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    元スレ不死鳥「自分の肉で作った焼き鳥うんめぇ~~~~~~!」

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    51 = 1 :

    学生「あんなもの、いくら頑張ったって社会に出たら何の役にも立ちやしない」

    学生「所詮学校なんてのは、社会の歯車になるための通り道みたいなもんなんだ」

    学生「より勉強しておいた方が、いい位置の歯車になれるってだけさ」

    学生「無意味だよ、バカらしい」

    不死鳥「ハハハ……」

    不死鳥(なんというか、この時期の人間にはありがちな症状が出てるな……)

    不死鳥(世の中が下らなくなる、的な)

    学生「不死鳥だってそう思うだろう?」

    不死鳥「お、俺か? う、う~ん……」

    52 = 1 :

    不死鳥「バカらしいってことはないんじゃないか?」

    不死鳥「面白いこともいっぱいあるぜ? 焼き鳥作りとか……」

    学生「はっ、不死鳥も世の中のシステムに迎合する生き物だったか!」

    学生「不死鳥っていうから、もっと高貴な生き物だと思ってたよ」

    不死鳥「俺のどこが高貴なんだよ……」

    学生「ひょっとしたら、不死ってのも眉唾なんじゃないのか?」

    不死鳥「ほう……俺の不死まで疑うか」

    不死鳥「だったら、見てみるか?」

    学生「え?」

    53 = 10 :

    重症だな

    54 :

    重症だな

    55 = 1 :

    不死鳥「ふんっ!」

    グシャッ!

    学生(え……頭打ちつけて、頭が砕け──)

    不死鳥「…………」ピクッピクッ

    学生「お、おい、しっかり──」

    不死鳥「…………」シュウウ…ムクムク…

    学生「うわっ! 頭が元通りに!?」

    不死鳥「どうだ、死ななかったろ? 傷一つ残ってねえ」

    学生「う……うん……」ゴクッ…

    58 :

    フュージョン的なの来るか

    59 :

    鬱展開でねえの?

    60 :

    学生「不死鳥、こんな力がありゃ、なんだってできるだろ!」

    学生「オレだったら……もっと色々やるよ! 不死を利用してさ!」

    学生「この下らない世界を変えるために!」

    不死鳥「あいにく、不死ってそんな便利なもんじゃないぜ」

    不死鳥「ハッキリいって俺、喧嘩はそこらのタカやワシより弱いし」

    不死鳥「例えば……動けないようにされたらもうオシマイだ」

    不死鳥「永遠に肉をちぎられ続ける、無限焼き鳥製造装置にされちまう」

    不死鳥「俺がここで大人しくしてるのは、万が一そうなるのが怖いってのもある」

    不死鳥「不死に対する夢を壊すようで、悪いけどな」

    学生「なるほど……そんなもんなのか」

    61 :

    なんか不死鳥もつらいな

    62 :

    フンフーンがじわじわくる

    63 :

    お腹すいてきた

    64 = 60 :

    不死鳥「ま、無駄に長く生きてる者として、アドバイスだ」

    不死鳥「悟ったようなこというのもいいが」

    不死鳥「程々にしとかねえと、大きなことばかりいう口だけ野郎になっちゃうぞ」

    学生「……ふん」

    学生「あ、やべ、もう帰る。そろそろテストの時期だから対策しなくちゃ」

    不死鳥「……フッ」

    不死鳥「頑張れよ~!」

    学生「ふん、程々にやるさ」タタタッ…

    65 :

    腹減るなこれ

    66 :

    焼き鳥食いたくなるスレだな

    67 = 61 :

    不死鳥いいやつ

    68 = 60 :

    やがて、学生は青年になった──



    青年「……やぁ、久しぶり」

    不死鳥「おお~! 最近来ねえから、心配してたんだ!」

    青年「仕事が忙しくてね……」

    不死鳥「仕事かぁ~、大変だな」

    青年「うん……」

    不死鳥「ま、焼き鳥食ってけや! な!?」

    69 :

    今肉探してるけど冷蔵庫にないんだが

    70 = 60 :

    青年「…………」モグモグ…

    不死鳥「どうだ!?」

    青年「うん、しょっぱい」

    不死鳥「そ、そうか」

    不死鳥「ところで、仕事は辛いか?」

    青年「辛いよ……」

    不死鳥「やっぱり、お客さんとかの相手は辛いか?」

    71 :

    なんかおもろいな

    73 = 60 :

    青年「いや……むしろ、敵は中にありって感じかな」

    不死鳥「中?」

    青年「上司や先輩がすごくイヤな奴でね……」

    青年「オレの手柄を自分のものにするし、口を開けばイヤミやら言いがかりやら……」

    青年「何度ブン殴ってやろうと思ったか分からないよ」

    青年「このままじゃいつか本当にやっちゃうかもしれない、と思って」

    青年「久々に不死鳥の顔を見にきたんだ」

    不死鳥「ハハハ、光栄だな」

    74 = 60 :

    不死鳥「で、どうだ? 俺の顔見て、少しはリラックスできたか?」

    青年「まぁね……相変わらずで安心したよ」

    青年「オレはこうして変わってしまったけど……君はなにひとつ変わってない」

    不死鳥「成長がない、ともいえるけどな」

    青年「ハハハハハ……!」

    不死鳥「ハハハハハ……!」

    青年「ハハハハハ……!」

    不死鳥「おい、笑いすぎだろ」

    青年「ごめん」

    75 :

    ハートフル

    76 = 60 :

