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元スレ幼馴染「え……す、好きな人ができた?」
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男「ああ、完全に恋に落ちちまったみたいだ。胸のときめきがforever nightなんだ」
幼馴染「へ、へぇー……。あ、そ、その……その相手ってひょっとしてわた……」
男「そ、それは言えねーよ」
幼馴染(わ、私じゃん! この反応、完全に私じゃんこれ!)
幼馴染「わ、私も好きな人できたって言うか……まあ、前からっていうか……」
男「ほう。友の奴とか」
幼馴染「…………」
女「あ、男君と幼馴染ちゃん! よかった~、ふたりがゆっくり歩いてるっていうことは、まだ朝礼に余裕で間に合う感じじゃん」
幼馴染「女さん、おはおう」
男「ひゃ……お……おば、おは……げふっげふっ! お……おはよう!」
女「アハハ、男君おっかしー! なに、ジュースでも飲んでたの?」
幼馴染「ん?」
幼馴染「へ、へぇー……。あ、そ、その……その相手ってひょっとしてわた……」
男「そ、それは言えねーよ」
幼馴染(わ、私じゃん! この反応、完全に私じゃんこれ!)
幼馴染「わ、私も好きな人できたって言うか……まあ、前からっていうか……」
男「ほう。友の奴とか」
幼馴染「…………」
女「あ、男君と幼馴染ちゃん! よかった~、ふたりがゆっくり歩いてるっていうことは、まだ朝礼に余裕で間に合う感じじゃん」
幼馴染「女さん、おはおう」
男「ひゃ……お……おば、おは……げふっげふっ! お……おはよう!」
女「アハハ、男君おっかしー! なに、ジュースでも飲んでたの?」
幼馴染「ん?」
マル・マル・モリ・モリ みんなドラゲナイ
ツル・ツル・テカ・テカ 明日もドラゲナイ
ダバデュア ダバジャバ
ドラゲナイしようよ
ダバデュア ダバジャバ デュア
大きくなったらお空に声がドラゲナイ
いつまででもドラゲナイ!
マル・マル・モリ・モリ みんなドラゲナイ
ツル・ツル・テカ・テカ 明日もドラゲナイ
ドラゲナイドラゲナイ一人歩く帰り道
こんな時ドラゲナイ
みんなにドラゲナイ…
マル・マル・モリ・モリ ドラゲナイだよ
ツル・ツル・テカ・テカ ドラゲナイ顔
いちにのさんしでドラゲナイ
たくさんだとドラゲナイ
マル・マル・モリ・モリ ドラ・ドラ・ゲナイ
ツル・ツル・ピカ・ピカ ドラ・ドラ・ゲナイ
みなさんグッナイ ドラゲナイ
朝ごはんはドラゲナイ?
ダバデュア ダバジャバ
おなか出してドラゲナイ
ダバデュア ダバジャバ デュア
ツル・ツル・テカ・テカ 明日もドラゲナイ
ダバデュア ダバジャバ
ドラゲナイしようよ
ダバデュア ダバジャバ デュア
大きくなったらお空に声がドラゲナイ
いつまででもドラゲナイ!
マル・マル・モリ・モリ みんなドラゲナイ
ツル・ツル・テカ・テカ 明日もドラゲナイ
ドラゲナイドラゲナイ一人歩く帰り道
こんな時ドラゲナイ
みんなにドラゲナイ…
マル・マル・モリ・モリ ドラゲナイだよ
ツル・ツル・テカ・テカ ドラゲナイ顔
いちにのさんしでドラゲナイ
たくさんだとドラゲナイ
マル・マル・モリ・モリ ドラ・ドラ・ゲナイ
ツル・ツル・ピカ・ピカ ドラ・ドラ・ゲナイ
みなさんグッナイ ドラゲナイ
朝ごはんはドラゲナイ?
