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    元スレ不二咲「出来たよ苗木君。葉隠君の頭上に人工衛星を落とすアプリが」

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    51 = 1 :

    ・苗木 葉隠 桑田 B1F 地下室 資材置き場

    葉隠「よし、鍵をかけた、これで安心だべ」ガチャガチャ

    桑田「へー。地下室には監視カメラがないんだ。じゃあ、ここに隠れていれば敵に発見される可能性も少ないな」

    苗木(いつの間にか葉隠クンの警戒も解けてる……安全な地下室に逃げられた安心感のせいかな……それにしても、この資材置き場って乱雑に荷物が置いてあるな……まるで迷路のようだ)

    桑田「お姉さん日本舞踊やってるんですか! ああ、通りでお淑やかなわけだ。お淑やかな女性っていいっすよねー」

    西園寺「もうそんなに褒めて、嬉しい」

    桑田「どっすか? ここから出たらオレと付き合わないっすか?」

    西園寺「うーん。どうしようかなーお兄さん結構かっこいいから迷っちゃうー。考えておきますね」

    桑田「マジすか!」

    西園寺「あ、そこ荷物が邪魔して通れないよ。こっちからじゃないと」

    桑田「あ、本当だ……死角になってて分かりづらいな」

    苗木(間違いない……あの人は単なる逃亡者じゃない。この迷路のような資材置き場をスタスタと歩いている。中の構造を知ってたんだ!)

    52 = 44 :

    シエスタ

    53 = 1 :

    苗木(でも、あの人が超高校級の絶望側の人間だったとしても、絶望を脱却したいから逃げ出したって可能性も十分考えられる。そうした場合、突き返したら取り返しのつかないことになる)

    苗木(むしろ、絶望側の情報を知ってるならこっちとしても十分ありがたい。味方に付けて損はないと思う……けど……この地下室に誘い込んだこと自体罠だったとしたら……)

    苗木(うーん……ボクの考えすぎかな……)

    苗木(とにかく、警戒を続けよう。少しでもおかしな挙動を見せたら模擬刀で先制攻撃すればなんとかなる)

    苗木(彼女のことも警戒が必要だけど、この部屋の特徴もよく見ておく必要がありそうだ……霧切さん直伝の観察眼を使おう!)カッ

    苗木(ん……あれ? この地下室って換気口が2つもある……覚えておいた方が良さそうだ)

    西園寺「助けて頂き、どうもありがとうございました」

    桑田「全然気にしなくていいっすよ! 困ってる女性を助けるのはオレのジャスティスッスから!」

    苗木「彼女を安全なところに連れていけたからさ。早く不二咲さんを助けに行こうよ」

    葉隠「えー俺は安全な地下室の方がいいべ」

    苗木(このドクズ!)

    桑田「そうだな。ちょっと寄り道しちまったが、不二咲を助けるのが本来の目的だしな」

    西園寺「待って下さい……そ、その……わたし、やっぱり独りじゃ心細いです」

    苗木「ごめん……でも、今は 桑田「そっすよね! オレが付いていてあげます!」

    54 = 31 :

    苗木だけが希望だよ!

    55 = 1 :

    苗木「ちょっと桑田クン! 不二咲さんはどうするの!?」

    桑田「その辺は……大神達がなんとかしてくれるだろ。っつか、ぶっちゃけさ、大神一人で十分じゃね?」

    苗木(こいつもクズだったー!!)

    苗木「クラスメイトを見捨てるつもりなの?」

    桑田「不二咲は他の奴らが助けることができるけど、このお姉さんはオレ達が助けないで誰が助けるんだよ!」

    苗木「安全な地下室に連れてっただけでも十分だって」

    西園寺「ごめんなさい……わがまま言って……えっぐ……こ、怖いけど我慢します……お友達を無事に助けられるように祈ってます……うわああああん」

    苗木(まさかの泣き落とし!?)

