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元スレあずさ「アイドルがプロデューサーを殺したんだ」

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タグ : - アイドルマスター + - ジョジョ + - 三浦あずさ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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202 = 152 :

205 :

209 = 89 :

律子「はい…嬉しい様な嬉しくない様なニュースですが…」

P「気になるな…」

律子「…はい! 皆静かにー!」



律子さんのよく通る声で先程まで騒がしかった店内が水を打ったかの様に静かになった

そして律子さんは一回咳払いをして話を始めた

竜宮小町にとっても重大なニュースだ

そして…私個人にとっても

211 = 89 :

律子「…実はですね。 この度秋月律子! ハリウッドにてプロデュースの勉強のために…留学する事になりました!」



一気にどよめく店内

それを掻き分ける様に話を続ける律子さん



律子「それに伴って…竜宮小町を解散します!」



更にどよめく店内

亜美ちゃんと伊織ちゃんは黙って律子さんの顔を見詰めている

私達は予め知らされていたのでこの様に落ち着き払っているが…皆の顔からは驚きの表情が隠しきれていない様だった

212 = 89 :

律子「亜美と伊織は今後ソロでの活動をしてもらいます」

春香「……あれ? あずささんは?」



トリオであるはずの竜宮小町

そんな中の二人だけ名前が呼ばれて私の名前が呼ばれない

そんな皆が抱く疑問を代表したかの様な春香ちゃんの声

律子さんは質問してきた春香ちゃんの顔ではなくプロデューサーさんの顔をチラッと見ると、少しニヤっとして話を続けた



律子「え~…あずささんは本来の夢を叶えるべく…765プロを辞めます」

213 = 89 :

どよめきではなく悲鳴とも取れる声が店内に響き渡った

そして一番驚いた顔をしているのがプロデューサーさん



律子「けーどー! …最後に竜宮小町解散ライブをやります! 皆のスケジュールは追々調整してくから…協力お願いね!」



強制的に話を締めた律子さん

しかしそんなものでは満足出来なかったであろう皆は、律子さんへ集団で質問をぶつけ続けた

そして質問の矛先は私にも



春香「辞めちゃうんですあずささん!!?」

千早「何でですか? 夢ってなんですか?」

雪歩「あずさささんが居なくなったら…寂しいですぅ…」

214 = 182 :

おかえり

215 = 120 :

まだあったのか

216 = 89 :

私は『あらあら~』と曖昧な言葉で質問を流し続けた

その内皆諦めてくれたのか、皆はスケジュールに書き込まれた仕事へと向かっていった

そして残された私とプロデューサーさんとマスターさん



P「あずささんはお仕事大丈夫なんですか?」

あずさ「今回は伊織ちゃんも亜美ちゃんも別々のお仕事なので大丈夫ですよ。 そして私はオフです♪」

マスター「…なんか嫌な予感がしてきたからちょっと買い出し行ってくる」



マスターさんはそう言うと慌ただしく店を出て行ってしまった

そして残された私とプロデューサーさん

217 = 89 :

P「……アイドル…辞めるんですか?」

あずさ「はい♪」

P「もう後悔は無いんですか?」

あずさ「無いですね~…律子さんも海外へ行くので…丁度いいタイミングでした♪」

P「…」

あずさ「辞め時…だったんです」

P「…」

あずさ「私はプロデューサーさんに言われた通り思いっきりアイドルを楽しみましたよ? だけど…若い娘達には敵いそうもありませんでした」

P「そ、そんな…」

あずさ「決して自分を卑下しているわけではないんですよ? この業界ではどんどん新しいアイドルの娘達が生まれてます。 だから…未練がましく私がここに居ちゃダメなんです」

P「…」

219 = 89 :

あずさ「トップアイドルは何時までもトップに居ちゃいけないんです…世代交代っていうのは必要な事なんです♪」

P「…」

あずさ「…っていう私の持論ですがね…ふふっ♪」

P「…あずささんが決めた事なら俺は何も言えませんね。 辞める理由が俺関係だったら反対してましたが…」

あずさ「あら? もしかしたらそうかもしれませんよ?」

P「え?」

あずさ「ふふっ…冗談です♪ 今まで我慢していた事でのお返しです♪」

P「まったく…敵いませんね」

あずさ「……この前の返事は…解散ライブ後に聞きにきますんで…待っててくださいね♪」

P「はい…それまではしっかりアイドルやっててくださいよ?」

あずさ「はーい♪」

220 = 89 :

