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    元スレキョン「すまない、長門。これは返すよ」  長門「そう……」

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    タグ : - 涼宮ハルヒの憂鬱 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 1 :

    長門「どうぞ」

    キョン「ありがとう」

    長門の淹れてくれたお茶を飲みながらコタツで暖まる。
    長門の家に来たのはこれで二回目だ。

    キョン「にしてもなんでまた俺を家に……」

    長門「寂しいから……」

    キョン「そうか……」

    ここの長門は本当に女の子という感じだな。
    一言一言しゃべるたびに顔に朱が差し込む。極度の照れ屋さんだ。

    長門「何か作るから待ってて」

    キョン「料理できるのか」

    長門は自信に満ちた笑顔で頷いた。

    52 = 33 :

    気になって寝れないじゃないか

    53 = 17 :

    レトルトカレーなんだろうな

    54 = 1 :

    テーブルに出てきたのは、さばの味噌煮、和風ハンバーグ、ポテトサラダ、いか豆腐、etc....。
    どれも言葉にならないほどうまく長門の料理の腕を実感させられた。

    キョン「いつも自分で料理しているのか」

    長門「たまに……」

    長門はエプロン姿かつ女座りをして俺の目をじっと見ている。
    自分の作った料理の味に心配があるのだろうか。問題ない。全部旨いさ。
    その証拠に俺はガツガツという音が出るほど長門の手料理を高速で咀嚼している。

    キョン「長門は食べないのか」

    長門「あまりお腹空いてない……」

    キョン「でも食べないと体に悪いぞ」

    長門「……」

    長門を心配する朝倉の気持ちがなんとなくわかった。
    放っておくと長門さんはロクな食事をしないからとかなんか朝倉は言ってたよな。
    まあ俺はあいつには悪い思い出しかないから金輪際出会いたくない。
    何が出てくるかわかんねえしな。

    55 :

    だめだ期待してしまう

    56 = 46 :

    結婚しなよ

    57 = 1 :

    キョン「もうそろそろ夜も遅いし帰るよ」

    長門「……そう」

    キョン「手料理ありがとな」

    長門「……うん」

    キョン「……また明日きていいか、ここに」

    長門「……」









    長門は笑顔で頷いた。

    58 :

    やっぱりながもんはかわいいなぁ

    60 = 1 :

    夜の帰り道。
    最終期限が切れるまでもうあと三時間くらいだろうか。


    しかしもう決めちまったんだ。いや決まっちまったんだ。
    これは俺の意思ではない。ハルヒの意思だ。
    `ここ`のハルヒがそう決めたからには従うほかない。
    あいつはそう望んだんだ。
    俺はこの`道`を行くしかないらしい。しかしそれは本当に正しいことなのか。

    今の俺にはわからない。
    ここでの生活も悪くないと思っている自分がここにいる。





    俺は今、正しい道を歩んでいると言えるのか?

    61 = 55 :

    考えたってしょうがない

    62 = 1 :

    次の日。
    俺は後ろから刺された。







    朝倉「ねえ、風邪は治った?」

    背骨をペン先で、刺されるように突かれる。この痛みに何か既視感があるのは気のせいか。

    キョン「治ったよ。俺は正常だ」

    朝倉「そう、ならよかった」

    俺は恐れていた。もしかしたらこいつに殺されるのではないか、と。
    ありえないとは言えない。俺はこいつに殺されかけた覚えがあるからだ。
    そしてそのとき俺を助けてくれたのは……、


    長門


    ここにはいない長門。


    長門……

    63 = 1 :

    朝倉「なに? また長門さんの家に行ったの?」

    キョン「行ってねえよ」

    朝倉「よかった」

    キョン「何がだ」

    朝倉「ふふ、なんでもないわよ」

    キョン「あっそう」

    ビュッと窓から風が吹きすさび悪寒が走った。

    64 :

    2週間前に消失を見た俺にはタイムリーなスッドレ

    読んでるから早く

    65 :

    ふむ、続けて

    66 = 64 :

    まさかこれで終わりじゃないよな?
    書き溜めてるんだよな?

    67 = 55 :

    頑張れよ

    68 = 1 :

    放課後、レポートの宿題を終わらせるやいなや俺は猛スピードで文芸部室に直行した。
    仕方ないだろ。ほかに行く場所がないんだから。

    扉を開けるとそこには長門がいた。

    キョン「遅くなって悪かったな」

    長門「……待ってない」

    キョン「朝比奈さんもまだ来てないのか」

    長門「……」


    コクリッと頷く。

    キョン「今日はいったい何をするつもりなんだろう―――アイツは」


    ドンッ

    「待たせたわね!」

    ヤツがきた。

    69 :

    僕は寝るのでエレ速さんあとは頼みます

    70 = 1 :

    光陽園学院特有の黒。
    まさかその制服のままこの部室に来たんじゃないだろうな。

    ハルヒ「別にばれなかったわよ。先生らしき人には出会わなかったし。
    んまあ、下校する人たちにはちょっと変な目で見られたりしたけど」

    偶然なのか……? それとも……

    古泉「涼宮さんがこのまま行くと言ってきかないものですから」

    そうかい。

    キョン「それで今日は何するつもりなんだ?」

    ハルヒ「何かやりたいことある?」

    キョン「ねえよ」

    長門「……わたしはある」

    ぬ!?

