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    元スレ穏乃「奈良に新設校が出来た」淡「目指せ一年生だけで全国優勝!」

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    1 :

    このSSは 穏乃「へー、奈良に新設校が出来たんだ」 の続きです。
    前回で淡のダブリーからの大明槓というアホみたいなミスをやらかしたので、前回の闘牌からやり直し。



    「とにかく! 一回打ってみればわかるよ!」

    穏乃「それもそうだね!」

    「では早速始めましょう」

    「なら私が記録係するわ」

    (宮永がどんなもんか、後ろで見たいしな)

    「ルールは持ち点25000の30000返し、面倒やからウマなしや。残りの時間的に……半荘4回で終了ってことで」

    穏乃「わかった!」

    「よーし、張り切っちゃうぞー!」

    「お手柔らかにお願いします……」

    2 :

    ほう

    3 = 1 :

    ■半荘一回目

    「……」タン

    「ふんふんふーん♪」タン

    穏乃(宮永さん、打ち方綺麗だなぁ)タン

    (全くの素人、というわけではないようですが……)タン

    (……うーん、これは)

    「ツモ。3900です」

    (……び、微妙や……)

    (確かに全くの素人ってわけやないんやろうけど)

    4 :

    アレの続きか

    5 = 1 :

    「……」スッ

    穏乃「ロン! 5200!」

    「……はい」

    (え? 穏乃には悪いですが、そんな見え見えの待ちに振り込んだ……?)

    (素人に毛が生えたもんやん)

    (わけわからん上がりと振り込みが多すぎる……)

    (前の中学に居た後輩の方がまだマシやで?)

    (今、半荘が終わったけど……穏乃を抑えての3位。点数はプラマイゼロ、か)

    (今回は穏乃が荒れてて運が良かっただけやろうし)

    (次は多分、最下位やろなぁ)

    「ふんふふふーん♪」ニコニコ

    7 :

    いいぞ

    8 = 1 :

    ■半荘二回目

    「ツモ。1200、2300」

    「むっ……私が最下位ですか……」

    穏乃「珍しいね」

    (……またプラマイゼロで、3位。けど今回は和がミスりまくってただけやし)

    (和もちょっと安定せん時あるなー。インターミドルの時もそうやったけど)

    (……まあ私も人のことはいえんけどな)

    「サッキーやるねー! えへへ、燃えてきた!」

    「ええぇ……」

    (……なんで淡はあんなに楽しそうなんやろ?)

    9 :

    りつべ曰く泉=男子インハイチャンピオンだから

    10 :

    待ってた支援

    11 = 1 :

    ■半荘三回目

    「ロン――1000です」

    穏乃「うう。また最下位……」

    「そんな日もありますよ」

    (……ちょ、ちょっと待て。なんやこのスコア……)

    (偶然やろ? いや、偶然以外、あるはずない)ガタガタ

    (半荘を三連続で、プラマイゼロ――!?)

    (そんなもん……故意に出来るはずないんや!)

    (麻雀って運の絡む競技で、針の穴に糸を通し続けるような点数調整なんて……!)

    「――ふふっ。そろそろ、私も本気で行こうかな」ゴゴゴゴ

    12 = 1 :

    ■半荘4回目

    「ダブルリーチ――!」

    穏乃(淡の親でダブルリーチ! ついに来たっ……!)

    (ダブルリーチ後、暗槓したら数順で確実にロンかツモ上がり。しかもその場合カン裏のドラが必ず乗る)

    (そんなオカルトありえません! と、いいたいところですが……)

    (こう何度もこのようなダブリーを見せられれると、今まで信じて来た麻雀理論が壊れてしまいそうですね……)

    「――」ピクッ

    「……んー? わぁ、珍しい」

    穏乃「え?」

    14 = 1 :

    「サッキーと打ってるからかな? こんなこと始めてだよ……もう一回、カン!」

    「二度目の、暗槓!?」

    穏乃「まさか、これも裏ドラ乗るの……!?」

    (淡がダブリー後のカンの後にもう一度カンなんて始めて見た!)

    (このカンもカン裏が乗るとしたら……ダブリードラ8で親の倍満確定!)

    (こいつ、ホンマめちゃくちゃな――!)

    「――」タン

    「ロン! 裏ドラは――」ニヤ

    「当然乗って――ダブリードラ8、24000! ――だよ、サッキー」アハハ

    「……うん」

    (乗せよった……恐ろしいヤツやで大星淡。しかしギリギリ飛ばんかったけど、これで宮永の残りの点数は1000点しかない)

    (さすがに今回はマイナスで終わりやろ……いや、普通だったらハコりだって)

    15 :

    続けなさい続けなさい

    16 = 1 :

    「……」ボソッ

    穏乃「え? 宮永さん、何かいった?」

    「……ううん、なんでもない」




    「なんでも、ないよ――」ゴゴゴゴ



    穏乃「!」ゾクッ

    「!」ゾクッ

    「ッ――!」ゾワゾワゾワ

    穏乃(な、なにか今――!?)

