私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ男「サラリーマンとは、闘い也!」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★★
レスフィルター : (試験中)
< ブラック企業 >
社畜A「メェ~……メェ~……」テキパキ
社畜B「モォ~……モォ~……」テキパキ
社畜C「ブゥ~……ブゥ~……」テキパキ
社畜に言葉は無い!
言語を失念するほどの無心でただただ働き続ける、ロボット以上のロボットなのだ!
男(なんとむごい! ……むごすぎる!)
男(これは……社長のブラック魔術にて自我を奪われているッ!)
男(社長を倒せば、彼らも元に戻るはず!)
男(待っていろ! この私が必ずや邪知暴虐社長の悪行を滅するッ!)
社畜A「メェ~……メェ~……」テキパキ
社畜B「モォ~……モォ~……」テキパキ
社畜C「ブゥ~……ブゥ~……」テキパキ
社畜に言葉は無い!
言語を失念するほどの無心でただただ働き続ける、ロボット以上のロボットなのだ!
男(なんとむごい! ……むごすぎる!)
男(これは……社長のブラック魔術にて自我を奪われているッ!)
男(社長を倒せば、彼らも元に戻るはず!)
男(待っていろ! この私が必ずや邪知暴虐社長の悪行を滅するッ!)
< 黒社長室 >
黒社長「フォフォフォ……今日も社畜を酷使したおかげで人件費ゼロだわい」
男「貴様ッ!」シュザッ
黒社長「何奴!」
男「私は貴様の行いを許せぬサラリーマン!」
男「ブラック企業の長たる貴様を……労働基準法に代わって成敗にしに来たッ!」
黒社長「フォフォフォ……愚かなことよ」
黒社長「おぬしも我がブラック魔術で、社畜に生まれ変わらせてやろう」
黒社長「サビ斬ッ!」シュッ
ザンッ!
男「ぬっ!」
男(斬られた箇所から……体が錆びていく!?)
ブラック魔術──サビ斬!
この手刀で肉を斬られれば、たちまちのうちに全身が錆びついてしまう!
黒社長「フォフォフォ……今日も社畜を酷使したおかげで人件費ゼロだわい」
男「貴様ッ!」シュザッ
黒社長「何奴!」
男「私は貴様の行いを許せぬサラリーマン!」
男「ブラック企業の長たる貴様を……労働基準法に代わって成敗にしに来たッ!」
黒社長「フォフォフォ……愚かなことよ」
黒社長「おぬしも我がブラック魔術で、社畜に生まれ変わらせてやろう」
黒社長「サビ斬ッ!」シュッ
ザンッ!
男「ぬっ!」
男(斬られた箇所から……体が錆びていく!?)
ブラック魔術──サビ斬!
この手刀で肉を斬られれば、たちまちのうちに全身が錆びついてしまう!
男(体が……うまく動かん……)ギシギシ…
黒社長「フォフォフォ、あっけないのう。もうまともに動くことすらできまい」
黒社長「そして、思い知るがいい」
黒社長「使うことすら許されず、溜まりに溜まった形ばかりの有休の怨念をッ!」
使用されずに消え去った有給休暇は怨念と化す!
凝縮された怨念は健康な肉体にまとわりつき、社畜へと転生させてしまう!
ウオォォォン……!
黒社長「フォフォフォ、これを浴びて社畜にならなかった社員は皆無!」
男「ぐああああ……っ!」ミシミシミシ…
黒社長「企業とは悪! 労働とは絶望! 闇こそがサラリーマンの本質よ!」
男「ちっ、違う!」ミシミシ…
男「断じて否ッ!」ミシミシ…
黒社長「フォフォフォ、あっけないのう。もうまともに動くことすらできまい」
黒社長「そして、思い知るがいい」
黒社長「使うことすら許されず、溜まりに溜まった形ばかりの有休の怨念をッ!」
使用されずに消え去った有給休暇は怨念と化す!
凝縮された怨念は健康な肉体にまとわりつき、社畜へと転生させてしまう!
ウオォォォン……!
黒社長「フォフォフォ、これを浴びて社畜にならなかった社員は皆無!」
男「ぐああああ……っ!」ミシミシミシ…
黒社長「企業とは悪! 労働とは絶望! 闇こそがサラリーマンの本質よ!」
男「ちっ、違う!」ミシミシ…
男「断じて否ッ!」ミシミシ…
男「企業は希望! 労働は誇り!」グググ…
黒社長(バカな!? 錆びついた体であの怨念を受けて、動けるのか!?)
男「サラリーマンとはッ!」
男「いかなる闇にも屈さぬ、閃光ッ!!!」カッ
社 員 閃 光 ( シ ャ イ ン シ ャ イ ン ) ! ! !
黒社長「ぐおおおおっ!?」
黒社長「なんだこの凄まじい光はッ!?」
黒社長「我が闇が……呑ま……れ、る──……」ボシュッ…
男が放った闇を圧する閃光は、ブラック企業をビルもろとも粉砕!
これぞまさしく──
物 理 的 倒 産 ! ! !