    71 :

    懐かしくて涙出る
    支援

    72 :

    懐かしきハルヒSS
    支援

    73 :

    まともなハルヒSSがVIPでやってるとかここは何年前のインターネッツだ
    素晴らしい

    74 :

    もう7年前になるのか

    75 = 1 :

    長門「わたしはみんなと一緒に遊びたい」

    キョン「遊びたいっていうのは……」

    頬を赤らめながら長門は続ける。

    長門「それは……ん……と……」

    ハルヒ「遊びっていのうはあれね。ゲーセン行ってゲームしたりとかアパレルショップに行って服みたりとか
    デパート行って試食したりとか……」

    長門「……そう」

    長門は大きくうなずいている。

    なるほどな。俺があの世界でやっていたこととほぼ同じだ。しかしここにいるのは皆一般人。ふむ。

    キョン「よし今日は遊び倒すか」

    76 = 1 :

    朝比奈さんが部室に来てSOS団全員が部室に集合した。
    そして皆で近くのゲーセンに向かい遊び倒した。

    その中でもモグラたたきをしていた長門が印象的だ。
    モグラが顔をひっこめてから叩くという反応の鈍さ。
    まあそんな恥ずかしそうな長門を見ているのはなんというか眼福にあずかるものだった。
    あっちの長門ならモグラたたきの機械ごとぶち壊しただろう。

    77 :

    消失は見てて痛々しかったよな
    キョンが

    78 = 1 :

    ハルヒと古泉はなんとかカートとかいうアクションレースゲームをハンドルを握ってやっていたし、
    その隣では朝比奈さんがUFOキャッチャーに夢中になっていた。

    そのあと俺たちはアパレルショップに行って、ハルヒ、長門、朝比奈さんに服を選んで試着させた。
    ハルヒに赤のカーディガンを試着させたら抜群に似合っていた。
    長門にはニーハイ、朝比奈さんにはピンクのフレアスカートが。
    古泉と俺がニヤニヤ顔になっていたのは言うまでもない。
    俺は`日常的`な遊びを楽しんだ。一般人、実に良い響きだ。

    80 = 5 :

    俺のハルヒはまだ終わっちゃいない

    81 = 1 :

    ハルヒ「じゃあ今日はこれで。とっても楽しかったわ。また明日会いましょう」

    古泉「僕もとても楽しい一日を過ごさせていただきました。それでは」

    キョン「じゃあな」

    みくる「また明日」

    長門「……」

    長門は胸の前で小さく手を振って三人を見送った。

    キョン「いくか」

    長門「……」

    俺と長門は寄り添ってマンションに向かった。

    82 :

    お前ら忘れかけてるけどハルヒはまだおわってないからな!
    まだ続くからな!

    83 :

    あぁ懐かしい

    85 = 1 :

    長門の家で豪華手料理を頂き、そしてテレビで放映されていたお笑い番組を見て二人で笑いあった。
    また長門の笑う表情がものすごく可愛らしくて俺は理性を失いかけていた。


    俺はもう元の世界のことをすっかり忘れていた。
    ここの世界に馴れ親しんでいる自分がいた。
    そしてここの世界の方が断然面白いのかもしれないと思っている自分がいた。

    現に俺はエンターキーを押さなかった。
    その事実が俺から元の世界の記憶を加速度的に奪い去っていった。



    そうだ、最初から宇宙人、未来人、超能力者なんていなかったんだ。


    存在してなんかいなかったんだ。

    86 :

    例えキョンが帰らないと望んでも元の世界のハルヒが無理やり連れ戻すだろ

    87 :

    ハルヒがまだ終わっていないという事実


















    終わりは来なそうだという事実

    89 = 1 :

    キョン「長門、」

    長門「なに?」

    長門は首を横に傾けた。

    キョン「今度一緒に二人でどこか、その……出掛けに行かないか」

    長門「二人で……?」

    キョン「そうだ。二人っきりで」

    長門「……うん」

    キョン「約束だ」

    ゆびきりげんまんをした。
    長門の白い小指はとても柔らかかった。俺はその感触を二度と忘れまいと誓った。

    90 :

    どうせ刺されるんだろ

    91 = 74 :

    ゆきんこを幸せにしてやってくれ

    92 :

    93 = 1 :

    次の日、金曜日。
    俺の後ろでは奇怪な笑みを広げる朝倉が鎮座していた。
    まあ殺されることはないだろう。さすがに……。

    朝倉「長門さんに手をだしたりはしてないわよね?」

    キョン「当たり前だろ。何度も言うがしてないからな」

    朝倉「ふーん、なんか怪しい気がするのよね」

    キョン「俺を疑っているのか」

    朝倉「別に。ただ心配なだけよ」

    嫌な予感がする。それも普通ではないなんか嫌な予感が。



    不意にあの時の朝倉の言葉が蘇った。

    ―――でも、あなた。長門さんと付き合うんなら、まじめに考えないとダメよ。





    ―――――――――――――――でないとわたしが許さないわ。

    96 = 74 :

    97 :

    長門が爆発するな

    99 = 1 :

    授業が終わり、部室に向かった。
    長門だけだった。
    それから2時間ほど長門とおしゃべりしていたが、あいつらが来る気配はなかった。
    その間、何を話していたか手短に言うと、明日一緒に夜遊ぼう、というようなことを話していた。
    一緒に……そう二人っきりで。

    明日は終業式&クリスマスイブだ。

    聖なる夜。それを二人っきりで過ごしても別にバチは当たらないだろ?

    100 = 64 :

    完結するまで絶対保守するからな!!!






    >>98


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