元スレ穂乃果「おせちがカレーになってる!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
51 = 1 :
穂乃果「うみちゃん、私の話聞く気ないでしょ」
海未「きいてますよー……」
穂乃果「……正月だからダラダラしたくなる気持ちはわかるけど
さっきから受け答えがあまりに適当すぎるんじゃないかな?」
海未「そうですかー?……バリボリ」
穂乃果「………」
52 = 1 :
唐突にスマホを操作し始める穂乃果
穂乃果「……録音再生、っと」
『『受け答えがあまりに適当すぎるんじゃないかな?』』
『『そうですか~ぁ?……ボリッ……ボリッ……』』
海未「!?!?!?」
穂乃果(ニコニコ)
53 = 1 :
穂乃果「海未ちゃん!」
海未「は、はい!」(背筋ピン!
穂乃果「正月だからダラダラしたくなる気持ちはわかるけど!!
受け答えが適当すぎるのはー、
良くないんじゃないかなー??」(ニコニコ)
海未「そうですね!!おっしゃる通り私が悪かったです!」
54 = 1 :
・
・
・
・
海未「……これは違うんですよぅ……穂乃果ぁ……」
穂乃果「うんうん。話してごらん?」
海未「私、ドラ○もんを見てると
いつも無意識のうちにだらしなくなってしまうんです……
の○太くんに感情移入しすぎてしまうんです……」
55 = 1 :
穂乃果「なるほどー……
もしかしたら海未ちゃんは
のび○君でストレスを発散してるのかもしれないね」
海未「ストレス?」
穂乃果「真面目な振る舞いを自分に課すことで生まれてしまうストレスを、
海未ちゃんは、素行の悪いの○太になりきることで解消してるのかも!」
海未「のび太は素行は悪くありません!だらしがないだけです!」
穂乃果「○をつけわすれてるよ海未ちゃんっ!」
56 = 1 :
海未「……ま、まぁたぶんその通りなんだと思います…。
だ、だからね?
プライベートでは実はだらしないとか、
そういう女ではないんですよ?私……」
穂乃果「それはだいじょぶ!
海未ちゃんが家でも外でも素直で真面目な良い子だってことは
穂乃果ちゃんと知ってるもん」
海未「そ、そうですか。それならよかった……」(ホッ
57 = 1 :
穂乃果「お正月とは言え、だらけすぎるのは良くない!
お互いに最低限の節度をもつこと!
ということで!はい!この話はおしまい!」
海未「はい!」
穂乃果「うん!これで万事解決だね!」
海未「そうですね!」
穂乃果「うんうん!」
(再生ボタンをポチっ)
『『そうですか~ぁ?』』
海未「ブフォ!」
59 = 1 :
穂乃果「………」ニコニコ
『『そうですか~ぁ?』』
海未「ほ、ほのか?そのデータ消しませんか?」
穂乃果「………」ニコニコ
海未「その笑顔は了承……ということ……ですよね?」
穂乃果「………」ニコニコ
海未「な、なにか言ってくださいよぅ……」
60 = 1 :
穂乃果「うん。消してもいいよ?」
海未「え?ほんとに?!」
穂乃果「もちろん!………はい、消したよ?」
スマホの画面を見せる穂乃果
海未「ほんとに消えてる……
あ、ありがとう、ございます……?」
61 = 1 :
海未「で、でも消しちゃってほんとによかったんですか?
自分で言うのもなんですけど、私を虐めるネタとしては一級品ですよ?」
穂乃果「………それは遠回しにイジメてほしい、って言ってるの?」
海未「ちがいますよ!」
63 = 1 :
海未「何か裏があるんじゃ……」
穂乃果「そんなことあるわけないよー。
海未ちゃんが本気で嫌がりそうなことは
ほのか絶対にしないよ?」
海未「……なんだか納得できません」
64 :
ペース早いからさるよけしえ
65 = 1 :
穂乃果「ほんとに裏もなにもないんだけどなぁ……
うーん……それじゃー取引しよっか」
海未「取引?」
穂乃果「私がデータを消してあげる代わりに、
うみちゃんに何かしてもらう、っていう取引!」
穂乃果「うみちゃんも何か損をすれば少しは気が晴れるんじゃない?」
海未「そういうものでしょうか……」
66 :
追いつき支援
67 = 1 :
海未「それで私は何をすれば……」
穂乃果「そうだなぁ……
ちなみに、海未ちゃんって他の娘とドラ○もん見たことある?」
海未「あ、あるわけないでしょう!
あんな痴態ほかの人には見せられませんよ!」
穂乃果「……えへへ!そうだよね!
