私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ魔王「魔王を倒そう」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ○
レスフィルター : (試験中)
姉魔王「ぷっ、ふふふ……こんにちは、弟くん。お久しぶりだったかしら?」
魔王「……」
姉魔王「弟くん、安心して? 私怒ってないから。うん、過去のことなんて忘れるべきよね」
側近「魔王様……」
姉魔王「可愛い弟くんのためだものね。私があなたに憎しみを持ってはいけないもの」
魔王「それは……あなたの勝手です。姉上」
姉魔王「そうかしら? ええ、そうかもしれないわね……」
魔王「……」
姉魔王「弟くん、安心して? 私怒ってないから。うん、過去のことなんて忘れるべきよね」
側近「魔王様……」
姉魔王「可愛い弟くんのためだものね。私があなたに憎しみを持ってはいけないもの」
魔王「それは……あなたの勝手です。姉上」
姉魔王「そうかしら? ええ、そうかもしれないわね……」
姉魔王「ところで弟くん、私思ったのよ。やっぱり約束の反故を防ぐためには、心の底から『守ろう』って気にさせることが大事だって、ね?」
魔王「……」
姉魔王「例えば今あなたは私に剣を向けているけれど……ああ、私は凄く悲しいわ」
魔王「……」
姉魔王「あなたは哀れな子……親に、兄弟に見捨てられて、愛されるどころか視界にすら入れて貰えない」
側近「姉上様、何を言って……」
姉魔王「おかしいわよねぇ。私がこんなに愛しているのに……あなたを愛するのは私だけのものかしら?」
魔王「いいか、側近。お前だけでもすぐにこの場から逃げろ。とにかくここ……姉上は危険なんだ」
側近「ど、どうしてです? 一体何が……」
魔王「……」
姉魔王「例えば今あなたは私に剣を向けているけれど……ああ、私は凄く悲しいわ」
魔王「……」
姉魔王「あなたは哀れな子……親に、兄弟に見捨てられて、愛されるどころか視界にすら入れて貰えない」
側近「姉上様、何を言って……」
姉魔王「おかしいわよねぇ。私がこんなに愛しているのに……あなたを愛するのは私だけのものかしら?」
魔王「いいか、側近。お前だけでもすぐにこの場から逃げろ。とにかくここ……姉上は危険なんだ」
側近「ど、どうしてです? 一体何が……」
姉魔王「あなたを愛しているのは私だけで、あなたを愛していいのは私だけ。それっておかしい道理かしら? 裏切られても愛するのは当然じゃないかしら」
魔王「側近、早く!」
側近「……っ!」
姉魔王「どこへ行くの? お前もどうせこの子を愛さないくせにッ!!」
側近「きゃッ!? ぐっ……」
魔王「側近!」
姉魔王「ん? あら、また気絶しちゃったみたい。結構忙しいのね」
魔王「姉上……悪かった。頼むから側近には手を出さないでくれ」
姉魔王「ふーん、良いけど。その剣、貸して?」
魔王「……あ、ああ。だが側近には……」
姉魔王「わかっているわ。私は約束を守るもの。誰かさんと違って、ね?」
魔王「側近、早く!」
側近「……っ!」
姉魔王「どこへ行くの? お前もどうせこの子を愛さないくせにッ!!」
側近「きゃッ!? ぐっ……」
魔王「側近!」
姉魔王「ん? あら、また気絶しちゃったみたい。結構忙しいのね」
魔王「姉上……悪かった。頼むから側近には手を出さないでくれ」
姉魔王「ふーん、良いけど。その剣、貸して?」
魔王「……あ、ああ。だが側近には……」
姉魔王「わかっているわ。私は約束を守るもの。誰かさんと違って、ね?」
姉魔王「腕、ちょっと痛いかもしれないけど、我慢してね? 大丈夫、切り落としたりなんてしないから」
魔王「姉上、一体……ぐあッ!」
姉魔王「綺麗な血……れるっ……」
魔王「な、何を……! が、ああああああ!!」
姉魔王「痛い? 痛いわよねぇ。腐っちゃってるもの。なぜかあの勇者には効かなかったけれど……。ふふ、跪くほど痛いのね……れろ……」
魔王「やめ、ろおおおおッ!」
姉魔王「必死で抵抗しようとしているけれど、全然力が入ってないわよ? ほら、簡単に押し倒せる……。剣は邪魔ね。ぽいっと」
魔王「た、頼む。姉上……やめて、くれ……!」
魔王「姉上、一体……ぐあッ!」
姉魔王「綺麗な血……れるっ……」
魔王「な、何を……! が、ああああああ!!」
姉魔王「痛い? 痛いわよねぇ。腐っちゃってるもの。なぜかあの勇者には効かなかったけれど……。ふふ、跪くほど痛いのね……れろ……」
魔王「やめ、ろおおおおッ!」