    桑田「おい苗木! 女の子泣かすんじゃねえ!」

    苗木「ボクのせい!?」

    葉隠「そうだぞ苗木っち! 見損なったぞ!」

    苗木「えー……」

    西園寺「この女泣かせ!」

    苗木「何でキミまで!?」

    56 = 49 :

    苗木「その鍵が本当に複製できないなら、例え一人でも内側から鍵をかけた地下室にいれば大丈夫なんじゃないですかねぇ」

    57 = 1 :

    苗木(クソ! 涙は女の武器だって言うけど、本当にそうだよ……不二咲さんを助けに行こうとしているボクが何故か悪者に……)

    苗木(ボクだけでも不二咲さん救出に向かうって手もあるけど……それだと、この人が絶望側の人間だった場合に無警戒の桑田クンと葉隠クンが危ないことは確か)

    苗木(3人で残るしかないのか……)

    苗木「わかったよ……残ればいいんでしょ残れば」

    西園寺「わたしのためにご迷惑をおかけしてすみません」

    苗木(さっき、ボクを女泣かせだと罵った癖によく言うよ)

    西園寺「そうだ! お礼にわたしの日本舞踊をお見せしましょうか!」

    桑田「うひょー! マジいいんすか?」

    西園寺「ええ。退屈でなければ……」

    桑田「そんなわけないっすよ! オレ日本舞踊超大好きっす!」

    苗木(嘘だ! 絶対その人を合法的に視姦するためだよ)

    西園寺「それじゃあ、わたしはここで踊りますから、お兄さんたちはこちらの席に……」

    苗木(席っていってもこれ背が低い積み荷じゃん……もしかして、今ボクたちってこの場所に誘導された……? 近くにボク達の近くに換気口がある……彼女の近くにはもう1つの換気口?)

    苗木(それより、この下の積み荷には何が入ってるんだろう……)ガサゴソ

    苗木(こ、これは!!)

    58 = 31 :

    しえん

    59 = 1 :

    西園寺「それじゃ演目始めますよ……曲がかからないのは残念ですけど」

    葉隠「クカー」

    苗木(始まる前から寝てる!? どんだけ興味なかったんだよ!)


    数分後――


    桑田「zzz」

    葉隠「んがー」

    苗木「…………」


    西園寺「どうやら全員寝たようね……しかし、こうもあっさり罠にかかるとはねー。まるでバカの見本市だねー」クスクス

    西園寺「この部屋は換気口が2つあるタイプだから、片方の換気口に睡眠ガスをわたしのところまで届かない程度の分量を仕込んでおけば、私が舞をしている間にこの三バカトリオは催眠ガスが回ってお寝んねってこと」

    西園寺「万一わたしのところにガスが来ても、わたしの背後にある換気口がガスを吸い取ってくれるからわたしには何の影響もなし」

    西園寺「わたしはステージ。こいつらは客席に固定するし、興味ないド素人の人間からしたら見てるだけで眠くなるのが自然の日本舞踊はこの作戦には打ってつけだよねー」

    西園寺「何の疑いもなくわたしの舞を見た時点でアンタらの負けは確定的だったんだよ」

    西園寺「この資材置き場に置いてある台車でこいつらを拷問部屋まで運べば、後は九頭龍に任せれば済むから楽だよねー」

    西園寺「まずは体重が一番軽そうなこのチビから運ぼうっと……顔を俯けてるし……どんな間抜け面で寝てるのか拝んでやろっと」スッ

    60 = 31 :

    しえん

    61 = 1 :

    苗木「…………」ガシ

    西園寺「!!!!」

    苗木「やっぱり……思った通りのことをしてくれたね。換気口が2つある時点で怪しいと思ったんだ」

    西園寺「て、てめえ! 起きてたのか! 離せ変態! 何で起きてるんだよっ!!」

    苗木「ボクの座席として使っていた積み荷の中にガスマスクがあったからね……これを被って寝たフリをしてやり過ごしたんだ。顔を俯けていればガスマスクを被ってることがバレないからね」

    西園寺(ガスマスクだって……! こんな大量にある積み荷の中までは調べてる余裕はなかった……たまたまガスマスクの積み荷の下に座るなんてどんだけ“幸運”なんだこいつは……!)

