ココアさんまた適当なこと言って…

ココア「次は、シャロちゃんにしましょう」

チノ「はい。シャロさんならいけそうな気がします」

ココア「今日は公園のクレープ屋でバイトしてるはずだわ」

チノ「じゃあ公園に行きましょう」

ココア「私も途中まで付いていくからね」

チノ「ありがとうございます。姐さん」

～公園入口～

ココア「じゃあ私はここで待ってるからね」

チノ「行ってきます」

物騒ですねじゃねーよ

赤貧シャロからカツアゲとかマジココアさん鬼っす

チノ「今のうちにメンチの練習をしておきましょう」ﾑｩ

不良「おい。何メンチ切ってんだよ」

チノ「えっ」

不良「お前だよ。なんだよコラ」

チノ「……すいません」

不良「謝って済むか！」ﾄﾞﾝ！

チノ「ひっ！」

不良「殴られたくなきゃ金出せよ、オイ」

チノ「どうしよう……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

何と

チノちゃんおもらししてる

巷で有名な壁ドンじゃないすか
姐さんマジギレだろ

さっそく本物にエンカウントしててワロタ

中学生相手に大人気ないな

チノちゃんのメンチに耐えるとかこの不良ただもんじゃねーな

ココア「チノちゃん！」

チノ「……！　姐さん！」

不良「あー？　なんだてめぇは」

ココア「相手はまだ子供じゃないですか！
　　　　恥ずかしくないの！？」

不良「……なんだよ、オイ」ｶﾞﾝ！

ココア「……っ！！！　……いっ…………たぁ」

チノ「ココアさん！」

不良「これ以上やられたくなかったら金出せよ、オラ」

つまんねぇこときくなよ！

不良が二人をレイプする話ですか

ココアさん覚醒ですね

ココア「……嫌です」

不良「へぇ……」ｶﾞﾝ！ｺﾞﾝ！

ココア「…………っっっ！！！？？　ぐぅぅぅううう…………」

チノ「ココアさんっ！？　……早く本気出してやっつけちゃってください！
　　　本当は強いんですよね！？　ココ……、姐さんっ！！！」

ココア「……はぁはぁ。……チノ、ちゃん」

不良「ああ？　誰が強いって？」

ココア「……ごめんね。チノちゃん。あれ、嘘なの……」

チノ「ええっ！」

不良「なんだぁ？」

胸糞展開？

鬼神チヤさんかリゼ様はよ

ココア「私、本当は強くなんてない……。
　　　　不良だったってのも、嘘なのよ……」

チノ「そんな……嘘……」

ココア「そうなの……。ごめんね……」

チノ「……その”嘘”って言うのが、嘘です」

ココア「チノちゃん……？」

チノ「姐さんが強くないのなら、私のこと助けに来れなかったはずですよ。
　　　不良にやられながら、私のこと庇えるわけなんてないんです……」

ココア「……」

チノ「私……。やります……。姐さんの、弟子だから！」ﾑｩ

不良「何メンチ切ってんだオラァ！」

ﾑｯ

ココア「チノちゃん！　やめて！」

チノ「……」ﾑｩ

不良「マジでぶっ殺されてぇみたいだな……」ｺﾞｷｺﾞｷ

チノ「……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

不良「オラアアアア！！！！！」

ココア「チノちゃん！」

不良「……っ！？　あ……、が…………」ﾊﾞﾀﾝ

チノ「…………」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

ココア「……あれ？」

リゼ「なんだよ、こいつ」

ココア「リゼちゃん！」

リゼさんマジ正義の味方

かっけぇ

さすがリゼ姐さん

チノ「リゼさん……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

リゼ「おー、チノ。よく頑張ったな」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ココア「リゼちゃん……。何やったの？」

リゼ「ああ。シャロの店で買ったクレープ食ってたら、
　　　ココアの叫び声が聞こえてさ。慌てて駆けつけたんだよ」

チノ「あそこにいて声が聞こえたんですか……」

リゼ「そしたらこの倒れてるのとチノがメンチの切り合いしてたのが見えて。
　　　私もチノに加勢したんだ。まさか一睨みで倒れるとは思わなかったけどな」

ココア「リゼちゃんすごいね……」

ココア「私と違って……」ﾎﾞｿﾘ

リゼ△

覇王色かよ

おいこの不良運が良くても即死したのか

チノ「姐さんの言ったとおりでしたね！　すごいです！」

ココア「えっ……？　私は、何も……」

チノ「リゼさんは”ホンモノ”だって言ってたじゃないですか」

リゼ「えっ。私が本物……？　なんだよ、照れるな……」

チノ「姐さんに一生ついていきます！　また色々教えてください！」

ココア「……うん！　任せて！」

リゼ「って、ココア！？　お前傷だらけじゃないか！　早く手当てしないと」

ココア「えへへ……。なんか夢中で……」

チノ「家に救急セットがありますよ！」

うむ

ココア「いたたたた……」

チノ「姐さん。大丈夫ですか？」

ココア「うん。かわいい弟子のためだからね」

チノ「……ありがとうございます」

リゼ「しかし……。まだあんな不良が生息していたとはなぁ」

チノ「そういえば、あんまり見かけたことありませんね」

リゼ「当然だろ。この街には千夜がいるからな」

ココア「……それって、どういうこと？」

リゼ「ん？　なんだ。知らないのか？」

チノ「私も知りません」

え？

よかったよかった

え？

ん？

俺も知りません

きちわがこええ

？？

リゼ「あいつはのほほんとしてるから、不良に絡まれやすいんだが……」

ココア「なんかそれっぽいね」

リゼ「でも、危機回避能力は異常に高いんだよな。
　　　だから、あいつに絡んだ不良は、ダンプに撥ねられたり、
　　　銃撃戦の流れ弾が当たったり、崖から落ちたり、
　　　空爆されたり、ハチの大軍に追われたりするんだ」

チノ「壮絶ですね……」

リゼ「気付いたら街から不良が消えてた」

ココア「そうなんだ」

チノ「また姐さんの言ったとおりでしたね」

ココア「まぁ、千夜ちゃんが直接殺したわけじゃないみたいだけど……」

空爆って物騒過ぎるだろ

銃撃戦と空爆ってどこのガザ地区だよ・・・

戦時中かよ

何か今日一番安心した

銃撃戦とか空爆とかやたら物騒な単語の後に蜂の大群とか書かれるとなんかほのぼのする
いや十分やばいけど

～公園～

不良「……いてて。まだ頭がクラクラしやがるぜ……」

千夜「大丈夫ですか？」

不良「ああ！？　なんだてめぇは！」

千夜「いえ……。人が倒れているのが、見えたものですから」

不良「余計なお世話なんだよ！　ぶち殺すぞ！」

ヤクザ「おい、兄ちゃん。誰に向かって物言ってんだ。この野郎」ﾆﾔﾆﾔ

不良「あ……。え？　いえ……」

ヤクザ「ちょっと事務所行くか馬鹿野郎」ﾆﾔﾆﾔ

不良「ちょ……誰か……。助けて……」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

千夜「……行ってしまわれました」

計画通り

おおう・・・