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    元スレ女「誘拐するならちゃんと誘拐しなさいよ!」

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    351 = 1 :

      
    「来るの今日の昼じゃなかったのか」

    「待ちきれなくてさ」

    「女さん。紹介するよ」

    「こちら遠い遠い親戚の姉ちゃん」

    「ってまぁ顔は知ってるか」

    「愚痴も聞いてた相手なんだし」

    「そうね。女ちゃん久しぶり」

    「……」

    「親戚で私が年上だから男君には姉ちゃんって呼ばせてるのよ」

    「……」

    「女ちゃんも私のことお姉ちゃんって呼んでくれるもんね」

    「(……なんで)」

    「んーツンツンしてるなぁ」ギュッ

    「(なんでこいつとお姉ちゃんが…)」グイッ

    352 = 1 :

      
    「お姉ちゃん」

    「ん?」

    「ど、どういうことなの?」

    「こいつと知り合いだったってことは…」

    「お姉ちゃんもグルなの…?」

    「……男君」

    「はい」

    「どこまで話してるの?」

    「ほとんど話してない…」

    「昨日の夜言うつもりだったんだけど」

    「遊園地ではしゃぎすぎて疲れてたから」

    「そうなの」

    「じゃあ今から説明しないとね」

    「…………」

    353 = 132 :

    さるよけ

    354 = 15 :

    おおおおぉぉぉx

    355 = 1 :

      
    半年前 姉宅 昼

    「おじゃまします」

    「座ってゆっくりしてて」

    「はーい」

    「ほんとに女ちゃんかわいいね」

    「ありがとうございます」

    「コーヒーは飲める?」

    「苦くなければ…」

    「じゃあとびきり甘くしてあげる」

    「はい」ニコッ

    ………

    ……



    30分後

    357 = 1 :

      
    「そういえばだけど…」

    「あなたから愚痴を聞いたりはしないんだ」

    「はい。お客さんが話してくれるまで無理に聞くことはしません」

    「……ふーん」

    「そういうのって誰かから教えてもらってるの?」

    「…………」

    「独学というか…」

    「今までの経験でやっているだけですよ」

    「そっか」

    「知りたくなっちゃった。あなたのこと」

    「…………」

    「(またこのパターン…)」

    「(愚痴聞くんじゃなくて私の話を聞きたがるタイプね)」

    「(私がこんな生活の仕方してるんだから事情とか気になるのもわかるけど…)」

    360 = 1 :

      
    「(興味本位で聞いてきて適当に同情して…)」

    「…………」

    「どうしたの?」

    「深刻そうな顔しちゃって」

    「!」

    「いえ、なんでもないです」

    「ただ少しトイレをお借りしたくて…」

    「あぁそうだったの」

    「玄関の近くにあったのわかるかな?」

    「はい。ありがとうございます」スタスタ

    「…………」

    「(顔に出すなんてダメね…)」

    「(それに文句言える立場でもないし)」

    「(家に入れてくれただけでも感謝しないと)」

    363 = 132 :

    さるよけ

    364 = 1 :

      
    17時間後

    「それでその後どうなったの?」

    「その後は…」

    「えーっと」

    「古着とかもらったり…」

    「同棲しようとか言ってもらったり…」

    「……」

    「もしかして眠い?」

    「……す、少しだけ」

    「(なんなのよこの人)」

    「(どれだけ質問してくるのよ)」

    「(すごい眠たい…)」

    「うとうとしてるのもかわいいよ」

    「どうもです…」

    365 = 343 :

    久々に面白いss

    368 = 1 :

      
    「じゃあ寝てもいいけど…」

    「あ、ありがとうございます」

    「私の事お姉ちゃんって呼んでよ」

    「うーん…」zzz

    「はやくー」

    「お、お姉ちゃん」

    「寝てもいいですか…」

    「うんうん」

    「じゃあ一緒に寝よっか」スリスリ

    「(……すりすりしないでよもう)」

    「…………」zzz

    ………

    ……

    369 = 117 :

    この話はいつまで続くんだ?

    370 = 15 :

    「男」が気の毒すぎるw

    371 :

    ぼく「女ちゃんペロペロ」

    372 = 1 :

      
    翌日 夜

    「そうなのよ!」

    「宝くじ当たったのに一銭も分けてくれないのよ!」

    「そうなんですか」

    「その人いくら当たったんですかね」

    「10億2円」

    「!!」

    「びっくりよね」

    「もう3年も前の話だけど」

    「そうなんですか…」

    「まぁ今は7割くらいしか残ってないけどね」

    「(やっぱあると使っちゃうのかしら)」

    「…遠い親戚だけどすごい心配してさ」

    374 = 102 :

    年間1億って割と難しいな

    375 = 320 :

    結構あるじゃねーか

    376 = 117 :

    2円ってやっぱり1円玉2枚で渡されるのかな

    377 = 51 :

    さるよけってなに?

