元スレ八幡「雪ノ下も由比ヶ浜も病んでて困ってるんだ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
201 :
しえん
202 = 125 :
八幡「こんな早く誘われると思ってなかったから……俺何も考えてないけど」
川崎「ちょっと前から気になってた映画があってさ……ほら、次の日曜はちょうど1日だし」
八幡「ああ、なるほど」
八幡(まあデートで映画は無難なとこだし見てる間は話す必要ないしちょうどいいか)
八幡「わかった……待ち合わせはどうする?」
川崎「2時に××駅の広場……とか?」
八幡「了解」
203 = 198 :
いけいけどんどーん
204 :
なんで最近川なんとか多いの
205 = 125 :
八幡「しかし……お前本当に俺なんかでいいのか……?」
川崎「……自分から告っといて今さら何言ってんの」
八幡「あ、いや……というよりいきなりデートに誘われたから驚いたというか」
川崎「……何か文句でもあるの」ジロッ
八幡「い、いえ……ないです大丈夫です」
八幡(なんか川崎にこんな積極的に来られるとは……心の準備が)
206 = 176 :
岡島さんかわいいからいいけど
病みのんと病みヶ浜さんはいつ出てくるんですか
207 = 125 :
川崎「……アドレス」
八幡「え?」
川崎「……待ち合わせの時とか……困るかもしれないから」
八幡「あ、そ、そうだな。俺の渡すから川崎打ってくれよ」スッ
川崎「自分のケータイを躊躇なく渡せるって……あんたらしいというか」
八幡「見られて困るようなものもないしな」
川崎「…………本当に?」
八幡「……え?」
208 = 125 :
八幡(そういって川崎が見せた俺のスマホ画面にはまだ消してない雪ノ下と由比ヶ浜からの長文メールの山が……)
川崎「……あたしは今日事情を知ったから驚かないけど……気をつけなよ」
川崎「……知らない人が見たらビックリすると思うから」
八幡「あ、ああ……気をつけるよ」
川崎(今少しメール読んじゃったけど……)
川崎(この場合、比企谷に同情すべきなのか2人に同情すべきなのか……)
川崎(果たして比企谷があたしと距離を置いてつきあったとして……それで収まるんだろうか)
209 = 125 :
八幡「川崎」
川崎(このままじゃ……ちょっと2人が可哀想な気も……)
八幡「川崎!」
川崎「え?あ、はい」
八幡「……さっきからそっちのケータイにメール送れてるか訊いてるんだが」
川崎「あ……大丈夫。ちゃんと来てる」
八幡「そうか。……じゃあ今日はそろそろお暇するよ」
210 = 125 :
川崎「あ……はい」
八幡「何だ?浮かない顔して……俺が帰るのが寂しいのか?」
川崎「ハァ?そんなんじゃないから!」
八幡「悪い悪い……ちょっとからかっただけだ」
川崎「あ、あんまりそういうこと言うと…………勘違いするよ」
八幡「……とりあえず今のは俺が思ったこと言っただけだから勘違いにはならんわ」
川崎「は、恥ずかしいよ……あんたの言ってること」
211 = 198 :
デレサキさん可愛い
212 = 125 :
八幡「そ、そう言われるとなんかこっちまで恥ずかしく感じてきた……」
八幡「な、なんか生まれて初めて彼女ができて……変なテンションになってるのかもしれん」
八幡「ごめんな、川崎……」
川崎「あ、謝る程のことでもないけどさ……」
八幡「……」
川崎「……」
214 = 125 :
玄関
八幡「……今まで色々とその……済まなかったな」
川崎「もうそれはいいから……あたしがあんたに助けられた分でチャラってことにしとけばいい」
八幡「ありがとう、川崎」
川崎「その代わり……あたしからはもう逃げないで」
八幡「……わかってる」
川崎(本当はあの2人からも逃げないで欲しいところだけど……今言えることではないか)
川崎「……じゃあまた日曜日に」
八幡「おう、またな」
ガチャッ
216 = 125 :
・
・
・
比企谷家