あんな恥ずかしい顔は穂乃果以外の人には見せられないよね!」
海未「なんでそんなに嬉しそうなんです……?」
68 = 1 :
穂乃果「それじゃーほのかからの要求を発表します!」
海未「はい」
穂乃果「…………穂乃果以外の人と
ドラえもんを見るのは今後一切禁止です!」
海未「はい!……え、それだけ?」
穂乃果「うん!」
海未「わ、わかりました」
69 = 1 :
穂乃果「やった!取引成立だねっ!
来週の金曜日も一緒にドラ○もん見ようねー!」
海未「来週一緒にドラえもんを見る、というのも
契約に含まれてるんですか?」
穂乃果「そうだよ?
来週どころか毎週金曜日は穂乃果と一緒だよ?」
海未「そういう契約だったんですか………」
穂乃果「………ほのかと一緒に見るのイヤ?恥ずかしい?」
海未「いえ、構わないです。」(キッパリ
穂乃果「浮気しちゃダメだよ?金曜日に待ってるからね?」
海未「浮気、とは?」
穂乃果「………他の人の前でゆるー……い顔は見せちゃダメってこと!
見せていいのは穂乃果だけだからね?わかった?」
海未「……わかりました」
70 = 1 :
海未「穂乃果って意外と独占欲強そうですよね」
穂乃果「そんなことないよ?」
海未「あるとおもいます」
穂乃果「うーん……うみちゃんが言うならそうなのかも」
71 = 1 :
さるよけ、ってそういうことか
もうちょっと期間空けます
73 = 44 :
らーぶらーぶ
74 = 1 :
海未「じゃあ再来週からよろしくー」
(またドラえもんを見始める海未ちゃん)
穂乃果「ブー!なんかそっけない!」
海未「そんなことないです」←煎餅ボリポリ
穂乃果「……あ、穂乃果もそのお煎餅食べたい」
海未「たべたい?」(パリッ
穂乃果「たべたい!」
海未「ん」
穂乃果「……うまー」(ポリポリ
海未「お茶もありますよ」
穂乃果「飲む!茶柱つきで飲みたい!」
海未「無理です」(コポコポー
75 = 1 :
海未「お餅でも焼いてみましょうか」
穂乃果「それすごくいいね!それじゃー台所に…」
海未「そこの灯油ストーブで焼けばいいじゃないですか」
穂乃果「ス、ストーブでお餅を焼く??どうやって??」
78 = 1 :
海未「上部が高温になってるのでそれを利用して焼きます」
穂乃果「へぇー!」
海未「まだストーブが温まっていないから
もうちょっと時間がかかりますね」
穂乃果「なんか面白いね!」
海未「上の部分に触ると火傷しますので気をつけてください」
穂乃果「はーい」
79 = 64 :
途中でほのうみが途切れるのは悲しいからね
早く読めるのはうれしいけど
80 = 1 :
穂乃果「それにしても……ストーブでお餅かー。面白いね!」
海未「珍しいですか?」
穂乃果「最近だとあんまり見かけない光景な気がするよ」
海未「………そうですね。確かに最近だとあまり見ない光景だと思います」
穂乃果「………」(ん?変なスイッチ入っちゃったかな?)
海未「この子の名前は Aladdin Blue Flame。
すごい子なんですよ?」
穂乃果(長くなりそう…)
81 = 1 :
海未「電気暖房器具と比べると比較的少数ですが、
この子は未だに何万もの人々に使われています。
……世界を含めたらもっといるでしょうね。
30年代に使われていたものが、
何故未だに使われているのか。
それには歴とした理由があるんです
伝統ある造形、レトロな風貌、美しい青い炎、
インテリアとしてのストーブ、電気がなくても使える利点、
この子の良いところを単純に箇条書きにするならたくさんあります
ですが、一番の理由はもっと別のところにあると私は思うんです」
穂乃果「へぇ」(お餅早く焼けないかなー)
82 = 1 :
海未「伝統、とさきほど言いました。
しかし実際は時代が変わるとともにこの子も少しずつ形を変えて行きました。
まぁ、ストーブは日用品なので仕方のないことです。
生活は時代と共に変わるものですから
……それでも、時代の全てのニーズにこの子一人で答えることはできません。
電気ストーブ、エアコン、パネルヒーター……
時代はコンパクトさとスマートさを求めていました。
求められるのはこの子とは真逆の性質ばかりです
それでも何故未だにこの子が多くの人に使われるのか、
……それは紛れもなく愛が故、だと私は思うんですよ
子供の頃クラスのみんなで寒い寒い、と言いながらストーブを囲んだ思い出
お正月に家族でお餅を焼いた思い出、
田舎の駅の待合室でストーブに手をかざした思い出、
そんな「なんとなく忘れられない思い出」が根底にあるから、
この旧式ストーブは未だに愛され続けてるのだと思うんです。
84 = 1 :
ストーブを誰かと囲って、一緒に囲んだ誰かがまたこのストーブを使う。
そんな単純な繰り返しが何十年にも渡って行われているんです
伝統を守ろうとする開発者たちの愛と、
伝統を愛する消費者の愛。
この子は何十年にも渡ってたくさんの人に愛されながら、
それぞれの時代を生きた人達を繋いでいるんです。
……ほら、この子に触ってみてください。
そして感じてください!みんなの愛を!!」
穂乃果「あれ?触っちゃいけないんじゃなかった?」
海未「……あつい!」
85 = 44 :
あちぃ!