    苗木「悪いけど、キミが敵であることが確定したから容赦はしないよ!」

    西園寺「模擬刀!? ちょ……かよわい女の子相手にそんな物振りかざす気!? や、やめてよ!」

    西園寺(こいつに腕をつかまれてるから逃げられない……ってことはこれしかないか!)

    西園寺「てやー!」

    苗木(と、突進!? しまった体勢を崩して……)

    西園寺(あ、こいつに掴まれてるからわたしも引っ張られて……)

    ドンガラガシャーン

    63 = 31 :

    ガスマスクをしていても気付かれない程度の幸運

    64 = 1 :

    苗木「いてて……なんか薄暗いな。なんだこの黄色くて花柄の布は……」

    西園寺「え……きゃ、きゃあああああいやあああああああ! ア、アンタ! どこに顔突っ込んでんだ!」

    苗木「え? え?」

    西園寺「離れろ離れろ!」ゲシゲシ

    苗木「いで!! わあ!!」

    ガラガラ

    苗木「な、何なんだよ……」ムニ

    苗木「ん? なんだこの柔らかい感触は……」ムニムニ

    西園寺「ひゃっ!!! ど、どこ触ってんのよおおおおお!! もうやだこいつ!! うわあああああああん!! 小泉おねぇ!! 助けてええええ」タッタッタ


    西園寺は逃げ出した

    65 = 62 :

    どんだけ“幸運”なんだこいつは……!

    66 = 31 :

    ちょっと!
    どこ触ったのかはっきり書きなさいよね!

    67 = 1 :

    苗木「一体何だったんだ……ん? あの人何か落としていったぞ? ヘッドホン? 一応貰っておこう」

    桑田「ハッ……あ、あれ? おい! 苗木! 今スゲー物音がしたけど知らねえか?」

    苗木「敵に襲われてたよ……ハハ」

    桑田「マ、マジかよ! 怪我はねえか!」

    苗木「うん……大丈夫だと思う」

    桑田「で、敵はどこだ!? ってか、あのお姉さんは無事か?」

    苗木「そのお姉さんが敵だったんだよ……ついでに撃退済みだよ」

    桑田「え? マジかよ! あんな綺麗なお姉さんが敵だったなんてえええ。ショックだわ……」

    苗木「キミのやましい心に振り回されたボクの方がショックだよ」

    桑田「しかし苗木。よくあのお姉さんが敵だって気づいたよな。オレなんて全然警戒してなかったぜ」

    苗木「葉隠クンの占いのお陰だよ。彼の占いのお陰で警戒心を強めて怪しい言動に気づくことが出来たんだ」

    桑田「葉隠の占いもたまには役に立つんだな」

    苗木「実際、葉隠クンの占いは凄いと思うよ……ただ、能力を持ってる人が使いこなせてない残念な人なだけで」

    桑田「そうだな。葉隠の占いは評価してやるべきだったな」

    苗木「ボクも占いがなかったら、彼女を完全に信じてたと思う……そうなったら、本当に全滅寸前だったよ。思い返してみるとゾッとする。裏表を使いこなせるえげつない相手だったよ」

    68 = 1 :

    桑田「人は見かけによらないんだな……綺麗な薔薇には棘があるって言うしな」

    葉隠「むにゃむにゃ」

    桑田「まだ寝てんのかこいつは……いっそのこと置いてくか」

    苗木「そうだね。この地下室は鍵を掛ければ安全だし、置いて行っても大丈夫でしょ多分……」

    桑田「ついでだし、葉隠が持ってきた道具を拝借してこうぜ! 使い道ありそうだし」

    葉隠:リタイア

    69 = 31 :

    葉隠こんなとこでwwwwwwww

    70 = 1 :

