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    元スレチノ「ティッピーが寝たきり動きません」

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    101 = 76 :

    火葬が終わると、あれだけモフモフしていたティッピーが、ただの白い骨の塊になってしまっていた。

    姿の変化に、体積の変化が相まって、悲しみは一層に膨らんだ。

    ここに来て、本当にティッピーが死んでしまったことを認識したのか、リゼちゃんも、シャロちゃんも、千夜ちゃんも、みんな無言でボロボロと泣き始めていた。

    代わりばんこに骨を小さな骨壷に移す。


    それにはもちろん、チノちゃんも参加していた。

    涙ひとつ浮かべず、無表情のままで。


    彼女にとってこの葬式は、なんの葬式なのだろう。

    103 = 76 :

    【式後】

    タカヒロ「それじゃあ、みんな、気をつけて帰るんだよ」

    シャロ「ありがとうございます」

    リゼ「それじゃあ、明日からはまたラビットハウスの方に行きますので」

    千夜「それでは失礼します……」


    タカヒロ「それじゃあ、私達も帰ろうか」

    タカヒロさんは小さな骨壷を抱えて歩き出す。

    私とチノちゃんは無言でその後に続いた。

    104 :

    泣いてるちのちゃんを見ながらシコりたい

    105 :

    BSでごちうさの時間だ

    106 = 76 :

    【翌日、ラビットハウス】

    ココア「ただいまー」

    チノ「おかえりなさい、ココアさん」

    ココア「た……ただいま……」


    チノちゃんはぬいぐるみを頭に乗せたままコップを洗っていた。


    ココア「私も着替えてすぐ手伝うね」

    107 = 94 :

    中の人つながりじゃねえか

    108 :

    コーヒーぐらし

    109 :

    私は着替え終わり、制服をハンガーに掛ける。

    ロッカーの扉を閉めたのと同じタイミングでリゼちゃんが更衣室に入ってくる。

    ココア「リゼちゃん、お帰り……」

    リゼ「……やっぱり、元気ないな」

    ココア「……今日もチノちゃん、頭にぬいぐるみ乗せてたよ……」

    リゼ「ティッピーのこともあるだろうけど、何か乗せてないと落ち着かないんだろうな」

    ココア「……どうすればいいんだろう?」

    リゼ「昨日みんなと話しただろ。時間が解決してくれるから、それまではみんなで見守ってあげようって」

    ココア「そうだけどぉ……私上手くやれる自身ないよぉ……。今のチノちゃん見てるだけで辛くて……」

    リゼ「……確かにそうだな。……でもな、ココア」

    ココア「……?」

    リゼ「ココアはチノのお姉ちゃんになるって決めたんだろ?」

    ココア「……」

    リゼ「私達も協力するが、チノを変えられるのは、一番近い存在のココアだと思うんだよ」

    ココア「リゼちゃん……」

    リゼ「お姉ちゃんのココアがそんな状態でどうするんだ!」

    ココア「……そうだよね……」


    ココア「私、チノちゃんが本当の意味で元気になるまで、頑張るよ!」

    ココア「だって私はチノちゃんのお姉ちゃんだもん!!」

    リゼ「そうだ!その勢いだ!」

    ココア「ありがとう、リゼちゃん!」

    リゼ「おう!早く行ってやれ!」

    ココア「うん!」

    110 = 76 :

    リゼ(これで、ココアも少しは元気になってくるといいんだけどな)

    リゼ(上官の士気が下げた隊は部下までも士気を下げてしまうからな)

    リゼ(ココアまで元気がなかったら、私達もきっと、辛いままだよ)



    【ラビットハウス】

    ココア(よし、やってやるぞ!)

