「…………」
友「そ、そんな目でボクを見るなよ! おいっ!」
女「そっちが素顔?」
友「だ、だから、そんな話はしていない。それより、ボク……話……」
友「う……うぷっ……うっ、おえぇぇ…………」
女「……可哀想な人」
友「…………」ハァ ハァ
友「き、きみは……いいかい、きみは……」
女「…………」
友「……もういいさ。今日、君とボクは会わなかった。ラブレターはただの悪戯だった」クルッ
スタッ スタッ スタッ
友「他にいくらでも、やりようはあるんだ」ボソッ
女「…………」
友「そ、そんな目でボクを見るなよ! おいっ!」
女「そっちが素顔?」
友「だ、だから、そんな話はしていない。それより、ボク……話……」
友「う……うぷっ……うっ、おえぇぇ…………」
女「……可哀想な人」
友「…………」ハァ ハァ
友「き、きみは……いいかい、きみは……」
女「…………」
友「……もういいさ。今日、君とボクは会わなかった。ラブレターはただの悪戯だった」クルッ
スタッ スタッ スタッ
友「他にいくらでも、やりようはあるんだ」ボソッ
友『…………』
男『お前、いつも無表情だな』
友『…………』
男『笑ってみろよ』
友『どうして?』
男『いいから、僕みたいに笑ってみろって』ニコッ
友『…………』
友『…………』ニコッ
男『なんだ、普通に笑えるじゃん!』
友「……まったく、変なこと思い出させてくれるよクソ女が。ああ、まだ頭が痛いや、ガンガンする」
友「すいませーん! 実は携帯の落とし物を……」
友「…………」
先生「おお、友か。どうしたんだ、具合が悪そうじゃないか」
友「……いえ、やっぱりなんでもありません」
タッ タッ タッ
先生「様子が変だな……?」
男『お前、いつも無表情だな』
友『…………』
男『笑ってみろよ』
友『どうして?』
男『いいから、僕みたいに笑ってみろって』ニコッ
友『…………』
友『…………』ニコッ
男『なんだ、普通に笑えるじゃん!』
友「……まったく、変なこと思い出させてくれるよクソ女が。ああ、まだ頭が痛いや、ガンガンする」
友「すいませーん! 実は携帯の落とし物を……」
友「…………」
先生「おお、友か。どうしたんだ、具合が悪そうじゃないか」
友「……いえ、やっぱりなんでもありません」
タッ タッ タッ
先生「様子が変だな……?」
ポチャン
友「すっかり小物だなぁ……」
友「保険に回収しておいたものを、トイレに捨てちゃうなんて」
友「……こうなった以上、クソ女を直接利用するのは無理だね」
友「……冷静。落ち着こう、落ち着こう」
友「嫌われちゃった以上、女ちゃんに直接協力してもらうのは無理だね」
友「幼馴染ちゃんに、そろそろ頑張ってもらわないとね……」
友「女ちゃん、ボクの邪魔しなきゃいいけどなぁ」
友「なんとかして口を封じておきたいなぁ」
友「……なんにせよ、手札の選り好みは、もうなしかな」
友「すっかり小物だなぁ……」
友「保険に回収しておいたものを、トイレに捨てちゃうなんて」
友「……こうなった以上、クソ女を直接利用するのは無理だね」
友「……冷静。落ち着こう、落ち着こう」
友「嫌われちゃった以上、女ちゃんに直接協力してもらうのは無理だね」
友「幼馴染ちゃんに、そろそろ頑張ってもらわないとね……」
友「女ちゃん、ボクの邪魔しなきゃいいけどなぁ」
友「なんとかして口を封じておきたいなぁ」
友「……なんにせよ、手札の選り好みは、もうなしかな」
先生「みんな、落ち着いて聞いて欲しい。本校の生徒が、麻薬を吸っているという匿名の垂れ込みがあった」
ガヤガヤ ガヤガヤ
先生「先生はもちろん、悪戯だと思っている。だが、もしも何か知っている人がいたら、どんなことでもいいから教えてほしい」
男「怖いなぁ……さすがに嘘だろうけど」
友「え、あ、ああ、そうだね」
男「……どうした?」
幼馴染(友ちゃん……なんだか様子がおかしいけど、何かあったのかな)
友(……幼馴染ちゃん、ちゃんと今のボクの動揺を見てたね。布石は置いた。後は、彼女が自力で結び付けてくれるのを祈るだけだ)
ガヤガヤ ガヤガヤ
先生「先生はもちろん、悪戯だと思っている。だが、もしも何か知っている人がいたら、どんなことでもいいから教えてほしい」
男「怖いなぁ……さすがに嘘だろうけど」
友「え、あ、ああ、そうだね」
男「……どうした?」
幼馴染(友ちゃん……なんだか様子がおかしいけど、何かあったのかな)
友(……幼馴染ちゃん、ちゃんと今のボクの動揺を見てたね。布石は置いた。後は、彼女が自力で結び付けてくれるのを祈るだけだ)
女「ぶ、部活がしばらく休みってどういうことですか!」
部長「君の気持ちはよーくわかるが、怒鳴らないでくれ。君の声は響くんだ」
部長「部室からね、煙草の吸殻が見つかったんだ。それだけならどうにかできたものの、ソフト部員が煙草を吸っているっていう、匿名の垂れ込みがあったらしい」
女「う、嘘……」
部長「しかもほら、麻薬どうこうがあったの、知っているだろう? あれのせいで学校としても過剰反応せざるを得ないんだろう」
