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    元スレ幼馴染「起きろぉっ!」男「むっ、敵か!?」

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    101 = 1 :

    「これでこの道場も終わりだ。一緒に──」

    「いや、兄貴……俺、道場継ぐよ。やっぱり俺、この道場が好きなんだ」

    「!」

    「そうか……分かった。それがお前の答えなら、好きにすればいいさ」



    (とはいえ門下生ゼロの状態からどうしたもんか……)
     「──って、兄貴!? 国立の指導場からスカウトが来てたんじゃないのかよ!?」

    「ああ、やっぱ断った。しばらく道場に残るよ。悪いな」

    (兄貴……俺のために……)



    覆面「助けに来たぞ! とうっ!」

    幼馴染「ねえ、あれお兄さんでしょ?」ボソッ

    (俺のメンツを保つためなんだろうけど、わざわざ覆面しなくていいって……)

    103 = 1 :

    「──色々あったな」

    「俺のためにスカウト蹴ったり、変な覆面して俺を助けてくれたりよ……」

    (え、ちょっと待って!? 覆面バレてたの!?)

    「だから頼む! これで東の道場まで負けたら、
      この町の道場が全部、あんな奴らに屈したことになっちまう!
      不良や友人のためにも、そんなのはイヤなんだよ!」

    「……ダメだ」

    「なんでだよっ!」

    「あの人は多分……現当主であるお前が倒さなきゃいけない存在だからだ。
      お前だって本当は分かってるんだろ?」

    「!」ハッ

    「もしどうしても俺にやらせるってんなら──お前にこの道場を継ぐ資格はない。
      当主を辞めて、この道場を畳むんだ」

    「……分かったよ、兄貴。兄貴の力は借りない。俺、なんとかやってみるよ」

    「ああ、お前にならやれる」
     (覆面がバレてたことのショックで、俺はしばらく戦えそうもないしな……)

    104 = 1 :

    < 東の道場 >

    男は幼馴染を呼び、道場で特訓することにした。

    「さぁ~て、残り一週間、みっちり鍛え上げてやるからな」

    「頼むぜ」
    幼馴染「はいっ!」

    すると──

    不良「話は聞いたぜ……俺も試合に参加させてくれ!」ザッ

    「不良!? ちょっと待て、もう退院したのかよ! 相変わらず回復早いな!」

    不良「おう、どうしても借りを返したくてな」

    不良「あんだけ手下ごとコテンパンにやられて……このままでいられるかよ!
       頼む……俺も仲間に入れてくれ!」

    「……分かった。悔しいのは俺も一緒だ。不良、力を貸してくれ」

    不良「へっ、任せとけ!」

    105 = 1 :

    男と幼馴染と不良は、兄とともに特訓を開始した。

    「──今の組み手でだいたいの力量は分かった」

    「幼馴染ちゃんは今のままでオーケーだ。
      ダンスを取り入れた武術で、文字通り相手を舞わせてやりな」

    幼馴染「はいっ!」

    「不良君は腕力はすごいから、ただ殴るだけで十分武器になる。
      あと一週間で防御技術の基礎を身につけよう」

    不良「防御か……やるっきゃねえか」

    「そしてお前は──生まれてからの俺や親父との鍛錬、
      幼馴染ちゃんや友人君、不良君との修業の日々を、振り返るんだ」

    「そうすれば、必ず勝てる。自分とみんなを信じろ」

    「……分かった。やってみる」

    「よし、じゃあ休憩したら基礎練から再開だ!」パンッ

    106 = 1 :

    < 病院 >

    友人を見舞いにやってきた男と幼馴染。

    幼馴染「──よかった。命に別状はないって。
        でも、まだしばらくは目を覚まさないかも、だって……」

    「そうか……。とにかく無事でよかった……」

    「友人を半殺しにした奴も、友人を破った金髪の格闘家も相当な腕だ」

    「あのノッポな奴も、かなりやるだろう」

    (そして、俺が手も足も出なかった道場破りのリーダー……)

    「厳しい戦いになりそうだな……」

    幼馴染「うん……でも、あたしたちなら必ず勝てるよ! 絶対に!」

    (勝てる……のか、俺は……)