    ココア「チノちゃん、手伝うねっ!」

    チノ「それでは、このお皿をお願いします」

    ココア「うん、わかった!」

    チノ「今日のココアさんは元気なんですね」

    ココア「うん、元気だよ?」

    チノ「一昨日から元気がなかったので心配してました」

    ココア「心配してくれてたんだ……チノちゃん……」

    チノ「……やっぱり今の無かったことにします」

    ココア「え~!なんで~!」



    リゼ(とりあえず、いつも通り、みたいだな……)

    112 :

    ココアまでおかしくなりそう

    113 = 76 :

    青山ブルーマウンテン「こんにちは~」

    ココア「あ!青山さん!」

    青山ブルーマウンテン「やっぱりここはのどかでいいですね~」

    青山ブルーマウンテン「あらっ。可愛いぬいぐるみですね」

    ココア「あっ……」

    チノ「これはぬいぐるみではなくてティッピーです!」

    青山ブルーマウンテン「……ティッピー……?」

    チノ「そうです!……いつものコーヒーでいいですか?」

    青山ブルーマウンテン「はい、大丈夫です~」

    青山ブルーマウンテン「まさか、私が今まで見ていたうさぎが、実は人形だったなんて、驚いてしまいますねぇ……」

    ココア「あはは……」

    114 = 76 :

    チノ「お待たせしました、うちのブレンドコーヒーです」

    青山ブルーマウンテン「ありがとうございます~。……その、やっぱりぬいぐるみではありませんか?」

    ココア「あ、青山さん!」

    チノ『誰がぬいぐるみだー!そのへんの安いぬいぐるみと同じにするなーー!』

    青山ブルーマウンテン「まあ、なんて可愛い声でしょう……、とてもインスピレーションが湧いてきましたぁ……」


    青山ブルーマウンテン「そうだとすると……いつものマスターに似たうさぎさんはどこへ言ってしまったのでしょうか……」

    ココア「あ!そうだ!私青山さんとお話があるんだったー!」

    チノ「そうなんですか?」

    ココア「それに私、チノちゃんに頼まれてたお砂糖、間違えてお塩買ってきちゃったー!」

    チノ「……全く……切れそうだから今日中にいるんですけど……」

    ココア「ごめんねー、買いに行ってくれないかなー?」

    チノ「もう、ホントにどうしようもないココアさんです……」

    116 :

    お前を見ているぞ

    117 = 76 :

    チノ「買いに行ってきますから、店番頼みましたよ」

    ココア「うん、いってらしゃーい」



    カランカラン

    ココア「ふぅ……」

    青山ブルーマウンテン「あのー。それでお話というのは?」

    ココア「それが……ですね……」


    ……
    …………



    青山ブルーマウンテン「……うさぎさん、亡くなってしまったのですね……」

    ココア「でも、チノちゃんはあんな様子で……」

    青山ブルーマウンテン「『星になったうさぎ』」

    ココア「……?」

    青山ブルーマウンテン「私は以前、そんな話を書いたことがあるんです」

    ココア「星になった……うさぎ……」

    青山ブルーマウンテン「そのお話では、ずっと大切に飼っていたおじいさんが、最後はうさぎと一緒に天寿をまっとうするするお話なんです」

    青山ブルーマウンテン「最後にはみんなに囲まれて、幸せな星になった、なんてお話なんですけれど」

    ココア「……」

    青山ブルーマウンテン「きっとチノさんまだ、うさぎさんの気持ちを考えられていないのではないかと思うんです」

    118 = 76 :

    青山ブルーマウンテン「人間や動物にとって死は付き物です」

    青山ブルーマウンテン「だからこそ、今、一生懸命生きているのではないでしょうか?」

    ココア「……」

    青山ブルーマウンテン「残されたみんなは一生懸命、うさぎさんとの死に向き合っているんです」

    青山ブルーマウンテン「そして、ココアさんはそれを受け入れることが出来た」

    青山ブルーマウンテン「チノさんは、まだその途中なんです」

    ココア「これから、受け入れていけばいいって、ことでしょうか?」

    青山ブルーマウンテン「そうです。きっと、受け入れないといけない日が来る」

    青山ブルーマウンテン「その時大切なのは、一緒に気持ちを共有できる人がいることだと思います」


    青山ブルーマウンテン「きっとうさぎさんは幸せだった。そして、一緒に居た私達も幸せだった」

    青山ブルーマウンテン「それを、教えてさし上げるのがココアさんの役目」

    青山ブルーマウンテン「そうではありませんか?」

    119 = 76 :

