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元スレ唯「これで567521251回目の高校生活かぁ」
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唯「なんとかしなきゃ…なんとかしなきゃ…」
唯は3年生になってから、寝る間も惜しみギターの練習に打ち込んでいた。ループを抜け出す光速の演奏…未だ彼女の技量はそこには届いていなかったからだ。
唯「なんとかしなきゃ…なんとかしなきゃ…」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
唯は3年生になってから、寝る間も惜しみギターの練習に打ち込んでいた。ループを抜け出す光速の演奏…未だ彼女の技量はそこには届いていなかったからだ。
唯「なんとかしなきゃ…なんとかしなきゃ…」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
律「唯の奴…なんか最近すごいやつれたよな」
紬「それに、学校にもたまにしか来ないし…」
澪「まさかなにかあったんじゃ…」
梓「私、平沢先輩の家に行ってみます!」
梓のこの判断は、唯にとっては不幸としか言いようがない。今の唯はセンチメンタルな気分で梓に泣きつく暇などないのだ。
紬「それに、学校にもたまにしか来ないし…」
澪「まさかなにかあったんじゃ…」
梓「私、平沢先輩の家に行ってみます!」
梓のこの判断は、唯にとっては不幸としか言いようがない。今の唯はセンチメンタルな気分で梓に泣きつく暇などないのだ。
唯「できた…ついに、光速の演奏…」
憂「お姉ちゃん!中野さんが来てるよー!」
唯は油断していた。中野梓の思いがけない、今まで取ったことのなかった家えの来訪。
気付けばループが始まる1分前になっていた。
憂「お姉ちゃん!中野さんが来てるよー!」
唯は油断していた。中野梓の思いがけない、今まで取ったことのなかった家えの来訪。
気付けばループが始まる1分前になっていた。
唯「あずさ…あずにゃん!ごめん!」
唯は今までのありったけ演奏を掻き鳴らした。
その演奏は家にいた梓と憂だけでなく、きっと世界の全員に伝わったであろう。
平沢唯は今ひとつの次元を超えたのだ。
唯「あずにゃん…きっと…また会える…よね、」
唯は今までのありったけ演奏を掻き鳴らした。
その演奏は家にいた梓と憂だけでなく、きっと世界の全員に伝わったであろう。
平沢唯は今ひとつの次元を超えたのだ。
唯「あずにゃん…きっと…また会える…よね、」
>>67
そこはインペリテリだろ
そこはインペリテリだろ
エンドレスけいおん!
略してエンおん!
しかし、ループした回数だけ!がつく
略してエンおん!
しかし、ループした回数だけ!がつく
平沢唯は、高校生活3年間を無限にループし続けている。彼女はもはやまともな人間としての心を失いつつあった。
唯「入学式行かなきゃ…」
唯は入学式を終えると、すぐさま職員室に向かう。
唯「入学式行かなきゃ…」
唯は入学式を終えると、すぐさま職員室に向かう。
4月の終わり、田井中律、秋山澪、琴吹紬が部員として入部した。
律「平沢さん、私の事はりっちゃんって呼んで!で、こっちは澪!そっちはムギ!これからよろしくね!」
唯は彼女たちの話はほとんど上の空で聞き取ってはいなかった。三度ほど話しかけて唯が反応しないのを見て、三人は「平沢さんはこういう人だ」と思うようになった。
律「平沢さん、私の事はりっちゃんって呼んで!で、こっちは澪!そっちはムギ!これからよろしくね!」
唯は彼女たちの話はほとんど上の空で聞き取ってはいなかった。三度ほど話しかけて唯が反応しないのを見て、三人は「平沢さんはこういう人だ」と思うようになった。
澪「平沢さん、何か楽器できるの?よかったら弾いてみてくれないかな」
唯は567521252回の間にありとあらゆる楽器を経験してきた。だが、567521251回目の光速の演奏が時空の壁を超えるという絵空事を思い出し、1人で嘲笑した。
唯は567521252回の間にありとあらゆる楽器を経験してきた。だが、567521251回目の光速の演奏が時空の壁を超えるという絵空事を思い出し、1人で嘲笑した。
律「みんな未経験みたいなもんだしさ、一緒にがんばろう!」
紬「私も、ピアノは経験あるけど、キーボードって初めてで」
