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    元スレ勇者♀「これでどこからどう見ても男の子だよね……」

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    1 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:11:49.94 ID:gu/0zvQR0 (+125,+30,-80)
    勇者「お母さん、ゆうちゃん男の子に見える?」

    勇母「ええ、とても立派よ」

    勇者「えへへ。良かった」

    勇母「10歳のお誕生日おめでとう」

    勇母「……まだこんなに小さいのに旅立たなければいけないだなんて」

    勇者「大丈夫だよ、お母さん」

    勇者「いってきまーす!」
    2 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:12:35.53 ID:rKxGhLmC0 (+29,+29,-7)
    インスピレーションわいてきた
    結構有名な書き手だけど
    続き書いていい?
    3 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:14:00.45 ID:AhsswdQx0 (+18,+28,-12)
    エミリア乙
    4 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:15:43.28 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-129)
    国王「まずは10万Gを授けよう。その身に合う武器を探すとよい」

    国王「足りなくなったら役所に申すのだぞ。援助は惜しまないからな」

    勇者「はい、ありがとうございます」

    大臣「これが勇者の証明章だ。例え紛失してもお主の元に戻ってくるよう魔法をかけてある」

    勇者「わ、きれいなバッチ……ありがとうございます!」
    5 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:19:29.37 ID:/mkx8kti0 (+19,+29,-17)
    一方野郎の勇者は銅のつるぎの模様
    6 : 忍法帖【Lv= - 2013/06/15(土) 21:19:30.74 ID:rKxGhLmC0 (+29,+29,-7)
    インスピレーションわいてきた
    結構有名な書き手だけど
    続き書いていい?
    7 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:20:02.17 ID:m8wzUSCeO (+24,+29,-4)
    沙悟荘のドラクエ3の女勇者の同人はとてもいいものでした
    8 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:20:31.58 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-123)
    町人「勇者ちゃんがんばれー!」

    「うちで作った干し野菜あげるわ。がんばってね」

    勇者「うん! ありがとう!」

    勇者「がんばって魔王を倒して、皆を幸せにするからね!」


    勇者(お父さんは立派な勇者だった)

    勇者(魔王と相撃ちになって死んじゃったけど、とっても強かった)

    勇者(今度は、ぼくが復活した魔王を倒して平和を取り戻すんだ!)
    9 : 忍法帖【Lv= - 2013/06/15(土) 21:21:06.66 ID:rKxGhLmC0 (+29,+29,-7)
    インスピレーションわいてきた
    結構有名な書き手だけど
    続き書いていい?
    10 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:25:39.42 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-119)
    街の門

    勇母「ゆうちゃん……」

    勇者「お母さん、心配しなくて大丈夫だよ。ぼく、お父さんの子供だもん」

    勇母「お願い、絶対に帰ってきて。あなたまでいなくなってしまったら……」

    勇者「大丈夫だってばあ」

    勇母「いくら魔王が復活したからと言って、あなたを旅立たせるなんて王様も酷だわ」

    勇者「まだ修行不足だけど、潜在能力だけならお父さんより上なんだって。だから大丈夫」

    勇者「じゃあね」

    勇母「ゆうちゃん……うぅ……」
    11 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:26:20.57 ID:2wVH+yC20 (+24,+29,-1)
    ゆうちゃんって名前がよくない
    12 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:27:37.98 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-101)
    とある小さな村

    勇者(皆浮かない顔してる……)

    勇者「何かあったんですか?」

    村人「南に行くための道の近くの洞窟に竜が棲みついてしまってね」

    村人「物資の運搬が困難になって困っているんだよ」

    勇者「りゅ、竜?」

    村人「討伐隊もなかなか歯が立たないみたいでね……おや、その紋章は」

    村人「君はもしかして勇者かい?」

    勇者「はい!」
    13 : 忍法帖【Lv= - 2013/06/15(土) 21:28:47.06 ID:rKxGhLmC0 (+29,+29,-7)
    インスピレーションわいてきた
    結構有名な書き手だけど
    続き書いていい?
    14 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:32:00.41 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-122)
    村人「おやおや、まだこんなに幼いのに……大変だねえ」