黒社長(バカな!? 錆びついた体であの怨念を受けて、動けるのか!?)
男「サラリーマンとはッ!」
男「いかなる闇にも屈さぬ、閃光ッ!!!」カッ
社 員 閃 光 ( シ ャ イ ン シ ャ イ ン ) ! ! !
黒社長「ぐおおおおっ!?」
黒社長「なんだこの凄まじい光はッ!?」
黒社長「我が闇が……呑ま……れ、る──……」ボシュッ…
男が放った闇を圧する閃光は、ブラック企業をビルもろとも粉砕!
これぞまさしく──
物 理 的 倒 産 ! ! !
白社長「フォフォフォ……君の光で目が覚めた。素晴らしい気分だわい」
白社長「社畜──いや社員たちにはこれまで払っていなかった給料をまとめて払い」
白社長「今後は最上級の福利厚生を約束しよう!」
男「うむ」
男(操られていた社畜たちも、どうやら自我を取り戻したようだ)
かくして『ブラック企業』は『ホワイト企業』に生まれ変わった!
後に「世界一給料が高く、世界一労働時間が短い企業」としてギネスに乗るのだが、
それはまた別の話。
係長「みごとだ。みごとな社員閃光(シャインシャイン)だったよ」
男「恐れ入ります」
係長「さて、いい準備運動になったろうし、『一流企業』へと向かおう」
男「はいッ!」
白社長「社畜──いや社員たちにはこれまで払っていなかった給料をまとめて払い」
白社長「今後は最上級の福利厚生を約束しよう!」
男「うむ」
男(操られていた社畜たちも、どうやら自我を取り戻したようだ)
かくして『ブラック企業』は『ホワイト企業』に生まれ変わった!
後に「世界一給料が高く、世界一労働時間が短い企業」としてギネスに乗るのだが、
それはまた別の話。
係長「みごとだ。みごとな社員閃光(シャインシャイン)だったよ」
男「恐れ入ります」
係長「さて、いい準備運動になったろうし、『一流企業』へと向かおう」
男「はいッ!」
< 一流企業 >
受付とは、闘い也!
己の名と用件を伝え、案内を待つわけだが──
大企業であればあるほどプライドの高きことエベレストの如し!
弱者を応接する気、さらさら無し!
資格無き者は、門前払いどころか門前撃滅!
受付嬢「……なるほど、本日は商談で参られたのですね?」
係長「はい」
受付嬢「では──我が社に足を踏み入れる『資格』を示してみよッ!」ゴゴゴ…
係長「分かりました」
男「係長、私が──」スッ
係長「いや、君がブラック企業で受けた傷は軽くないはず」
係長「ここは上司であるぼくを、頼ってくれ」ザンッ
受付とは、闘い也!
己の名と用件を伝え、案内を待つわけだが──
大企業であればあるほどプライドの高きことエベレストの如し!
弱者を応接する気、さらさら無し!
資格無き者は、門前払いどころか門前撃滅!
受付嬢「……なるほど、本日は商談で参られたのですね?」
係長「はい」
受付嬢「では──我が社に足を踏み入れる『資格』を示してみよッ!」ゴゴゴ…
係長「分かりました」
男「係長、私が──」スッ
係長「いや、君がブラック企業で受けた傷は軽くないはず」
係長「ここは上司であるぼくを、頼ってくれ」ザンッ
受付嬢、歓迎100%の受付スマイルから、殺戮100%の般若スマイルに変貌!
受付嬢「キエエエェェェッ!」バオッ
ズドォッ!
係長「ぐおぉっ!」ドザァッ
受付嬢は美しい! 心も肉体も美しい!
なにより打撃が美しい!
完璧フォームから放たれるビューティフルキックは、敵を醜く破壊する!
係長「どうやらアレを……使わざるをえない相手のようだ」ヨロッ…
係長「来い!」ピピッ
男(早くもアレを!? あの受付嬢、やはり超一流の実力者ッ!)
受付嬢「キエエエェェェッ!」バオッ
ズドォッ!
係長「ぐおぉっ!」ドザァッ
受付嬢は美しい! 心も肉体も美しい!
なにより打撃が美しい!
完璧フォームから放たれるビューティフルキックは、敵を醜く破壊する!
係長「どうやらアレを……使わざるをえない相手のようだ」ヨロッ…
係長「来い!」ピピッ
男(早くもアレを!? あの受付嬢、やはり超一流の実力者ッ!)
係長はホワイトボートの達人!
係長の議事録の完成度に皆が魅せられ、会議が中断するのは日常茶飯事!
しかし、ホワイトボードは戦車として使われて初めて真価を発揮する!
タイヤ付きホワイトボートを、サーフィンのように乗りこなす係長!
その全開タックルは、最高速ダンプカーを真正面から粉末と化す性能!
係長「ホワイトボード……アタックッ!」ガラガラガラ…
ズドォォォンッ!
ふっ飛んだ受付嬢、受け身も取れず壁にダイレクト衝突!
