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    元スレ百合「女子駅伝で走り終わった選手をハグする係になった」

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    251 :

    きたのか

    252 :

    パンツ脱いで待機。

    253 :

    追いついてないけど最高です

    254 = 239 :

    短髪「百合……」チュ…

    百合「っ~~~!!?」

    短髪「好き、大好き……百合……」

    百合「すす、ストップ! ストップだよ短髪ちゃん!!」

    短髪「無理だよ……ずっと我慢して来たんだ、止まれるわけない……」

    百合「ひゃっ、あっ……」

    短髪(百合、やっぱりすごく良い匂いする……体も柔らかくて……)

    百合「だだ、ダメだよ短髪ちゃん!? 私たち女の子同士なんだよ!? こんなこと、ゃっ」

    短髪「百合だって走り終わった私たちにハグするんだ……これだってそれの延長みたいなもので……」

    百合「ぜぜ、全然違うよ!?」

    255 = 253 :

    追いついたけど最高でした

    256 :

    百合のくせにノンケなのか

    257 = 239 :

    短髪「何が違うの?」

    短髪「百合は私たちが好きだからハグする、私は百合が好きだからキスもするしそれ以上もする。同じことだよ」

    短髪「それとも百合は私のことが好きじゃないの……?」

    百合「た、短髪ちゃんのことは大好きだけど、こういう好きじゃ……」

    短髪「好きに種類なんて無いよ。深いか浅いか、ただそれだけ」

    百合「で、でもっ……」

    短髪「……百合。君は何か勘違いしてないか?」

    百合「え……?」

    短髪「これは区間1位を取った私に対するご褒美……最初から百合に拒否権なんてないんだ」

    百合「そ、そんな……」

    短髪「今まで1位を取り続けてもハグだけで済まされ、恋心を弄ばれ……」

    短髪「今まで溜まっていた分のご褒美とそれに対する償い。それが今、この時間だよ」

    百合(た、短髪ちゃん……いつもと目の色が全然……)ゾク…

    短髪「大丈夫。百合は目をつむって、じっとしてるだけでいいから……」

    百合「ま、待って、まだ心の準備が、ちょ、や、ぁっ……」

    258 = 239 :

    百合「でで、電話!!」

    短髪「え?」

    百合「い、今も着信入ってるから、それだけ出てもいい……?」

    百合「モブに声かけずにここまで来ちゃってるから、すごく心配してるだろうし……」

    百合「それに事情も説明せずに急にいなくなってるから、もしかしたらここまで私のこと探しに来る、かもだから……」

    短髪(ここを嗅ぎ付けられることはまず無いと思うけど……仮に見つかったら厄介だ)

    短髪(まだレースの途中だから、先生は百合がいないのに気付いたら何をしてでも連れて来ようとするだろうし……)

    短髪(それにみんなも私が抜け駆けしようとしてるのに気付いたら、それを妨害しに……)

    百合「ダメ、かな……?」

    短髪「……いいよ。電話に出て」

    百合(やった……!)

    短髪「その代わり、ここが気付かれないように上手く誤摩化してね」

    短髪「もし百合が私を裏切るようなことしたら……優しくしてあげないから」

    百合(何を!?)

    261 = 239 :

    百合「わ、分かった。短髪ちゃんの言う通りにするね……」アハハ

    短髪「……」ジー

    百合(どど、どうしよう……助けてとか言ったら絶対に短髪ちゃん怒るだろし……)

    百合(でもこのままじゃ私の操が……いやそれよりも妹のフィニッシュに間に合わないのが……!)

    短髪「……出ないなら続きするけど」

    百合「で、出ます! 電話します!!」

    百合(誰でもいいから助けて~~!!)ピッ

    百合「も、もしもし……」

    先輩『……百合か?』

    百合「え……この声って……先輩ですか!?」

    短髪(部長……?)