    村人「15年前、君のお父さんに助けてもらったんだよ」

    村人「あの方のお子さんなら期待できそうだ。竜を退治してくれるかい?」

    勇者「うん!」

    傭兵1「おい、勇者が来たんだってよ」

    傭兵2「ならもう安心だな。俺等もこれ以上犠牲は出せねえし、前金は貰ったしな」
    15 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:32:13.23 ID:AhsswdQx0 (+24,+29,-3)
    勇者「ふぇぇ………」
    16 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:32:21.56 ID:CA60E9Kw0 (+19,+29,+0)
    ぼくっこペロペロ
    17 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:33:29.82 ID:3qoBiOK30 (+6,+16,-12)
    しえんた
    18 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:34:00.57 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-120)
    剣士「え……もう帰っちゃうんですか?」

    傭兵1「ああ。お前もとんずらしとけ」

    傭兵2「おっあれが勇者か。ちっこいなー……本当に大丈夫か?」

    傭兵3「大丈夫だから旅立ったんだろ。あとはあのがきんちょに任せとけばいいんじゃねえの」

    剣士(あんな小さな子に……)
    19 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:37:49.49 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-82)
    勇者(竜ってどのくらい強いのかなあ)

    勇者(平原で弱い魔物はなんとか倒せたけど……)

    勇者(あ、きっとあの洞窟だ)

    勇者(……このあたりの魔物、ちょっと強いなあ)

    「何の用だ。俺に食われにでも来たのか?」

    勇者(ひっ……人の骨が転がってる……)
    20 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:39:17.05 ID:3qoBiOK30 (-3,+6,-1)
    しえ
    21 : 忍法帖【Lv= - 2013/06/15(土) 21:40:19.94 ID:rKxGhLmC0 (+30,+30,+0)
    22 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:41:30.54 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-100)
    勇者「この洞窟から出ていってください。村の人達が困っています」

    「はっ、お前のような子供が一体何を言うのだ」

    「正義感だけでは世の中やっていけぬぞ? くくく……」

    「丸焼きにして喰らってやるわ!」ゴォォ

    勇者「来る……!」タタッ

    ドゴッ

    勇者「うわっ」

    「ふははは! いつまで逃げ切れるだろうな?」

    勇者(怖がっちゃだめ、怖がっちゃだめ……どうにかして倒さないと)
    23 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:44:07.04 ID:3qoBiOK30 (+29,+29,-1)
    しょっぱなからドラゴンとかハードル高い
    24 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:45:08.83 ID:+owiorgh0 (-21,-9,+0)
    支援
    25 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:45:18.56 ID:gu/0zvQR0 (+90,+30,-41)
    ――――

    勇者「はあ、はあ……」

    「とどめを刺してやろう」

    勇者(剣も低級魔法も全然効かない……どうしよう)

    「覚悟しろ!」ゴゴォ

    剣士「危ない!」

    勇者「わわっ!」
    26 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:50:33.19 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-57)
    剣士「大丈夫?」

    勇者「あ、ありがとう……」

    剣士「君、魔法は使える?」

    勇者「簡単なのなら……」

    剣士「昨日あいつと戦って気付いたんだけど、あいつ、炎を吐く瞬間だけ背中にある目が開く」コソコソ

    剣士「多分あそこが急所なんだ」

    勇者「うん」
    27 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:53:59.33 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-86)
    「ふん、ガキが一人増えたようだが二人まとめて焼いてやるわ!」ゴオォォオオォォ

    剣士「だから僕が囮になる。その隙に攻撃して!」ダダッ

    勇者「わ、わかった!」

    勇者(背中が見えるくらい高い所に行かなきゃ……)


    剣士「こっちだ!」

    「見覚えがあると思ったら昨日逃したガキではないか」

    「我の力を知っていながら……無謀なものだな」
    28 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 21:58:57.51 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-134)
    剣士(こいつは竜の割に知能が低い。一つのことに気を取られるタイプだ)

    剣士(注意を引きつけておけばあちらに気がつかないはず)

    勇者「よいしょ、よいしょ」ガッガッ

    勇者(よし、ここまで来れば狙いを定められる)

    剣士「食べたければ食べなよ。炎を吐くしか能のない低級竜め!」

    「おのれ……我を侮辱するな!」ゴゴゴゴオオオ

    勇者「今だ、いける!」キュイイイイ

    勇者「えいっ!」パシュッ
    29 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 22:05:37.54 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-68)
    「ぐあっ!?」