受付嬢「『資格アリ』です」ニコッ
受付嬢「案内の者が参りますので、あちらの席におかけになって、お待ち下さい」
受付嬢「ごふぅぅぅぅぅっ!」ブバァァァッ
きちんと受付嬢の業務を果たしてから、吐血! これぞ受付嬢の矜持!
係長の議事録の完成度に皆が魅せられ、会議が中断するのは日常茶飯事!
しかし、ホワイトボードは戦車として使われて初めて真価を発揮する!
タイヤ付きホワイトボートを、サーフィンのように乗りこなす係長!
その全開タックルは、最高速ダンプカーを真正面から粉末と化す性能!
係長「ホワイトボード……アタックッ!」ガラガラガラ…
ズドォォォンッ!
ふっ飛んだ受付嬢、受け身も取れず壁にダイレクト衝突!
受付嬢「『資格アリ』です」ニコッ
受付嬢「案内の者が参りますので、あちらの席におかけになって、お待ち下さい」
受付嬢「ごふぅぅぅぅぅっ!」ブバァァァッ
きちんと受付嬢の業務を果たしてから、吐血! これぞ受付嬢の矜持!
一流社員「お待たせしました。応接室までご案内します」スッ…
係長「これはどうも」
男(この社員……かなりの実力者ッ!)ゾクッ
男(今日の我々の相手は、この社員なのか!?)
係長「ちがうよ」
係長「今日の相手はここの部長さんだ。彼よりもずっと強い」
男「!」
案内役の平社員ですら、男を焦燥させるほどの闘気を放つ!
これが一流企業のレベルなのだ!
もう一度言おう!
これが一流企業のレヴェルなのだ!
係長「これはどうも」
男(この社員……かなりの実力者ッ!)ゾクッ
男(今日の我々の相手は、この社員なのか!?)
係長「ちがうよ」
係長「今日の相手はここの部長さんだ。彼よりもずっと強い」
男「!」
案内役の平社員ですら、男を焦燥させるほどの闘気を放つ!
これが一流企業のレベルなのだ!
もう一度言おう!
これが一流企業のレヴェルなのだ!
< 応接室 >
商談とは、闘い也!
社の看板を背負いし企業戦士が、鍛えた心と技で覇を競い合う晴れ舞台!
係長(バ、バカな……! 何故この人が……!?)
係長(一流企業からすれば、さほど大きな商談でもないのに、何故!?)
係長「今日私どもがアポイントを取っていたのは、部長殿だったはずですが……?」
女社長「あら……」
女社長「女性が商談相手では不満かしら?」クスクス…
今日の商談相手──まさかの展開!
一流企業の首領(ドン)、女社長!
男尊女卑大いに結構! そのぐらいのハンデがなくば男は女(わたし)に勝てぬ!
と豪語する女傑である!
商談とは、闘い也!
社の看板を背負いし企業戦士が、鍛えた心と技で覇を競い合う晴れ舞台!
係長(バ、バカな……! 何故この人が……!?)
係長(一流企業からすれば、さほど大きな商談でもないのに、何故!?)
係長「今日私どもがアポイントを取っていたのは、部長殿だったはずですが……?」
女社長「あら……」
女社長「女性が商談相手では不満かしら?」クスクス…
今日の商談相手──まさかの展開!
一流企業の首領(ドン)、女社長!
男尊女卑大いに結構! そのぐらいのハンデがなくば男は女(わたし)に勝てぬ!
と豪語する女傑である!
係長(マズイ……マズイぞ!)
係長(部長ならばぼくでも僅かに勝ち目はあった! しかし、彼女が相手となると──)
男「女社長殿」ズイッ
男「今日の我々の相手は、あなたですか?」
女社長「いいえ……だけどとびっきりの相手を用意してあるわ」
女社長「まだ若手だけど、アタシのお気に入りのオ、ト、コ」
女社長「入ってきて~!」パチンッ
ガチャッ……
エリート「どうも、失礼します」ペコッ
男「!?」
ビビビッ!
まさかの再会!
朝の電車で味わった完全敗北、あの尻と心の痛みが数千倍になってカムバック!
係長(部長ならばぼくでも僅かに勝ち目はあった! しかし、彼女が相手となると──)
男「女社長殿」ズイッ
男「今日の我々の相手は、あなたですか?」
女社長「いいえ……だけどとびっきりの相手を用意してあるわ」
女社長「まだ若手だけど、アタシのお気に入りのオ、ト、コ」
女社長「入ってきて~!」パチンッ
ガチャッ……
エリート「どうも、失礼します」ペコッ
男「!?」
ビビビッ!
まさかの再会!
朝の電車で味わった完全敗北、あの尻と心の痛みが数千倍になってカムバック!
エリート「おや? アナタは今朝電車で会った──まだお尻は痛いですか?」ニコッ
男「貴様……ッ!」ギリッ…
係長「彼が我々の相手をするのですか? 温和そうな若者ですが──」
女社長「そうよ~」
女社長「ちなみにね彼、あなたたちが会う予定だった部長、一撃で倒してるから」クスッ
係長(なんだと!? こんな大人しそうな若者が、あの部長殿を!?)