    (背筋に、冷たい氷のようなものが走って――!?)

    17 :

    わーい続きだー

    18 :

    死遠

    19 = 1 :

    「……やっぱり、強いよ。サッキーは――!」タン

    「カン!」

    「もいっこ、カン!」

    (宮永さんも二連続カン!? しかも先ほどの大星さんと違って、1順で――!)」

    「――もいっこ、カン!」

    穏乃「三連続――!?」



    「ツモ。チンイツ、対々、三暗刻、三槓子、ドラ1」

    「嶺上開花――32000」



    「っ!」ガタッ

    「数え、役満――!? しかも、嶺上開花なんて超レア役……!」



    「……そういえばこれ、責任払いはありですか?」ニコ

    20 = 1 :

    「……」タン

    穏乃「あっ、ろ、ロン。3000……です」

    「はい」

    「あちゃー、ラスかー。私が最下位なんて何年ぶりだっけ」ニコニコ

    穏乃「……」ボーゼン

    「……」ボーゼン



    「は、あははは、ははは、はは……」

    「倍満振り込んで……数え役満ぶち込んで……その後、安目の振り込みを繰り返しての4連続、プラマイゼロ……?」

    (こいつ、こいつ――! 間違いなく!)



    「ふぅ……今日はこれで終わりですよね? お疲れ様でした」ペッコリン



    (化け物や――!)

    22 = 1 :

    ■翌日

    「」ドンヨリ

    「」ショボン

    穏乃「和と淡が死んでる……」

    「和は淡に次いでの異常な麻雀を見せられて消沈」

    「淡は宮永に麻雀部の勧誘を普通に断られて絶望」

    「なんて有様や……いや、私も結構ヘコンでるんやけどな……2人と一緒で」

    (和と同じく、違う次元のとてつもない麻雀を見せられたこと……)

    (淡と同じく、宮永が麻雀部に入ってくれんかったこと……ホンマヘコむなぁ、このダブルパンチ)

    23 = 1 :

    (あー。新設校で一年生だけしかないって厳しい状況の中、淡、和、穏乃って上玉が呆気無く揃ったから忘れてたわ……)

    (世の中は、麻雀と同じで思い通りに上手くいかんもんなんや、って)

    穏乃「それにしても、宮永さん……なんで……」



    『サッキーはやっぱり強い! サッキー合わせて、私達5人の高一最強クインテットなら! 全国優勝間違いなしだよー!』

    『え……? あの、私は麻雀部に入る気はないですよ……?』

    『へ?』

    『まだよくわかんないんだけど、大星さんがいうように私はちょっとくらいは麻雀が出来るかも知れない』

    『けど、今日麻雀を打ちに来たのは、あくまで大星さんが私なんかを探し回るのが可哀相で、それを止めてもらう為だから……』

    『』

    25 = 1 :

    『宮永さん……4連続プラマイゼロ、ワザとですか……?』

    『……私が打つと、いつもあんな風になっちゃうんです』

    『なんでそんな打ち方、してるんですか……?』

    『家族麻雀で……お年玉巻き上げられないように負けないことを覚えて』

    『勝っても怒られたから、勝たないことを覚えました』

    『っ……麻雀部に入れとは言いません! でも、明日また、もう一回! もう1局打ってくれませんか!?』

    『……ごめんなさい。私は麻雀……』

    『それほど好きじゃないんです――それでは、失礼しました』ガチャ

    『……』



    穏乃「プラマイゼロ調整なんて凄いこと出来るのに、麻雀が好きじゃないなんて……」

    26 = 1 :

    「きっと賭け麻雀で、麻雀そのものにうんざりしてもたんやろな。しっかし家族で本気の賭け麻雀してお年玉巻き上げるってどんなアカン親や」

    穏乃「下手すると宮永さんグレてたかもしれないよ」

    「ひょっとしたら宮永のあの尖った角は少しグレてもた証なのかもしれんなぁ」

    「……られない」

    「お?」

    「諦められないよ! サッキーを!」

    穏乃「淡……」

    「私の感じた運命が! 私が出会った運命があの半荘4回だけで終わるなんて、絶対にやだ!」

    「サッキーは私のだもん!」

    27 :

    サッキー竹田のサッキー5を思い出した

    28 :

    おう猿、さっさと制服に着替えてもう一人としての威厳を見せろ

    30 = 1 :

