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元スレれんげ「のんのんばあとウチ」
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夏海「というわけでのんのんばあ、可哀そうな夏海ちゃんに何か恵んでください♪」
のんのんばあ「いや、食べさせてあげたいのは山々なんだが…」
夏海「なんでもいいよ♪あ、出来ればカイワレだけはカンベン」
のんのんばあ「まいったなぁ…オラの家には本当に食べるものがなにもないのだが」
夏海「え?いやだって、それならのんのんばあは何食べて暮らしてるのさ?」
夏海「そういえばいつだかも自分は柿食べてなかったし…のんのんばあ、ちゃんとご飯食べてるの?」
のんのんばあ「ん、まぁ年寄りは食が細いけん、時々食えればそれで十分…」
夏海「……」じぃーっ
のんのんばあ(ありゃ、やっぱ怪しまれたか…弱ったなぁ…)
夏海「…はぁ、いよいよ打つ手なしかぁ」ガクッ
のんのんばぁ(ほっ)
のんのんばあ「いや、食べさせてあげたいのは山々なんだが…」
夏海「なんでもいいよ♪あ、出来ればカイワレだけはカンベン」
のんのんばあ「まいったなぁ…オラの家には本当に食べるものがなにもないのだが」
夏海「え?いやだって、それならのんのんばあは何食べて暮らしてるのさ?」
夏海「そういえばいつだかも自分は柿食べてなかったし…のんのんばあ、ちゃんとご飯食べてるの?」
のんのんばあ「ん、まぁ年寄りは食が細いけん、時々食えればそれで十分…」
夏海「……」じぃーっ
のんのんばあ(ありゃ、やっぱ怪しまれたか…弱ったなぁ…)
夏海「…はぁ、いよいよ打つ手なしかぁ」ガクッ
のんのんばぁ(ほっ)
のんのんばあ「まぁ悪いことは言わんけぇ、お母さんに謝ってご飯食べさせてもらいんさい」
夏海「えーっ、やだよそんなの。だいたい母ちゃんは自分の言い分をウチに押し付けすぎなんだって」
のんのんばあ「でも、ひもじいというのはなんとも惨めな気分がしようがな」
夏海「でもさ…ウチにだってプライドあるし」
のんのんばあ「はぁ…意地で腹は膨れんぞ」
のんのんばあ「…昔はなんぼ食いたいと思っても満足に食い物がなかったものだが」
夏海「のんのんばあ…そういうお説教はいいからさ」
のんのんばあ「別に説教はしとらん。今は本当に豊かでええ時代だと思うとるだがな」
のんのんばあ「食べる自由も食べない自由もある…素晴らしいことだが」
夏海「……」
夏海「えーっ、やだよそんなの。だいたい母ちゃんは自分の言い分をウチに押し付けすぎなんだって」
のんのんばあ「でも、ひもじいというのはなんとも惨めな気分がしようがな」
夏海「でもさ…ウチにだってプライドあるし」
のんのんばあ「はぁ…意地で腹は膨れんぞ」
のんのんばあ「…昔はなんぼ食いたいと思っても満足に食い物がなかったものだが」
夏海「のんのんばあ…そういうお説教はいいからさ」
のんのんばあ「別に説教はしとらん。今は本当に豊かでええ時代だと思うとるだがな」
のんのんばあ「食べる自由も食べない自由もある…素晴らしいことだが」
夏海「……」
のんのんばあ「ただ、お腹を空かしとるなら【ひだる神】に気をつけなされ」
夏海「ひだる神?」
のんのんばあ「そげだ。この村は山道が多いけぇ、そこを通る時は特に気をつけるだ」
のんのんばあ「ひだる神は餓死した人の怨霊だけぇ。疲れたり腹を空かせとると簡単にとり憑かれてしまうぞ」
のんのんばあ「ひだる神に憑かれたら、今より何倍も腹が減って、何かが圧し掛かってくるように身動きが取れんくなる」
のんのんばあ「そうなったらなんでもいいから食べ物をひと口かじるだ。もし何もなければ手の平に【米】と書いて、三度舐めてもええ…」
夏海「ひだる神?」
のんのんばあ「そげだ。この村は山道が多いけぇ、そこを通る時は特に気をつけるだ」
のんのんばあ「ひだる神は餓死した人の怨霊だけぇ。疲れたり腹を空かせとると簡単にとり憑かれてしまうぞ」
のんのんばあ「ひだる神に憑かれたら、今より何倍も腹が減って、何かが圧し掛かってくるように身動きが取れんくなる」
