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元スレ穂乃果「裏技があるの。安価で何でも出来る裏技がねっ!」

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201 = 1 :

-帰り道-

にこ「……」~♪

花陽「どうしたのにこちゃん?何だか嬉しそうだね」

にこ「へっ?そ、そんな事ないわよ?何言ってるのよ」

花陽「そうかなぁ…でも時々すごく優しそうな顔してるから」

にこ「に、にこはいつでもスマイルを絶やさないでいるの!アイドルとしてとーぜんでしょ!?」

花陽「そ、そっか…」



「おーいかよちゃーん!にこちゃーん!」


花陽「あっ!穂乃果ちゃん達だ!」

穂乃果「二日目お疲れ様!いよいよ明日までだねぇ~」

202 = 183 :

203 = 165 :

にこにー可愛い

204 = 1 :

ことり「ふぅ、ことりもうお菓子運びすぎてクタクタだよ~」

花陽「ことりちゃんはお菓子工房だっけ?いいなぁ~」

ことり「うんっ。ほら、ビスケットもこんなに貰っちゃった!」

花陽「わぁ…いいなぁ~」

ことり「ことりだけじゃ食べきれないからかよちゃんにもあげるね♪」

花陽「ホントに?ありがとう!」

にこ「穂乃果は何処に行ってるの?」

穂乃果「私は市営の体育館!掃除したりみんなでダンスしたりで楽しいよ!」

にこ「へぇ…みんな自分に合わせた職場に行ってるのね」

穂乃果「あれ?にこちゃんは違うの?」

にこ「にこはその…適当に選んだから」

花陽「クスッ、でもにこちゃん、あっちでとっても楽しそうにしてるんだよ?」

にこ「は、花陽!」

205 = 1 :

穂乃果「へぇ~にこちゃんちっちゃいからお年寄りに人気者なんだね!」

にこ「なんですってぇ!?」

穂乃果「あはは!じゃあ明日も早いからまたね!最後まで頑張ろう!」

花陽「うんっ!そっちも頑張ってね!」

ことり「ばいばーい」




花陽「…ふぅ、いよいよ明日で終わりだね」

にこ「…そうね、早く終わってくれないかしら」

花陽「もーそんな事言っちゃダメなんだよ」

にこ「しーらない。にこも疲れたから帰るね。ばいばーい」

花陽「あっ、うん。またまた明日頑張ろうね」

にこ「……」

206 :

207 = 72 :

208 = 1 :

-最終日-


花陽「えっと…今日で最後になりますが、最後まで花陽の事よろしくお願いします」

爺1「いい日々じゃったのぉ…30歳は若くなった気がするわい」

爺2「ほんまに…うちの娘ももう結婚して随分合ってないのぉ…寂しくなるわい」

爺3「山田さんもあいどる頑張ってのぉ…応援しとるぞ」

にこ「だれよ山田って…」

お婆さん「花ちゃん。いつでも遊びに来ていいからね、うちのお米沢山用意しとくけんねぇ」

花陽「はいっ!是非是非!お願いします!」

職員「くすっ、じゃあ今日もお願いしますね」

にこぱな「はい!」

209 = 1 :

-園庭-


裸足「……」バッサバッサ

にこ「…こんにちは。今日も凧揚げ、していいですか?」

裸足「……」

にこ「…よいしょ」ヌギヌギ

裸足「…何をしとるんか」

にこ「えっと、にこも裸足でやってみようかなーって」

裸足「……」

にこ「よし!これで…痛い!」メリッ

裸足「やめておけ。…そんな柔らかい足裏じゃ傷つけるだけだ」

にこ「ちぇー…」ハキハキ

裸足「……」バッサバッサ

にこ「ほいっと」バサァ

にこ「……」バッサバッサ

210 = 186 :

211 = 1 :