ダバデュア ダバジャバ
おなか出してドラゲナイ
ダバデュア ダバジャバ デュア
幼馴染「お、男が朝言ってた好きな人って、女さん?」
男「あ? こ、声がでかいって!」
幼馴染「女さん?」
男「そ、それはその……」
幼馴染「女さん?」
男「はい……そうです」
幼馴染「…………」プルプルプル
男「どうした?」
幼馴染「あっ、あはっ、あははははっ! いや、男の弱み握っちゃったなと思って」
男「なっ!」
幼馴染「あー、今度何奢ってもらおっかなー。あはっ、あははははっ」
男「あ? こ、声がでかいって!」
幼馴染「女さん?」
男「そ、それはその……」
幼馴染「女さん?」
男「はい……そうです」
幼馴染「…………」プルプルプル
男「どうした?」
幼馴染「あっ、あはっ、あははははっ! いや、男の弱み握っちゃったなと思って」
男「なっ!」
幼馴染「あー、今度何奢ってもらおっかなー。あはっ、あははははっ」
男「おいおい笑うなよ、こっちは一応真剣なんだぞ」
幼馴染「真剣って何が? 恋が? 男と女さんに接点があったこと自体、私初めて知ったよ」
男「じ、自習室で一緒になって……ちょいちょい喋るようになった」
幼馴染「ちょっとお話しただけなんでしょ? そんなので好きになるの? そんなので真剣な恋って言えるの?」
男「お前、今日様子おかしくないか……?」
幼馴染「そ、そう? あ……私、次の授業の教科書、家に忘れてるかも」
幼馴染「ちょっと確認したいから、私先教室に戻るね」
男「それなら俺も戻……行っちまった。慌ただしい奴」
幼馴染「真剣って何が? 恋が? 男と女さんに接点があったこと自体、私初めて知ったよ」
男「じ、自習室で一緒になって……ちょいちょい喋るようになった」
幼馴染「ちょっとお話しただけなんでしょ? そんなので好きになるの? そんなので真剣な恋って言えるの?」
男「お前、今日様子おかしくないか……?」
幼馴染「そ、そう? あ……私、次の授業の教科書、家に忘れてるかも」
幼馴染「ちょっと確認したいから、私先教室に戻るね」
男「それなら俺も戻……行っちまった。慌ただしい奴」
男「あれ……幼馴染、戻ってない? 他のクラスに教科書借りに行ったか」
友「幼馴染ちゃんなら、さっき物凄い勢いで早退したよ。頭痛がするとか言って」
男「え、そうなのか。そういえばちょっと様子変だったな」
友「あれ、男ちゃんは彼女が早退するってこと、聞いていないのかい?」
男「なにも。教科書忘れたかもしれないから確認してくるとしか」
友「男ちゃんに何も言わないで帰るなんてねぇ……。後ろ暗いことでもあるのかな?」
男「考えすぎだろ。お前の悪い癖だぞ」
友「あれこれ妄想するの、趣味だからね。想像力は大事だよ」
友「幼馴染ちゃんなら、さっき物凄い勢いで早退したよ。頭痛がするとか言って」
男「え、そうなのか。そういえばちょっと様子変だったな」
友「あれ、男ちゃんは彼女が早退するってこと、聞いていないのかい?」
男「なにも。教科書忘れたかもしれないから確認してくるとしか」
友「男ちゃんに何も言わないで帰るなんてねぇ……。後ろ暗いことでもあるのかな?」
男「考えすぎだろ。お前の悪い癖だぞ」
友「あれこれ妄想するの、趣味だからね。想像力は大事だよ」
幼馴染「……はあ、死にたい」
幼馴染「思えば幼稚園からだから、もう会って10年なんだよねぇ……」
幼馴染「ずーっと両想いじゃないか両想いじゃないかって思ってたけど、まさかここにきて全否定されるとは思わなかったよ……はぁ」
幼馴染「なんか勢いだけで早退しちゃったなぁ、さぼるの癖になったらどーしょ」
幼馴染「……虚しい。私にもうちょっと胸があったら、違ってたかなぁ……」スッ
友「やっほー幼馴染ちゃん。奇遇だね、ボクも今から帰るところなんだ」
幼馴染「えっ?」
友「ちょっとデートしようよ、せっかくだしさぁ」
幼馴染「と、友ちゃんも早退したの?」
幼馴染「思えば幼稚園からだから、もう会って10年なんだよねぇ……」
幼馴染「ずーっと両想いじゃないか両想いじゃないかって思ってたけど、まさかここにきて全否定されるとは思わなかったよ……はぁ」
幼馴染「なんか勢いだけで早退しちゃったなぁ、さぼるの癖になったらどーしょ」
幼馴染「……虚しい。私にもうちょっと胸があったら、違ってたかなぁ……」スッ
友「やっほー幼馴染ちゃん。奇遇だね、ボクも今から帰るところなんだ」
幼馴染「えっ?」
友「ちょっとデートしようよ、せっかくだしさぁ」
幼馴染「と、友ちゃんも早退したの?」
友「暑いねぇ、ジュースいる? さっき自動販売機で当たりが出て、2本持ってるんだよ」
幼馴染「……ありがとう」
友「それで、さ、男ちゃんとなんかあったの?」