    107 = 1 :

    < 酒場 >

    刺青「ったくよォ、なんで一週間もこんな町にいなきゃならねえんだよ」

    金髪「そうぼやくなって。なにしろ……首領さんがずっと出会いたかった相手なんだ」

    金髪「元々オレたちは、首領さんの旅に付き合うという形で仲間になったんだし」

    長身「うん……」

    首領「いや、私情を挟んですまなかった。
       我々四人は、強さを求めるという当たり前のことすら許されなかった、
       真の格闘者の同志だ」

    108 :

    わくわく

    109 :

    >>1以外書き込みぜんぜんないね

    まあこんなクソSS誰も見てないだろうけど

    110 = 1 :

    首領「滅びゆく拳法の最後の継承者である、金髪」

    首領「実力は高いが、大人しい性格ゆえに道場で認められなかった、長身」

    首領「試合で相手に重傷を負わせた結果、格闘界を追われた、刺青」

    首領「そして、この私……」

    首領「だからこそ我々は、道場破りを繰り返し、
       今の軟弱な格闘技界に格闘技の強さと恐ろしさを叩き込まねばならないのだ!」

    金髪「くさってたオレを誘ってくれたこと、感謝してますよ」
    長身「お、俺も……」

    刺青(くっだらねえ……。俺はただ道場破りっていう
       合法的な暴力ゲームを楽しみてえだけなんだ。
       ま、この三人と一緒にいりゃまず負けることはねえってのは魅力だがな……)

    111 :

    見てるよ

    112 = 1 :

    試合前日──

    < 東の道場 >

    「よし、今日はここまでだ。あとはゆっくり休もう」

    不良「よっしゃ、じゃあ俺は帰るぜ! じゃあな!」

    「おう、明日はよろしくな!」
    幼馴染「じゃあね~!」

    「さて、と……俺も休むかな。掃除をやっといてくれよ、二人でな」ニヤッ

    「…………」
    幼馴染「…………」

    「明日、どんな形式でどんな組み合わせで試合するかも決まってないけど──
      俺はあのリーダー格の男とやるつもりだ。俺、勝てるかな……」

    幼馴染「なにいってんの、もちろん──」

    「気休めはよせっ!!!」

    幼馴染「!?」ビクッ

    114 = 61 :

    ほんと刺青がダサい
    ただそれだけのSS

    115 = 1 :

    「お前も見てただろ? まったく歯が立たず、床に転がってた俺を!
      お前や兄貴がいなきゃ、今頃俺も病院で寝ててもおかしくなかった!」

    「あんな奴に……俺が……!」

    幼馴染「……ごめん」

    「え?」

    幼馴染「たしかに……今度の敵はいくらアンタでも100パーセント勝てるって
        相手じゃない……それぐらいあたしでも分かる……」

    幼馴染「アンタの不安な気持ちも知らず……ごめん……」

    「う……」
     (どうして、コイツはこういう時に限ってしおらしくなるんだ!?)

    (こんなもん……奮起するしかねーだろうが!)

    「心配すんな……。俺にも秘策があるし、それさえハマれば勝てるさ!」

    幼馴染「ホント!? 秘策なんてあるの!?」

    「もちろん! ま、大船に乗った気持ちでいろよ!」
     (ないけどな!)

    116 = 61 :

    眠い
    気になるけど寝たい
    流石に明日の朝には落ちてるよなぁ

    117 = 1 :

    試合当日──

    < 東の道場 >

    不良「よう」
    幼馴染「おはよ~!」

    「おう、早いな。お前たち」

    不良「アイツらがいつここに来るか、分からねえからな。今日は絶対勝つぜ!」
    幼馴染「あたしも!」

    「しかし、相手は四人で、こっちは三人……。厳しい戦いになるな」

    「四人のうち、一人ぐらいはこの俺が引き受けても──」ボソッ…

    ガラッ……!

