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    元スレ菫「あの時の君は、もっと手強かったがな」

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    151 :

    そもそも00分なったから解除されてるだろ

    152 = 78 :

    「ふぇっ………」

    「プロでもあるまいし、勝てばそれでいいだろうなんて思考が学生競技で良く思われることなんてそうない。上には上がいるのが当たり前だしな」

    「……それでも、最初は、勝ってる間は」

    「始めのうち優しいのは、勝ってたからじゃない。おそらく、君をチームに溶け込ませようと必死だったんだろう」

    「チームに、溶け込ませる……」

    「……阿知賀は、新生チームだったがな。脈々と受け継がれるチームに入った新人は、まずは身を削ってその中に自分を当てはめなければならない」

    「身を、削る?」

    「素人なら自身の形が決定してないから、いかようにもなれる……しかし、自分の形がある程度できた選手ならば、合わせるべきなのは選手側なんだよ」

    「………」

    「内向的である自覚はあるようだが……おおかた積極的に部活に参加してはいないんだろう。勝手に打って勝手に自己反省しかしないようでは、部活にいる意義は確かに薄い」

    「………それ、全部、本当に推測なの……?」

    「………実を言うと、君のところの部長に聞いた話もいくつかだ。松実さんとお知り合いなのって、向こうから声をかけてきた」

    153 :

    00分過ぎても他人のレスがなかったら2レスぐらいで再規制されるよ

    156 = 81 :

    かっこいいしゃ~ぷしゅ~たそ~

    157 = 146 :

    どっから湧いてきた

    160 = 78 :

    「部長さんが……」

    「……少なくとも彼女は、今や疎むものすらいる君の再生を願ってやまないようだ。せっかく来てくれた大物新人の自爆なんて、チームリーダーは絶対に望まない」

    「大物新人、なんて……私なんか、大学の麻雀に通用……」

    「違う。君が通用しなかったのは、大学麻雀じゃない。大人数の部活の形式そのものだ」

    「形式………」

    「さっき、君自身も言っていた。阿知賀の頃と違って今無いのは、全員が一つになっている感覚、そして個人にくまなく行き渡る指導」

    「……うん」

    「人数が増えれば、限られた部活動の時間自体の中でそれを全て達成するのは難しい……では、君以外の部員はいつの間に仲良くなっている?伸びしろはいつ発見されている?」

    「活動の時間、以外……」

    「そう。部活動のアフターで新鮮な感覚のまま検討をする、朝や空きコマに部室に顔を出す。個人の技術を高めたいなら、個人でやるんだよ」

    「……じゃあ、部活の時間は?」

    「部活時間は、あくまで全体の時間だ。試したいことを実践するとか、私の実力はこうですよ、と公表して共有しあうためにある――そうやって個が融合して、チームになる」


    「自分の能力すら教えないなんて、チームメイトとかけらも思ってないこの上ない証拠じゃないか」

    161 = 97 :

    菫さんは部長の苦労がよくわかるだろうな

    162 = 81 :

    宥姉には幸せになってもらいたい

    163 = 78 :

    「…………」

    「――説教は以上だ。すまないな、本当にいきなり連れ出して………」

    「………ううん、ありがとう。色々間違えてたんだなって、ようやくわかったし……怒られてびっくりしちゃったのは、本当だけど」

    「あぁ、感情的にもなるさ……勝手ながらライバルと認定していた選手と偶然再戦になって喜んでいたら、2部ですら埋もれかけていたんだ」

    「……菫ちゃんは、1部で頑張るんだね。やっぱり、推薦?」

    「いいや、一般受験だ。君と同様麻雀で食っていくつもりでもないし、ここでやれるだけやって終わろうと思ってな」

    「ええっ!?だってW大って、すっごい頭いいとこじゃ……」

    「なんだ、私はそんなに頭が悪そうか?」

    「そ、ごめ、そうじゃない、けど………凄いなあ、と思って」

    「勉強をおろそかにしていたつもりはなかったし、根気と集中力は鍛えてきてたからな。同じ期間で照を倒せと言われるよりよほど楽だよ」

    「そ、それは、確かに………」

    164 = 155 :