幼馴染「……男……好きな人ができたって」
友「え? それは、幼馴染ちゃん以外に?」
幼馴染「…………」コクリ
友「うぉう、まさか男が……。そのパターン、あんまり考えたことなかったな」
幼馴染「女さん、2組の女さんだって……」
友「ふむふむなるほどね。それで、幼馴染ちゃんはどうするの?」
幼馴染「え?」
幼馴染「……ありがとう」
友「それで、さ、男ちゃんとなんかあったの?」
幼馴染「……男……好きな人ができたって」
友「え? それは、幼馴染ちゃん以外に?」
幼馴染「…………」コクリ
友「うぉう、まさか男が……。そのパターン、あんまり考えたことなかったな」
幼馴染「女さん、2組の女さんだって……」
友「ふむふむなるほどね。それで、幼馴染ちゃんはどうするの?」
幼馴染「え?」
友「え? じゃないよ。諦めるの? 応援するの?」
幼馴染「わ、私は……。応援、しようかな」
友「……それで、いいの?」
幼馴染「う、うん。私は、男が幸せならそれで我慢できる……我慢できるから」
友「ふー。健気だねぇ幼馴染ちゃんは」
友「でも、それで本当にいいの?」
幼馴染「わ、私は今のままで十分幸せだし……」
友「水刺すような真似して、嫌われるのが怖いだけなんじゃないの?」
幼馴染「…………」
友「男ちゃん、彼女できたら幼馴染ちゃんと今まで通り接してくれるかな?」
友「男ちゃん変なところで律儀だから、彼女以外の女と連絡取らないーとか、言い出しちゃうかもしれないよ」
幼馴染「わ、私は……。応援、しようかな」
友「……それで、いいの?」
幼馴染「う、うん。私は、男が幸せならそれで我慢できる……我慢できるから」
友「ふー。健気だねぇ幼馴染ちゃんは」
友「でも、それで本当にいいの?」
幼馴染「わ、私は今のままで十分幸せだし……」
友「水刺すような真似して、嫌われるのが怖いだけなんじゃないの?」
幼馴染「…………」
友「男ちゃん、彼女できたら幼馴染ちゃんと今まで通り接してくれるかな?」
友「男ちゃん変なところで律儀だから、彼女以外の女と連絡取らないーとか、言い出しちゃうかもしれないよ」
幼馴染「わ、わたしは……私は……」
友「大丈夫。いざとなったらボクが汚名を被ってあげるよ」
友「だから安心して。幼馴染ちゃんは存分に2人の仲を引き裂いてやればいい」ポンっ
幼馴染「そんなこと……」
友「ははっ、さすがに冗談さ。でも、今ちょっとでも迷ったなら、何かするべきなんじゃないのかなぁ。後悔するよ?」
幼馴染「…………」
友「……こういうこと言うの本当は嫌いなんだけど、噂だけど、女ちゃん、今付き合っている彼氏がすでに2人いるらしいよ」ボソッ
幼馴染「えっ?」
友「じゃあボクはこれで。せっかくだからテレビの番組に間に合いたいからさ」
幼馴染「う……うん」
友「大丈夫。いざとなったらボクが汚名を被ってあげるよ」
友「だから安心して。幼馴染ちゃんは存分に2人の仲を引き裂いてやればいい」ポンっ
幼馴染「そんなこと……」
友「ははっ、さすがに冗談さ。でも、今ちょっとでも迷ったなら、何かするべきなんじゃないのかなぁ。後悔するよ?」
幼馴染「…………」
友「……こういうこと言うの本当は嫌いなんだけど、噂だけど、女ちゃん、今付き合っている彼氏がすでに2人いるらしいよ」ボソッ
幼馴染「えっ?」
友「じゃあボクはこれで。せっかくだからテレビの番組に間に合いたいからさ」
幼馴染「う……うん」
幼馴染「女さん……彼氏さん、いるのかな」
幼馴染「おと、男……からかわれてるのかな?」
幼馴染「噂だし、単なる噂だし……」
幼馴染「でも火のないところに煙は立たないっていうし、情報源が友ちゃんだし……」
幼馴染「それなりに確証がなかったら、こんなこと私に言わないはず……」
幼馴染「……明日、いや、今日! 女さんの後をつけてみよう、うん」
幼馴染「おと、男……からかわれてるのかな?」
幼馴染「噂だし、単なる噂だし……」
幼馴染「でも火のないところに煙は立たないっていうし、情報源が友ちゃんだし……」
幼馴染「それなりに確証がなかったら、こんなこと私に言わないはず……」
幼馴染「……明日、いや、今日! 女さんの後をつけてみよう、うん」
プルルルルル プルルルルル
ガチャ
金髪「友か? どうした、今日早退したらしいじゃん」
友『ちょっと体調悪くてね。今どこにいる?』
金髪「授業さぼってひとりで屋上だけど? つーか、この時間にかけてきてよく電話とってもらえると思ったな」
友『まあ、金髪ちゃんのことだから、どうせサボってると思ってたよ』
金髪「で、どしたのよ?」
友『今日ね、金髪ちゃんが熱を上げてる女ちゃん、部活が急に休みになったらしいよ』
