私的良スレ書庫
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元スレチノ「ティッピーが寝たきり動きません」
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―――――――――――――――――――――――――――
――ラビットハウス
チノ「ティッピー、朝ですよ」
ティッピー「……」
チノ「朝ですよ!」
ティッピー「……」
チノ「……まったく、ココアさんだけでも大変なのに、ホントにどうしようもないティッピーです」
チノ(先にココアさんを起こしにいきましょう)
チノ『ココアさ~ん!朝ですよ!』
ココア『……あと5分だけ……』
チノ『いつもそう言って遅刻しそうになるじゃないですか』
ココア『だってぇ~』
ティッピ「……」
――ラビットハウス
チノ「ティッピー、朝ですよ」
ティッピー「……」
チノ「朝ですよ!」
ティッピー「……」
チノ「……まったく、ココアさんだけでも大変なのに、ホントにどうしようもないティッピーです」
チノ(先にココアさんを起こしにいきましょう)
チノ『ココアさ~ん!朝ですよ!』
ココア『……あと5分だけ……』
チノ『いつもそう言って遅刻しそうになるじゃないですか』
ココア『だってぇ~』
ティッピ「……」
―――――――――――――――――――――――――――
―――洗面台
チノ「ああ、ココアさん、やっと起きましたか」
ココア「うん、おはよー。あれ、ティッピーは?」
チノ「それがまだ眠いみたいで起きてこないんです」
ココア「そうなんだ、珍しいね」
チノ「ホントですよ。お年寄りはいつも朝が早いのに」
ココア「お年寄り?」
チノ「いえ、ココアさんは知らなくていいことです」
ココア「えーー!教えてよぉ!」
――――――――――――――――――――――――――― 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
―――洗面台
チノ「ああ、ココアさん、やっと起きましたか」
ココア「うん、おはよー。あれ、ティッピーは?」
チノ「それがまだ眠いみたいで起きてこないんです」
ココア「そうなんだ、珍しいね」
チノ「ホントですよ。お年寄りはいつも朝が早いのに」
ココア「お年寄り?」
チノ「いえ、ココアさんは知らなくていいことです」
ココア「えーー!教えてよぉ!」
――――――――――――――――――――――――――― 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
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――――朝食
ココア「ティッピー来ないね? まだ眠いのかな?」
チノ「もう一度見に行ってきます」
チノ「ティッピー!」
ティッピー「……」
チノ「もう、ココアさんが二人いるみたいです」
チノ「おじいちゃん、起きてください!」ユサユサ
チノ(あれ?)
チノ(ティッピーの身体って、こんなに冷たくないはずです……)
――――朝食
ココア「ティッピー来ないね? まだ眠いのかな?」
チノ「もう一度見に行ってきます」
チノ「ティッピー!」
ティッピー「……」
チノ「もう、ココアさんが二人いるみたいです」
チノ「おじいちゃん、起きてください!」ユサユサ
チノ(あれ?)
チノ(ティッピーの身体って、こんなに冷たくないはずです……)
チノ「そ、そんな」
チノ「おじいちゃん、ホントに起きてください!」
ココア「どうしたの?」
チノ「……」
ココア「……ん?」
チノ「ティッピーが……」
ココア「……?」
チノ「ティッピーの身体が冷たくて……」
チノ「おじいちゃん、ホントに起きてください!」
ココア「どうしたの?」
チノ「……」
ココア「……ん?」
チノ「ティッピーが……」
ココア「……?」
チノ「ティッピーの身体が冷たくて……」
何悲しんでんだよ
本来なら既に死んでる爺だろ
あんまり泣いてるとぶちのめすぞクソガキ
本来なら既に死んでる爺だろ
あんまり泣いてるとぶちのめすぞクソガキ
ココア「……そんなわけないよー!」
ココア「今日はきっと寒いからティッピーも冷たくなるのは当たり前だよ」
チノ「……うさぎは恒温動物です」
チノ「気温が低くても冷たくなるわけないです」
ココア「……え?」
チノ(そ、それって……)
私はチノちゃんの前にいつもと変わらず穏やかな様子で寝ているティッピーに触れた。
そして全てを悟った。
チノ「……ティッピーが……ティッピーが……」
ココア「今日はきっと寒いからティッピーも冷たくなるのは当たり前だよ」
チノ「……うさぎは恒温動物です」