    やっぱり菫さんのキャラはこういう格好いい系がええな

    165 = 78 :

    「――さて、そろそろ戻るとするよ」

    「あ、うん……よかったの?合宿に近いことだと思うんだけど、抜け出してなんかきちゃって」

    「夕飯付きの旅館に泊まってるわけではないんでな。各自自由に過ごして、9時からの全体会にさえ戻っておけばいい」

    「へえ……なんだか、ゆったりしてるねぇ」

    「その時間で今日の分の検討と明日の方針決めをするのが模範生だし、私もそのつもりだったがな。如何せん、それ以上に気になることができてしまった」

    「……なんか、ごめんなさい」

    「気にしないでくれ。むしろ、私にも耳を貸さずに枯れていかれたほうが百倍謝って欲しいところだったよ」

    「……そっか。じゃあ、ありがとう。かな?」

    「ああ、そのほうがいい。………2軍から出れるか分からないとはいえ私は1部、そして君は2部だ。もしかしたら、公式での再戦は叶わないかもしれないがな」

    「……叶うよ」

    「は?いや、だから……」

    「叶う。4年になるまでに、私たちが1部リーグに昇格すればいいんだもん」

    「………!」

    167 = 78 :

    「私たちが2部で優勝して、入れ替え戦に勝って1部に入るの。で、菫ちゃんはそれまでに1軍レギュラーになる」

    「………さっきまで私なんか私なんかと言ってたとは思えないほど大きく出たな。それに、私まで巻き込んで」

    「モチベーションがあった方が長続きするんだよ?私、受験のときだって実践したんだから」

    「それはその通りなんだろうが……私のほうが難しいんじゃないか、もしかして」

    「菫ちゃんなら大丈夫だよ。だってあの白糸台の部長さんだもん」

    「その白糸台の部長サマを団体戦で凹ませて、あまつさえ密かに狙っていた次鋒賞すら持っていった君に言ってもらえるとは光栄だよ」

    「……お互い、なれるといいね。あの頃みたいな立ち位置に」

    「それは部長になれといっているのか?……環境が変わったんだ、目指す立ち位置だってそこで見つけるべきだろう」

    「それは、そうだけど……」

    「――ただ、心のどこかで高校時代の気持ちを思い出すのは、悪くないな」

    「でしょ?」

    「宥は、もう一度あの頃のように……自分のためにチームがあるんじゃない、チームのために自分がいるんだ」

    「菫ちゃんだって、No.1の高校で部長やってた人が、2軍から出られるか分からないなんて言っちゃだめだよ」

    「ああ!」

    「うん!」

    168 :

    会社のギスギスした人間関係に疲れた俺が見てはいけないSSであった

    169 = 81 :

    いいねいいね~

    171 :

    青春ですわ

    172 :

    さしえ

    173 = 78 :

    (立ち直った、のかな……良かったけど、なーんか嫉妬しちゃうなー)


    (まあ、いいや。ああいう間柄の人、お姉ちゃんにはずっといなかったし)


    (もう、大学生だから………家族の外の、自分の友人関係を使って悩みなんて解決するべきなんだよね)


    (これでいいんだ。姉離れ、妹離れの時期はそろそろ……いや、遅いぐらいだから)


    「私は、阿知賀女子麻雀部の副部長!まずは自分のことをがんばるとこからなのです!」

    「ただいまー」玄「おかえりなさいお姉ちゃん!ご飯にする?お風呂にする?それとも、お・も・」宥「先にシャワー浴びちゃおうかな……」玄「うう、お姉ちゃんがつめたい……大人だあ。大学生の対応だあ……」


    (……思ったより、姉離れって難しいのです)

    175 = 78 :

    (立ち直った、のかな……良かったけど、なーんか嫉妬しちゃうなー)


    (まあ、いいや。ああいう間柄の人、お姉ちゃんにはずっといなかったし)


