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元スレ妹「DVする兄の心臓を止めるスイッチを手に入れた」
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妹「それで、どうすればお兄ちゃんは変わってくれるんでしょうか?」
博士「私は一応マッドサイエンティストを自称している身でね、あまり頼られても困るのだが」
妹「お願いします!」
博士「むう。……そうだな、洗脳装置を使おうか」
妹「そういうのは、ちょっと」
博士「そう言われても、歪み切った価値観を正すには、その価値観を破壊する以外にないだろう?」
妹「破壊ですか?」
博士「興味があるかい? これは一例だが、ある新興宗教団体で行なわれた方法で――」
博士「私は一応マッドサイエンティストを自称している身でね、あまり頼られても困るのだが」
妹「お願いします!」
博士「むう。……そうだな、洗脳装置を使おうか」
妹「そういうのは、ちょっと」
博士「そう言われても、歪み切った価値観を正すには、その価値観を破壊する以外にないだろう?」
妹「破壊ですか?」
博士「興味があるかい? これは一例だが、ある新興宗教団体で行なわれた方法で――」
兄「ぐ、くぅ……」 ユラッ
猫「庭に直立不動のまま立ち続けているが、あれは何をしているのだ?」
妹「苦行、だったかな。ああいう風に頑張り続けてるとね、頭の中が真っ白になってくんだって」
猫「ほう、頭が真っ白になると良い事があるのだろうか?」
妹「歪んだ気持ちがなくなって、人のいう事を素直に聞けるようになるんだよ?」
猫「既に半日以上ああしているように見えるが?」
妹「二日くらい頑張れるって博士が言ってたよ?」
猫「なるほど。我は散歩に行くが大丈夫であるか?」
妹「うん。少しでも動いたらスイッチ押すって言ってあるから」
猫「うむ。監視に努めるがよい」 トタタタッ
猫「庭に直立不動のまま立ち続けているが、あれは何をしているのだ?」
妹「苦行、だったかな。ああいう風に頑張り続けてるとね、頭の中が真っ白になってくんだって」
猫「ほう、頭が真っ白になると良い事があるのだろうか?」
妹「歪んだ気持ちがなくなって、人のいう事を素直に聞けるようになるんだよ?」
猫「既に半日以上ああしているように見えるが?」
妹「二日くらい頑張れるって博士が言ってたよ?」
猫「なるほど。我は散歩に行くが大丈夫であるか?」
妹「うん。少しでも動いたらスイッチ押すって言ってあるから」
猫「うむ。監視に努めるがよい」 トタタタッ
兄(……もう限界だ……)
兄(こんなもんやってられるかよ……)
兄(本当に死んじまう……)
兄(こんな夜中だ、もう妹だって監視してないんだ……)
兄(ちょっと休むくらい……) スッ
猫友「にゃう~!」 スタタタタッ
兄「……?」
兄(猫が走って、妹の部屋の窓に……?)
妹「……お兄ちゃん、十秒も休んだんだ?」 ガラッ
兄「え……え、いや……ち、ちが……」 ビクッ
妹「十秒止めるね」 ポチッ
兄「ぎげぇっ!?」 バタンッ
兄(こんなもんやってられるかよ……)
兄(本当に死んじまう……)
兄(こんな夜中だ、もう妹だって監視してないんだ……)
兄(ちょっと休むくらい……) スッ
猫友「にゃう~!」 スタタタタッ
兄「……?」
兄(猫が走って、妹の部屋の窓に……?)
妹「……お兄ちゃん、十秒も休んだんだ?」 ガラッ
兄「え……え、いや……ち、ちが……」 ビクッ
妹「十秒止めるね」 ポチッ
兄「ぎげぇっ!?」 バタンッ
兄(あれからまた立ち続けて、もう二日も庭にいる……)
兄(何も考えられない……どうすれば許されるんだ……)
兄(俺が悪いのか……何をしたんだ、俺は……)
兄(妹を殴ったのが悪いのか? そうなのか?)
兄(それがここまでされる理由なのか?)
兄(確かに、いや、暴力は悪いのかもしれないが、だが、なんでだ?)