チノ「気温が低くても冷たくなるわけないです」
ココア「……え?」
チノ(そ、それって……)
私はチノちゃんの前にいつもと変わらず穏やかな様子で寝ているティッピーに触れた。
そして全てを悟った。
チノ「……ティッピーが……ティッピーが……」
部屋にはしばらくの間沈黙が続いた。
二人して床を見たまま俯いていた。
……もう学校に行く時間だけれど
階段から音がする
タカヒロ「二人とも、どうしたんだ、学校に行く時間だろう」
チノ「……」
タカヒロ「なにか、あったのか?」
ココア「その、ティッピーが……」
タカヒロ「……?」
タカヒロさんは私がしたのと同じようにティッピーに触れると、今まで見たこともない程に動揺した様子で後ろに一歩、後ずさりした。
タカヒロ「……オヤジ……」
二人して床を見たまま俯いていた。
……もう学校に行く時間だけれど
階段から音がする
タカヒロ「二人とも、どうしたんだ、学校に行く時間だろう」
チノ「……」
タカヒロ「なにか、あったのか?」
ココア「その、ティッピーが……」
タカヒロ「……?」
タカヒロさんは私がしたのと同じようにティッピーに触れると、今まで見たこともない程に動揺した様子で後ろに一歩、後ずさりした。
タカヒロ「……オヤジ……」
タカヒロ「そうか、……そうか」
タカヒロ「……辛いと思うが、ティッピーももう長生きしたさ」
タカヒロ「人間で言ったらおじいさ」
チノ「……嘘です」
タカヒロ「……」
チノ「ティ……ティッピーが、死んじゃうなんて……ありえないです」
ココア「……チノちゃん……」
チノちゃんは涙を眼に浮かべ、必死にこらえていた。
タカヒロ「……辛いと思うが、ティッピーももう長生きしたさ」
タカヒロ「人間で言ったらおじいさ」
チノ「……嘘です」
タカヒロ「……」
チノ「ティ……ティッピーが、死んじゃうなんて……ありえないです」
ココア「……チノちゃん……」
チノちゃんは涙を眼に浮かべ、必死にこらえていた。
チノ「嘘です……こんなの信じません」
チノ「きっとおじいちゃんとお父さんが私のことを驚かそうとしてるだけです」
チノ「ほら、おじいちゃん、私は十分驚いたので起きてください」
チノ「ねえ、おじいちゃん」ユサユサ
チノ「おじいちゃんってば!!」バサバサ
タカヒロ「チノ!もうやめろ!」
ココア「チノちゃん……」
チノ「嫌です!ほら、おじいちゃん!!ティッピー!!!!!」
チノ「きっとおじいちゃんとお父さんが私のことを驚かそうとしてるだけです」
チノ「ほら、おじいちゃん、私は十分驚いたので起きてください」
チノ「ねえ、おじいちゃん」ユサユサ
チノ「おじいちゃんってば!!」バサバサ
タカヒロ「チノ!もうやめろ!」
ココア「チノちゃん……」
チノ「嫌です!ほら、おじいちゃん!!ティッピー!!!!!」
ココア「チノちゃん!もうやめて!」
私はそう言って、チノちゃんの身体を抱きしめた。
ココア「チノちゃん……そんなことしたらティッピーが可哀想だよ……」
チノ「ココアさん……」
ココア「チノちゃんも、本当はわかってるんでしょ?」
チノ「……」
するとチノちゃんの身体からは力が抜け、涙だけが私の肩を濡らした。
私はそう言って、チノちゃんの身体を抱きしめた。
ココア「チノちゃん……そんなことしたらティッピーが可哀想だよ……」
チノ「ココアさん……」
ココア「チノちゃんも、本当はわかってるんでしょ?」
チノ「……」
するとチノちゃんの身体からは力が抜け、涙だけが私の肩を濡らした。
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―――――――――――――――――――――――――――
結局その日はチノちゃんは学校を休むことになり、私は3時間目から学校に登校した。
珍しく家を出てからずっと一人きりの通学。
ティッピーが死んでしまったことはもちろん悲しかったけれど、それ以上にあんなに動揺していたチノちゃんが心配だった。
―――――――――――――――――――――――――――
―――学校
千夜「あら、ココアちゃん、おはよう。今日は遅かったのね……って、どうしたの?」
ココア「え、えっとね」
千夜「なにかあったの?」
千夜ちゃんは、私の顔を見るとすぐに只事ではない雰囲気を悟ったのか、いつもより真剣な眼差しで私に問いかけた。
ココア「ティッピーがね、今朝起きたら動かなくて」
千夜「……それって」
ココア「うん、もうおじいちゃんだったからね……」
千夜「……そうなの……」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
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結局その日はチノちゃんは学校を休むことになり、私は3時間目から学校に登校した。
