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    元スレ千棘「私、一条くんと親友になったのーっ!」クロード「!?」

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    51 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:21:54.40 ID:0EO9fyGu0 (+24,+29,-1)
    楽さんもゲスいですなぁ
    52 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:23:37.04 ID:tV4FMzxp0 (+22,+29,-1)
    これはゲスですわ
    53 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:24:30.22 ID:BYyqJWHA0 (+95,+30,-167)
                
    「なにを言われようが、俺は桐崎を無視した」

    「だんだん弱ってくあいつを見るのは辛かったが、見ないようにして、また無視を続けた」

    「だけどお前や小咲、宮本がいる前では、無視をやめた。普通に、友達のフリをした」

    「普通に無視するよりも、あいつの感情を揺さぶるに当たって、効果的だと考えてな。結果は、成功だったと思う」

    「途中、わざとあいつが俺を殴るように、誘った時もあった」

    「もちろんその後、あいつに俺を殴ることをやめるように、訴えかけるためにな」

    「結果、あいつは暴力を振るわなくなった。矯正計画の、大きな成果だ」

    「それでもあいつは俺に、謝ることはなかったが……。それで、よかった」

    「あいつが謝るより先に、俺が謝ってやると……。そう心に、決めていたからな」

    「……」
    54 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:25:37.97 ID:kKOhxX7V0 (+19,+29,-3)
    なんだ皆クズか
    55 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:26:17.22 ID:oyGr7J160 (+22,+29,-4)
    思考回路が色々とおかしい
    56 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:26:58.07 ID:tV4FMzxp0 (+22,+29,-3)
    宮本以外みんなクレイジーだぜェ…
    57 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:29:21.93 ID:+Z3NNQy00 (+13,+23,+0)
    いいね
    58 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:29:28.97 ID:SPAi+rHg0 (+0,+14,-14)
    マミーマダー?
    59 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:30:14.99 ID:BYyqJWHA0 (+95,+30,-208)
               
    「どっかのタイミングで、『もやし』って呼び方も、やめさせた」

    「……最近は『一条くん』って、呼んでるよな。正直最初は、違和感バリバリだったが」

    「まあ、普通に呼び捨てでもよかったが……。なんかナメられそうな気がしたから、くん付けで」

    「それだけかよ……」

    「とにかくこれも、矯正計画の成果だ。そしてあとはもう、あいつの心を折るだけだった」

    「……はぁ?」

    「あいつの心をバキバキに折って……。もうどうしようもないぐらい、絶望させて……」

    「そして最後に俺が、手を差し伸べる。希望を、与える」

    「突然与えられた希望に、泣きながらすがるあいつを想像して――」

    「その時のあいつなら、俺の『普通の友達』になってくれるんじゃないかと、そう考えたんだ」
    60 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:31:16.98 ID:UmVXwe3S0 (+24,+29,-1)
    集がいい奴過ぎる
    61 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:32:04.89 ID:E10/f8AU0 (+7,+22,-1)
    なにこれは
    62 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:35:33.93 ID:BYyqJWHA0 (+95,+30,-165)
                                 
    ――

    ブロロロロ……

    小野寺(な、なんか一人で帰るの、すごい久しぶりな気が……)

    小野寺(……楽くんと舞子くん、今頃どんなお話してるのかなぁ)

    キキーッ バタン

    小野寺(ま、いっか。また明日学校で、会えるし――)

    「小野寺 小咲だな」

    小咲「……えっ?」

    「一条 楽の、『ホンモノの恋人』の……」

    小咲「えっ。あ、あの、どちら、様で……」

    「悪く思うな。全ては一条 楽が、招いたことだ――」トンッ

    小野寺(えっ……。な、に……。なんか、頭が、くらくらして……)

    小野寺(らく、くん……)ドサッ

    「……一条 楽。貴様には、罪を償ってもらう」

    「お嬢を悲しませた、罪をな……」
    63 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:36:25.11 ID:p4Nq0KTS0 (+16,+26,+0)
    よっしゃ
    64 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:36:37.54 ID:Jz94LqUC0 (+16,+28,-1)
    よしきた
    65 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:36:37.95 ID:+JVZ9JtW0 (+22,+29,-4)
    まだなんかあるのか…
    67 : ちょくちょく小咲 - 2014/02/18(火) 16:38:15.86 ID:BYyqJWHA0 (+95,+30,-187)
           
