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元スレ伊織「アンタたちは夢と魔法の国を、まだまだわかっちゃいないわ!」
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真「そう言われると…なんか楽しくなってくるね」
響「てことはこの大きいカードみたいなのってトランプなのか…自分たちが小さくなって、大きく見えるんだな」
真「こっちのウッディたちが書いてあるでっかいのは本だね、へぇなるほどー」
伊織「……あ、そうそう、今のうちにゲームの解説だけしておくわね」
響「ん?」
貴音「おや、そういえばここは遊戯施設でしたね」
真「ゲームって何やるんだい?」
伊織「えーとね、乗り物に乗って、手元にあるキャノン砲みたいなので、画面に向かって弾を撃つのよ」
貴音「ふむ、射的ですか」
伊織「紐を引いて弾を発射するんだけど、先端には撃ちやすいようにボールが付いてるわ」
――●
伊織「こんな感じの」
響「あはは、なんかしっぽみたいだな」
伊織「ワイングラス持つみたいにボールに指を掛けて引っ張れば、そんなに疲れないわね」
響「てことはこの大きいカードみたいなのってトランプなのか…自分たちが小さくなって、大きく見えるんだな」
真「こっちのウッディたちが書いてあるでっかいのは本だね、へぇなるほどー」
伊織「……あ、そうそう、今のうちにゲームの解説だけしておくわね」
響「ん?」
貴音「おや、そういえばここは遊戯施設でしたね」
真「ゲームって何やるんだい?」
伊織「えーとね、乗り物に乗って、手元にあるキャノン砲みたいなので、画面に向かって弾を撃つのよ」
貴音「ふむ、射的ですか」
伊織「紐を引いて弾を発射するんだけど、先端には撃ちやすいようにボールが付いてるわ」
――●
伊織「こんな感じの」
響「あはは、なんかしっぽみたいだな」
伊織「ワイングラス持つみたいにボールに指を掛けて引っ張れば、そんなに疲れないわね」
真「ふむふむ」
響「指と指の間に挟む感じか」
伊織「特に真とか響は好きでしょうけど、的によって点数が変わって、的の種類が変わったりして……」
伊織「最終的に個人成績が発表されるわよ」
真「お、ってことは……」
響「競争…するかぁ?」ニヤリ
真「もちろん」グッ
伊織「……最後の方でたくさん稼げるポイントがあるから、前半飛ばしすぎないようにね」
貴音「逆転の機会が設けられている、と。……わたくしにも芽はありそうですね」
伊織「アンタもやる気なのね。まあいいわよ、全員で競ってやろうじゃない」
―――
真「ドアでかっ!」
伊織「ここからが、アンディの寝室」
貴音「あんでぃ殿……? 誰でしょうか」
響「トイストーリーっておもちゃの話だろ? そのおもちゃの持ち主さぁ」
響「指と指の間に挟む感じか」
伊織「特に真とか響は好きでしょうけど、的によって点数が変わって、的の種類が変わったりして……」
伊織「最終的に個人成績が発表されるわよ」
真「お、ってことは……」
響「競争…するかぁ?」ニヤリ
真「もちろん」グッ
伊織「……最後の方でたくさん稼げるポイントがあるから、前半飛ばしすぎないようにね」
貴音「逆転の機会が設けられている、と。……わたくしにも芽はありそうですね」
伊織「アンタもやる気なのね。まあいいわよ、全員で競ってやろうじゃない」
―――
真「ドアでかっ!」
伊織「ここからが、アンディの寝室」
貴音「あんでぃ殿……? 誰でしょうか」
響「トイストーリーっておもちゃの話だろ? そのおもちゃの持ち主さぁ」
貴音「おや、ではおもちゃの大きさになったわたくしたちにとっては、あんでぃ殿は巨人のような大きさに見えるのですかね」
真「アンディが実際にいるのかな」
伊織「そこはほら……あのでっかいの、アレ」スッ
響「アレ? ……あ、ひょっとしてあれって、ベッドか!?」
真「アンディのベッド? でっかいなぁ」
貴音「やはりわたくしの推測は間違ってはいなかったようですね」
伊織「今からやるゲームも、アンディの寝ているベッドの下でやるってことになってるのよ」
伊織「そうねえ……だから、もし万が一アンディが起きてきたりしたら、わたしたちピンチねぇ」
響「……そ、そうだな」
真「……あえて言うけどさ、まだお昼じゃないか。なんでアンディこんな時間にベッドで寝てるんだよ」
伊織「そんな野暮なことは言いっこナシよ」
貴音「ふふ、しかしこれだけ大勢の人間が騒いでいたら、流石に起きてしまうのでは……」
伊織「だから野暮なことは言わないの、にひひっ」
貴音「そうですね。失礼致しました」ニコッ
真「アンディが実際にいるのかな」
伊織「そこはほら……あのでっかいの、アレ」スッ
響「アレ? ……あ、ひょっとしてあれって、ベッドか!?」
真「アンディのベッド? でっかいなぁ」
貴音「やはりわたくしの推測は間違ってはいなかったようですね」
伊織「今からやるゲームも、アンディの寝ているベッドの下でやるってことになってるのよ」
伊織「そうねえ……だから、もし万が一アンディが起きてきたりしたら、わたしたちピンチねぇ」
響「……そ、そうだな」
真「……あえて言うけどさ、まだお昼じゃないか。なんでアンディこんな時間にベッドで寝てるんだよ」
伊織「そんな野暮なことは言いっこナシよ」
貴音「ふふ、しかしこれだけ大勢の人間が騒いでいたら、流石に起きてしまうのでは……」
伊織「だから野暮なことは言わないの、にひひっ」
貴音「そうですね。失礼致しました」ニコッ
―――
ガチョンガチョン ペチャ、ペチャ!
ガチョンガチョン ペチャ、バシャ!
響「な、なるほどこういうことかぁ~」
真「うわ面白い、これすっごい面白いって!」
ガチョンガチョンガチョン
伊織「くっ……やっぱり慣れてる立場でもちょっと難しいわね」
貴音「あまり飛ばしすぎないようにと言っておりましたが……無理な忠告というものですね」
伊織「何でよ」
貴音「こ、このように楽しい射的を、止められようはずもありません……!」
ガチョンガチョンガチョン
伊織「それは何よりね……!」ガチョンガチョン
ガチョンガチョン ペチャ、ペチャ!