男「係長ッ!」
男「私にッ! 私にやらせて下さいッ!」
係長「ダメだ。ぼくがやる」
男「係長ッ!」
係長「上司命令だ」
上司命令! サラリーマンにとって絶対厳守の四字熟語!
命じられた男の全身、カチンコチンに硬直す!
男「貴様……ッ!」ギリッ…
係長「彼が我々の相手をするのですか? 温和そうな若者ですが──」
女社長「そうよ~」
女社長「ちなみにね彼、あなたたちが会う予定だった部長、一撃で倒してるから」クスッ
係長(なんだと!? こんな大人しそうな若者が、あの部長殿を!?)
男「係長ッ!」
男「私にッ! 私にやらせて下さいッ!」
係長「ダメだ。ぼくがやる」
男「係長ッ!」
係長「上司命令だ」
上司命令! サラリーマンにとって絶対厳守の四字熟語!
命じられた男の全身、カチンコチンに硬直す!
係長(おそらくぼくではまず勝てまい……だが君なら勝機はある)
係長(だから、あのエリート社員に少しでもダメージを与えて──君に託すッ!)
係長の悲壮なる決意!
男を信じていないわけではない。
信じているからこそ、男の勝率をコンマ1でも増やすべく先に出陣!
この心意気、心読めぬ男にも光ファイバー以上の正確さで伝わった!
係長「まずはぼくからだ」
エリート「おや? ボクは二人同時でもかまいませんよ」
係長「結構、ぼく一人で十分だ」
愛ホワイトボートに乗る係長!
いざ、ホワイトボートアタック!
ガラガラガラガラガラ……!
係長(だから、あのエリート社員に少しでもダメージを与えて──君に託すッ!)
係長の悲壮なる決意!
男を信じていないわけではない。
信じているからこそ、男の勝率をコンマ1でも増やすべく先に出陣!
この心意気、心読めぬ男にも光ファイバー以上の正確さで伝わった!
係長「まずはぼくからだ」
エリート「おや? ボクは二人同時でもかまいませんよ」
係長「結構、ぼく一人で十分だ」
愛ホワイトボートに乗る係長!
いざ、ホワイトボートアタック!
ガラガラガラガラガラ……!
エリート「へぇ~ホワイトボード使いとは珍しい」
エリート「たしかに素晴らしいスピードだ。まともにぶつかればタダじゃすまない」
エリート「だけど──」スッ
エリートは爆走するホワイトボードの側面に回り込んだ!
ホワイトボードの側面、すなわち白板にパンチング!
エリート「ホワイトボード最大の弱点……薄いから横からの攻撃ですぐに横転する!」
係長「しまっ──」グラッ…
ドッシャァンッ!
係長onホワイトボート、堕つ!
係長の血がべっとりとついたホワイトボード、まるで日本国旗のようだ!
エリート「たしかに素晴らしいスピードだ。まともにぶつかればタダじゃすまない」
エリート「だけど──」スッ
エリートは爆走するホワイトボードの側面に回り込んだ!
ホワイトボードの側面、すなわち白板にパンチング!
エリート「ホワイトボード最大の弱点……薄いから横からの攻撃ですぐに横転する!」
係長「しまっ──」グラッ…
ドッシャァンッ!
係長onホワイトボート、堕つ!
係長の血がべっとりとついたホワイトボード、まるで日本国旗のようだ!
男「係長ッ!」ガシッ
係長「す、すまない……役に立てなくて……」
係長「だが……君なら……勝て、る……頼んだ……よ……」ガクッ
男「係長ォォォォォォォォォォッ!!!」
しかし、今は商談中! いつまでも係長にすがってはいられない!
エリートに向き直った男の眼光は、数秒前までとは次元が違った!
三次元から四次元へ!
四次元アイズ!
エリート「強い……。朝、電車で会った時の甘さが、まるでなくなっている」
女社長「あら、勝つ自信ない?」
エリート「いいえ、常勝こそがエリートの条件ですから」
エリート「今のボクの心境は、いい声で吠える猫を見かけた虎、といったところです」
係長「す、すまない……役に立てなくて……」
係長「だが……君なら……勝て、る……頼んだ……よ……」ガクッ
男「係長ォォォォォォォォォォッ!!!」
しかし、今は商談中! いつまでも係長にすがってはいられない!
エリートに向き直った男の眼光は、数秒前までとは次元が違った!
三次元から四次元へ!
四次元アイズ!
エリート「強い……。朝、電車で会った時の甘さが、まるでなくなっている」
女社長「あら、勝つ自信ない?」
エリート「いいえ、常勝こそがエリートの条件ですから」
エリート「今のボクの心境は、いい声で吠える猫を見かけた虎、といったところです」
男「勝負ッ!」ダダダッ
ドゴォッ!
助走をつけ、全体重を乗せた右ストレート!
防御に使ったエリートの腕をきしませる!