    「私のライバルだもん、やないんか?」

    穏乃「私のって……それだと変な意味に……」

    「そんなのどっちでもいい!」バン

    「……私も! 私も宮永さんともう1度だけ、どうしても打ちたいです!」ガタッ

    「和まで……せや! ただでさえ満足な部員も設備も実績もなんもない新設校の麻雀部なんや!」

    「受け身のままやったらあかん! ホンマに全国へ行くなら多少無茶しても攻めなな!」

    (……宮永の、淡と和すら覆せなかったプラマイゼロ。それは勝てもせんし負けもせん現状維持の技にみえるけど)

    (“団体戦”で考えればとんでもない力や。麻雀の団体戦に置けるセオリーは1番強いエースを先鋒に置くこと)

    (そこに宮永を投入する! もしも宮永が全国の魔物達ですらプラマイゼロに出来るというのなら)

    (群雄割拠の先鋒戦を無傷ですり抜けられるということや! 今までずっと先鋒は私達の中で一番強い淡がベストって考えとったけど)

    (宮永さえいれば淡はもっと点を稼げる位置に置いとける!)

    31 :

    しえん

    投下早くね?猿(穏乃に非ず)大丈夫か?

    32 :

    最終話って来週だっけ

    33 :

    >>32
    いえす

    34 = 1 :

    (先鋒、プラマイゼロの宮永咲!)

    (次鋒、ダブリーの怪物大星淡!)

    (中堅、高一最強の私!)

    (副将、鋼のメンタルを持つ高鴨穏乃!)

    (大将、インターミドルチャンピオン原村和!)

    (一先ずの布陣やけど、これなら――全国優勝だって夢やないかもしれん!)

    「せや、私達の目標は全国に行くことなんてこじんまりしたもんやない!」

    「ええ、目指すものは全国優勝」

    穏乃「その為には――!」

    「サッキーが欲しい! 私には、私達にはサッキーが必要なんだ!」

    35 = 28 :

    このメンツでなお高一最強を名乗れる泉こそ鋼のメンタルと言えるのではないだろうか

    37 = 1 :

    「よっしゃー! なら今からもう1度宮永を勧誘しにいくでー!」

    3人「「「おー!」」」




    「」

    (き、昨日ここに忘れものしちゃって、取りに来たら凄いこと聞いちゃった……)ガクガク

    (私が入れば全国優勝……? そ、そんなのありえないよー!)

    (なんであの人達はみんな私を過大評価するの……?)ナミダメ



    4人「」ワイワイガタガタ



    (わわ、こっちにくる……に、逃げちゃえ)タッタッタ

    38 = 33 :

    走るポンコツか……

    39 :

    こけるのか

    40 :

    ダブリー責任払い直っててワロタ
    支援

    41 = 1 :

    ■屋上

    「はっ、はっ、はっ……」ゼェゼェ

    「……はぁー」

    (何してるんだろう、私)

    (私を必要としてくれている人達がいるのに……逃げてばっかりで)



    『サッキーが欲しい! 私には、私達にはサッキーが必要なんだ!』



    (……こんなにも誰かから必要とされたこと、今まであったっけ……)

    (でも、麻雀は……)



    『――もういい。もう咲とは打ちたくない……咲の麻雀なんて――大っ嫌い』

    42 = 1 :

    「……お姉ちゃん」

     タッタッタ

       ガチャ、ドン


    穏乃「こっちだ! こっちから宮永さんの匂いがする!」クンカクンカ

    「っ!?」ビクッ

    「おおホンマにいた! 山育ちすげぇ!」

    「さすがです穏乃!」

    「み、みんな……」

    「サッキー……昨日は断られちゃったけど、それでも私はサッキーともっと麻雀を打ちたい!」

    「お願いします宮永さん。私も、もう一度あなたと打ちたい!」

    「宮永が入ってくれれば、全国優勝が狙えるんや!」

    穏乃「一緒に行こう! 全国へ!」

    43 :

    匂いってww

    44 = 28 :

    咲は足が臭い(確信)

    45 = 1 :

    「……私は昔、大切な人から言われたことがあるんです」

    「私の麻雀なんて、大っ嫌いだって」

    「プラスマイナスゼロしか出来ない私なんか大会に出たって……」

    「そんなもん、関係あらへん!」

    「えっ……?」

    「その大切な人ってのは宮永のプラマイゼロの価値を知らんだけやないか!」

    「私はプラマイゼロを思いのままにするスーパー雀士、宮永咲が欲しいんや!」

    「そのままんまのお前が欲しい!」

    「っ!」ジワッ

    46 :

    山育ちのTさんか

    47 = 31 :

    しずもんパネぇwwwwwwwwww

    48 = 33 :

    なんか泉が主人公みたいで珍しい

    49 = 40 :

    おい誤字ww

    50 = 32 :

    大事なところで噛んじゃう高1最強

    >>33
    あり


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