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    元スレチノ「ココアさん。そのリゼさんの死体、どうするんですか?」

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    51 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:30:23.69 ID:6n9XqDLY0.net (+29,+29,-27)
    ココアちゃんほど絶望に陥れたい娘はいない
    52 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:30:58.69 ID:mjypWFw50.net (+95,+30,-138)
    「はぁ……はぁ……」
    「ぜぇ……ぜぇ……」

    狭い浴室に、二人の喘ぐような吐息が重なる。
    リゼの死体の解体は、もう胴体部分を残すだけとなっていた。

    「肘と膝の関節は、後回しに、しましょう。
     胴体と切り離すだけで、もう精いっぱいです」

    荒い息を吐きながら、言葉を区切るようにしてチノが言った。

    「……そうね」

    そう力なく答えたココアは、
    胃袋から何かが上がってくる感覚に耐えきれず、前傾姿勢を取った。

    「うぇぇっ……!」
    53 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:31:01.98 ID:NtEZFxPW0.net (+29,+29,-32)
    被害者がシャロだったら心ぴょんぴょんできたのに……
    54 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:31:31.02 ID:X+QIqSks0.net (+24,+29,-17)
    おまえのんのんのSSも書いてた奴だろ
    55 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:32:14.59 ID:6n9XqDLY0.net (+34,+29,-2)
    けいおんのあずにゃん解体SS思い出した
    56 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:32:46.07 ID:yRbp8TYp0.net (+24,+29,-15)
    そういやのんのんSSでこんなのあったなww
    57 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:34:17.82 ID:Ppkl55Yl0.net (+24,+29,-24)
    シャロに罪を着せればおっけーでしょ
    貧乏だから動機にも困らんし
    58 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:34:47.86 ID:k7m5NqTdi.net (+29,+29,-11)
    >>55
    ギコギコか
    懐かしい
    59 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:34:54.46 ID:mjypWFw50.net (+95,+30,-179)
    「げほっ! げほっ!」

    ココアは先程からもう何度も嘔吐を繰り返しているので、
    その”上がってきた何か”は、胃袋を内側から殴りつけるような衝撃と、
    鼻腔をつく酸っぱいにおいをさせただけで、
    自分の中に何もかもを押しとどめてしまった。
    口の端から垂れた唾液が、粘性を持って床まで伸びている。

    胃液とともにこの苦しい思いも排出させたかったのに。
    ココアは呻くようにしながら、再び涙をこぼした。

    「泣いている暇はありませんよ。
     夜が明ける前に終わらせないといけませんから」

    相変わらずの無表情でチノが言う。
    その言葉でココアは、
    今まで自分がギリギリで保っていた現実感というものを、
    すべて失ってしまったような気がした。
    60 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:34:55.64 ID:Zs9AJNbo0.net (+83,+29,-18)
    こんなに可愛い子がこんな目に合わなきゃいけないなんて…
    /nox/remoteimages/ec/d3/153cce3983c7d7dd6028018eabcd.jpeg
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    61 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:35:10.23 ID:YREk8X6G0.net (+29,+29,-14)
    俺が言いたかったこと全部やってくれてすごく嬉しい
    62 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:39:48.63 ID:mjypWFw50.net (+95,+30,-152)
    「これで大丈夫でしょう」

    切り刻んだのち、細かく叩き砕いたリゼの死体は、
    煮出した紅茶葉とともにゴミ袋にまとめた。

    「こうしておけば重さでばれることはありません。
     水を含んだ紅茶葉は、ゴミ袋一杯で20~30kgくらいにはなりますし、
     不快なにおいもごまかしてくれますからね。
     まぁ、生ごみなんで、それほど気にすることもないと思いますが」