    ――

    「桐崎の心を折るためにまず考えたのが、あいつが小咲に嫌われる方法だった」

    「小咲が桐崎のことを嫌いになれば、きっと宮本も……。そうすればあいつは、一人になる」

    「……でもさ、小野寺がそう簡単に人のこと、嫌いになるか?」

    「そうだ。そこが悩みどころだった。でも、俺は小咲を、信じた」

    「きっと小咲は……。『俺の事』を悪くいうヤツのことなら、嫌いになってくれるんじゃないかって」

    「ほう……」

    「だから俺は、桐崎の感情を、揺さぶり……。わざとあいつが小咲に、俺の悪口をぶちまけるように、誘導した」

    「まあ、本当に嫌われたら怖いから、先手は打たせてもらったが」

    「ははっ……。本当に小野寺のこととなると、お前は……」

    「ああ……。ここが俺の、『弱点』かもな」
    68 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:41:05.20 ID:+Z3NNQy00 (+29,+29,-5)
    もう>>1はニセコイの原作をやるべき
    69 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:41:25.27 ID:BYyqJWHA0 (+95,+30,-198)
                  
    「だから、桐崎に『小咲が俺のことを嫌ってる』っていう話を聞いた時は……。正直、死のうかと思ったね」

    「……ははっ。桐崎さん、そんな嘘を……」

    「ああ。嘘だったんだ。それが分かったあの時は、本当に、ホッとしたなぁ……」

    「ったく桐崎のヤツ、あんな嘘、つきやがって……」

    「だから桐崎には、制裁を加えることにした。わざと小咲には、桐崎の嘘のことは言わなかったんだ」

    「あいつが勝手に小咲に、バラしてくれると思ったし、その方が小咲にとって、衝撃的だと思ってな」

    「結果は……大成功だった。小咲は完全に、桐崎のことを、軽蔑するようになった」

    「同時に、宮本も……。そしてあいつは孤独に、なったんだ。心が折れるのももう、時間の問題だった」

    「……お前が余計なこと、しなけりゃな」

    「……ははっ」
    70 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:41:34.82 ID:vY99fWbN0 (+29,+29,-5)
    本編でもこれぐらい主人公が狂ってたら原作買い揃えるわ
    71 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:42:57.00 ID:/H9fkj0qP (+22,+29,-17)
    小畑絵で再生される
    72 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:43:41.33 ID:xqaJikit0 (+15,+25,-1)
    かっこいいな
    73 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:44:08.78 ID:0EO9fyGu0 (+19,+29,-1)
    舞子くんが良心
    74 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:44:18.09 ID:kKOhxX7V0 (+29,+29,-6)
    まぁヤクザの中で生活していれば性格が歪んでも仕方ない
    75 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:44:44.35 ID:BYyqJWHA0 (+95,+30,-184)
                        
    「仕方ないじゃーん。桐崎さんのこと、見てられなかったんだもん」

    「……だからって、小咲を悲しませるようなことすんじゃねえよ。鍵、お前が盗んだんだろ?」

    「バレてたかぁ。まあでもあれは結局、桐崎さんに返してもらったんでしょー? なら、よかったじゃん」

    「別に鍵はもう、いいんだが……。結局お前は、桐崎になにを吹き込んだんだよ?」

    「だからぁ。この鍵を小野寺に返してあげれば、みんなと仲直りができると――」

    「じゃあ桐崎が言ってた、『勝手に鍵を使って、約束の女の子になろうとした』っていうのは、なんだよ」

    「……そう怒るなよ。俺だって、桐崎さんから作戦を聞いた時は、ぶったまげたんだから」

    「まあ面白そうだったから、協力してあげたんだけどね」

    「てめーなぁ……」
    76 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:46:27.27 ID:VdGkqhYm0 (+1,+16,+0)
    面白い
    77 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:47:03.37 ID:0EO9fyGu0 (+15,+25,-3)
    喧嘩くるか?
    78 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:48:44.47 ID:BYyqJWHA0 (+95,+30,-223)
                       
