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元スレ楽「俺、小野寺と付き合うことになったから」千棘「!?」
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「てかなに? 浮かない顔だねぇ」
「もしかして、男にフラれちゃった? 俺らが、慰めてあげよっか」
千棘「……」
千棘(ボコボコにしてやろうかな……)
千棘(ちょっと今日はやる気でないけど……。でもまあ、自分の身を守るためだもんね)
「君、名前はー? ていうかもしかして、外国人?」
「黙ってないでさぁ。とりあえずお兄さんとこっちに……」
千棘(死ねっ)ヒュッ
『ああいう殴る価値もねえ奴を殴るって事は』
『自分も同じ土俵の人間だって認めることになるんだよ!』
千棘「っ!?」
『ダセー事してんじゃねえ!!』
「もしかして、男にフラれちゃった? 俺らが、慰めてあげよっか」
千棘「……」
千棘(ボコボコにしてやろうかな……)
千棘(ちょっと今日はやる気でないけど……。でもまあ、自分の身を守るためだもんね)
「君、名前はー? ていうかもしかして、外国人?」
「黙ってないでさぁ。とりあえずお兄さんとこっちに……」
千棘(死ねっ)ヒュッ
『ああいう殴る価値もねえ奴を殴るって事は』
『自分も同じ土俵の人間だって認めることになるんだよ!』
千棘「っ!?」
『ダセー事してんじゃねえ!!』
「なに? 抵抗しねえの? へへ、案外素直じゃん」
「今一瞬、殴られるのかと……」
千棘(な、なんでアイツのこと、今になって……)
千棘(そっか。そういえば前にも、こんなことがあったっけ)
千棘(あの時はアイツが、助けてくれて……。いや別に、助けてくれだなんて頼んではなかったんだけど)
千棘(それでその後、説教されたんだっけ……。むっかついたなぁ。あの時は)
千棘(でもちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、嬉しかった、かな……)
千棘(……なんか、懐かしいな。そんな前のことでも、ないはずなのに)
「あれ、どうしたの? 泣きそうな顔して」
「お兄さんたち、怖くないからねー。優しくするよー」
千棘(……また、私を助けにきてくれないかなぁ)
「今一瞬、殴られるのかと……」
千棘(な、なんでアイツのこと、今になって……)
千棘(そっか。そういえば前にも、こんなことがあったっけ)
千棘(あの時はアイツが、助けてくれて……。いや別に、助けてくれだなんて頼んではなかったんだけど)
千棘(それでその後、説教されたんだっけ……。むっかついたなぁ。あの時は)
千棘(でもちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、嬉しかった、かな……)
千棘(……なんか、懐かしいな。そんな前のことでも、ないはずなのに)
「あれ、どうしたの? 泣きそうな顔して」
「お兄さんたち、怖くないからねー。優しくするよー」
千棘(……また、私を助けにきてくれないかなぁ)
アニメ民に合わせてくれるあたり優しさを感じる
それか1もアニメ民か
ただ終わらせる気ないだろwww
それか1もアニメ民か
ただ終わらせる気ないだろwww
千棘(まあ、ないわよね……。こんな町中で偶然、アイツが現れて、私を助けてくれるなんて)
千棘(……そんな偶然があったとしても、無視されるに、決まってるし)
「じゃあ、いこうねー」グイッ
「あ、俺、手ぇ握っちゃおー」
千棘(この人たち、私をどこに連れてく気なんだろう……)
千棘(ま、いっか。なんか知らないけど、『素敵なこと』をしてくれるらしいし)
千棘(……人を殴るのは、よくないしね)
千棘(でも手を握られるのはちょっと、嫌だなぁ――)
「お兄さんたちと、いっぱい楽しもうねぇ」
「あのー、すいません」
「え、なにお前?」
楽「その手、放してもらえます?」
千棘「……」
千棘「えっ……?」
「いやいや。なに、お前。誰よ」
楽「そいつの友達です。あ、ちょっと、失礼」グイッ
「はぁ? いってえな。俺ら今からこの娘と――」
楽「というわけで、さようならぁ!!」ドヒュウ!