友『部活メンバーで遊びに行くような話は出そうにないっぽいから、彼女今日暇なんじゃないかな?』
友『どう? 教室前で張っといて一緒に帰って、ダメ元でどっか誘ってみるとかさ」
金髪「だ、ダメ元ってなんだよ! わかんねーだろーが!」
金髪「でもありがとよ。お前、ほんと情報通だよな。相談してよかったわ」
友『ふふっ。喜んでもらえると、ボクも嬉しいよ」
友『頑張ってね。一般論だけどさ、恋愛は押したものがちだよ」
ガチャ
金髪「友か? どうした、今日早退したらしいじゃん」
友『ちょっと体調悪くてね。今どこにいる?』
金髪「授業さぼってひとりで屋上だけど? つーか、この時間にかけてきてよく電話とってもらえると思ったな」
友『まあ、金髪ちゃんのことだから、どうせサボってると思ってたよ』
金髪「で、どしたのよ?」
友『今日ね、金髪ちゃんが熱を上げてる女ちゃん、部活が急に休みになったらしいよ』
友『部活メンバーで遊びに行くような話は出そうにないっぽいから、彼女今日暇なんじゃないかな?』
友『どう? 教室前で張っといて一緒に帰って、ダメ元でどっか誘ってみるとかさ」
金髪「だ、ダメ元ってなんだよ! わかんねーだろーが!」
金髪「でもありがとよ。お前、ほんと情報通だよな。相談してよかったわ」
友『ふふっ。喜んでもらえると、ボクも嬉しいよ」
友『頑張ってね。一般論だけどさ、恋愛は押したものがちだよ」
先生「では皆さん、気をつけて帰るように」
女(今日ソフト部ないから直帰かぁ、平日16時代に帰路につけるって、なんだか新鮮だねぇ)
女(男君って帰宅部だったし、もう帰るんだよね? 一緒に帰ろって言ったら変かなぁ……そういう仲じゃないかぁ)
女「一応彼のクラス覗きに行こうかなぁ……」
金髪「おーい、女さん」
女「……あ、確か中学で一緒だった金髪君」
金髪「こ、高校入ってから何回か話してるって……」
女「え、あ、ああうん! もちろん覚えてるよって!」
金髪「今日もし時間あったらなんだけど、一緒に帰らねぇ?」
女「え?」
金髪「えと……ほら、ちょっと話したいことあってさ」
女「…………」
金髪「実は中学最後のクラスの同窓会チックなもの企画したくてさ。その相談がてらに」
女「あー、うん。いいよ、今日私、たまたま部活なくて帰るだけだったしね」
女(今日ソフト部ないから直帰かぁ、平日16時代に帰路につけるって、なんだか新鮮だねぇ)
女(男君って帰宅部だったし、もう帰るんだよね? 一緒に帰ろって言ったら変かなぁ……そういう仲じゃないかぁ)
女「一応彼のクラス覗きに行こうかなぁ……」
金髪「おーい、女さん」
女「……あ、確か中学で一緒だった金髪君」
金髪「こ、高校入ってから何回か話してるって……」
女「え、あ、ああうん! もちろん覚えてるよって!」
金髪「今日もし時間あったらなんだけど、一緒に帰らねぇ?」
女「え?」
金髪「えと……ほら、ちょっと話したいことあってさ」
女「…………」
金髪「実は中学最後のクラスの同窓会チックなもの企画したくてさ。その相談がてらに」
女「あー、うん。いいよ、今日私、たまたま部活なくて帰るだけだったしね」
幼馴染「暇だなぁ、校門前で張り込みするの」
幼馴染「それより、私ばれないかなこれ。帽子と伊達眼鏡、余計に怪しい気も……」
幼馴染「ま、まあいっか。ばれたらばれたときで、たまたま散歩してた双子の姉だって言い張ろう」
幼馴染「お腹空いたな、コンビニ行きたい……。ちょっと5分だけ目を離すってセーフだよね」
幼馴染「あ! 女さん‼︎」
幼馴染「だ、誰かと並んで歩いてる……。確か、金髪って人だったような」
幼馴染「同じクラスじゃあなかったはずだけど、ただの男友達だとして、わざわざ時間合わせて帰るものかな? それも二人きりで」
幼馴染「ひょ、ひょっとして、あの人が女さんの彼氏!?」
幼馴染「やや、やっぱり女さん彼氏いるんだ……」
幼馴染「男……。男、女さんにからかわれてるんだ、きっと」
幼馴染「それより、私ばれないかなこれ。帽子と伊達眼鏡、余計に怪しい気も……」
幼馴染「ま、まあいっか。ばれたらばれたときで、たまたま散歩してた双子の姉だって言い張ろう」
幼馴染「お腹空いたな、コンビニ行きたい……。ちょっと5分だけ目を離すってセーフだよね」
幼馴染「あ! 女さん‼︎」
幼馴染「だ、誰かと並んで歩いてる……。確か、金髪って人だったような」
幼馴染「同じクラスじゃあなかったはずだけど、ただの男友達だとして、わざわざ時間合わせて帰るものかな? それも二人きりで」
幼馴染「ひょ、ひょっとして、あの人が女さんの彼氏!?」
幼馴染「やや、やっぱり女さん彼氏いるんだ……」
幼馴染「男……。男、女さんにからかわれてるんだ、きっと」
友『…………』