兄(……)
兄(もうなんでもいい……なんでもいいから、誰か助けてくれ……)
兄(誰か……)
兄(何も考えられない……どうすれば許されるんだ……)
兄(俺が悪いのか……何をしたんだ、俺は……)
兄(妹を殴ったのが悪いのか? そうなのか?)
兄(それがここまでされる理由なのか?)
兄(確かに、いや、暴力は悪いのかもしれないが、だが、なんでだ?)
兄(……)
兄(もうなんでもいい……なんでもいいから、誰か助けてくれ……)
兄(誰か……)
猫「な~?」
妹「……」
兄「い……もうと……頼む、許してくれ……」
妹「……?」
兄「お、俺が、悪かった……悪かったから……」
妹「どうしたの、お兄ちゃん?」
兄「だ、だから、今まで悪かったよ、悪かったから」
妹「謝りたいの?」
兄「そうだよ!」
妹「じゃあ、どうして怒ってるの?
兄「う……く……っ」
妹「……」
兄「い……もうと……頼む、許してくれ……」
妹「……?」
兄「お、俺が、悪かった……悪かったから……」
妹「どうしたの、お兄ちゃん?」
兄「だ、だから、今まで悪かったよ、悪かったから」
妹「謝りたいの?」
兄「そうだよ!」
妹「じゃあ、どうして怒ってるの?
兄「う……く……っ」
妹「変だね、謝ってるのに怒るなんて」
猫「な~」
兄「ごめん、なさい」
妹「何が?」
兄「今まで、ごめんなさい」
妹「よく分かんないよ」
兄「い、妹を、殴ったり、蹴ったり、ごめんなさい」
猫「な~?」
妹「猫は?」
兄「そ、そいつを……」
妹「そいつじゃないよ? 猫だよ」
兄「ね、猫にも、物を投げたり、ごめんなさい」
猫「な~」
兄「ごめん、なさい」
妹「何が?」
兄「今まで、ごめんなさい」
妹「よく分かんないよ」
兄「い、妹を、殴ったり、蹴ったり、ごめんなさい」
猫「な~?」
妹「猫は?」
兄「そ、そいつを……」
妹「そいつじゃないよ? 猫だよ」
兄「ね、猫にも、物を投げたり、ごめんなさい」
妹「どうしようか?」
猫「な~」
妹「まだ頑張れると思う?」
猫「な~!」
妹「そっか、仕方ないよね。お兄ちゃん、頑張ってね」
兄「む、無理だ、もう限界なんだよ!」
妹「でも、猫は大丈夫だって言ってるよ?」
兄「ぐ、うぅ……ゆ、許してくれよ……頼むよぉ……」 ポロポロッ
猫「な~」
妹「まだ頑張れると思う?」
猫「な~!」
妹「そっか、仕方ないよね。お兄ちゃん、頑張ってね」
兄「む、無理だ、もう限界なんだよ!」
妹「でも、猫は大丈夫だって言ってるよ?」
兄「ぐ、うぅ……ゆ、許してくれよ……頼むよぉ……」 ポロポロッ
猫「な~」 クルッ
猫「なう~、な~!」 トントンッ
猫「な~? なう~、な~!」 トタタッ
猫「な~! な~!」 クルッ
兄「何言ってるのか、分かんねえよ……くそ……くそ……」 ポロポロッ
猫「なう~、な~!」 トントンッ
猫「な~? なう~、な~!」 トタタッ
猫「な~! な~!」 クルッ
兄「何言ってるのか、分かんねえよ……くそ……くそ……」 ポロポロッ
猫「と、我は考える。これ以上は続ける意味もあるまい」
妹「そうだね。……お疲れさま、お兄ちゃん。これでお兄ちゃんは、一歩ちゃんとした人になれたよ!」 ダキッ
兄「ゆ、許してくれるのか?」
妹「もちろん! だって私達、家族だもん!」 ニコッ
兄「うっ、うぐっ、うぅぅぅぅぅ……っ」 ポロポロッ
妹「お兄ちゃん……っ」 ズクンッ
妹(ボロボロのお兄ちゃん可愛い、泣いてるお兄ちゃん気持ち悪くて可愛い、もっともっともっともっと可愛いお兄ちゃんが見たいよぉ) ズクズクッ
妹「そうだね。……お疲れさま、お兄ちゃん。これでお兄ちゃんは、一歩ちゃんとした人になれたよ!」 ダキッ
兄「ゆ、許してくれるのか?」
妹「もちろん! だって私達、家族だもん!」 ニコッ
兄「うっ、うぐっ、うぅぅぅぅぅ……っ」 ポロポロッ
妹「お兄ちゃん……っ」 ズクンッ
妹(ボロボロのお兄ちゃん可愛い、泣いてるお兄ちゃん気持ち悪くて可愛い、もっともっともっともっと可愛いお兄ちゃんが見たいよぉ) ズクズクッ
>>123
純・・・愛?