    青山さんが返ってからすぐ、チノちゃんは帰ってきた。

    チノ「青山さん、帰っちゃったんですね、いつもはずっと居るのに」

    ココア「うん、用事があるって」

    チノ『それにしても、昨日から人を人形扱いしおって……!』

    チノ「ティッピー、ティッピーは人じゃなくてうさぎです」

    チノ『おお、そうじゃったわ、つい癖でな』



    少しずつ、受けて止めていこうね、チノちゃん……。

    120 :

    みてる

    121 = 116 :

    いいね

    122 = 94 :

    見てるぞ

    頑張れ

    123 = 77 :

    バッドエンドで頼みます!

    124 = 76 :

    それから、マヤちゃんもメグちゃんも店に来たけれど、事情を話すと何かを悟ったように、人形の話は一切しなくなった。

    マヤ「学校ではいつもと変わらないけど、少しボーっとしてることが増えたよな」

    メグ「話しかけても一度じゃ気づいてくれないことあるよね」

    マヤ「うちらでなんとかしてやれないかなぁ……」

    リゼ「……もしかしたら、あの様子が悪化することもあるかもしれないんだ」

    メグ「悪化……?」

    リゼ「何が起こるかわからないってことだ」

    ココア「私たちは学校での様子とか、知ることができないから、何かあったら教えてほしいの」

    マヤ「そういうことか……。うん!任せてよ!」

    メグ「大切なチノちゃんのためだもの、力になるよぉ」

    ココア「……やっぱり良い妹たちを持って幸せだ!」ギュッ

    メグ「痛いよココアちゃん……」

    マヤ「店にもできるだけ来るようにするな!」

    リゼ「賑やかな方が気も紛れるだろうからなぁ……」

    125 = 76 :

    こうして、みんなの協力もあって、以前よりラビットハウスは賑やかになった。

    千夜「こんにちはー」

    ココア「あ!千夜ちゃん!」

    千夜「今日はね、ラビットハウスと甘兎庵の新しいコラボメニューを考えてきたのー」

    ココア「わー!見してみして!」

    チノ『これ、ワシは許可を出しとらんぞー!……おぉ……でもなかなかの出来だな』

    チノ「とても美味しそうです」

    千夜「名づけて『流星花吹雪』よ!」

    ココア「夏っぽいような気もするし、春っぽい気もするし、冬っぽい気もする名前だね」

    チノ「どの時期にも出せて良さそうです」

    千夜「気に入ってくれたみたいね!」

    126 = 76 :

    【別の日】

    リゼ「お客さんをもっと増やそう」

    ココア「……突然だね」

    リゼ「やっぱり、お客さんが多くて忙しい位のほうが、チノの気も紛れると思うんだ」

    ココア「なるほど!」

    リゼ「……私、思うんだけどな」

    リゼ「人って幾つも同じことって出来ないだろ?」

    ココア「リゼちゃんは計算しながらラテアート書いて背後の気配まで感知できるよね?」

    リゼ「あ、あれは全部を本気でやってないからだ」

    ココア「……本気でやってなくてあのラテアート……、なんだかショック……」

    リゼ「いや、そういうことじゃなくて」

    ココア「……うん、わかってるよ」

    ココア「何かに夢中になってたら嫌なことだって忘れられるってことでしょ?」

    リゼ「ああ、そういうことだ」


    ココア「そうとくればやっぱりお客さんを増やさないとね!」

    128 = 76 :

    こうして再び、チラシ配りをすることになった。

    ココア(また店の名前間違えてないよね……)

    ココア(ああ……やっぱり12月じゃチラシ配りも寒いな……)


    ココア(……あそこに見えるのは……)