男『おいお前、ひとりでなにやってんだ?』
友『…………』
男『なにやってんだって』
男『あっ! ありさん潰してる! おい、やめろよ』
友『…………』
男『やめろっつってんだろ!』
ドンッ
友「!!」
友「……こういう強い衝撃に襲われてる夢を見ると、起きた直後に浮遊感みたいなものを覚えるよね」
友「懐かしいね。小学校に入ったばっかりの時か。確かあの後……」
友「ま、いいや。それより、昨日結局どこまでうまく行ったかが気がかりだね」
男『おいお前、ひとりでなにやってんだ?』
友『…………』
男『なにやってんだって』
男『あっ! ありさん潰してる! おい、やめろよ』
友『…………』
男『やめろっつってんだろ!』
ドンッ
友「!!」
友「……こういう強い衝撃に襲われてる夢を見ると、起きた直後に浮遊感みたいなものを覚えるよね」
友「懐かしいね。小学校に入ったばっかりの時か。確かあの後……」
友「ま、いいや。それより、昨日結局どこまでうまく行ったかが気がかりだね」
幼馴染「ね、ねえ、男。ちょっとふたりきりで話したいことあるの。ご飯食べ終わったら、屋上について来てくれない?」
男「なんだよ、そんな深刻そうな顔して……」
友(……だいたい、大丈夫そうかな)
友「へぇー、幼馴染ちゃん、何か悩みごと? まあ、内緒のお話みたいだし、ボクは呼ばれるまで首突っ込まないよ」
幼馴染「な、悩みごとってわけではないんだけどね……うん」
幼馴染(教えなきゃ……男のために、ちゃんと教えてあげなきゃ)
男「なんだよ、そんな深刻そうな顔して……」
友(……だいたい、大丈夫そうかな)
友「へぇー、幼馴染ちゃん、何か悩みごと? まあ、内緒のお話みたいだし、ボクは呼ばれるまで首突っ込まないよ」
幼馴染「な、悩みごとってわけではないんだけどね……うん」
幼馴染(教えなきゃ……男のために、ちゃんと教えてあげなきゃ)
幼馴染「あ、あのね……、たまたま耳にしたんだけどね、えっと」
男「な、なんだよ」
幼馴染「女さん、彼氏いるかもしれないって。それも、複数人」
男「え!? い、いや、それはない……。噂だろ、噂。聞き間違えとかだろ」
幼馴染「そ、それだけじゃなくて、私見たの。ほらあの、私たちの学年に金髪のチャラそうな人いるでしょ?」
男「あいつがどうしたんだよ」
幼馴染「あの人と、一緒に帰ってるの、見たの」
男「い、一緒に帰るくらい、方向が同じでちょっと仲良かったらあるだろ」
幼馴染「でも……だって……」
男「だって、なんだよ。そもそも、お前は関係ないことだろ」
幼馴染「か、関係ないって何? 私は、私は男のためを思って!」
男「……すまん、言い方が悪かった。でも俺は、そんな噂、嘘だと思う」
幼馴染「でも、見たもん! えっと……手、繋いでた……かな」
男「なっ! ほ、本当にか?」
幼馴染「…………う、うん。あんまりはっきりとは見えなかったけど、たぶん、そうだった……かな」
男「な、なんだよ」
幼馴染「女さん、彼氏いるかもしれないって。それも、複数人」
男「え!? い、いや、それはない……。噂だろ、噂。聞き間違えとかだろ」
幼馴染「そ、それだけじゃなくて、私見たの。ほらあの、私たちの学年に金髪のチャラそうな人いるでしょ?」
男「あいつがどうしたんだよ」
幼馴染「あの人と、一緒に帰ってるの、見たの」
男「い、一緒に帰るくらい、方向が同じでちょっと仲良かったらあるだろ」
幼馴染「でも……だって……」
男「だって、なんだよ。そもそも、お前は関係ないことだろ」
幼馴染「か、関係ないって何? 私は、私は男のためを思って!」
男「……すまん、言い方が悪かった。でも俺は、そんな噂、嘘だと思う」
幼馴染「でも、見たもん! えっと……手、繋いでた……かな」
男「なっ! ほ、本当にか?」
幼馴染「…………う、うん。あんまりはっきりとは見えなかったけど、たぶん、そうだった……かな」
男「…………」
幼馴染「げ、元気出してよ! よくあることだって! そうだ、今日私の奢りで……」
男「いつ、それを見たんだ?」
幼馴染「ふぇっ?」
男「昨日、俺の話を聞いた時にはすでに知ってたのか?」
幼馴染「そんなことないよ! あのとき知ってたら言ってるよ!」
男「じゃあ、昨日か?」
幼馴染「うん。昨日……あ」
男「今朝、昨日の体調どうだったか俺が訊いたとき、ずっと寝てたらましになったって言ってたよな?」
幼馴染「そ、それは……」
男「お前、本当に見たのか?」
幼馴染「げ、元気出してよ! よくあることだって! そうだ、今日私の奢りで……」
男「いつ、それを見たんだ?」
幼馴染「ふぇっ?」
男「昨日、俺の話を聞いた時にはすでに知ってたのか?」
幼馴染「そんなことないよ! あのとき知ってたら言ってるよ!」