部長「詳しい話は放課後にミーティングを行うから、そこで、ね」
女「う、うぅ……」
部長「君の気持ちはわかるよ。任せてくれ、夏の大会には出れるよう、なんとか掛け合ってみせるよ」
部長「君とは違って、私は最後の夏なんだから、ね」
女「…………」
部長「君の気持ちはよーくわかるが、怒鳴らないでくれ。君の声は響くんだ」
部長「部室からね、煙草の吸殻が見つかったんだ。それだけならどうにかできたものの、ソフト部員が煙草を吸っているっていう、匿名の垂れ込みがあったらしい」
女「う、嘘……」
部長「しかもほら、麻薬どうこうがあったの、知っているだろう? あれのせいで学校としても過剰反応せざるを得ないんだろう」
部長「詳しい話は放課後にミーティングを行うから、そこで、ね」
女「う、うぅ……」
部長「君の気持ちはわかるよ。任せてくれ、夏の大会には出れるよう、なんとか掛け合ってみせるよ」
部長「君とは違って、私は最後の夏なんだから、ね」
女「…………」
男「……ごめんな、急に呼び出したりしちゃって」
幼馴染「そ、そんなことない! ぜんぜん、迷惑とかじゃない!」
幼馴染「私……この前、えっと、変なこと言っちゃってごめん。理由があって……その……」
男「俺もごめん。この間のことは、言い方が悪かったよ」
幼馴染「気にしてない! 気にしてないから、大丈夫!」
幼馴染(よ、よしっ! ちゃんと謝れた! 仲直りできた!)
男「…………」
幼馴染(でも男……なんでこんなに悲しそうな顔をしてるんだろ……)
幼馴染「そ、そんなことない! ぜんぜん、迷惑とかじゃない!」
幼馴染「私……この前、えっと、変なこと言っちゃってごめん。理由があって……その……」
男「俺もごめん。この間のことは、言い方が悪かったよ」
幼馴染「気にしてない! 気にしてないから、大丈夫!」
幼馴染(よ、よしっ! ちゃんと謝れた! 仲直りできた!)
男「…………」
幼馴染(でも男……なんでこんなに悲しそうな顔をしてるんだろ……)
男「俺は……女さんが好きだ」
幼馴染「う、うん。それは前にも聞いたよ」グッ
男「お前に色々言われたけど、それは変わりそうにない」
幼馴染「でも、女さんは彼氏が……」
男「それと、それとは関係ないんだが……」
幼馴染「うん?」
男(言わなきゃ……駄目なんだよな)
男「お前のことを、恋人として見ることは俺にはできない。たぶんそれは……これからも変わらない」
幼馴染「…………あはっ」
幼馴染「あははははっ! 何言ってるの男ってば、それ、本当に関係ないじゃない」
幼馴染「それ今言って……ひぐっ……どうしたのって……ひぐっ……」
男「…………」
男(これでいいんだ、これで)
幼馴染「う、うん。それは前にも聞いたよ」グッ
男「お前に色々言われたけど、それは変わりそうにない」
幼馴染「でも、女さんは彼氏が……」
男「それと、それとは関係ないんだが……」
幼馴染「うん?」
男(言わなきゃ……駄目なんだよな)
男「お前のことを、恋人として見ることは俺にはできない。たぶんそれは……これからも変わらない」
幼馴染「…………あはっ」
幼馴染「あははははっ! 何言ってるの男ってば、それ、本当に関係ないじゃない」
幼馴染「それ今言って……ひぐっ……どうしたのって……ひぐっ……」
男「…………」
男(これでいいんだ、これで)
友「……あ、いたいた幼馴染ちゃん」
幼馴染「…………」
友「キミにどうしてもしておきたい話が……って、どうしたの? 泣いてる?」
幼馴染「……ううん、なんでもないよ」
幼馴染「それより、何の話?」
友「例の麻薬騒動だけどね、どうにも女さんが関わっているかもしれないらしいんだ」
幼馴染「え?」
友「女ちゃんの彼氏から女ちゃんに流れて……そこから彼女の所属するソフト部にも流れたんじゃないか……って」
幼馴染「そ、そんな……」
友「あ、も、もちろんただの噂だよ噂! でも、どうにも気になっちゃって……ね」
友「でも、友人として気に掛かるんだよ。男にこれ以上、女ちゃんには関わってほしくないかなって……いらないお節介なのかもしれないけど」
幼馴染「…………」
友「キミにどうしてもしておきたい話が……って、どうしたの? 泣いてる?」
幼馴染「……ううん、なんでもないよ」
幼馴染「それより、何の話?」
友「例の麻薬騒動だけどね、どうにも女さんが関わっているかもしれないらしいんだ」
幼馴染「え?」
友「女ちゃんの彼氏から女ちゃんに流れて……そこから彼女の所属するソフト部にも流れたんじゃないか……って」
幼馴染「そ、そんな……」
友「あ、も、もちろんただの噂だよ噂! でも、どうにも気になっちゃって……ね」
友「でも、友人として気に掛かるんだよ。男にこれ以上、女ちゃんには関わってほしくないかなって……いらないお節介なのかもしれないけど」
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