    ココア「シャロちゃん!」

    シャロ「あ……ココア!」

    ココア「シャロちゃんは……出張販売?」

    シャロ「そうなのよ。この時期は外で紅茶を販売するととても売れるのよ……。寒いけど販売引き受ければ時給上がるし……」

    シャロ「じゃなくて……そういうココアはチラシ配り?」

    ココア「そうなの。お客さん増やそうと思って」


    そういうと、シャロちゃんの頬は少しほころんで、いつもみたいに私達を見守るような眼差しになった。


    シャロ「……きっと、なんとかなるわよ」

    ココア「チノちゃんのこと……?」

    シャロ「そう。私もいろいろ大変なこともあったし、今もお金のこととか大変だけれど、なんとかなっちゃうものよ?」

    シャロ「あんなにうさぎが嫌いな私が、今じゃうさぎと暮らしてるんだし、その時になってみたらなんとかなるってことも多いのよ」

    ココア「……私、一生懸命チノちゃんの側に居るって決めたんだ……」

    シャロ「……そんなの当然のことよ。……そこじゃなくって……」

    ココア「……?」

    シャロ「ココアはちゃんと、チノちゃんに真実を伝える義務があるはずよ」

    ココア「……真実を……伝える……」


    シャロ「まだ、ココアの口からチノちゃんに『ティッピーはもうこの世に居ない』って伝えてないでしょ?」

    130 = 76 :

    ココア「……まだ、伝えてない」

    シャロ「その言葉がどれだけ苦しい言葉か、私にも痛いほどわかるわ」

    ココア「……」

    シャロ「でもね、いつか現実と向き合うためには絶対に必要なことなのよ」

    ココア「……そう、だよね」

    シャロ「ココアは優しいから、そんなこと言いたくないかもしれないわね」

    シャロ「だから急がなくてもいい。でも然るべき時になったら」


    シャロ「ココア」

    シャロ「あんたがちゃんと、チノちゃんに伝えるの」

    132 = 76 :

    【ラビットハウス】

    チラシ配りを終え、ラビットハウスに帰宅する。

    リゼ「おー、お疲れ、ココア」

    チノ「お疲れ様です」

    ココア「すごく寒かったよぉ……」

    チノ「いまコーヒー淹れますね」

    ココア「ありがとっ!チノちゃん!」



    いつか、伝えなくてはいけない。

    本当のことを。

    ティッピーのことを。

    133 = 116 :

    みているぞ

    134 = 76 :

    それからは、千夜ちゃんの考えたコラボメニューとチラシ配りの効果か、少しずつ客足は増していった。

    リゼ「最近すこし忙しいな」

    ココア「店に必ず誰かいるもんね」

    リゼ「これが喫茶店の正しいあり方なんだろうけどな」

    チノ『ワシは隠れ家的な喫茶店のままを望んでいたんじゃがなぁ……』

    チノ「これじゃ隠れ家じゃなくなってしまいますね」

    チノ『ええい!ワシはどうすればいんじゃ……繁盛するのは嬉しいが、隠れ家じゃなくなるのも嫌じゃのう……』


    チノ「あ、新しいお客さんです」

    ココア「私が行くね……いらっしゃいませ!」




    ココア「キリマンジャロ、3つお願いします」

    チノ「わかりました」

    135 :

    翌日、チノちゃんはラビットハウスで自殺した。

    服毒自殺だった。

    ラビットハウスは閉店になり

    みんな失意のうちに次第にバラバラになっていった。

    いまはもう、みんながどこで何をしているのか

    チノちゃんが何を思い、死を選んだのか

    もうなにもわからない。

    おわり

    137 = 76 :

    チラシ配りのような典型的な宣伝方法が、思いのほうか効果があると知った私は、時間があるときは頻繁にチラシ配りに行った。


    リゼ「最近ココアのやつ、熱心に宣伝してるな」

    チノ「明日、雪が降るかもしれませんね」

    リゼ「……だとしたらもう一ヶ月も前から大雪だよ」

    チノ「……どういう意味ですか?」

    リゼ「いや、ココアが頑張ってるって話さ」

    チノ「……そうですね、……やっと頼れるお姉ちゃんになってきました」

    リゼ「それ、本人の前で言ってやったら相当喜ぶぞ?」

    チノ「それは出来ないです」

    リゼ「フフッ、チノも恥ずかしいんだな?」

    チノ「……違います、そんなんじゃないです……」プイッ

    リゼ(そう言いながら照れちゃって、可愛いなぁ)