    378 = 1 :

      
    「当たったことは自分の家族にしか言わなかったらしいんだけど」

    「その家族もあまりの金額の多さにおかしくなったみたいで…」

    「その時私の家族にまで宝くじが当たった話が噂で伝わったの」

    「…………」

    「当時通ってた大学も途中で行けなくなって辞めてさ…」

    「その後すぐに実家から逃げてきたんだって」

    「(家から逃げたんだ…)」

    「(私とは逆だ…)」

    「どうしても一人になりたくて家族にある程度渡したって言ってた」

    「具体的な金額は教えてもらってないけど相当渡したんじゃないかな」

    「それから家族とは絶縁済ませてるはず」

    「…………」

    「お金怖いですね…」

    「そうね」

    380 = 297 :

    >>377
    1がスパム認定されないようにしてる
    あとはぐぐれ

    381 :

    >>379
    半年前

    とかあるからわかるじゃん。

    382 = 1 :

      
    「お姉ちゃんはそこからまだその人のお金取ろうとしてるんですか…?」

    「あれは冗談よ。今は男君とよく遊んでる」

    「よかったです。悪い人じゃなくて」

    「ありがとう」

    「最初は家飛び出したって聞いてすぐにメールしたんだけど返ってこなくてさ」

    「当たり前だけどね。いきなり遠い親戚から電話きたらまた取られるって思うだろうし」

    「……親戚で集まったときはよく遊んでたから少し悲しかったけどね」

    「わざわざ何度も連絡すると良くないから待ってたら」

    「一ヵ月後くらいに電話きて話聞いてほしいって言われて」

    「そっからずっと仲良くしてるんだ」

    「そうなんですか。お姉ちゃん優しいです」

    「……じゃあ次は女ちゃんの話聞こうかな」

    「ま、またですか…」

    383 = 15 :

    >女ちゃんの話聞こうかな
    ほう

    384 = 102 :

    さっきから女ちゃんの頭撫でたい衝動を抑えてる

    385 = 1 :

      
    10時間後

    「……お姉ちゃん」

    「ん?」

    「も、もう朝です…」ゴシゴシ

    「そうね」

    「……そろそろ眠いです」

    「私は聞きたりないけど…」

    「少し仮眠を…」

    「ください…」zzz

    「寝ちゃった」

    「…………」

    「…………」

    「こんなにすごい苦労してるの知ったからか…」

    「私のつまんない愚痴なんて聞かせたくなくなっちゃった…」ギュッ

    387 = 1 :

      
    4ヵ月後

    「また呼んでくださってうれしいです」

    「リピーターになっちゃうねこれは」

    「どうもです」

    「(前の時は私がずっと喋ってたのに二回目呼んでくれるなんて…)」

    「(百合さんの時みたいにまた襲われちゃうのかしら)」

    「…………」

    「(そういう感じには見えないけど…)」

    ……



    1時間後

    「二回目なんだしさ」

    「敬語やめて普通に話してくれない?」

    「……そんな失礼なことできませんよ」

    389 = 1 :

      
    「別に失礼じゃないよ」

    「友達って思えば年齢も関係ないしさ」

    「そうですか…?」

    「一回り以上離れてるのに?」

    「!」

    「言ったな!」

    「ふふ」

    「楽しい」

    「お姉ちゃんみたいな人初めて」

    「よしよし」

    「じゃあまた愚痴聞いてあげるよ」

    「…いいの?」

    「うん。たまにはこういうタイプの人と当たってもいいでしょ」

    「お姉ちゃんがいいなら…」

    390 = 132 :

    さるよけ

    391 :

    >>1の三回目のお客さんが姉だろうし完全に仕組まれてたな

    392 = 15 :

    しえん

    393 = 1 :

      
    ………

    ……



    2時間後

    「最後は土下座してきたのよ」

    「すごいね。その人」

    「でも急に距離詰められた時はほんとにびっくりした」

    「…逃げ切れてよかったね」

    「ほんとよ」

    「…ちゃんと貞操くらいは守っておきたいし」

    「しっかりした考え持ってるんだ」

    「えらいえらい」

    「いろんな愚痴聞いてたらよくわかったのよ」

    「適当に捨てるのがどれだけ勿体ないか」

    394 = 51 :

    >>380なるほどありがとう

    さるよけ!

    395 = 216 :

    へいへい

    396 = 1 :

      
    2時間後

    「最近は順調なの?」

    「…………」

    「あんまりかしら」

    「…そうなんだ」

    「募集はかかりにくくなってるし…」

    「そろそろ異性も解禁しないとダメなのかしら」

    「……さっき身体大事にしたいって言ったのにおかしいよね」

    「…………」

    「私ならずっと養えるから一緒に…」

    「できないわよ」

    「そんな迷惑かけられない」

    「……」

    「それにずっと一緒に住むならやっぱり男の人がいいし」

    397 = 1 :

      
    「結婚して子供産んで…」

    「今度はちゃんと家族皆で幸せになるの」

    「……うん」ギュッ

    「……」

    「恥ずかしい」グイッ

    「あらら。振られちゃった」

    「…だって結婚したいし」

    「まぁそりゃね」

    「どんな人がいいの?」

    「…うーん」

    「お金持ちで」

    「私の事が好きで」

    「行ったことない場所連れてってくれて」

    「好きなもの買ってくれて」

    398 = 132 :

    さるよけ

    400 :

    こりゃあいいもんだ


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