ガチョンガチョン ペチャ、バシャ!
響「な、なるほどこういうことかぁ~」
真「うわ面白い、これすっごい面白いって!」
ガチョンガチョンガチョン
伊織「くっ……やっぱり慣れてる立場でもちょっと難しいわね」
貴音「あまり飛ばしすぎないようにと言っておりましたが……無理な忠告というものですね」
伊織「何でよ」
貴音「こ、このように楽しい射的を、止められようはずもありません……!」
ガチョンガチョンガチョン
伊織「それは何よりね……!」ガチョンガチョン
―――
響「はぁ、はぁ、次は輪投げか……」
真「ま、まずいなぁ……もうこんな疲れてるよ……」
響「よっし、いくぞー!」
ガチョンガチョンガチョンガチョン
伊織「輪投げは下ばっかり狙いすぎない方がいいわよ」
ガチョンガチョン
貴音「ふむ…やはり輪が入らないと得点とはみなしてくれぬようですね」
伊織「そうそう、上の方が入りやすいわ」
ガチョンガチョンガチョン
―――
響「こ…これかぁ~、最後のボーナスってこれのことかぁ~」ガチョンガチョン
真「うおおぉぉー!」ガチョンガチョンガチョン
響「ま、負けるもんかぁー!」ガチョンガチョンガチョン
響「はぁ、はぁ、次は輪投げか……」
真「ま、まずいなぁ……もうこんな疲れてるよ……」
響「よっし、いくぞー!」
ガチョンガチョンガチョンガチョン
伊織「輪投げは下ばっかり狙いすぎない方がいいわよ」
ガチョンガチョン
貴音「ふむ…やはり輪が入らないと得点とはみなしてくれぬようですね」
伊織「そうそう、上の方が入りやすいわ」
ガチョンガチョンガチョン
―――
響「こ…これかぁ~、最後のボーナスってこれのことかぁ~」ガチョンガチョン
真「うおおぉぉー!」ガチョンガチョンガチョン
響「ま、負けるもんかぁー!」ガチョンガチョンガチョン
―――
伊織「えーと本日の最高得点が……はぁ、相変わらず異次元の得点だわ」
貴音「わたくし自身の得点は…成程」
伊織「初めてにしては上出来じゃない?」
貴音「そうなのですか?」
伊織「そこそこってとこね」
真「はぁ、はぁ……お、お疲れ」
響「じ、自分たち頑張ったぞぉ……」
伊織「バテすぎでしょ! どんだけ飛ばしたのよ!」
貴音「しかしその分、二人には高得点が期待出来そうですね」
伊織「そうね。じゃあ私たちから報告するわね」
真「あ、ああ、お願い」
伊織「えーと、私の得点は、162200点」
伊織「えーと本日の最高得点が……はぁ、相変わらず異次元の得点だわ」
貴音「わたくし自身の得点は…成程」
伊織「初めてにしては上出来じゃない?」
貴音「そうなのですか?」
伊織「そこそこってとこね」
真「はぁ、はぁ……お、お疲れ」
響「じ、自分たち頑張ったぞぉ……」
伊織「バテすぎでしょ! どんだけ飛ばしたのよ!」
貴音「しかしその分、二人には高得点が期待出来そうですね」
伊織「そうね。じゃあ私たちから報告するわね」
真「あ、ああ、お願い」
伊織「えーと、私の得点は、162200点」
真「あれ、経験者の伊織でもそんなものなのか」
伊織「まあテクニックでカバーできるけど、最後は体力勝負だから仕方ないわ」
響「で、貴音が……」
貴音「わたくしは94200点、ですね」
伊織「女性で初プレーならそこそこのスコアよ。二回目以降はもっと上がるんじゃないかしら」
伊織「……で、本命の二人だけど」
真「えーと…じゃあ響からでいいかな」
響「そうだな」
響「自分は……209300点!」
貴音「に、20万……」
伊織「流石に高得点出して来るわねー、20万超えが一つの指標にもなるのに」
響「へへ、そうか? でももうちょっとで21万だったのになぁ、そこが悔しいぞ」
伊織「で、最後が真だけど」
伊織「まあテクニックでカバーできるけど、最後は体力勝負だから仕方ないわ」
響「で、貴音が……」
貴音「わたくしは94200点、ですね」
伊織「女性で初プレーならそこそこのスコアよ。二回目以降はもっと上がるんじゃないかしら」
伊織「……で、本命の二人だけど」
真「えーと…じゃあ響からでいいかな」
響「そうだな」
響「自分は……209300点!」
貴音「に、20万……」
伊織「流石に高得点出して来るわねー、20万超えが一つの指標にもなるのに」
響「へへ、そうか? でももうちょっとで21万だったのになぁ、そこが悔しいぞ」
伊織「で、最後が真だけど」
真「ボクの得点は……226200点!」
伊織「……筋肉バカだわ」
真「こんな頑張ったのにその反応!?」
貴音「す、凄まじい得点ですね、二人とも……」
響「最後のラッシュでちょっと差ぁつけられちゃったんだよなぁ」
真「それまではほとんど同じだったんだけどね」
伊織「でもよかったわ。流石にいきなり最高得点更新するような異次元の筋肉バカじゃなくて」
真「ああ、そう最高得点!」
真「なんだよアレ、本日の最高得点が35万とか!」
響「真が1時間のハイスコア更新したから二人で喜んでたのに、あれ見せられたらショックだったよなぁ」
貴音「それだけ、上には上が居る、ということなのでしょう」
伊織「そうそう、あんまり落ち込まなくてもいいわよ」
伊織「『トイストーリーマニアのマニア』が出した得点もあれば、ディズニーのキャストが出した得点もあるから」
伊織「……筋肉バカだわ」
真「こんな頑張ったのにその反応!?」
貴音「す、凄まじい得点ですね、二人とも……」
響「最後のラッシュでちょっと差ぁつけられちゃったんだよなぁ」
真「それまではほとんど同じだったんだけどね」
伊織「でもよかったわ。流石にいきなり最高得点更新するような異次元の筋肉バカじゃなくて」