男「じゃあ、昨日か?」
幼馴染「うん。昨日……あ」
男「今朝、昨日の体調どうだったか俺が訊いたとき、ずっと寝てたらましになったって言ってたよな?」
幼馴染「そ、それは……」
男「お前、本当に見たのか?」
幼馴染「な、なんでそんなこと言うの? 私は、私は男のためを思って言ってるんだよ!」
男「だから、それをいつお前が見れたんだよ!」
幼馴染「……き、昨日は、女さんのことでちょっと気になる話を聞いたから、様子を見に高校まで戻ったの」
男「それは、何時頃だ?」
幼馴染「16時……30分? 終礼から割とすぐだったと」
男「女さんはな、ソフト部に入ってるから、その時間帯に高校を出ることはあり得ないんだ」
幼馴染「そ、そんな……見た、私見たよ!」
男「彼女はソフトボール部の投手でな。そこそこ強豪のチームだし、エースが練習を気軽に休むとは思えない」
幼馴染「こ、これは本当だよ! 見た、見たもん!」
男「だから、それをいつお前が見れたんだよ!」
幼馴染「……き、昨日は、女さんのことでちょっと気になる話を聞いたから、様子を見に高校まで戻ったの」
男「それは、何時頃だ?」
幼馴染「16時……30分? 終礼から割とすぐだったと」
男「女さんはな、ソフト部に入ってるから、その時間帯に高校を出ることはあり得ないんだ」
幼馴染「そ、そんな……見た、私見たよ!」
男「彼女はソフトボール部の投手でな。そこそこ強豪のチームだし、エースが練習を気軽に休むとは思えない」
幼馴染「こ、これは本当だよ! 見た、見たもん!」
男「……お前さ、嘘を吐くとき、頬辺りを人差し指で擦る癖が出てるぞ」
幼馴染「え、あ、いや、これは……」
男「…………」
幼馴染「本当に見たの! や、やめてよ、その目!」
幼馴染「なんならソフト部の他の子に確認取ってみてよ! 絶対、昨日はさぼってたんだって!」
幼馴染「どうして……どうして私の言うことが信じられないの?」
男「……お前、昨日から変だぞ。疲れてるんじゃあないのか?」
幼馴染「え、あ、いや、これは……」
男「…………」
幼馴染「本当に見たの! や、やめてよ、その目!」
幼馴染「なんならソフト部の他の子に確認取ってみてよ! 絶対、昨日はさぼってたんだって!」
幼馴染「どうして……どうして私の言うことが信じられないの?」
男「……お前、昨日から変だぞ。疲れてるんじゃあないのか?」
男「…………」
友「……どーしたの、男ちゃん。らしくないじゃないか、女の子を泣かせちゃうなんかさ」
友「場合によってはボク、もの凄く男ちゃんにがっかりしちゃうかもしれないな」
男「幼馴染の奴、なんだか様子がおかしいんだ。女さんに、何人も彼氏がいるとか……昨日も彼氏と腕を組んで帰ってたとか」
友「昨日って、ソフト部が終わる時間帯だから18時頃に? 彼氏さんは何か部に入ってるの?」
男「いや、それが終礼終わってすぐの時間に見たそうだ」
友「はて、なんだか要領を得ないね。つまり、女ちゃんが部活をサボったってこと? うーん」
男「どうにも継ぎ接ぎで、無理やり取り繕ってる感じがしてさ」
友「あっ! 向こうから歩いてくる娘、ソフト部だったはずだよ。確かめてみよう」
友「論より証拠、だよ。ボクは、幼馴染ちゃんがそんな考えの浅い嘘を吐くとは思えない」
友「……どーしたの、男ちゃん。らしくないじゃないか、女の子を泣かせちゃうなんかさ」
友「場合によってはボク、もの凄く男ちゃんにがっかりしちゃうかもしれないな」
男「幼馴染の奴、なんだか様子がおかしいんだ。女さんに、何人も彼氏がいるとか……昨日も彼氏と腕を組んで帰ってたとか」
友「昨日って、ソフト部が終わる時間帯だから18時頃に? 彼氏さんは何か部に入ってるの?」
男「いや、それが終礼終わってすぐの時間に見たそうだ」
友「はて、なんだか要領を得ないね。つまり、女ちゃんが部活をサボったってこと? うーん」
男「どうにも継ぎ接ぎで、無理やり取り繕ってる感じがしてさ」
友「あっ! 向こうから歩いてくる娘、ソフト部だったはずだよ。確かめてみよう」
友「論より証拠、だよ。ボクは、幼馴染ちゃんがそんな考えの浅い嘘を吐くとは思えない」
友「ねえ、ちょっといいかな?」
クラスメイト「友ちゃんどうしたの?」
友「キミの部活仲間に女ちゃんいるでしょ? 彼女、最近部活をサボったーなんてことあるかな?」
クラスメイト「女ちゃんは一回も休んだことないんじゃなかったかな」
男「や、やっぱり……」
クラスメイト「うちの部で先輩押しのけてエースだもんね。親のお通夜だろうが練習休んだら殺されちゃうよ」
友「はっはっは、そりゃ大変だ。女ちゃんの親族が死なないよう祈るばかりだね」
男「…………」