純・・・愛?
妹「――それで私、泣いてるお兄ちゃんを見て気付いたんです。こんなスイッチ必要ないって」
博士「ほう」
妹「だって、心臓を止めるスイッチなんておかしいです」
博士「君が今更そんな事を言うなんて、意外だよ」
猫「我もであるが、妹殿には妹殿の考えがあるようだ」
妹「うん。だって……人間って、面白いじゃないですか?」
博士「うん? どういう事だね」
妹「えへへ、あの、人間の体って簡単に壊れるじゃないですか? だからスイッチなんて必要ないって思ったんです」
博士「君が何を言っているのか、私にはよく分からないのだが」
博士「ほう」
妹「だって、心臓を止めるスイッチなんておかしいです」
博士「君が今更そんな事を言うなんて、意外だよ」
猫「我もであるが、妹殿には妹殿の考えがあるようだ」
妹「うん。だって……人間って、面白いじゃないですか?」
博士「うん? どういう事だね」
妹「えへへ、あの、人間の体って簡単に壊れるじゃないですか? だからスイッチなんて必要ないって思ったんです」
博士「君が何を言っているのか、私にはよく分からないのだが」
妹「私が怖がってたお兄ちゃんって、本当はいなかったんです!」
妹「だって、人間って本当に脆いんですよ? 力の差なんて、あってないようなもので……」
妹「たとえ素手でも、爪を剥がしたり、その、おちんちんを潰したり、簡単に壊せるって気付いたんです!」
妹「スイッチはそれを私に気付かせてくれたから、もう必要ないんです!」
妹「私、もう大丈夫です! 私は私の力で、お兄ちゃんを立派な人間に変えてみせます!」
妹「だって、人間って本当に脆いんですよ? 力の差なんて、あってないようなもので……」
妹「たとえ素手でも、爪を剥がしたり、その、おちんちんを潰したり、簡単に壊せるって気付いたんです!」
妹「スイッチはそれを私に気付かせてくれたから、もう必要ないんです!」
妹「私、もう大丈夫です! 私は私の力で、お兄ちゃんを立派な人間に変えてみせます!」
こうなるのは目に見えてたけど歪んじゃったなあ…
やっぱりスイッチ手に入れた時点で救いはなかったんだね
やっぱりスイッチ手に入れた時点で救いはなかったんだね
博士「君の言いたい事はわかったけれど、それなら洗脳装置の方がよほど人道的ではないかね?」
妹「博士は頭が良いですけど、足りないものがあると思います」
博士「興味深いね。何かな?」
妹「それは、愛です!」
博士「ほう」
妹「洗脳装置には愛がありません! 愛です! 私は愛でお兄ちゃんを変えてみせます!」
博士「つまり君は、お兄さんが好きなのかね?」
妹「……っ」 コクリッ
博士「嫉妬するかね?」
猫「人の伴侶と猫の伴侶がいても何も問題はあるまい?」
博士「ふむ、面白い見解だね」
妹「博士は頭が良いですけど、足りないものがあると思います」
博士「興味深いね。何かな?」
妹「それは、愛です!」
博士「ほう」
妹「洗脳装置には愛がありません! 愛です! 私は愛でお兄ちゃんを変えてみせます!」
博士「つまり君は、お兄さんが好きなのかね?」
妹「……っ」 コクリッ
博士「嫉妬するかね?」
猫「人の伴侶と猫の伴侶がいても何も問題はあるまい?」
博士「ふむ、面白い見解だね」
この兄は先輩のヤンキーに泣いて頼んで妹からスイッチ奪わないとダメだな
妹「私、これからもっと頑張ります! 博士も色々相談に乗ってくださいね!」 ニコッ
博士「あまり研究の時間を潰しては欲しくはないのだがね。……ああ、冷蔵庫にカステラがある、食べるといい」
妹「はい!」 スタスタ