真「ああ、そう最高得点!」
真「なんだよアレ、本日の最高得点が35万とか!」
響「真が1時間のハイスコア更新したから二人で喜んでたのに、あれ見せられたらショックだったよなぁ」
貴音「それだけ、上には上が居る、ということなのでしょう」
伊織「そうそう、あんまり落ち込まなくてもいいわよ」
伊織「『トイストーリーマニアのマニア』が出した得点もあれば、ディズニーのキャストが出した得点もあるから」
真「キャスト……なんでキャストの人が乗ってるの?」
伊織「色々と理由はあるわよ。後で教えてあげるわ」
―――
13:10 アメリカンウォーターフロント
伊織「どうする? ファストパスが出せる時間になったわ」
伊織「トイストーリーマニアのファストパスは、今から出せば20:00から、だけど」
真「もし出したら、最後の最後にここに来る、って感じになるのかな」
響「他のとこってパス出さなくても少ししたら乗れるんだろ?」
伊織「そうね、雨はほとんど止んだけど、人はそんなに増えてないかしらね」
伊織「えーと……うん、センターオブジアースでも15分待ちくらいだわ」
貴音「これほどの人気施設だと言うのに、まさかまた乗ることができるとは……」
伊織「貴音ってばけっこーはしゃいでたものね」
真「よし、じゃあ取ってくる」
伊織「色々と理由はあるわよ。後で教えてあげるわ」
―――
13:10 アメリカンウォーターフロント
伊織「どうする? ファストパスが出せる時間になったわ」
伊織「トイストーリーマニアのファストパスは、今から出せば20:00から、だけど」
真「もし出したら、最後の最後にここに来る、って感じになるのかな」
響「他のとこってパス出さなくても少ししたら乗れるんだろ?」
伊織「そうね、雨はほとんど止んだけど、人はそんなに増えてないかしらね」
伊織「えーと……うん、センターオブジアースでも15分待ちくらいだわ」
貴音「これほどの人気施設だと言うのに、まさかまた乗ることができるとは……」
伊織「貴音ってばけっこーはしゃいでたものね」
真「よし、じゃあ取ってくる」
13:15 タワー・オブ・テラー前
響「なん、なんだなんだ?」
真「タワーオブテラーの前に凄い人だかりが……」
伊織「……雨が上がったからだわ」
貴音「どういうことでしょうか?」
伊織「フリーグリーティングが来てるのよ、しかも……3人も」
真「3人、えーと……あ、ほんとだ見える」
響「あれってドナルド…じゃない、スクルージ伯父さんだ!」
貴音「わたくしにもわかるのは、あちらの『でいじぃ』嬢ですね」
伊織「あとは奥の方にもう一人、多分『マリー』だけど」
伊織「午前中に雨が降ってて、フリーグリーティングとして出てこられなかったから」
伊織「雨が止んでみんな出てくるようになったんだわ」
響「それでこんなにたくさん人がいるのかー」
真「写真、撮ってみようか?」
響「なん、なんだなんだ?」
真「タワーオブテラーの前に凄い人だかりが……」
伊織「……雨が上がったからだわ」
貴音「どういうことでしょうか?」
伊織「フリーグリーティングが来てるのよ、しかも……3人も」
真「3人、えーと……あ、ほんとだ見える」
響「あれってドナルド…じゃない、スクルージ伯父さんだ!」
貴音「わたくしにもわかるのは、あちらの『でいじぃ』嬢ですね」
伊織「あとは奥の方にもう一人、多分『マリー』だけど」
伊織「午前中に雨が降ってて、フリーグリーティングとして出てこられなかったから」
伊織「雨が止んでみんな出てくるようになったんだわ」
響「それでこんなにたくさん人がいるのかー」
真「写真、撮ってみようか?」
伊織「あの人だかりだと、写真撮るのもたいへんよぉ」
貴音「では、誰か一人に狙いを絞るのはいかがでしょうか」
真「そっかそれならいけるかも」
伊織「誰にする? 響は誰か一緒に写真とりたいキャラクターいる?」
響「えーと…話にだけ聞いてて今日初めて生で見れたから、スクルージ伯父さんと撮ってみたいぞ」
貴音「あちらの、どなるど殿に良く似たアヒルの方ですね」
伊織「最初に行っておくと、エントランスのと同じで、フリーグリーティングは順番待ちとかが存在しないわ」
伊織「前の人が終わったら、いろんな人が次は自分が、って群がってくるの」
真「な、なんかちょっと怖いね、それ」
伊織「まあそれに命かけてる人もいるわね」
響「で、でも、自分はスクルージ伯父さんと一緒に写真撮りたい!」
伊織「熱意があればきっと大丈夫よ、タイミング見計らって突撃! ってね」
貴音「……とても触れ合いの打ち合わせをしているようには聞こえませんが……なにやら楽しくなってきましたね」
貴音「では、誰か一人に狙いを絞るのはいかがでしょうか」
真「そっかそれならいけるかも」
伊織「誰にする? 響は誰か一緒に写真とりたいキャラクターいる?」
響「えーと…話にだけ聞いてて今日初めて生で見れたから、スクルージ伯父さんと撮ってみたいぞ」
貴音「あちらの、どなるど殿に良く似たアヒルの方ですね」
伊織「最初に行っておくと、エントランスのと同じで、フリーグリーティングは順番待ちとかが存在しないわ」
伊織「前の人が終わったら、いろんな人が次は自分が、って群がってくるの」
真「な、なんかちょっと怖いね、それ」
伊織「まあそれに命かけてる人もいるわね」
響「で、でも、自分はスクルージ伯父さんと一緒に写真撮りたい!」
伊織「熱意があればきっと大丈夫よ、タイミング見計らって突撃! ってね」
貴音「……とても触れ合いの打ち合わせをしているようには聞こえませんが……なにやら楽しくなってきましたね」
―――
