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    元スレ菫「あの時の君は、もっと手強かったがな」

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    1 :

    ID:ul8GlIHl0
    代行やで~

    2 :

    代行ありがとうございます
    急用ができたので落としちゃってください

    3 :

    ID変わりました>>1です

    用事ができたので落としてください

    5 :

    ふんふむ

    7 :

    代行感謝です

    さきに言っとくと百合とかそういうのないです

    8 = 7 :

    全国女子高校麻雀選手権大会団体戦
    次鋒区間最優秀選手賞
    松実 宥<マツミ ユウ>(奈良・阿知賀女子 3年)

      下馬評では白糸台・弘世や臨海・ハオが圧倒的であった次鋒区間賞は、優勝校の清澄と並ぶダー
    クホース・阿知賀女子のキーマンであった松実の手に渡った。「いつも玄ちゃんに助けられてばかりだ
    ったから、お姉ちゃんらしいことをしなきゃと思った」――卓に座っていたときの心境を彼女はこう語
    る。全国屈指の火力を持ちながら不振にあえいだ妹の松実玄(同2年)の失点を取り返すことこそが、
    選手である以前に「姉」である彼女の、大きなモチベーションとなっていたのだ。チームの最上級生
    でありながら部長ではないということにははじめ違和感を覚えるが、高水準の火力と速度、そして弘世
    の狙い撃ちに対応しきる潜在能力は「平部員」としてプレーに集中出来たからこそこそ発揮されたの
    かもしれない。少人数の新設チームという特殊な状況、そして名将・赤土の采配が、彼女の力を最大
    限に引き出した。


    (『女子インターハイ特集』(WEEKLY麻雀TODAY)より抜粋)

    9 = 5 :

    SSに慣れてると普通の改行がしんどいな

    10 = 7 :

    「次鋒賞ね、わかんねーけどしょーじきイチバン揉めたんじゃないかなー」

    健夜「対策がうまく嵌ってたけど、総合的な地力は弘世さんの方が上、っていうのは皆同意するとこでしたからね。ただこの賞は――」

    理沙「団体戦!」

    「大事なのは、一言で言えばチームへの貢献度――単純な得点収支に限らず、その和了りが、その振込みが、一打一打がチーム全体の空気にどれほど影響したのか」

    はやり「そーいうこと考えると、先鋒のリードを守ることが仕事になりがちだった白糸台や臨海の娘よりかは宥ちゃんの方が妥当だったんじゃないかなっ☆」

    11 :

    しえん

    13 = 7 :

    (最初で最後のインターハイ挑戦は、私にとってもかけがえの無い経験になりました)


    (皆で夜までクタクタになりながら練習して、時には遠征なんかにも行って)


    (試合が始まったら、一戦一戦潜り抜けるたびに皆で大喜びして)


    (それで、最後……決勝で負けちゃったとき)


    (決勝に進んだ時点で全員の目的はもう達成できてたから、ここでどうなっても悔いは無い……そう思ってたのに)


    (凄く寂しくて、悲しくて………今まで頑張って来たのが、私たちの夏がここで終わっちゃうんだなって思うと、とっても切なかった)


    (一生懸命努力して、報われたときには嬉しくて、終わったときは悲しくて)


    (コタツの中に引きこもったままだったら、絶対に味わえないようなことばかりだった)


    (そんな経験は、今感動的ってだけじゃなくて、私のこれからについても大きく影響しそうです)

    14 :

    読みにくいから2行あきではなく1行あきにしてくれ

    16 = 7 :

    >>14
    基本1行空き、独白は2行空きみたいな感じでやっていくつもり

    17 = 7 :

    「本日は、どうもありがとうございました」

    晩成監督「ん、お疲れさん。次もよろしく頼むよー」

    「はい……」

    「それでは、失礼します」



    「挨拶して来た……」

    「お疲れー」

    穏乃「これ、二人の荷物です」

    「ありがと、しずちゃん」

    「次、いつやるって?」

    「まだちゃんとは決まってな……。でも、多分来月の第二週の土日あたりだと思……」

    「今までの感じから行くと、その辺だね」

    穏乃「春日野高校さんとかは?」

    「春日野は次は当分先でいいって言われたから、来週の荒蒔高校が一番近……」

    18 = 14 :

    >>16
    理由があったのね ごめんなさい、気にせずどんどん投下してください

    22 = 7 :