博士「……暴力を振るう人間を暴力で矯正しようというのは、大変な矛盾ではないだろうか?」
猫「我もそう思ってはいるのだが、妹殿の楽しげな様子を見ていると何も言えないのである」
博士「ああいう純粋な人間が道を踏み外すと、純粋なまま間違って行くのだね。興味深い」
猫「博士殿も似たような人間ではないだろうか?」
博士「私は進んだ先に道がなかっただけさ、彼女とは違う」
猫「どちらにしろ、伴侶と共に道を踏み外すのも一興である」
博士「かもしれないね。うちのぐうたら猫殿にも聞かせたい話だが、また奥の部屋で寝ているのだろうね」
猫「お互い伴侶には苦労する」
博士「まったくだ」
博士「あまり研究の時間を潰しては欲しくはないのだがね。……ああ、冷蔵庫にカステラがある、食べるといい」
妹「はい!」 スタスタ
博士「……暴力を振るう人間を暴力で矯正しようというのは、大変な矛盾ではないだろうか?」
猫「我もそう思ってはいるのだが、妹殿の楽しげな様子を見ていると何も言えないのである」
博士「ああいう純粋な人間が道を踏み外すと、純粋なまま間違って行くのだね。興味深い」
猫「博士殿も似たような人間ではないだろうか?」
博士「私は進んだ先に道がなかっただけさ、彼女とは違う」
猫「どちらにしろ、伴侶と共に道を踏み外すのも一興である」
博士「かもしれないね。うちのぐうたら猫殿にも聞かせたい話だが、また奥の部屋で寝ているのだろうね」
猫「お互い伴侶には苦労する」
博士「まったくだ」
>>127
純愛だろどっからどう見ても妹の兄に対する一途な愛情物語だ
純愛だろどっからどう見ても妹の兄に対する一途な愛情物語だ
数年後
妹友「妹ちゃん、もう部活決めた?」
妹「ううん、私は帰宅部」
妹友「もったいないよ!」
妹「んー。でも私、まだまだ勉強したい事があって時間が足りないから」
妹友「……あれ、校門にいるのって、妹の?」
妹「お兄ちゃん! ちゃんと待っててくれたんだね!」
兄「あア、そウダヨ」
妹友「妹ちゃん、もう部活決めた?」
妹「ううん、私は帰宅部」
妹友「もったいないよ!」
妹「んー。でも私、まだまだ勉強したい事があって時間が足りないから」
妹友「……あれ、校門にいるのって、妹の?」
妹「お兄ちゃん! ちゃんと待っててくれたんだね!」
兄「あア、そウダヨ」
数年後
妹友「妹ちゃん、もう部活決めた?」
妹「ううん、私は帰宅部」
妹友「もったいないよ!」
妹「んー。でも私、まだまだ勉強したい事があって時間が足りないから」
妹友「……あれ、校門にいるのって、妹ちゃんの?」
妹「お兄ちゃん! ちゃんと待っててくれたんだね!」
兄「あア、そウダヨ」
妹友「妹ちゃん、もう部活決めた?」
妹「ううん、私は帰宅部」
妹友「もったいないよ!」
妹「んー。でも私、まだまだ勉強したい事があって時間が足りないから」
妹友「……あれ、校門にいるのって、妹ちゃんの?」
妹「お兄ちゃん! ちゃんと待っててくれたんだね!」
兄「あア、そウダヨ」
妹友「こんにちは、お兄さん」 ペコリ
兄「こンニチハ」
妹「お兄ちゃん、妹友ちゃんのことやらしい目で見てたよね?」
妹友「え?」
兄「ごメン、妹」
妹「後で生皮剥がすから頑張ってね?」 ボソッ
兄「……」 コクッ
兄「こンニチハ」
妹「お兄ちゃん、妹友ちゃんのことやらしい目で見てたよね?」
妹友「え?」
兄「ごメン、妹」
妹「後で生皮剥がすから頑張ってね?」 ボソッ
兄「……」 コクッ
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