最後のライブだからというわけではないが、私達は一生懸命練習をした

皆も忙しい中時間を割いてレッスンに付き合ってくれた

そんな中発表された新曲

私の未来を暗示するかの様な曲調と歌詞

CDの売上はライブが始まるまで徐々に伸び始め、ライブ開催の一週間前には見事一位に座に席を置いていた

そして迎えた解散ライブ当日

開演前にズラッと並ぶ長蛇の列

物販は開演前にも関わらず売り切れ

そして…竜宮小町最後のライブが始まった

221 = 89 :

伊織「にししっ♪ 今日は私達竜宮小町の解散ライブに集まってくれてありがとうね♪」

亜美「兄ちゃん姉ちゃん爺ちゃん婆ちゃん! 今日は燃えに燃えていくよー!」

あずさ「私はアイドル最後のライブになりますが…皆さん! 最後までアイドル三浦あずさを宜しくお願いします!」

伊織「それじゃあ行くわよ…最初の曲はSMOKY THRILL!」

222 :

お、まだ続いてたのか

223 = 89 :

スピーカーから発せられる拡大された私達の声をかき消す程の大歓声に包まれながら竜宮小町最後のライブは始まった

最初は竜宮小町のデビュー曲SMOKY THRILL

続いて伊織ちゃんの持ち歌Here we go

続いて真美ちゃんをゲストに迎えたスタ→トスタ→

そして私のラブリ

アップテンポな曲からのスタートに会場内は空気は暖まっていた

ピンクにイエロー、パープルのサイリウムが会場内を埋め尽くす

その後も勢いは落ちないまま765プロ全員でのメドレー

皆の息はぴったりで、ステージ上ではレッスンの成果が見事に現れていた

そしてライブ終盤

224 = 89 :

解散と同時にアイドルを引退する私のためにソロパートが用意されていた

Mythmakerから始まり、続いて隣に…

9:02pmで…晴れ色

プロデューサーさんが事務所から居なくなった時から今までの私を辿る様なセットリスト

ファンの皆さんが知らない三浦あずさ

そんな私情を混ぜ込みながらのラストライブ

罪悪感を感じながらも私は歌い続けた

225 :

あずさの糞人間っぷりやべえ

226 = 89 :

…それに合わせて左右に揺れる紫色のサイリウム

私はこんなにも沢山の人達に応援されていた

本当に幸せ者だ…

罪悪感など…心の奥で消してしまえばいい

だって今はアイドル三浦あずさなのだから

偶像である私を見せるだけ

中身を見せてはいけない

これ以上人を傷付けてはいけない

私は…成長出来ましたでしょうか…プロデューサーさん…

227 = 89 :

伊織「―――…それじゃあ最後の曲いくわよ!」

亜美「最近出たばっかの曲だけど皆覚えてきたかなー!!」

あずさ「覚えている方は一緒に歌ってくださいね~!」

伊織「それじゃあ用意はいいかしら?」

亜美「…せーの!」

伊織・亜美・あずさ「ハニカミ!ファーストバイト!!!」

228 = 184 :

ヒューヒュー

229 = 89 :

...


P「あずささん…お疲れ様でした」



BGMすら鳴っていない静かな店内にプロデューサーさんの声が響いた

二人だけの空間

マスターさんも皆も居ない不思議な空間

初めてこのお店に来た時を思い出しますね…



P「…これで…アイドルとしてのあずささんは居なくなりましたね…」



少し寂しそうな顔をしたプロデューサーさん

けれど…私は何故こんなにニコニコしているのだろう



P「……それで…お返事ですね」

230 = 89 :

そうね…そのお返事を聞けるから私はニコニコしている

答えは分かっている

彼の口から直接聞いていなかった言葉

私が待ち望んでいた言葉



P「……好きです…貴女が大好きです…俺と付き合ってくださいあずささん」

あずさ「ふふっ…やっと聞けた…途中で何回も迷いながらもやっと…ここまで来れた…」

P「…お待たせしました…」

あずさ「…昔もそうでしたね…迷った私を皆で探してくれた…だけど、最終的に見つけ出してくれるのはプロデューサーさん…貴方でした…」

P「…そうでしたね…懐かしいな…」

あずさ「…もう…手を離さないでくださいね…」

P「えぇ、勿論です…一生離しませんよ」

231 = 222 :

アイマスのSSはこういう終わり方が好きだな
これが中盤だったら笑われるが

232 = 89 :

バーカウンター越しに見つめ合う私達

次第に縮まる二人の距離

ほら…障害なんて頑張って手を伸ばしたら簡単に通り抜けられる

そう今の状況が教えてくれている

元プロデューサーと元アイドル

アイドルが殺してしまったプロデューサー

そんなプロデューサーの跡を追う様に自らも殺してしまったアイドル

ふふっ…これだけ聞いたら物凄く不幸な物語ですね

…だけど幸せです

だって…





殺してしまったプロデューサーさんの唇はこんなに暖かいんだもの

233 = 182 :