のんのんばあ「そうなったらなんでもいいから食べ物をひと口かじるだ。もし何もなければ手の平に【米】と書いて、三度舐めてもええ…」
夏海「と、言われたものの…このままじゃひだる神に憑かれるまでもなくぶっ倒れそう…」トボトボ
夏海「昔の人っていつもこんなにお腹空かせてたのかな…現代っ子でよかったよ…」トボトボ
夏海(帰って母ちゃんに謝ろうかな…)
夏海「……」
夏海「いや、ここで非を認めればまた奴の影におびえる毎日を繰り返すだけだ!」
夏海「あちらから折れてくるまでウチは決して屈したりしないぞ!」
夏海「……」グゥ~
夏海「…山行ってスカンポでも探すか」
夏海「昔の人っていつもこんなにお腹空かせてたのかな…現代っ子でよかったよ…」トボトボ
夏海(帰って母ちゃんに謝ろうかな…)
夏海「……」
夏海「いや、ここで非を認めればまた奴の影におびえる毎日を繰り返すだけだ!」
夏海「あちらから折れてくるまでウチは決して屈したりしないぞ!」
夏海「……」グゥ~
夏海「…山行ってスカンポでも探すか」
山の中
ガサガサ
夏海「お、スカンポ発見!」
夏海「…ダメだ、動物がおしっこ引っかけてる…」
夏海「はぁ~…普段はこれくらいの山歩きなんともないのに…やけにしんどい…」フラフラ
夏海「昨夜からなにも食べてないせいか……」
夏海「あ…と…!」ヨロッ…ドタッ!
夏海「はは…情けない…ちょっと躓いたくらいで…よっ」
ズシッ…!
夏海「!?」
夏海(なんだこれ…!起き上がれない…!?)
夏海(冗談でしょ…たかが半日食べてないくらいで…)
ガサガサ
夏海「お、スカンポ発見!」
夏海「…ダメだ、動物がおしっこ引っかけてる…」
夏海「はぁ~…普段はこれくらいの山歩きなんともないのに…やけにしんどい…」フラフラ
夏海「昨夜からなにも食べてないせいか……」
夏海「あ…と…!」ヨロッ…ドタッ!
夏海「はは…情けない…ちょっと躓いたくらいで…よっ」
ズシッ…!
夏海「!?」
夏海(なんだこれ…!起き上がれない…!?)
夏海(冗談でしょ…たかが半日食べてないくらいで…)
是故空中 無色無受想行識 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 無眼界乃至無意識界……
夏海(な…なに…?お経みたいなのが聞こえる…)ゾワゾワ
無無明亦無無明尽 乃至無老死亦無老死尽……
夏海(やばいよこれ…間違いない…さっきのんのんばあが言ってた…)
無苦集滅道 無智亦無得 以無所得故……
夏海(ひだる神…!)ゾォーッ
夏海(な…なに…?お経みたいなのが聞こえる…)ゾワゾワ
無無明亦無無明尽 乃至無老死亦無老死尽……
夏海(やばいよこれ…間違いない…さっきのんのんばあが言ってた…)
無苦集滅道 無智亦無得 以無所得故……
夏海(ひだる神…!)ゾォーッ
是故空中 無色無受想行識 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 無眼界乃至無意識界……
夏海(やだ…助けて…息が…出来ない…!)
無無明亦無無明尽 乃至無老死亦無老死尽……
夏海(ひもじい…こんな…苦しいの…はじめて…!)
夏海(こんな苦しい思いして死んだ人もいるのに…ウチはつまんない意地で食べる事を拒否したから怒ってるんだ…!)
無苦集滅道 無智亦無得 以無所得故……
夏海(ダメだ…ウチ、ここでこいつに殺されるんだ…)
夏海(好き嫌いして…ごめんなさい…)
夏海(かあ、ちゃん…)
夏海(やだ…助けて…息が…出来ない…!)
無無明亦無無明尽 乃至無老死亦無老死尽……
夏海(ひもじい…こんな…苦しいの…はじめて…!)
夏海(こんな苦しい思いして死んだ人もいるのに…ウチはつまんない意地で食べる事を拒否したから怒ってるんだ…!)
無苦集滅道 無智亦無得 以無所得故……
夏海(ダメだ…ウチ、ここでこいつに殺されるんだ…)
夏海(好き嫌いして…ごめんなさい…)
夏海(かあ、ちゃん…)
ガサガサッ…
夏海「……?」
楓「…なにやってんだ、お前」
夏海(駄菓子屋!)
夏海「なん、で…ここ、に…」プルプル
楓「いや、笹中の爺さんが腰悪くしたからバイトで朝から山菜採り…」
夏海「……?」
楓「…なにやってんだ、お前」
夏海(駄菓子屋!)