    「ペンダントがもし開いてたら、どうするつもりだったんだよ。あいつがもし、『約束の女の子』ってことになったら――」

    「あいつとはもう、『普通の友達』じゃいられなくなる。計画が台無しになるとこだったんだ」

    「『普通の友達』じゃいられなくなる……?」

    「だってそうだろ。もしそれで俺とあいつが友達になったら、まるで『約束の女の子』だから、そうしたみたいじゃないか」

    「俺はそれが嫌だった。『約束の女の子』なんて関係ない。桐崎だから、俺は友達になりたいと思ったんだよ」

    「だから……。お前から、桐崎の大切な鍵を探したことがある、って話を聞いた時……。ギョッとしたよ」

    「はは。まああれも、桐崎さんのためについた嘘だったんだけどな」

    「嘘だったのかよ……。俺はその話がきっかけで、ペンダントを壊す決心をつけたってのに」

    「……へえ、そうだったんだ」
    79 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:51:30.62 ID:BYyqJWHA0 (+95,+30,-196)
                        
    「そういえばお前、せっかく付き合えたのに、なんで小野寺が『約束の女の子』かどうか、確かめようとしなかったんだ?」

    「……桐崎の場合と同じだ。小咲が『約束の女の子』だろうがなんだろうが、俺が小咲を好きなことに、変わらないんだから」

    「だから確かめる必要はなかったと?」

    「……その筈だったんだが、情けないことに俺には、やっぱり確かめたいと思う気持ちも、あったんだ」

    「だって俺は10年も、あの子のことを忘れられずに、あの約束を胸に、ずっとペンダントを持ち続けていたんだから……」

    「だから小咲が『約束の女の子』だったら……。やっぱり嬉しかっただろうし、違ったら、残念に思ったんだろうな」

    「そしてある時、俺は思ったんだ。もし小咲がそうじゃなかったとして……」

    「……ある日突然、本当の『約束の女の子』が、俺の目の前に現れたら――」

    「小咲とその子、どっちを選ぶんだろうなって」

    「……」

    「……答えは、一つしか考えられなかった。だって、だから俺は、小咲に告白したんだから」
    80 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:53:00.19 ID:BYyqJWHA0 (+95,+30,-150)
               
    「小咲と『約束の女の子』だったら、絶対に小咲を選ぶ。その気持ちは、絶対だった」

    「はは……。やっぱり桐崎さんのあの作戦は、最初から破綻してたんだ」

    「だけど、小咲が『約束の女の子』だという可能性も、やっぱりあったわけだし……」

    「だからペンダントは、まだ捨てられなかった。別に本物が現れたとしても、小咲を好きな気持ちは変わらないんだから、持っててもいいかなって」

    「いやだから、確かめりゃよかったじゃん。付き合えたんなら、機会はいくらでもあったろ」

    「……いや、その、本当のこと言うと、やっぱりちょっと怖かったし、言いだせなくて」

    「結局それかよ……。まあお前らのことだからな。小野寺の方もどうせ、そうだったんだろう?」

    「……うぅ」
    81 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:55:38.18 ID:+Z3NNQy00 (+15,+25,-13)
    しえんぬ
    82 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:56:27.35 ID:BYyqJWHA0 (+95,+30,-270)
                         
    「それで、俺の話がきっかけで、ペンダントを壊したってのは?」

    「……最初にペンダントを壊そうと思ったのは、小咲が鍵を失くした時だよ」

    「小咲……。すごい悲しそうな顔してたからさ。やっぱりあの鍵は、『約束の鍵』だったのかなって、思った」

    「……そして、小咲を悲しませるような『約束』なら、もういらないんじゃないかとも、思った」

    「そして、お前の話を聞いて……。桐崎も、鍵を持ってることを知って……」

    「俺のペンダントさえ無くなれば、小咲が悲しむこともなくなり、桐崎とも、『普通の友達』になれる」

    「全てが旨くいくと……。そう、考えたんだ」

    「それにしたってまさかお前が、『約束の女の子』との関係を自ら、断ち切るとは……」

    「その子との再会が、夢だったんじゃないのかよ? だからお前はペンダントを、10年も大事に……」

    「夢だったさ。でも俺には他の、もっと大きな夢があった。その夢のためなら……、仕方がなかった」
    83 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 16:58:33.11 ID:BYyqJWHA0 (+95,+30,-242)
                