響「うわぁ、ほんとに人が……! く、次は自分が行くんだ……!」
伊織「キャラクターが自分を見てくれるかどうか、の運も絡んでくるから」
伊織「どうしてもダメなときもあるわよ、あんまり気負いすぎないようにね」
響「う、うん」
真「……今写真撮ってる人も、もうそろそろかな」
貴音「……」
貴音「…………」
真「終わった…けどスクルージがあっち向いちゃってる」
響「う、う~ん…こっち向いてくれないとどうしようもないなぁ……」
貴音「…!」カッ
スクルージ「!?」クルッ
響「……うぇ? む、向いた?」
響「うわぁ、ほんとに人が……! く、次は自分が行くんだ……!」
伊織「キャラクターが自分を見てくれるかどうか、の運も絡んでくるから」
伊織「どうしてもダメなときもあるわよ、あんまり気負いすぎないようにね」
響「う、うん」
真「……今写真撮ってる人も、もうそろそろかな」
貴音「……」
貴音「…………」
真「終わった…けどスクルージがあっち向いちゃってる」
響「う、う~ん…こっち向いてくれないとどうしようもないなぁ……」
貴音「…!」カッ
スクルージ「!?」クルッ
響「……うぇ? む、向いた?」
スクルージ「……!」
響「じ、自分と写真撮ってくれるのかぁ!?」
真「やったね響」
伊織「運が良いわね~」
貴音「……ふふ、そうですね」
真「スクルージと一緒にいたお姉さんに頼んで、ボクたち全員でも撮れたね」
伊織「まさかあんなスムーズに行くとは思わなかったわ」
響「えへへ~、嬉しいなぁ~」
真「……どうする? 思ったよりスムーズに行ったし、他のキャラクターのとこも行ってみるかい?」
伊織「あら、じゃあ私はデイジーと一緒に取りたいわね。実はまだデイジーとだけ一緒の写真が無いのよ」
響「お、いいぞー、今度は自分も協力するぞ!」
響「じ、自分と写真撮ってくれるのかぁ!?」
真「やったね響」
伊織「運が良いわね~」
貴音「……ふふ、そうですね」
真「スクルージと一緒にいたお姉さんに頼んで、ボクたち全員でも撮れたね」
伊織「まさかあんなスムーズに行くとは思わなかったわ」
響「えへへ~、嬉しいなぁ~」
真「……どうする? 思ったよりスムーズに行ったし、他のキャラクターのとこも行ってみるかい?」
伊織「あら、じゃあ私はデイジーと一緒に取りたいわね。実はまだデイジーとだけ一緒の写真が無いのよ」
響「お、いいぞー、今度は自分も協力するぞ!」
―――
真「ちょっと…逆に怖いよ」
伊織「私もよ」
響「で、デイジーも…マリーも…すぐこっちのほう向いて、写真撮ってくれたもんなぁ」
貴音「…………」
伊織「ラッキーだった…で済ませていいのかわからないくらいラッキーだったわね」
真「ま、まあ……とりあえず、良かったと思う事にしようよ」
響「そうそう、実際に写真だって撮れたわけだしさぁ!」
伊織「フゥ…そうね、深く考えても仕方ないかしらね」
貴音「……フゥ」
13:25
伊織「タワーオブテラーまでちょっと時間があるから、ミステリアスアイランドの方に行ってみない?」
真「センターオブジアースのとこだね、いいよ」
真「ちょっと…逆に怖いよ」
伊織「私もよ」
響「で、デイジーも…マリーも…すぐこっちのほう向いて、写真撮ってくれたもんなぁ」
貴音「…………」
伊織「ラッキーだった…で済ませていいのかわからないくらいラッキーだったわね」
真「ま、まあ……とりあえず、良かったと思う事にしようよ」
響「そうそう、実際に写真だって撮れたわけだしさぁ!」
伊織「フゥ…そうね、深く考えても仕方ないかしらね」
貴音「……フゥ」
13:25
伊織「タワーオブテラーまでちょっと時間があるから、ミステリアスアイランドの方に行ってみない?」
真「センターオブジアースのとこだね、いいよ」
―――
13:35 ミステリアスアイランド
伊織「……で、着いたわけだけど……」
響「何だ?」
伊織「実はここってね、全部のエリアの中でも、特に設定やストーリーが凝ってるとこなのよ」
貴音「どういったところが?」
伊織「まずこの一帯は、『ネモ船長』って人が中心に、火山調査をしてるところなの」
真「ネモ船長って聞いた事あるね、センターオブジアースだったかな」
伊織「そうね、海底二万マイルもそう。ネモ船長が発掘したりした施設を巡ってるって設定なの」
響「発掘した施設って、センターオブジーアスがか?」
貴音「何か根拠はあるのでしょうか? それとも、そういうことになっている、というだけでしょうか?」
伊織「ふっふっふ……ちゃあんと、根拠があるのよ」
13:35 ミステリアスアイランド
伊織「……で、着いたわけだけど……」
響「何だ?」
伊織「実はここってね、全部のエリアの中でも、特に設定やストーリーが凝ってるとこなのよ」
貴音「どういったところが?」
伊織「まずこの一帯は、『ネモ船長』って人が中心に、火山調査をしてるところなの」
真「ネモ船長って聞いた事あるね、センターオブジアースだったかな」
伊織「そうね、海底二万マイルもそう。ネモ船長が発掘したりした施設を巡ってるって設定なの」
響「発掘した施設って、センターオブジーアスがか?」
貴音「何か根拠はあるのでしょうか? それとも、そういうことになっている、というだけでしょうか?」
伊織「ふっふっふ……ちゃあんと、根拠があるのよ」
伊織「あそこに、岩盤に突き刺さったドリルマシーンがあるでしょ?」
響「ああ、外から見るとすごく目立つよなアレ」
伊織「センターオブジアースの洞窟は、アレで掘って出来たものよ」
真「……え、本当に?」
伊織「本当に」
貴音「ふむ……」
貴音「……!!」