友(そりゃそうだ。『サボった日』はないもんねぇ……)
クラスメイト「友ちゃんどうしたの?」
友「キミの部活仲間に女ちゃんいるでしょ? 彼女、最近部活をサボったーなんてことあるかな?」
クラスメイト「女ちゃんは一回も休んだことないんじゃなかったかな」
男「や、やっぱり……」
クラスメイト「うちの部で先輩押しのけてエースだもんね。親のお通夜だろうが練習休んだら殺されちゃうよ」
友「はっはっは、そりゃ大変だ。女ちゃんの親族が死なないよう祈るばかりだね」
男「…………」
友(そりゃそうだ。『サボった日』はないもんねぇ……)
友「最近、女ちゃんが休んだ日はなかったらしいね……」
男「…………」
友「残念だけど、これはそういうことなんだろう」
友「でもさ、そもそもこれは、男ちゃんが悪いんじゃあないのかな」
男「え?」
友「おいおい、とぼけるのはなしだろう」
友「とっくに気づいてたんでしょ? 幼馴染ちゃんが、君のこと好きなの」
男「……あいつのことを、そういう対象としては見れないんだ」
友「きっぱり謝るか、徹底して距離を置くかした方がいいんじゃないのかな?」
男「距離を置くって、そんな……」
男「…………」
友「残念だけど、これはそういうことなんだろう」
友「でもさ、そもそもこれは、男ちゃんが悪いんじゃあないのかな」
男「え?」
友「おいおい、とぼけるのはなしだろう」
友「とっくに気づいてたんでしょ? 幼馴染ちゃんが、君のこと好きなの」
男「……あいつのことを、そういう対象としては見れないんだ」
友「きっぱり謝るか、徹底して距離を置くかした方がいいんじゃないのかな?」
男「距離を置くって、そんな……」
友「そうかな? ボクはそうは思わないけどね」
男「そ、そうか?」
友「確かにさっぱり謝っちゃえば、男ちゃんは気が楽だろうね」
男「お前、そんな嫌な言い方しなくても……」
友「でも、幼馴染ちゃんはどうだろう?」
男「そ、そうか?」
友「確かにさっぱり謝っちゃえば、男ちゃんは気が楽だろうね」
男「お前、そんな嫌な言い方しなくても……」
友「でも、幼馴染ちゃんはどうだろう?」
友「君が中途半端に歩み寄る姿勢を見せれば、幼馴染ちゃんは君のことを諦められないだろうねぇ」
友「君が誤魔化し続けて、生ぬるい関係をこれまで続けてきていたように、これからも、ね」
男「お、俺はただ……親友としての関係を、壊したくなかったから……」
友「幼馴染ちゃんの容姿ならきっと、君みたいなのに引っかからなければ、優しくて恰好いい彼氏のひとりでもできていただろうねぇ……」
男「…………」
友「男ちゃんのできる罪滅ぼしはひとつだよ、嫌われてあげることだ」
友「ドラマの主人公を気取って、格好良く振ってあげることじゃない」
友「悪役に徹して、そっと幼馴染ちゃんの世界からフェードアウトしてあげることだけだね」
男「ほ、他にいくらでもやりようがあるだろ!」
友「ここまで状況を持って来たのは、君以外の誰でもないよ。虫が良すぎるんじゃあないかな?」
友「君が誤魔化し続けて、生ぬるい関係をこれまで続けてきていたように、これからも、ね」
男「お、俺はただ……親友としての関係を、壊したくなかったから……」
友「幼馴染ちゃんの容姿ならきっと、君みたいなのに引っかからなければ、優しくて恰好いい彼氏のひとりでもできていただろうねぇ……」
男「…………」
友「男ちゃんのできる罪滅ぼしはひとつだよ、嫌われてあげることだ」
友「ドラマの主人公を気取って、格好良く振ってあげることじゃない」
友「悪役に徹して、そっと幼馴染ちゃんの世界からフェードアウトしてあげることだけだね」
男「ほ、他にいくらでもやりようがあるだろ!」
友「ここまで状況を持って来たのは、君以外の誰でもないよ。虫が良すぎるんじゃあないかな?」
友「ここで決めなよ。幼馴染ちゃんの幸せな高校生活を願うか……」
友「幼馴染ちゃんの中の、格好いい君の幻影を守るか、ふたつにひとつさ」
男「…………」
友「どっちを選んだって責めやしない。全力で応援してあげるよ。男ちゃんはボクの、大事な友人だからね」
男「……ありがとうな」
男「それだけ言っておいて、逃げ道まで作ってくれるんだもんな。お前はいい奴だよ」
友「…………」
男「俺が間違ってたよ。清算しよう、今までの俺を」
友(いい奴……ね)
友(結局は君も……)
友「幼馴染ちゃんの中の、格好いい君の幻影を守るか、ふたつにひとつさ」
男「…………」
友「どっちを選んだって責めやしない。全力で応援してあげるよ。男ちゃんはボクの、大事な友人だからね」
男「……ありがとうな」
男「それだけ言っておいて、逃げ道まで作ってくれるんだもんな。お前はいい奴だよ」
友「…………」