    友人「その残り一人……ボクを入れてくれないか?」

    男&不良&幼馴染「!?」

    「えっ」

    118 = 45 :

    兄は被り物してなきゃ戦えないもんな

    121 :

    見てる

    122 :

    「友人、お前大丈夫なのかよ!? 包帯も取れてないのに……」

    幼馴染「そうよ! この一週間、ずっと意識がなかったのよ!?」

    不良「……俺よりだいぶひどいやられ方をしたって聞いてるぜ?」

    友人「大丈夫……。悔しくて悔しくて、夢の中でずっと戦ってたからね。
       あの金髪の彼と」

    「ゆ、夢って……。睡眠学習じゃあるまいし……」

    友人「頼むっ! このまま彼に一矢報いられないのなら、ボクは──
       死んだ方がマシだッ!」

    「…………」

    「……分かったよ。だけど絶対に無理すんなよ。
      今のお前はイイのを一発もらっただけで、ヤバイはずだ」

    友人「分かってる! ありがとう!」

    「…………」
     (あぶれたし、審判やるか……)

    123 :

    前にあったがケンカ格闘術をならうssみたいだ

    124 = 122 :

    「よし……」

    「どういうわけか、東西南北の道場を担う四人が揃っちまった」

    「俺たち四人で、この町の道場のプライドを守り切ろう!」

    幼馴染「うんっ!」

    友人「そうだね!」

    不良「おうよ!」

    円陣を組む四人。

    「いくぞぉっ!」

    男&幼馴染&友人&不良「オーッ!!!」

    (お~うおう、青春しやがって……)

    126 :

    ぬう

    127 = 121 :

    ほす

    128 = 122 :

    日が高く昇った頃、道場破りの一団が現れた。

    長身「よろしく……」

    刺青「さァ~て、引導を渡してやるよ、ゴミども!」

    金髪(お? 北の道場の彼がいる。もしや、オレへのリベンジ狙い?)

    首領「始めよう」

    「さて……俺たちは猶予をもらった側だ。
      試合のやり方はアンタらに任せるのがスジだろう。どうやって試合を進める?」

    首領「そっちから適当に出せ。そうすればこちらも一人出す」

    (アバウトすぎんだろ……)
     「で、ルールは?」

    首領「当然何でもアリだ。どんな技を使ってもかまわん。
       審判は、そこでヒマそうにしている男にやらせればよかろう」チラッ

    「任せてくれ。俺も格闘家のはしくれ。中立にジャッジする」キリッ

    130 = 122 :

    「じゃあ最初は──」

    不良「俺が出るぜ!」ザッ

    幼馴染「ちょっと、大丈夫!?」

    不良「おうよ! こういう時に真っ先に突っ込むのが俺の役目だからな!」

    「頼んだ!」

    金髪「こっちはどうする? オレはいきなりってのはヤなんだけど。緊張するし」

    刺青「俺だってあんなザコと戦いたくねえなァ、つまんねぇ」
      (女とやるのが一番オイシイに決まってるしな……)

    長身「……俺が出るよ」ザッ

    金髪「長身、お前なら楽に勝てる相手だけど、油断しちゃダメだぞ」

    長身「うん……」コクッ

    131 :

    この金髪と長身……できてるな

    133 = 122 :

    「両者、前へ!」

    ザッ……!

    不良「こないだはてめぇらにボコボコにやられたが、今日はそうはいかねえぜ」

    長身「すぐ終わらせる……」

    「始めっ!」

    不良「うおおおおっ!」ダダダッ

    ろくに構えもせず、突っ込む不良。

    「ちょっ」

    「なにやってんだ!?」
    幼馴染「特訓の意味がないじゃん!」

    不良(悪いな……だが、コイツらはやっぱり俺のやり方でブチのめさねえと──
       気が済まねえっ!!!)

    長身(ヤツの間合いに入る前に……カウンター!)

    バキャアッ!

    ふっ飛ばされる不良。

    136 = 122 :

    刺青「少しは進歩してると思いきや、なんも変わってねえ! サルかよ!」ギャハハッ

    不良「うおおおおっ!」ダダダッ

    長身(しつこいな……)スッ…

    バキィッ!

    再び長身の長いパンチが入る。しかし、不良はひるまない。

    不良「ま、まだまだこっからだぜぇっ!」ブオンッ

    ドゴォッ!