紬「私も、ピアノは経験あるけど、キーボードって初めてで」
平沢唯は567521252回目、ギー太と呼んだギターを欲しがらなくなった。彼女は音楽の無限の可能性の限界を憎んでいた。
唯「音楽じゃなにも変えられない」
軽音楽部を作ったのはただの惰性であったのか、彼女の本当にやりたかったことなのかはわからない。
唯「音楽じゃなにも変えられない」
軽音楽部を作ったのはただの惰性であったのか、彼女の本当にやりたかったことなのかはわからない。
軽音楽部での1年はあっという間に過ぎ、唯達は2年へと進級した。
澪「何とかみんな進級できたな!」
律「当たり前だろ!私が唯より低い点数取るわけないじゃん!」
唯は新たな視点、哲学的なアプローチにより状況の打破が叶わないかを考え、1日の大半を費やした。学校の成績など思考の片手間に書き上げた解答に過ぎない。今や弥勒菩薩の到来をとうに越えているはずなのに、彼女は救いの手からは溢れている。
澪「何とかみんな進級できたな!」
律「当たり前だろ!私が唯より低い点数取るわけないじゃん!」
唯は新たな視点、哲学的なアプローチにより状況の打破が叶わないかを考え、1日の大半を費やした。学校の成績など思考の片手間に書き上げた解答に過ぎない。今や弥勒菩薩の到来をとうに越えているはずなのに、彼女は救いの手からは溢れている。
梓「はじめまして、中野梓です」
梓「はっきり言いますが、平沢先輩はもっと真面目になるべきです!」
律「確かに後輩も入ってきたんだし、唯もしっかりしてくれよ」
澪「そうだぞ…頼むよ唯…」
紬「唯ちゃん…」
梓「はっきり言いますが、平沢先輩はもっと真面目になるべきです!」
律「確かに後輩も入ってきたんだし、唯もしっかりしてくれよ」
澪「そうだぞ…頼むよ唯…」
紬「唯ちゃん…」
唯はごく初期の、彼女が思い付いたループの原因について考えていた。自分が事故に遭い、意識を失っているのかもしれない。これはすべて夢なのだと。
梓「…?」
梓「…?」
唯は梓をじっと見つめた。567521251回目にほんの小さな変化を見せた梓に期待した。
梓「あの…私、皆さんと練習があるんで…」
梓「すいません!こんなこと言って!失礼します!」
唯はあぁそうかと思った。
あれは本当に、天文学的な数字の中で起こったただの偶然だったんだ。
唯「また、だめだな」
梓「あの…私、皆さんと練習があるんで…」
梓「すいません!こんなこと言って!失礼します!」
唯はあぁそうかと思った。
あれは本当に、天文学的な数字の中で起こったただの偶然だったんだ。
唯「また、だめだな」
唯はこの高校生活、567521252回目の高校生活を諦めた。楽だった。ただ、涙は止まらなかった。
唯「諦めたくない、諦めたくないよぉ…」
既に唯は、3年生になっていた。
唯「諦めたくない、諦めたくないよぉ…」
既に唯は、3年生になっていた。
唯は思考を止めた。
命はある。ただ哲学的解決策が矛盾に到達し、どちらが正しいのかの判断をできなかったからだ。
命はある。ただ哲学的解決策が矛盾に到達し、どちらが正しいのかの判断をできなかったからだ。
律「私さ、変な夢みたんだ」
紬「どんな夢なの?」
律「唯がボケキャラって感じでさ、私達の輪の中で自然に溶け込んでるの。おかしいよな、あいつ3年になってから一回も顔合わせてないのに」
澪「律も…か?」
紬「実は私もそんな夢を見ることがあるの…唯ちゃんがいっつも笑ってる夢」
律「不思議なことってあるもんだよな」
梓「…」
梓だけは、それを「不思議なこと」では終わられられていなかった。
長い部活の、ほんの数分の馬鹿げた話。
梓はいつか、平沢唯にじっと、見つめられたことがあったのを思い出した。
紬「どんな夢なの?」
律「唯がボケキャラって感じでさ、私達の輪の中で自然に溶け込んでるの。おかしいよな、あいつ3年になってから一回も顔合わせてないのに」
澪「律も…か?」
紬「実は私もそんな夢を見ることがあるの…唯ちゃんがいっつも笑ってる夢」
律「不思議なことってあるもんだよな」
梓「…」
梓だけは、それを「不思議なこと」では終わられられていなかった。
長い部活の、ほんの数分の馬鹿げた話。
梓はいつか、平沢唯にじっと、見つめられたことがあったのを思い出した。
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