男「俺が間違ってたよ。清算しよう、今までの俺を」
友(いい奴……ね)
友(結局は君も……)
ドンッ
友「ごめんごめん。最近、寝不足でね」ニコッ
女「いやいや、私の方こそごめんなさいね」
スタッ スタッ スタッ
友「…………」
友(今日中にトドメを刺そう。ここが正念場だね)
友「携帯電話は没収させてもらうよ、女ちゃん」スッ
友「想定外のことが起きるのだけは、避けたいんだ。ことがすんだら返すからさ」
友「ごめんごめん。最近、寝不足でね」ニコッ
女「いやいや、私の方こそごめんなさいね」
スタッ スタッ スタッ
友「…………」
友(今日中にトドメを刺そう。ここが正念場だね)
友「携帯電話は没収させてもらうよ、女ちゃん」スッ
友「想定外のことが起きるのだけは、避けたいんだ。ことがすんだら返すからさ」
女「ら、らぶれたー?」ガコッ
女「……だ、誰も見てないよねっ!」サッサッ
女「差出人は……お、おとこ君……。部活後、屋上にきてくださいって……」
女「そ、そんな、待っててくれてるのかな?」アセッ アセッ
女「ど、どっちみち、こんなの、ソフトボールに身なんて入らないってば!」
女「……だ、誰も見てないよねっ!」サッサッ
女「差出人は……お、おとこ君……。部活後、屋上にきてくださいって……」
女「そ、そんな、待っててくれてるのかな?」アセッ アセッ
女「ど、どっちみち、こんなの、ソフトボールに身なんて入らないってば!」
女「……女の子からラブレターもらったの、初めてだなぁ」
友「さすが、異性からはもらったことあるんだ。女ちゃん、美人だもんねぇ」
女「私の名前、知ってるんだ。まあ、知らない人呼び出さないかぁ……」
女「別にそう言うのが嫌いなわけじゃないけど、ちょっと馴れ馴れしくない?」
友「こう見えて自覚はあるんだよ。使いどころは、間違えたことがないからさ」ニコッ
女「あなた、男君のこと好きなの?」
友「ボクは、そんなんじゃないよ。それより、君に教えておかないといけないことがあるんだ」
友「これはキミのために言っているんだ。本当にね」
友「さすが、異性からはもらったことあるんだ。女ちゃん、美人だもんねぇ」
女「私の名前、知ってるんだ。まあ、知らない人呼び出さないかぁ……」
女「別にそう言うのが嫌いなわけじゃないけど、ちょっと馴れ馴れしくない?」
友「こう見えて自覚はあるんだよ。使いどころは、間違えたことがないからさ」ニコッ
女「あなた、男君のこと好きなの?」
友「ボクは、そんなんじゃないよ。それより、君に教えておかないといけないことがあるんだ」
友「これはキミのために言っているんだ。本当にね」
友「いいかい、君は知っておかなければならない。ボクがこれから話すことを、ね」
友「男ちゃんは優しすぎるから、きっと君には黙っているだろうから」
女「…………」
友「……女ちゃん、ボクの話、そんなに興味ないかなぁ」
女「あなた、男君のこと好きなんでしょう?」
友「……諄いよ。いいかい、一度しか忠告しないよ? 女ちゃん、君は……」
女「あなたの笑い方、男君そっくりだもん」
友「!?」
女「それも、表面だけ必死に似せたみたいな、中身のない笑い方」
友「男ちゃんは優しすぎるから、きっと君には黙っているだろうから」
女「…………」
友「……女ちゃん、ボクの話、そんなに興味ないかなぁ」
女「あなた、男君のこと好きなんでしょう?」
友「……諄いよ。いいかい、一度しか忠告しないよ? 女ちゃん、君は……」
女「あなたの笑い方、男君そっくりだもん」
友「!?」
女「それも、表面だけ必死に似せたみたいな、中身のない笑い方」
友「そんなわけないじゃあないか。君が何を言いたいのかわからないよ。それよりね……」
女「…………」
友「そ、そんな目でボクを見るなよ! おいっ!」
友「う……うぷっ……うっ、おえぇぇ…………」
女「可哀想な人」
友「…………」ハァ ハァ
友「き、きみは……いいかい、きみは……」
女「…………」
友「……もういいさ。今日、君とボクは会わなかった。ラブレターはただの悪戯だった」クルッ
スタッ スタッ スタッ
友「他にいくらでも、やりようはあるんだ」ボソッ
女「…………」
友「そ、そんな目でボクを見るなよ! おいっ!」
友「う……うぷっ……うっ、おえぇぇ…………」
女「可哀想な人」
友「…………」ハァ ハァ
友「き、きみは……いいかい、きみは……」
女「…………」
友「……もういいさ。今日、君とボクは会わなかった。ラブレターはただの悪戯だった」クルッ
スタッ スタッ スタッ
友「他にいくらでも、やりようはあるんだ」ボソッ
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