貴音「い、伊織の言っている事は…どうやら紛れもない真実のようですね」
響「ど、どうしたんだ貴音?」
貴音「こちら……施設の入り口を見てください」
真「入り口? 普通じゃないか」
貴音「いえ、そうではありません、入り口の形です」
響「ハートみたいだ」
響「ああ、外から見るとすごく目立つよなアレ」
伊織「センターオブジアースの洞窟は、アレで掘って出来たものよ」
真「……え、本当に?」
伊織「本当に」
貴音「ふむ……」
貴音「……!!」
貴音「い、伊織の言っている事は…どうやら紛れもない真実のようですね」
響「ど、どうしたんだ貴音?」
貴音「こちら……施設の入り口を見てください」
真「入り口? 普通じゃないか」
貴音「いえ、そうではありません、入り口の形です」
響「ハートみたいだ」
貴音「そうです、そして、先ほどのどりるの機械を見てください」
真「ドリル……?」
真「あ!」
響「ドリルが二つ付いてて……あれで彫ったらハートみたいになるな!」
伊織「貴音に上手い事説明されちゃったけど、そういうことよ」
伊織「センターオブジアースの入り口を見れば、あのドリルで掘ってあるのがわかるってわけ」
貴音「……もちろん、隠された設定や知られざる話は、まだまだあるのでしょう?」
伊織「ええ、もちろん……並びながら、色々教えてあげるわよ」
真「き、期待してるよ」
『センター・オブ・ジ・アース』
謎の天才科学者、ネモ船長によって明かされる、
いまだかつて誰も見たことのない地底世界へようこそ。
地底走行車で、神秘と驚異の世界をめぐりましょう。
まばゆい光にあふれた水晶の洞窟、巨大キノコの森、地底に生息する珍しい発光生物。
と、そのとき、なんだか不気味な振動が…。
真「ドリル……?」
真「あ!」
響「ドリルが二つ付いてて……あれで彫ったらハートみたいになるな!」
伊織「貴音に上手い事説明されちゃったけど、そういうことよ」
伊織「センターオブジアースの入り口を見れば、あのドリルで掘ってあるのがわかるってわけ」
貴音「……もちろん、隠された設定や知られざる話は、まだまだあるのでしょう?」
伊織「ええ、もちろん……並びながら、色々教えてあげるわよ」
真「き、期待してるよ」
『センター・オブ・ジ・アース』
謎の天才科学者、ネモ船長によって明かされる、
いまだかつて誰も見たことのない地底世界へようこそ。
地底走行車で、神秘と驚異の世界をめぐりましょう。
まばゆい光にあふれた水晶の洞窟、巨大キノコの森、地底に生息する珍しい発光生物。
と、そのとき、なんだか不気味な振動が…。
アイマスSSではなくてディズニー紹介SSだからな
勘違いしちゃった子達がいるんだろ
勘違いしちゃった子達がいるんだろ
―――
伊織「まずここの本来の目的なんだけど」
響「へ? 本来の目的?」
伊織「本来は、ネモ船長たちが発掘した地底洞窟を巡って、色んな不思議なものをみて楽しみましょうってツアーなの」
伊織「例えば火山が噴火したりしさえしなければ、楽しい地底探検ツアーになるわよぉ」
真「……説明が白々しすぎるって」
伊織「大丈夫よぉ、火山が噴火したりしさえしなければ、危険は無いんだもの」
響「自分たち去年ここ乗ったのに、そんな説明してどうなるんだよ……」
貴音「ふふふ……響、野暮な事は言いっこなし、ですよ」
伊織「そうそう、ミステリアスアイランドの合言葉も教えておかないと」
真「合言葉?」
伊織「まずここの本来の目的なんだけど」
響「へ? 本来の目的?」
伊織「本来は、ネモ船長たちが発掘した地底洞窟を巡って、色んな不思議なものをみて楽しみましょうってツアーなの」
伊織「例えば火山が噴火したりしさえしなければ、楽しい地底探検ツアーになるわよぉ」
真「……説明が白々しすぎるって」
伊織「大丈夫よぉ、火山が噴火したりしさえしなければ、危険は無いんだもの」
響「自分たち去年ここ乗ったのに、そんな説明してどうなるんだよ……」
貴音「ふふふ……響、野暮な事は言いっこなし、ですよ」
伊織「そうそう、ミステリアスアイランドの合言葉も教えておかないと」
真「合言葉?」
伊織「左手を、右の肩のちょっと下に、ポンと置くように」
響「こ、こうか?」
貴音「腕は体に密着させるのですね」
真「ポーズ自体は全然違うけど、『イエッサー』って言いたくなる感じだね」
伊織「で、これが基本ポーズ」
伊織「出来た相手のポーズを見るなんとなくわかると思うけど、体で『N』の字を表現してるの」
響「N……ああ、なんかそんな感じだな」
真「Nってなんだろ?」
貴音「……『ネモ船長』殿の頭文字、ということでしょうか」
伊織「そうそう、ネモ船長のN。ミステリアスアイランドには『N』にまつわるオブジェクトがたくさんあるわよ」
伊織「この状態で『モビリス』って言って、言われたほうが『モビリ』って返す」
伊織「これが、ミステリアスアイランドの合言葉よ」
響「こ、こうか?」
貴音「腕は体に密着させるのですね」
真「ポーズ自体は全然違うけど、『イエッサー』って言いたくなる感じだね」
伊織「で、これが基本ポーズ」
伊織「出来た相手のポーズを見るなんとなくわかると思うけど、体で『N』の字を表現してるの」
響「N……ああ、なんかそんな感じだな」
真「Nってなんだろ?」
貴音「……『ネモ船長』殿の頭文字、ということでしょうか」
伊織「そうそう、ネモ船長のN。ミステリアスアイランドには『N』にまつわるオブジェクトがたくさんあるわよ」
伊織「この状態で『モビリス』って言って、言われたほうが『モビリ』って返す」
伊織「これが、ミステリアスアイランドの合言葉よ」
真「モビリス、モビリね」