だが、エリートに浮かぶは余裕かもし出す笑み!
エリート「いいパンチだ……猫からイリオモテヤマネコに昇格しよう」ビリビリ…
エリート「だが、しょせんはイリオモテヤマネコ!」
エリート「虎には勝てないッ!」
ドゴォッ!
助走をつけ、全体重を乗せた右ストレート!
防御に使ったエリートの腕をきしませる!
だが、エリートに浮かぶは余裕かもし出す笑み!
エリート「いいパンチだ……猫からイリオモテヤマネコに昇格しよう」ビリビリ…
エリート「だが、しょせんはイリオモテヤマネコ!」
エリート「虎には勝てないッ!」
エリート「会釈ッ!」ブンッ
ガッ!
エリート「敬礼ッ!」ブオンッ
ガツンッ!
エリート「最敬礼ッ!」ブワオンッ
ドゴォンッ!
15度、30度、45度!
お辞儀と同時に頭突きを放つ三段攻撃! 礼儀と暴力の一体技!
礼を尽くした頭突きを喰らわば、喰らった相手は霊となる!
エリート「社長、終わりました。もう永遠に立てないでしょう」
女社長「いいわぁ~、あとで特別ボーナスあげるわね」
男(なんという強烈な頭突き……私は死ぬ、のか……)
ガッ!
エリート「敬礼ッ!」ブオンッ
ガツンッ!
エリート「最敬礼ッ!」ブワオンッ
ドゴォンッ!
15度、30度、45度!
お辞儀と同時に頭突きを放つ三段攻撃! 礼儀と暴力の一体技!
礼を尽くした頭突きを喰らわば、喰らった相手は霊となる!
エリート「社長、終わりました。もう永遠に立てないでしょう」
女社長「いいわぁ~、あとで特別ボーナスあげるわね」
男(なんという強烈な頭突き……私は死ぬ、のか……)
キュゥ~~~ッ!
エリート「!?」
女社長「きゃっ!」
男「!」ガバッ
突如発生した謎の怪音!
意識のない係長が、マーカーをホワイトボードにこすりつけたのである!
この音が気付けとなり、男は三途の川ツアーをかろうじて免れた!
男(係長……無意識にもかかわらず、私のことを助けてくれたのですね……)
男(ありがとうございますッ!)
エリート「!?」
女社長「きゃっ!」
男「!」ガバッ
突如発生した謎の怪音!
意識のない係長が、マーカーをホワイトボードにこすりつけたのである!
この音が気付けとなり、男は三途の川ツアーをかろうじて免れた!
男(係長……無意識にもかかわらず、私のことを助けてくれたのですね……)
男(ありがとうございますッ!)
エリート「せっかく拾った命、無駄にしない方がいい。今度は本当に死んでしまう」
男「死ぬ死なないを問うなら、情けをかけられた時点で私はもう死んでいるッ!」
男「もはや私は死人ッ!」
男「しかし、クビが飛ぶまでは私はサラリーマンだッ!」
男「サラリーマンである以上、私は戦うッ!」
エリート「!」ゾクッ
女社長(さっきの係長といい、彼といい、小さいながらなかなかの会社じゃない……)
エリート「なるほど……これまで本気を出していなかった非礼を詫びさせてもらう」
エリート「アナタはボクの武器で、全力を以って倒すッ!」スッ…
エリートが懐から取り出したるは、名刺入れ!
そう、エリートの本領は徒手空拳に非ず!
エリートは、名刺使いだったのだ!
エリート「名刺とは命刺(めいし)ッ! 命を刺し殺す殺人兵器ッ!」
男「死ぬ死なないを問うなら、情けをかけられた時点で私はもう死んでいるッ!」
男「もはや私は死人ッ!」
男「しかし、クビが飛ぶまでは私はサラリーマンだッ!」
男「サラリーマンである以上、私は戦うッ!」
エリート「!」ゾクッ
女社長(さっきの係長といい、彼といい、小さいながらなかなかの会社じゃない……)
エリート「なるほど……これまで本気を出していなかった非礼を詫びさせてもらう」
エリート「アナタはボクの武器で、全力を以って倒すッ!」スッ…
エリートが懐から取り出したるは、名刺入れ!
そう、エリートの本領は徒手空拳に非ず!
エリートは、名刺使いだったのだ!
エリート「名刺とは命刺(めいし)ッ! 命を刺し殺す殺人兵器ッ!」
名刺交換とは、闘い也!
サラリーマンは先方の名刺を、絶対に避けてはならない! 受け止めるべし!
エリート「七枚投げェッ!」
シュバババババババッ!
男「頂戴いたしますッ!」
右手でキャッチ! 左手でキャッチ! 右足でキャッチ! 左足でキャッチ!
右まぶたでキャッチ! 左まぶたでキャッチ!
しかし、残る一枚──
ザクゥッ……!
男「が、はっ……!」
頸動脈、直撃す!
サラリーマンは先方の名刺を、絶対に避けてはならない! 受け止めるべし!
エリート「七枚投げェッ!」
シュバババババババッ!