    (もう、大学生だから………家族の外の、自分の友人関係を使って悩みなんて解決するべきなんだよね)


    (これでいいんだ。姉離れ、妹離れの時期はそろそろ……いや、遅いぐらいだから)


    「私は、阿知賀女子麻雀部の副部長!まずは自分のことをがんばるとこからなのです!」

    「ただいまー」

    「おかえりなさいお姉ちゃん!ご飯にする?お風呂にする?それとも、お・も・」

    「先にシャワー浴びちゃおうかな……」

    「うう、お姉ちゃんがつめたい……大人だあ。大学生の対応だあ……」


    (……思ったより、姉離れって難しいのです)

    178 = 76 :

    菫宥リーチ待ったなし

    179 = 78 :

    ――7月初頭 麻雀部 部室


    「お、お邪魔しまーす……」

    部長「――松実さん!珍しいじゃない」

    「はい……。ええっと……その……わ、私の……」

    部長「ど、どうしたの?」

    「私の特徴はっ!萬子や中などにとどまらず、赤い色を含む牌を寄せ集めることです!」

    部長「―――!」

    「それだけ、なんですけど、別に絶対そうじゃない牌をひかないわけでもなくて、もっと詳しい法則とか、対応策があるかもしれなくて……」

    部長「……そう。じゃあ、どうしましょうか?」

    「えっと――こっ、個人練習に、付き合ってください!」

    部長「おっけー!じゃあすぐ用意するわよ!ちょっとごめん、あなたたちもお願い!」

    「え……」

    「は、はい!」

    180 = 76 :

    今日は寝ないで支援するから微に入り細に入り細を穿って4年間書き切ってくれよ!

    181 = 78 :

    「ロン。12000」

    「うわっ、狙われてたかー……」

    「命中率、そして気配の隠し方……どっちも格段に精度があがってるな。恐ろしい限りだこった」

    「……真正面から捕まえて投げ返してくるようなやつに言われてもな」

    「自分に向けられりゃそりゃ気づく。褒めてるんだから、素直に受け取れよ」

    「上から過ぎるんだよ。……今に見てるんだな、いずれお前も背後から射抜いてやる」

    「言うじゃねえか……それは、『こっち』の部屋に来たいってことでいいんだよな?心境の変化でもあったか」

    「今年中には、1軍部屋にノック無しで入るようになるさ……ちょっと、約束をしたんだ」

    「誰と。どんな」

    「1部リーグの公式戦で会おうってな。誰かってのも……いずれわかるよ。智葉も見たことぐらいはある相手だ」

    智葉「へえ……そいつは、楽しみだな」

    182 = 168 :

    ガイトさんがヤクザになっちまっただ…

    183 = 78 :

    ――8月 某日 インターカレッジ2部リーグ 会場


    部長「――さ、準備はいい?」

    先輩「はい!」

    部長「5月10日、私が言った目標、覚えてる?――宥」

    「2部リーグ優勝、です」

    部長「そう。今まで練習してきて、私は時にプレーして、また時には全体を見てきた。……その上で、もう一度言うわ。今年私たちは、2部リーグ優勝を狙う!」

    「はいっ!」

    部長「改めてオーダー発表するわよ!初戦を華々しく飾っちゃいましょう!」



    部長「エース先鋒――松実 宥っ!」

    「はい!」


    カン

    185 :


    かっこいい菫さんすき

    186 = 168 :

    え?
    カン?





    いやいや早いでしょ俺のアンコはそこにはないよまだまだ咲きだよ

    187 = 78 :

    くぅ~w


    特にさるったときとか支援ありがとうございました
    部活っていいよね

    188 = 81 :

    宥姉唐突だなwwwwそりゃ部長さんも面食らう
    そしてガイトさんがらっぱち

    189 = 81 :

    書き込んでたら終わってた。おつかれちん

    190 = 97 :


    菫さんとガイトさんの絡みももう少し見たかった

    191 = 108 :


    久々に長編モノで面白かったよ

    192 = 76 :

    えっ、終わり?ホントに?


    ちょー乙だよー


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