    「そういうわけだ。だから小咲が『約束の女の子』だったのかはもう、確かめられないし……」

    「小咲が違ったとしても、本当の『約束の女の子』とはもう、再会できないだろう。でも、それでいいんだ」

    「……そういえば、例えば桐崎さんが小野寺の鍵を使って、お前のペンダントを開けてたら……。お前は桐崎さんが『約束の女の子』だと、信じたのか?」

    「小咲がいたら分からんが……。俺一人なら、信じたかもしれないな。お前が余計な嘘をついたせいで」

    「そう言ってもらえると、嘘をついた甲斐があったよ」

    「本当に、危なかったところだ。小咲ならまだしも、桐崎が『約束の女の子』だなんて……」

    「桐崎さんと、結婚しなきゃならなくなるところだったな」

    「いや、でも俺は、小咲を選んだんだ。約束を破ることにはなるが、結婚は流石にしねえよ」

    「あはは、でも桐崎さんの方は、錠が開いたら本気で、お前と結婚するつもりだったみたいだけど?」

    「ははっ……」


    「……は?」
    84 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 17:00:58.78 ID:UmVXwe3S0 (+12,+22,-3)
    お?くるか
    85 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 17:02:15.08 ID:BYyqJWHA0 (+99,+30,-151)
                           
    「いや、結婚とまでは言ってなかったな。でも、ホンモノの恋人同士になりたいとかは、言ってたか」

    「な、なんだそれ、まるであいつが、俺のことを好きだったみたいな――」

    「そうだよ? 気づいてなかったの?」

    「……」

    『いちじょうくんのことが、すきなのぉっ! だいすきなのぉっ!!』

    「……あれって、そっちの『好き』だったのか」

    「えっ……。まさか、告白されたの……?」

    「あっ……。う、うん。まあ……」

    「お前なぁ……。なんでそれで気づかねえんだよ。流石に鈍感過ぎんだろ」

    「ラブコメの主人公じゃねんだからさ……」

    「……っ!!」
    86 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 17:05:53.34 ID:xTi2ZU3u0 (-15,-3,-1)
    ksk
    87 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 17:07:27.03 ID:BYyqJWHA0 (+95,+30,-175)
              
    「……と、とにかく、お前のせいで、大変なことになるとこだったんだからな」

    「はいはい。でも、結果オーライだったろ? その鍵も使えなくなって……桐崎さんは」

    「ああ……。一度希望が見えた分……この上なく、絶望しただろうな」

    「その上、抗争も収まって……。俺と関わる理由も、なくなっちまった」

    「大かた、親にもう一度俺と、ニセコイ関係を築けとかなんとか、言われてたんだろうよ」

    「じゃなきゃあいつだって俺のこと、無視してりゃよかったんだから」

    「……」

    「……そして完全に心が折れたあいつを、俺は、助けた」

    「襲われそうになってたところを、な。まああいつら全員、集英組の者だったわけだが……」

    「……ははっ。お前は、本当に……」
    88 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 17:08:13.06 ID:J8+mijrs0 (+20,+29,+0)
    馬鹿だよねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!
    89 : 箱マル ◆xBo - 2014/02/18(火) 17:09:27.79 ID:qxCJgkSE0 (-20,-10,+0)
    小野Dが気になる
    90 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 17:09:38.61 ID:BYyqJWHA0 (+95,+30,-199)
              
    「桐崎のヤツ、すごい顔してたなぁ。あの顔見た時、計画の完遂を、確信したよ」

    「正直あの時の桐崎、めちゃくちゃ可愛かったよ。やっと普通の女の子に、なってくれたというか……」

    「……そうだな。俺も今の桐崎さん、すごい可愛いと思う」

    「ああ。そしてその後俺たちはようやく、『普通の友達』同士になれたんだ……」

    「まあ、あいつが俺のことを好きだったっていう話は……。うん、置いといてだな」

    「置いとくなよ」

    「……今は、毎日が楽しいよ。あいつと一緒にいるとすごく楽しいし……」

    「あいつが転入してきたのは、結構前の話だけど……。でも今また、新しい仲間が、増えたような感じだ」

    「そう、か……」

    「これが計画の全容だ。長くなったが、これが全てだ」

    「……ほんとに?」

    「本当だよ。俺は桐崎と、『普通の友達』になりたかった。それだけだ」

    「ふーん……」
    91 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 17:11:53.97 ID:x20GdkMl0 (+8,+23,+0)
    いいね
    92 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 17:12:12.26 ID:BYyqJWHA0 (+95,+30,-118)
               