夏海「なん、で…ここ、に…」プルプル
楓「いや、笹中の爺さんが腰悪くしたからバイトで朝から山菜採り…」
まあでも確かに味噌汁の具にかいわれはないわな
薬味的に少しだけ入ってるならまだしも、メイン具はないわ
薬味的に少しだけ入ってるならまだしも、メイン具はないわ
>>173
ありがとう!
ありがとう!
>>174
いえいえ
いえいえ
夏海「あ、あぁ…」プルプル
楓「なんだ、ちゃんと喋れ」
夏海「お、なか…すいてて……」
楓「はぁ?それでぶっ倒れてるのか?大袈裟なやつ…いつから食ってないんだよ」
夏海「き、のうの…ばんめし…から…」
楓「なんだその微妙な絶食期間…その程度でそこまでならんだろ…」
夏海「その、山菜…ひと口でいい…食べさせて…」
楓「ふざけんな。採った分だけ払ってくれるって言ってんだ。絶対わけてやんねぇ」
楓「なんだ、ちゃんと喋れ」
夏海「お、なか…すいてて……」
楓「はぁ?それでぶっ倒れてるのか?大袈裟なやつ…いつから食ってないんだよ」
夏海「き、のうの…ばんめし…から…」
楓「なんだその微妙な絶食期間…その程度でそこまでならんだろ…」
夏海「その、山菜…ひと口でいい…食べさせて…」
楓「ふざけんな。採った分だけ払ってくれるって言ってんだ。絶対わけてやんねぇ」
夏海「じ、じゃあ…駄菓子、あんでしょ…なんでもいいから、売ってよ…」
楓「今は持ってねーって…つーか何なんだよそれ、行き倒れごっこか?」
楓「お前もいい加減くだらない遊びは卒業しろよ。どうしてもやりたいなられんげあたりと一緒にやれ」
夏海「はぁ…はぁ…じゃあさ…あのさ…」
楓「んだよ…もう行くぞ?」
夏海「待って…!えっと…ウチの手の平に…あれ…?なんだっけ……」
楓「あぁ?」
夏海「そうだ…!【人】って書いて!【人】って!」
楓「…付き合いきれねえよ」
夏海「いいから!指で【人】って書いて!」
楓「……」
楓「…ったく、ほらよ」シュッシュ
楓「今は持ってねーって…つーか何なんだよそれ、行き倒れごっこか?」
楓「お前もいい加減くだらない遊びは卒業しろよ。どうしてもやりたいなられんげあたりと一緒にやれ」
夏海「はぁ…はぁ…じゃあさ…あのさ…」
楓「んだよ…もう行くぞ?」
夏海「待って…!えっと…ウチの手の平に…あれ…?なんだっけ……」
楓「あぁ?」
夏海「そうだ…!【人】って書いて!【人】って!」
楓「…付き合いきれねえよ」
夏海「いいから!指で【人】って書いて!」
楓「……」
楓「…ったく、ほらよ」シュッシュ
夏海「はぁ…はぁ…」ペロッ ペロッ ペロッ
楓「それで、どうなるんだよ?」
楓(どうせまた意味のわからん一発ギャグだろ…)
夏海「はぁ…はぁ…」
楓「……」
夏海「……」
夏海「なんも起こんねえのかよっ!」ダンッ!
楓「なんでお前がキレてんだよっ!?」
楓「それで、どうなるんだよ?」
楓(どうせまた意味のわからん一発ギャグだろ…)
夏海「はぁ…はぁ…」
楓「……」
夏海「……」
夏海「なんも起こんねえのかよっ!」ダンッ!
楓「なんでお前がキレてんだよっ!?」
楓「ああもう時間無駄にした!お前もバカやってないで帰れよ!」プンスカ
夏海「待って…てば…本当に、なにか、食べるもの…」
楓「しつこい!全然おもしろくねーし!」イライラ
夏海「なんでも、いいから…食べないと…ほんと、死んじゃう…!」
楓「ほぉ…本当になんでもいいんだな…?」イラッ
夏海「うん…!うん…!」
楓「…ちょっと待ってろ」
夏海「待って…てば…本当に、なにか、食べるもの…」
楓「しつこい!全然おもしろくねーし!」イライラ
夏海「なんでも、いいから…食べないと…ほんと、死んじゃう…!」
楓「ほぉ…本当になんでもいいんだな…?」イラッ
夏海「うん…!うん…!」
楓「…ちょっと待ってろ」
夏海「はぁ…はぁ…」
楓「ほらよ、持ってきてやったぞ」
夏海「あ、ありが…」
楓「獲れたてのタニシ」
夏海「!?」
楓「まさかケチつける気じゃないだろうなぁ。食わないと死ぬんだろ、お前」ニヤッ
夏海(ちくしょおおお!駄菓子屋めぇ…よりによって…!)