    138 = 76 :

    >>135
    おい、書いてる俺がマジでビビっちまったじゃねえかよ
    コテハンとか面倒だからつけてなかったけどつけるか……

    139 = 94 :

    >>138
    うん
    俺も一瞬焦った

    ID見て安心した

    140 = 76 :

    クリスマスも間近に迫り、街はイルミネーションで溢れた。

    千夜「そろそろクリスマスね……」

    ココア「そうだね。でも今年はチノちゃんたちが受験生なのと、お店が去年以上に忙しくなりそうだからクリスマスパーティーは出来そうにないの……」

    千夜「コラボ商品、よく売れてるのね」

    ココア「食べ物の売上の3分の1はあのケーキのおかげだよ……」

    千夜「……それなら考えた甲斐があったわ」

    ココア「……本当に、ありがとうね。」

    千夜「お礼なんていいわ!私達、親友だもの!」

    ココア「……千夜ちゃーん!」

    141 = 94 :

    結局酉つけないのか

    142 = 76 :

    案の定、クリスマスは深夜まで大忙しだった。

    多めに用意していた材料も底をつき、品切れで閉店となった。

    ココア「いやー、疲れたね!」

    リゼ「ホントにな、明日からは正月明けまで休みだが、明日一日は家で寝てたい気分だ」

    タカヒロ「本当にお疲れ様、一応パーティーとまでは良いかないが、食事を用意しておいたのでリゼくんもぜひ食べていってくれ」

    リゼ「ありがとうございます」

    143 = 76 :

    一応コテつけてお生きます

    145 = 76 :

    リゼちゃんと二人きりの食事

    リゼ「チノはもう食べたのか?」

    ココア「そうみたいだね」

    リゼ「……そういやチマメ隊はみんな結局どっちの高校に行くことにしてるんだ?」

    ココア「確か、チノちゃんとマヤちゃんが私と同じで、メグちゃんがリゼちゃん達と同じだったと思う」

    リゼ「そうなのか」

    ココア「だから、チノちゃん勉強得意だから、今のままでも合格できると思うんだけど、『マヤさんとメグさんが一生懸命勉強してる時は私も一生懸命勉強します』って言ってて」

    リゼ「チノらしいな」

    ココア「私達もチノちゃんがいない分まで一生懸命働かないとね!」

    リゼ「ああ、そうだな

    146 = 77 :

    え?自殺エンドじゃないの?
    もしかして他殺?泥沼が見れる?

    147 = 76 :

    リゼ「それでさ、ココア……」

    ココア「どうしたの?」

    リゼ「チノに、いつ伝えるつもりだ?」

    ココア「……」



    それは私もずっと考えていたことだった。

    タイミングを見誤れば、現実を見てくれる確率がまだ残っている私の言葉も、きっと無視されて終わってしまう。

    一度無視されてしまったら、この先ティッピーの死の事を伝えても、聞く耳は持ってくれないかもしれない。


    ココア「……チノちゃんが中学を卒業した時にしようと思ってる」

    リゼ「卒業式の時か?」

    ココア「……うん。帰りにティッピーのお墓参りにみんなで行こうと思うの」

    ココア「そこで、伝えたい」

    148 = 94 :

    見てるぞ

    149 = 76 :

    リゼ「そうか……うん、それが良いかもな」

    ココア「……それまで、私、頑張らないと……」

    リゼ「大丈夫。今のココアは立派にやってる。だからあと4ヶ月、頑張ろうな」

    ココア「うん……!」




    チノ「あれ、リゼさん」

    ココア「ち、チノちゃん!?」

    リゼ(やばい、聞かれてたか……?)

    チノ「今年は一緒にパーティーはできませんが」

    チノ「来年からは、同じ学校です」

    ココア「チノちゃん……!」

    チノ『そうすると、学校でもココアがお姉ちゃんとしてチノに付きまとうことになりそうじゃの』

    チノ「それは困ります」

    ココア「えー!チノちゃん冷たいよ~!」

    チノ「ふふっ」

    150 :

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