    「夏前を思い出すと、子供だけでの殴りこみも随分受けてもらえるようになったもんよねー」

    「殴り込みって……ちゃんとアポもとってある、正式な合同練習だよ?」

    「分かってるって。気分よ、気分」

    「どこも3年が抜けて、新しくチームをどうしていくかって時期だから、定期的に外からの刺激を入れたいんだと思…」

    「特に晩成さんは進学校だから、引退した人たちが顔を出すっていうのも中々できないしね」

    穏乃「3年が抜けちゃったのは、お互い様だけど……」

    「……」

    「……宥姉、卒業まで残ると思ってたけどね。本人もそのつもりだっただろうし」

    穏乃「色々あって、気持ちが変わったって言ってたね。凄く立派だと思うし、私は応援してるよ」

    「そりゃ、私だって応援してるわよ。……ただ、あの人見知りの宥姉が馴染めるかだけはちょっと心配かなー」

    「うん……二人とも、ありがとう。お姉ちゃんにも、伝えておくから」

    「それじゃあ、お疲れ」

    穏乃「お疲れ様です!」

    「また明日ねー」

    24 :

    「私にドラフト?」みないなの希望

    25 = 7 :

    「ただいまー」

    「おかえりなさい、玄ちゃん」

    「ただいまお姉ちゃん、お勉強は順調?」

    「うん。返ってきた結果も、なんとかC判定がでてたから……この調子でいこうかなって」

    「おお!さすがお姉ちゃん!憧ちゃんもしずちゃんも応援してるって言ってたよ!」

    「そっか……。ちょうどキリがいいとこまで来たから、晩ご飯食べようかと思ってたんだけど、玄ちゃんも一緒に食べる?」

    「うん!」



    (大学に行きたい、ってお姉ちゃんが言い出したときは、私もお父さんもそれはびっくりしました)


    (お姉ちゃんは高校を出たらすぐにそのまま松実館で働くって、皆思ってたから)


    (インターハイを経てちょっとだけ有名になった松実館は、新しい従業員さんを雇ってもちょっとだけ余裕が出来るくらいになっていて)


    (4年後にお前がしっかりと学費の分稼ぎなおすんだぞって言われたときのお姉ちゃんは、とっても嬉しそうでした)

    27 = 7 :

    (大学に行きたい理由は、いくつかある)


    (まず、私がこのまま卒業して普通に修行しても、ちゃんとした宿の従業員になれるか分からないってこと)


    (今までぐうたらやってきて、手伝いも多くはしてこなかった……ここから半年程度やったって、ただ不出来なだけの存在からのスタートになってしまう)


    (それに何より、この体質………震えながらとか、厚着したままとかで接客したら、不快に思うお客さんだっているかもしれない)


    (それなら、経理や会計、内側にこもったままで出来る仕事……税理士や会計士の資格なんかも考えてる)


    (大学の経営学部に入って、そういう技能を身につければって思った……人見知りも、少しは改善できればいいな)


    (それから――)

    29 = 7 :

    ――2月末 某日 松実館大広間


    「えー、皆さん!グラスを手に持ってください!」

    穏乃「ばっちりです!」

    「ん」

    「ま、ジュースだけどね」

    「それでは!お姉ちゃ……もとい、松実宥が、見事第一志望に合格したことを祝いまして!」

    「えへへ……」

    「カンパーイ!」

    「「「カンパーイ!!」」」

    32 = 11 :

    しえん

    33 :

    あかんそういうの泣いちゃうから

    34 = 7 :

    「宥さん、おめでとうございます」

    「ありがとう、灼ちゃん」

    穏乃「ホント、おめでとうございます!私信じてましたから!」

    「よく言うわよ……発表前日なんか夜通し震え声のまま電話しっぱなしだったじゃないの」

    穏乃「あ、あれは……その、なんていうか、落ち着かなくて……」

    「ふふ。お姉ちゃん、すっごくがんばってたんだよ?」

    「えへへ……ちょっと、頑張っちゃった」

    「大学でやりたいことも決まりきってると、モチベーションも続くわよね」

    「うん。……大学でやらなきゃいけないことが、いっぱいあるから。短い期間でも、予備校も使わせてもらっちゃったし」

    「……それもこれも、この松実館のお客さんが増えたからできたのかなって思うと、感慨深いよ」

    「凄いわよね、インターハイ効果。合宿所としての以来も来てるんだっけ?」

    「そうみたい。流石に、受けるかどうかはちょっとわからないけどね」

    36 = 11 :

    しえん

    38 = 7 :

    穏乃「合宿かー……じゃあ、私たちが先にやっちゃおう!ここで!」

    「それ、ただのお泊り会」

    「でも、合宿とか遠征はしたいよね。今年も」

    「……それには、ついてきてくれるような顧問の先生を見つけなきゃ駄目。今は名義上、ハルちゃんになってるけど……」

    「……赤土先生も、本当は今日、お呼びしたかったんだけどね」

    「ハルちゃんは、新人扱いで入団してるから。シーズンで使ってもらえるか決まるオープン戦は、一番大事な時期。仕方ないと思……」

    穏乃「赤土さんは、今この瞬間も麻雀打ってるんだなー……」

    「いや、今日は出な。検討会だと思」

    「……もしかして、オープン戦から全部チェックしてんの?ハルエの日程」

    「当然」

    「さ、流石……」

    39 = 7 :