    先輩『ああ、私だ。今どこにいる? 妹がもうゴールするぞ』

    百合「うぇええ!?」

    先輩『お前ハグ係とかいうのしてただろ? 間に合わなくていいのか?』

    百合「えっと、間に合わないのはめちゃくちゃまずいんですが、その……」

    262 :

    ロリは先輩なのか同級生なのか

    264 = 239 :

    先輩『迷子なのか? モブがお前が行方不明になったと騒ぎ立ててたが……』

    百合「ま、迷子ってわけでもないんですが、その……」

    短髪「……」ジトー

    百合「えーっと、その……あはは……」

    先輩『……モブが何十回と電話をかけていたらしいが、それに出られなかったこととお前の今の状況は関係あるのか?』

    百合「は、はい……やむを得ない事情、みたいなのがありまして……」

    短髪(嫌な予感がする……部長は鋭いから、早く止めないと気付く可能性が……)

    短髪(でも今ここでいきなり通話を切ったらそれこそ……!)

    先輩『……短髪とポニテもいなくなっているらしいが』

    百合「!」

    先輩『心当たりはあるか?』

    百合「あ、っと、その……」

    短髪(ダメだ! 気付かれる!)

    短髪「百合! 電話を切って!!」

    百合「へ……?」

    266 = 239 :

    短髪「早く!」

    百合「で、でも……!」

    先輩『はぁ……馬鹿者が……』

    短髪「百合!!」

    百合「ま、まだお話の途中だから、そのっ……」

    先輩『百合、短髪に代われ』

    百合「へっ?」

    先輩『いいから』

    短髪(くっ……! こうなったら携帯を奪って……!)

    百合「た、短髪ちゃん! 先輩が電話代われって!!」

    短髪「ななっ!?」

    百合「ご、ごめんなさい……バレちゃった……」

    短髪「そ、そんな……」

    先輩『……おい短髪、聞こえてるか』

    短髪「っ……」

    268 = 243 :

    みんな来る~
    何人居たっけ。6Pくらいになるのか?

    269 = 239 :

    先輩『耳が付いているなら返事をしろ。聞こえてるのか』

    短髪「すみません部長! これには深いわけが……!」

    先輩『今どこにいる?』

    短髪「っ……よ、4区のゴール地点近くのラブ……じゃなくてビジネスホテルです」

    先輩『そこからここまで何分くらいで着く?』

    短髪「……走って大体10分ほどだと思います」

    先輩『徒歩3分か。妹のゴールに間に合いそうで何よりだ』

    短髪「うっ」

    先輩『妹は遅く見積もってもあと5分ほどで着く。今すぐこっちに来い』

    先輩『お前への説教は大会後のミーティングでだ』

    短髪「あうぅぅ……」

    先輩『もし妹の到着に百合が間に合わなかったら……どうなるか分かってるな?』

    短髪「っ……」ゾク…

    先輩『分かったらさっさとこっちに来い』ピッ

    271 = 260 :

    あら^~

    272 = 239 :

    短髪「……」

    百合「た、短髪ちゃん……? 先輩、なんて言って……」

    短髪「あんまりだ……」

    百合「へ?」

    短髪「こんなのあんまりだ……やっと、やっと百合と結ばれると思ったのに、それなのに……」

    百合「短髪ちゃん……」

    短髪「こんなのって、ないよ……ぐずっ……うっ、うぅ……」

    百合(私のせいで、こんなにも泣いて……)

    百合「ごめんなさい……」ギュ…

    短髪「っ……」

    百合「私のせいで、辛い思いさせちゃって……ひぐっ、ごめんなさいぃぃ……」

    短髪「なな……ど、どうして百合が泣くの!? 百合が泣くようなことなんて何も……!」

    百合「だって……ぐずっ、短髪ちゃんのこと、泣かせちゃったからぁぁ……」

    短髪「ちょっ、ゆ、百合っ」

    273 = 243 :

    いい子過ぎて罪作り

    274 :

    よく続いてるなw

    276 = 239 :