姉魔王「必死で抵抗しようとしているけれど、全然力が入ってないわよ? ほら、簡単に押し倒せる……。剣は邪魔ね。ぽいっと」
魔王「た、頼む。姉上……やめて、くれ……!」
姉魔王「約束してくれたらやめてあげる。ね、弟くん……? れろ……」
魔王「っづああああああッ!! や、約束!? 約束ってなんだ!!」
姉魔王「暗くて冷たい部屋でね……しばらく過ごすの。大丈夫よ、邪魔な生き物を全部消したら、出してあげるから……れろ……」
魔王「ぐあ、あああああ……ッ!! そんなこと……!!」
姉魔王「悪い条件じゃないと思うけれど? ちょっとの間我慢するだけ……そうすれば、世界も、自由も、愛も、全部あなたのものになる」
魔王「例え空や海があっても……そんな箱庭みたいな世界で……自由があるわけ、ないだろう……! それに……あいつは、どうなる……!」
姉魔王「あいつ……? ああ、今部屋の隅で寝てる子? 大丈夫よ。考え得る中で一番楽な方法で殺してあげるから。それならいいでしょう、ね?」
魔王「っづああああああッ!! や、約束!? 約束ってなんだ!!」
姉魔王「暗くて冷たい部屋でね……しばらく過ごすの。大丈夫よ、邪魔な生き物を全部消したら、出してあげるから……れろ……」
魔王「ぐあ、あああああ……ッ!! そんなこと……!!」
姉魔王「悪い条件じゃないと思うけれど? ちょっとの間我慢するだけ……そうすれば、世界も、自由も、愛も、全部あなたのものになる」
魔王「例え空や海があっても……そんな箱庭みたいな世界で……自由があるわけ、ないだろう……! それに……あいつは、どうなる……!」
姉魔王「あいつ……? ああ、今部屋の隅で寝てる子? 大丈夫よ。考え得る中で一番楽な方法で殺してあげるから。それならいいでしょう、ね?」
魔王「良いわけないだろう……そんなこと……!」
姉魔王「そう? 良いと思ったのだけれど……れる……」
魔王「がああ、ああああああッ!」
姉魔王「ねえ、わかる? 腕だけじゃなくて、どんどん身体の中央へと腐食が迫っていること……。このまま心臓まで届けば、どうなるのかしら」
魔王「っはぁ……っはああ……」
姉魔王「見たことがあるのだし、考えるまでもないわよね~。でも、あの時と今の私は違うの……今、弟くんの命を握っているのだと思うと、凄く興奮する……れろっ……」
魔王「ぐああああああああァッ!」
姉魔王「そう? 良いと思ったのだけれど……れる……」
魔王「がああ、ああああああッ!」
姉魔王「ねえ、わかる? 腕だけじゃなくて、どんどん身体の中央へと腐食が迫っていること……。このまま心臓まで届けば、どうなるのかしら」
魔王「っはぁ……っはああ……」
姉魔王「見たことがあるのだし、考えるまでもないわよね~。でも、あの時と今の私は違うの……今、弟くんの命を握っているのだと思うと、凄く興奮する……れろっ……」
魔王「ぐああああああああァッ!」
姉魔王「ねぇ、私のここ、凄いことになってるでしょう? 多分あと3回くらい舐めたら心臓まで届いちゃうのに、私止められないの……れるっ……」
魔王「がああ、あああ、ああ! たの……む……やめ……」
姉魔王「約束、してくれたらいつでもやめてあげる」
魔王「暗くても……冷たく、ても良い……あん、たの言うことは……なんでも、聞く」
姉魔王「本当……? じゃあ……!」
魔王「だが……あい、つは……!」
姉魔王「……れろっ……ぴちゅっ」
魔王「づ、ああああああアアアアアッ!」
魔王「がああ、あああ、ああ! たの……む……やめ……」
姉魔王「約束、してくれたらいつでもやめてあげる」
魔王「暗くても……冷たく、ても良い……あん、たの言うことは……なんでも、聞く」
姉魔王「本当……? じゃあ……!」
魔王「だが……あい、つは……!」
姉魔王「……れろっ……ぴちゅっ」
魔王「づ、ああああああアアアアアッ!」
姉魔王「あと1回で届くのね……ああ……これほど幸せなことなんてあるのかしら……」
魔王「ッ……!」
姉魔王「これで最後……本当に約束、してくれない?」
魔王「あいつ……だけは……」
姉魔王「そう……残念……さようなら、弟くん……」
魔王「ッ……!」
姉魔王「これで最後……本当に約束、してくれない?」
魔王「あいつ……だけは……」
姉魔王「そう……残念……さようなら、弟くん……」
姉魔王「……? げほっ……が……あ?」
魔王「はぁっ……はぁっ……はぁっ……!」
側近「はあ……はあ……!」
姉魔王「そっか……げほッ……起き、ちゃって……たんだ……気付か……がはッ……ざんね……――――」