    桑田「そうだ苗木。お前どうして途中で怪しいって気づいたのにオレに教えてくれなかったんだ?」

    苗木「あんなデレデレした状態の桑田クンに言っても仕方ないでしょ」

    桑田「う……結構グサって来たぜ。すまねえな苗木……でも、何で逃げなかったんだよ。下手したら苗木までやられてたかも知れないのに」

    苗木「何言ってるんだよ。ボクだけ逃げたら無警戒の桑田クンと葉隠クンが無事に済むわけないじゃないか。仲間を危険に晒す可能性があるなら逃げちゃダメだ!」

    桑田「苗木ー! お前ってやつは……マジでマキシマムにカッケース!」ワシャワシャy

    苗木「わっ桑田クン痛いって……」

    桑田「よっしゃ! 苗木! オレもお前をリスペクトして、仲間を危険に晒すような真似はもうしないぜ!」

    苗木「本当かな? また同じ手には引っ掛からないでね」

    桑田「……………」

    苗木「何で黙るの!」

    桑田「ま、このことは借りにしておくぜ。オレが借りを返すまでは敵にやられんじゃねえぞ!」

    71 :

    葉隠リタイアかwwwwww

    72 = 1 :

    ・霧切 朝日奈 大神 石丸 1F 梱包室

    霧切「梱包室ね。工場で生産されたものを梱包する作業をする場所だけど……今は緩衝材の束と段ボールくらいしかないわ」

    石丸「この工場は閉鎖されているから当然といえば当然だな」

    霧切「それでも何か手がかりになるようなものはないかしら……」

    大神「いや、何も見つからんだろう。それより早く不二咲を探さねば」

    朝日奈「霧切ちゃんいくよー」

    霧切「待って……私はもう少しこの部屋を探索したいの」

    石丸「何を意地になっているんだね! そんなことしている場合ではないだろ!」

    霧切「確かにそうかもしれない。でも、この部屋……どこか違和感があるわ」

    朝日奈「違和感だって? さくらちゃんはわかる?」

    大神「………………ダメだ。神経を研ぎ澄ましても人の気配1つしない。この部屋には何もないはずだ」

    霧切「でも、何か引っかかる……全く使われていないはずなのに埃や段ボールの屑が積もってないもの……工場が閉鎖されてかなり経つのにおかしいわ」

    石丸「きっと絶望の連中が掃除したんだろ」

    霧切「そうかしら? 掃除したのにこの部屋を使った形跡がみられないのも気になるわ」

    74 :

    新たな希望を感じてきてみたら……僕の予想は当たってたよ!あはははははははははははっ!!

    76 = 1 :

    ・大和田 工場裏口前

    「ふう……なんとか巻いたぜ。超高校級の暴走族を舐めんなよ! マッポに散々追い回されてるからこういうのは慣れてんだよ!!」

    「しかし……今更入口から入るわけにもいかねえな。警備が更に強力になってきてやがる」

    「しゃあねえ……別の入口を……お、こんなところに裏口があったぜ」

    「よっしゃ! 待ってろよ不二咲! 今オレが助けてやるからな! ……それと不二咲を攫った連中はオレがぶっ転がしてやるからケツを洗って待ってろ!」

    「あれ? 洗う場所ってケツだっけ? まっいいか!」ガチャ


    花村「ふんふんふーん♪」ゴシゴシジャア

    「…………」ギイバタン

    「あ、ありのまま……今起こったことを話すぜ……オレは裏口から入ろうと思ったら、豚野郎がシャワーを浴びていた……な、何を言っているのかわからねーと思うがオレも何をされたのかわからなかった」

    花村「やあ! ちゃんと言いつけ通りケツの穴をじっくり洗っといたよ! ぼくはいつでも準備万端さ!」ガチャ

    「ぬわあ! 折角、閉めたのに開けるんじゃねえ! っつーか、せめて服着やがれ!!」

    77 = 1 :

    花村「トンカツとバター。同じ食材にされる者同士仲良くしようよ」

    「何の話してんだテメーは!」

    花村「あ、シャワー空いたから入っておいでよ。ぼくはもう済ましておいたから」

    「あ? テメー舐めてんのか? あ? やんのか? おおん?」

    花村「もちろんさ! 犯る気満々だよ」

    「上等だコラ!」ブン

    花村「おお! 立派な木刀だね」

    「丸腰の相手をボコっても気分わりぃ。テメーも得物出しな」

    花村「これかい?」ヴィイン

    「誰が動くこけしを出せっつった!!」

    花村「ナイスツッコミ! ついでにぼくの穴に突っ込んでもいいんだよ?」

    (さっきから何なんだこいつは……薄気味わりーな。ペースを乱れっぱなしだぜチクショー……)