響「どういう意味なんだろ」
伊織「確か、『変化し、変化せよ』がモビリス・イン・モビリになるはずだったわね」
伊織「そこから取って、モビリスって言った相手にモビリって返すのがこの合言葉」
貴音「覚えたはいいのですが、いつ使えば良いのでしょう?」
伊織「そこなんだけど……このエリアは、ネモ船長を中心とした調査団のいるとこって言ったわよね?」
響「ああ」
伊織「ここではキャストは、『クルー』って呼ばれているの。優秀な調査員たちってことなのよ」
真「それで?」
伊織「この合言葉は、調査員たちが使うためのもの、だから……」
貴音「もしや、ここの調査員たちに『もびりす』と言えば、『もびり』と返ってくる、と?」
伊織「にひひっ、大正解!」
伊織「クルーの人にNマーク作って、『モビリス』って言えば、クルーの方からは『モビリ』って返ってくるのよ」
響「どういう意味なんだろ」
伊織「確か、『変化し、変化せよ』がモビリス・イン・モビリになるはずだったわね」
伊織「そこから取って、モビリスって言った相手にモビリって返すのがこの合言葉」
貴音「覚えたはいいのですが、いつ使えば良いのでしょう?」
伊織「そこなんだけど……このエリアは、ネモ船長を中心とした調査団のいるとこって言ったわよね?」
響「ああ」
伊織「ここではキャストは、『クルー』って呼ばれているの。優秀な調査員たちってことなのよ」
真「それで?」
伊織「この合言葉は、調査員たちが使うためのもの、だから……」
貴音「もしや、ここの調査員たちに『もびりす』と言えば、『もびり』と返ってくる、と?」
伊織「にひひっ、大正解!」
伊織「クルーの人にNマーク作って、『モビリス』って言えば、クルーの方からは『モビリ』って返ってくるのよ」
真「えー、何それ? 全然知らなかったよ」
伊織「まあ、普通に周ってるだけじゃまず身に付かない知識よね」
響「伊織はなんでそんなこと知ってるんだ?」
伊織「ネットで見たりした知識もあるけど……」
伊織「ほとんどは、ガイドの人に教えてもらったの」
真「ガイド?」
伊織「事前に予約したり、当日は早い者勝ちだったり」
伊織「ともかく、ディズニーを周るのにガイドをつけてもらうことが出来るのよ。お金はかかるけどね」
貴音「がいどとやらを付けると、どうなるのでしょうか?」
伊織「ガイドの内容にもよるけど、各施設の裏話とか設定とかも教えてもらえるし……」
伊織「何よりファストパスが必要な施設も、ガイドがついてるとファストパス無しで行列をすっ飛ばせるの」
響「あ、それ便利だな」
伊織「まあ、普通に周ってるだけじゃまず身に付かない知識よね」
響「伊織はなんでそんなこと知ってるんだ?」
伊織「ネットで見たりした知識もあるけど……」
伊織「ほとんどは、ガイドの人に教えてもらったの」
真「ガイド?」
伊織「事前に予約したり、当日は早い者勝ちだったり」
伊織「ともかく、ディズニーを周るのにガイドをつけてもらうことが出来るのよ。お金はかかるけどね」
貴音「がいどとやらを付けると、どうなるのでしょうか?」
伊織「ガイドの内容にもよるけど、各施設の裏話とか設定とかも教えてもらえるし……」
伊織「何よりファストパスが必要な施設も、ガイドがついてるとファストパス無しで行列をすっ飛ばせるの」
響「あ、それ便利だな」
伊織「ガイドさんがそのまま、一緒にアトラクションに乗ってくれたりもするわよ」
伊織「私が一番ビックリしたのは、タワー・オブ・テラーで微動だにしなかったところね」
響「すごいな!」
貴音「そ、そのような強靭な精神力をお持ちとは……素晴らしいです」
真「単にたくさん乗って、慣れただけとか?」
真「……あ! 伊織、ひょっとしてトイストーリーマニアのってあれ……ガイドさんってこと?」
伊織「ああ、全部が全部そうじゃないでしょうけど、そういうパターンもあるわよ」
伊織「さっき言った、『キャストの人が出した高得点』の理由の一つよね」
真「あー、そっかぁ。納得したよ」
伊織「で、ガイドの話は置いといて……いい? モビリス・モビリよ」
真「ん? ああ、合言葉だね」
伊織「地底探検車に乗って出発する前、クルーの人と目が合った時に使うといいんじゃないかしら?」
伊織「私が一番ビックリしたのは、タワー・オブ・テラーで微動だにしなかったところね」
響「すごいな!」
貴音「そ、そのような強靭な精神力をお持ちとは……素晴らしいです」
真「単にたくさん乗って、慣れただけとか?」
真「……あ! 伊織、ひょっとしてトイストーリーマニアのってあれ……ガイドさんってこと?」
伊織「ああ、全部が全部そうじゃないでしょうけど、そういうパターンもあるわよ」
伊織「さっき言った、『キャストの人が出した高得点』の理由の一つよね」
真「あー、そっかぁ。納得したよ」
伊織「で、ガイドの話は置いといて……いい? モビリス・モビリよ」
真「ん? ああ、合言葉だね」
伊織「地底探検車に乗って出発する前、クルーの人と目が合った時に使うといいんじゃないかしら?」
響「……貴音、モビリス!」
貴音「!?(ビクッ) え、と……も、もびり?」
響「へっへー、完璧だな!」
貴音「……響、もびりす」
響「モビリ!」
貴音「ふふ、大丈夫なようですね」
―――
ジリリリリッ!
火山発動発生 火山発動発生!
貴音「ひ、ひぃいぃ!」
真「そ、そろそろ……」
響「きたぁー!?」
貴音「!?(ビクッ) え、と……も、もびり?」
響「へっへー、完璧だな!」
貴音「……響、もびりす」
響「モビリ!」
貴音「ふふ、大丈夫なようですね」
―――
ジリリリリッ!
火山発動発生 火山発動発生!