    「い、いつのまに……背後に……」

    勇者(この竜頭悪そう……)

    「くっ……」バタリ

    剣士「……まさかこんなに弱かったなんて」

    剣士「装甲が丈夫な分、急所が異常に脆かったみたいだ」

    勇者「ふう……良かった」
    30 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 22:07:47.96 ID:KEda4uyG0 (-21,-9,+0)
    支援
    31 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 22:07:58.35 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-118)
    勇者「助けてくれてありがとう」

    剣士「いや……」

    勇者「君が助けに来てくれなかったら、ぼく、今頃竜のお腹の中だったよ」

    剣士「君みたいな小さな子に全てを任せる方がおかしいんだ」

    剣士「いくら勇者だからって……大人は無責任だ」

    勇者「ん……あれ? 火傷してるの?」

    剣士「ああ、このくらい平気だよ。掠っただけだし」

    勇者「見せて。簡単な回復魔法くらいならできるから」

    剣士「あ、あり……がとう……」

    剣士(この子、男の子……だよね……?)
    32 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 22:15:48.30 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-110)
    村人「ああ、ありがとう勇者!」

    子供「さっすが勇者様だあ!」

    勇者「ぼくはたいしたことないよ。剣士君のおかげで勝てたんだもん」

    「おれ、お礼! あげる!」

    勇者「いいよいいよ、あげるなら剣士君に……」

    剣士「もらっておきなよ。僕は別にいいからさ」

    勇者「でも、こっちが名誉を独り占めしてるみたいで……」

    剣士「勇者っていうのは、そういうものだからさ」
    33 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 22:20:55.47 ID:xfrq0DhZ0 (+7,+22,+0)
    続けて
    34 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 22:21:55.97 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-75)
    剣士「皆の希望の象徴だからね。目立って当然だよ」

    剣士(皆の希望の象徴だからこそ、あらゆる人が勇者に全てを任せてしまうけれど)

    剣士「仲間の一人や二人くらい、いるのが普通なんじゃ……」

    勇者「いいの。ぼくが頑張れば、みんな幸せになれるんだもん」

    剣士「…………」

    剣士「僕、君と一緒に行っていいかな」

    勇者「一緒に戦ってくれるの?」
    35 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 22:22:02.33 ID:IAVMjZkf0 (+19,+29,-2)
    剣士も実は女の子だったら俺得
    36 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 22:25:57.01 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-60)
    剣士「僕だってまだ14歳で、大人とは言えない年齢だけれど……」

    剣士「君一人が戦わなくちゃいけないなんてあんまりだ」

    勇者「……えへへ。ありがとう」

    勇者「正直ちょっと寂しかったんだ」

    勇者「よろしくね!」

    剣士「うん。よろしく」

    剣士(手……小さいな)
    37 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 22:33:42.87 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-109)
    剣士「この山岳地帯を抜けたら少し大きな町があるんだ」

    剣士「そこで道具を揃えよう」


    勇者「同じ種族の魔物でも、人がいないところに住んでる方が弱いみたいだね」

    勇者「人里離れた場所の方が強い魔物がいそうなのに」

    剣士「魔物は人の感情に反応して強さが変わるって言われてるんだ」

    剣士「人のどんな感情に影響されているのかは不明だけど」
    38 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 22:36:07.27 ID:nHvnYuor0 (-27,-15,+0)
    39 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 22:38:07.75 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-46)
    勇者「剣士君っていろんなこと知ってるんだね」

    剣士「世間のことを知らないとやっていけないよ」

    剣士「世の中には危険なことがたくさんあるんだ」

    勇者「そうだね。もうちょっと勉強してから旅に出れば良かったなあ」
    40 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 22:44:03.90 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-123)


    勇者「栄えてそうなところなのに、なんとなく寂しいね」

    剣士「魔物の活動が活発化しているからね。どの町もこんな感じだよ」

    剣士「魔王が倒された直後、人々は復興に向けて活発に働く」

    剣士「それからしばらくすると魔王が復活して、再び衰退する」

    剣士「多少年月の差はあるけど、歴史はずっとこの繰り返しだ」

    勇者「へええ」
    41 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 22:49:12.62 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-211)
    町人1「勇者様だ! 勇者様が来られたぞ!」

