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    元スレさやか「私達の戦いはこれからだ」

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    160 :

    ほむ

    161 = 2 :

    無言でうなずくほむら。
    まどかは更に言葉を続ける。

    まどか「あのねほむらちゃん、わたし、ほむらちゃんにお願いがあるんだ」

    ほむら「なに?なんでも言って」

    まどか「わたし、素直になるね。本当はもう一人は嫌だよ。もう疲れちゃった。だからほむらちゃん…」

    ほむらが顔をあげる。そこには満面の笑みを浮かべるまどかの顔があった。

    まどか「これからは一緒に、ほむらちゃんも手伝ってくれないかな?
    わたしに・・・ほむらちゃんの力を貸して欲しいなって」

    ほむら「まどか…」

    思うにその言葉は、暁美ほむらが心の底から、本当に欲しかった物なのかもしれない。
    まどかを守れる私になりたい。そのたった一つの願いのために、永遠にも思える戦いの運命を選んだ一人の少女。
    その祈りが今、初めて成就した。

    ほむら「はい、喜んで」

    まどか「ウェヒヒ、今度こそ、ずっと、ずっと一緒だよ…ほむらちゃん…」

    162 = 2 :

    なぎさ「マミの顔面の理も崩壊しているのです」

    マミ「ぐじゅっ…だっで…えぐっ…だっでぇええ…ひぐっ」

    QB「まぁマミの顔面は崩壊どころか消失…」

    杏子「だまらないと殺すぞ」

    QB「きゅっぷい」

    さやか「見て!始まるみたいだよ!」

    抱き締めあう二つの理を中心に、虹にも似た色とりどりの光が放たれていく。
    三度の世界改変が今まさに始まろうとしていた。

    163 = 2 :

    さやか「今度こそ皆が、幸せになれる世界になるといいね」

    杏子「なぁさやか、もしかして、またこの記憶も消えちまうのか?あんたまで消えたりしないよな?」

    さやか「今のあの二人に任せとけばきっと大丈夫!それにたとえ記憶が消えたってさやかちゃんは何度だって杏子を幸せにしちゃいますからねー!」

    杏子「…その言葉…信じてるからな」

    マミ「こんなの泣くしかないじゃない!!うええええええ!!」

    なぎさ「来ますよ!!世界改変が本格的に始まったのです!!」

    QB(帰りたい…)

    そして…世界はまばゆい光と共に、静かにホワイトアウトしていった…

    164 = 2 :

    一瞬とも永遠とも思える時間の後。
    気づけばそこは日差しの暖かな、見滝原の通学路だった。

    杏子「で、今度は一体何がどうなったんだ?」

    QB「どうやらまどかとほむらは対となる概念として互いに補いあう存在となったようだ。」

    なぎさ「魔獣や魔法少女はどうなったんですか?」

    QB「もうどちらもこの地球上には存在しないね。
    人々の呪いや憎しみは魔なる存在のほむらが吸い上げ、
    それを聖なる存在のまどかが浄化するという相互関係が形成されている。」

    マミ「私達、本当に普通の女の子になったのね。でもそれならなぜあなたとこうして話せるの?」

    QB「さぁ…やはり神様ともなると、多少のご都合主義はお手のものなんだろうね。」

    さやか「じゃああれも、そのご都合主義の結果ってわけ?」

    165 = 2 :

    さやかが指差した先、そこにはなんと
    楽しげに会話を交わしながら通学路を歩く、まどかとほむらの姿が。

    ほむら「グッモーニンまどか、今日は日差しもあなたもベリーホットね」

    まどか「ほむらちゃん凄い!英国王のスピーチかと思ったよー!」

    ほむら「ほむ…」

    QB「そうだね、今この宇宙の理の役割をを果たしている二人は共に概念のみの存在だ。
    勿論それでは完全なシステムとは言えないが、人間としての二人が人としての寿命を全うし
    再び概念と同化するまでは、僕達がその分を調整する事になっている」

    さやか「随分殊勝な心掛けじゃない」

    QB「気付いたらそういう事になっていたんだから仕方ない。勿論エネルギーの分け前は貰うけどね。
    まあ人の一生なんてあっという間だ。それでこの星から撤退出来るのなら安い取引さ」

    杏子「嫌われたもんだなおい」

    166 = 2 :

    QB「でも、本当にこれでいいのかい?もうこの星には奇跡も魔法もないんだよ?
    君達人類の未来がどうなるのかそちらの方の心配をするべきじゃないのかな?」

    さやか「そこはもーこれからは人間代表のあたし達が頑張っていくしかないんじゃないですかー?」

    マミ「そうね、この地球は私達の星だものね」

    なぎさ「さやかは代表ってガラじゃあないですけどね」

    杏子「言えてるわそれ」

    さやか「なにをー」

    QB「やれやれ…」

    167 :

    さるよけ

    168 = 2 :

    QB(確かに君達人類は実に脆弱で不安定だ。原因はその多様性にある。
    単一制のシステムを取ってさえいれば簡単にシステムは安定するのに、
    個々の感情が邪魔してそんな単純な事すらままならないなんてね)

    まどか「あ、さやかちゃん達だ!おーい!さやかちゃーん!」

    QB(だが単一で完成すべきシステムを敢えて不安定な者同士で支え合う事で、
    到底成し得ないはず理想を実現してしまうとは、僕達インキュベーターには逆立ちしても出来ない発想だろうね。)

    ほむら「ちっ、せっかくまどかと二人きりのロードトゥスクールをエンジョイしていたのに」

    QB(僕達からすればその方がよっぽど奇跡と呼ぶに相応しい現象だよ)

    確かにこの星からはもう魔法の力は消え去ったのかもしれない。
    だが我々は忘れない、この星と、この星の上で送る日常、そして

    手と手を取り合える隣人の存在こそが、何よりもかけがえのない、素晴らしき奇跡なのだという事を。

    さやか「よっしゃー!私達の戦いはこれからだー!」

    杏子「なんだよそれ」

    さやか「私達の戦いはこれからだ」~

    ~ティロ・フィナーレ~

    169 = 2 :

    以上です。
    スレ立て代行、支援、保守等
    ありがとうございました。

    171 :

    面白くはなかったが300円までなら出してもいい

    それ以上なら友達から借りるレベル

    173 :

    普通に面白かった。お疲れ様

    175 :

    乙乙


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