    「じゃあ、小野寺と付き合ったのは?」

    「……は?」

    「これも、計画の内だったのか? 桐崎さんとのニセコイ関係を、解消するための……」

    「だとしたら、すごいよな。計画のために、好きな娘に告白するなんて……」

    「……あのなぁ。集」

    「ていうかお前、そこでフラてたら、どうするつもりだったんだよ」

    「それともあれか? 実は小野寺もグルで――」

    「いくらお前でも、殴るぞ?」

    「……お前が暴力を振るって、どうする」
    93 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 17:13:39.62 ID:UmVXwe3S0 (+25,+30,-18)
    もう集と千棘エンドでいいよぉぉぉ
    94 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 17:14:02.44 ID:0Il/ckxn0 (+27,+29,-12)
    告白したときにゴメン寝てたwすれば心がボッキボキになっただろうに惜しかったな
    95 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 17:15:04.55 ID:BYyqJWHA0 (+95,+30,-189)
                 
    「いつも言ってただろうが……。小咲と付き合うのが俺は、夢だったんだよ」

    「だからこれは、計画とは関係ない。ただ俺が勇気を出して、告白して、夢を叶えた。それだけの話だ」

    「……そうか。それを聞いて、安心したよ」

    「当たり前だろうが……。むしろ小咲と付き合うに当たって、桐崎とのニセコイ関係が、どうしても邪魔だったから……」

    「そこから、『桐崎とただの友達同士になれたらなぁ』と考えたことはあるけどな」

    「やっぱり関係あるじゃん。小野寺に告白したところから、全てが始まったわけだろ?」

    「まあな……。もし小咲にフラれてたら……。どうしてたかは分からない」

    「やっぱり桐崎とは『普通の友達』同士になりたいと、思ってたかもしれないし――」

    「ニセモノの恋人でもいいから……。俺を慰めてほしいと、思ってたのかもしれない」

    「……一つ聞いていいか、楽」
    96 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 17:17:35.14 ID:BYyqJWHA0 (+95,+30,-143)
                     
    「なんだ?」

    「前の桐崎さんの方が、変わる前の桐崎さんの方が、やっぱり良かったなって、後悔したことは――」

    「ない。有り得ない。断じて、ない」

    「……あっそう」

    「当たり前だろうが。あんなゴリラ女、大っきらいだったよ」

    「……久しぶりに聞いたな。その、ゴリラ女って」

    「ふん。それに比べて、今の桐崎は、性格もやわらかくなって、優しくなって、純粋になって……」

    「髪も短くなって、なんというか、よりいっそう――」

    「――小咲みたいな理想の女の子に近づいて、可愛くなったよなっ!」

    「……」

    「ま、そうかもな……。ははっ」
    97 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 17:19:25.65 ID:0EO9fyGu0 (+19,+29,-3)
    楽こえぇよ
    98 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 17:20:22.90 ID:p4Nq0KTS0 (+18,+28,+0)
    最低ですわ
    99 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 17:21:43.62 ID:UmVXwe3S0 (+24,+29,-15)
    こっちの方が本作よりも面白いな
    100 : 以下、名無しにか - 2014/02/18(火) 17:21:47.06 ID:BYyqJWHA0 (+95,+30,-139)
                     
    ヴーヴー

    「ん、電話だ。……非通知?」

    「……?」

    「でてみよう。もしもし――」


    (……楽、本当にお前の話は、あれで終わりか?)

    (俺にはお前が、まだ何か隠してるようにしか、思えない)

    (お前の『計画』は、本当に桐崎さんの性格を矯正するためだけの、ものだったのか?)

    (もっと大きな何かを……。お前は、隠してるんじゃないのか?)

    (……分からない。考えても、分からないんだ。だから、いつか、いつでもいいから――)

    (その話の続き、聞かせてくれよ)


    「……終わりじゃ、なかった」

    「……え?」
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