楓「ほれどうした、食わないのか?なんなら私が食わせてやろうか?」ウリウリ
夏海「だ、が、し、やぁ…!後で…覚えてろよっ…!」
ムッシャ ムッシャ…
楓「お、おいっ!マジに食うなって!腹壊すぞ!?」
夏海「はぁ…はぁ…!」ムシャムシャ
楓(うわぁ…)←どん引き
楓「ほらよ、持ってきてやったぞ」
夏海「あ、ありが…」
楓「獲れたてのタニシ」
夏海「!?」
楓「まさかケチつける気じゃないだろうなぁ。食わないと死ぬんだろ、お前」ニヤッ
夏海(ちくしょおおお!駄菓子屋めぇ…よりによって…!)
楓「ほれどうした、食わないのか?なんなら私が食わせてやろうか?」ウリウリ
夏海「だ、が、し、やぁ…!後で…覚えてろよっ…!」
ムッシャ ムッシャ…
楓「お、おいっ!マジに食うなって!腹壊すぞ!?」
夏海「はぁ…はぁ…!」ムシャムシャ
楓(うわぁ…)←どん引き
夏海「ぜえ…ぜえ…はぁ…はぁ…」
夏海(やっと…身体が軽くなった…)
楓「あの…なんか、ごめんな…」
夏海「はぁ…はぁ…」
夏海「やっぱ、さ……」
楓「ん?」
夏海「やっぱ、母ちゃんの作るご飯が一番ってことだね…へへ…」
楓「……」
楓「まぁ、あれだ…無理矢理にでも綺麗にまとめたし、身体を張って笑いを取りにいく姿勢は認めるが…」
夏海「はぁ…はぁ…へ…?」
楓「……よくて36点ってとこだろ」
夏海(やっと…身体が軽くなった…)
楓「あの…なんか、ごめんな…」
夏海「はぁ…はぁ…」
夏海「やっぱ、さ……」
楓「ん?」
夏海「やっぱ、母ちゃんの作るご飯が一番ってことだね…へへ…」
楓「……」
楓「まぁ、あれだ…無理矢理にでも綺麗にまとめたし、身体を張って笑いを取りにいく姿勢は認めるが…」
夏海「はぁ…はぁ…へ…?」
楓「……よくて36点ってとこだろ」
タニシって寄生虫が・・・駄菓子屋は責任取らないといけないよね嫁的な意味で
■見上げ入道
ある旅人がすっかり陽の落ちた坂道を上っていると、坂の頂上あたりに小さな人影を見た。
少し進むとそれが坊主風のなりをした小指ほどの背丈の小人である事に気付く。
もう少し近付くと坊主の背が少し伸びたように思え、また近付くとさらに背丈が増していくではないか。
坂を上り終えた頃には坊主は1丈(約3メートル)を優に超す大男になっており
顔を覗こうと思えば、首を上に大きく曲げなければならぬほどだった。
しかし、見上げれば見上げるほど坊主の背丈は伸び、頭部は遠ざかっていく。
身体をのけ反らせすぎた旅人は、ついにその場にひっくり返ってしまった。
これは【見上げ入道】と呼ばれる妖怪の仕業で、佐渡島(新潟県佐渡市)での目撃例が多い。
この妖怪に出会った時は、決して相手を見上げてはいけない。見上げるほど際限なく巨大化していくからである。
逆に足元を見下ろして、「見上入道、見越した」と唱えて身を伏せると消えていくという。
また、度胸を据えて一服しているといつの間にか消えていたり
差し金を用いて身の丈を測ろうとするとすると逃げ出したという話もある。
その正体は不明とされることが多いが、イタチやムジナ、狐などの変化能力を持つ動物の仕業とする地方もある。
入道の巨体につられて見上げてしまうと無防備になった喉元に噛みつかれるのだという。
ともかくこの妖怪に出遭った時は、見た目に惑わされず相手の身の程を見極める冷静さが必要とされるのであろう。
ある旅人がすっかり陽の落ちた坂道を上っていると、坂の頂上あたりに小さな人影を見た。
少し進むとそれが坊主風のなりをした小指ほどの背丈の小人である事に気付く。
もう少し近付くと坊主の背が少し伸びたように思え、また近付くとさらに背丈が増していくではないか。
坂を上り終えた頃には坊主は1丈(約3メートル)を優に超す大男になっており
顔を覗こうと思えば、首を上に大きく曲げなければならぬほどだった。
しかし、見上げれば見上げるほど坊主の背丈は伸び、頭部は遠ざかっていく。
身体をのけ反らせすぎた旅人は、ついにその場にひっくり返ってしまった。