男「頂戴いたしますッ!」
右手でキャッチ! 左手でキャッチ! 右足でキャッチ! 左足でキャッチ!
右まぶたでキャッチ! 左まぶたでキャッチ!
しかし、残る一枚──
ザクゥッ……!
男「が、はっ……!」
頸動脈、直撃す!
男「まだだッ! 首は斬れても、首は落ちていないッ! クビではないッ!」
ブシュウゥゥゥ……!
エリート「!?」
頸動脈から噴き出る血を、目潰しに使用!
さしものエリートにも、コンマ数秒のスキが爆誕!
男「うおおおおおおおおおッ!!!」
ドゴンッ! ドンッ! ズドンッ! ボゴンッ! ズガンッ!
ボガンッ! ズギャンッ! ドカンッ! ズドッ! グシャンッ!
一撃必殺の拳が、十撃入った!
エリートの皮膚、筋肉、血管、骨、内臓、プライドが、砕かれる!
エリート「が、がふっ……ごふっ……!」ガクガク…
ブシュウゥゥゥ……!
エリート「!?」
頸動脈から噴き出る血を、目潰しに使用!
さしものエリートにも、コンマ数秒のスキが爆誕!
男「うおおおおおおおおおッ!!!」
ドゴンッ! ドンッ! ズドンッ! ボゴンッ! ズガンッ!
ボガンッ! ズギャンッ! ドカンッ! ズドッ! グシャンッ!
一撃必殺の拳が、十撃入った!
エリートの皮膚、筋肉、血管、骨、内臓、プライドが、砕かれる!
エリート「が、がふっ……ごふっ……!」ガクガク…
エリート「……素晴らしい」ゴフッ
エリート「アナタならば──」
エリート「受け取れるかもしれない」
エリート「このボクの、真の名刺をッ!」
男(真の名刺!?)
女社長「ちょ、ちょっと! やめなさい! あの名刺は使うなといったはずよ!?」
エリート「すみません、社長」
エリート「ですが、この人ならボクの全力を受け切れるかもしれない!」
エリート「ならボクは全力を出したい……たとえ街を滅ぼすことになろうとも!」
女社長「……バカ」
ゴゴゴゴゴ……
『一流企業』ビルの真上に、巨大な直方体が降りてきた!
これぞ、禁断の名刺といわれた──
メ テ オ 名 刺 ! ! !
エリート「アナタならば──」
エリート「受け取れるかもしれない」
エリート「このボクの、真の名刺をッ!」
男(真の名刺!?)
女社長「ちょ、ちょっと! やめなさい! あの名刺は使うなといったはずよ!?」
エリート「すみません、社長」
エリート「ですが、この人ならボクの全力を受け切れるかもしれない!」
エリート「ならボクは全力を出したい……たとえ街を滅ぼすことになろうとも!」
女社長「……バカ」
ゴゴゴゴゴ……
『一流企業』ビルの真上に、巨大な直方体が降りてきた!
これぞ、禁断の名刺といわれた──
メ テ オ 名 刺 ! ! !
< 一流企業屋上 >
衛星軌道より飛来した巨大名刺、メテオ名刺!
エリートは空中へ飛び上がり、降りてきたメテオ名刺の上に乗る!
ゴゴゴゴゴ……
エリート「さあ、受け取ってもらおうかッ!」
エリート「この質量100万トンを誇る──ボクの名刺をッ!」
男「無論ッ!」
男「名刺を差し出されれば、必ず受け取るのがサラリーマンッ!」
男「頂戴いたしますッ!」
ズドォォォォォンッ!!!
降りてきた名刺を、両手で必死に支える男!
支えきれなくば、100万トンの名刺が街を木端微塵に消滅させる!
今や男が命綱、大黒柱!
衛星軌道より飛来した巨大名刺、メテオ名刺!
エリートは空中へ飛び上がり、降りてきたメテオ名刺の上に乗る!
ゴゴゴゴゴ……
エリート「さあ、受け取ってもらおうかッ!」
エリート「この質量100万トンを誇る──ボクの名刺をッ!」
男「無論ッ!」
男「名刺を差し出されれば、必ず受け取るのがサラリーマンッ!」
男「頂戴いたしますッ!」
ズドォォォォォンッ!!!
降りてきた名刺を、両手で必死に支える男!
支えきれなくば、100万トンの名刺が街を木端微塵に消滅させる!
今や男が命綱、大黒柱!
男「うおおおおっ!!!」グググ…
エリート「さぁ、受け取れるかい!」
エリート「ボクの会社と所属と名前が書かれた、ボクの名刺(プライド)を!」
ズゥゥゥゥン……!
男(なんという巨大質量!)ガクンッ
男の全身がきしみ、歪み、ねじ曲がり、穴という穴から血が噴き出す!
肘は折れ、膝は曲がり、大黒柱だった男は偽装建築柱にランクダウン!