貴音「ひ、ひぃいぃ!」
真「そ、そろそろ……」
響「きたぁー!?」
―――
響「ふはぁ……あ、そういえばやっぱ、ちゃんと返してくれたな」
真「モビリ、ね」
貴音「や、やはりわたくしはその後の事を思うと、それ所では無かったです……」
伊織「はぁ~あ、楽しかったわ」
伊織「……真、気付いてた?」
真「何に?」
伊織「私がさっき言ったじゃない? 本当は楽しい地底探検ツアーのはずだって」
真「あ、あー……そんなこと言ってたね」
伊織「信号が赤になって急にスピードが上がったあそこ、本来のルートじゃないのよ」
真「…? 本来のルートじゃない?」
伊織「地底探検ツアーのルートを外れて、火山の噴火の勢いでコースが外れちゃったの」
真「……あ、そういうこと?」
響「ふはぁ……あ、そういえばやっぱ、ちゃんと返してくれたな」
真「モビリ、ね」
貴音「や、やはりわたくしはその後の事を思うと、それ所では無かったです……」
伊織「はぁ~あ、楽しかったわ」
伊織「……真、気付いてた?」
真「何に?」
伊織「私がさっき言ったじゃない? 本当は楽しい地底探検ツアーのはずだって」
真「あ、あー……そんなこと言ってたね」
伊織「信号が赤になって急にスピードが上がったあそこ、本来のルートじゃないのよ」
真「…? 本来のルートじゃない?」
伊織「地底探検ツアーのルートを外れて、火山の噴火の勢いでコースが外れちゃったの」
真「……あ、そういうこと?」
伊織「そう。実は外れる前、地底探検ツアー用の通路が、ちょっとだけ見えてたの」
響「そんなとこあったのか」
伊織「大きな卵がたくさんある所よ、火山が噴火したりしなければ、そこにも行けたんだけどね~」
真「……ふふ、そうだね」
伊織「今度乗る時は、火山が活動したりしなければいいわよね?」
貴音「……ふふ」
真「ははは、本当にそんな日が来るか、疑わしくてしょうがないけどね」
響「み、みんな悪ノリが過ぎるぞぉ……」
―――
14:00
真「タワーオブテラーのファストパスの時間になったね」
響「今すぐ行くか?」
伊織「私はいいわよ?」
貴音「そうですね……」
真「? 貴音は何か別のとこに行きたいのかい?」
響「そんなとこあったのか」
伊織「大きな卵がたくさんある所よ、火山が噴火したりしなければ、そこにも行けたんだけどね~」
真「……ふふ、そうだね」
伊織「今度乗る時は、火山が活動したりしなければいいわよね?」
貴音「……ふふ」
真「ははは、本当にそんな日が来るか、疑わしくてしょうがないけどね」
響「み、みんな悪ノリが過ぎるぞぉ……」
―――
14:00
真「タワーオブテラーのファストパスの時間になったね」
響「今すぐ行くか?」
伊織「私はいいわよ?」
貴音「そうですね……」
真「? 貴音は何か別のとこに行きたいのかい?」
貴音「何かに乗るわけではないのですが、伊織」
伊織「はいはい」
貴音「この『みすてりあす・あいらんど』と呼ばれる一帯……他に何か知っていることはありますか?」
伊織「ああ、設定とか裏話とかってことね?」
響「お、そういうのなら自分も聞いてみたいな」
真「でも秘密の合言葉まで出ちゃったし、もうないんじゃないかい?」
伊織「……いや、あるわよ、とっておきのが」
真「と、とっておき?」
伊織「ちょっと着いてきて」
伊織「これ、この地面に書いてある模様、なんだかわかる?」
響「ん~……あ、Nだ!」
真「ここでもネモ船長の『N』か」
伊織「はいはい」
貴音「この『みすてりあす・あいらんど』と呼ばれる一帯……他に何か知っていることはありますか?」
伊織「ああ、設定とか裏話とかってことね?」
響「お、そういうのなら自分も聞いてみたいな」
真「でも秘密の合言葉まで出ちゃったし、もうないんじゃないかい?」
伊織「……いや、あるわよ、とっておきのが」
真「と、とっておき?」
伊織「ちょっと着いてきて」
伊織「これ、この地面に書いてある模様、なんだかわかる?」
響「ん~……あ、Nだ!」
真「ここでもネモ船長の『N』か」
伊織「そう、地面にでかでかと記されてるNの文字」
伊織「じゃあ、これが何なのかはわかるかしら?」
貴音「何か、と聞かれても……頭文字を地面に刻印している、という現状以外には何も」
伊織「違うわよぉ、これって意味があって地面にこんなに大きく書いてあるのよ」
響「意味ぃ? なんだろなぁ……」
真「……」
貴音「……」
伊織「……出そうにないみたいね」
真「ま、待って、なんかここらへんまでそれっぽいのが出掛かってるんだ!」
伊織「わかった?」
真「えーとね、あの……あれだよ、あれ」
響「あれじゃわかんないって」
伊織「じゃあ、これが何なのかはわかるかしら?」
貴音「何か、と聞かれても……頭文字を地面に刻印している、という現状以外には何も」
伊織「違うわよぉ、これって意味があって地面にこんなに大きく書いてあるのよ」
響「意味ぃ? なんだろなぁ……」
真「……」
貴音「……」
伊織「……出そうにないみたいね」
真「ま、待って、なんかここらへんまでそれっぽいのが出掛かってるんだ!」
伊織「わかった?」
真「えーとね、あの……あれだよ、あれ」
響「あれじゃわかんないって」
真「あの、ほら……大きくて目印になる……」
真「……思い出した!」
響「あ、ヘリポートか!」
真「あぁー!! それボクが言おうと思ったヤツ!」
響「え、あ、ごめん」
伊織「ふくく……何してんのよ二人で。響のヘリポートが正解」
真「ぼ、ボクもわかってたんだってば、ヘリポート!」
貴音「大丈夫ですよ真、皆それも理解しています」
伊織「そうそうわかってるから。……この地面の大きなNは、ネモ船長の飛行機の着陸目印ってことよ」
真「はぁ~、ただ地面に書いてあるだけじゃないんだね」
響「飛行機かぁ、何でも作れるんだなネモ船長」
伊織「で、驚くのはここからよ」
真「……思い出した!」
響「あ、ヘリポートか!」
真「あぁー!! それボクが言おうと思ったヤツ!」
響「え、あ、ごめん」
伊織「ふくく……何してんのよ二人で。響のヘリポートが正解」
真「ぼ、ボクもわかってたんだってば、ヘリポート!」
貴音「大丈夫ですよ真、皆それも理解しています」
伊織「そうそうわかってるから。……この地面の大きなNは、ネモ船長の飛行機の着陸目印ってことよ」
真「はぁ~、ただ地面に書いてあるだけじゃないんだね」
響「飛行機かぁ、何でも作れるんだなネモ船長」
伊織「で、驚くのはここからよ」