千棘「あっ! ちょ、ちょっ! 引っ張らないでよ、ねえ――」
「な、おい、逃げんじゃねえ!」
「おいこらっ! 待てぇ!」
楽「はぁ……はぁ……」
千棘「はぁ……ふぅ……」
楽「……無事か?」
千棘「えっ……。あのっ……」ビクッ
楽「……なにしてんだよ。お前ならあんなヤツら、一発だろ」
千棘「あ、あんたが前に殴るなって言ったんでしょ?」
楽「本当に危ないときは、抵抗ぐらいしろよ……。俺が来なかったら、どうするつもりだったんだ」
千棘「……なんで」
楽「……あ?」
千棘「なんで、助けてくれたの……?」
千棘「ていうか、なんでここに……? 偶然にしては、できすぎ――」
楽「偶然だよ。今日は小咲とのデートだから、街に出てたんだ。そしたら偶然、お前が襲われそうになってて――」
千棘「……そう。小野寺さんと、デートね……」
千棘(じゃあやっぱり小野寺さんも、一緒だったんだ)
千棘(小野寺さんが見てる前だったから……、だったんだ)
千棘(……でも、それでも、嬉しいかな)
千棘(まさか本当に助けにきてくれるなんて……。なんかちょっと、かっこいい、っていうか……)
楽「ったく。まあ小咲との待ち合わせ時間までは、まだ結構あるからいいけどな……」
千棘「あはは……。って、えっ?」
千棘「お、小野寺さん、まだいなかったの……?」
楽「いねえよ。まだ待ち合わせ前だし……」
千棘「えっ……。じゃ、じゃあ……。私を、助けてくれたのって……」
楽「……小咲が見てないところで俺がお前を助けちゃ、おかしいか?」
千棘「だ、だってあんた……。小野寺さんが見てない時はずっと、私のこと、無視して……」
楽「……流石にこんな状況で、無視なんてできるかよ」
千棘「えっ……」
楽「お前が襲われそうになってたら、助けるに決まってるだろ。誰が見てようが、なかろうが」
千棘「……」
楽「……なんて、都合がいいよな。今になって……。お前の言うとおり、学校ではずっと、お前のことを無視してきたのに」
千棘「う、ううん! 嬉しかった。助けてくれて、ありが――」
楽「ごめん」
千棘「……」
千棘「えっ……? いま、なんて……」
楽「今までずっと無視してきて、ごめん。俺が、悪かった」
千棘「……」
千棘「あ、あはは……な、によ、それ……」
楽「もう無視なんて、しない。二度とそんな酷いこと、しないから」
千棘「なんで、なんであんたが……」
楽「ごめん。ごめんな。謝っても許されることじゃないけど、それでも――」
楽「今まで本当に、ごめんっ!!」
千棘「っ! ……うっ、うぅ……」
千棘(だめ、泣いちゃ、だめ……。こいつの前で、涙なんか……)
千棘(な、なんなのよ、こいつ……! なんで、なんで、あんたが……)
千棘「なんで、あんたが、先に、謝るのよぉ……」ポロッ
千棘「反則よ、そんなの……。だって、だって……」ポロッポロッ
千棘「謝る、のは、先に、謝らなきゃいけないのは……。私の方、なのにっ!」
わかった。一連の騒動は
千棘ちゃんの暴力を織り交ぜたエセツンデレに飽き飽きした楽さんが
ホンモノのツンデレを教えるために仕組んだドッキリだったんだ!!!
千棘ちゃんの暴力を織り交ぜたエセツンデレに飽き飽きした楽さんが
ホンモノのツンデレを教えるために仕組んだドッキリだったんだ!!!
千棘「う、う、うあぁあぁん」ポロッポロッ
楽「き、桐崎……」
千棘「……ごめ……なさい……」
楽「えっ……?」
千棘「ごめんなさいっ!」
楽「きり、さき……?」
千棘「ごめん、なさ、いっ……。ごめんなさい……!」
千棘「わるいの、わたしの、ほう、で……あやまるのも、わた、し……でっ……」
千棘「うっ……ひっくっ……うああぁん! ごめ、ごめんなさいぃ!」
楽「……」
喧嘩は先に謝ったほうの勝ちだからな
精神的優位に立ったぜ
さぁあとは絶望させるだけだ
精神的優位に立ったぜ
さぁあとは絶望させるだけだ
千棘「いっぱいひどいこといって、ごめんなさいっ! わるぐち、ばっかりいって……!」
千棘「も、もやし、だ、なんて、いってぇ……。おのでら、さんのまえでも、そんなこと、いって……」
千棘「きず、ついたよね……? ほんと、うに、ごめんなさいっ!」
楽「……」
千棘「うっ……グスッ……うぁああ……」
千棘「いっぱいなぐって、ごめっ、なさい……うっ、うっうぅ……」
千棘「いた、かったよね……。なぐられて、いたかったでしょ……?」
千棘「わたし、ちから、つよいからぁ……! おんなのこじゃない、みたいに……」
千棘「ごめんなさいっ! ぜったいにもう、なぐらないっ……からぁ!」
楽「……」
無視しない、本当にごめん
これ言っちゃってるから友達復帰不可避なんだよなぁ
これ言っちゃってるから友達復帰不可避なんだよなぁ
千棘「こん、な、こんな、わたしなんかと……うぅっ……」
楽「……」
千棘「こいびと、どうしを、グスッ、えんじるなんて……。いや、だったよね……」
楽「……っ! いや、それは」
千棘「ごめんなさい……っ! いやだったよね……っ。いやなことにつきあわせて、ごめんなさい……」
楽「それは、仕方がないだろ……」
千棘「そ、それに、そのせいで、くろーどから、みんなから、かんしされて……。ころされそうに、なって……」
千棘「いろいろなことに、まきこんで……。ごめんなさい……っ! わたしのせいで、あなたの、にちじょうは……」
楽「……お前のせいじゃ――」
千棘「てんこうしてきて、ごめんなさいっ!」
楽「……」
千棘「わたしが、きたせいで……。う、うわあぁ、あああぁ……」ポタッポタッ
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