86 = 1 :
穂乃果「まだストーブが温まりきってなくて良かったよ。ほんとに」
海未「うぅ……私としたことが初歩的なミスを……
でもこの子はほんとにすごいんです。
電気がなくても動くので震災の時には大活躍を……!」
チーン!(レンジの音)
穂乃果「あ!お餅が焼けたみたい!とってくるねー」
海未「おいコラ」
87 :
うんち漏れそう
88 = 87 :
誤爆しました
すいません
89 = 4 :
穂乃果ちゃんw
90 = 1 :
穂乃果「お腹空いたー」
海未「お餅食べたばかりじゃないですか」
穂乃果「全然足りないっ!」
海未「……あ。食べ物なら日中に買い溜めしたんでした」
穂乃果「おぉ!食べよ食べよ!」
91 :
カレー食べていいのか!?
92 = 1 :
袋からドシャア!
海未「コーラ、ポテト、カップ麺、ピザ、フライドチキン、その他諸々……
ご自由にどうぞ」
穂乃果「高カロリーなジャンクフードばっかり!」
穂乃果「………海未ちゃんってもしかしてダメな女?」
海未「ち、違うんです」
93 = 1 :
海未「今日は一人だから、
いつもじゃ絶対にできないようなことをと思って……」
穂乃果「それでジャンクフード祭りになっちゃった、と」
海未「はい……」
穂乃果「これ全部食べたら絶対に太るよ……」
海未「余ったものはのぞ……ミューズのみんなに差し上げるつもりでした」
穂乃果「なるほど」
94 = 1 :
穂乃果「……うみちゃん!」
海未「は、はい!」
穂乃果「カップ蕎麦以外は全て希ちゃんに放棄!
これから2人でおせち料理を作ります!」
海未「了解です!……って、穂乃果料理できましたっけ?」
穂乃果「むむっ、失礼な。
人並みにはできるもん。カレー得意!」
海未「カレー、ですか」
穂乃果「あー!今失礼なこと考えたでしょー!」
95 = 1 :
それから数時間後・・・
穂乃果「できた!」
海未「やりましたね穂乃果!」
穂乃果「お腹ペコペコだよー!はやく食べよー!」
海未「はいはい。皿によそいますから待ってくださいねー」
穂乃果「はーい!」
96 :
しえん
97 = 1 :
海未「お、おいしい!」
穂乃果「うまー!」
海未「ほんとに美味しいです!こんなに美味しいの初めて食べました!」
穂乃果「スプーンが止まらないよ!」
海未「特にこの隠し味の数の子と黒豆がいい仕事を…!
……ねぇ、穂乃果?」
穂乃果「もくもぐ……なにー?」
海未「なぜ私達はカレーを食べているのでしょう」
穂乃果「それは………あれ?なんでだっけ?」
海未「なぜでしょう……」
98 = 1 :
紅白を見る穂乃果と海未
穂乃果「あ!ほんとにアライズでてきたよ?!すごーい!」
海未「紅白に高校生アイドルが出演するなんてすごいですね
……しかもトリですか」
穂乃果「うらやましいなぁ……」
海未「……ほのかは紅白に出れるような人気アイドルになりたいですか?」
穂乃果「なりたい!」
100 = 1 :
海未「そうですか」
穂乃果「海未ちゃんはなりたい?」
海未「私もみんなと紅白に出れるくらいのアイドルになりたいです
………がんばりましょうね、ほのか」
穂乃果「……うみちゃんがこんな目立つことを
やりたがるなんて珍しいね」
海未「私だって少しは変わりますよ
穂乃果の付き合いでアイドルをやってるわけではありませんから」
穂乃果「………(ニコニコ)」
海未「な、なにかいってくださいよ!」
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