    百合「全部、私が悪いの……頭悪くて、方向音痴で、足も遅くて……どうしようもない、私が……」

    短髪「ゆ、百合は何も悪くないよ! 全部勝手に暴走した私が悪いんだ!」

    短髪「だ、だから泣き止んで……!」アワワ…


    ―――ガチャ


    短髪「え……?」

    百合「あ……」


    ポニテ「……」


    短髪「ななっ……!?」

    百合「ポニテ、ちゃん……?」

    ポニテ「……短髪、百合に何をしたんですか」

    ポニテ「百合はどうしてそんなにも泣いているんです」

    短髪(こ、このタイミングで……しかもよりによってポニテに……)

    277 = 239 :

    ポニテ「……説明してくれませんか?」

    ポニテ「あなたたち2人がこんな場所にいる理由も含めて全部」

    短髪(私を見る目が人間を見るそれになってないような……)

    短髪(なんか殺気感じるし、あれ、私とポニテって友達だったよね……?)

    短髪(いや私も逆の立場ならたぶん同じようになるんだろうけど……)

    百合(ぽ、ポニテちゃんがこんなにも怒ってるところ、私始めて見て……)

    ポニテ「……何も話さないということは、つまり、そういうことなんですね」

    百合「わ、私たち何もしてないよ!? た、確かに短髪ちゃんとは危ないところまでは行ったけど……」

    ポニテ「は?」

    短髪(ちょ、百合っ)

    百合「で、でも私キスくらいしかされてないから!!」

    ポニテ「……短髪。親族に手向けるので、最期の言葉を聞かせてください」

    短髪「ま、待って。落ち着いてポニテ。どうして私は死ぬ前提なの」

    279 = 270 :

    百合はかわいいなぁ

    280 = 239 :

    ポニテ「百合にキスしたんです、万死に値すると思いますが」

    短髪「ば、バカを言っちゃいけないよ。キスなんて外国じゃスキンシップじゃないか」

    ポニテ「ここは日本です。私の家は神社で朝昼晩みな和食です」

    短髪「私の祖父はカトリックだ。和食は食べるが基本洋食だね」

    百合(な、何の話……?)

    ポニテ「抜け駆けは許さないと言ったはずですが。紳士協定もしっかり定めたはずです」

    短髪「記憶に無いね。あと協定は破るためにあるものだと私は思う」

    ポニテ「……どうやら私たちが分かり合うことはないようですね、元より分かり合う気も許す気もありませんが」

    短髪「私こそ残念だよポニテ。百合を愛する者同士、君とは良い友人であり続けると思ったんだが」

    百合「ふふ、2人とも喧嘩はダメだよ!? さっき走ったばっかなのにそんな……!」

    281 = 243 :

    ほかのみんなも早く! (百合ちゃんに)乗り遅れるな!

    283 = 239 :

    短髪「百合、ここは私に任せて4区のゴール地点に向かって?」

    短髪「妹のフィニッシュに百合がいなかったらきっと悲しむ。そして何より私はまだ死にたくない」

    百合「短髪ちゃん……」

    ポニテ「行かせませんよ百合。あなたには訊きたいことがたくさんあるんです」

    ポニテ「あとまだハグしてもらってません。これだけは絶対に譲れないです」

    百合「そ、そのことは本当にごめんなさいポニテちゃん……妹のお迎えが終わったらちゃんとしてあげるから……」

    ポニテ「……それはつまり、私よりも妹の方が大切ということで」

    短髪「百合、早く行くんだ。私もポニテと同じ人種だから分かる。今の彼女はすこぶる面倒くさい」

    百合「わ、分かった……あの、短髪ちゃん、ポニテちゃんのことよろしくね……?」

    短髪「うん、任せて」ニコ

    ポニテ「どうしていつもこんな風に……私は短髪の魔の手から百合を助けに来ただけなのに、気付けば私が悪者に……」

    百合「あ、あとでちゃんと埋め合わせするから! ポニテちゃんも短髪ちゃんもごめんなさい!!」ダダッ

    ポニテ「待ってください! 百合! 百合!!」

    短髪「落ち着きなって。あんまり必死なのは引かれるだけだよ?」

    ポニテ「百合をこんな場所に連れ込んでおいてどの口が言ってるんですか!?」

    284 :