にこ「…あの、今日でにこの職場体験が終わりです」

裸足「……」バッサバッサ

にこ「凧揚げ、教えてくれてありがとうございました」

裸足「……」バッサバッサ

にこ「……」バサァ

にこ「…よっと」クルッ

にこ「……」バッサバッサ

裸足「……」バッサバッサ

にこ「はぁ~あ、にこも凧みたいに飛べたらいいのになぁ」








「…人間が空なんて飛ぶもんじゃねぇ」



にこ「…えっ?」

212 :

この雰囲気好きだわ

213 = 165 :

裸足さんどんな過去あるのか…

214 = 72 :

裸足さんかっこよ過ぎ

215 = 1 :

「…人間は凧みたいに飛ぶようには出来とらん」

「だから空に行ったところで落ちるのを待つだけだ」


にこ「…えっと、何の話ですか?」


「…わしには昔、息子が一人おった」

「お前さんのような小さい時によく凧を揚げて遊んでおったわい」

「バカで何の取り柄もなかったが…空の事には人一倍に興味を示しおってな」

「将来は飛行機のパイロットになるんだと…よくわしに言っていた」


にこ「……」


「…成人になった頃には、何回も操縦士の試験に挑んでは落ちて、挑んでは落ちて、端からみたらただの馬鹿だっだわ」

「まるでお前さんの最初の凧揚げのようにな」

216 = 23 :

元軍人と予想した

217 = 107 :

218 = 1 :

にこ「……」


「…何年か経った後、息子から電話がきたんだよ」

「合格した。俺はこれから空を飛べるんだって…子供のようにはしゃぎおったわ」

「だがわしも口には出さんかったが…嬉しかった」

「息子という凧がやっと風に乗ることができたんだ…とな」


にこ「凧が…揚がった」

にこ「…それで、その息子さんは」








「……」

「知らん。マニラ便の飛行機に乗って…海に墜落してから見つかっておらん」

219 = 72 :

220 = 123 :

あああああ…
裸足さん…

221 :

222 = 1 :

にこ「…え」


「丁度三年前だったか…未だに整備不良なのか、操縦の不手際なのか解明されておらんからの」

「乗客は何人か助かったみたいだが…うちの馬鹿息子は何の痕跡も見つかっとらん」

「おそらくはもう…」


にこ「……」


「…お前さん、イカロスの翼というのは知っとるか」

「人間が、蝋で作った翼で天を登ろうとしたが…羽が溶けて落ちて行った話だ」

「息子はまさにイカロスだ。人間は大人しく、地の上で凧でも揚げておればいいんだ」

「…空なんぞ、飛ぶもんじゃない」

223 = 72 :

イケメンにこにーがアップ始めたな

224 = 33 :

何故か裸足さんが菅生さんの声で再生されてた

225 = 1 :

裸足「……」バッサバッサ

にこ「…ごめんなさい、にこ、変な、事…言っちゃって…」ポロポロ

裸足「……泣くな、お前さんが泣く必要が何処にあるか」

にこ「だって…ヒック…おじいさん…とっても…辛い…ック…思い…して」ポロポロ

裸足「……」

にこ「…グスッ。でも」

にこ「息子さん…きっと飛行機に乗ってるとき…とっても幸せだったと思うの…」

にこ「にこも…ライブでステージに立ってる時が…一番楽しいから…」

裸足「……」バッサバッサ

にこ「…だから、息子さんの事、馬鹿なんて言わないでください」

にこ「きっと…誰よりも努力して…上に行きたかったのだと思うから」

にこ「にこも…そうやって、努力してるから…」

226 = 123 :

にこええやつすぎる…

229 = 72 :

さるさん怖い

230 = 1 :

裸足「…息子は、よく裸足で凧を揚げて走り回りよった」

裸足「まるで自分が空を飛んでるかのようにな」

にこ「……」

裸足「…その凧が、今お前さんが持ってる物だ」

にこ「ええ!?そ、そんな大事なもの…にこに何であげちゃうのよ!」

裸足「……」












「お前さんが、わしの凧によく引っ掛けて落としてたからだ」

「…息子と全くいっしょのやり方でな」

231 = 221 :

232 = 1 :