貴音「まだ何かあるというのですか?」
伊織「今言ったでしょ? 飛行機って」
伊織「ほら、着陸のNの少し前のあたりに……」
真「……んん?」
響「なんだこれ……雨降ってたから、そのシミじゃないのか?」
貴音「……いえ、どうやら違うようですね」
真「これってひょっとして……」
伊織「そう、その飛行機のタイヤの跡」
響「え…えぇ!? そんなのが付いてるのか!?」
伊織「でさらに、真正面の壁……壁の向こうはマーメイドラグーンだけど」
伊織「壁がうっすらと汚れてるでしょ?」
貴音「あれは……苔、ですか?」
響「あれって掃除してないだけだろ」
伊織「そんなわけないでしょ、天下のディズニーが」
伊織「今言ったでしょ? 飛行機って」
伊織「ほら、着陸のNの少し前のあたりに……」
真「……んん?」
響「なんだこれ……雨降ってたから、そのシミじゃないのか?」
貴音「……いえ、どうやら違うようですね」
真「これってひょっとして……」
伊織「そう、その飛行機のタイヤの跡」
響「え…えぇ!? そんなのが付いてるのか!?」
伊織「でさらに、真正面の壁……壁の向こうはマーメイドラグーンだけど」
伊織「壁がうっすらと汚れてるでしょ?」
貴音「あれは……苔、ですか?」
響「あれって掃除してないだけだろ」
伊織「そんなわけないでしょ、天下のディズニーが」
伊織「あの壁の下は水場なの。つまり、あの苔が着いた位置まで、壁が下がるってことよ」
真「壁が下がる……」
貴音「……伊織、でぃずにーとやらは、ここまで計算しつくして施設を作っているのですか」
伊織「あら、貴音は完全に気付いたのね。そうよ、細かく計算しつくして、色んなものを作ってるの」
響「え、何が? 貴音、何がわかったんだ?」
貴音「響、こちらの記号が着陸の目印であり、実際にそこに至るまでの飛行機の跡も残っている」
貴音「そしてその飛行機の跡に繋がるように、奥には苔むした壁が存在する」
貴音「これが意味するものは……」
響「……!」
響「奥の壁が苔の位置まで下がって、ネモ船長の飛行機がここまで入ってこれるようにする」
響「……てことか」
真「そうか……そうなるとここらへんの全部がきちんと説明がつくのか……」
貴音「まこと……考え抜かれた、遊び心というものを感じますね」
真「壁が下がる……」
貴音「……伊織、でぃずにーとやらは、ここまで計算しつくして施設を作っているのですか」
伊織「あら、貴音は完全に気付いたのね。そうよ、細かく計算しつくして、色んなものを作ってるの」
響「え、何が? 貴音、何がわかったんだ?」
貴音「響、こちらの記号が着陸の目印であり、実際にそこに至るまでの飛行機の跡も残っている」
貴音「そしてその飛行機の跡に繋がるように、奥には苔むした壁が存在する」
貴音「これが意味するものは……」
響「……!」
響「奥の壁が苔の位置まで下がって、ネモ船長の飛行機がここまで入ってこれるようにする」
響「……てことか」
真「そうか……そうなるとここらへんの全部がきちんと説明がつくのか……」
貴音「まこと……考え抜かれた、遊び心というものを感じますね」
伊織「どうだったかしら、伊織ちゃんの不思議発見ミステリーは?」
貴音「脱帽ですね」
真「……ひょっとして、これってガイドの人に教えてもらった?」
伊織「ええ。私も最初聞いたときは目を疑ったわよ」
伊織「それこそ苔もただの汚れだと思ってたし、タイヤ跡も地面のシミだと思ってたもの」
響「うひゃぁ、こんなのばっかだと思ったらそこかしこ見て周りたくなってきちゃうぞぉ……」
伊織「にひひっ、他のメンバーと来たときにひけらかしちゃうのもアリじゃないかしらぁ?」
真「う、うん。ていうかもう、すぐにでも知らない人に言ってみたいね」
―――
14:20 タワー・オブ・テラー
伊織「さあ、いよいよ着いたけど、貴音は覚悟はいい?」
貴音「は、はい」
伊織「……あ、ごめんなさい、間違えたわ」
貴音「?」
貴音「脱帽ですね」
真「……ひょっとして、これってガイドの人に教えてもらった?」
伊織「ええ。私も最初聞いたときは目を疑ったわよ」
伊織「それこそ苔もただの汚れだと思ってたし、タイヤ跡も地面のシミだと思ってたもの」
響「うひゃぁ、こんなのばっかだと思ったらそこかしこ見て周りたくなってきちゃうぞぉ……」
伊織「にひひっ、他のメンバーと来たときにひけらかしちゃうのもアリじゃないかしらぁ?」
真「う、うん。ていうかもう、すぐにでも知らない人に言ってみたいね」
―――
14:20 タワー・オブ・テラー
伊織「さあ、いよいよ着いたけど、貴音は覚悟はいい?」
貴音「は、はい」
伊織「……あ、ごめんなさい、間違えたわ」
貴音「?」
伊織「このタワー・オブ・テラーも、ニューヨーク市保存協会が、廃ホテルの見学ツアーとしてやってるだけのものだったわね」
伊織「何か変なことが怒らない限りは、エレベーターで最上階に行ってそれでお終いよ」
貴音「そ、そうですか……何も起こらなければ良いのですが」
真「そうだね、何も起こんなきゃいいね、本当に」
響「ああそうだな。多分無理だろうけど」
『タワー・オブ・テラー』
時は1912年のニューヨーク。
舞台は、1899年に起きたオーナーの謎の失踪事件以来、
恐怖のホテルと呼ばれるようになった「タワー・オブ・テラー」。
今日は、ニューヨーク市保存協会による見学ツアーに参加していただきます。
さあ、エレベーターで最上階へ…。
伊織「ハイタワー3世は覚えてる?」
真「ホテルの元オーナーだろ」
響「世界中のお宝を集めてる、って言ってたな」
伊織「何か変なことが怒らない限りは、エレベーターで最上階に行ってそれでお終いよ」
貴音「そ、そうですか……何も起こらなければ良いのですが」
真「そうだね、何も起こんなきゃいいね、本当に」
響「ああそうだな。多分無理だろうけど」
『タワー・オブ・テラー』
時は1912年のニューヨーク。
舞台は、1899年に起きたオーナーの謎の失踪事件以来、
恐怖のホテルと呼ばれるようになった「タワー・オブ・テラー」。
今日は、ニューヨーク市保存協会による見学ツアーに参加していただきます。
さあ、エレベーターで最上階へ…。
伊織「ハイタワー3世は覚えてる?」
真「ホテルの元オーナーだろ」
響「世界中のお宝を集めてる、って言ってたな」
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