    町人2「勇者様だあああああああやったああああああああああ」

    町人3「勇者様ばんざああああああい!」

    勇者「ひぃっ」

    剣士「ついさっきまで死んだような目をしていたのに……」

    勇者「こ、こんにちは……はじめまして、勇者です」

    町人4「きゃあああああ勇者ちゃんかわいいいいいい!」

    町人5「町長の所へお連れしろ! 丁寧にもてなすんだ!」

    勇者「熱狂的すぎて怖いよぉ……」
    42 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 22:55:45.70 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-84)
    町長「しばしば魔物の襲撃を受けていまして、あまり豪華な物は出せませんが……」

    勇者「そ、そういうのはいいです! ぼく豪華な食事には慣れてませんし!」

    勇者「ぼくなんかに出せる物があるなら、貧しい人達に分けてあげてください」

    町長「おお、なんと心の綺麗な子だ」

    町長「実は一つお願いがあるのです」

    勇者「何ですか?」
    43 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 22:58:57.75 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-93)
    町長「この町にいらっしゃる際、大きな防壁をご覧になったでしょう?」

    勇者「はい」

    町長「あれは魔法が仕込まれている特殊な壁なのですが」

    町長「込められている魔力が枯渇していて機能しないのです」

    町長「その上、勇者の血を引く方の魔力でないと作動しないので……」

    勇者「その壁にぼくの魔力を注げば良いんですね?」

    町長「ええ」

    勇者「わかりました!」
    44 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 22:59:28.10 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-105)
    勇者「この宝玉に注げば良いんですね」

    町長「ええ」

    兵士A(やった! これで危険な仕事をせずにすむ!)

    兵士B(壁さえ作動してくれればほとんどの魔物の攻撃は防げるもんな)

    兵士C(良かった……これで妻子も安心してくれるだろう)

    勇者「えいっ」シュウウウウゥゥゥゥ

    勇者(うわ、けっこう吸い取られるなあ……)

    町長「無理は言いませんが、できればこのメーターが満杯になるまでお願いします」

    勇者「は、はい!」
    45 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 23:03:48.82 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-93)
    勇者(魔法は簡単なのしか覚えてないけど、魔力の大きさなら歴代勇者の中でも5位以内だもん)

    勇者(きっといける……!)


    勇者「よし、これで……容量いっぱい……」

    勇者「あ……」フラ

    剣士「勇者!」バサッ

    勇者「ぅ……」ガクリ

    剣士「ゆ、勇者! しっかりして!」

    剣士「気を失ってる……」

    町長「では部屋で休んでいただきましょう」
    46 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 23:04:35.02 ID:I51+Cxxm0 (+7,+27,+0)
    これは眠姦
    47 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 23:06:17.49 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-133)
    剣士「……子供が魔力の使いすぎて倒れたんですよ!」

    剣士「もう少し心配したらどうなんですか!?」

    町長「何を仰っているのです。その方は勇者ですよ」

    町長「このくらい平気でないと魔王なんて倒せません」

    町長「先代勇者はもっと屈強なお方でしたがねえ」

    剣士「っ……!」

    剣士(勇者とはいえまだ小さいのに……どうしてこんな扱いを受けなきゃいけないんだ……!)

    剣士(こんなことが勇者の宿命だっていうのか……!?)

    剣士(世の中腐ってる!)
    48 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 23:07:47.75 ID:+owiorgh0 (-21,-9,+0)
    支援
    49 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 23:09:59.63 ID:gu/0zvQR0 (+95,+30,-82)
    勇父『勇者、旅をやめろ』

    勇者『だれ?』

    勇父『覚えてないかい。お前のお父さんだ』

    勇者『お父さん……? ほんとだ、お父さんだ! 絵で見たのとそっくり!』

    勇父『いいか、旅をやめるんだ。お前が苦痛を味わう必要はない』

    勇父『今、人類に必要な事は……』

    勇者『なに? 何て言ってるの? 聞こえないよ』

    勇者『お父さん、お父さん!』
    50 : 以下、名無しにか - 2013/06/15(土) 23:13:35.08 ID:gu/0zvQR0 (+90,+30,-40)
    勇者「おと……さ……」

    剣士「勇者!」

    勇者「あ、剣士君」

    剣士「良かった……」

    勇者「そんなに心配しなくて大丈夫だよ。ぼく、勇者だもん。普通の人より丈夫にできてるよ」
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