これは【見上げ入道】と呼ばれる妖怪の仕業で、佐渡島(新潟県佐渡市)での目撃例が多い。
この妖怪に出会った時は、決して相手を見上げてはいけない。見上げるほど際限なく巨大化していくからである。
逆に足元を見下ろして、「見上入道、見越した」と唱えて身を伏せると消えていくという。
また、度胸を据えて一服しているといつの間にか消えていたり
差し金を用いて身の丈を測ろうとするとすると逃げ出したという話もある。
その正体は不明とされることが多いが、イタチやムジナ、狐などの変化能力を持つ動物の仕業とする地方もある。
入道の巨体につられて見上げてしまうと無防備になった喉元に噛みつかれるのだという。
ともかくこの妖怪に出遭った時は、見た目に惑わされず相手の身の程を見極める冷静さが必要とされるのであろう。
小鞠「…というわけでさ、あの川には何かあると思うんだよね」
のんのんばあ「ふーむ…」
小鞠「…お婆ちゃんの役には立たなかった?」
のんのんばあ「いや、そんなことはない」
のんのんばあ「事が事だけにオラもあまり大っぴらに村のもんには聞いてまわれんだけ、そういう話が聞けると助かるだが」
のんのんばあ「ありがとうな、小鞠ちゃん」
小鞠「えへへ///」
のんのんばあ「みんなもその川には用心しなんせぇ。なるべく近付かんようにして」
蛍「はぁい」
夏海「まぁ、川遊びがしたくなる時期でもないしねぇ…」
のんのんばあ「ふーむ…」
小鞠「…お婆ちゃんの役には立たなかった?」
のんのんばあ「いや、そんなことはない」
のんのんばあ「事が事だけにオラもあまり大っぴらに村のもんには聞いてまわれんだけ、そういう話が聞けると助かるだが」
のんのんばあ「ありがとうな、小鞠ちゃん」
小鞠「えへへ///」
のんのんばあ「みんなもその川には用心しなんせぇ。なるべく近付かんようにして」
蛍「はぁい」
夏海「まぁ、川遊びがしたくなる時期でもないしねぇ…」
>>195画像見るまでマシュマロマン的なの想像したけど全然違くてわろた
れんげ「むぅ…ウチも何かのんのんばあの役に立ちたいのんな…」
蛍「そうだよね。お婆さん、私たちでお役にたてる事があればなんでもおっしゃってください」
のんのんばあ「気持ちはありがたいが…この件にはあまり関わらんがええ。あとはオラが調べてみるけ」
小鞠「…やっぱり、悪い妖怪の仕業かもしれないの?」
のんのんばあ「まだなんとも言えんが…だとすればそいつがこの村に怪異を呼び寄せとる元凶だろうなぁ」
小鞠「…ごくっ」
蛍「そんな妖怪が相手だったら、お婆さんだって危ないんじゃありませんか?」
のんのんばあ「そげだなぁ…オラの祈祷はあまり効き目がないけん…」
れんげ「そんな…ウチだってのんのんばあに危ない目にあってほしくないのん…」
のんのんばあ「ははは。心配せんでええ。オラも歳だでそがいに無理な事はせんよ」
のんのんばあ「ともかくその川には近付かんことだ。お嬢さん方になにかあったらお家の人に申し訳ないけえ」
蛍「そうだよね。お婆さん、私たちでお役にたてる事があればなんでもおっしゃってください」
のんのんばあ「気持ちはありがたいが…この件にはあまり関わらんがええ。あとはオラが調べてみるけ」
小鞠「…やっぱり、悪い妖怪の仕業かもしれないの?」
のんのんばあ「まだなんとも言えんが…だとすればそいつがこの村に怪異を呼び寄せとる元凶だろうなぁ」
小鞠「…ごくっ」
蛍「そんな妖怪が相手だったら、お婆さんだって危ないんじゃありませんか?」
のんのんばあ「そげだなぁ…オラの祈祷はあまり効き目がないけん…」
れんげ「そんな…ウチだってのんのんばあに危ない目にあってほしくないのん…」
のんのんばあ「ははは。心配せんでええ。オラも歳だでそがいに無理な事はせんよ」
のんのんばあ「ともかくその川には近付かんことだ。お嬢さん方になにかあったらお家の人に申し訳ないけえ」
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