男(ダ、ダメだ……)ググッ…
男(お、押し潰される……)グググ…
男(もう……体が……)ググッ…
女社長(やはり無理ね……残念だけど、この街は消滅するわ)
女社長(アタシたちのビルもろともね)
エリート「さぁ、受け取れるかい!」
エリート「ボクの会社と所属と名前が書かれた、ボクの名刺(プライド)を!」
ズゥゥゥゥン……!
男(なんという巨大質量!)ガクンッ
男の全身がきしみ、歪み、ねじ曲がり、穴という穴から血が噴き出す!
肘は折れ、膝は曲がり、大黒柱だった男は偽装建築柱にランクダウン!
男(ダ、ダメだ……)ググッ…
男(お、押し潰される……)グググ…
男(もう……体が……)ググッ…
女社長(やはり無理ね……残念だけど、この街は消滅するわ)
女社長(アタシたちのビルもろともね)
しかし!
この時、男の目にホワイトボードの赤い文字が見えた!
係長の血で書かれた『まけるな』という激励(メッセージ)!
男(係長……!)ググッ…
女社長(ほんの1ナノメートルだけど、わずかにまた持ち上がった!)
エリート「だが、所詮は一時しのぎ!」
エリート「やはり無理なのかッ! ボクの名刺を受け取ってはくれないのかッ!」
エリートの苦悩……。
生まれつき容姿端麗、才色兼備、文武両道、完全無欠……。
LV99、所持金マックス、最強装備でゲームスタート……。
ゆえにエリートの全力を受け止められる漢はいなかった!
強敵に出会うたびコイツならばと胸をときめかし、数十秒後には失望! この繰り返し!
今回もそうなってしまうのか!?
この時、男の目にホワイトボードの赤い文字が見えた!
係長の血で書かれた『まけるな』という激励(メッセージ)!
男(係長……!)ググッ…
女社長(ほんの1ナノメートルだけど、わずかにまた持ち上がった!)
エリート「だが、所詮は一時しのぎ!」
エリート「やはり無理なのかッ! ボクの名刺を受け取ってはくれないのかッ!」
エリートの苦悩……。
生まれつき容姿端麗、才色兼備、文武両道、完全無欠……。
LV99、所持金マックス、最強装備でゲームスタート……。
ゆえにエリートの全力を受け止められる漢はいなかった!
強敵に出会うたびコイツならばと胸をときめかし、数十秒後には失望! この繰り返し!
今回もそうなってしまうのか!?
すると──
課長「さっきの企画書は社長まで通った! こんな“通過点”で負けてくれるな!」
同僚「お前がいなくなったら、俺が楽勝で若手ナンバーワンになっちまうじゃねえか!」
OL「お願い……勝って! また一緒に仕事しようよ!」
コピー機『我を目覚めさせた者が、これしきの試練でくたばるはずがない!』
『一流企業』に出向いた二人を案じ、駆けつけてきた同胞たち!
彼らの声援が、男の五臓六腑に新たな力を生む!
男(課長……! 同僚……! OLさん……! コピー機まで……!)ミシミシ…
男「ぐっ……ぐおお……っ!」グググッ…
エリート(また少し持ち直した!)
エリート「だが、一時的に期待させてくれる敵ならこれまでいくらでもいた!」
エリート「ぬか喜びは結構! どうせ失望させるなら、早いところ沈んでしまえッ!」
課長「さっきの企画書は社長まで通った! こんな“通過点”で負けてくれるな!」
同僚「お前がいなくなったら、俺が楽勝で若手ナンバーワンになっちまうじゃねえか!」
OL「お願い……勝って! また一緒に仕事しようよ!」
コピー機『我を目覚めさせた者が、これしきの試練でくたばるはずがない!』
『一流企業』に出向いた二人を案じ、駆けつけてきた同胞たち!
彼らの声援が、男の五臓六腑に新たな力を生む!
男(課長……! 同僚……! OLさん……! コピー機まで……!)ミシミシ…
男「ぐっ……ぐおお……っ!」グググッ…
エリート(また少し持ち直した!)
エリート「だが、一時的に期待させてくれる敵ならこれまでいくらでもいた!」
エリート「ぬか喜びは結構! どうせ失望させるなら、早いところ沈んでしまえッ!」
男「が……ぐ……っ!」ミシミシ…
男「ぐおぁぁっ……!」ギシギシ…
『あなた……』
男「!?」
『あなた、愛していますわ』
男「!」
男(これは我が妻の声ではないか……!)
男(なにゆえ、家にいるはずの妻の声が……!?)
幻聴か!? 妄想か!? 奇跡か!?
突如男の脳に響く、妻の声!
いったいどういうことなんだ、教えてくれ!
男「ぐおぁぁっ……!」ギシギシ…
『あなた……』
男「!?」
『あなた、愛していますわ』
男「!」
男(これは我が妻の声ではないか……!)
男(なにゆえ、家にいるはずの妻の声が……!?)
幻聴か!? 妄想か!? 奇跡か!?
突如男の脳に響く、妻の声!
いったいどういうことなんだ、教えてくれ!