    「チッ……テメーと乳繰り合ってる場合じゃねえんだよォ!」

    花村「なんだ。戦うの? それならそうって言ってくれないと……ふふ、料理してあげるよ」

    (な、なんだ? こいつ雰囲気変わったぞ……こいつの目は深い闇を抱えているようだ……まさかこいつが超高校級の絶望なのか)

    78 = 31 :

    超展開

    79 = 74 :

    希望は絶望には負けないんだ!さあ、皆の希望を見せてよ!あははははははははっ!!

    80 = 62 :

    珍しくノンケな大和田

    81 = 1 :

    花村「君が木刀を使うなら、ぼくはこの鉄串を使わせてもらうよ。体格差を考慮した場合これくらいいいよね?」

    「リーチはそっちの方がなげーな……だが丁度いいハンデだぜ! うおりゃ!」ブン

    花村「そんな単調な攻撃は通じないよ!」パリィ

    「なにぃ!」

    花村「ふっふーん。ぼくは守備範囲が広いからね。これくらいの攻撃なら防げるんだよ」

    「ヤロー……舐めやがって! しゃらくせえんだよ!」ブウォン

    花村「無駄だよ!」カキン

    「チッ……意外とやるじゃねーか」

    花村「マスコットキャラみたいな見た目だからと言って侮ってもらっては困るよ……こっちは深い絶望を経験してるんだよ……潜ってきた修羅場の数が違うのさ」

    「ケッ。オレだって、喧嘩に明け暮れた毎日だ……潜ってきた修羅場の数なら負けねえんだよ!」タッタ

    花村「距離を詰める気だね? 積極的なのは嬉しいけど近寄らせないよ」ブン

    「うおっ……」

    花村「惜しい……後、数cm近づいてくれたら、傷を負わせられたのに」

    (っべーな……思ったより木刀と鉄串のリーチ差を活かした戦い方をしやがる。相手の形状が槍なだけにやり辛いな)

    82 = 74 :

    僕の希棒も光を放つよ!!あははははははははっ!!

    83 = 1 :

    「あー……すまねえ。確かにオレはお前を見た目で判断して弱いだろうなって決めつけてたわ。お前は強い……それを認めないと勝てそうにねえわ」

    花村「フフン。そりゃどうも。でも君はぼくには勝てない! ここで絶望するほどあんなことやこんなことされる運命なんだよ。今夜のオカズに決定!」

    「だから、こっちも本気でいかせてもらうぜ……一番得意な武器を使わせてもらう……ぜ!」ブフォン

    花村(な、木刀を投げた……最後の足掻きってことかな……これを鉄串で弾いて終わりだよ!)カキン

    「へ……木刀に気を取られたな!」スタタ

    花村「な、いつの間に距離を詰めて……」

    「これでしめーだ!」ドコォ

    花村「げほ……」

    「ダメ押しにもう一撃!」ベキッ

    花村「お母ちゃあああああああああああああん」ヒデブ

    「やっぱり大神じゃねえけど、オレも素手での戦闘スタイルが合ってるな」

    花村「」ピクピク

    「けっ本体は鉄串がなかったら、拳二発で沈む程度の紙じゃねーか。武器に頼り切ったやつがオレに勝てると思うなよ」

    「んじゃ気を取り直して……不二咲、今行くからな!」ガチャ

    84 = 74 :

    大和田クン、希望に満ちているね!!ゾクゾクしちゃうよ!あははははははははっ!!

    85 = 31 :

    大和田さんかっけえっす!