    およそ20個にも及ぶゴミ袋を前にして、チノがそう言った。

    「思ったより時間がかかってしまいました」

    あれから丸2日ほど経過している。
    ココアは、慚悔の念や、鼻についた腐臭を追い出すかのように、
    黙って頭を横に振っていた。
    63 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:40:56.70 ID:I4GxTqhZ0.net (+24,+29,-3)
    たかひろ気づくだろ
    64 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:42:46.49 ID:mjypWFw50.net (+95,+30,-169)
    ココアは何度も自首することを考え、それを口にしたが、
    そのたびにチノに強い口調で諭された。

    「リゼさんを撃ったときが最後のチャンスでしたよ。
     隠ぺい工作を始めた時点で、自首しても罪の重さは変わりません」

    「あれはチノちゃんが……」

    ココアが言いかけると、チノは深く頷いた。

    「そうですね。ココアさんが自首すると、私も捕まります。
     私は死体遺棄と死体損壊。最長でも3年の懲役刑です。
     まぁ13歳なので実刑は受けないでしょうね。
     それに”ココアさんに脅された”って証言すれば、
     執行猶予つきか、もしくはほぼ無罪を勝ち取れるんじゃないでしょうか」

    「そんな……」
    65 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:43:41.06 ID:I4GxTqhZ0.net (+24,+29,-9)
    チノ最低だなチノニーするは
    66 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:44:25.52 ID:6/ZagNXe0.net (+24,+29,-12)
    3年で済むのかよ
    67 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:45:44.72 ID:BSHE7RAx0.net (+24,+29,-14)
    少年法は適応されないのか
    68 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:46:01.01 ID:mjypWFw50.net (+95,+30,-168)
    「でも。ココアさんの事態は考えている以上に深刻ですよ。
     拳銃を使った殺人ですからね。
     しかもたまたま居合わせた年端もいかない人間に、
     解体作業まで強要しています。
     年齢を考慮に入れてみても、死刑、良くて無期懲役でしょう」

    チノの言葉を聞いてココアはへたり込んだ。
    その目から大粒の涙が零れ落ちる。

    「なんでぇ……っ! なんでこんなことにぃ……っ!」

    嗚咽を漏らしながら床にうずくまった。
    そんなココアの頭上から、冷たい声が降ってくる。

    「だからココアさんに自首はお勧めしません。
     ここまでやったら最後まで続けるしかないんですよ。
     嘘を吐くって言うのはそういうことです」

    冷静さを失ったココアの頭は、
    もう考えることを拒否してしまっていた。
    69 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:47:10.56 ID:I1I2JivP0.net (+24,+29,-5)
    チノちゃん最低だな
    チノニーするわ
    70 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:48:39.15 ID:z8ocZzOfO.net (+30,+30,-31)
    天真爛漫なこが精神的に追い詰められるのは良いものだ
    71 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:49:27.00 ID:mjypWFw50.net (+95,+30,-146)
    あれから1か月がたった。
    最初こそリゼの失踪を騒いでいたマスコミも、もう飽きてしまったのか、
    お昼のワイドショーで申し訳程度に続報を流す程度になっていた。

    「ココアさん。そろそろ高校に行ったほうがいいんじゃないですか」

    チノは部屋の前でそう声をかけた。
    ココアはあれ以来、自室に引きこもってしまっている。

    「……チノちゃん。ごめんなさい」

    日に日にしゃべる言葉も少なくなっていた。
    チノは毎日、毎日。
    飽きもせずに、ココアの扉を叩き続ける。

    「いい加減、出てきてくださいよ」

    呟くようにして言ったチノの口元が、笑みに大きく歪んだ。
    72 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:51:10.13 ID:QYN7+HCW0.net (+12,+27,+0)
    いいねえ
    73 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:51:36.38 ID:ej2W9i1M0.net (+19,+29,-15)
    これでめでたくココアちゃんを独占か
    74 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:52:33.30 ID:mjypWFw50.net (+95,+30,-126)
    「チノちゃん……。私……、私……っ!」