    ほっしゅ

    285 = 239 :

    短髪「自分がそういうこと出来ないヘタレだからって私に当たるのは良くないね」

    ポニテ「あ、あなたと言う人は本当に……!」

    短髪「さあ来るならかかって来い。私は通信空手で4段を取っている、そう簡単にはやられてあげないよ」クス

    ポニテ「私は合気道4段柔道3段剣道初段です」

    短髪「えっ」

    ポニテ「百合の唇を奪った事実……絶対に許しません……」ユラ…

    短髪「ちょ、ま、待って。落ち着いてポニテ。キスをしたのは唇じゃなくて首筋で……ぎゃあああああ!!」

    286 :

    20キロ近く走ったのにこんなにもピンピンしてるのは
    選手がおかしいのか百合がおかしいのか支援

    288 = 270 :

    今、短髪にキスしたら、百合と間接キスじゃん

    289 = 239 :

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    百合「お待たせしました!」

    モブ「百合!」

    先輩(間に合ったか……)

    百合「心配かけさせて本当にごめんなさい!」

    モブ「もう、いきなり消えて本当にビックリしたんだからね! 先輩から事情は聞いたけど……」

    先輩「短髪はどうした?」

    百合「あっと、たぶんポニテちゃんと一緒にいると思いますけど……」

    先輩「アイツもか……まともにクールダウンもせずに動き回るなんて言語道断だぞ、まったく……」

    モブ「あはは……」

    百合「妹は今どの辺りで……?」

    先輩「残り1キロだ。あと数分もせずに来るだろう」

    先輩「たくさん褒めてやれ。1年ながら良い走りをしていた」

    百合「せ、先輩が褒めてくれるなんて……私すごく嬉しいです!!」

    先輩「お前のことを褒めたわけじゃないんだが」

    291 = 275 :

    待機

    292 :

    通信空手わろた

    294 = 214 :

    >>1だけど終わったら一気に読むわ
    頑張ってね

    296 = 239 :

    百合「妹のことは自分のことみたいに嬉しいんで!!」

    先輩「……そうか」

    実況「妹選手残り500mです!! 負傷しながらも走り抜いたロリ選手の思いを継ぎ、賢明に走りました!」

    実況「次のランナーはミス女子駅伝ことエースの先輩選手です!」

    実況「女子駅伝は彼女のためにあると言われたほどの先輩選手、一体どんな走りを見せてくれるのか!? 区間記録の再更新はあるのか!? 注目が高まります!」

    先輩「私の出番ももうすぐか……」

    百合「先輩も頑張ってくださいね!私ゴール地点で待ってますから!!」

    先輩「待っていてくれないと困るんだが……」

    実況「あーっと遂に妹選手ゴールを捉えました!!」

    百合「!」

    先輩「来たか……」

    実況「先輩選手にタスキを託すため、チームの思いを託すため、最後の力を振り絞り走ります!!」


    「ハァ……ハァ……」


    百合「妹ー!! もうすぐだよー! 頑張ってー!!」

    299 = 239 :

    (あ、お姉ちゃんだ……)

    (道迷わなかったんだ……ってモブさんいたんだからそりゃそうだけど……)


    百合「妹ー!!」


    (あ、やっばい……ゴールした時にお姉ちゃんがいるって、これ思ったより嬉しいかも……)

    (短髪さんとかポニテさんが最後にスパートける理由って、これだったんだ……)

    (しんどくて、もう限界なはずなのに……力が沸いて来て……!)ダダッ

    実況「妹選手ここに来てスパートです!! 凄まじい速さで先輩選手に迫ります!!」

    先輩(妹もか……どいつもこいつも訳の分からんスパートを……)ハァ…

    百合「い、妹!? ペース守ってペース!!」

    (早く、お姉ちゃんに……ハグっ……!)

    百合「妹!」

    実況「フィニッシュです!! 妹選手ラストに凄まじいスパートをかけフィニッシュ!」

    実況「先輩選手にタスキを無事渡しました! あとはキャプテンに全てを捧げます!!」


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