    86 = 1 :

    ・1F 入口付近

    罪木「誰かいますかー」ソロソロ

    罪木「誰もいませんね……」ソロリソロリ

    罪木「大丈夫ですかー」

    終里「」

    罪木「ひ、ひい! 凄い痣ですぅ……こんな攻撃食らったら私なら死んじゃいます」

    終里「う……お、オメーか……」

    罪木「待っててください。今すぐ治療してあげますから」

    終里「わりー……しくじっちまった」

    罪木「喋らないで下さい。傷に障りますよ」

    87 = 1 :

    終里「ありがとうな……お陰でまた動けるようになった」

    罪木「応急処置だけですから、まだ完治はしてませんよ……そんな状態で戦うのは無茶ですよぉ」

    終里「問題ねーぞ……これくらいの怪我を負った時もオレは大会で優勝した経験あるからな」

    罪木「確かに終里さんの実力ならそうかもしれませんが、今回は相手が悪すぎますぅ。相手も超高校級の人達ばかりなんですよぉ。またあの怖い顔の人と戦ったら……」

    終里「そうだ……オレはあいつに負けたんだった……うおおおおおおおお!!! リベンジだ! リベンジしてやる!!」ドドドド

    罪木「ひい! 余計なこと言わなきゃ良かった」


    十神「おい、貴様! そこで何してる!」

    罪木「ひっ……許して下さい。ほんの出来心だったんですぅ……って十神さん!? ダイエットしたんですか?」

    十神「何の話だ? どうして俺の名を知っている」

    罪木「あ、あのぉ……せめてダイエットする時は私に相談して欲しかったです。急激なダイエットをすると体に負担が……」

    十神「だから何の話だ!! 俺は昔からこの体型だ!」

    88 = 31 :

    しえ

    89 = 1 :

    罪木「ひ、ひい……すみません人違いのようでした。ごめんなさぁい」

    SP「こいつも超高校級の絶望の一員のようですね。白夜様、ここは私にお任せを」

    十神「おい! 不用意に近づくな……」

    罪木「ひい……来ないで下さい」

    SP「大人しくしr……ウッ」バタ

    十神「な、なんだ!!」

    罪木「うふふふふ……だから来ないで下さいって言ったのに……」

    十神「あいつが手に持っているのは針……? バカな! 十神家のSPを針一本で倒しただと」

    罪木「あははははは!! こんな針一本で人は簡単に倒れちゃうんですよ? 下手したら死んじゃうんですよ? これって絶望的ですよね?」

    十神「こいつ狂ってる……これが超高校級の絶望か」

    罪木「貴方は私を許してくれますよね? ね?」

    十神「ふざけるな! 俺の配下をよくも……!」

    91 = 1 :

    十神「ふざけるな! 俺の配下をよくも……!」

    罪木「えっぐ……許してくれないんですか……」

    十神(なんだ急に泣き出して……情緒不安定なやつだな)

    罪木「許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許してぇ!!」バッ

    十神「チッ……俺に先制攻撃を仕掛けるとは……どうやら消されたいようだな」

    罪木「うふふふふ許してくれないと貴方を殺さないといけないんです」ニコ

    十神「フン。人体の急所を的確に捉える術を持っているのは褒めてやろう……だが、そんなトロい動きで俺を捕捉できると思うなよ」

    罪木「えいっ」シュッ

    十神「無駄だと言っているのが判らんのか! 貴様の身体能力では、俺が油断でもしない限りは攻撃を当てることは出来ん!」サッ

    罪木「きゃあっ」ズル

    十神(え? 何もないところで……?)

    ガシャーン

    十神「く……転んだと見せかけて突進するとは……ハッ」

    十神(こいつの体が俺に覆いかぶさってる……まずい)

    罪木「うふふふふ捕まえましたよ……私を許してくれない人は死んじゃえ♪」

    92 = 31 :

    しえん

    93 = 1 :

    十神「や、やめろ! 俺はいずれ世界を総べる帝王になる存在だ! こんなところで死ぬわけにはいかない!」

    罪木「ん?」ギチギチ

    十神「な、なんだ?」

    罪木「ぁれ……? あれあれあれあれあれあれあれあれあれあれ?」

    罪木「わあああん……包帯が腕に絡まって身動きが取れませ~ん」

    十神「どうなったらそんな状況になるんだ!! ……ま、これで形勢逆転だな」

    罪木「はわわ……ゆ、許して下さああい! じょ、冗談ですよ。殺すとか私にそんな大それたこと出来るはずないじゃないですか……ハハハハハ」

    十神「このオレを怒らせたことを後悔するがいい!」ドス

    罪木「あぅ……」バタ

    十神「人体の急所を知っているのは貴様だけではない。俺もある程度の医学は叩き込まれた……しばらくは目を覚まさないだろ」

    罪木「」ビクンビクン

    十神「さて、早いところ苗木達と合流しないとな……勢いで来たのはいいが、この建物の状況が全く掴めん」

    94 = 31 :