小町「もう、お兄ちゃん帰るの遅くなるなら連絡してよ……ご飯冷めちゃってるよ」
八幡「悪い……小町」
小町「お兄ちゃんが小町に連絡するの忘れるなんて珍しいね。ひょっとしてデートとか?」
八幡「……」
小町「え?まさか本当に……いや、最近のお兄ちゃんだと別にあり得ない話でもないか」
八幡「デート、とは呼べんだろう。とりあえず今日は……」
217 :
ここまでヶ浜さんと雪の下さん出番なしか
218 :
病んでる設定だし出てきても平塚先生×3みたいになるだけだろ
219 = 125 :
小町「ん?『とりあえず』ということは……今後そういうご予定でもおありですか?」
八幡「……まぁ、な」
八幡(流石我が妹……俺の言葉の隙のつき方を熟知していらっしゃる……)
小町「ふ~ん……で、誰なの誰なの?」
小町「結衣さん?それとも雪乃さん?」
八幡「…………川崎」
小町「……え?」
220 = 137 :
>>218
さすがに嫌すぎるw
221 = 125 :
小町「川崎って……沙希さんのこと?」
八幡「……それ以外に誰がいるんだよ」
小町「そ、そうだよね」
八幡「……どうした小町、鳩が豆鉄砲食らったような顔して」
小町「あ、いやちょっと意外かな~と思っただけ」
小町(最近結衣さんと雪乃さんが随分攻めてたみたいだしてっきりどっちかかと……)
小町「沙希さんか……良い人そうだしまあ小町的にはお兄ちゃんを貰ってくれるならオールOKですよ!」
222 = 125 :
八幡「何だよそれ……俺を貰ってくれるなら誰でもいいみたいな言い方」
小町「あくまで『小町的に』は誰でもいいよ。でもお兄ちゃん、誤解してもらっちゃ困るかな」
八幡「……どういう意味だよ」
小町「『八幡的に』どうなのかは別問題ってこと」
小町「……もしもお兄ちゃんが雪乃さんと結衣さん以外なら誰でもよくて沙希さんにしたんだったら……」
小町「お兄ちゃんをちょっと、いやかなり、相当見損なうと思うのです」
八幡「!」
224 = 194 :
ただし平塚先生はNO
225 = 125 :
八幡(流石だな……全く流石過ぎるぜ我が妹よ……もうここまで読んでるとは)
八幡「……あの2人の想いから逃れたいという気持ちがなかったかと訊かれたら、それはNOと答えざるを得ない」
小町「!……それじゃあ沙希さんが……」
八幡「だがそれが理由で彼女とつきあう訳じゃない。いや、これすら全部否定出来ないのが悲しい所だが……」
小町「……」
227 :
そうだ小町と付き合おう
228 :
ヤミのんはよ
229 = 125 :
八幡「……とりあえず川崎は俺のその辺りの事情はもう全て理解している」
八幡「その上で彼女はこう言ったんだ。『責任を取れ』と」
八幡「それは1つは彼女達の想いに応えろ、という意味」
八幡「もう1つは……俺が川崎を勘違いさせた責任を取れ、という意味」
小町「お兄ちゃんが沙希さんを勘違いさせる……?」
230 = 125 :
八幡「俺もその時は無自覚で……文化祭の時で必死に人を捜していて……」
八幡「その人を捜す手がかりに川崎が役に立って……」
八幡「去り際に『愛してるぜ、川崎』と言ってしまったらしい」
小町(いくらお兄ちゃんとはいえそりゃあかんわ)
八幡「もちろん本気じゃないとわかっていた、と川崎は言った」
231 = 125 :
八幡「でも、それでも嬉しかった、とも……」
八幡「愕然とした。自分は今まで散々勘違いして玉砕してきたのにそれを無自覚とはいえ他人に……」
八幡「……その彼女の想いを無視するなんてあまりにも虫が良すぎるじゃないか」
八幡「それに嬉しかったと言われた時……正直俺も嬉しいと思った」
八幡「……それに川崎とつきあうのを想像して、それも悪くないんじゃないかと思えたんだ」
八幡「そして…………こんな俺を彼女は受け入れてくれたんだ」
小町「……だいたいのところはわかったよ、お兄ちゃん」
232 = 125 :
小町(冗談で言った告白の責任を取るとか律義なお兄ちゃんらしいけど……)