    チノはいつものように、ココアの食事を部屋に運んだ。
    ココアもいつものように、チノの姿を認めると泣き叫ぶ。

    「大丈夫ですよ。私はずっとここにいますから」

    リゼが失踪してから、もう半年の月日が流れている。
    ココアは随分とやつれてしまったようだった。

    「チノちゃん……っ!」

    ココアはチノの胸に顔を押し付けて泣いていた。
    チノはその頭を優しくなでてやる。

    「大丈夫ですよ。ココアお姉ちゃん」
    75 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:53:29.83 ID:Pxk4cV9a0.net (+19,+29,-5)
    チノちゃん「計画通り」
    76 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:54:12.72 ID:VlvVXw8T0.net (+19,+29,+1)
    心ぴょんぴょんしてきた
    77 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:54:50.33 ID:QrPkNnJs0.net (-15,+0,+0)
    全滅endはよ
    78 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:55:40.60 ID:k7m5NqTdi.net (+24,+29,-29)
    シャロと千夜はまだかね
    79 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:56:27.28 ID:mjypWFw50.net (+95,+30,-94)
    「チノちゃん! ダメじゃない、また散らかして……」

    ココアがせっせと部屋を片付けている。
    チノはその様子を、満足げに眺めていた。

    「えへへ。ごめんね、お姉ちゃん」

    「まったくもう」

    ココアはぶつくさと文句を言いながらも、手を止めなかった。

    「私ね。お姉ちゃんがいないと、ダメだから」

    チノが口元を歪めながら言う。
    リゼの”失踪”から、もう5年の月日が流れていた。
    80 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:59:36.32 ID:mjypWFw50.net (+95,+30,-104)
    『謎に包まれていた10年前の少女失踪事件。犯人は被害者と友人同士』

    そんな一報が流れると、それは瞬時に国中を駆け巡った。
    まだ幼さの残る当時16歳の少女が、友人をバラバラにして捨てたというのだ。

    「もうそろそろ、私も自立しないとね」

    テレビで流れるニュースを見ながら、チノは呟く。

    「姉妹ごっこはおしまい」

    軽く息を吐きテレビを消すと、ソファから立ち上がった。
    81 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 20:59:40.37 ID:HkazILlW0.net (+31,+29,+0)
    >>60
    おっぱいでっかくね
    82 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 21:00:18.66 ID:BSHE7RAx0.net (+24,+29,+0)
    チノちゃん黒すぎ
    83 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 21:01:41.98 ID:HVmuMc8y0.net (+24,+29,-4)
    チノゴミ屑過ぎwwww
    84 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 21:01:43.06 ID:030Lcvha0.net (+24,+29,-5)
    チノちゃん最低だな
    もうシャロちゃんのファンやめます
    85 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 21:02:45.51 ID:mjypWFw50.net (+95,+30,-117)
    「な、なんで……? チノちゃん……」

    チノの話を聞いたココアは、頭が混乱した。
    私たちは本物の姉妹じゃなかった……?
    そんなことって……。
    ココアは必死に当時の記憶をたどった。

    「思い出しました? ”ココアさん”?」

    ココアは表情を驚愕の色に染めて、黙って首を横に振った。

    「嘘だ……。嘘だよ……」

    「嘘じゃありませんよ」

    呻くようにして言ったココアを、ぴしゃりとはねのける。

    「嘘じゃ、ありませんよ」

    チノはそう言って、にっこりと笑った。
    86 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 21:02:47.05 ID:k7m5NqTdi.net (+18,+28,+0)
    警察無能過ぎる
    87 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 21:04:51.70 ID:z8ocZzOfO.net (+16,+26,+1)
    可愛い
    88 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 21:05:47.75 ID:mjypWFw50.net (+95,+30,-104)
    ピンポーン。