    おっ 十神がリタイアするかと思ったら生き残った

    95 = 62 :

    愉快な奴らだな

    96 = 1 :

    ・コントロール室

    左右田「ケケケ。オレの開発した絶望兵器を見せてやるよ」ポチ

    ソニア「うわぁ……自分で戦おうとしないで、機械任せにするなんて見下げた根性ですね」

    左右田「そんな……」


    ・霧切 朝日奈 大神 石丸 1F 通路

    霧切「ねえ、何か聞こえない?」

    石丸「ん? 何だこの妙な機械音は……」

    掃除ロボ「ヴィイイン」

    朝日奈「あ、これ知ってる! 決められたルートを掃除してくれるロボットだ! へー面白いな」

    霧切「危ない! 近づいてはダメ!」バッ

    朝日奈「え?」

    掃除ロボ「侵入者発見……排除スル……」バン

    霧切「うっ……」

    朝日奈「ひっ……」

    石丸「な……銃声だと」

    97 = 1 :

    大神「大丈夫か! 朝日奈! 霧切!」

    朝日奈「私は大丈夫……でも霧切ちゃんが私を庇って……」

    霧切「あ、危なかった……山田君の持ち物からこっそり抜き取った雑誌がなければ即死だったわ。流石にガンガンは服の中に全部入らなかったから何ページか抜き取ったけど」

    石丸「雑誌で銃弾の威力を減少させたのか! 少し痣になっているが、命に別状はないだろう」

    朝日奈「きっと天国の山田が霧切ちゃんを守ってくれたんだよ!」

    石丸「死してなおクラスメイトを守るために……なんとも泣かせる話ではないか!!」

    霧切「いえ、山田君はまだ死んでないわ」

    石丸「そうだな! 僕達の心にいつまでも生き続けてるんだからな! 友情は生死を飛び越えるんだからな」

    掃除ロボ「侵入者発見……侵入者発見……」

    朝日奈「あのロボットまだいるよ!」

    石丸「まずい! 気を付けるんだみんな! また銃弾が飛んでくるかも知れない!」

    大神「させぬ!」

    掃除ロボ「センター感知……回避スル」スッ

    98 = 31 :

    ガンガンって真ん中から半分に折ってちぎってもまだ分厚いです

    99 = 1 :

    大神の渾身の一撃を掃除ロボは回避した。

    大神「なぬ!」

    朝日奈「さくらちゃんの攻撃を避けるなんて」

    石丸「あの掃除ロボ只者ではないぞ!」

    掃除ロボ「ピー……排除スル……」

    霧切「まずいわ……このままだと二発目の銃弾が来てしまう……弱点を探さなければ」

    霧切(私の観察眼で視たものを思い出すのよ!)キッ

    霧切(あのロボットはセンサーで対象の動きを把握して大神さんの攻撃を避けた……私に銃弾を撃ったのは、私が咄嗟に朝日奈さんを庇おうとしたためセンサーに反応したから……ならどうして、わざわざ雑誌で防御してある箇所を……)

    霧切(わかったわ!)

    霧切「石丸君! 竹刀を掃除ロボットに向かって投げて」

    石丸「なぜだ! これは僕の大切な……」

    霧切「説明している暇はないわ! 私を信じて!」

    石丸「む……わかった! トリャ!!」

    霧切(私の推理が正しければ、あの掃除ロボは熱を持ったものしか感知できない……!雑誌は熱を持っていないから銃弾が遮断されるとは思わなかったようね)

    石丸の投げた竹刀が掃除ロボットの中枢コンピュータ部分に直撃する。


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