    長身「うっ……!」グラッ…

    金髪「下がれ下がれ! 手足が長いお前なら、ヒットアンドアウェイで完封できる!」

    不良「まだまだァ!」ダッ

    長身「…………」

    長身「いいだろう……付き合ってやる」

    138 = 122 :

    不良「うおおっ!」
    長身「ふんっ!」

    バゴォッ!

    ドゴィッ! バキィッ! ガスッ! ドズッ! メキィッ!

    両者、足を止めて、防御も捨てた壮絶な殴り合い。

    友人(よし! こうなれば、身長差はあるが不良の腕力なら十分勝機はある!
       でも、相手はなんで殴り合いに付き合ってるんだ……?)

    長身「でえやっ!」バキッ
    不良「うおりゃっ!」ドボッ

    長身(そうだ……俺は別に格闘技に恨みなんか持っちゃいない……)

    長身(ただこうやって……思いっきり戦えれば……それでよかったんだ……)

    ガゴンッ!

    長身「ぶっ!」ヨロッ…

    不良「どうしたァ! なにボケっとしてやがんだ!」
    長身「おう!」

    139 = 122 :

    ドゴォッ……! バキィッ……! ボゴォッ……!

    (二人とも……手数が減ってきた……。そろそろ決まる!)

    不良「くたばれやァ!」ブオンッ
    長身「なんのォ!」ブンッ

    メキャアッ!!!

    ドシャッ……

    互いの拳が、互いの顔面にめり込み──両者、ノックアウト。

    「え……と、これは……引き分けってことで……」サッ

    (……よくやったぜ、不良)

    首領「……やむをえまい」

    刺青「ケッ、ウドの大木が! あんなサル相手に、なにやってやがんだ!」

    金髪「まあいいじゃんか。本人は楽しそうだったし」

    「じゃあ次は──」

    幼馴染「あたしが出るわ!」ザッ

    140 :

    141 = 122 :

    刺青「よっしゃ、女は俺がもらうぜ」ザッ

    「両者、前へ!」

    向き合う幼馴染と刺青。

    刺青「おいネエちゃん、この試合は何でもアリだ。
       試合中にどんな“ハプニング”があっても文句はいえねぇぞ?」

    幼馴染「その言葉、そっくり返すわ」ギロッ

    「始めっ!!!」

    刺青「オラァッ!」ブンッ

    ガッ!

    いきなりの右ストレート。ガードしたにもかかわらず、幼馴染の体がよろける。

    刺青「オラオラオラァッ!」

    ドゴッ! ガッ! バキッ!

    刺青の猛ラッシュ。

    143 :

    >>2
    これでワロタww

    144 = 122 :

    刺青「さぁて、客も退屈してるだろうし……ストリップでも始めっか!」

    幼馴染の道着に手をかける刺青。

    ビリィッ!

    幼馴染「な、なにすんの!?」

    バシッ!

    幼馴染「きゃっ!」ヨロッ…

    刺青「女で格闘技やってんなら、ひんむかれるぐらいの覚悟できてんだろ!?」

    「ま、まずい……!」
    友人「ああ、このままじゃ……!」

    ドゴォッ!

    幼馴染「うぐっ……」ゲホゲホッ

    刺青「立てや、オラァッ!」ドゴッ

    145 :

    入れ墨ゴミすぎワロタ

    146 :

    しえんぬ

    147 :

    清々しいまでのクズっぷり

    148 = 122 :

    「や、やめろ……それだけは……」
    友人「ダメだっ……!」

    刺青「やめるわきゃねーだろォ! さあ楽しませて──」

    幼馴染「楽しませてあげる」



    ズンッ……!



    刺青の股間に、幼馴染の蹴りがモロに入った。

    刺青「おごぉぉぉっ……!?」

    ドザァッ!

    「や、やっぱり……! やりやがった……!」キュンッ

    友人「か弱い女性のフリをして、油断した相手に金的蹴り……。
       ボクも男もやられたことのある、彼女の最凶最悪の必殺技だ……」キュンッ

    「これはひどい……!」キュンッ

    金髪「うっわ……」キュンッ

    首領「…………」キュンッ

    149 :

    キュンッ


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