いい話だった
とやよいPが申しております

234 = 195 :

良い話でも何でもねぇなこれ

235 = 130 :

自己中メンヘラ女とお人好しの男の茶番ってところか
わざわざ一日かけるほどじゃないがSSならこんなもんじゃないの

236 = 89 :

――――――
―――



伊織「ちょっとあずさ! 今何処にいるのよ!」

あずさ『あらあら~ここは何処かしら~?』



電話を片手に怒鳴り声を発する伊織

その横で笑っている亜美と、頭を抱えてため息を吐いている律子



伊織「もうっ! なんでウエディングドレスを着たままどっか行っちゃうのよ!」



今日は俺とあずささんの結婚式

しかし…新婦であるあずささんが行方不明

由々しき事態だ

237 = 89 :

伊織「あんたも何ボーッとしてんのよ! 何時もの超能力みたいなサーチ機能使ってあずさを探し出しなさいよ!」

P「んな無茶な…」

あずさ『ごめんなさいねプロデューサーさん。 ちょっとワンちゃん追いかけてたらこんな事に…』



「イヌ美ー! 何処行ったんだー!」



遠くから響がイヌ美を探す声が聞こえる

あいつ…結婚式にペットを連れてくるなって散々言ったのに…



亜美「あずさお姉ちゃんイヌ美を追いかけて行っちゃったんだね~…」

律子「…後で響を叱っておきます」



呆れた表情の亜美は、やれやれといったオーバーアクションでため息をついていた

律子は鬼の顔をしている…やっぱり怖いな

239 = 89 :

伊織「…んで、今そこから何か見える?」

あずさ『ん~…何も見えないけど…あ、公園だわ! ベンチが見えるもの!』

伊織「んがあああああああ!! ベンチがある公園なんていっぱいあるわよ!」


ん…公園…もしかして…


P「分かったかもしれん…」

伊織「え!? 本当!?」

P「…多分…いや…なんかそこだってティンときた」

伊織「あんた…やっぱりエスパー的な何か持ってるわよ」

P「あずささん限定だがな!」

伊織「惚気はいいからさっさと迎えに行きなさい!」


俺は会場に停めておいた自分の車に乗り込み、頭に浮かんだ公園にあずささんが居ると信じてアクセルを踏み込んだ

燃料が残りわずかである事を伝えるエンプティランプが真っ赤に光っている

燃料入れなきゃな…

240 = 188 :

さるかー

241 = 222 :

もうちょっとだけ続くんじゃ?

244 = 188 :

さる中になんどもなんども書き込もうとすると忍法帖が焼かれてレベル下がって長文うてなくなるから注意な

これで解除か

245 :

隣にEND

246 = 130 :

>>245
やめてやれよ

247 = 89 :

あずさ「結婚式場は何処かしら~…取り敢えず公園を出なきゃ…」

P「…やっぱりここでしたかあずささん」



まるで何かの撮影かと思わせる様な純白のウエディングドレスに身を包んだあずささんはやはりこの公園に居た

…イヌ美を連れて



あずさ「…やっぱり来てくれましたね…プロデューサーさん」

P「えぇ、あずささんを見つけ出すのは俺の仕事ですからね」

あずさ「ふふ…そうでしたね」

P「…懐かしいですね…この公園…」

あずさ「えぇ…全ての切っ掛けを作り出してくれた場所ですね…」

248 = 222 :

あぁ、同じ公園なのか

249 = 89 :

P「…感謝しなきゃダメですね」

あずさ「…ですね♪ 偶然でもまたここでプロデューサーさんと一緒…運命ですね♪」

P「……あずささん…」

あずさ「あ…」



俺はあずささんを抱き締めた

あの頃は出来なかった自分から抱き締める行為



あずさ「もう…強引なんですから…」



戸惑った声を上げたあずささんは俺の腰に手を回してきた

そして強く抱き締め合う二人

250 = 89 :

「バウッ!」


イヌ美…もうちょっと空気読んでくれ…


「バウバウ!」


イヌ美が公園に設けられた時計に向かって吠えている

あ…まずい…


P「い、急ぎますよあずささん!」

あずさ「え? きゃあ!」


俺はあずささんの手を取り走り出した

このままじゃ遅刻だ…皆から怒られるどころの騒ぎじゃなくなる

俺は路肩に停めていた車の助手席にあずささんを乗せ、式場へ向かって車を走らせた

相変わらずエンプティランプは真っ赤なまま

もってくれよガソリン…


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