にこ「…え」

裸足「話は終わりだ…もう帰れ」

にこ「そ、そんな…」

裸足「帰れ」

にこ「……」




職員「矢澤さーんそろそろ時間ですから上がってくださーい!」



にこ「…はーい!」

にこ「……」

裸足「……」バッサバッサ

にこ「…なによ、一人で格好付けちゃって」

にこ「もうこの凧はにこが貰ったからね!後で返せなんて言ってもしらないわよ!」

裸足「……」バッサバッサ

233 = 51 :

良い話だ

234 = 1 :

にこ「あーあ。でも今時凧揚げなんてやったら電線にひっかっかって迷惑かけるだけよね」

にこ「それ以前に凧揚げなんて遊びもう誰もやってないわよ。あーあこんなの貰ってもにこ困っちゃーう」

裸足「……」

にこ「…だから、ここじゃないとにこ凧揚げなんてしないわよ」

にこ「それまでは…おじいさんの凧に絡んで落ちちゃうかもしれないわね」

にこ「その時はまたこの前みたいにささっと解いちゃってね」

裸足「…好きにしろ」

にこ「言われなくれもするわよ」

にこ「さようなら。また遊びにくるから」










「……」

「…ありがとう」

235 = 72 :

不覚にも涙腺にきた

236 = 138 :

にこってこんなにいい子だったのか

237 = 33 :

当たり前じゃない

238 = 1 :

-帰り道-

花陽「ヒック…グスッ…おばあちゃん…」

にこ「ちょっと、いい加減に泣き止みなさいよ」

花陽「だって…おばあさんが…次はもう会えないかもなんて言うから…」ポロポロ

にこ「またボランティアにでも行けばいいじゃない…ほら、みっともないわよ」

花陽「ぐしゅ…にこちゃーん」ポロポロ

にこ「はいはい…あら?」




「お、にこっちやん。三日間お疲れ様」




にこ「希、今終わったの?」

「うん。えりちもいっしょ」

絵里「お疲れ様。三日間どうだったかしら?」

239 = 72 :

240 = 221 :

さるよけじゃオラっ

241 = 1 :

にこ「…もうへとへとよ。あんなところ二度と行かないわ」

「ん~?そんなに大変やった?」

にこ「当たり前じゃない!私一回もまともに名前呼ばれてなかったのよ!」

絵里「まぁまぁ…そういうこともあるわよ」

花陽「えりぢゃぁぁぁんっ」グスッグシュ

絵里「花陽?どうしたのよそんなに泣いて…」

にこ「あれよ。別れが辛くて未だに泣いてるのよ」

「にこっちはそんな事なかった?」

にこ「にこは大人だからね~。割り切りが出来る人間なの」

絵里「ふふっ、でも、いい社会勉強にはなったのじゃないかしら?」

にこ「……」








にこ「…そうね。少しだけ…だけど」

243 = 1 :

-そして-


「ちょっと!何でこれこんなに大きいのよ!これじゃにこが逆に飛んじゃうじゃない!」

「お前さんがもっと体重を後ろにやらんのがいかんのだ。もっと腰を落とせ」



職員1「…あれから裸足さん。随分しゃべるようになったわね~」

職員2「私も、今度のカラオケ大会に出るって聞いたときは耳を疑ったもん」

職員1「…それもこれも、矢澤さんのおかげかしら?」

職員2「このままここに就職考えてくれないかな~今人手不足だし」





にこ「だーかーらー!にこの手はおじいさんみたいに器用に出来てないの!」

裸足「言い訳するな。お前さんの練習不足だからだ。まずはこうやって…」





~おわり~

244 = 72 :

感動した


ありがとう

245 = 25 :


なんであの安価でこうなるんだが

246 = 212 :


これは素晴らしい

247 = 123 :

おつ!
タコに絡みつかれるにこを想像してたら、まさかこんな感動物とは…

248 :


にこ、たこ、裸足でよくここまで書けたな

249 = 25 :

>>247
だよね
裸足のにこがたこにエロエロする話創造するよね

250 = 165 :

乙!

にこ×たこ良かったぜ…


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