珍しく家を出てからずっと一人きりの通学。
ティッピーが死んでしまったことはもちろん悲しかったけれど、それ以上にあんなに動揺していたチノちゃんが心配だった。
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―――学校
千夜「あら、ココアちゃん、おはよう。今日は遅かったのね……って、どうしたの?」
ココア「え、えっとね」
千夜「なにかあったの?」
千夜ちゃんは、私の顔を見るとすぐに只事ではない雰囲気を悟ったのか、いつもより真剣な眼差しで私に問いかけた。
ココア「ティッピーがね、今朝起きたら動かなくて」
千夜「……それって」
ココア「うん、もうおじいちゃんだったからね……」
千夜「……そうなの……」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
うわあああああああああああああああああああああああああああ
ティッピー「はっ!」
ティッピー「........ここは?」
千夜「あら?あんこちゃん起きたのね?」
ティッピー「........ここは?」
千夜「あら?あんこちゃん起きたのね?」
―――――――――――――――――――――――――――
↑これ打つと↓みたいな表示でるんだな、初めて知ったわ気をつけよ
↑これ打つと↓みたいな表示でるんだな、初めて知ったわ気をつけよ
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
ココア「それでね、スゴくショックなんだけど、それ以上に……」
千夜「……チノちゃん?」
ココア「そうなの。今まで見たこともないほど取り乱してて……」
千夜「とても可愛がってたものねぇ」
言い終えると千夜ちゃんは、私の顔をもう一度見て、私の足元へ視線を落とした。
千夜「ココアちゃん、屋上でお話しましょうか」
【屋上】
千夜「ごめんなさいね、風に当たりたくて……」
ココア(千夜ちゃんも、ショックなのかな……?)
ココア「チノちゃん、今日は学校休むことになったんだけど、なんだか心配で」
千夜「今日は早めに帰ってそばにいてあげたほうがいいかもしれないわね……」
ココア「うん、そうするね」
千夜「それに、ココアちゃんも……」
ココア「えっ、私がどうかした?」
千夜「……気づいてる?」
ココア「……?」
千夜「すごく顔が引きつってて、その、ココアちゃんじゃないみたいで……」
千夜「……チノちゃん?」
ココア「そうなの。今まで見たこともないほど取り乱してて……」
千夜「とても可愛がってたものねぇ」
言い終えると千夜ちゃんは、私の顔をもう一度見て、私の足元へ視線を落とした。
千夜「ココアちゃん、屋上でお話しましょうか」
【屋上】
千夜「ごめんなさいね、風に当たりたくて……」
ココア(千夜ちゃんも、ショックなのかな……?)
ココア「チノちゃん、今日は学校休むことになったんだけど、なんだか心配で」
千夜「今日は早めに帰ってそばにいてあげたほうがいいかもしれないわね……」
ココア「うん、そうするね」
千夜「それに、ココアちゃんも……」
ココア「えっ、私がどうかした?」
千夜「……気づいてる?」
ココア「……?」
千夜「すごく顔が引きつってて、その、ココアちゃんじゃないみたいで……」
千夜「ココアちゃんも、すごくショックよね」
ココア「……うん……あまりに唐突でよく分かんなくって……」
千夜は私の側まで歩み寄ってきた。
そして私を抱きしめてくれた。
千夜「ココアちゃん、大丈夫よ」
ココア「ち、千夜ちゃん……」
千夜「お姉ちゃんらしくあろうとしてるかもしれないけど、今は私の友達でしょ?」
千夜「辛い時は泣いていいんだよ?」
ココア「……ウッ……ティッピー……」
私は子供のように泣きじゃくってしまった。
チノちゃんのことが心配で自分のことなんて後回しにしてしまっていたけれど。
ティッピーが死んでしまったことは自分で思っていた以上に精神的なダメージが大きかったことを千夜ちゃんに教えられた。
ココア「……うん……あまりに唐突でよく分かんなくって……」
千夜は私の側まで歩み寄ってきた。
そして私を抱きしめてくれた。
千夜「ココアちゃん、大丈夫よ」
ココア「ち、千夜ちゃん……」
千夜「お姉ちゃんらしくあろうとしてるかもしれないけど、今は私の友達でしょ?」
千夜「辛い時は泣いていいんだよ?」
ココア「……ウッ……ティッピー……」
私は子供のように泣きじゃくってしまった。
チノちゃんのことが心配で自分のことなんて後回しにしてしまっていたけれど。
ティッピーが死んでしまったことは自分で思っていた以上に精神的なダメージが大きかったことを千夜ちゃんに教えられた。