    青年「なにしろ、笑うことすら久しぶりだったからね」

    青年「愛想笑いならしょっちゅう浮かべてるけどさ」

    不死鳥「…………」

    不死鳥「よぉ~し」

    不死鳥「だったら今日は、この俺が徹底的にお前を笑わせてやろう!」

    青年「へえ、ホント?」

    不死鳥「あたぼうよ! 万年生きた俺の不死鳥ギャグを披露してやる!」

    不死鳥「いくぜ!」

    77 = 71 :

    不死鳥ギャグ期待

    78 = 61 :

    鳥のギャグ・・期待

    79 = 60 :

    不死鳥「不死鳥さん、なんで不死なの? 不思議だね」

    青年「ハハハハハ……!」

    不死鳥「この鶏肉、取りにくいね」

    青年「フフフッ……!」

    不死鳥「バードを逆立ちさせたらドーバーッてゲロ吐いた」

    青年「アハハハッ……!」

    不死鳥「死なねえ鳥は、ただの鳥だ」キリッ

    青年「プッ、クククッ……!」

    80 :

    おもろいな

    81 = 60 :

    不死鳥「大笑いだな! そんなに面白かったか!?」

    青年「いやぁ~、全く面白くなかったんだけど、なんでか笑えた」ハハ…

    不死鳥「…………」ガクッ

    青年「でもスカッとしたよ。ありがとう」

    青年「おかげで……また元気に働けそうだ」

    青年「もしまたくじけそうになったら……ここに来るよ」

    不死鳥「おう、待ってるぜ!」

    82 :

    今北産業

    83 = 69 :

    とりかわいそ

    84 :

    >死なねえ鳥は、ただの鳥だ
    お前は何を言ってるんだ

    85 :

    おう

    86 :

    俺の焼鳥不死鳥の涙でしょっぱくなっちゃった

    87 = 60 :

    やがて、青年は中年になった──



    中年「やぁ、不死鳥」

    不死鳥「おう、久々だな」ジュウウ…

    不死鳥「今、焼き鳥焼いてるから、ちょっと待っててくれ」ジュウウ…

    中年「うん」

    不死鳥「にしても、お前貫禄ついたよなぁ~」

    不死鳥「ちょっとぐらいちぎっても痛くねえんじゃねえの?」

    中年「オレとしても、ちょっとぐらいちぎってもらいたいね」ブヨッ…

    88 :

    おもしろいな

    89 :

    スレタイからは予想できない展開に

    90 = 60 :

    不死鳥「焼き鳥、準備完了!」ドサッ

    中年「オレもビールをいっぱい持ってきたよ」ガラン…

    不死鳥「お、気がきくねぇ~!」

    中年「じゃ、再会を祝して──」プシュッ

    不死鳥「おう」プシュッ

    不死鳥「って、すげえ泡出てきた!」シュワシュワ…

    中年「なんたって、山道を登ってきたからなぁ」シュワシュワ…

    不死鳥「んもう……濡れちゃった」シュワシュワ…

    91 :

    へえー炎に包まれてるのにもう一回焼くんだ?
    なんかそれって火事で全焼した所でバーベキューするようなもん?

    92 :

    自分の体についてる段階では中まで火は通ってないんだろ

    93 = 60 :

    中年「じゃ、気を取り直して──」

    不死鳥「カンパーイッ!」

    中年「カンパーイッ!」

    不死鳥「…………」グビッグビッ…

    中年「…………」グビッグビッ…

    不死鳥「っぷはぁ、うんめぇ~~~~~~~~~~!!!」

    不死鳥「ビールと焼き鳥ってのは、最高に合うなァ!」モグ…

    中年「焼き鳥が少ししょっぱいけどな」モグ…

    不死鳥「…………」

    94 :

    しょっぱいのは何のフラグなのか

    95 = 60 :

    不死鳥「ところで、景気はどうだ?」

    中年「ん、まずまずさ」

    中年「仕事もとりあえず中間管理職としてなんとかやってるし」

    中年「結婚したし、ローン組んで狭いけど家も買えたし、子供も生まれた……」

    不死鳥「お前が子供持つってのも、なんだか不思議な話だ」

    不死鳥「俺にしてみりゃ、お前なんてまだまだガキなのによ」

    中年「そりゃあ何万年も生きてる君に比べたらねえ」

    中年「樹齢何千年の木だって、君にしてみれば若木なんだろうから」

    96 :

    中年から少ししょっぱいになったが何も関係はないよな

    97 = 60 :

    不死鳥「子供は可愛いか?」

    中年「うん、可愛いよ」

    中年「顔はオレに似てるけど、好みとかがオレと逆なのが困るけどね」

    中年「オレが子供の頃好きだったオモチャを買ってやっても、喜びやしない」

    不死鳥「ハハハ、中身までは似なかったか」

    中年「今はまだ可愛いけど、そのうち反抗期になっていくんだろうなぁ」

    不死鳥「そりゃそうだ、それが人間ってもんさ」

    不死鳥「お前だって、世の中下らねえ……とかいってた時期があったもんな」

    中年「あ~……あった、あった! 社会の歯車になんかなりたくねえ、ってね」

    99 = 60 :

    不死鳥「……で、どうだい」

    不死鳥「今でも世の中は下らないと思ってるかい?」

    中年「どうなんだろうねえ……」

    中年「下るとか、下らないとか、そういうのを全部ひっくるめて」

    中年「世の中……なんだろうねえ、きっと」

    不死鳥「ま、そんなもんだ」

    中年「ま、そんなもんか」

    100 :

    見てるよ~!


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