< 自宅 >
妻「あなた……」ムニャ…
妻「あなた、愛していますわ」ゴロン…
なんと妻は昼寝中!
怠惰ゆえではない!
年収百億円の価値があるといわれる、超高速精密家事を駆使した妻!
夜中に帰宅する夫を万全の態勢で出迎えるべく、絶賛回復中!
いわばこれ、超積極的昼寝!
死の淵に立つ夫と、夢の奥に眠る妻! ゆえに二人は繋がった!
幻聴でも、妄想でも、ましてや奇跡でもなんでもない!
愛ゆえの直結! 愛ゆえの直通! 愛ゆえのラブ・ホットライン!
妻「あなた……」ムニャ…
妻「あなた、愛していますわ」ゴロン…
なんと妻は昼寝中!
怠惰ゆえではない!
年収百億円の価値があるといわれる、超高速精密家事を駆使した妻!
夜中に帰宅する夫を万全の態勢で出迎えるべく、絶賛回復中!
いわばこれ、超積極的昼寝!
死の淵に立つ夫と、夢の奥に眠る妻! ゆえに二人は繋がった!
幻聴でも、妄想でも、ましてや奇跡でもなんでもない!
愛ゆえの直結! 愛ゆえの直通! 愛ゆえのラブ・ホットライン!
< 一流企業 >
男(妻よ、私は必ず帰る!)
男(仲間よ、私は必ず勝つ!)
男(エリートよ、私は必ず受け止める!)
男「があああああああああっ!!!」グンッ
エリート「なにいいいっ!?」
メテオ名刺、静止。
100万トンを誇る超巨大質量は地上に到達することなく、
一人のサラリーマンの手によってみごと受け止められた。
エリート「う、受け止める……とは……」
男「いい……名刺、ですね……」ニコッ
男(妻よ、私は必ず帰る!)
男(仲間よ、私は必ず勝つ!)
男(エリートよ、私は必ず受け止める!)
男「があああああああああっ!!!」グンッ
エリート「なにいいいっ!?」
メテオ名刺、静止。
100万トンを誇る超巨大質量は地上に到達することなく、
一人のサラリーマンの手によってみごと受け止められた。
エリート「う、受け止める……とは……」
男「いい……名刺、ですね……」ニコッ
ズオォォォ……!
宇宙(そら)に還ってゆくエリートのメテオ名刺!
これすなわち、メテオ名刺が男を新たな持ち主と認めた何よりの証拠!
エリート「ハハ、ハハハ……!」
エリート「み、みごと……! みごとだ!」
エリート「これはもう、完全にボクの負け──」
男「ま、まだ……」ヨロッ…
エリート「え?」
男「まだ……名刺交換は……終わって……な、い……」
宇宙(そら)に還ってゆくエリートのメテオ名刺!
これすなわち、メテオ名刺が男を新たな持ち主と認めた何よりの証拠!
エリート「ハハ、ハハハ……!」
エリート「み、みごと……! みごとだ!」
エリート「これはもう、完全にボクの負け──」
男「ま、まだ……」ヨロッ…
エリート「え?」
男「まだ……名刺交換は……終わって……な、い……」
男「わ、私の名刺を──」スッ…
エリート「ちょ、頂戴いたします……!」スッ
家に戻るまでが遠足であるように!
名刺交換は、互いの名刺が互いの手に行き渡るまでが名刺交換である!
今たしかに、互いの名刺は互いの手に渡った!
名刺交換、終了!
男「今後とも、よろ、し……く……」ヨロ…
エリート「よ、よろしくお願いします!」
女社長「…………」
女社長「エリート君、アナタの完敗ね」ポン…
エリート「はい……!」ボロボロ…
エリート「ちょ、頂戴いたします……!」スッ
家に戻るまでが遠足であるように!
名刺交換は、互いの名刺が互いの手に行き渡るまでが名刺交換である!
今たしかに、互いの名刺は互いの手に渡った!
名刺交換、終了!
男「今後とも、よろ、し……く……」ヨロ…
エリート「よ、よろしくお願いします!」
女社長「…………」
女社長「エリート君、アナタの完敗ね」ポン…
エリート「はい……!」ボロボロ…
類似してるかもしれないスレッド
- 唯「クリームソーダおいしいよ~」 (288) - [56%] - 2010/6/5 20:00 ★★
- 男「ヤンデレは怖いな」幼「え?」 (233) - [54%] - 2013/4/11 0:15 ★
- 男「ラブドール買っちゃった.....」 (188) - [53%] - 2012/4/28 16:45 ☆
- 男「ブサメンで悪かったな!」 (304) - [53%] - 2009/3/13 20:00 ★★★×5
- 男「指パッチンでイカせる力?」 (134) - [52%] - 2012/2/17 1:00 ☆
- 唯「メダロットてんそう!」 (546) - [51%] - 2010/6/4 3:45 ★
- 男「クリスマスまであと…」 (418) - [51%] - 2011/12/5 5:15 ★
- 唯「ポケモンマスターになるよ!」 (616) - [50%] - 2010/11/1 2:47 ★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について