    ソファから立ち上がったチノの耳に、
    インターフォンの音が飛び込んできた。

    誰だろう。こんな時間に。

    確認するより早く、玄関がガチャリと音をたてた。

    「警察です。ちょっとお話をお聞かせください」

    「……なんでしょう」

    ココアさんの事件についてだろうか。
    私と関わり合うような証拠は残していないはずだけど……。

    チノは嫌な胸騒ぎを覚えていた。
    90 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 21:06:58.85 ID:Zs9AJNbo0.net (+18,+28,-2)
    チノざまぁ
    91 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 21:10:58.89 ID:Wvc4dcb90.net (+24,+29,-1)
    リゼがあの2人に簡単に殺されるとはな...
    92 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 21:13:43.20 ID:mjypWFw50.net (+93,+30,-244)
    「この国にある拳銃は大半が密輸品ですが、
     あなたの家にかつてあったものは正規品ですよね」

    刑事の問いかけに、チノの体がビクリと跳ねた。
    頭がクラクラとするのは、
    眩しいほどに自分を照らす卓上ライトのせいだけなのだろうか。

    「リゼさん、件の事件の被害者ですが、
     彼女の肋骨内にめり込んだ状態で見つかった弾丸は、
     あなたの家にある拳銃から発射されたものです。
     弾丸についた傷を見れば分かるんですよ」

    そんな馬鹿な。
    チノは思う。拳銃は確かに処分したはずだ。

    「ココアさんを、もちろんご存知ですよね。
     彼女が証拠品として提出してくれました。
     リゼさんの遺体の一部といっしょにね」

    取調室の机の上でゴトリと音をたてたそれは、
    透明なビニール袋の中で、10年前と変わらず黒く鈍い光を放っていた。
    93 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 21:16:36.30 ID:mjypWFw50.net (+95,+30,-177)
    チノは事件当日のことを思い返す。
    ココアさんを説得して。
    死体の処理。すべてを終えてから。
    拳銃はその時に確かに処分したはず。

    「あっ……」

    チノは気付いた。頭の中で想像を巡らせる。
    あのとき。放心したココアさんは、ずっと拳銃を握っていた。
    そして事件の隠ぺい工作を……。
    必死に証拠品を隠そうとして、机の引き出しを開けた。
    そして。

    私と同じようにすり替えたのか!?

    机の中のモデルガンと。

    全てを諦めたように、チノの両腕がだらりと下がった。

    「事件の主犯は、あなたですね」

    刑事の言葉が、チノの薄ぼんやりとした頭の中に響いた。
    94 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 21:19:23.01 ID:ad/5a4pY0.net (+19,+29,-13)
    これでなんで主犯てわかるの
    95 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 21:19:43.75 ID:pfuHpOGy0.net (+24,+29,-13)
    チノ「おい!リゼの死体が無いぞ!」
    リゼ「URYYY…」

    って展開かと思ったら
    96 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 21:19:52.94 ID:mjypWFw50.net (+95,+30,-127)
    取調室から留置場に移動しながら、チノは考えていた。

    ココアさんはどうして証拠品の拳銃を持ち続けていたんだろう。
    いつから私がすり替えた犯人だと気付いていたんだろう。

    チノは、自身が自首を咎めた時のココアの様子を思い出した。

    ココアさんは、私に罪が被ることを恐れていたのだろうか。
    だから私が犯人だと、気付きながらも隠していたのだろうか。

    いったいなぜ。
    ココアさんは守ろうとしたのか。
    ”妹である私”を。
    それとも”姉である自分”を?

    チノの考えは、同じところをグルグルとまわっていた。
    97 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 21:20:42.00 ID:xdSFKWvOi.net (-10,+29,-2)
    急展開だな
    98 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 21:20:45.51 ID:oQSAbwcB0.net (+24,+29,-5)
    東京喰種だと思ってスレ開いた俺が来ました…
    99 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 21:20:47.73 ID:hA1s/FUy0.net (-4,+10,+1)
    つまんね
    100 : 以下、\(^o^ - 2014/08/04(月) 21:20:57.68 ID:HVmuMc8y0.net (+35,+29,-9)
    なるほどチノを道連れに出来る年齢まで待ってたのか
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