【教室】
千夜ちゃんのおかげでだいぶ心が落ち着いた。
ただ、せっかく学校にきけれど、先生の言ってることはほとんど頭に入らない。
早く帰ってチノちゃんのところにいてあげなきゃ……。
【ラビットハウス】
ココア「ただいまー」
タカヒロ「ああ、ココアくん、おかえり」
ココア「タカヒロさん、ただいま……その、チノちゃんは……」
タカヒロ「今は部屋で横になってる」
ココア「そうですか……、そうだ、ティッピーは……」
タカヒロ「ペット専用の葬儀業者があって、一時的に引き取って貰ってる」
ココア「そうですか……」
タカヒロ「どうか、チノのところへ行って慰めてやってくれないか」
ココア「……はい」
私は階段を上がってチノちゃんのところへ向かおうとした。
するともう一度だけタカヒロさんは声をかけてきた。
タカヒロ「……ああ、そうだ。ココアくんは……大丈夫なのか」
ココア「私ですか……?私は千夜ちゃんが慰めてくれたので」
タカヒロ「そうか……いい友達を持ったな」
千夜ちゃんのおかげでだいぶ心が落ち着いた。
ただ、せっかく学校にきけれど、先生の言ってることはほとんど頭に入らない。
早く帰ってチノちゃんのところにいてあげなきゃ……。
【ラビットハウス】
ココア「ただいまー」
タカヒロ「ああ、ココアくん、おかえり」
ココア「タカヒロさん、ただいま……その、チノちゃんは……」
タカヒロ「今は部屋で横になってる」
ココア「そうですか……、そうだ、ティッピーは……」
タカヒロ「ペット専用の葬儀業者があって、一時的に引き取って貰ってる」
ココア「そうですか……」
タカヒロ「どうか、チノのところへ行って慰めてやってくれないか」
ココア「……はい」
私は階段を上がってチノちゃんのところへ向かおうとした。
するともう一度だけタカヒロさんは声をかけてきた。
タカヒロ「……ああ、そうだ。ココアくんは……大丈夫なのか」
ココア「私ですか……?私は千夜ちゃんが慰めてくれたので」
タカヒロ「そうか……いい友達を持ったな」
【チノの部屋の前】
コンコン
ココア「チノちゃん……」
返事は返ってこない。
ココア「チノちゃん、入るよ?」
やっぱり返事は返ってこない
ココア「……」
私は部屋に入るのを一瞬戸惑ったが、再び思い直して扉を開けた。
ココア「チノちゃん……」
扉を開けると、チノちゃんは壁のほうを向いてベッドの上で毛布に身を包みうずくまっていた。
コンコン
ココア「チノちゃん……」
返事は返ってこない。
ココア「チノちゃん、入るよ?」
やっぱり返事は返ってこない
ココア「……」
私は部屋に入るのを一瞬戸惑ったが、再び思い直して扉を開けた。
ココア「チノちゃん……」
扉を開けると、チノちゃんは壁のほうを向いてベッドの上で毛布に身を包みうずくまっていた。
私はチノちゃんの顔を覗き込んだ。
ココア「チノちゃん?」
チノ「ああ、ココアさんですか」
思いのほか元気そうなチノちゃんの様子に思わず安堵する。
ココア「その、大丈夫?」
チノ「何がです?」
ココア「いや……ティッピーのこと……」
きょとんとした表情をするチノちゃん
チノ「ティッピーが、どうかしたんですか?」
ココア「……」
その日からチノちゃんは変わってしまった。
ココア「チノちゃん?」
チノ「ああ、ココアさんですか」
思いのほか元気そうなチノちゃんの様子に思わず安堵する。
ココア「その、大丈夫?」
チノ「何がです?」
ココア「いや……ティッピーのこと……」
きょとんとした表情をするチノちゃん
チノ「ティッピーが、どうかしたんですか?」
ココア「……」
その日からチノちゃんは変わってしまった。
その後も何度もティッピーのことを口にしたが、チノちゃんはいつも通りに振るまった。
まるで今日のことなんて無かったかのように。
その後メグちゃんとマヤちゃんも「お見舞いに来たぜーー!」だと行って訪ねてきてくれたが、チノちゃんは普段と同じような言動で楽しそうに話す。
私も横で話しをしていたが、今日休んだのは風邪をひいた、などという始末。
夕食の時も、不気味なほどいつも通りの食卓だった。
そして私は最後まで『ティッピーが死んだ』という事実を口にすることが出来なかった。
まるで今日のことなんて無かったかのように。
その後メグちゃんとマヤちゃんも「お見舞いに来たぜーー!」だと行って訪ねてきてくれたが、チノちゃんは普段と同じような言動で楽しそうに話す。
私も横で話しをしていたが、今日休んだのは風邪をひいた、などという始末。
夕食の時も、不気味なほどいつも通りの食卓だった。
そして私は最後まで『ティッピーが死んだ』という事実を口にすることが出来なかった。
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