小町「ま、そこまで言われちゃあね……小町がとやかく言うつもりはないよ」
八幡「ありがとう、小町」
小町「で・も!」ビシッ
八幡「な、何だよ」
小町「沙希さんのこと……大切にするんだよ」
八幡「……わかってる」
233 = 125 :
八幡「それと、小町に一つ頼みがあるんだが……」
小町「結衣さんと雪乃さんに沙希さんとのこと黙ってて欲しいってことでしょ?わかってますって」
八幡「……察しが良くて助かる」
小町「まあこういうことは本人が言った方が誤解は起きにくいし……」
小町「でも早めにお兄ちゃん本人が直接言わなきゃダメだよ?そうじゃなきゃ小町、2人に連絡しちゃうから」
八幡「……ああ」
235 = 125 :
小町「ふむ……まあ沙希さんとつきあうのはそれで良しとして……」
小町「今度のデートはいつですかな?」ニヤニヤ
八幡「ニヤニヤすんな気持ち悪い、まるで俺がラノベ読んでるときみたいな顔だぞ」
小町「小町を貶してるのか自虐なのかわかりませんな」
八幡「だいたい何で最初の話覚えてんだよ……忘れろよ」
小町「ま、これでも小町、生徒会役員の端くれなもので」
八幡「それなんか関係あるのか……?」
236 = 125 :
ちょっと飯
237 :
ならば保守しか
245 = 125 :
小町「いや~……やはり生徒会役員ともなると先生ウケがよく生徒からの人望も厚くないといけませんので……」
八幡「自分で言うな、自分で」
小町「それには人の話をよく聴くというコミュニケーション能力は必須だと思うのですよ」
八幡「まぁ俺が言うのもなんだがお前はコミュ力高いからな」
八幡「俺なんかは先生の話をよく聴いて矛盾を追及した結果よく嫌われたものだが」
小町「お兄ちゃんは他山の石としての性能バツグンなんで感謝してます!」
八幡「全然嬉しくない感謝のされ方だな、オイ……」
246 = 125 :
小町「……まあ、そんなお兄ちゃんじゃないと出来ないことも沢山あるから結構感謝されてると思うよ~」
八幡「そうですか……」
小町「きっと沙希さんもね。で、いつなの?彼女とのデートは」
八幡「強引に話戻しやがって……明後日映画を見に行く、それだけだ」
小町「あら、意外に早い。まさかお兄ちゃんが……?」
八幡「んな訳ないだろ……向こうからだよ」
小町(意外に沙希さんも攻めるなあ……)
247 = 125 :
小町「ふ~ん……まあじゃあ日曜の沙希さんとのデート頑張ってね!」
小町「もしお兄ちゃんが泣かせるようなことしたら小町が許さないからね!」
八幡「しねぇから。てか何でそんな話になるんだよ」
小町「だってこのままじゃ少なくとも2人は泣くことになるの確実だし……」
八幡「!…………まあ上手くやるように努めるしかないな」
・
・
・
八幡(その後は雪ノ下と由比ヶ浜から来るメールやら電話やらをあしらいつつ土曜を過ごした。そして……)
249 = 125 :
日曜日 待ち合わせ場所
13:30
八幡(こういうので後から来るのはなんかカッコ悪い気がするしな……)
八幡(さすがに30分前に来れば川崎もいないだろう……遅刻魔だったし)
八幡(パッと見それらしい格好の人は…………!)
八幡(オイオイマジかよ……いや、でもどう見ても川崎だよな、アレ)
八幡(……待ち合わせ場所に佇んでいたのはパーティードレスっぽい紺のワンピースに黒い上着を羽織った川崎沙希だった)
八幡(結婚式にでも行くつもりなのか、こいつは……)
八幡(……元々大人っぽい雰囲気だったしとても高校生には見えんな)
川崎 クルリ
八幡(ヤバイこっち向いた!)
川崎「!」
250 = 125 :
八幡「……よ……よう」
川崎「こ……こんにちは」
八幡「待ち合わせって確か2時だよな……来るの早いなお前」
川崎「あんたこそ……あ、あたしは今来たところだから」
八幡「そ……そうか」
川崎「……」
八幡「……」
川崎&八幡「あの」
みんなの評価 : ★★★
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