魔王「側近……!」
魔王「はぁっ……はぁっ……はぁっ……!」
側近「はあ……はあ……!」
姉魔王「そっか……げほッ……起き、ちゃって……たんだ……気付か……がはッ……ざんね……――――」
魔王「側近……!」
側近「魔王様! 大丈夫ですか!?」
魔王「ああ……何とか助かった……すまない」
側近「治療に必要なものを急いで持ってきます!」
魔王「側近、待て……。どうせ致命傷じゃないんだ。急がなくて良い……こんなときだけは、丈夫が身体がありがたいな」
側近「ですが……!」
魔王「だからな、側近……少しだけ、傍にいてくれ……」
側近「……はい」
魔王「ああ……何とか助かった……すまない」
側近「治療に必要なものを急いで持ってきます!」
魔王「側近、待て……。どうせ致命傷じゃないんだ。急がなくて良い……こんなときだけは、丈夫が身体がありがたいな」
側近「ですが……!」
魔王「だからな、側近……少しだけ、傍にいてくれ……」
側近「……はい」
側近「本当に……本当に大丈夫なんですか? 実は怪我が深くて……とかありませんよね?」
魔王「心配性だな……こっちまで心配したくなるだろう。本当に大丈夫だ。腕は腐ってるが……まあそのうち新しいのが生えるだろう」
側近「泳げますか?」
魔王「は?」
側近「泳げるように、なりますか?」
魔王「まあ、腕が治ればな」
側近「だ、だったら、今度海にいきましょう。海!」
魔王「海なんて、この島の周り全部そうだろう」
側近「そうじゃなくて、もっと南です。妹様の領地の!」
魔王「……ああ。そうだな。いつか行こう」
魔王「心配性だな……こっちまで心配したくなるだろう。本当に大丈夫だ。腕は腐ってるが……まあそのうち新しいのが生えるだろう」
側近「泳げますか?」
魔王「は?」
側近「泳げるように、なりますか?」
魔王「まあ、腕が治ればな」
側近「だ、だったら、今度海にいきましょう。海!」
魔王「海なんて、この島の周り全部そうだろう」
側近「そうじゃなくて、もっと南です。妹様の領地の!」
魔王「……ああ。そうだな。いつか行こう」
側近「それから……!」
魔王「落ち着け。計画はまたゆっくり立てよう。時間はたっぷりあるんだ」
側近「そ、そうですね……すみません」
魔王「時間は、たっぷりあるんだ……」
側近「で、では、そろそろ治療道具を持ってきます。魔王様は……ここ……で……」
魔王「はは……冗談だろ……?」
勇者「……」
魔王「落ち着け。計画はまたゆっくり立てよう。時間はたっぷりあるんだ」
側近「そ、そうですね……すみません」
魔王「時間は、たっぷりあるんだ……」
側近「で、では、そろそろ治療道具を持ってきます。魔王様は……ここ……で……」
魔王「はは……冗談だろ……?」
勇者「……」
魔王「……生きていたんだな」
勇者「結局、間違いだったんだ……魔族を信じるなんて……」
側近「魔王様……!」
勇者「裏切り者め……ッ! 僕が……僕が消してやるッ!!」
魔王「……側近。旅行は無期延期にしよう。残念ながら、まだ終わっていなかったようだ」
おわり
勇者「結局、間違いだったんだ……魔族を信じるなんて……」
側近「魔王様……!」
勇者「裏切り者め……ッ! 僕が……僕が消してやるッ!!」
魔王「……側近。旅行は無期延期にしよう。残念ながら、まだ終わっていなかったようだ」
おわり
魔王死んで側近が次期魔王ENDかと思ったらそうでもなかったか
乙
乙
類似してるかもしれないスレッド
- 勇者「魔王を倒しに行こう」 (250) - [53%] - 2011/12/28 15:30 ☆
- 勇者「魔王捕まえた」 (285) - [53%] - 2011/6/3 0:15 ★
- 勇者「魔王は死んだ」 (1001) - [53%] - 2011/6/7 4:15 ★★★×4
- 勇者「魔王が弱すぎる」 (178) - [52%] - 2012/11/18 8:30 ☆
- 魔王「死にたい…」 (131) - [50%] - 2012/5/5 4:45 ☆
- 魔王「間違えた…」 (1001) - [50%] - 2009/10/9 0:31 ★★★×6
- 勇者「さて、魔王を倒すか」 (197) - [50%] - 2013/2/11 0:00 ☆
- 長門「尿意を催した」 (300) - [50%] - 2009/12/3 5:02 ★★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について