    「麻雀……」

    「……やるんでしょ?大学でも」

    「……うん」

    穏乃「そうなんですか!?」

    「そりゃそうよ。レベルとか学部とか距離で言っても候補は2,3あると思ったのに、第一志望だけは言い切ってたもの」

    「麻雀、強いところなんですか?」

    「2部リーグの、中堅どころ。部としてちゃんとはしてるけど、プロ狙いとか推薦入学ばっかりってわけじゃないの」

    穏乃「なるほど……」

    「ただ、勉強もちゃんとやりながらだから、ちゃんとついていけるかはちょっと心配かも……」

    「大丈夫だよ、お姉ちゃんなら。ほら」

    「これ………」

    穏乃「次鋒区間、最優秀選手賞……」

    「面白かったなー、宥姉がこれ貰ったとき。呼ばれてんのに完全に固まっちゃってんだもん」

    「私たちは、全国ベスト4に入ったチーム。宥さんは、そこの稼ぎ頭」

    穏乃「宥さんの麻雀は、どこに行っても絶対に認めてもらえますよ」

    41 = 7 :

    「みんなぁ……ありがとぉ………」

    「お姉ちゃん……」

    「――さ、湿っぽいのもその辺にして!お祝いの場なんだし、パーっといきましょ!パーっと……て、あれ?ちょっと、唐揚げが無くなってるんだけど!」

    穏乃「あむ……もむ?」

    「しず……もしやアンタさっきのマジメな空気の中でかまわず食ってたわね……」

    穏乃「もっむむっもめむもーむもっむんむん」

    「ずっと目の前にあったからって全部食うやつがあるかー!」

    「わかるんだ……」

    「……もう1回作ってこようかな?唐揚げ……」

    「あ、あはは……」

    42 = 1 :

    43 = 7 :

    (――やっぱり皆といると、あったかいし、楽しい)


    (みんな私より年下なのに、私のほうがいろんなことを教えてもらっちゃった)


    (麻雀というものの本当の楽しさ、みんなで頑張って何かを成し遂げることのあたたかさ)


    (あんな素敵な時間を、私は1年………ううん、半年足らずしか過ごせてない)


    (あのあたたかさを、もう一度味わってみたいなって、そう思った)


    (だから、大学に行きたいもう一つの理由)


    (――大学で、もうちょっとだけ、麻雀がしたい)

    45 = 37 :

    しえん

    46 = 7 :

    ――4月初頭 某日 新入生向けガイダンス終了後


    (ふぅ、結構長かったなあ………これから履修を決めるって感じなのかな?でも、何分野が何単位とか、必修とか語学とか、まだちょっとよくわからない……)

    「何とるー?」

    「なんかこれいいらしいよー、木3の……」

    (……というか、なんでもうお友達同士な人たちがいっぱいいるの!?)

    「中国語だと、この教授はハズレなんだって」

    「あ、そこ空いてるから取ろうとしてたー!あぶなかったー!」

    (すごい情報交換しあってる……あっちなんか10人ぐらいのグループが……なんで!?まだ入学式と今日の2回だよね!?同じ高校!?あんなに――)

    「ねえ、そこの君。ひょっとして困ってる?」

    「ほ、へっ!?わ、私ですか!?」

    「そ。なんかおろおろしちゃってるみたいだし、履修とかがよくわかんないんじゃないかと思って」

    「ええと、まあ………あの、どちらさまでしょうか……」

    「あ、私、Stylipsってボランティアサークルの○○っていうの。それでどう?ちょっと食堂まで来てくれれば、他の子と一緒にお昼ご飯食べながらでも色々教えて――」

    (――こ、これは………『サークルの勧誘』!!)

    47 = 1 :

    48 = 7 :

    サークルの勧誘<さあくるのかんゆう>

    「サークル」という大学の中にたくさんあるなんだか怖い団体がその本性を隠して4~5月にかけて新入生に行う行為。
    新入生に気さくな感じで魅力的な提案を持ちかけたりしながら食事などに誘い、自分たちの仲間に入るよう言ってくる。

    例:憧ちゃん「宥姉って、――とか断れなさそうー」

    (松実宥脳内辞書より抜粋)



    「あわわわわわわ」

    「もう君以外にも何人か……ってあれ、聞いてる?」

    「えと、あの、ご……」

    「ご?」

    「ごめんなさいいいいいぃぃぃー!」

    「……行っちゃった」

    49 :

    ちょっと大げさな脳内辞書だなあ

    50 :

    民明書房に匹敵する信頼度の松実宥脳内辞書


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